1: 2008/07/13(日) 00:53:35.90 ID:Aq3szDFVO
キョン「どうかしたのか?」
ハルヒ「…別に?アンタがどうしたのよ?」
キョン「俺は別に、至って普通だが?」
ハルヒ「…そう」
キョン(朝比奈さん、ハルヒなんか変じゃありませんか?!)
みくる(き…禁則事項です!)
キョン(…?)

3: 2008/07/13(日) 00:55:21.66 ID:Aq3szDFVO
次の日

古泉「なんですって?涼宮さんの様子がおかしいと?」
キョン「そうなんだ、ここ最近ずっとだ。…気味が悪い」
古泉「だろうと思いました。現在閉鎖空間に異常なまでn」
キョン「閉鎖空間がどうとか、その話はいい。閉鎖空間に異常あるだろうなぁと思っていたしな」
古泉「なら話は早いですね」
キョン「何がだ」
古泉「ハルヒさんが今何を望んでいるか、既にお察しでしょう?」
キョン「…サッパリだ!」

5: 2008/07/13(日) 00:58:29.24 ID:Aq3szDFVO
昼休み

(タッタッタッタ…)
キョン(ハルヒのやつ、毎日のように昼休みどっか行くが、どこに行ってんだ?つけてみるか)

キョン「ハルヒ!屋上なんかでなn」
ハルヒ「っ…!キョン!なんで!?アンタまさかついて来たの!?」
キョン「悪いか?たまには一緒に飯食おうぜ」
ハルヒ「邪魔よ邪魔!アンタは教室で一人で食べてなさい!あたしは忙しいんだから」
キョン(これから弁当を食おうとしてるお前を見たところのどこが忙しいんだ)
キョン「いいじゃないか、たまにはさ。それにお前最近様子おかs…」
ハルヒ「邪魔ったら邪魔なのっ!」
キョン「そ…そうか。授業遅れんなよ、じゃあな」

ハルヒ「…」

7: 2008/07/13(日) 01:00:23.48 ID:Aq3szDFVO
放課後

キョン「ちわっす」
みくる「キョン君、涼宮さんは…」
長門「…」
キョン「ここに来てないんですか?教室にもいませんでしたけど」
みくる「そうですか…」
キョン「長門、お前は知らないか?」
長門「…」
キョン「…。俺、探してきますね。」
みくる「あっあたしも…!」
長門「っ…」
キョン「朝比奈さんはここで待っていてください」
みくる「はぃ…」
長門「…」

キョン(屋上か…?)

8: 2008/07/13(日) 01:04:24.34 ID:Aq3szDFVO
屋上

キョン(いない…最近あいつどっか変だしな。SOS団のことなんかほったらかしで、なんかまた新しいことでも思い付いたんじゃないのかー?
…あぁ、そう考えればあいつ最近前に比べてSOS団に全く力入れてないな。休日の謎探しも全くしなくなったし、はぁもうまったく!
俺らはただ単にあいつの暇潰しに付き合わされているだけなんじゃないか!?うん、誰がどう考えてもそうとしか思えん。あいつ一人でやってくれればいいんだけどなぁーハルヒさんよ。ん?ハルヒ?か?誰だ?)


キョン(タッタッタッタ声が聞こえる…?ハルヒか?)
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「jぬふsghbかあ;5lp@…す…kっ!?キョン!?何よいきなり!おどかさないでよねっ!!」
キョン「(驚いたのはこっちなんだが)あぁ、そこで何してるんだ?」
ハルヒ「別に、ただ向こうの空を眺めてただけよ」
キョン「空?あぁ、夕日か?」
ハルヒ「そうよ。で、何?アンタな何故ここに来た訳?」
キョン「お前を探しに来たんだ!どうせまた屋上でなんかしてるんだろうと思ってな」
ハルヒ「なにしてたってあたしの勝手でしょ?」
キョン「それはそうとSOS団はどうした?団長が不在だと俺らは何をしていいかサッパリなんだが?」
ハルヒ「…今行くわよ…、行けばいいんでしょ!!」
キョン「…!?何故怒る?」
ハルヒ「知らない!うるさい!ほらっさっさと部室戻るわよ!」
キョン(それは俺の台詞だ…)

9: 2008/07/13(日) 01:09:35.22 ID:Aq3szDFVO
廊下

ハルヒ「みくるちゃんと古泉君は?」
キョン「あぁ、朝比奈さんはいるが、古泉はバイトらしい。そういえば朝比奈さんの元気が無かったな…」
ハルヒ「なんで!なんでいるの!?」
キョン「…!?何言ってんだお前!?」
ハルヒ「アンタには関係ないことよ!」
キョン「ま、まさか…朝比奈さんと喧嘩してるのか?」
ハルヒ「全然そんなんじゃないわよ、あの子は本当空気読めない子ねぇ!」
キョン(俺は今この場の空気が全く読めん!)

10: 2008/07/13(日) 01:10:43.47 ID:Aq3szDFVO
部室

(ガラガラガラ)
ハルヒ「みくるちゃん」
みくる「はっはい~?」
ハルヒ「帰るわよ」
みくる「~…?」
ハルヒ「ほら早く!さっ行くよ!」
みくる「あ~っあ~…」
(バタン)

キョン「…?」
長門「…」
キョン「おい長門、何がどうなって朝比奈さんはハルヒに拉致されるように強制的に帰らされたんだ?」
長門「…わからない」
キョン「そ、そうか…。今日は団長のハルヒもいないことだし、俺らも帰らないか?」
長門「…まだ…早い」
キョン「早い?何が?」
長門「…」
キョン「…」

11: 2008/07/13(日) 01:12:16.73 ID:Aq3szDFVO
1時間後

長門「…」
キョン「…なぁ、そろそろ時間も時間だし、…なぁ?」
長門「…じゃあ、帰る」
キョン「(やっとかぁーーー!!)おう!」
長門「…一緒に」
キョン「あ、あぁ。いいけど(一緒に帰ろうなんて、長門にしては珍しいな)」

13: 2008/07/13(日) 01:13:53.50 ID:Aq3szDFVO
その頃みくるとハルヒの帰り道

ハルヒ「なーんでこうみくるちゃんは空気読めないのかなー!」
みくる「えぇ~ん…グスッ」
ハルヒ「って、何で泣くの!」
みくる「だって…、いいんですかぁ…?」
ハルヒ「いいって、何が?」
みくる「涼宮さんは、キョンさんのこt」
ハルヒ「キ、キョン!?」
みくる「はっはぃ~!」
ハルヒ「あたしかキョンのことを何?何なのー?言いなさい!」
みくる「あっ…」
ハルヒ「な、なんなのよぉ!」
みくる「すみません…これ以上は言えません…」
ハルヒ「何で言えないのよ!言いなさいよー!」
みくる「うわぁ~ん!ごめんなさぃぃぃ…」
ハルヒ「…!ふぅ、それにしてもあれよね。まさか有希がキョンをね…へへ~これからが楽しみだわ!」
みくる「でもぉ…」
ハルヒ「何よみくるちゃん、あなた有希の味方しない気?」
みくる「したいですけど…どっちも応援したいですぅ…」
ハルヒ「何訳のわかんないこといってんのー!それにしても有希も変わってるわよね~キョンなんて!本当にね~」
みくる(涼宮さん…)

15: 2008/07/13(日) 01:16:11.76 ID:Aq3szDFVO
1時間後のキョンと長門の帰り道

キョン「…」
長門「…」
キョン「…」
長門「…」
キョン・長門「あの…」
キョン「(長門から話しかけて来るなんて奇跡だ!奇跡!奇跡ー!)あっ、わりぃ、何だ?」
長門「…」
キョン「どうした長門?」
長門「…別に」
キョン「別にって…今何か話し掛けてきただろ?」
長門「あなたに向かって話しかけたのではない」
キョン「いやっだって…」
長門「あの信号のところまでと言おうとした。しかしもう遅い。じゃ」
キョン「お、おい長門!……はぁ。本当、心底よくわかんねーやつ」

17: 2008/07/13(日) 01:17:13.23 ID:Aq3szDFVO
次の日の朝
キョン「よう、おはよう」
ハルヒ「あー、おはよ」
キョン「なんだなんだ?朝からご機嫌ななめじゃねーか。なんかあったか?」
ハルヒ「全然?それより昨日ちゃんと有希と帰った?」
キョン「あぁ、一応帰ったよ。(ほとんど会話しなかったが!)」
ハルヒ「有希になんかやましいことしてないでしょうねぇ?」
キョン「断じてしてはいない。というかするはずがないだろう?(あの状況ではする気も起きん)」
ハルヒ「手…手も握ってないの?」
キョン「握るはずないだろ!カップルじゃあるまいし」
ハルヒ「(よかった…)そうよね、もしなんかしてたんならアンタのこと蹴り飛ばしてたわ」
キョン「ひー、すいやせんすいやせん」

19: 2008/07/13(日) 01:19:07.77 ID:Aq3szDFVO
昼休み 屋上

ハルヒ「(はぁ…一体どうすりゃいいのよ…有希はキョンで、あたしも…待て待て待て!違う!有り得ないわ!そんなはずないのよ!自己暗示よ!これはただの思い違い!違う!違う違う!)違うの!!」

キョン「何が違うんだっ?」
ハルヒ「mpぬg「jせwpgtキョン!!」
キョン「最近お前様子おかしいぞ。何か考え事してるようだが、また何か新しい案でも浮かんだのか?(無理難題だけは押し付けるなよー)」
ハルヒ「そ、そんなんじゃないわよ。ただ最近何も起こらなくてつまらながってるだけ!アンタもそう思わない?」
キョン「いいや?(この何も起こらない平凡な日々こそ!この俺が求めていたハイスクールライフ!)」
ハルヒ「そろそろ何か起こってもいいじゃない!例えば、誰かと誰かが結ばれてカップルになった!とかとか!」
キョン「…お前それ本気で言ってんのか?」
ハルヒ「なっ何よ!悪い!?」
キョン「悪いもなにも、俺はやっとお前が普通の女の子らしく恋だのカップルだの言うようになってくれただけで嬉しい!ハルヒも恋に関心がわいてきたわけか!?おぉーそれはいいことだ!これからはいい男でも見つけて、今とは全く違うような高校生活を送りたまえ~!」

ハルヒ「…バカッ!!!」
(タッタッタッタ)
キョン「…?????」

21: 2008/07/13(日) 01:22:14.53 ID:Aq3szDFVO
放課後

キョン「なぁハルヒ…?」
ハルヒ「…」
キョン「さっきは…ごめんな?(何故怒ったのか俺にはわからんが、ここは謝って機嫌を直しておかないと閉鎖空間がっ…)」
ハルヒ「別に。全然怒ってなんかないわよ」
キョン「(そうやって言う時点で怒ってんじゃねーかよ!)そ、そうか…」
ハルヒ「もうそんなことはどうでもいいの。それより、明後日の日曜日街角の謎探しにいくわよ!!」
キョン「(何っ!?SOS団久々復活か!?)…で、何時にどこ集合だ?」
ハルヒ「朝9時に駅前!いいわねキョン?絶対遅れちゃダメよ!遅れたら、氏刑だから!!」
キョン「氏刑がどうとかより、他のみんなは誘わないのか?」
ハルヒ「あぁ~今回はいいわ。どーせアンタとみくるちゃんが組めばろくな発見もしないでただブラブラデートしてるだけだし、だったらあたしがアンタの見てやろうってわけ!感謝しなさい!」
キョン「そういうハルヒ達も、この間は何も発見しなかったじゃないか」
ハルヒ「と、とりあえず!明後日の日曜日!9時だからね!遅れたら氏刑だから!」
キョン「はいはい、わかりましたよー(俺の日曜日の予定が丸潰れだ…)」

23: 2008/07/13(日) 01:25:06.97 ID:Aq3szDFVO
この数時間前

(ガチャ)
キョン「ちわっす」
長門「…」
キョン「あれ?、みんなは?」
長門「…いない」
キョン「いないのは見てわかるが…、まだ誰も来てないのか?」
長門「…そう」
キョン「そっか、今日はみんな来ないのかな」
長門「…明後日」
キョン「?」
長門「夜6時、公園にいる。来て」(タッタッタッタ)
キョン「お、おい!明後日って日曜日のことだよな!?公園ってこの間のとこかー?…;」

24: 2008/07/13(日) 01:27:00.72 ID:Aq3szDFVO
日曜日 朝8時

キョン(毎度恒例の、後に来たやつが昼飯おごる罰ゲーム、負けたくないからなー。1時間前にでも着いていれば余裕だろう。さすがのハルヒも、早くて30分前とか?せいぜいそこらだと思うし…って、ん?)

ハルヒ「遅いわね!」
キョン「(何ぃー!?1時間も早く来たのに先を越されるとは!…一体何時からここにいたんだ?)おいハルヒ、お前何時からここにいたんだ?」
ハルヒ「別にー!全然今よ!たった今着いたとこ!それより、謎探しに行くわよーっ!」
キョン「やれやれ…」

30: 2008/07/13(日) 01:58:51.92 ID:Aq3szDFVO



ハルヒ「…どうしてこう面白いことが何もないのかしら!不自然よ!不自然!」
キョン(何かおかしいことが毎日のように起こっていたら、そっちのほうが不自然なんだぞ、ハルヒ)
ハルヒ「あぁもう!昼ご飯だわ!そこのファミレスよ!」
キョン「やれやれ……」

31: 2008/07/13(日) 01:59:42.02 ID:Aq3szDFVO
夕方

ハルヒ「はぁー疲れたぁ。久々にこんなに歩いたわ」キョン「たしかに…もうくたくただ…」
ハルヒ「それにしてもお腹空くわねぇ」
キョン(暴飲暴食は体に悪いぞ)
ハルヒ「キョン、この後夜暇よね?」
キョン「ん?あぁ、いやっあの…まあ」
ハルヒ「どっちよ!ないの!?」
キョン(長門「夜6時、公園にいる。来て」長門との約束あるんだよなぁ…)
ハルヒ「ないなら決定~!なんか食べに行くわよぉー!」
キョン「いや、お、おい」
ハルヒ「どこがいいかしら。そこまでぺこぺこじゃないから~寿司?寿司!キョン!寿司!」
キョン「(はぁ~ごめんなー長門;こいつの誘いに乗ったばっかりに…誘いというか強制だったんだがな)」

32: 2008/07/13(日) 02:01:08.34 ID:Aq3szDFVO
夜6時 公園

長門「…」

長門「…」

長門「…」

長門「………」

38: 2008/07/13(日) 02:06:04.26 ID:Aq3szDFVO
次の日の朝

古泉「おはようございます、キョンさん」
キョン「あぁ、おはよー」
古泉「昨日は大変でしたね」
キョン「なんだ、知ってたのか?」
古泉「閉鎖空間に異様な変化があったので」
キョン「…また悪化してるのか?」
古泉「いいえ、その全く逆です。改善されています」
キョン「何!?何故?」
古泉「おそらく、昨日涼宮さんとあなたが一日中一緒にいたことが関係してるのでしょう」
キョン「俺にはそれのどこが関係しているのかサッパリわからんが。ていうか顔が近い!」
古泉「失礼しました。一日中あなたと一緒にいれたということで、涼宮さんの中はすごい満足感でいっぱいになったのです。その中でも少なからず、幸せを覚えているようですね」
キョン「は、はぁ…いまいちよくわからんな」
古泉「今あなたは、少しでも涼宮さんのそばにいることが先決です」
キョン「断る」
古泉「?」
キョン「あいつと一緒にいたら、身の危険さえ感じる!心臓がいくつあっても足りん!それに、精神的に無理だ」
古泉「あなたがそう思っていても、涼宮さんが望んでいたとしたら」
キョン「必然的にそばにいることになるだろうな」
古泉「はい。よくお分かりで」

40: 2008/07/13(日) 02:10:03.14 ID:Aq3szDFVO
昼休み 屋上

ハルヒ(はぁ…。有希には頑張ってもらいたい…けど、昨日何か頑張って聞き出そうとしたのに何も聞けなかったわ…。なのにあたしはキョンを独占するばかり…有希の気持ちを知っていて…あたしって最低だわ。もしかして、あたしもキョンのこと…はぁ頭痛い)

長門「…」
ハルヒ「あっ…!有希!」
長門「…」
ハルヒ「さ、最近どうなのよ?」
長門「…何が?」
ハルヒ「楽しくやってる?」
長門「…別に」
ハルヒ「楽しくないの?」
長門「…別に、どちらでもない」
ハルヒ「そう…」
長門「…そう」

長門「…涼宮ハルヒは思うままに進むべき。他の人間の気持ちはあまり考えないほうがいい。狂う」
ハルヒ「…有希?」
長門「…」
ハルヒ「…なんかごめんね!またあとでね!」
長門「…」
(タッタッタッタ)バタン

ハルヒ(有希もあたしの気持ちに気付いてるのかしら…あたしでさえよくわからないのに…他の人間の気持ちをあまり考えるな…?それは遠回しに、私のことは気にするなってこと?…もうわけわかんない…)

41: 2008/07/13(日) 02:13:54.63 ID:Aq3szDFVO
放課後

キョン「ちわっす」
みくる「キョン君、」
キョン「なんですか?朝比奈さん」
みくる「今日は誰も来ないみたいなの。あたしたちも帰ろっか」
キョン「そうなんですか…」
みくる「あたし、着替えなきゃいけないので、先に帰っていていいですよ」
キョン「じゃあ、お先失礼します」


キョン(今日はやけに学校が静かだ。テスト期間中でもないのにほとんどの部活は終わっている。校内に響く吹奏楽部の演奏。まだ日も沈んだわけでもないのに、どうも不自然なくらいに静かな校内。
おかしい。実におかしい。これは何か嫌なことが起こる前兆でなければいいのだが…前の朝倉さんのようにな。もうあぁいうのは堪忍だぜ)

42: 2008/07/13(日) 02:19:20.47 ID:Aq3szDFVO
玄関

キョン「あ、ハルヒ、まだいたのか?」
ハルヒ「キョン……?」
みくる「あっ涼宮さんっ!ご、ごめんなさい!あたしはすぐ帰りますのでっ!(スタタタタタ)」
キョン「?」
ハルヒ「キョン」
キョン「何だ?」
ハルヒ「アンタに聞きたいことがあるの」
キョン「どうした?」

46: 2008/07/13(日) 02:36:03.52 ID:Aq3szDFVO
帰り道

ハルヒ「…」
キョン「…なんだ?聞きたいことって」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「…あのね、」
キョン「あぁ」
ハルヒ「あたしってこう、がさつっていうか乱暴っていうか、人の気持ち考えないっていうか自分勝手っていうか…」
キョン「おぉ、自分のことよくわかってるじゃねーか」
ハルヒ「う、うるさいわね!そ、それで、アンタにもいろいろさせてきたじゃない?嫌な…思いとか…」
キョン「(な、なんだこいつ…今日はいつになく素直だな…気味が悪い)そうか?別に気にしてなんかないぞ」
ハルヒ「嘘は言わなくていいの!…でね?聞きたいこと…」
キョン「何だ?」

49: 2008/07/13(日) 02:37:04.53 ID:Aq3szDFVO
ハルヒ「キョンは、あたしにそういうことされておきながら、何で関係を絶たないでそこまであたしに関わろうとしてきたわけ?」
キョン「何でって…、言われてもなぁ」
ハルヒ「…」
キョン「何て言うか…ほっとけないんだよ、お前を」
ハルヒ「っ…」
キョン「面倒を見なくちゃっていうか、…何て言うんだろうな…恥ずかしいなっ」
ハルヒ「無理なんてしなくていいのに…」
キョン「無理なんかしてねーぞ…?」
ハルヒ「…もうあたしに…か、関わらないで!!」
キョン「な、何だよ急に…!」

50: 2008/07/13(日) 02:38:57.65 ID:Aq3szDFVO
ハルヒ「SOS団からも抜けてもいい…、新しく誰か入れるから…!
だからアンタは自分の好きなことやりなさいよ!いつまでもあたしみたいなやつの相手なんかしてなくていいんだから…!アンタは…あたしに関わらないほういいのよ…」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…それに…、有希はアンタのこと好きなのよ!?なのに何でアンタはそれに気付かないの!?鈍感!バカッ!」
キョン「長門が…!?」
ハルヒ「それに、さっき有希言ってたわ。約束の時間に来なかった、私は振られた、もう私はいいって。アンタ最低ね!女の子をほったらかしにしたの!?」
キョン「そ、それは…おまっ…」

ハルヒ「とにかく…もうあたしと関わらないで…」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…グスンッ」

54: 2008/07/13(日) 02:46:31.96 ID:Aq3szDFVO
キョン「あのな、お前それ俺に嫌われようとするために言ってんのか?」
ハルヒ「っ…」
キョン「俺からしたらいつものお前となんら変わらんが、なんか話し方が不自然だな」
ハルヒ「な…何がいいたいのよ」
キョン「俺はそんなお前を入学初日から見て来た。今更関わるなとか言われても、悪いがそれは無理だね」
ハルヒ「っ…!」

59: 2008/07/13(日) 02:56:12.11 ID:Aq3szDFVO
キョン「それに、俺がお前を抑えなきゃ、他の誰が抑えるんだよ」
ハルヒ「…」
キョン「たぶん俺はこれからお前に関わらないことはないだろうな。お前になんと言われようとな。いくらお前に嫌われてもだ。」
ハルヒ「キ、キョン…」
キョン「お前のどっか様子がおかしければすぐ気付くくらいにまでなったしな!お前のことはだいたいお見通しなんだよ」
ハルヒ「キョン…バカッ…」
キョン「…」

ハルヒ「なんで…なんでアンタは…そんなバカみたいに優しいのよ…」

60: 2008/07/13(日) 02:56:40.66 ID:Aq3szDFVO
キョン「っ…」
ハルヒ「アンタのそのバカみたいな優しさがいけないのよ…!」
キョン「…」
ハルヒ「アンタのその優しさのせいで…のせいで…アンタを…こんなに好きになっちゃったのよ……」
キョン「っ…!!」
ハルヒ「アンタ本当バカね…バカすぎてどうしようもないわ…」
キョン「な、なんだ…そういうことだったのか…」
ハルヒ「…何よ!」
キョン「話はわかった…今日はもう帰ろう」
ハルヒ「…!?」

62: 2008/07/13(日) 02:59:01.16 ID:Aq3szDFVO
翌年
キョン 2年、4月 春

ハルヒ「クラス替えの発表、今日よね!?キョン!見に行くわよ!」
キョン「おいおい、黙ってたってどうせ後で知らされるんだから、今見に行かなくてもいいだろう」
ハルヒ「うるさいわね!早く行くわよ!」
キョン「やれやれ…」

64: 2008/07/13(日) 03:00:03.81 ID:Aq3szDFVO
みくる「うぇ~ん…ふぇ~ん…」
古泉「朝比奈さん、そんなに泣かないでください。また楽しい高校生活が一年延びただけですよ」
みくる「だ、だってぇ~…」
キョン(ん?おっ?まさか!朝比奈さん!まさかの留年!?これは神様がくれた春のお届けものに違いなーい!!)
ハルヒ「なーにニヤニヤしてんのよ気持ち悪いわね。それよりあれよ!早く見ましょ!」
キョン「お、おうっ」

65: 2008/07/13(日) 03:00:53.73 ID:Aq3szDFVO
ハルヒ「見て!キョン!またあたしたち同じクラスよー!」
キョン「ギェ…」
ハルヒ「何よ~素直に喜びなさい!あたしが同じクラスなら、絶対飽きが来ないクラスになるわねきっと!」
キョン(2年連続落ち着かないクラスか…まぁつまらないクラスよりはましか)キョン「ん?待て!」
ハルヒ「何?」
古泉「そうです、僕たちもみんな、同じクラスなんです」

71: 2008/07/13(日) 03:11:45.57 ID:Aq3szDFVO
ハルヒ「古泉君!みくるちゃん!有希!本当ー!?最高ねっ!」
キョン「(お、おい古泉!どういうことだっ?)」
古泉「(涼宮さんが望んだのでしょう、仕方ありません)」
キョン「(まじか…お前はいいのかよ!)」
古泉「ええ、とても楽しいクラスになりそうかと!それより、涼宮さんのあの顔を見てください。とても…」
キョン「…あぁ、とても幸せそうだな」
古泉「恋人となった以上、必ず彼女を幸せにしてあげてください」
キョン「そうだなっ、じゃなきゃまた閉鎖空間がどうとかうるさいんだろ?」
古泉「ええ、その通りです」
キョン「…わかったよ。幸せにするよ、…何があってもな」


ハルヒ「キョンー!早く行くわよぉー!」



The End



ハルヒ「…キョン?…あっ…」


ナゾナゾーみたいにー
地球儀を説き明かしたらー

72: 2008/07/13(日) 03:12:20.52 ID:Aq3szDFVO
ありがとうございました
これでおしまいです

見てくれた方々ありがとうございました!

73: 2008/07/13(日) 03:12:27.44 ID:Y7DKWaAj0

74: 2008/07/13(日) 03:12:30.83 ID:jAcLMxuxO
(゜д゜)

75: 2008/07/13(日) 03:13:50.37 ID:YFngK6yT0
乙!

引用元: ハルヒ「キョン…あっ…」