1: 2015/02/12(木) 20:41:00.37 ID:V487WSrw0.net
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※昨日落としたのを建て直し




卯月「よくて二十代の終わりまでだって聞きます」

美嘉「アイドルの賞味期限ってヤツ? う~ヤダなぁ~」

凛「ん、まぁ30越えて現役アイドルってひとは極一部だね」

3: 2015/02/12(木) 20:43:30.73 ID:V487WSrw0.net
卯月「体力的な問題もありますよね?」

美嘉「あ~…ライブもけっこー体力使うもんねー」

凛「確かに。ビジュアル的にもきつくなってくる頃だろうけど…」

卯月「綺麗なひとはいつまでも綺麗!なんですけどね」

凛「うん。楓さんとか、女子高生の制服着ても違和感なさそう」

美嘉「あ~……絶対似合う」

4: 2015/02/12(木) 20:47:16.83 ID:V487WSrw0.net
美嘉「ていうか、なんでその話題? テンション下がるじゃん!」

卯月「うーん。なんというか、漠然と将来が不安になってきちゃって…」

凛「不安って?」

卯月「二十歳になった自分はまだアイドルかな、とか」

卯月「周りが大学卒業して就職する頃になっても、たくさんのファンの方がついてくれてるかな、とか」

卯月「もし人気が落ちちゃってたらどうしよう、とか…」

美嘉・凛「………」

5: 2015/02/12(木) 20:51:18.48 ID:V487WSrw0.net
美嘉「ま、まあ芸能界って浮き沈み激しいトコだし。人気が落ちるときもあるって! 気にしないの!」

卯月「わかってはいますけど…みんなはどう思ってるんだろうって」

凛「…どういうこと?」

卯月「ほら、よくあるじゃないですか!」

卯月「アイドルから女優に転身!とか、タレントになって雛壇で活躍!みたいな」

凛「あ~…。つまり、アイドルやめたらどうするかってこと?」

6: 2015/02/12(木) 20:52:30.47 ID:V487WSrw0.net
卯月「それですっ!」

卯月「私、今すごく楽しいんです! ステージに立って、ライブで歌って! みんな喜んでくれて!」

卯月「でも、いつかアイドルをやめる日がきたら」

卯月「自分の将来を選択するときがくる…ってことだと思うの」

卯月「それで、みんなはどうするんだろうって…」

美嘉「ん~…」

7: 2015/02/12(木) 20:56:01.44 ID:V487WSrw0.net
美嘉「アタシはアイドルやめた自分が想像つかないから」

美嘉「今も、これからも全力でぶつかってくと思うな★」

美嘉「女優もバラドルも楽しそーじゃん★ 今でもアタシ喋りはイケてるほうだと思うし!」

卯月「あははっ、美嘉ちゃんらしいですねっ!」

凛「美嘉はシンプルだよね。ちょっと羨ましい」クス

8: 2015/02/12(木) 20:59:46.49 ID:V487WSrw0.net
卯月「凛ちゃんはどうですか?」

凛「私? うーーん……」

凛「私も、今はすごく充実してて楽しいよ」

凛「けどアイドルそのものにすっごく未練があるわけじゃないから…」

凛「なんなら普通の企業に就職でもいいかな。大学も行くつもりだし」

卯月「企業に就職…OLさんになるの? 凛ちゃんが?」

美嘉「あ~でもいそう! スーツ着たら意外と丸ノ内OLっぽくなりそー★」

9: 2015/02/12(木) 21:04:12.86 ID:V487WSrw0.net
卯月「OL凛ちゃん……んんー、やっぱり想像つかないです」ムム

凛「そ、そう? そんなに?」

美嘉「でもさ~。元有名アイドルがOLってけっこームズいんじゃない?」

美嘉「いろいろ噂されたり、やたら合コン呼ばれたり! カラオケで持ち歌歌って~とか」

美嘉「んで上司にセクハラされんの! 精神的にきついと思うな~」

凛「あ、そっか。それはありそう…」

凛「じゃあ実家の花屋継ぐ」

美嘉「元アイドルの花屋…儲かりそう…」ゴクリ

卯月「ずるいですよ凛ちゃん!!」

14: 2015/02/12(木) 21:11:22.54 ID:V487WSrw0.net
凛「ずるいって…」アセ

卯月「うぅ~会社員パパの家庭に生まれたコに、戻る家はないというのに…」

美嘉「よしよし、卯月泣くな~」ナデナデ

美嘉「いざとなったら凛の花屋に押しかけ女房すればいーじゃん★」

卯月「ハッ」

凛「そこ。気づいた!って顔しない」

19: 2015/02/12(木) 21:16:11.74 ID:V487WSrw0.net
凛「で……女優・タレント業への転身もいいけどさ」

凛「ほかにも探せば、いろいろ方法はあるんじゃない?」

美嘉「凛みたいにスッパリやめるってのもアリっちゃアリだねー」

凛「棘があるなぁ…」

卯月「最近だと、売れてるうちに稼ぐだけ稼いで、起業する人もいるみたいですっ」

美嘉「起業?」

卯月「はいっ! えっとですね…」

卯月「特に多いのはこれ! アパート経営!」

卯月「飲食店系も多いですね! 焼肉店経営したり、ラーメン屋経営したり、創作料理屋経営したり!」

凛「……それって起業なの?」

卯月「えっ………ど、どうなんでしょう?」

20: 2015/02/12(木) 21:19:41.95 ID:V487WSrw0.net
美嘉「アイドルっぽくはないね~…」

卯月「え、え~~っと……あっ」

卯月「自社ブランドの服屋さん! これなんかアイドルっぽいですよ!」

卯月「あとあと、ジュエリーショップとか、ランジェリーブランドとか…」

凛「どれも失敗しそう」

美嘉「ネットで叩かれそー★」

卯月「あう…」

凛「ほかは?」

美嘉「ほかほかっ」

卯月「………………もうないです」シュン

21: 2015/02/12(木) 21:21:40.17 ID:V487WSrw0.net
凛「まぁムリに引退前提で考えなくても、現役続行もいいと思うよ」

美嘉「今以上にライブと歌唱力に力入れてアーティスト化ってのもいいねっ★」

卯月「なるほど~。本格派の歌手ですね!」

卯月「いいですね! 紅白にはアイドル枠もありますしっ!」

凛「狭き門だとは思うけどね。相当、実力と人気がないと」

卯月「……やっぱり現実的には厳しいのかなぁ」ハァ

凛「そりゃ、現実的な選択っていうなら…」

22: 2015/02/12(木) 21:23:28.85 ID:V487WSrw0.net
凛「やっぱり、結婚じゃない?」

24: 2015/02/12(木) 21:28:34.02 ID:V487WSrw0.net
卯月「けっ、結婚!?」

美嘉「ちょっ……凛ってば大胆!」

凛「? べつに普通だと思うけど」

凛「人気アイドルも女優も30近くで結婚するひとはいるでしょ?」

凛「芸能人に限らず寿退社なんて言葉もあるくらいだし」

卯月「そ、そーだけど私たちまだ17だよ!? 高校生だよ!?」

美嘉「てか凛は15歳じゃん! 一番下ッ! 結婚できない年齢なんだよ、考え直しなって!!」

25: 2015/02/12(木) 21:33:57.72 ID:V487WSrw0.net
凛「今するなんて言ってないってば」

卯月「凛ちゃんからそんな話題が出るなんて、まさかッ、付き合ってる人がいるんですか!?」

美嘉「ダメだよ凛ッ! 15歳で男とデキちゃうなんてフシダラなんだよ!?」

凛「二人ともテンパリすぎッ! シてないって言ってるでしょ!!」

卯月「ひぇっ…」ビクッ

美嘉「きゅ、急におっきい声ださないでって…」タラリ

27: 2015/02/12(木) 21:38:00.93 ID:V487WSrw0.net
卯月「はぁ。でも、結婚かぁ~……」

卯月「いいなぁ~。結婚式って憧れますよね~」ポー

美嘉「卯月は小学校の作文で、将来の夢はお嫁さんになることって書いてそーだね★」

卯月「どうしてわかったんですか!?」

美嘉「まーでも実際、結婚を機に引退ってひともいるし。確かに現実路線かも!」

凛「美嘉は具体的なビジョンあるの?」

美嘉「結婚相手ってこと? その前に、彼氏作んなきゃだけどね~…」ウデグミ

凛(彼氏いないんだ…)

卯月(信じてましたよ美嘉ちゃん!)グッ

28: 2015/02/12(木) 21:44:13.68 ID:V487WSrw0.net
凛「アイドルが結婚するのって……やっぱり、同じ芸能人? 俳優とか」


美嘉「パス★ 俳優もミュージシャンもめっちゃプライド高そう。メンドくさい」

美嘉「それに浮気しそーじゃん? 絶対ケンカしちゃう★」

凛「浮気はやだね」

卯月「浮気は嫌です…」

29: 2015/02/12(木) 21:47:19.24 ID:V487WSrw0.net
卯月「あ、じゃあじゃあスポーツ選手は?」

卯月「スポーツマンってカッコイイですし、爽やかなイメージがありますよね」

卯月「体つきも筋肉がしっかりついてて男らしいですし」

卯月「高年俸の野球選手は特に人気だそうですよ!」


凛「野球選手って女子アナの狩場って聞いたけど」

美嘉「あっ、それアタシも聞いたことある!」

卯月「うっ。と、となると…」

31: 2015/02/12(木) 21:57:53.23 ID:V487WSrw0.net
卯月「IT社長なんかも、一時期結婚する女優さんとか多かったみたいです!」

卯月「やっぱり社長さんって響きがイイですよね、いかにも仕事できる人って感じで!」

卯月「社長夫人になったらパーティーに引っ張りだこで大忙しですよ!」


美嘉「IT企業って潰れそーじゃん★」

凛「だいたい潰れるよね、様式美みたいに」

卯月「ううっ。と、となると…」

32: 2015/02/12(木) 22:03:10.62 ID:V487WSrw0.net
卯月「お医者さんや弁護士さん!」

卯月「高収入に高学歴にド安定株! 女性が結婚したい職業毎年上位!」

卯月「これは鉄板ですよねっ!」フンッ



美嘉「ぜったい話合わない…」

凛「きらりとパーフェクトコミュニケーション取れる人限定で…」メソラシ

卯月「いないよそんなひとッ!!」ドンッ!

34: 2015/02/12(木) 22:10:10.60 ID:V487WSrw0.net
卯月「もぉっ、二人とも! 真面目に考えてくださいっ!」プンプン

凛「真面目にって…今すぐ結婚するわけじゃないのに」

卯月「そーいう甘い考えが、婚期を逃すんですっ」

菜々「お待たせしましたあーミックスピザ十人前で~~すっ」ウッサミーン

美嘉「菜々さんこれ頼んでない……ううんなんでもない払うよ★」


卯月「アイドルは最高に楽しいけど行き遅れは嫌なんですっ!」

卯月「芸能人はダメ、アスリートはダメ、社長も医者も弁護士もダメで、ほかに誰がいるんですかぁ!」

35: 2015/02/12(木) 22:17:32.86 ID:V487WSrw0.net
美嘉「アタシはやっぱり性格重視だし…」

美嘉「アタシのしたいこと認めてくれて、ちゃんと構ってくれて、優しいひとがいいかなっ★」テレテレ

美嘉「顔? あんま重要じゃないかな~。イケメンすぎて他の女に付き纏われるのもヤだし!」


凛「派手すぎるのはちょっと…嫌かも」

凛「やっぱり男なら、黒のスーツをばしっと着こなすひとがいいかな」

凛「うん、年上。大学生? それじゃ頼りないし、社会人で。けど歳が離れすぎないくらい」


卯月「私は……アイドル業界に造詣の深い人と結婚できたらいいな、って!」

卯月「仕事の内容や生活サイクルの違いでケンカしちゃうのはイヤですし…」

卯月「ふ、夫婦ですからっ! 家庭も仕事も、支え合っていける人が理想です///」

36: 2015/02/12(木) 22:20:29.16 ID:V487WSrw0.net
凛「って、みんないろいろ意見は出たけど…」

卯月「そんな都合のいい方って…」

美嘉「いないッ★よねー…」

凛卯月美嘉「はあ~~~~…」ガックリ









ガチャ

P「支度できたか? ラジオ、すぐ収録本番だからな。頼んだぞ」

37: 2015/02/12(木) 22:23:07.23 ID:V487WSrw0.net
凛卯月美嘉「…………」ジー

P「ん?」


美嘉「浮気しない……優しい……イケメンすぎない……」ボソ

凛「スーツ似合う……大人……きらりとパーフェクトコミュニケーション……」

卯月「アイドル業界に理解がある……ライブにきてくれる……」


P「……どうした、おまえたち?」


美嘉「気が合う……ワガママきいてくれる……」

凛「潰れる心配ない大手に勤めてる……」

卯月「支えあう……夫婦……」ジリ…

38: 2015/02/12(木) 22:25:32.12 ID:V487WSrw0.net
ナンダッ?
にじり寄るなッ怖い怖い!

プロデューサー待って!逃ガサナイ!

ツカマエローッ★

ガシャーーーーンッ

待ッテクダサ~イッ!プロデューサーサーーーン!!




本番イキマース ウィース

3…2…1…

39: 2015/02/12(木) 22:27:53.38 ID:V487WSrw0.net
 
 
 
 
 
 
 
凛卯月美嘉『Pさん!! 私たちと結婚してください!!!』
 
 
 
 
 
 
 

40: 2015/02/12(木) 22:29:51.77 ID:V487WSrw0.net
おわるっす
デレラジ放送事故回でした

読んでくれた方ありがとうございます

引用元: 卯月「アイドルって一生は続けられないですよね?」