1: 2017/02/03(金) 20:28:15.78 ID:f2YO+P05.net
穂乃果「皆ー!グラスはもったかーい!?」

皆「おー♪」

穂乃果「それじゃあいくよ、乾杯!!」

皆「かんぱーーーい!!」

穂乃果「」グビグビグビ

花陽「わっ、穂乃果ちゃんすごい飲みっぷり!お腹壊しちゃうよ!?」

穂乃果「いいのいいの!」

穂乃果「おかわり!!」

ことり「えぇ!?」

4: 2017/02/03(金) 20:29:47.33 ID:f2YO+P05.net
絵里「ねぇ、私達もアイドル研究部の送別会に呼ばれたのはいいけど本当に来て良かったのかしら?」

雪穂「いいに決まってるじゃないですか!そもそもこの学校が廃校にならずに済んだのは先輩達のアイドル研究部があったからこそなんですから!」

亜里沙「そうだよお姉ちゃん!μ'sは学校を救ったヒーローなんだから、もっと堂々としていいんだよ!?」

亜里沙「ほら、矢澤先輩を見てよー」

生徒「矢澤先輩、伝説のあれやってください!」

生徒「先輩!私、すっとファンでした!!」

にこ「もうっ!しょうがないわねぇ〜」デレデレ

希「ヒーローの威厳が見えないんやけど...」

凛「にこちゃん喜びすぎにゃ〜」

6: 2017/02/03(金) 20:30:48.04 ID:f2YO+P05.net
穂乃果「ねえねえ絵里ちゃん!今からオレンジジュースの一気飲みしようよ!」

絵里「えぇ、いいわよ。もちろん海未もやるわよね?」

海未「わ、私もですか!?し、仕方ありませんね」ズコスゴ

穂乃果「おぉっ!海未ちゃん乗り気だねー!」

ことり「じゃあことりもやりまーす♪」

穂乃果「いいよ!それじゃあジュース一気飲みスタート!」

皆「IKKI!IKKI!IKKI!」

穂乃果「っぷはぁ!!」バタッ

雪穂「お姉ちゃんが倒れた!!」

希「穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「...なあんてう・そ!」

にこ「お馬鹿なことやらないの!!」ビシッ

アハハ...

8: 2017/02/03(金) 20:32:12.43 ID:f2YO+P05.net
真姫「...おかえり」

海未「...はぁ、久しぶりに全員が揃うと騒がしいですね」

真姫「全くよ...」

真姫「....」

海未「....真姫?」

真姫「.....」

海未「...?」

真姫「...なによ」クシクシ

海未「いえ、真姫は何か食べたいものありますか?取っておきますよ」

真姫「じゃあ唐揚げとお寿司...」

海未「えぇ、いいですよ」セッセッ

海未(真姫がこんな調子なのはここ一月前からでした....何かを考えているようで、どうも元気がないみたいです)

海未(この送別会が終わったら少し尋ねてみましょう)

9: 2017/02/03(金) 20:33:08.74 ID:f2YO+P05.net
穂乃果「さてと、そろそろお開きにしよっか」

凛「えぇ、もぉー?二次会もやろうよー!」

花陽「そ、そうだよ!せっかく皆集まったんだもん!」

絵里「ダメよ、二次会なんてやっていたら、家に帰るのが遅くなってしまうわ。悪いけど私は遠慮して...」

生徒「絢瀬先輩もカラオケ行きましょうよ~」ダキッ

生徒「私達絵里先輩の声聞きたいです!」

絵里「コホン、ま、まあ?少しくらいなら許可します」

希「えりちはすっかり人気者やね、にこっちもしかして嫉妬しとる?」

にこ「ま、まさか...そんなこと!」グヌヌ

希「顔に出とるよー」

10: 2017/02/03(金) 20:34:22.94 ID:f2YO+P05.net
にこ「真姫はもちろん行くわよね?」

真姫「ううん、私は遠慮しておくわ」

にこ「え?」

真姫「誘ってくれてありがとう、私これから用があるのよ」

にこ「そう...」

にこ「...ねぇ、真姫は皆と久しぶりに会って良かったって思える?」

真姫「...なんでそんなこと聞くのよ」

にこ「...」ジトー

真姫「もうっ、良かったに決まってるでしょ」

にこ「...そ、変なこと聞いてごめんね」

真姫「にこちゃん、アイドル...がんばりなさいよ」

にこ「ニコッ、応援してくれてありがとうニコッ♪じゃあ真姫また会いましょう!」

真姫「うん、またね」

真姫(...また、か)

海未「....」

12: 2017/02/03(金) 20:35:16.28 ID:f2YO+P05.net
ことり「海未ちゃんは二次会行く?」

海未「え、あぁ、すみません...実は私も用事がありまして....」

真姫(...海未?)

ことり「そっかぁ...」

凛「なぁんか、二人とも誘いに乗らないなんて怪しくないかにゃ?」

穂乃果「うんうん、なんか二人で秘密の密会!って感じだよね~♪」ニヤニヤ

海未「お馬鹿なこと言わないで下さい!」

穂乃果「それじゃあ私達はもう行くね!バイバイ海未ちゃん」

ワイワイガヤガヤ

海未「えぇ、ごきげんよう」

真姫「...」クルクル

海未「...」

真姫「どういうつもり?」

海未「え?」

15: 2017/02/03(金) 20:38:37.36 ID:f2YO+P05.net
真姫「どうして海未は二次会行かなかったのよ」

海未「真姫とどうしてもお話したいことがありまして...」

真姫「ごめん、私これから用事があるから...」

海未「少しだけでも話をさせてくれませんか?ここ最近の真姫はどうも元気がありません。もしかしてそのことと何か関係があるのではないですか?」ギュッ

真姫「...」

海未「私で良ければ真姫の相談に乗りたいのです」

真姫「...もう、余計なお世話なのよ。海未もにこちゃんも...」

海未「...す、すみません」

真姫「...」

海未「...私は真姫の事が心配なんです。真姫にとって余計なお世話かもしれませんが、私はこのまま悲しそうな真姫を見るのが嫌なんです。放って置きたくないのです」

真姫「...」

真姫「...あぉ、もう!とりあえず場所を移動するわよ!こんなとこじゃ落ち着いて話も出来ないし。近くに喫茶店があるからそこで話すわ」

16: 2017/02/03(金) 20:39:42.33 ID:f2YO+P05.net
喫茶店

海未「素敵な喫茶店ですね、なんだか落ち着きます」

真姫「...私のお気に入りの場所なのよ。ここに来ればどんなことがあっても落ち着いて居られるそんな場所なの」

海未「....で、あの、良かったのですか?用事があるって言っていたのにこんな所に来てしまって...」

真姫「いいのよ、本当は用事なんてないんだから」

海未「そうなのですか?」

真姫「それは海未も同じでしょ?」

海未「...」

18: 2017/02/03(金) 20:42:29.05 ID:f2YO+P05.net
真姫「私、この学校に来る前までは今までずっと一人だったわ。こんな性格だし素直じゃないから友達はあまり出来なかったの」

真姫「でも一人でも別に辛くなかったわ。私一人っ子だから、一人は一人なりに遊び方も知っていたし夢もあったから...寂しくなんてなかった」

真姫「でも、貴方達に誘われてμ'sに入ってから私の周りには友達がたくさん出来たわ。それも素敵なお友達。μ'sだけじゃないクラスの友達も...」

真姫「笑っちゃうわよね、今まで私は友達を作ることが苦手だったのに。μ'sに入っただけで私は私を成長させることが出来たんだから」

20: 2017/02/03(金) 20:44:26.55 ID:f2YO+P05.net
真姫「私はμ'sが人一倍大好きだった。でも楽しい時間は永遠じゃない。いつかは終わりが来る有限。そしてμ'sを結成して数ヶ月、三年生が卒業しμ'sは解散してしまった」

真姫「それからはエリー達と会う時間がめっきり減ってしまった。どうしようもない虚無感に私は駆られたわ。もうあの時間は二度と帰って来ないって...」

真姫「もう会えなくなる、居れば居るほど別れが辛くなるの...そんなことばかり考えてるといつの間にか目から涙が溢れてくる」

海未「...真姫」

真姫「私はもう嫌なのよ。私の周りに人がいなくなっていくのが...」

真姫「だから私、決めたわ。これから真剣に人と付き合っていくことはやめることにする」

海未「え?」

真姫「近からず遠からずの関係のままなら誰も何も思うことはないし思われることはない、いつかの悲しい感情を出さずに済むでしょ」

海未「....」

21: 2017/02/03(金) 20:46:11.50 ID:f2YO+P05.net
海未「私、初めて真姫の心の内を聞けた気がします。でも、真姫の考えはあまりにも自己中過ぎると思います」

海未「それは今まで私達がやってきたことを否定していると思います。あなたは今、学校を救ったこと、ラブライブ優勝したことを、私達の関係をなかったことに...」

真姫「べ、別にそんなこと!!」

海未「分かってますよ、真姫の気持ちはよく....」

真姫「分からないわよ!初めて自分が居られる場所が出来て...本気で向き合えるものが出来たのに!」

真姫「嫌なの、私の前から誰もいなくならないで欲しいの!!」ガタン

海未「...!」

真姫「....ハァ...ハァ...ごめ」

海未「...いえ」

22: 2017/02/03(金) 20:48:04.28 ID:f2YO+P05.net
海未「そうですか。真姫、もう貴女の前から居なくなったりしませんから顔を上げてください」

真姫「...どういう意味よ、海未だって卒業してもう学校に居ないじゃない」

海未「いいえ、そうではなくてですね。居なくならない方法が一つあるんですよ」

海未「真姫、これから私と一緒に同居しましょう」

真姫「え?」

23: 2017/02/03(金) 20:49:58.94 ID:f2YO+P05.net
海未「実は、私は卒業したら大学へ行くのですが、大学へ行くとともに一人暮らしを始めようと思うんです」

海未「それに、私一人では何かと心細いですし...真姫が居たら安心出来ますし」

真姫「...」

海未「そ、そうすれば真姫は寂しくないでしょう?毎日嫌というほど会えますし...」

真姫「プッ、なにそれ、意味分かんない」ニコッ

海未「ダ、ダメでしょうか?」

真姫(...全く、海未ったら)

真姫「...も、もう...仕方ないわね///」

海未「真姫!」

真姫「じゃあ私も一つ提案するわ」

海未「提案?」

真姫「その代わり、ずっと一緒に居なさいよ?///」

海未「えぇ、私はいつまでも貴女の隣に居てあげますよ」ニコッ

40: 2017/02/04(土) 01:10:54.45 ID:WknthIAE.net
真姫邸

真姫「ただいまー」

真姫ママ「おかえりなさい、送別会はどうだったー?」

真姫(はっ、そうだった...私送別会に行ってたんだっけ...)

真姫(うぅ、でも皆に悪いけど海未と一緒に住むことが決まったほうが印象強いのよね...)

真姫ママ「どうしたの?何かいいことあった?」

真姫「べ、別に!?///私お風呂入るから!」

真姫ママ「はーい♪」

真姫ママ(去年は家に帰った途端わんわん泣いていたのに。今年はよっぽど良いことがあったのね。まっ、真姫ちゃんが幸せなことが私にとって何よりの幸福よ♪)

41: 2017/02/04(土) 01:11:29.32 ID:WknthIAE.net
カコーン

真姫「あぁ、もう!ずっと一緒に居なさいよって何よ〜!///私あんな恥ずかしいセリフ言うなんて!///」バシャバシャ

海未『私はいつまでも貴女の隣に居ますよ』ニコッ

真姫「うぅ〜〜〜〜////」ブクブクブクブク

真姫「海未もあんな恥ずかしいセリフよく言えたわね...///」

真姫(でも、ずっと近くに居てくれるって本音なのかしら.....)ブクブク

真姫(それとも、私が皆と離れたくないって言ったばかりに、もしかしたら海未が気を使って言ってくれた言葉かもしれないし...)

真姫(も〜どっちが正解なのよ〜!///)バシャバシャ

42: 2017/02/04(土) 01:12:18.41 ID:WknthIAE.net
次の日

ことり「へぇ〜真姫ちゃんと同居か〜」

穂乃果「ふむふむ、やっぱり昨日は秘密の密会をしてたんだね!」

海未「だから違いますと言ってるじゃないですか」

穂乃果「それで、いつから真姫ちゃんが来るの?」

海未「...一週間後からみたいです」

穂乃果「けっこう長いね?」

海未「えぇ、実は既に明日から来ても良いと伝えたのですが、何やら心の準備があるので一週間経ってから向かうとそれっきり...」

穂乃果「ふーん」

ことり「ホノカチャンホノカチャン、もしかして...」コショコショ

海未「な、なんですか?」

穂乃果「うんうん、なるほどぉ」フンフン

海未「もうっ、二人ともなんなのですか?」

二人「なぁんにも!」ニンマリ

海未「...二人のにんまりとした笑顔が怖いです」

44: 2017/02/04(土) 01:12:54.16 ID:WknthIAE.net
ことり「あ、でも、どうして真姫ちゃんと同棲することになったの?」

海未「え?」

穂乃果「あぁ、確かに!」

ことり「ちょっと気になっちゃうよね」

海未「ど、どうしてと言われても...」

海未「.....」回想中

海未「.....」

海未「.....///」カァァ

穂乃果「あ、海未ちゃんが照れた!!」

海未「もう、二人は意地悪です///」プイッ

二人「海未ちゃぁん!」

45: 2017/02/04(土) 01:13:52.96 ID:WknthIAE.net
一週間後

海未「...ふぅ、部屋のお掃除は完璧です。真姫に気持ちよく過ごしてもらうためにも細かいところも入念にやっておきました♪」

ピンポーン

海未「真姫かもしれませんね」タッタッ

海未「どうぞー」

ガチャ

真姫「こ、こんにちは...」

海未「真姫、おはようございます!」

真姫「うん、おはよう」

海未「さあ、外はまだ冷えますし上がってください」

真姫「待って...はい、お母さんからの差し入れよ。ひとり暮らしは大変だろうからって洗剤と油を...」

海未「ありがとうございます!真姫のお母さんにとても感謝していると伝えてあげてください...って言っても今日から真姫は私の家に住むのでしたね」ニコニコ

真姫「む...///おじゃまします!///」

46: 2017/02/04(土) 01:16:38.28 ID:WknthIAE.net
真姫「へぇ、ここが海未の住むアパート。タンスとベッドと冷蔵庫などの電化製品...なんか無機質な部屋ね」

海未「基本私のはいつも最低限のものしか置かないので、どうもインテリアの模様替えをするのに気が引けてしまうんです」

真姫「そうなの?」

海未「ファッションだってことりが一所懸命選んでくれた洋服と小物ばかりなんですよ?」

真姫「なるほど、いつも海未が着てる服ってことりが選んだものだったのね。ふぅん、さすが衣装担当、良いセンスしてるわね」

海未「正直ファッションに私は疎いのでことりの抜群なセンスを羨ましく思います」

47: 2017/02/04(土) 01:17:56.81 ID:WknthIAE.net
真姫「海未は一人で服を買ったことないの?」

海未「えぇ。私センスないですし...」

真姫「したこともないのにセンスないなんて言ってどうするのよ....」

海未「で、ですが....」

海未「それよりもですね、なによりも一人で行くのが...一番、は、恥ずかしいのです///」

真姫「...はぁ、全く。一人がダメなら、後で私も一緒に服を買いに行ってあげるわよ。それなら恥ずかしくないでしょう?」

海未「ふふ、真姫は優しいのですね♪」

48: 2017/02/04(土) 01:18:54.95 ID:WknthIAE.net
海未「ところで真姫の寝床なのですが、隣にある和室を使ってください」

真姫「海未はどうするの?」

海未「私は隣部屋のリビングを使って寝るので大丈夫ですよ」

真姫「ちょっと狭くない?」

海未「まあ1DKですし、少々狭苦しい所でもありますが私は気にしないので...だって一緒に寝てたら余計狭くなってしまうでしょう?」

真姫「ま、そうよね...」

海未「それに部屋を区切ればお互いストレスを溜めず熟睡出来ると思いますし良いと思います」

真姫「じゃあ海未がそこまで言うなら遠慮無く隣の部屋を使わせてもらうわ」

海未「はいっ!」

真姫(海未ってば自分の身を削ってでも人に気を使おうとするのね。それが海未の良さなんだし悪くはないけど...)

真姫(私は別に海未の隣で寝ても構わないんだけど...)

50: 2017/02/04(土) 01:20:22.18 ID:WknthIAE.net
とりあえずここまでおやすみ

56: 2017/02/04(土) 15:23:52.12 ID:WknthIAE.net
TV「ーーー!!」ドッ

海未「クスクス、この人可笑しいですね」

真姫「....」ソワソワ

海未「ふふ、落ち着かないのですか?」

真姫「え、えぇ...」ソワソワ

海未「もうここは貴女の家なのですからもっとリラックスしてもいいのですよ?」

真姫「う、海未は....こ...こういったのに慣れてるの?」

海未「はて、慣れてるとは?」

真姫「うぅ///お泊りのことよ...」

海未「あぁ、それならよく穂乃果やことりの家でしていたので慣れてますよ」

真姫「そ、そう」

海未「私も初めて友人の家に泊まりに行ったときは緊張したものです。でも、こういうのって日に日に慣れていくものだと思いますよ?」

真姫「そ、そうだけど...」

真姫(だってこの部屋いい匂いするんだもの。落ち着けるわけないじゃない...)

57: 2017/02/04(土) 15:24:31.77 ID:WknthIAE.net
海未「あ、では真姫が普段家でしていることをここですればリラックス出来るのでは?」

真姫「あぁなるほど」

海未「真姫はいつも家で何しているのですか?」

真姫「私はクラシックの音楽を聞いたりとかスパイ映画を観たりしてるわ...あとはピアノをぼちぼちといった所ね」

海未「へぇ、真姫はスパイ映画が好きなのですね。意外でした」

真姫「私、あーゆー派手なアクションとバレずにミッションこなすドキドキ感が大好きなのよ。海未はどんな映画が好きなの?」

海未「私はアニマル映画しか見ません」

真姫「それだけ?アクションとかコメディは観ないの?」

海未「だ、だって...そういうのって必ず男女同士が...」ゴニョゴニョ

真姫「え、何?聞こえないわ」

海未「キキキキキ...キス...するじゃないですか////」

真姫「あー」

58: 2017/02/04(土) 15:25:12.80 ID:WknthIAE.net
海未「で、でも途中までは見られるんです!ですが後半になると主人公がヒロインと急にいい雰囲気になり始めて....す、するじゃないですか///」

真姫「最後に愛は勝つっていうように、大抵感動するシーンばかりじゃない」

海未「キスしない映画なら観られるのですが...」

真姫「確かに映画ってそういうの多いわよね。私は好きだけど」

海未「真姫は大人ですから大丈夫なんですよ!」

真姫「大人じゃないわよ...」

59: 2017/02/04(土) 15:26:49.64 ID:WknthIAE.net
ポーン

真姫「あ、もう七時...」グゥ

海未「そろそろお夕飯にしますか」

真姫「海未はなにか作れるの?」

海未「ある程度のものは作れますよ。これからは自分でお弁当を作らなくてはいけないので」

真姫「じゃあ私も手伝う...」

海未「あ、真姫は手伝わなくていいですよ」

真姫「え?」

海未「今まで一人でやって来たので大丈夫ですよ!ほら、真姫は座ってTVでも観てて下さい。今から美味しいもの作ってあげますから楽しみにしてくださいね♪」

真姫「.....わかった、楽しみに待ってるわ」

60: 2017/02/04(土) 15:29:50.11 ID:WknthIAE.net
海未「出来ましたー」

コトッ

真姫「へぇ、肉じゃがね。海未って料理が上手いのね」

海未「ま、まあレシピを真似て作って見ただけですので...味のほうまでは保証出来ませんよ?」

真姫「怖いこと言わないでよ」

真姫「いただきます」パクッ

海未「...どうでしょうか」ドキドキ

真姫「...ん、おいしい!」

海未「それは良かったです!」パァッ

海未「実は私の母のレシピを真似てつくったのですよ」

真姫「そうなの?なんだか私のママの味と似てる....」

真姫「...」

真姫「も....もっと食べてもいい?///」

海未「えぇ♪おかわりはたくさんありますから」

61: 2017/02/04(土) 21:51:31.96 ID:WknthIAE.net
真姫「ご馳走様」

海未「お粗末様でした。真姫、先にお風呂入っていいですよ」

真姫「でも、食器を片付けなきゃ...」

海未「いいんですよ、真姫は。これは私が全てやっておくのでゆっくり肩まで浸かってください」

真姫「...じゃあ、海未が言うならそうさせてもらうわ」

バタン

海未「さぁ、後片付けもぱぱっとやってしまいましょうか!」

62: 2017/02/04(土) 21:52:13.61 ID:WknthIAE.net
カコーン

真姫「はぁ...いいお湯」


真姫(そういえば、人の家のお風呂に入ったのはこれが初めてかも...)

真姫(家と比べたら何というか狭くて落ち着かないし、何より足をうんと伸ばせないけど...)

真姫(でも...すっごいいい匂いするのよね。これが海未の匂い...)スンスン


真姫(って私変態みたいじゃない///)ジャバジャバ

ドンドン

海未「真姫!大丈夫ですか!?」

真姫「だ、大丈夫!何でもないの!」

海未「...そ、それなら良いのですが」

63: 2017/02/04(土) 21:54:19.47 ID:WknthIAE.net
真姫「海未、次入っていいわよ」

海未「えぇ、分かりました」カキカキ

真姫「ん?何書いてるの?」

海未「家計簿ですよ。今日の使ったお金を計算していていまして」

真姫「結構マメね」

海未「ふふっ、この生活もなかなか楽ではないですからね」

真姫「....もしかして、私が居ると大変?」

海未「いえいえ、そんなことありませんよ。真姫とお話してとても楽しいですかし、何よりも一人でいるよりもずっと良いですから」

真姫「そっか、これからもよろしくね海未」

海未「こちらこそ...あぁ、そういえばお風呂は大丈夫でしたか?」

真姫「お風呂?」

海未「え、長時間入って居たのでてっきり私は真姫がのぼせてしまったのかと思いまして...」

真姫「あ、あれね!ちょっとボーッとしてただけよ!あなたが気にする必要ないわ」アセアセ

海未「もう、心配したんですよ?あぁ、さっき真姫がお風呂に入ってる最中にお店に行ってアイス買ってきましたので一緒に食べますか?」

真姫「ありがとう」

海未「あと冷えピタと氷も買って置いたのですが....使いますか?」

真姫「ふふっ、海未は用意周到ね」

68: 2017/02/04(土) 23:47:33.05 ID:WknthIAE.net
次の日

ガタッガタガタッ

真姫「ん、うぅん...何の音?ていうか今何時よ...」

真姫「まだ五時半じゃない...起きて損したわ...」

真姫「....海未はもう起きてるのかしら」

ガラッ

海未「真姫、おはようございます」

真姫「まだ朝の5時半よ?ふわぁ...いつもこんな時間に起きてるの?」

海未「えぇ、いつもこの時間はランニングと決めているんです。真姫も行きますか?」

真姫「....ちょっと待って、急いで用意するから」

69: 2017/02/04(土) 23:48:06.87 ID:WknthIAE.net
タッタッタッタッ

真姫「ハッハッハッ...!」

海未「ハァハァハァ...!」

海未「何かこうして走ってるとμ'sの練習を思い出しますね」

真姫「....ハッハッ..そうね」

真姫「ハッハッ、よし、今から音ノ木坂まで競争しましょう、買ったら負けた人にジュース奢りよ」

海未「その勝負....乗りました!」

真姫「じゃあヨーイ...ドン!!」

70: 2017/02/04(土) 23:48:40.90 ID:WknthIAE.net
真姫「ハァハァハァ...」

海未「はぁ..はぁ...僅差で私の勝ちですね」

真姫「もう、海未速過ぎよ」

海未「ふふ、真姫が鈍っているのではないですか?...ちゃんと部活のレッスンをこなしてるのですか?」

真姫「...あ、当たり前でしょ?私を誰だと思ってるのよ!」

海未「なあんて、真姫がしっかり部活をやっていることは分かってますよ」

真姫「....と、当然よ!」

海未「フフッ」ニコッ

真姫(....)

71: 2017/02/04(土) 23:49:15.31 ID:WknthIAE.net
凛「あ、二人とも何してるのかにゃ?」

真姫「....凛」

海未「凛、おはようございます!」

凛「おはよー!なんか久しぶりに海未ちゃん見たにゃー」

海未「久しぶりと言ってもまだ一週間ではないですか。それはそうとこの前の二次会は楽しかったですか?」

凛「うん!とっても楽しかったよ!あのねあのね、穂乃果ちゃんが急にシャンパンタワーやろうとしたんだけどね、それがもう面白くて!」

海未「...全く、穂乃果は何をしているのですか」ハァ

凛「えへへー」

凛「真姫ちゃんも...久しぶりだね、えへへ、元気だった?」

真姫「...な!」

72: 2017/02/04(土) 23:49:52.03 ID:WknthIAE.net
海未「え、久しぶりとは?」

真姫「な、なに言ってんのよ!昨日だって私練習に行ったでしょ!?」

真姫「海未、もう帰りましょう!朝ご飯作る時間なくなるわ!!」グイッ

海未「そ、そうでした。それじゃあ凛、また後でお会いしましょう!」

凛「うん!海未ちゃん大学頑張ってねー!真姫ちゃんもバイバーイ!」フリフリ

ズンズン

真姫(....あぁ、サイアク)

73: 2017/02/04(土) 23:52:22.84 ID:WknthIAE.net
海未「では、私は大学へ行って来ますね」

真姫「行ってらっしゃい」

海未「あ、そうでした...これを受け取ってください」

チャリン

真姫「鍵?」

海未「この部屋の合鍵です。多分、真姫よりも帰りが遅くなってしまうと思うので事前に作ってもらったんですよ。それにあったほうが真姫も何かと便利でしょう?」

真姫「あ、ありがとう」

海未「それじゃあ改めて行って来ます!」

ガチャリ

真姫(......)

80: 2017/02/05(日) 15:45:36.66 ID:VnSYgr5m.net
真姫「嘘...ついちゃった」

あの送別会から二日後、学校は新学期になり私は三年生になった。でも、私はその時からアイドル研究部に顔を出していない、ううん...学校にすら行ってなかった。

凛と花陽から何度も電話がかかってきたけど、出る気にはならなかった。

あの夜、海未が私を想って言ってくれた言葉は、凄く嬉しかった...けど、私の考えは簡単に変えられなかった。ううん、変えたくなかったのかもしれない。

多分、心のどこかで海未を信じられなかったんだ。だって海未だっていつか私を置いていくでしょ?

でも、そんなことをしたせいで私は...友達や仲間を裏切り...μ'sからも目を背けてしまった。

今更向かい合うなんてそんなこと今の渡しには出来ない...


....なんて私は素直じゃないんだろう。

81: 2017/02/05(日) 15:46:35.91 ID:VnSYgr5m.net
ガチャ

海未「ただいま」

真姫「お、おかえりなさい!」タッタッ

海未「おや?何か味噌の匂いがしますね」クンクン

真姫「え、あぁ、あのね、練習が終わってもうお腹空いちゃって...カップラーメンたべちゃったの」

海未「そうだったのですね、残念です、実は今日カレーにしようかと思っていたのですが...」

真姫「ごめん」

真姫「......」

海未「?」

真姫「じゃ...じゃあ私もうお風呂入ったから寝るわね」タッタッ

海未「え、えぇ...おやすみなさい」

海未(真姫、よっぽどお疲れなのでしょうか?)

82: 2017/02/05(日) 15:47:44.14 ID:VnSYgr5m.net
海未「では、行って来ます」ニコッ

ガチャ

真姫(あぁ....海未の笑顔が辛い...)

真姫(学校...やっぱり行かないとダメよね....)

真姫(...じゃあ決心...決心が付くまでで、そしたら学校に行って...皆に、海未に謝るから)

真姫(今は...考えさせて)

83: 2017/02/05(日) 15:48:42.81 ID:VnSYgr5m.net
数日後...

カフェ

海未「ことり、おまたせしてすみません」

ことり「ううん、全然待ってないよ♪穂乃果ちゃんは?」

海未「途中まで一緒だったのですが、大学に忘れ物をしたらしく後から追いつくと...」

ことり「あはは、穂乃果ちゃんは相変わらずだね...」

海未「全くですよ、まあそれが穂乃果ですから」

ことり「ふふ、そうだね」

84: 2017/02/05(日) 15:50:45.19 ID:VnSYgr5m.net
海未「それでことりは元気でしたか?」

ことり「うん元気元気♪最近ね、またあのメイドカフェでバイトしてるんだぁ!」

海未「あぁ、そういえばことりはフランスに行く資金を貯めているのでしたね」 

ことり「そうだよ、それでこの頃ほとんど休まないでアルバイトしてるから肩凝っちゃって...」

ことり「でも、ことりは大丈夫!夢の為だもん、これくらい大変なんて言ってられないもんね♪」

海未「ふふ、ことりはたくましいですね」

ことり「えへへ」

85: 2017/02/05(日) 15:52:23.20 ID:VnSYgr5m.net
ことり「あ、海未ちゃんは?真姫ちゃんとの暮らしはどう?」

海未「えぇ、とても充実していますよ、毎日が楽しいです」

ことり「うんうん!」

海未「はい!」

ことり「....え、それだけ?」

海未「何がですか?」

ことり「も、もう少しあってもいいんじゃないかな?」

海未「もう少しと...言われましても...あ、真姫は凄く優しいんですよ。私が帰ってきた時、スリッパが私に向けて置いてあったんです!」

ことり「ふんふん」

海未「真姫は気配りが出来て本当に良い子ですよね」ニコッ

ことり「そ、そうなんだぁ」

ことり(うぅ、そういうことが聞きたいんじゃないのに〜)

86: 2017/02/05(日) 15:53:52.63 ID:VnSYgr5m.net
穂乃果「おまたせ!」ハァハァ

ことり「あ、穂乃果ちゃん久しぶりー」

穂乃果「ことりちゃん!うわぁー元気だった!?」

ことり「うん、絶好調だよ」ブイ

穂乃果「ねぇ、海未ちゃん」

海未「なんですか?」

穂乃果「さっき下校中の花陽ちゃんに会ったんだけど、なんかヘンだったの」

ことり「ヘンって?」

87: 2017/02/05(日) 15:55:18.01 ID:VnSYgr5m.net
穂乃果「なんかね、会ってすぐ穂乃果に最近真姫ちゃんに会ってる?って聞いてきたんだよ」

穂乃果「穂乃果はもう卒業して以来会ってないよって言ったら、そっかって言って元気なさそうにそのまま帰っちゃった」

海未「真姫に何かあったのでしょうか....」



ことり「ねぇ、海未ちゃんはもう帰ったほうがいいと思うの」

海未「え?」

穂乃果「うん、穂乃果もそう思う。もしかたら花陽ちゃんと何かあったのかも...私達はいつでも遊べるし大丈夫だから、海未ちゃんは真姫ちゃんの様子を見てきてあげて」

海未「....わかりました、すみません」タッ

88: 2017/02/05(日) 15:56:47.19 ID:VnSYgr5m.net
バタンッ

海未「真姫!」ハァハァ

真姫「...ど、どうしたのよ、そんなに息上げて」ビクッ

海未「え、あ...」

真姫「何かあったの?」

海未「穂乃果から聞いたのですが、花陽と何かあったのですか?」

真姫「...花陽と?別に何もないけど」

海未「何もないわけないでしょう?花陽は誰よりも人の事を想う優しい子です。そんな子が真姫を想って元気をなくしているのならそれを何もないはずがないじゃないですか」

真姫「...」

89: 2017/02/05(日) 15:58:21.31 ID:VnSYgr5m.net
海未「そういえば、以前凛と会った時にも花陽同様に真姫の様態を心配していましたね」

海未「もしかして...真姫はアイドル研究部に顔を出していないのですか?」

真姫「そ、そんなわけないでしょ...」

海未「私は真姫を信じたいのです、目をこちらに向けて話してくれませんか?」

真姫「だから!何にもないって言ってるでしょ!?」ウルウル

ガラン!ピシャッ!!

海未「こら、真姫っ!!」

海未「...どうして本当のことを話してくれないのですか...」

90: 2017/02/05(日) 15:59:21.29 ID:VnSYgr5m.net
海未「...」トントントン

海未「...うぅ、やっぱり玉ねぎは目に染みますね」

真姫「今日のメニューは何?」

海未「ハンバーグですよ」

真姫「私も手伝うわ」

海未「いえいえ、真姫に手伝わせる訳にはいけません。真姫はいつものようにTVでも観て...」

真姫「馬鹿にしないでっ!私だって料理くらい作れるわ!」

91: 2017/02/05(日) 16:00:57.86 ID:VnSYgr5m.net
海未「い、いえ...ですから」

真姫「じゃあ私は食器をテーブルに並べるわ。ん、いつも使ってるお皿はこれね...」

カチャン

真姫「これくらいっ私でもっ出来るんだからっ」ギュッギュッギュッ

海未「真姫、そんな雑に洗ったらお皿が割れてしまいますよ!?」

真姫「馬鹿ね、割れるわけないでしょ!」ギュッギュッギュッ

真姫「ふんっ、これくらい楽し...」

ポロッ

ガシャーーーン

真姫「....あっ」

海未「...」プルプル

92: 2017/02/05(日) 16:02:02.50 ID:VnSYgr5m.net
真姫「...う、海未」

海未「だ、だから言ったじゃないですか!!雑に洗ったら割れるって!!」

真姫「なっ....たった一枚お皿が割れただけでしょ!?なんでそんなに短気なのよ!!」キッ

海未「あなたが私の忠告を聞かないからです!!こういうのは私に任せてくださいって言いましたよね!?」バンッ

真姫「...ツッ....ハ...ハァッ!?何よそれ!!せっかく手伝ってあげたのにその言い方はないんじゃない!?」

海未「そのお手伝いが邪魔だと言っているんです!!あなたは不器用なんですから余計なことしないでください!!」

真姫「どうして!?私はただ海未の為を思って私が出来ることをしてあげてるのに!!私は海未に負担をかけさせたくなかっただけなのに!!」

海未「はぁ...それが現に負担になってるんですよ!!あなたの存在が!!」

真姫「!!」

93: 2017/02/05(日) 16:02:39.94 ID:VnSYgr5m.net
海未「ハァ...ハァ...」フーフー

真姫「....そっか...やっぱり私って要らないんだ」

海未「....」

真姫「海未にとって私は生活の枷にしかなっていなかったのね」

海未「そんなこと言ってないじゃないですか!!」

真姫「本音で言ってくれてありがとう。これではっきりした。私の心にも決心が付いた」

真姫「私、もうこの部屋から出て行くから。鍵も置いてく、今までお世話になったわ、ありがとう」

海未「...真姫!」

真姫「サヨナラ!!」

バタンッ!!!

102: 2017/02/06(月) 10:02:49.65 ID:nBrt8ffg.net
真姫「....海未、まさか追いかけてこないわよね?」

真姫「ってなんで私期待なんかしてるのよ!海未はもう関係がないのに!」

真姫「...」グゥゥ

真姫「海未の料理...美味しかったなぁ」

真姫「...もしかしたら追いかけてくるんじゃ、わんわん泣いた海未が謝ってきて...それで、この優しい私が許す。完璧じゃない」

真姫「って、そんな訳ないでしょ...」

真姫「.....」

103: 2017/02/06(月) 10:03:42.72 ID:nBrt8ffg.net
真姫「...つい感情に任せて家を飛び出して来ちゃった。帰る家なんか無いのに...」

真姫「...海未に虚を突かれて、本当の事を言われて恥ずかしさと情けなさを隠すために逆ギレするなんて...私、最低じゃない」

真姫「私が本当のことを話せばこんなことにはならなかったのに」

真姫「どうして私は素直になれないのよ」

???「なあにブツブツ言ってんのよ」コツン

真姫「あいたっ...にこちゃん」

にこ「久しぶりね、真姫」

真姫「にこちゃん...」ウルウル

にこ「ん?」

真姫「....にこちゃん、うわぁぁぁぁぁん」ビェェェン

にこ「な、なんで!?急にどうしたのよ!?」

104: 2017/02/06(月) 10:04:43.53 ID:nBrt8ffg.net
にこ「ふぅん、そんなことが...」

真姫「...うん」ヒグッ

にこ「ていうかいつまでアンタはそうしてる気なの?」

真姫「え?」クシクシ

にこ「あーあ、私が卒業してから一年経って、高飛車でプライドの高い真姫ちゃんは少し大人になったのかと思いきや、逆に退化してるじゃない。μ'sの入りたてより酷いわよ?」

真姫「...」

105: 2017/02/06(月) 10:05:24.93 ID:nBrt8ffg.net
にこ「にこ、こんなウジウジした真姫みたくないし、はっきり言って気持ち悪いわよ」

真姫「気持ち悪いってなによ!!」

にこ「ふん、悔しいなら学校行って花陽達に謝罪しなさいよ」

真姫「そ、そんなの言われなくても分かってるわよ!すぐにでも謝るわ!」

にこ「ダウト」

真姫「は?」

にこ「今の自分に嘘つかないでよ。自分の力量位分かってるくせに虚勢ばかり張って自分を高めようとしてる」

真姫「....」

にこ「真姫はホント相変わらずよ」

真姫「...だって、私大人になりたいんだもん」

106: 2017/02/06(月) 10:05:56.86 ID:nBrt8ffg.net
にこ「大人?」

真姫「私、海未と同棲してみて、海未は凄く大人だと思った。一人で何でも出来るし、頭もよくて、自分の事をスラスラ言えるし、何より素直だもの」

真姫「私からみたら海未は立派な大人よ」

にこ「...真姫は海未みたいになりたいの?」

真姫「...なりたい」

にこ「...そっか」

にこ(真姫は、なんとか海未に追いつこうと大人になろうとして...でも空回りしちゃったのね)

107: 2017/02/06(月) 10:08:42.01 ID:nBrt8ffg.net
にこ「だったら真姫、まずは自分の罪を認めなさい」

真姫「罪?」

にこ「賢い真姫なら分かってると思うけど、今までやってきた自分の過ちから目をそらさないこと、自分が弱い人間だって気づいて、それを認めるのよ」

にこ「....今の真姫はそれができる?」

真姫「.....出来ると思う」

にこ「そっか、じゃあ海未に謝りに行くわよ」

真姫「え、もう!?」

にこ「早く謝るに越したことはないわ、喧嘩ってのは時間が経てば経つほど謝りにくいんだから」

108: 2017/02/06(月) 10:09:51.73 ID:nBrt8ffg.net
ピンポーン

にこ「お邪魔するわよー」

海未「にこ!」

にこ「こら、いつまで後ろに隠れてるのよ」スッ

真姫「あ、あぁっ!にこちゃん!」

海未「....真姫」

真姫「....」

真姫「海未...そ、その...」

海未「...」

海未「....私...真姫に酷いことを言ってしまいました。それも一番に真姫が悩んでいたことを....」

海未「真姫が居なくなってから我に返って事の重大さに気づくなんて、私....最低ですよね」ウルウル

真姫「ねぇ、どうして....泣いてるの?」

海未「何故でしょう...今になって涙が...涙が止まらないんですよ」ウゥッ

真姫「...海未」

109: 2017/02/06(月) 10:10:58.56 ID:nBrt8ffg.net
海未「多分、自分の罪が初めて人に言えたからです。それが言えてきっとホッとしたんですかね」

真姫「....」

真姫「...私、海未に言われたことが正しいから...自分が悔しくて...それで逆ギレして...」

海未「いいんですよ、全ては私が悪いんですから」

真姫「ねえ、もう自分を傷つけるのはやめてよ。」

真姫「なんで海未はいつも一人で物事を考えようとするの?私、本当は頼って貰いたかった。確かに私は不器用だから何も出来ないけど...それなりに私は海未の手助けしたかった」

海未「....」

110: 2017/02/06(月) 10:11:41.51 ID:nBrt8ffg.net
真姫「でも、自分で言うのは辛いけど海未は私は必要なかったのね」

海未「私は真姫が必要ないなんておもってないですよ」

真姫「....え?じゃ、じゃあ...あの言葉は本音じゃないの?」

海未「ほ、本音な訳ないじゃないですか!私、真姫と二週間程一緒に居て嫌なことなんて一つもなかったんですから」

海未「私、真姫の事好きですから」

にこ「なっ!///」

真姫「きゅ、急に何恥ずかしいこと言ってるのよ!!///」

111: 2017/02/06(月) 10:14:00.69 ID:nBrt8ffg.net
海未「私は本気ですよ!?最初は妹のように慕っていたのですが...次第に私は真姫に対する感情が妹を好きになるとは違う、別のものだと気がついたんです」

海未「もう、真姫の居ない生活なんて考えられません」

真姫「...ッ///....本当に素直なのね」ニコッ

海未「ふふ、そうですか?」ニコニコ

真姫「素直過ぎて子供みたい」

112: 2017/02/06(月) 10:14:58.63 ID:nBrt8ffg.net
にこ「...アンタ達ィ」

二人「え?」

にこ「なんて回りくどい謝り方してるのよ!!ゴメンの一つも言えないの!?」

二人「...ぁ」

にこ「あ、じゃないわよ!全く...いつになったら謝るのかと伺ってたら急に告白宣言しちゃって!!あーやらしいやらしい!」

にこ「じゃ、もうこんな茶番に巻き込まれるなんてもうまっぴらよ、帰るわ」

真姫「...にこちゃん....ありがとう!」

にこ「あったりまえよ!!私は皆を笑顔にするスーパーアイドルなんだから!!」ニコッ

113: 2017/02/06(月) 10:16:07.66 ID:nBrt8ffg.net
にこ「ふん、二度と喧嘩するんじゃないわよ」

ガチャリ

にこ(あ、そういえば海未と真姫の関係ってかつてのμ'sの作詞と作曲関係だったわね...)

にこ(なんだかんだ、リーダーの穂乃果と一緒に歌ってるのもあの二人だったし)

にこ(もしかしたら、あの二人がμ'sを支えていた要だったのかもね)

にこ「ま、幸せになりなさいよ」

114: 2017/02/06(月) 10:20:42.19 ID:nBrt8ffg.net
真姫「ねぇ、今日の晩御飯は何かしら。もうお腹ペコペコよ」

海未「トマトハンバーグですよ」

真姫「私の大好物じゃない」

海未「ですが、出来てまだお皿に装っていなくて....手伝ってくれませんか?」

真姫「もちろんよ!」

真姫「....あ、あのね...///」

海未「はい?」

真姫「わ、私も...あなたのことが...海未が好き!///」

海未「私も真姫の事が好きですよ♪」ニコッ

真姫「う、うん////」

海未「ふふ、こういうのを相思相愛って言うんですよね!」

真姫「は、恥ずかしいからやめて!///」

122: 2017/02/06(月) 23:44:50.76 ID:nBrt8ffg.net
1ヵ月後

真姫「〜♪」ポロンジャンジャンジャン

亜里沙「ハラショー!」

真姫「どうかしら、こんな感じで新曲考えてみたんだけど」

凛「凛はいいとおもうにゃー!」

花陽「うん♪私も!」

真姫「そう、それは良かったわ」

亜里沙「じゃあ私はこれを元に歌詞を考えてきますね」

真姫「ありがとう、お願いね」

123: 2017/02/06(月) 23:45:32.42 ID:nBrt8ffg.net
亜里沙「あの、それでなんですけど、私...海未さんに私の作った歌詞を見てもらいたいんです!もし完成したらその歌詞を渡してくれませんか?」

真姫「えぇ、いいわよ。きっと喜んで歌詞を読んでくれるわ」

亜里沙「ありがとうございます!」

雪穂「良かったね亜里沙!」

亜里沙「うん!」

凛「あ、海未ちゃんと言えば〜」ニヤニヤ

真姫「な、何よ、変な顔して...」

凛「最近海未ちゃんとどうなのー?」

真姫「え////」

124: 2017/02/06(月) 23:46:13.70 ID:nBrt8ffg.net
雪穂「あ、それはちょっと気になるかも」

真姫「雪穂も!?///」

花陽「あー!、そういえば海未ちゃんと同棲してもう一ヶ月半だったね!」ニヤニヤ

亜里沙「もしかして海未さんとチュウしちゃったんですか?」

花陽「チュ、チュウ!?!?/////」

雪穂「わぁ...大胆////」

真姫「してないわよそんなこと!!///」

125: 2017/02/06(月) 23:46:56.49 ID:nBrt8ffg.net
真姫「大体海未とはそんな関係じゃなくって!」

凛「またまた〜、だってお互いに好きな気持ちが分かったんでしょ?」

真姫「それはそうだけど....」

真姫「も、もう!この話は終わり!!////」

全員「え〜!」

126: 2017/02/06(月) 23:48:09.80 ID:nBrt8ffg.net
真姫(海未と口喧嘩して仲直りしたあの夜、私は海未に学校を行く決意を話した)

真姫(そしたら海未は泣いて喜んでいた、本当の事を言ってくれてありがとうって)

真姫(次の日、私は学校へ行くと正門で花陽と凛が居た。久しぶりに学校へ来た私に何事もなかったかのように二人は接してくれて、部活に行ったら雪穂と亜里沙に暖かく迎えてくれた)

真姫(過去に執着するのは良くないけど、かといって背けてはいけないんだと思った。海未の書いた歌詞に今が最高とあったように今が一番大切なんだってこの一ヶ月で改めて気付かされた)

真姫(もう私は迷ったりしない、だってあんなに私を想ってくれる友達が居たから)

真姫(そして、一番大切な人が出来たから....)

真姫「ただいまっ」

海未「おかえりなさい♪」ニコッ

127: 2017/02/06(月) 23:49:26.66 ID:nBrt8ffg.net
真姫「あのね、亜里沙が海未に自分で作った歌詞を見てもらいたいって言ってるの」

海未「ほう、今は亜里沙が歌詞を書いているんですか?」

真姫「ううん、去年までは皆で歌詞を考えて作ってたんだけど、どうやら今年に入ってから亜里沙は海未の影響を受けて歌詞を作ることにハマったみたいなのよ」

海未「そうだったんですね、早く亜里沙の作った歌詞を見てみたいものです」

真姫「ふふ、まあ亜里沙のことだから頭良いし素敵な歌詞になると思うわ」

海未「...真姫は学校に行ってからよく笑うようになりましたね」ニコッ

真姫「そ、そんなこと!...あるけど///」

海未「真姫は素直ですね、偉いです」ナデナデ

真姫「うぅ////」

128: 2017/02/06(月) 23:50:23.48 ID:nBrt8ffg.net
海未「ふむふむ、真姫の髪って意外と硬いんですね」ナデナデ

真姫「それは癖っ毛だからよ!///悪い?///」

海未「全然悪くないですよ、むしろそこがかわいいです」ナデナデ

真姫「かわいいって髪の毛の話でしょ!?///」

真姫(海未に髪の毛触られてる////なんか恥ずかしい////)

129: 2017/02/06(月) 23:51:41.33 ID:nBrt8ffg.net
真姫「もう、海未ばっかり触っててズルいわ!私にも髪の毛触らせなさいよ///」

海未「いいですよ、どうぞ」ファサァ

真姫「じゃ、じゃあ行くわよ」ナデナデ

海未「お好きなだけどうぞ」サラサラ〜

真姫「...わぁ」

真姫(あ、すっごいサラサラしてる、全然髪に指に引っかからない)ナデナデ

真姫(なんかずっと触っていたいかも)

海未「あ、あはは///」

真姫「な、なにどうかしたの?」

海未「なんかずっと二人でこうしてると恥ずかしくないですか?////」

真姫「...///」コクリ

130: 2017/02/06(月) 23:52:34.68 ID:nBrt8ffg.net
真姫「でももっと触っていたい....かも///」

海未「えぇ、私もです///」

真姫「...」ナデナデ

海未「...くっ」

真姫「...」ナデナデ

海未「はぁ////っく...はぁん♡♡」

真姫「き、急に艶めかしい声しないでよ////」ビクッ ナデナデ

海未「ち、違うんです///ふふ、ま、真姫...これ以上ダ、ダメです///くすぐったい///」

真姫「え、普通に触ってただけよ?///」

海未「そ、そうなんですけど////」

131: 2017/02/06(月) 23:53:21.28 ID:nBrt8ffg.net
海未「私って実はうなじが苦手なんです////」

真姫「うなじ?首の後ろってこと?」

海未「えぇ、そこを掴まれたり触られるのがどうも苦手で...変な声出してしまうんです」

真姫「へぇ、そうなの....」サワッ

海未「はぅっ♡」ビクッ

真姫(わ、予想外のかわいい反応///)ゾクゾク

海未「ふっふふ♡い、いけません...これ以上は////」

132: 2017/02/06(月) 23:54:32.20 ID:nBrt8ffg.net
真姫(ちょっとからかっちゃおう)

真姫「どうして?海未ってば触られて喜んでる癖に////」サワサワ

海未「よ、喜んでなんか!////はぁ...♡はぁ...♡////単にくすぐったいだけですからぁ...///」

真姫「そうなの?」

耳フー

海未「ひゃうぅん!♡♡」ヘナヘナ

真姫「はぁ...はぁ...///」ゾクゾク

真姫(あーやばい、いじめるのちょっと癖になりそう)ゾクゾクゾク

133: 2017/02/06(月) 23:55:27.10 ID:nBrt8ffg.net
海未「や、やってくれましたね...///」

真姫「えーなに?私何もしてないけど?////」

海未「しらばっくれるならそれでいいです////これからあなたにお仕置きしてあげますから」

真姫「お、お仕置きって...♡」

134: 2017/02/06(月) 23:56:17.21 ID:nBrt8ffg.net
海未「ふふ♡お覚悟はよろしいですね♡♡」

真姫「わ、私に何するっていうのよ////」

海未「ふふ♡それはですね...///」

ピンポーン

真姫「」ビクゥッ

海未「」ビクゥッ

配達人「ちわーっす!○○急便なのですが、園田さんにお届け物でーす!」

海未「....」

海未「ま、真姫....服が乱れてしまったので代わりに行ってきてくれませんか?///」

真姫「う、うん、分かったわ///」

二人(....い、色々危なかった///)

143: 2017/02/08(水) 01:12:45.77 ID:OtSXA2PP.net


真姫「...」

真姫「うぅぅ///」

真姫(...さっきのことが頭の中から離れなくて眠れない///)

真姫(寝なくちゃいけないのに...全部海未のせいよ////)

トントン

海未「真姫、まだ起きてますか?」

真姫「う、うん...起きてるわよ///」

海未「すみません、ちょっと寝付けなくて...あの、少しだけなので一緒に居てもいいですか?」

真姫「別にいいけど...私も上手く寝れなかったから...///」

海未「ありがとうございます、それでは失礼しますね」

144: 2017/02/08(水) 01:13:46.59 ID:OtSXA2PP.net
ガララ

海未「ふふ///」

真姫「ちょっと....どうしたの?」

ズイッ

真姫「な、なんで私の布団に入ってくるのよ!////」プイッ

海未「はぁ....温かいです。真姫のぬくもりを感じます///」ヌクヌク

真姫「話聞いてるの!?///」

海未「...ねえ真姫、あなたの顔をよく見せてくれませんか?」

真姫「い、いや...////」ドキドキ

海未「どうしても...ダメですか?////」ギュッ

真姫「....」ドキドキドキドキドキ

真姫「う、うん////」

ガバッ

真姫「キャッ////」

真姫(わ、私に覆い被せて...////)

海未「こ、こうでもしないと、真姫はいうこと聞いてくれないものかと思いまして////」

145: 2017/02/08(水) 01:15:18.52 ID:OtSXA2PP.net
真姫「....////」

海未「おや、どうして顔が真っ赤なのですか?////」

真姫「...赤くなってない///」

海未「ふふ、暗くてもよく分かりますよ。あなたの火照った赤い頬が///」

真姫「ふ、ふん////海未だって顔真っ赤じゃない////もしかして無理してるんじゃない?///」

海未「...あはは、バレましたか?////実はちょっとだけ////」

真姫「...じゃあ、だったらやめたら?////」

146: 2017/02/08(水) 01:16:01.91 ID:OtSXA2PP.net
海未「....」

海未「いいえ、やめません///」

真姫「....どうして?言ってくれないと分かんない////」

海未「.....」

海未「....今からあなたに酷いことをします/////」

真姫「何それ、さっきの続き?////」

海未「...まあ、延長戦みたいなものです////」

真姫「ちょ、ちょっと...私に何するつも...んむっ!///」

チュッ

海未「...んっ♡」

真姫「....んんぅ...♡」

真姫(私の唇に...何か柔らかいものが...ま、まさかこれって....)

147: 2017/02/08(水) 01:17:07.88 ID:OtSXA2PP.net
真姫「んーん!...ぷはぁっ!な、なんのつもりよ!!////」

海未「...私、初めてだったのですが...どうでしたか?////」

真姫「ど、どうって///」

真姫「今のって....私にキスしたの?////」

海未「....はい////」

148: 2017/02/08(水) 01:20:08.81 ID:OtSXA2PP.net
海未「私、上手くやれていましたか?////」

真姫「し、知らないわよ...私だって...は、初めてだったんだから////」プイッ

海未「....そ、そうなのですか?私はてっきり経験豊富なものかと////」

真姫「...ばか♡」

真姫「私にここまでして...責任とってくれるんでしょうね...////」

海未「...元々、責任取るつもりでしましたから♡」

真姫「〜〜〜♡♡♡/////」

海未「だって、私言ったじゃありませんか。私はいつまでも貴女の隣に居ると...////」

真姫「....海未////」

ギュッ

海未「わわっ////」

真姫「ふふっ、だから海未が好きなのよ♡」ギュッ

海未「私も、真姫が大好きです♡」ギュッ

真姫「それなら、私はもっともーっと海未の事が大好きなんだから////」

真姫「本当に...本当にこれからも、何があっても...ずっと一緒に居てね♡」

海未「えぇ、今際の際まで...♡」

チュッ

149: 2017/02/08(水) 01:23:08.91 ID:OtSXA2PP.net
終わり

最後まで下手くそな文章ですみません。
最後は個人の都合で駆け足で終わらせてしまいました。
余裕が出来たらまたうみまき書きます

150: 2017/02/08(水) 01:28:06.66 ID:pL4lNgsL.net
ほっほぅ♪
乙乙

引用元: 海未「私と真姫の共同生活」