1: 2017/02/03(金) 22:39:38.89 ID:o/Kn4tGC.net
曜「ただいまー」ガチャ
曜ママ「曜、千歌ちゃん来てるわよ、部屋いるわ」
曜「え?……うん、わかった」
ガチャ
千歌「あ、曜ちゃんおかえりー」
曜「え?」
千歌「どしたの?」
曜「さっき千歌ちゃん家でバイバイしたよね?なんでもううちにいるの?」
千歌「…」
曜ママ「曜、千歌ちゃん来てるわよ、部屋いるわ」
曜「え?……うん、わかった」
ガチャ
千歌「あ、曜ちゃんおかえりー」
曜「え?」
千歌「どしたの?」
曜「さっき千歌ちゃん家でバイバイしたよね?なんでもううちにいるの?」
千歌「…」
2: 2017/02/03(金) 22:41:44.75 ID:o/Kn4tGC.net
千歌「んー、志満ねえに送ってもらったー」
曜「そなの?それにしても早くない?」
千歌「普通だよ」
曜「うーん…そっか、で今日なんかするんだったっけ?」
千歌「えー、用事がないと来ちゃいけないのー?」
曜「いやいや、そんなことないよ」アセアセ
千歌「ん、よかった」
曜「じゃ、着替えるからちょっと待ってて…」ヌギヌギ
千歌「………曜ちゃん」ダキツキッ
曜「!!!」
曜「そなの?それにしても早くない?」
千歌「普通だよ」
曜「うーん…そっか、で今日なんかするんだったっけ?」
千歌「えー、用事がないと来ちゃいけないのー?」
曜「いやいや、そんなことないよ」アセアセ
千歌「ん、よかった」
曜「じゃ、着替えるからちょっと待ってて…」ヌギヌギ
千歌「………曜ちゃん」ダキツキッ
曜「!!!」
4: 2017/02/03(金) 22:44:08.27 ID:o/Kn4tGC.net
曜「ど、ど、どしたの千歌ちゃん、わたしまだ下着なんだけど///」アセアセ
千歌「ん、曜ちゃんをギュッてしたくなったの…」ギューッ
曜「な、な、な、なんで?」
千歌「なんででもいいじゃん…」
曜「で、でもわたし服着ないと…」
千歌「ねえ、曜ちゃん……」
曜「な、な、なに?」
千歌「おっOいやわらかいね…」モミ
曜「ちょっ!!」ドンッ
千歌「ん、曜ちゃんをギュッてしたくなったの…」ギューッ
曜「な、な、な、なんで?」
千歌「なんででもいいじゃん…」
曜「で、でもわたし服着ないと…」
千歌「ねえ、曜ちゃん……」
曜「な、な、なに?」
千歌「おっOいやわらかいね…」モミ
曜「ちょっ!!」ドンッ
5: 2017/02/03(金) 22:46:23.42 ID:o/Kn4tGC.net
千歌「あいたっ!」ドスン
曜「い、いきなり何するの///」ドキドキ
千歌「曜ちゃんはわたしのことキライ?」
曜「そ、そうじゃないけど…」
千歌「じゃ好き?」
曜「う、うん……千歌ちゃん今日なんかおかしいよ?」
千歌「ん?そお?」
曜「と、とりあえず服着るまで座っててね」イソイソ
千歌「はーい♪」
曜「い、いきなり何するの///」ドキドキ
千歌「曜ちゃんはわたしのことキライ?」
曜「そ、そうじゃないけど…」
千歌「じゃ好き?」
曜「う、うん……千歌ちゃん今日なんかおかしいよ?」
千歌「ん?そお?」
曜「と、とりあえず服着るまで座っててね」イソイソ
千歌「はーい♪」
6: 2017/02/03(金) 22:48:52.11 ID:o/Kn4tGC.net
曜「ふぅ……」
曜「ちょっとまってて…の、飲み物もってくるね……」
千歌「はやくねー」
ガチャ
曜(あーびっくりした…)
曜(千歌ちゃんあんなに大胆だったっけ…)
プルルルル プルルルル
曜(ん?ケータイが…)
曜(……千歌ちゃん…から?)
曜「ちょっとまってて…の、飲み物もってくるね……」
千歌「はやくねー」
ガチャ
曜(あーびっくりした…)
曜(千歌ちゃんあんなに大胆だったっけ…)
プルルルル プルルルル
曜(ん?ケータイが…)
曜(……千歌ちゃん…から?)
8: 2017/02/03(金) 22:51:33.25 ID:o/Kn4tGC.net
ピッ
千歌《もしもーし曜ちゃーん》
曜《なに、千歌ちゃん》
千歌《曜ちゃんノート忘れてったよ、今からもってくー》
曜《え?》
千歌《だから、宿題のノート忘れてたから曜ちゃん家にもっていくよ》
曜《千歌ちゃんいまどこ?》
千歌《ん?まだうちだけど》
曜《わたしん家じゃなくて?》
千歌《なんで?曜ちゃん家は今から行くよ?》
曜《……》
千歌《もしもーし曜ちゃーん》
曜《なに、千歌ちゃん》
千歌《曜ちゃんノート忘れてったよ、今からもってくー》
曜《え?》
千歌《だから、宿題のノート忘れてたから曜ちゃん家にもっていくよ》
曜《千歌ちゃんいまどこ?》
千歌《ん?まだうちだけど》
曜《わたしん家じゃなくて?》
千歌《なんで?曜ちゃん家は今から行くよ?》
曜《……》
9: 2017/02/03(金) 22:54:57.46 ID:o/Kn4tGC.net
曜《千歌ちゃん!ちょっとまってて!》
千歌《あ、曜ちゃ……》
ドタドタドタ ガチャ
曜「千歌ちゃん!」
シーン
曜「いない…」
曜「……いったい…」
千歌《あ、曜ちゃ……》
ドタドタドタ ガチャ
曜「千歌ちゃん!」
シーン
曜「いない…」
曜「……いったい…」
10: 2017/02/03(金) 22:57:25.04 ID:o/Kn4tGC.net
次の日……
梨子「おはよう千歌ちゃん」
千歌「おはよう」
梨子「あら?曜ちゃんはまだ?」
千歌「うん、今日休むって」
梨子「そう、風邪?」
千歌「わかんない……でも昨日曜ちゃん家行ったんだけど、なんか様子おかしかった…」
梨子「ふうん、あ、それで千歌ちゃん昨日の夜、沼津にいたんだ」
千歌「ん?」
梨子「おはよう千歌ちゃん」
千歌「おはよう」
梨子「あら?曜ちゃんはまだ?」
千歌「うん、今日休むって」
梨子「そう、風邪?」
千歌「わかんない……でも昨日曜ちゃん家行ったんだけど、なんか様子おかしかった…」
梨子「ふうん、あ、それで千歌ちゃん昨日の夜、沼津にいたんだ」
千歌「ん?」
11: 2017/02/03(金) 22:59:30.37 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「昨日、沼津駅にいたでしょ?」
千歌「え?行ってないよ?」
梨子「さっき沼津の曜ちゃん家に行ったって…」
千歌「曜ちゃん家には行ったよ、でも駅には行ってない」
梨子「なんで嘘つくの?」
千歌「いや、こんなことでわざわざ嘘つかないよ」
梨子「うーん、じゃ見間違いかしら?」
千歌「梨子ちゃん、わたしを見たときの話、詳しく教えて?」
千歌「え?行ってないよ?」
梨子「さっき沼津の曜ちゃん家に行ったって…」
千歌「曜ちゃん家には行ったよ、でも駅には行ってない」
梨子「なんで嘘つくの?」
千歌「いや、こんなことでわざわざ嘘つかないよ」
梨子「うーん、じゃ見間違いかしら?」
千歌「梨子ちゃん、わたしを見たときの話、詳しく教えて?」
12: 2017/02/03(金) 23:02:18.27 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「………というわけよ」
千歌「家族で沼津に晩御飯食べに行って、駅でわたしを見たんだ…」
梨子「そうよ、お母さんも千歌ちゃんのこと見てるし、見間違いとは思えないんだけど」
千歌「うーん…」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「あのね、昨日曜ちゃんが言ってたの」
梨子「なにを?」
千歌「わたしが…ふたりいるって」
梨子「……どういうこと?」
千歌「梨子ちゃんも…もうひとりのわたしを見たのかもしれない」
千歌「家族で沼津に晩御飯食べに行って、駅でわたしを見たんだ…」
梨子「そうよ、お母さんも千歌ちゃんのこと見てるし、見間違いとは思えないんだけど」
千歌「うーん…」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「あのね、昨日曜ちゃんが言ってたの」
梨子「なにを?」
千歌「わたしが…ふたりいるって」
梨子「……どういうこと?」
千歌「梨子ちゃんも…もうひとりのわたしを見たのかもしれない」
14: 2017/02/03(金) 23:10:24.60 ID:o/Kn4tGC.net
放課後……
梨子「千歌ちゃん、部室いこ」
千歌「うーん」
梨子「まだ考えてるの?」
千歌「だって気になるよー」
梨子「部室行ったらみんなにも話聞いてもらいましょ」
千歌「うん、そーするー」
梨子「さ、いきましょ」
千歌「はーい」
梨子「千歌ちゃん、部室いこ」
千歌「うーん」
梨子「まだ考えてるの?」
千歌「だって気になるよー」
梨子「部室行ったらみんなにも話聞いてもらいましょ」
千歌「うん、そーするー」
梨子「さ、いきましょ」
千歌「はーい」
15: 2017/02/03(金) 23:12:39.32 ID:o/Kn4tGC.net
ガチャ
千歌「やっほーおつかれー」
果南「あ、千歌」
梨子「あれ?他のみなさんは?」
果南「鞠莉とダイヤは仕事中、一年は買い出しに行ってる」
千歌「そうなんだ」
梨子「千歌ちゃん、ほらあの話」
千歌「そうだね、果南ちゃんだけにでも聞いてもらおうかな」
果南「なに?」
千歌「やっほーおつかれー」
果南「あ、千歌」
梨子「あれ?他のみなさんは?」
果南「鞠莉とダイヤは仕事中、一年は買い出しに行ってる」
千歌「そうなんだ」
梨子「千歌ちゃん、ほらあの話」
千歌「そうだね、果南ちゃんだけにでも聞いてもらおうかな」
果南「なに?」
16: 2017/02/03(金) 23:14:42.03 ID:o/Kn4tGC.net
千歌「………というわけなんだよ」
果南「そっか…」
千歌「果南ちゃんどう思う?」
果南「…」
梨子「果南さん?」
果南「ずっと黙ってたけど…」
果南「真実を伝えるときがきたようだね…」
果南「千歌には…」
果南「双子の妹がいたんだよ」
果南「そっか…」
千歌「果南ちゃんどう思う?」
果南「…」
梨子「果南さん?」
果南「ずっと黙ってたけど…」
果南「真実を伝えるときがきたようだね…」
果南「千歌には…」
果南「双子の妹がいたんだよ」
17: 2017/02/03(金) 23:16:44.17 ID:o/Kn4tGC.net
千歌「え…」
果南「千歌覚えてない?いつも3人で遊んでいたんだよ」
梨子「曜ちゃんじゃなくて?」
果南「うん、ずっと小さい頃の話」
千歌「わたし…覚えてない…」
果南「その子が千歌の双子の妹、百歌」
千歌「…」
梨子「果南さん、その子は今どうしてるの?」
果南「ある日…3人でかくれんぼしてたんだ」
果南「千歌覚えてない?いつも3人で遊んでいたんだよ」
梨子「曜ちゃんじゃなくて?」
果南「うん、ずっと小さい頃の話」
千歌「わたし…覚えてない…」
果南「その子が千歌の双子の妹、百歌」
千歌「…」
梨子「果南さん、その子は今どうしてるの?」
果南「ある日…3人でかくれんぼしてたんだ」
18: 2017/02/03(金) 23:18:46.82 ID:o/Kn4tGC.net
果南「千歌が鬼になって、わたしと百歌は隠れたんだ」
梨子「うん、それで?」
果南「わたしはかくれんぼ得意だったし、ずっと見つからなかった」
果南「でもそのうち暗くなって来て、自分から姿をあらわした」
千歌「…」
果南「そのあといくらたっても百歌が出てこないから、千歌と一緒に探したんだ」
果南「結局百歌のこと見つけられなくて、先に帰ったんじゃないかってかくれんぼはお開きになった」
梨子「まさか…」
果南「そう、それ以来百歌は姿を消した」
梨子「うん、それで?」
果南「わたしはかくれんぼ得意だったし、ずっと見つからなかった」
果南「でもそのうち暗くなって来て、自分から姿をあらわした」
千歌「…」
果南「そのあといくらたっても百歌が出てこないから、千歌と一緒に探したんだ」
果南「結局百歌のこと見つけられなくて、先に帰ったんじゃないかってかくれんぼはお開きになった」
梨子「まさか…」
果南「そう、それ以来百歌は姿を消した」
19: 2017/02/03(金) 23:20:49.31 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「じゃ、わたしや曜ちゃんが見た千歌ちゃんは…」
果南「うん、百歌かもしれない…」
千歌「…」
梨子「でも、少しおかしくない?」
果南「どこが?」
梨子「わたしが見たのは百歌ちゃんかもしれない…でも曜ちゃんが見たのは?」
果南「それも百歌なんじゃない?」
梨子「どうやって曜ちゃんの家を知ったの?それになんで千歌ちゃんのふりしたのかしら」
果南「それは…」
梨子「それにあの曜ちゃんが千歌ちゃんのこと見間違えるとは思えない」
果南「…」
果南「うん、百歌かもしれない…」
千歌「…」
梨子「でも、少しおかしくない?」
果南「どこが?」
梨子「わたしが見たのは百歌ちゃんかもしれない…でも曜ちゃんが見たのは?」
果南「それも百歌なんじゃない?」
梨子「どうやって曜ちゃんの家を知ったの?それになんで千歌ちゃんのふりしたのかしら」
果南「それは…」
梨子「それにあの曜ちゃんが千歌ちゃんのこと見間違えるとは思えない」
果南「…」
20: 2017/02/03(金) 23:22:52.19 ID:o/Kn4tGC.net
果南「………ククク」
梨子「果南さん?」
果南「ハーハッハハハッ」
千歌「!」
果南「面白かったよ!千歌、梨子!」
梨子「なに言って…」
果南「なにって…そういう遊びでしょ?」
千歌「え?」
梨子「果南さん?」
果南「ハーハッハハハッ」
千歌「!」
果南「面白かったよ!千歌、梨子!」
梨子「なに言って…」
果南「なにって…そういう遊びでしょ?」
千歌「え?」
21: 2017/02/03(金) 23:25:01.37 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「どういうこと?」
果南「だから、千歌がふたりいるーっていうジョークに乗っかって、わたしもそれっぽい話作ってみたんだけど」
千歌「は?」
梨子「じゃあ双子の妹の百歌ちゃんは…」
果南「いるわけないよ、作り話だもん」
千歌「」
梨子「」
果南「え、どうしたの?」
果南「だから、千歌がふたりいるーっていうジョークに乗っかって、わたしもそれっぽい話作ってみたんだけど」
千歌「は?」
梨子「じゃあ双子の妹の百歌ちゃんは…」
果南「いるわけないよ、作り話だもん」
千歌「」
梨子「」
果南「え、どうしたの?」
22: 2017/02/03(金) 23:27:13.89 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「はあ…」
千歌「あのね、果南ちゃん」
果南「なに?」
千歌「本当の話なの」
果南「はいはい、もういいって」
千歌「さっきの話は本当にあったことなの」
果南「だから、その話はもうわかったって…」
千歌「大真面目な相談だったの!!」
果南「あ、はい」
千歌「あのね、果南ちゃん」
果南「なに?」
千歌「本当の話なの」
果南「はいはい、もういいって」
千歌「さっきの話は本当にあったことなの」
果南「だから、その話はもうわかったって…」
千歌「大真面目な相談だったの!!」
果南「あ、はい」
23: 2017/02/03(金) 23:29:15.91 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「果南さん、千歌ちゃんの言うとおり本当にあった話なの」
果南「ほんとに?」
梨子「ええ、それが原因で曜ちゃんも学校休んじゃったみたいで…」
果南「それは…ご…ごめん」
千歌「ねえ、果南ちゃん」
果南「ん」
千歌「わたしがふたりだっていう話、本当だとして考えてみて、どう思う?」
果南「う、うん、わかった、うーん…」
果南「ほんとに?」
梨子「ええ、それが原因で曜ちゃんも学校休んじゃったみたいで…」
果南「それは…ご…ごめん」
千歌「ねえ、果南ちゃん」
果南「ん」
千歌「わたしがふたりだっていう話、本当だとして考えてみて、どう思う?」
果南「う、うん、わかった、うーん…」
25: 2017/02/03(金) 23:31:41.42 ID:o/Kn4tGC.net
果南「ドッペルゲンガーかもしれない」
千歌「ドッペルゲンガー?」
果南「わたしも詳しくは知らないけど」
梨子「この世には、自分そっくりは人が3人はいるっていう話ね」
果南「うん、まあそんな感じ」
千歌「わたしがあと3人…」
果南「まあ、ただのオカルトだけど」
梨子「そうともいえないかもしれない…」
千歌「ドッペルゲンガー?」
果南「わたしも詳しくは知らないけど」
梨子「この世には、自分そっくりは人が3人はいるっていう話ね」
果南「うん、まあそんな感じ」
千歌「わたしがあと3人…」
果南「まあ、ただのオカルトだけど」
梨子「そうともいえないかもしれない…」
26: 2017/02/03(金) 23:33:44.07 ID:o/Kn4tGC.net
梨子「さっきの果南さんの話、双子だけど、もし本当だったら?」
果南「梨子、だから作り話だって…」
梨子「そう、でも果南さんが知らないだけで実はいたとしたら?」
果南「それは………うーん」
千歌「わたしもないと思うけど…」
梨子「まあ、そこは志満さんに確認すればいいわ、本当のこと教えてくれるとは限らないけど」
果南「そうだね」
千歌「わたしに双子か……」
果南「梨子、だから作り話だって…」
梨子「そう、でも果南さんが知らないだけで実はいたとしたら?」
果南「それは………うーん」
千歌「わたしもないと思うけど…」
梨子「まあ、そこは志満さんに確認すればいいわ、本当のこと教えてくれるとは限らないけど」
果南「そうだね」
千歌「わたしに双子か……」
32: 2017/02/04(土) 00:20:19.25 ID:DjKqQSQ7.net
プルルルル プルルルル
千歌「あ、志満ねえ?ちょっといい?」
千歌「………なんだけど、どうなの?」
千歌「うん、うん」
千歌「うん、わかった、じゃ」ピッ
千歌「わたしが知らない兄弟なんていないって、笑われちゃったよ…」
果南「まあ、そうだよね」
梨子「だとしたら…」
ガチャ
花丸「ただいまずら~」
千歌「あ、志満ねえ?ちょっといい?」
千歌「………なんだけど、どうなの?」
千歌「うん、うん」
千歌「うん、わかった、じゃ」ピッ
千歌「わたしが知らない兄弟なんていないって、笑われちゃったよ…」
果南「まあ、そうだよね」
梨子「だとしたら…」
ガチャ
花丸「ただいまずら~」
33: 2017/02/04(土) 00:22:34.22 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「あ、花丸ちゃんおかえりー」
梨子「ルビィちゃんと善子ちゃんは?」
花丸「ふたりはルビィちゃんの家よってから来るから遅れるずら」
梨子「そう」
花丸「それより、3人とも深刻な顔してどうしたずら?」
千歌「それは…」
梨子「花丸ちゃんにも話してみたら?」
果南「うん、それがいいね」
花丸「?」
梨子「ルビィちゃんと善子ちゃんは?」
花丸「ふたりはルビィちゃんの家よってから来るから遅れるずら」
梨子「そう」
花丸「それより、3人とも深刻な顔してどうしたずら?」
千歌「それは…」
梨子「花丸ちゃんにも話してみたら?」
果南「うん、それがいいね」
花丸「?」
34: 2017/02/04(土) 00:25:33.35 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「と、いうわけなんだけど」
花丸「ああ、それずらか」
梨子「なにか、心当たりでもあるの?」
花丸「オラは前から知ってたずら」
千歌「花丸ちゃん!なに知ってるの?」
花丸「千歌ちゃんならそこにいるずら」
千歌「え?」
花丸「そこにもうひとり千歌ちゃんいるずら」
花丸「ああ、それずらか」
梨子「なにか、心当たりでもあるの?」
花丸「オラは前から知ってたずら」
千歌「花丸ちゃん!なに知ってるの?」
花丸「千歌ちゃんならそこにいるずら」
千歌「え?」
花丸「そこにもうひとり千歌ちゃんいるずら」
35: 2017/02/04(土) 00:28:03.84 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「え?え?」
果南「どこ?どういうこと?」
花丸「ほら、千歌ちゃんの後ろに千歌ちゃんが」
千歌「うわっ!」
梨子「ひっ!」
花丸「なんだ、やっぱり見えてないずらか」
千歌「こわいよ!どういうこと?」
果南「どこ?どういうこと?」
花丸「ほら、千歌ちゃんの後ろに千歌ちゃんが」
千歌「うわっ!」
梨子「ひっ!」
花丸「なんだ、やっぱり見えてないずらか」
千歌「こわいよ!どういうこと?」
36: 2017/02/04(土) 00:31:07.11 ID:DjKqQSQ7.net
花丸「前から言おうと思ってたんだけど」
花丸「マルには千歌ちゃんの後ろに千歌ちゃんが見えてるずら」
千歌「だから、こわいって」
花丸「安心するずら、たぶんその千歌ちゃんはご先祖様の守護霊ずら」
梨子「え?」
花丸「千歌ちゃんそっくりだけど着物きてるし、たぶんそうずら」
果南「え?マジに言ってる?」
花丸「ほんとずら」
花丸「マルには千歌ちゃんの後ろに千歌ちゃんが見えてるずら」
千歌「だから、こわいって」
花丸「安心するずら、たぶんその千歌ちゃんはご先祖様の守護霊ずら」
梨子「え?」
花丸「千歌ちゃんそっくりだけど着物きてるし、たぶんそうずら」
果南「え?マジに言ってる?」
花丸「ほんとずら」
37: 2017/02/04(土) 00:34:13.63 ID:DjKqQSQ7.net
花丸「でも、千歌ちゃんのそばを離れるとは思えないから、曜さんとかが見たのとは違う気がするずら」
千歌「そっか…」
果南「別のご先祖様がフラフラしてる可能性はないの?」
花丸「うーん、それはなんとも言えないずら、少なくともマルは見たことないずら」
果南「そう…」
千歌「まあ、いたとして、幽霊じゃ手出ししようがないね」
梨子「ええ」
花丸「まあ、気になるならうちにお祓いしに来るといいずら」
千歌「そうだね、ありがと」
千歌「そっか…」
果南「別のご先祖様がフラフラしてる可能性はないの?」
花丸「うーん、それはなんとも言えないずら、少なくともマルは見たことないずら」
果南「そう…」
千歌「まあ、いたとして、幽霊じゃ手出ししようがないね」
梨子「ええ」
花丸「まあ、気になるならうちにお祓いしに来るといいずら」
千歌「そうだね、ありがと」
38: 2017/02/04(土) 00:37:00.35 ID:DjKqQSQ7.net
果南「ふりだしに戻ったみたいだね」
梨子「まあ、幽霊じゃわたしや曜ちゃんに見えるとは思えないし」
花丸「お役にたてず申し訳ないずら」
千歌「花丸ちゃん気にしないで」
果南「あ、もうこんな時間か、ルビィたちが戻ってきたら、今日は解散しようか」
千歌「そうだね」
果南「わたしは生徒会室によってダイヤたちに伝えとくよ」
千歌「うん、わたしは曜ちゃん家行ってみる」
梨子「わたしも行くわ、心配だもの」
梨子「まあ、幽霊じゃわたしや曜ちゃんに見えるとは思えないし」
花丸「お役にたてず申し訳ないずら」
千歌「花丸ちゃん気にしないで」
果南「あ、もうこんな時間か、ルビィたちが戻ってきたら、今日は解散しようか」
千歌「そうだね」
果南「わたしは生徒会室によってダイヤたちに伝えとくよ」
千歌「うん、わたしは曜ちゃん家行ってみる」
梨子「わたしも行くわ、心配だもの」
43: 2017/02/04(土) 11:07:11.85 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「さ、帰りましょ」
千歌「わたしちょっとトイレ行ってくるから、先行っててー」
梨子「いいわ、まってる」
千歌「ありがと、じゃ行ってくる」タッタッタッ
果南「わたしも生徒会室いくよ、じゃ」
花丸「おつかれさまずら~」
梨子「花丸ちゃん、お話でもして待ってましょうか」
花丸「はいずら」
千歌「わたしちょっとトイレ行ってくるから、先行っててー」
梨子「いいわ、まってる」
千歌「ありがと、じゃ行ってくる」タッタッタッ
果南「わたしも生徒会室いくよ、じゃ」
花丸「おつかれさまずら~」
梨子「花丸ちゃん、お話でもして待ってましょうか」
花丸「はいずら」
44: 2017/02/04(土) 11:09:14.99 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「さっきの話だけど、本当に幽霊なの?」
花丸「はいずら、その中でも千歌ちゃんについてるのは守護霊ずら」
梨子「その中?他にもいるの?」
花丸「たとえば浮遊霊や悪霊とか、いろいろいるずら」
梨子「わたしが見たのは千歌ちゃんの浮遊霊ってことはないかしら?」
花丸「それはないずら、浮遊霊は実際に氏んだ人があの世に行かずにさまよっている状態だから」
梨子「そう…」
花丸「あ」
梨子「どうしたの?」
花丸「悪霊の…可能性は…」
花丸「はいずら、その中でも千歌ちゃんについてるのは守護霊ずら」
梨子「その中?他にもいるの?」
花丸「たとえば浮遊霊や悪霊とか、いろいろいるずら」
梨子「わたしが見たのは千歌ちゃんの浮遊霊ってことはないかしら?」
花丸「それはないずら、浮遊霊は実際に氏んだ人があの世に行かずにさまよっている状態だから」
梨子「そう…」
花丸「あ」
梨子「どうしたの?」
花丸「悪霊の…可能性は…」
45: 2017/02/04(土) 11:10:57.34 ID:DjKqQSQ7.net
ガチャッ バンッ
ルビィ「大変です!!」
花丸「あ、ルビィちゃん」
梨子「買い出しお疲れ様、ふたりともそんなにあわててどうしたの?」
善子「はぁはぁはぁ…」
ルビィ「千歌ちゃんが…」
ルビィ「千歌ちゃんが誘拐されちゃった!!」
ルビィ「大変です!!」
花丸「あ、ルビィちゃん」
梨子「買い出しお疲れ様、ふたりともそんなにあわててどうしたの?」
善子「はぁはぁはぁ…」
ルビィ「千歌ちゃんが…」
ルビィ「千歌ちゃんが誘拐されちゃった!!」
46: 2017/02/04(土) 11:12:53.51 ID:DjKqQSQ7.net
花丸「え?」
善子「い、いま学校に戻ってくるとき校門のところで…」
ルビィ「千歌ちゃんがハイエースに無理矢理乗せられて…」
梨子「えーっ!」
花丸「わわわわわわ」
ルビィ「どうしよう…わたし…」
梨子「落ち着いて…ルビィちゃん」
ルビィ「…」
梨子「善子ちゃんもその場合にいたのね?」
善子「ええ、こわくて隠れちゃった…」
善子「い、いま学校に戻ってくるとき校門のところで…」
ルビィ「千歌ちゃんがハイエースに無理矢理乗せられて…」
梨子「えーっ!」
花丸「わわわわわわ」
ルビィ「どうしよう…わたし…」
梨子「落ち着いて…ルビィちゃん」
ルビィ「…」
梨子「善子ちゃんもその場合にいたのね?」
善子「ええ、こわくて隠れちゃった…」
47: 2017/02/04(土) 11:17:02.52 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「ふたりとも気にしないで、誰だってこわいわ」
花丸「そうずら、こわいずら」
ルビィ「うゅ…」
梨子「連れ去った人間の顔はわかる?」
善子「暗くて、よく見えなくて…」
梨子「何人いたかわかる?」
善子「たぶん3人…いや4人いたかも」
梨子「そう…」
善子「これからどうしたら…」
梨子「とにかく、警察に電話しましょ…」
花丸「そうずら、こわいずら」
ルビィ「うゅ…」
梨子「連れ去った人間の顔はわかる?」
善子「暗くて、よく見えなくて…」
梨子「何人いたかわかる?」
善子「たぶん3人…いや4人いたかも」
梨子「そう…」
善子「これからどうしたら…」
梨子「とにかく、警察に電話しましょ…」
48: 2017/02/04(土) 11:18:57.11 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「……はい…はい…」
梨子「……わかりました…よろしくお願いします」ピッ
梨子「警察には連絡したわ、すぐ来るって」
梨子「危険だから、部屋に鍵かけて待ってなさいって」
花丸「……わかったずら」カチリ
ルビィ「…」
花丸「ルビィちゃん大丈夫?」
梨子「お茶いれるわ、少し落ち着きましょ」
梨子「……わかりました…よろしくお願いします」ピッ
梨子「警察には連絡したわ、すぐ来るって」
梨子「危険だから、部屋に鍵かけて待ってなさいって」
花丸「……わかったずら」カチリ
ルビィ「…」
花丸「ルビィちゃん大丈夫?」
梨子「お茶いれるわ、少し落ち着きましょ」
49: 2017/02/04(土) 11:20:42.58 ID:DjKqQSQ7.net
善子「ん?」
花丸「善子ちゃんどうしたずら?」
善子「今、外に人影が…」
ルビィ「おまわりさんじゃ…ないの?」
梨子「そんなはずないわ、今電話かけたばかりよ」
ルビィ「だとしたら……」
梨子「花丸ちゃん!電気消して!」
花丸「善子ちゃんどうしたずら?」
善子「今、外に人影が…」
ルビィ「おまわりさんじゃ…ないの?」
梨子「そんなはずないわ、今電話かけたばかりよ」
ルビィ「だとしたら……」
梨子「花丸ちゃん!電気消して!」
51: 2017/02/04(土) 11:23:02.26 ID:DjKqQSQ7.net
梨子(みんな静かに!)
ルビィ(んん……)
カツン カツン カツン
花丸(……)
善子(……)
コンコン
ルビィ(!!…)
コンコンコンコン
梨子(……)
ルビィ(んん……)
カツン カツン カツン
花丸(……)
善子(……)
コンコン
ルビィ(!!…)
コンコンコンコン
梨子(……)
52: 2017/02/04(土) 11:24:52.35 ID:DjKqQSQ7.net
花丸(……)
ガチャ
ルビィ(……)
ガチャ ガチャガチャ
梨子(……)
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
善子(ひっ……)
ガチャ
ルビィ(……)
ガチャ ガチャガチャ
梨子(……)
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ
善子(ひっ……)
53: 2017/02/04(土) 11:26:39.17 ID:DjKqQSQ7.net
ドンッ
花丸(……)
ドンッドンッドンッドンッ
善子(……)
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
ルビィ(うゅ……)ガクガク ブルブル
……
梨子(……)
花丸(……)
ドンッドンッドンッドンッ
善子(……)
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
ルビィ(うゅ……)ガクガク ブルブル
……
梨子(……)
54: 2017/02/04(土) 11:28:31.95 ID:DjKqQSQ7.net
花丸(……)
カツン カツン カツン カツン
ルビィ(……)ブルブル
シーン
善子(行った?)
花丸(しっ!)
シーン
梨子「行ったみたいね」
善子「ふぅ…」
ルビィ「ううう…」ジョロロロ
カツン カツン カツン カツン
ルビィ(……)ブルブル
シーン
善子(行った?)
花丸(しっ!)
シーン
梨子「行ったみたいね」
善子「ふぅ…」
ルビィ「ううう…」ジョロロロ
55: 2017/02/04(土) 11:30:32.31 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ「もらしちゃった…」グスッグスッ
花丸「わわ、ルビィちゃん!」
善子「ここも安全じゃないわ、帰りましょうよ」
梨子「でも…」
花丸「ルビィちゃん、着替えさせないとかわいそうずら」
ルビィ「うゅ…」グスン
梨子「そうね…じゃわたしの家いきましょ、お母さんに向かえに来てもらうわ」
花丸「じゃ、警察の人にもそう連絡しとくずら」
花丸「わわ、ルビィちゃん!」
善子「ここも安全じゃないわ、帰りましょうよ」
梨子「でも…」
花丸「ルビィちゃん、着替えさせないとかわいそうずら」
ルビィ「うゅ…」グスン
梨子「そうね…じゃわたしの家いきましょ、お母さんに向かえに来てもらうわ」
花丸「じゃ、警察の人にもそう連絡しとくずら」
56: 2017/02/04(土) 11:33:35.27 ID:DjKqQSQ7.net
桜内家……
梨子「ふう……」
善子「はあ……」
花丸「これからどうなるずらね…」
ルビィ「わたし…千歌ちゃんのおうち行ってくる…」
梨子「…わたしも一緒に行くわ」
花丸「マルも行くずら」
善子「ちょ、ちょっと、わたしも行くわよ」
梨子「そうね、みんなでいきましょ」
梨子「ふう……」
善子「はあ……」
花丸「これからどうなるずらね…」
ルビィ「わたし…千歌ちゃんのおうち行ってくる…」
梨子「…わたしも一緒に行くわ」
花丸「マルも行くずら」
善子「ちょ、ちょっと、わたしも行くわよ」
梨子「そうね、みんなでいきましょ」
57: 2017/02/04(土) 11:37:38.90 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「こんばんわー」
美渡「こんばんわ梨子ちゃん、みんなそろってどしたの?」
ルビィ「あの…その…」
梨子ちゃん「ルビィちゃんわたしから話すわ」
美渡「ん?、千歌ならまだ帰ってきてないよ」
梨子「そのことでお話が…」
ガラッ
千歌「ただいまー」
梨子「え?」
美渡「こんばんわ梨子ちゃん、みんなそろってどしたの?」
ルビィ「あの…その…」
梨子ちゃん「ルビィちゃんわたしから話すわ」
美渡「ん?、千歌ならまだ帰ってきてないよ」
梨子「そのことでお話が…」
ガラッ
千歌「ただいまー」
梨子「え?」
58: 2017/02/04(土) 11:42:00.06 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「あなた…誰?本当に千歌ちゃん?」
ルビィ「千歌ちゃん…なの?」
千歌「もーひどいよ、待っててくれるって言ったのに、先帰っちゃうんだもん」
梨子「え?え?」
千歌「部室行ったら暗いし、カギもかかってたし」
花丸「ああ、あれ千歌ちゃんだったずらか…」
千歌「え?なんの話?」
梨子「はあ、とにかくよかった…」
善子「ところで、警察どうするのよ」
梨子「あ」
ルビィ「千歌ちゃん…なの?」
千歌「もーひどいよ、待っててくれるって言ったのに、先帰っちゃうんだもん」
梨子「え?え?」
千歌「部室行ったら暗いし、カギもかかってたし」
花丸「ああ、あれ千歌ちゃんだったずらか…」
千歌「え?なんの話?」
梨子「はあ、とにかくよかった…」
善子「ところで、警察どうするのよ」
梨子「あ」
59: 2017/02/04(土) 11:45:08.92 ID:DjKqQSQ7.net
警察「まあ無事でよかった、今度から気を付けるようにね」
梨子「すいませんすいません」ペコペコ
ルビィ「ごめんなさいごめんなさい」ペコペコ
善子「」ドゲザ
美渡「ほら、千歌もあやまんな」
千歌「えーなんでわたしが……すいません、お騒がせしました…」ペコリ
警察「もう暗いから気を付けて帰るんだよ、じゃ」ブゥン
梨子「はああ…」ゲッソリ
梨子「すいませんすいません」ペコペコ
ルビィ「ごめんなさいごめんなさい」ペコペコ
善子「」ドゲザ
美渡「ほら、千歌もあやまんな」
千歌「えーなんでわたしが……すいません、お騒がせしました…」ペコリ
警察「もう暗いから気を付けて帰るんだよ、じゃ」ブゥン
梨子「はああ…」ゲッソリ
61: 2017/02/04(土) 11:47:50.43 ID:DjKqQSQ7.net
美渡「みんな、御飯たべてきな」
花丸「うーん、じゃお言葉に甘えて」
ルビィ「じゃ…わたしも…」
善子「おお…旅館の懐石料理…」
千歌「いや、普通のだから」
梨子「わたしは帰るわ、それと今日は遅いから曜ちゃん家はまたにしましょ」
千歌「うんそだね、明日学校来るといいな」
梨子「じゃおやすみなさい、メールするわ」
千歌「ん、おやすみー」
花丸「うーん、じゃお言葉に甘えて」
ルビィ「じゃ…わたしも…」
善子「おお…旅館の懐石料理…」
千歌「いや、普通のだから」
梨子「わたしは帰るわ、それと今日は遅いから曜ちゃん家はまたにしましょ」
千歌「うんそだね、明日学校来るといいな」
梨子「じゃおやすみなさい、メールするわ」
千歌「ん、おやすみー」
62: 2017/02/04(土) 11:49:56.45 ID:DjKqQSQ7.net
高海家食卓……
花丸「ところで見間違えた千歌ちゃんってなんだったずらかね」モグモグ
千歌「そうそう、わたしまだ話見えないんだけど」モグモグ
ルビィ「わたしね、学校で誘拐される千歌ちゃん見ちゃったの…」
善子「そう、あれは絶対千歌だったわよ!」
花丸「まあまあ、千歌ちゃんはここにいるんだし、やっぱり見間違いずらよ」
善子「でも、ほんとに…」
花丸「だからー…」
千歌「待って、その話ほんとかもしれない…もうひとりのわたしかも」
花丸「ところで見間違えた千歌ちゃんってなんだったずらかね」モグモグ
千歌「そうそう、わたしまだ話見えないんだけど」モグモグ
ルビィ「わたしね、学校で誘拐される千歌ちゃん見ちゃったの…」
善子「そう、あれは絶対千歌だったわよ!」
花丸「まあまあ、千歌ちゃんはここにいるんだし、やっぱり見間違いずらよ」
善子「でも、ほんとに…」
花丸「だからー…」
千歌「待って、その話ほんとかもしれない…もうひとりのわたしかも」
63: 2017/02/04(土) 11:52:37.22 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「………というわけ」
善子「ふうん、そんなことがね…」
ルビィ「うゅ…」
花丸「マルはすでに聞いてたずら」
千歌「ふたりはどう思う?」
ルビィ「わ、わたしはよくわかるんない…」
善子「そういうことなら、わたしにはわかるわ」
千歌「ほんと!善子ちゃん!」
善子「ふうん、そんなことがね…」
ルビィ「うゅ…」
花丸「マルはすでに聞いてたずら」
千歌「ふたりはどう思う?」
ルビィ「わ、わたしはよくわかるんない…」
善子「そういうことなら、わたしにはわかるわ」
千歌「ほんと!善子ちゃん!」
64: 2017/02/04(土) 11:55:41.32 ID:DjKqQSQ7.net
善子「その千歌は、第八十八銀河から来た知的生命体…ヴェスパス星人」
千歌「へ?」
善子「星喰いと呼ばれるそのエイリアンは、数々星々を渡り歩き…」
ルビィ「?」
善子「その星の生命体になりすまし、現地生命体を食べ尽くしてしまうのよ!!」
花丸「ところで、曜さんの具合はどうずら?」
千歌「うーんわかんない、後からメールしてみる」
善子「無視すんじゃないわよ!」
千歌「へ?」
善子「星喰いと呼ばれるそのエイリアンは、数々星々を渡り歩き…」
ルビィ「?」
善子「その星の生命体になりすまし、現地生命体を食べ尽くしてしまうのよ!!」
花丸「ところで、曜さんの具合はどうずら?」
千歌「うーんわかんない、後からメールしてみる」
善子「無視すんじゃないわよ!」
65: 2017/02/04(土) 11:59:47.02 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「整理すると…」
花丸「曜さんの家にいた千歌ちゃん」
ルビィ「梨子さんが駅で見た千歌ちゃん」
善子「わたしたちが見た誘拐される千歌」
千歌「そして、わたしか…」
ルビィ「千歌ちゃんが、4人…」
花丸「まあ、3人かもしれないし2人かもしれないずら」
善子「あんた、ほんとに本物なんでしょうね……」
千歌「あはは、どうだろね」
花丸「曜さんの家にいた千歌ちゃん」
ルビィ「梨子さんが駅で見た千歌ちゃん」
善子「わたしたちが見た誘拐される千歌」
千歌「そして、わたしか…」
ルビィ「千歌ちゃんが、4人…」
花丸「まあ、3人かもしれないし2人かもしれないずら」
善子「あんた、ほんとに本物なんでしょうね……」
千歌「あはは、どうだろね」
70: 2017/02/04(土) 17:44:24.33 ID:DjKqQSQ7.net
渡辺家……
コンコン
曜「誰?」
千歌「あーわたしー入るねー」ガチャ
千歌「曜ちゃん具合はどう?」
曜「…本当に…千歌ちゃんなの?」
千歌「そうだよ?どうしたの?」
曜「証拠見せてよ!本物の千歌ちゃんなら!」
コンコン
曜「誰?」
千歌「あーわたしー入るねー」ガチャ
千歌「曜ちゃん具合はどう?」
曜「…本当に…千歌ちゃんなの?」
千歌「そうだよ?どうしたの?」
曜「証拠見せてよ!本物の千歌ちゃんなら!」
71: 2017/02/04(土) 17:46:26.48 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「曜ちゃん、信じて…」
曜「わたし、もうよくわかんないよ…誰が千歌ちゃんなのか…」
千歌「…」
曜「わたし、変になっちゃったのかな…こわいよ…」
千歌「………こわがらないで」ギユッ
曜「千歌ちゃん…」
千歌「わたしがずっと一緒にいてあげる…」
千歌「ずっとね…」
曜「わたし、もうよくわかんないよ…誰が千歌ちゃんなのか…」
千歌「…」
曜「わたし、変になっちゃったのかな…こわいよ…」
千歌「………こわがらないで」ギユッ
曜「千歌ちゃん…」
千歌「わたしがずっと一緒にいてあげる…」
千歌「ずっとね…」
73: 2017/02/04(土) 17:48:31.81 ID:DjKqQSQ7.net
高海家……
ルビィ「ごちそうさまです」
花丸「ごちそうさまずらー」
千歌「じゃ、お茶いれるね」スタッ
善子「そういえば花丸、部室に梨子とふたりだったけど何してたのよ」
花丸「あー、梨子さんと千歌ちゃんのことについておしゃべりしてたずら」
善子「ふうん、どんな?」
花丸「千歌ちゃんの幽霊なんじゃないかとか」
善子「こわ!」
ルビィ「ごちそうさまです」
花丸「ごちそうさまずらー」
千歌「じゃ、お茶いれるね」スタッ
善子「そういえば花丸、部室に梨子とふたりだったけど何してたのよ」
花丸「あー、梨子さんと千歌ちゃんのことについておしゃべりしてたずら」
善子「ふうん、どんな?」
花丸「千歌ちゃんの幽霊なんじゃないかとか」
善子「こわ!」
74: 2017/02/04(土) 17:50:42.59 ID:DjKqQSQ7.net
花丸「あれ?そういえば梨子さんに何か言おうとしてたような…なんずらっけ?」
ルビィ「大事なことなの?」
花丸「うーん、どうだったかな…ルビィちゃんたちが突然来たから忘れちゃったずら」
ルビィ「そっか…」
善子「どうせ、たいしたことじゃないわよ」
千歌「はーい、お茶入ったよー」
美渡「それ飲んだら送ってくからね」
花丸・ルビィ・善子「はーい」
ルビィ「大事なことなの?」
花丸「うーん、どうだったかな…ルビィちゃんたちが突然来たから忘れちゃったずら」
ルビィ「そっか…」
善子「どうせ、たいしたことじゃないわよ」
千歌「はーい、お茶入ったよー」
美渡「それ飲んだら送ってくからね」
花丸・ルビィ・善子「はーい」
75: 2017/02/04(土) 17:52:55.13 ID:DjKqQSQ7.net
黒澤家……
ルビィ「送ってくれてありがとうございました」ペコリ
美渡「いいのいいの、じゃおやすみー」
花丸「じゃあねルビィちゃん」ヒラヒラ
善子「ふん、また明日ね」
ルビィ「バイバーイ」フリフリ
ブロロロロ
ルビィ「ふう、すっかり遅くなっちゃった」
ルビィ「あれ?うちの前に車…」
ルビィ「…さっきのハイエース?」
ルビィ「送ってくれてありがとうございました」ペコリ
美渡「いいのいいの、じゃおやすみー」
花丸「じゃあねルビィちゃん」ヒラヒラ
善子「ふん、また明日ね」
ルビィ「バイバーイ」フリフリ
ブロロロロ
ルビィ「ふう、すっかり遅くなっちゃった」
ルビィ「あれ?うちの前に車…」
ルビィ「…さっきのハイエース?」
76: 2017/02/04(土) 17:55:01.40 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ「ただいま…」
シーン
ルビィ「あれ?誰もいない?」
ルビィ「うゅ……こわい」
ルビィ「そうだ、おねえちゃん」
ルビィ「部屋にいますように…」
トントン
ルビィ「おねえちゃん…いる?」
ダイヤ『んっ、ル、ルビィですの?』
シーン
ルビィ「あれ?誰もいない?」
ルビィ「うゅ……こわい」
ルビィ「そうだ、おねえちゃん」
ルビィ「部屋にいますように…」
トントン
ルビィ「おねえちゃん…いる?」
ダイヤ『んっ、ル、ルビィですの?』
77: 2017/02/04(土) 17:57:29.11 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ「おねえちゃん、お母さんは?」
ダイヤ『会合があるとかで出掛けてますわ』
ルビィ「そう……おねえちゃん、話があるんだけど…」
ダイヤ『今ですか?』
ルビィ「うん、入っていい?」
ダイヤ『ちょ、ちょっと待ちなさい!今はだめです!』
ルビィ「どうして?おねえちゃん…」
ダイヤ『なんででもです!話は明日聞きますから!』
ルビィ「うん…わかった……」
ダイヤ『会合があるとかで出掛けてますわ』
ルビィ「そう……おねえちゃん、話があるんだけど…」
ダイヤ『今ですか?』
ルビィ「うん、入っていい?」
ダイヤ『ちょ、ちょっと待ちなさい!今はだめです!』
ルビィ「どうして?おねえちゃん…」
ダイヤ『なんででもです!話は明日聞きますから!』
ルビィ「うん…わかった……」
78: 2017/02/04(土) 17:59:17.83 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ(おねえちゃん、なんか変だったな…)
ルビィ(わたしに隠し事?あのおねえちゃんが?)
ルビィ(部屋に何かあるのかな…)
ルビィ(わたしに見られちゃまずいもの…)
ブロロロッ
ルビィ「!!」
マド ガラッ
ルビィ「………車がいなくなってる…」
ルビィ(わたしに隠し事?あのおねえちゃんが?)
ルビィ(部屋に何かあるのかな…)
ルビィ(わたしに見られちゃまずいもの…)
ブロロロッ
ルビィ「!!」
マド ガラッ
ルビィ「………車がいなくなってる…」
79: 2017/02/04(土) 18:01:20.93 ID:DjKqQSQ7.net
次の日…教室……
梨子「曜ちゃん今日もお休みだね…」
千歌「うん…メールも返事ないし心配だよ…」
梨子「そうね…」
千歌「…」グスッ
梨子「そうだ!今日は部活休んでお見舞いいきましょ、ね?」
千歌「うん……そうだね」
同級生「高海さーん、1年の子が来てるよー」
千歌「ん?あ、ルビィちゃん」
梨子「曜ちゃん今日もお休みだね…」
千歌「うん…メールも返事ないし心配だよ…」
梨子「そうね…」
千歌「…」グスッ
梨子「そうだ!今日は部活休んでお見舞いいきましょ、ね?」
千歌「うん……そうだね」
同級生「高海さーん、1年の子が来てるよー」
千歌「ん?あ、ルビィちゃん」
80: 2017/02/04(土) 18:03:56.31 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「2年の教室くるなんて珍しいね、どうしたの?」
ルビィ「あの、おねえちゃんがなんか部屋入れてくれなくて、うちに車が停まってて、それでおねえちゃんと話してたら、車がいなくなって……」グスッグスッ
千歌「ちょちょちょ、落ち着いて!」
梨子「どうしたの?」
ルビィ「あ、梨子さん…おねえちゃんが隠し事してて……」グスッグスッ
千歌「ストーップ!」
ルビィ「うぅ…」グスッ
千歌「ルビィちゃん、なんかあったんだね?」
梨子「ゆっくりでいいから聞かせて?」
ルビィ「あの、おねえちゃんがなんか部屋入れてくれなくて、うちに車が停まってて、それでおねえちゃんと話してたら、車がいなくなって……」グスッグスッ
千歌「ちょちょちょ、落ち着いて!」
梨子「どうしたの?」
ルビィ「あ、梨子さん…おねえちゃんが隠し事してて……」グスッグスッ
千歌「ストーップ!」
ルビィ「うぅ…」グスッ
千歌「ルビィちゃん、なんかあったんだね?」
梨子「ゆっくりでいいから聞かせて?」
81: 2017/02/04(土) 18:06:04.27 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ「……なんです」グスッ
千歌「ふむ…」
梨子「じゃ、ルビィちゃんたちが学校で誘拐した車を見たのは見間違いじゃないわけね」
ルビィ「」コクン
梨子「ねえ千歌ちゃん、やっぱり千歌ちゃんじゃない千歌ちゃんがいるのよ」
千歌「そだね、それにはまずはダイヤさんを問い詰めるしかないね」
ルビィ「…」グスッ
キンコンカーンコーン
千歌「ルビィちゃん、あとはわたしたちにまかせて」
千歌「ふむ…」
梨子「じゃ、ルビィちゃんたちが学校で誘拐した車を見たのは見間違いじゃないわけね」
ルビィ「」コクン
梨子「ねえ千歌ちゃん、やっぱり千歌ちゃんじゃない千歌ちゃんがいるのよ」
千歌「そだね、それにはまずはダイヤさんを問い詰めるしかないね」
ルビィ「…」グスッ
キンコンカーンコーン
千歌「ルビィちゃん、あとはわたしたちにまかせて」
82: 2017/02/04(土) 18:08:03.83 ID:DjKqQSQ7.net
昼休み……
千歌「ダイヤさんがルビィちゃん泣かせるなんて…よっぽどのことだよ」
梨子「そうね、ダイヤさんらしくない…」
千歌「よし、じゃ生徒会室行こう」
梨子「今から?」
千歌「うん、わたしも早くすっきりしたいし」
梨子「ルビィちゃんは誘わなくていいの?」
千歌「ルビィちゃんいるとダイヤさんに警戒されちゃうし、わたしたちだけで行こうよ」
梨子「うん、そうね」
千歌「ダイヤさんがルビィちゃん泣かせるなんて…よっぽどのことだよ」
梨子「そうね、ダイヤさんらしくない…」
千歌「よし、じゃ生徒会室行こう」
梨子「今から?」
千歌「うん、わたしも早くすっきりしたいし」
梨子「ルビィちゃんは誘わなくていいの?」
千歌「ルビィちゃんいるとダイヤさんに警戒されちゃうし、わたしたちだけで行こうよ」
梨子「うん、そうね」
83: 2017/02/04(土) 18:10:08.81 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「入りまーす」ガラッ
ダイヤ「ちょっと、不躾ですわよ!」
梨子(ダイヤさん…千歌ちゃんのこと見ても驚いてない?…)
梨子(千歌ちゃんを連れ去った連中とは関係ないってことなの?)
梨子(それとも……)
ダイヤ「なんの用ですの、わたしは忙しいんです!」
千歌「ダイヤさん!ルビィちゃんになに隠してるんですか!」
梨子「ちょっと千歌ちゃん直球すぎ……」
ダイヤ「いったいなんの話ですの」
ダイヤ「ちょっと、不躾ですわよ!」
梨子(ダイヤさん…千歌ちゃんのこと見ても驚いてない?…)
梨子(千歌ちゃんを連れ去った連中とは関係ないってことなの?)
梨子(それとも……)
ダイヤ「なんの用ですの、わたしは忙しいんです!」
千歌「ダイヤさん!ルビィちゃんになに隠してるんですか!」
梨子「ちょっと千歌ちゃん直球すぎ……」
ダイヤ「いったいなんの話ですの」
84: 2017/02/04(土) 18:12:47.48 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「とぼけないで!ルビィちゃん泣いてるんだよ!」
ダイヤ「え……」
千歌「ダイヤさんの様子おかしいからって、朝からわたしたちのとこ来て…」
ダイヤ「わたくしは…そんなつもりじゃ…」
千歌「昨日学校に停まってた車も何か関係あるの!ルビィちゃんおもらしするほど怖がってたんだから!」
ダイヤ「!!…」
千歌「どうなの!ダイヤさん!」
ダイヤ「…」
千歌「なんとか言ったら!!」
ダイヤ「え……」
千歌「ダイヤさんの様子おかしいからって、朝からわたしたちのとこ来て…」
ダイヤ「わたくしは…そんなつもりじゃ…」
千歌「昨日学校に停まってた車も何か関係あるの!ルビィちゃんおもらしするほど怖がってたんだから!」
ダイヤ「!!…」
千歌「どうなの!ダイヤさん!」
ダイヤ「…」
千歌「なんとか言ったら!!」
85: 2017/02/04(土) 18:14:54.68 ID:DjKqQSQ7.net
ダイヤ「そんなことに……」
千歌「なに隠してるんですか!」
ダイヤ「それは…」
千歌「曜ちゃんが休んでるのもそれが原因かもしれない!」
ダイヤ「…」
千歌「…」ハアハア
ダイヤ「わかりました…」
ダイヤ「放課後、部室にみなさんを集めてください」
ダイヤ「そこで…すべて話しますわ…」
千歌「なに隠してるんですか!」
ダイヤ「それは…」
千歌「曜ちゃんが休んでるのもそれが原因かもしれない!」
ダイヤ「…」
千歌「…」ハアハア
ダイヤ「わかりました…」
ダイヤ「放課後、部室にみなさんを集めてください」
ダイヤ「そこで…すべて話しますわ…」
87: 2017/02/04(土) 22:27:42.67 ID:DjKqQSQ7.net
なんとか完結できそうです
もうちょっとしたら投下します
もうちょっとしたら投下します
89: 2017/02/04(土) 22:50:54.36 ID:DjKqQSQ7.net
放課後……
ダイヤ「みなさん、集まりましたわね…」
ダイヤ「ルビィ…悲しい思いさせてごめんなさい…こんなことになるなんて思わなかくて…」
ルビィ「…」
ダイヤ「鞠莉さん、お願いします」
鞠莉「」台車ガラガラガラ
千歌「これなに?」
鞠莉「いま布をとるわ」バサッ
梨子「こ、これは!!」
ダイヤ「みなさん、集まりましたわね…」
ダイヤ「ルビィ…悲しい思いさせてごめんなさい…こんなことになるなんて思わなかくて…」
ルビィ「…」
ダイヤ「鞠莉さん、お願いします」
鞠莉「」台車ガラガラガラ
千歌「これなに?」
鞠莉「いま布をとるわ」バサッ
梨子「こ、これは!!」
90: 2017/02/04(土) 22:52:53.36 ID:DjKqQSQ7.net
ダイヤ「見てのとおりAqoursメンバーの販促ポップです」
千歌「は?」
鞠莉「ゲーマーズに置いてもらうためにわたしたちのポップ作ったの」
ダイヤ「みなさんを驚かせたくて、秘密にしてたんですが…」
梨子「ちょっとまってください!昨日ルビィちゃんに隠してたのは?」
ダイヤ「それは…ルビィのポップの出来がよくて…その…///」テレッテレッ
梨子「部屋に持ち込んで観賞してたと」
ダイヤ「///」コクン
千歌「は?」
鞠莉「ゲーマーズに置いてもらうためにわたしたちのポップ作ったの」
ダイヤ「みなさんを驚かせたくて、秘密にしてたんですが…」
梨子「ちょっとまってください!昨日ルビィちゃんに隠してたのは?」
ダイヤ「それは…ルビィのポップの出来がよくて…その…///」テレッテレッ
梨子「部屋に持ち込んで観賞してたと」
ダイヤ「///」コクン
91: 2017/02/04(土) 22:55:21.09 ID:DjKqQSQ7.net
ルビィ「おねえちゃん!昨日うちに停まってた車、学校でも見たけど…」
果南「あー見られてたのか」
千歌「果南…ちゃん?」
果南「昨日、生徒会室に行ったら、車までポップ運ぶの手伝わされてさー」
善子「それってハイエース?」
果南「そうだけど」
ルビィ「え?ポップを車に積んでたの?」
ダイヤ「そうですわ」
千歌「わたしのポップも?」
鞠莉「そうよ」
果南「あー見られてたのか」
千歌「果南…ちゃん?」
果南「昨日、生徒会室に行ったら、車までポップ運ぶの手伝わされてさー」
善子「それってハイエース?」
果南「そうだけど」
ルビィ「え?ポップを車に積んでたの?」
ダイヤ「そうですわ」
千歌「わたしのポップも?」
鞠莉「そうよ」
92: 2017/02/04(土) 22:57:09.43 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「と、いうことは…」
花丸「よーしーこーちゃーん」ワキワキ
善子「ちょっとルビィも見たって言ったじゃない!なんでわたしだけ……ああーっ」
ルビィ「うゅ…」
鞠莉「なんか状況がよくわかんないですけど」
果南「わたしはなーんとなくわかったけどね」
ダイヤ「…千歌さん、たしか曜さんが休まれてる原因がどうとかおっしゃってましたわね」
千歌「はい…」
ダイヤ「詳しく教えてくださいますこと?」
花丸「よーしーこーちゃーん」ワキワキ
善子「ちょっとルビィも見たって言ったじゃない!なんでわたしだけ……ああーっ」
ルビィ「うゅ…」
鞠莉「なんか状況がよくわかんないですけど」
果南「わたしはなーんとなくわかったけどね」
ダイヤ「…千歌さん、たしか曜さんが休まれてる原因がどうとかおっしゃってましたわね」
千歌「はい…」
ダイヤ「詳しく教えてくださいますこと?」
93: 2017/02/04(土) 22:59:07.12 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「……ということなんです」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「はい…」
ダイヤ「それに他のみなさん」
梨子「……はい」
ダイヤ「どうしてもっと早く話してくださらなかったの?」
鞠莉「そうよ千歌っち、わたしたちはそんなに頼りない?」
果南「そうだよ」
梨子「いや、果南さんには話しましたけど…」
ダイヤ「千歌さん」
千歌「はい…」
ダイヤ「それに他のみなさん」
梨子「……はい」
ダイヤ「どうしてもっと早く話してくださらなかったの?」
鞠莉「そうよ千歌っち、わたしたちはそんなに頼りない?」
果南「そうだよ」
梨子「いや、果南さんには話しましたけど…」
94: 2017/02/04(土) 23:01:29.31 ID:DjKqQSQ7.net
ダイヤ「さっそく各地区長の方々に、千歌さんに似た方を見かけた方がいないか確認していただきますわ」
鞠莉「そうね、わたしも従業員のみんなに聞いてみる☆」
果南「わたしもお客さんに見たことないか聞いてみるよ」
ダイヤ「ぐずぐずしてられませんわよ、Aqoursの大事な曜さんのためですもの!」
ダイヤ「さあ行きますわよ!鞠莉さん!果南さん!」ドタドタドタ
鞠莉・果南「おーー!」ドタドタドタ
千歌「みなさん…」
ルビィ「わ、わたしたちも何か出来ることないかな?」
花丸「そうずらねぇ……あ!」
鞠莉「そうね、わたしも従業員のみんなに聞いてみる☆」
果南「わたしもお客さんに見たことないか聞いてみるよ」
ダイヤ「ぐずぐずしてられませんわよ、Aqoursの大事な曜さんのためですもの!」
ダイヤ「さあ行きますわよ!鞠莉さん!果南さん!」ドタドタドタ
鞠莉・果南「おーー!」ドタドタドタ
千歌「みなさん…」
ルビィ「わ、わたしたちも何か出来ることないかな?」
花丸「そうずらねぇ……あ!」
95: 2017/02/04(土) 23:03:33.06 ID:DjKqQSQ7.net
花丸「思い出したずら…」
善子「なにをよ」
花丸「梨子さん、昨日ふたりで話してたこと覚えてるずらか?」
梨子「うーん…幽霊のはなし?」
花丸「そうずら」
千歌「幽霊の線はなさそうって話じゃなかったっけ?」
花丸「あとから気付いたんずらけど…」
花丸「悪霊ならあり得るずら」
善子「なにをよ」
花丸「梨子さん、昨日ふたりで話してたこと覚えてるずらか?」
梨子「うーん…幽霊のはなし?」
花丸「そうずら」
千歌「幽霊の線はなさそうって話じゃなかったっけ?」
花丸「あとから気付いたんずらけど…」
花丸「悪霊ならあり得るずら」
96: 2017/02/04(土) 23:06:16.64 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「どういうことかしら?」
花丸「悪霊は見た人自身に影響を受けて、いろんな姿に変わるずら」
善子「それで?」
花丸「その人が怖いもの、苦手なもの、避けたいもの…」
花丸「逃げたいもの、消してしまいたいもの…そして、自分が嫌いなら自分自身の姿になるずら」
千歌「ということは…」
花丸「梨子さんも曜さんも…千歌ちゃんのこと、そういうふうに思ったことないずらか?」
梨子「…」
花丸「悪霊は見た人自身に影響を受けて、いろんな姿に変わるずら」
善子「それで?」
花丸「その人が怖いもの、苦手なもの、避けたいもの…」
花丸「逃げたいもの、消してしまいたいもの…そして、自分が嫌いなら自分自身の姿になるずら」
千歌「ということは…」
花丸「梨子さんも曜さんも…千歌ちゃんのこと、そういうふうに思ったことないずらか?」
梨子「…」
98: 2017/02/04(土) 23:08:03.23 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「梨子…ちゃん?」
梨子「……あるわ…ないといったら嘘になる…」
千歌「え…」
梨子「千歌ちゃんはね…まぶしすぎるの…」
千歌「…」
梨子「わたしね、ほんとは内浦に逃げてきたの…」
千歌「…」
梨子「ここならわたしのことを知る人はいない、影に隠れていられるって…」
梨子「……あるわ…ないといったら嘘になる…」
千歌「え…」
梨子「千歌ちゃんはね…まぶしすぎるの…」
千歌「…」
梨子「わたしね、ほんとは内浦に逃げてきたの…」
千歌「…」
梨子「ここならわたしのことを知る人はいない、影に隠れていられるって…」
99: 2017/02/04(土) 23:10:44.16 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「でも、そんなとき千歌ちゃんがあらわれて…」
梨子「わたしの手を引っ張るの、それも無理矢理」
梨子「なんでこんなことするの?わたしは隠れてたいのにって思ったわ…」
梨子「それでも強引に日の光のもとへ引っ張りだされて…」
梨子「でね、見上げると太陽のようにまぶしい千歌ちゃんとみんながいた」
千歌「梨子ちゃん…」
梨子「最初は苦手だったのは本当、でも今は……大好きよ」
千歌「…」グスッ
梨子「わたしの手を引っ張るの、それも無理矢理」
梨子「なんでこんなことするの?わたしは隠れてたいのにって思ったわ…」
梨子「それでも強引に日の光のもとへ引っ張りだされて…」
梨子「でね、見上げると太陽のようにまぶしい千歌ちゃんとみんながいた」
千歌「梨子ちゃん…」
梨子「最初は苦手だったのは本当、でも今は……大好きよ」
千歌「…」グスッ
100: 2017/02/04(土) 23:12:43.57 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「梨子ちゃんごめんね…嫌だったのにわたし無理矢理…」グスッグスッ
梨子「千歌ちゃん言ったでしょ、今は大好きだって、ほら泣かないで」
千歌「うん…」グスッグスッ ズー
ルビィ「うゅ…」グスッグスッ
善子「なんであんたも泣いてんのよ…」
花丸「……まあ、梨子さんが見た千歌ちゃんは悪霊じゃなさそうずらね…」
善子「でも、曜はまだわからないんでしょ?」
千歌「うんそうだ、確かめなきゃ!」
梨子「曜ちゃんの家に行きましょう!」
梨子「千歌ちゃん言ったでしょ、今は大好きだって、ほら泣かないで」
千歌「うん…」グスッグスッ ズー
ルビィ「うゅ…」グスッグスッ
善子「なんであんたも泣いてんのよ…」
花丸「……まあ、梨子さんが見た千歌ちゃんは悪霊じゃなさそうずらね…」
善子「でも、曜はまだわからないんでしょ?」
千歌「うんそうだ、確かめなきゃ!」
梨子「曜ちゃんの家に行きましょう!」
101: 2017/02/04(土) 23:15:39.04 ID:DjKqQSQ7.net
渡辺家……
ピンポーン
千歌「曜ちゃーん」
ピンポンピンポンピンポーン
梨子「出ないわね」
千歌「曜ちゃーん、わたしだよー出て来てー」ドンドン
曜『うるさい…』
千歌「曜ちゃん!」
ピンポーン
千歌「曜ちゃーん」
ピンポンピンポンピンポーン
梨子「出ないわね」
千歌「曜ちゃーん、わたしだよー出て来てー」ドンドン
曜『うるさい…』
千歌「曜ちゃん!」
102: 2017/02/04(土) 23:17:41.04 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「曜ちゃん!ドア開けて顔見せてよ!」
曜『なにしにきたの…』
千歌「なにしにって…曜ちゃんが心配で…」
曜『……いらないから』
千歌「なに?曜ちゃん?」
曜『わたしにはもう千歌ちゃんいるから…千歌ちゃんはいらない…』
千歌「え、なに言ってるの?」
曜『じゃ』
曜『なにしにきたの…』
千歌「なにしにって…曜ちゃんが心配で…」
曜『……いらないから』
千歌「なに?曜ちゃん?」
曜『わたしにはもう千歌ちゃんいるから…千歌ちゃんはいらない…』
千歌「え、なに言ってるの?」
曜『じゃ』
103: 2017/02/04(土) 23:19:27.66 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「曜ちゃん、どうしたの曜ちゃん!」ドンドン
千歌「ねえ、どういうこと、開けて!」ドンドン
千歌「開けてよぅ……」ドン
千歌「…」
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「…」
梨子「曜ちゃんきっと調子悪かったのよ、出直しましょ、ね?」
千歌「うん…」グスッ
千歌「ねえ、どういうこと、開けて!」ドンドン
千歌「開けてよぅ……」ドン
千歌「…」
梨子「千歌ちゃん…」
千歌「…」
梨子「曜ちゃんきっと調子悪かったのよ、出直しましょ、ね?」
千歌「うん…」グスッ
104: 2017/02/04(土) 23:21:15.11 ID:DjKqQSQ7.net
善子「どうだった?……ってだめだったみたいね」
花丸「曜さんにさっき悪霊の件の聞けたずらか?」
梨子「いえ…とてもそんな様子じゃ…」
花丸「そうずらか…」
梨子「ええ、今日のところは帰りましょ」
花丸「ねえ梨子さん、沼津まで来たんだし駅行ってみないずらか?」
ルビィ「どういうこと?」
花丸「梨子さんが見た千歌ちゃんのこと探しにいくずら」
梨子「ん…そうね…」
花丸「曜さんにさっき悪霊の件の聞けたずらか?」
梨子「いえ…とてもそんな様子じゃ…」
花丸「そうずらか…」
梨子「ええ、今日のところは帰りましょ」
花丸「ねえ梨子さん、沼津まで来たんだし駅行ってみないずらか?」
ルビィ「どういうこと?」
花丸「梨子さんが見た千歌ちゃんのこと探しにいくずら」
梨子「ん…そうね…」
105: 2017/02/04(土) 23:23:17.00 ID:DjKqQSQ7.net
沼津駅……
善子「ついたわね…」
梨子「千歌ちゃんはここで休んでて、いい?」
千歌「……うん」
花丸「じゃあさっそく探すずら」
ルビィ「梨子さん、千歌ちゃんはどこで見たの?」
梨子「書店の前よ」
善子「じゃ、行きましょ」
??「あのーすいませーん」
善子「ついたわね…」
梨子「千歌ちゃんはここで休んでて、いい?」
千歌「……うん」
花丸「じゃあさっそく探すずら」
ルビィ「梨子さん、千歌ちゃんはどこで見たの?」
梨子「書店の前よ」
善子「じゃ、行きましょ」
??「あのーすいませーん」
106: 2017/02/04(土) 23:25:44.42 ID:DjKqQSQ7.net
??「Aqoursのみなさんですよね?」
梨子「!!!」
ルビィ「ち、千歌ちゃん?」
??「あはは、わたしよく千歌さんに似てるって言われるんですよー」
善子「いやいや、似すぎてひくわ…」
花丸「ちょっと不気味ずら…」
梨子「あ、あの、それでなんの用でしょう…」
??「わたし三鷹百歌っていいます!サインもらえませんか?」
梨子「!!!」
ルビィ「ち、千歌ちゃん?」
??「あはは、わたしよく千歌さんに似てるって言われるんですよー」
善子「いやいや、似すぎてひくわ…」
花丸「ちょっと不気味ずら…」
梨子「あ、あの、それでなんの用でしょう…」
??「わたし三鷹百歌っていいます!サインもらえませんか?」
107: 2017/02/04(土) 23:27:32.94 ID:DjKqQSQ7.net
梨子「はい…どうぞ…」
百歌「わあ、ありがとうございます♪」
梨子「あの一応確認なんだけど…三鷹さんは離ればなれになった双子のお姉さんとかいないわよね?」
百歌「ん?いませんよ?あと百歌でいいです」
梨子「そう…へんなこと聞いてごめんなさい」
ルビィ「あのう百歌さん、二日前もこの辺にいませんでしたか?」
百歌「はい、Aqoursのみなさんがまたチラシ配ってないかなあって張ってたんですよ、ああラッキー♪」
花丸「梨子さんこれ…」
梨子「ええ、彼女のことを千歌ちゃんと見間違えただけみたいね…」
百歌「わあ、ありがとうございます♪」
梨子「あの一応確認なんだけど…三鷹さんは離ればなれになった双子のお姉さんとかいないわよね?」
百歌「ん?いませんよ?あと百歌でいいです」
梨子「そう…へんなこと聞いてごめんなさい」
ルビィ「あのう百歌さん、二日前もこの辺にいませんでしたか?」
百歌「はい、Aqoursのみなさんがまたチラシ配ってないかなあって張ってたんですよ、ああラッキー♪」
花丸「梨子さんこれ…」
梨子「ええ、彼女のことを千歌ちゃんと見間違えただけみたいね…」
108: 2017/02/04(土) 23:29:35.02 ID:DjKqQSQ7.net
百歌「じゃわたしはこれで、サインありがとうございました♪それでは、がんばってくださーい♪」ヒラヒラ
梨子「ふう…これでわたしが見た千歌ちゃんも解決したわね」
花丸「残るは曜さんの千歌ちゃんだけずらね」
梨子「そうね、じゃ帰りましょうか」
ルビィ「そうですね」
善子「じゃわたしこっちだから」
花丸「善子ちゃん、また明日ずら」
ルビィ「バイバイ」
梨子「千歌ちゃん帰るよ、立てる?」
千歌「……うん」
梨子「ふう…これでわたしが見た千歌ちゃんも解決したわね」
花丸「残るは曜さんの千歌ちゃんだけずらね」
梨子「そうね、じゃ帰りましょうか」
ルビィ「そうですね」
善子「じゃわたしこっちだから」
花丸「善子ちゃん、また明日ずら」
ルビィ「バイバイ」
梨子「千歌ちゃん帰るよ、立てる?」
千歌「……うん」
109: 2017/02/04(土) 23:31:50.55 ID:DjKqQSQ7.net
その夜…千歌の部屋……
千歌(曜ちゃん…大丈夫かな…)
千歌(なにがあったんだろう…)
千歌(あのとき、ちゃんと話聞いてあげられてたら…)
千歌(ごめんね曜ちゃん…)
千歌(…)
千歌(二日も曜ちゃんに会わないなんてはじめてだな…)
千歌(いつも…一緒にいてくれたんだ…)
千歌(曜ちゃん…大丈夫かな…)
千歌(なにがあったんだろう…)
千歌(あのとき、ちゃんと話聞いてあげられてたら…)
千歌(ごめんね曜ちゃん…)
千歌(…)
千歌(二日も曜ちゃんに会わないなんてはじめてだな…)
千歌(いつも…一緒にいてくれたんだ…)
110: 2017/02/04(土) 23:33:52.87 ID:DjKqQSQ7.net
千歌(曜ちゃんがいないとこんなにさみしいなんて…)
千歌(知らなかったな…)
千歌(…)
千歌(わたしのこといらないって…)
千歌(うそだよね…)
千歌(曜ちゃん…)
千歌(…)
千歌(会いたいよ…)グスッ
スゥー
千歌(知らなかったな…)
千歌(…)
千歌(わたしのこといらないって…)
千歌(うそだよね…)
千歌(曜ちゃん…)
千歌(…)
千歌(会いたいよ…)グスッ
スゥー
111: 2017/02/04(土) 23:36:31.75 ID:DjKqQSQ7.net
千歌(あれ?わたし…空を飛んでる…)
千歌(あーそっか、夢見てるんだ…)
千歌(すごいふわふわしてる…)
千歌(ここ…沼津?)
千歌(曜ちゃんの家行ってみよう…)
スーー
千歌(もう着いちゃった)
千歌(曜ちゃん寝てるかな…)
千歌(あーそっか、夢見てるんだ…)
千歌(すごいふわふわしてる…)
千歌(ここ…沼津?)
千歌(曜ちゃんの家行ってみよう…)
スーー
千歌(もう着いちゃった)
千歌(曜ちゃん寝てるかな…)
112: 2017/02/04(土) 23:39:06.19 ID:DjKqQSQ7.net
千歌(おじゃましまーす)スゥー
千歌「!!」
千歌「曜ちゃん!裸で何してるの!」
曜「えへ…えへ…」
千歌「曜ちゃん!しっかりして…」
曜「千歌ちゃん、千歌ちゃんがきたよ…」
千歌「どういう……」
もうひとりの千歌「なあに、わたしと曜ちゃんの邪魔しにきたの?」
千歌「!!」
千歌「曜ちゃん!裸で何してるの!」
曜「えへ…えへ…」
千歌「曜ちゃん!しっかりして…」
曜「千歌ちゃん、千歌ちゃんがきたよ…」
千歌「どういう……」
もうひとりの千歌「なあに、わたしと曜ちゃんの邪魔しにきたの?」
113: 2017/02/04(土) 23:41:08.84 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「誰?あなた…」
もうひとりの千歌「え?千歌だけど?」
曜「千歌ちゃん…千歌ちゃん」
もうひとりの千歌「どうしたの曜ちゃん、いい子いい子」ナデナデ
曜「えへへ…千歌ちゃん…zzz」
千歌「曜ちゃんになにしてるの!」
もうひとりの千歌「なにって…これは曜ちゃんが望んだことだよ?」
千歌「なに言って…」
もうひとりの千歌「わたしはね、曜ちゃんの欲望から生まれたんだ」
もうひとりの千歌「え?千歌だけど?」
曜「千歌ちゃん…千歌ちゃん」
もうひとりの千歌「どうしたの曜ちゃん、いい子いい子」ナデナデ
曜「えへへ…千歌ちゃん…zzz」
千歌「曜ちゃんになにしてるの!」
もうひとりの千歌「なにって…これは曜ちゃんが望んだことだよ?」
千歌「なに言って…」
もうひとりの千歌「わたしはね、曜ちゃんの欲望から生まれたんだ」
114: 2017/02/04(土) 23:43:10.75 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「え…」
もうひとりの千歌「曜ちゃんは自分の理想の千歌ちゃんを強く願った、わたしはその願望が実体化した思念体」
千歌「そんな…」
もうひとりの千歌「ねえ千歌ちゃん」
千歌「なに、千歌ちゃん…」
もうひとりの千歌「あなた最近曜ちゃんのこと放っておいて何してたの?」
千歌「なにって…」
もうひとりの千歌「身に覚えがないの?梨子ちゃんのことばっかかまってたでしょ?」
千歌「そんなことないよ!わたし…」
もうひとりの千歌「うん、わかってる…だからあなたはここに現れた…」
もうひとりの千歌「曜ちゃんは自分の理想の千歌ちゃんを強く願った、わたしはその願望が実体化した思念体」
千歌「そんな…」
もうひとりの千歌「ねえ千歌ちゃん」
千歌「なに、千歌ちゃん…」
もうひとりの千歌「あなた最近曜ちゃんのこと放っておいて何してたの?」
千歌「なにって…」
もうひとりの千歌「身に覚えがないの?梨子ちゃんのことばっかかまってたでしょ?」
千歌「そんなことないよ!わたし…」
もうひとりの千歌「うん、わかってる…だからあなたはここに現れた…」
115: 2017/02/04(土) 23:45:14.41 ID:DjKqQSQ7.net
もうひとりの千歌「ねえ千歌ちゃん、あなたは曜ちゃんに会いたいと強く願った、だからここにいる」
千歌「なに、どういうこと…」
もうひとりの千歌「想いは…伝わったよ…」スゥー
千歌「ちょっとまって消えないで…まだ聞きたいことが…」
もうひとりの千歌「もう大丈夫…曜ちゃんのことよろしくね…」スゥー
シュン
曜「う、うーん…あれ千歌ちゃん?」
千歌「ううう…曜ちゃん…曜ちゃん……」
ガバッ
千歌「………自分の部屋だ…」
千歌「なに、どういうこと…」
もうひとりの千歌「想いは…伝わったよ…」スゥー
千歌「ちょっとまって消えないで…まだ聞きたいことが…」
もうひとりの千歌「もう大丈夫…曜ちゃんのことよろしくね…」スゥー
シュン
曜「う、うーん…あれ千歌ちゃん?」
千歌「ううう…曜ちゃん…曜ちゃん……」
ガバッ
千歌「………自分の部屋だ…」
116: 2017/02/04(土) 23:47:06.08 ID:DjKqQSQ7.net
次の日……
志満「千歌ー、そろそろ出ないと遅刻よー」
千歌「ん、わあこんな時間、行ってきまーす」
千歌「えーとふたりはーって、さきいっちゃったか」
千歌「よおし、ダッシュなのだ!」ダッ
千歌(曜ちゃんからのメール、今日から学校来るって…)タッタッタッタッ
千歌(会えるの久しぶりだな♪…)タッタッタッタッ
千歌(昨日のこと覚えてるかな…)タッタッタッタッ
千歌(なーんてね夢だよね…)タッタッタッタッ
志満「千歌ー、そろそろ出ないと遅刻よー」
千歌「ん、わあこんな時間、行ってきまーす」
千歌「えーとふたりはーって、さきいっちゃったか」
千歌「よおし、ダッシュなのだ!」ダッ
千歌(曜ちゃんからのメール、今日から学校来るって…)タッタッタッタッ
千歌(会えるの久しぶりだな♪…)タッタッタッタッ
千歌(昨日のこと覚えてるかな…)タッタッタッタッ
千歌(なーんてね夢だよね…)タッタッタッタッ
117: 2017/02/04(土) 23:48:54.34 ID:DjKqQSQ7.net
学校……
千歌「ふう、ついた」ハアハア
千歌「あれ?曜ちゃんと梨子ちゃん教室にいない…」
千歌「どこいったんだろ」
千歌「だれか曜ちゃんと梨子ちゃん知らないー?」
同級生「ふたりなら部室のほう行ったよー」
千歌「ありがとー」
千歌「よし、部室いってみよ」
千歌「ふう、ついた」ハアハア
千歌「あれ?曜ちゃんと梨子ちゃん教室にいない…」
千歌「どこいったんだろ」
千歌「だれか曜ちゃんと梨子ちゃん知らないー?」
同級生「ふたりなら部室のほう行ったよー」
千歌「ありがとー」
千歌「よし、部室いってみよ」
118: 2017/02/04(土) 23:51:00.44 ID:DjKqQSQ7.net
千歌「お?中から声が」
デネー ソーナンダー
千歌「あ、曜ちゃんと梨子ちゃんの声だー」
ガチャ
千歌「おっはよー♪」
千歌「あ、おはよう千歌ちゃん」
おしまい
デネー ソーナンダー
千歌「あ、曜ちゃんと梨子ちゃんの声だー」
ガチャ
千歌「おっはよー♪」
千歌「あ、おはよう千歌ちゃん」
おしまい
120: 2017/02/04(土) 23:52:20.27 ID:DjKqQSQ7.net
思ったより長くなってしまってすいません
ボツになった小説ネタの供養ができてよかったです
ボツになった小説ネタの供養ができてよかったです
121: 2017/02/04(土) 23:54:59.68 ID:7gnMEfuM.net
おおう?
ふむ、おつおつ
ふむ、おつおつ
124: 2017/02/05(日) 00:35:36.47 ID:3P32Z6R6.net
どういうことだってばよ?
125: 2017/02/05(日) 00:38:58.49 ID:a0QS7Ktw.net
なんかすいません
書き終えた直後なので、オチの解説はしばらく後に投下します
書き終えた直後なので、オチの解説はしばらく後に投下します
127: 2017/02/05(日) 01:50:14.88 ID:a0QS7Ktw.net
オチの解説です
結論から言いますと、もやもやしてもらうのが目的なので、これと決まったオチはありません
読んだ方の解釈におまかせします
と、言ってもなんでもいいからオチつけてほしい方もいらっしゃると思いますので、わたしの解釈を次のレスに書きます
結論から言いますと、もやもやしてもらうのが目的なので、これと決まったオチはありません
読んだ方の解釈におまかせします
と、言ってもなんでもいいからオチつけてほしい方もいらっしゃると思いますので、わたしの解釈を次のレスに書きます
128: 2017/02/05(日) 01:52:19.10 ID:a0QS7Ktw.net
終盤千歌ちゃんが曜ちゃん家に行きます
そのとき千歌ちゃんは会いたいと強く願ったため、曜ちゃんに会いに行くためのもうひとりの千歌ちゃんを作り出したという解釈です
結末でふたりは出会いますが、先に部室に来ているのが作り出したほうの千歌ちゃんということになります
いろいろボロはあると思いますがご容赦ください
そのとき千歌ちゃんは会いたいと強く願ったため、曜ちゃんに会いに行くためのもうひとりの千歌ちゃんを作り出したという解釈です
結末でふたりは出会いますが、先に部室に来ているのが作り出したほうの千歌ちゃんということになります
いろいろボロはあると思いますがご容赦ください
129: 2017/02/05(日) 02:09:01.06 ID:jpshLEay.net
千歌ちゃんが作り出した千歌ちゃんが残っちゃったってこと?
130: 2017/02/05(日) 12:39:39.90 ID:VHsEo2Fd.net
ダブルセンターとはこういうことだったのか
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります