1: 2015/04/12(日) 23:55:11.381 ID:35Ez0W1z0.net
P「マジすか!」

4: 2015/04/12(日) 23:56:50.445 ID:y/HlAIAa0.net

5: 2015/04/12(日) 23:58:36.332 ID:35Ez0W1z0.net
P「ま、ままま、ま、マジっすかぁ!?」

あずさ「ええ、そうなんです~」

P「誰ですか!そいつ、ぶん殴ってやりますよ!」

あずさ「な、殴るはダメですよ?」

あずさ「でも、今日プロデューサーさんにご紹介しようと思ってお連れしたんです」

あずさ「こいつさんです」

こいつ「どうも、こいつです」

8: 2015/04/13(月) 00:01:04.743 ID:CKehvPUu0.net
P「俺が狙ってたのにぃいいいいい!」ブンッ

シュンッ

P「消えた!?」

こいつ「まだまだ修行が足りませんね」

P「畜生!」

あずさ「うふふ、お二人とも仲良しで嬉しいわ~」

9: 2015/04/13(月) 00:04:52.804 ID:CKehvPUu0.net
P「誰が仲良しなもんですか!こいつなんかと!」

P「許しません、許しませんよ!付き合いなんて!」

P「大体、ぽっと出のこいつなんかより俺の方がよっぽどあずささんに詳しいはずだ!」

P「なんたって、これまで彼女のアイドル活動を見守って来たのは他でもない俺なんですからね!」

P「そこらへんの男どもより、俺とくっ付いた方がよっぽど幸せになれますよ、あずささん!!」

10: 2015/04/13(月) 00:07:58.899 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「あ、あらあら、そんなことを言われると、照れてしまいますね」

P「でしょ…」

あずさ「でも、私の運命の人は、やっぱり」

あずさ「ふふ、こいつさんなんです」

P「認めねぇええ!」

あずさ「ねえ、こいつさん?」

こいつ「はは、そう言って頂けると嬉しいな、あずさ」

P「うわああああああ!!」

11: 2015/04/13(月) 00:11:42.360 ID:CKehvPUu0.net
P「そ、それならこの場で証明してみろ!」

P「これまで一緒に頑張ってきた俺とあずささんの絆より」

P「お前がどれだけあずささんのことを知っているかという事をなあ!」

こいつ「なるほど、いいでしょう」

こいつ「受けて立とうではありませんか!」

P「フン、後悔すんなよ?」

12: 2015/04/13(月) 00:14:31.149 ID:CKehvPUu0.net
P「じゃあ、まず第一門だコラ!」

P「あずささんのバストのサイズを答えてみろ!」

P「まさか、こんなことも知らないわけはないよなぁ~?」

こいつ「ええ、もちろん」

こいつ「91cmでしょう」ニヤリ

P「……ふん、正解だ」

13: 2015/04/13(月) 00:17:53.812 ID:CKehvPUu0.net
P「だが、こんなことはまだまだ小手調べだ……」

P「次!」

P「あずささんのお尻の大きさはいくつだ!?」

P「ふん、ばかりに気を取られて、こっちのサイズを知っているわけが…」

こいつ「86です」

P「…なんだと?」

P「っち、それならウエ…」

こいつ「ウエストは、59cmです」

P「…こいつ、できる!」

こいつ「」

14: 2015/04/13(月) 00:22:06.671 ID:CKehvPUu0.net
こいつ「ふふ、このくらいたやすい……」

P「やるな…」

あずさ「あ、あの?お二人とも…?」

P「しかし!彼女の3サイズを知っているだけでは」

P「あずささんのことを知り尽くしているとは到底言えん!」

あずさ「あ、当たり前です!」

P「ここからさらに問題は難しくなっていくぞ」

こいつ「ええ、どんな問題にも答えて見せましょう」

P「ならば、第四問だ!」

P「あずささんの、性感帯はどこかね!?」

15: 2015/04/13(月) 00:24:02.995 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「な、何を聞いてるんですか!プロデューサーさん!」

あずさ「こいつさんも、こんな質問答えなくても……」

こいつ「……」

こいつ「…うなじです」

P「マぁジでぇ!?」

あずさ「こいつさん!?」

16: 2015/04/13(月) 00:27:10.169 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「こいつさん、そんなこと答えないでください!」

P「え?何?うなじなの?」

こいつ「そうなんですよー、ほら、この前あずさ、髪バッサリ言ったじゃないですか」

P「あー!アレな!びっくりしたわ」

こいつ「それで、髪切ったんだーって思って何気なしにうなじに手をやったら」

こいつ「あずさ、急に」

こいつ「うんっ♡って」

P「マジで!?エッロ!!」

こいつ「いや、私も流石にドキッとしましたよ」

17: 2015/04/13(月) 00:31:04.062 ID:CKehvPUu0.net
P「で?で?それでどしたん?」

P「まさか、そのまま襲っちゃったわけ?」

こいつ「いやいや、それはしなかったですけど」

P「何だよー、意気地なしめー」

こいつ「車の中だったもので」

P「あらあら、それじゃあ、もしそれがお部屋の中だったら?」

こいつ「…あり得たかもしれませんね?」

P「…このヤロー!wwwwww」ポカポカ

こいつ「あ、痛てw痛いですよプロデューサーさんwww」

P「このこのwwやらしい奴めwwww」

こいつ「はは、こりゃ参りましたね」

あずさ「……お二人とも!!」

19: 2015/04/13(月) 00:36:22.236 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「一体何の話をしているんですか!?」

P「あ、あずささんwww聞いてくださいよwwww」

P「こいつめっちゃ変態っすよwwwwやっぱり別れた方が良いですってwwww」

こいつ「こらこら、冗談でもやめてくださいよwwww」

あずさ「……」

P「冗談じゃないってwwお前みたいな変態にあずささんを任せるとかww無いわwwww」

こいつ「いえwwwwでも私、公務員ですよ?wwwww」

P「関係なwwwこの際関係なwwwwww」

あずさ「……」

P「ねえwww何かあずささんからも言ってやってくださいよwwwww」

あずさ「……」

P「ねえってばwwww」

あずさ「……」

P「……あずささん?」

21: 2015/04/13(月) 00:40:00.221 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「……もうお二人なんて知りません」プイッ

P「あ、あれ?」

あずさ「そうやって、勝手に私のことでおしゃべりしてればいいんです」

P「あ、あずささん…?」

あずさ「……」ツーン

P「…やべ、怒らせちゃった」

22: 2015/04/13(月) 00:45:48.873 ID:CKehvPUu0.net
P「ねえ、あずささん?」

あずさ「……」

P「あずささんってば…」

あずさ「……」

P「ごめんなさい!調子に乗りすぎましたぁ!」

あずさ「……せっかく」

P「え?」

あずさ「私、せっかくいいご報告が出来ると思ってたんですよ?」

23: 2015/04/13(月) 00:49:26.636 ID:CKehvPUu0.net
P「あずささん…」

あずさ「迷って困っていた時に、優しく助けて頂いて」

こいつ「……」

あずさ「それから、素敵な方だなと思ってお付き合いを初めて」

P「……」

あずさ「一緒に住み始めて」

こいつ「……」

あずさ「今日なんて、結婚式のドレスも選んできたのに……」

P「……思ったより進んでいらっしゃる」

24: 2015/04/13(月) 00:55:39.152 ID:CKehvPUu0.net
あずさ「それなのに、あんまりです」

あずさ「お二人とも、私なんてそっちのけで……」

P「あずささん…」

こいつ「あずさ……」

こいつ「ごめんな、あずさ」

こいつ「少し、君のことを考えなさ過ぎた」

あずさ「そうです、考えなさすぎです」

こいつ「これからは、もっとあずさのことを大事にするよ」

あずさ「……もう、約束ですからね?」

こいつ「ああ、約束する」

25: 2015/04/13(月) 00:56:52.406 ID:CKehvPUu0.net
こいつ「というわけで、私たち、結婚させていただきますので」

P「あ、はい、どうぞ」

26: 2015/04/13(月) 01:00:02.857 ID:CKehvPUu0.net
こうして、あずさとこいつは結婚し、あずさはママドルとして数年後トップアイドルとなった

Pとこいつは、意外と気が合う飲み友達としてその後も付き合いがあり

あずさ夫婦もなんだかんだでまったりと幸せな夫婦生活を送ったという

                 めでたしめでたし

27: 2015/04/13(月) 01:03:51.030 ID:CKehvPUu0.net
P「あずささんにも彼氏がいたのかあ……」

P「そりゃそうだよなあ、あずささんだって大人だもんなあ……」

小鳥「そうですねえ」

小鳥「確かに、意外は意外かもしれませんけど…」

P「はあ、今日も飲も飲も」

小鳥「ふふ、お付き合いしますよ」

小鳥「……ちなみに、私は今フリーですけど」

P「…え?」

小鳥「いえ!何でもありません!」

28: 2015/04/13(月) 01:07:48.758 ID:CKehvPUu0.net
美希「ミキね、彼氏が出来たの」

P「…えっ」

30: 2015/04/13(月) 01:13:06.320 ID:CKehvPUu0.net
P「う、うそだろ…?お前に、彼氏…?」

美希「うん!ミキね、とっても今幸せなの!」

P「信じられねえ……」

美希「ホントだよ?」

P「そ、それなら!紹介してみなさい!お父さんに!」

美希「うん、いいよ」

美希「はい、某くんなの」

某「某です」

32: 2015/04/13(月) 01:18:11.059 ID:CKehvPUu0.net
P「お前!良く美希と付き合えたなぁ!」ブンッ

パシッ

某「全く、この程度か?」

P「ちっくしょ、こいつも出来る奴かよ……」

美希「あはっ!某くんカッコイイの!」

某「それよりも、美希に怪我が無くてよかったよ」ニコッ

美希「某くん……」ズキューン

P「おっ、原点回帰したな」

33: 2015/04/13(月) 01:21:26.438 ID:CKehvPUu0.net
P「じゃなくてだなぁ!」

美希「なあに?」

P「お前さ」

美希「うん」

P「……俺のこと好きなんじゃなかったの?」

美希「へ?なんで?」

P「だってさ、俺に結構絡んできてたりしてたじゃん?」

美希「うーん、プロデューサーのことは嫌いじゃないけど、スキってよりはソンケイってカンジ?」

34: 2015/04/13(月) 01:24:17.169 ID:CKehvPUu0.net
P「あ、そう…」

美希「うん」

P「……ま、まあ!?そりゃそうだよな!?」

P「いや、俺もさ?気が付いてたよ、そんなこと!」

P「流石にさ、未成年に俺も手を出すつもりは無かったし?」

P「いや、むしろ、ソンケイの方に気持ちが向いてくれてて良かったなーって!」

P「うんうん!」

美希「?だから、最初っからそう言ってるの」

35: 2015/04/13(月) 01:27:28.950 ID:CKehvPUu0.net
P「だが、それと付き合いを認めることとは話が別だ!」

P「某とか言ったな?」

某「はい」

P「まず、お前の年から聞かせてもらおうか?」

某「15歳です」

P「そうか、美希と同い年か……」

36: 2015/04/13(月) 01:31:53.405 ID:CKehvPUu0.net
P「ならば、やはり美希との付き合いを認めるわけにはいかんなあ」

美希「どうしてなの!」

P「お前なあ、考えてもみろ」

P「美希、お前は天才だ」

P「そのたぐいまれな美貌、中学生とは思えない完成されたスタイル」

P「それに加えて、まだ目覚めることのない秘められた才能の数々…」

P「15歳どころか、一生かかっても多くの人間がたどり着けないであろうその境地にすでに立つ選ばれし者…」

美希「そんなに褒められると照れちゃうの」

37: 2015/04/13(月) 01:36:07.167 ID:CKehvPUu0.net
P「そんな才能は、今の世にはめったに……いや、歴史上にさえなかなか見つからないだろう」

P「そんなお前のパートナーにふさわしい人間など、今同じ時代に存在するかすら怪しい」

P「そんな奴が、だ」

P「奇跡的にこの日本、ひいては東京都内……」

P「まして、15歳という限られた年齢の中にいるはずが……」

某「……そうか、それなら、ドルは今のうちに買っておけ」

P「もう既に凄そうだあああああああ!!」

38: 2015/04/13(月) 01:40:24.940 ID:CKehvPUu0.net
P「やべえ!ドルとか買いとか言っちゃってるよこの子!!」

某「ああ、すみません、急に電話が入ったものですから」

P「い、今のは何の電話だったんだい?」

P「ど、どうも為替か何かをやっているようだけど、趣味か何かい?」

P「そうだ、中学3年生なんてお年頃、まだまだ中二病から脱却できていなくても不思議では…」

P「だから、凄そうなことを言っておいて、実は全然大したことな…」

某「すみません、今指示をしておかないと、4億ほど損失が出そうだったものですから」

P「4億ぅううううううううう!!?」

39: 2015/04/13(月) 01:45:27.167 ID:CKehvPUu0.net
P「ひえええ、プロデューサーじゃあ、一生かかっても稼げない額だよお……」

美希「プロデューサー、あんまりお金貰ってないの?」

P「い、いや!そんなことないって!」

P「俺だって一応13人も持ってるしそれなり貰ってるよ!」

P「先月だって、きちんと30万は貰って…」

某「よし!その売却で150万は利確だな!」

P「すみませんでしたああああああああ!!」

40: 2015/04/13(月) 01:51:33.618 ID:CKehvPUu0.net
某「ああ、すみません、また電話が」ピッ

P「もうやだぁ…、何なのこの子…」

美希「あはっ!某くん、凄いでしょ?」

P「ああ、凄いよ、とんでもないよ…」

美希「この前だって、美希が一眠りしてる間にすっごいお金稼いじゃって」

美希「ミキ、とっても美味しいレストランに連れてってもらっちゃったの!」

P「…ん?なんだって?」

美希「それにそれに、パソコンの前に座ってる某くんに抱き付いたら、某くん凄いんだよ?」

美希「ミキのこと構ってくれながら、画面も凄い勢いで動かしちゃうの」

P「……ほほう?」

美希「ミキ、あんなの某くんにしかできないって思うなー」

41: 2015/04/13(月) 01:54:40.581 ID:CKehvPUu0.net
P「…美希」

美希「なあに?」

P「やはり、お前たちの交際、ナシだ」

美希「えー!なんでなの!?」

美希「某くんこんなにすごい人なのに」

P「そんなの決まってるだろう」

P「美希、このままじゃお前がダメ人間になってしまう」

美希「へ?」

42: 2015/04/13(月) 02:01:11.498 ID:CKehvPUu0.net
美希「どういうこと?」

P「どうもこうもない」

P「眠っているうちに大金を稼ぐ彼氏」

P「その金で高級レストランに連れて行ってくれる彼氏」

P「その様子じゃあ、旅行だってとんでもない高級リゾートに行けてしまうだろう」

美希「うん!この前行ったホテル…何だっけ?三ツ星のスイートだっけ?」

P「だろう?それに加えて、考えてもみろ」

P「日夜為替にいそしむトレーダーと、その後ろにしな垂れる金髪美女」

P「仕事をしながらもその女に構ってやると、金髪美女はうっとりと目を細める……」

P「んなもん完全に社会悪のゲス野郎じゃねーか!!」

43: 2015/04/13(月) 02:05:24.031 ID:CKehvPUu0.net
美希「むーっ!某くんのこと悪く言っちゃやなの!」

P「やなの、じゃないわ!映画だったら完全に黒幕みてーな画作りやがって!」

P「それにそもそも、トレーダーは定職じゃねえ!」

P「あんなのやってる奴なんて、大概人の不幸を何とも思わない最低野郎ばっかりだ!」

美希「何てこというの!プロデューサー!」

44: 2015/04/13(月) 02:09:34.253 ID:CKehvPUu0.net
美希「それ以上某くんのこと悪く言うと、ミキ怒っちゃうの!」

P「当然のことを言ってるまでだ!」

美希「それに、某くんのお仕事はトレーダーじゃないもん!」

P「はあ?今更何言ってるんだ」

美希「某くん、ホントはトレーダーじゃなくて、ハッカーやってるんだよ?」

P「これ以上設定を盛るんじゃないよ!」

45: 2015/04/13(月) 02:16:26.029 ID:CKehvPUu0.net
美希「でもホントだもん!」

P「…そうなのか?某くん」

某「ええ、そうですよ」

P「それじゃあ、何故トレーダーなんかを…?」

某「確かに、俺は為替で資金を稼ぐために人を不幸にしているかもしれない」

P「なんだお前、急に」

某「しかし、それは仕方のないことなんです」

某「あの難病の治療法を開発するには」

某「多くの資金、それに、計算プログラムを構築するハッカー技術が不可欠なんです!」グッ

P「急にそんなこと言われてもペラッペラにしか聞こえねーぞ!」

46: 2015/04/13(月) 02:18:23.526 ID:CKehvPUu0.net
美希「でもホントだもん!」

P「えー?そうなの?」

美希「うん!」

P「じゃあ、まあいいよ、付き合いなよ」

美希「わーい、ありがとうなの!」

P「あ、アイドルはキチンと続けるんだぞ?」

美希「うん、頑張るの!」

48: 2015/04/13(月) 02:20:55.014 ID:CKehvPUu0.net
こうして、美希と某は順調に割と清い交際を続け、のちに結婚した

あと、美希は普通にその才能でトップアイドルになった

引退後は何処か海外でのんびりとした生活を送っているらしい

                 めでたしめでたし

49: 2015/04/13(月) 02:23:02.851 ID:CKehvPUu0.net
伊織「プロデューサー、私の恋人を紹介したいんだけど」

P「お、いいぞ」

50: 2015/04/13(月) 02:27:38.065 ID:CKehvPUu0.net
P「さて、どんな奴かな?」

伊織「…あんた、何でそんなに乗り気なのよ」

P「いいからいいから、早く紹介しろよー」

伊織「…なーんか納得いかないけど」

伊織「はい、これよ」

これ「こんにちは、これです」

51: 2015/04/13(月) 02:31:10.335 ID:CKehvPUu0.net
P「取りあえず一発!!」ブンッ

パシッ

これ「やめておけ、怪我をするぞ」

P「はい」

伊織「あんた!なにいきなり殴りかかってるのよ!!」

伊織「怪我でもしたら危ないじゃないの!」

52: 2015/04/13(月) 02:37:45.789 ID:CKehvPUu0.net
P「大丈夫大丈夫、何でか皆受け止めてくれるし」

伊織「そう言う問題じゃないでしょ!?」

伊織「私は、万が一があったら危ないって…」

P「まあまあ、良いから紹介しなさいよ、その子」

伊織「……ったく、分かったわよ」

伊織「ウチのグループのライバル会社の御曹司よ」

P「おー、そうかそうか、良かったじゃないか」

53: 2015/04/13(月) 02:39:54.632 ID:CKehvPUu0.net
伊織「は?それだけ?」

P「え?何が?」

伊織「…もう一回紹介するわよ?」

P「おう」

伊織「ウチのグループのライバル会社の、御曹司、これ」

P「ああ、付き合ってるんだってな」

P「これからも伊織をよろしくな?」

これ「はい!」

54: 2015/04/13(月) 02:43:17.153 ID:CKehvPUu0.net
伊織「いや、何でよ!おかしいじゃない!」

伊織「なんか、色々あるでしょ!?もっと他に言う事が!」

P「え?例えば?」

伊織「御曹司って、とんでもない奴を連れて来たな、とか!」

伊織「ライバル会社って、もしかして政略結婚なんじゃないのか!?とか!」

伊織「そんな、政治的な結婚に、お前はそれで満足なのか!?」

伊織「とか!突っ込みどころ満載じゃないのよ!」

56: 2015/04/13(月) 02:47:47.678 ID:CKehvPUu0.net
P「えー、でも結局お前らも普通に好き同士で、納得して付き合ってるんだろ?」

伊織「いや、まあ、実際にはそうなんだけれど」

伊織「そんなにすぐに納得されたらなんか釈然としないわ…」

P「いいじゃんいいじゃん、幸せにやれよ」

57: 2015/04/13(月) 02:50:27.989 ID:CKehvPUu0.net
伊織「でも、それじゃあ会話が弾まないわ」

P「そうだなーそれじゃあ」

P「何、お前たちはお互いどんなところが好きなワケ?」

伊織「はあ!?何てこと聞くのよ、バカ!」

P「いいだろー、ちょっとくらい俺に幸せを分けろよー」

伊織「そんなの、恥ずかしいじゃないの……」

P「それじゃあ、言ってみよう!いおりんは、これ君のどんなところが好きなのかな?」

58: 2015/04/13(月) 02:55:52.739 ID:CKehvPUu0.net
伊織「うう、仕方が無いわね…」

P「よっ!いおりん!」

伊織「や、やっぱり最初は私もこんな政治的な付き合い嫌だったんだけど」

P「だけど?」

伊織「まあ、社交辞令くらいの話はしてやらなくちゃと思って」

P「それでそれで?」

伊織「それで、話をしてたら、意外と話の分かる奴だったから」

P「なるほど?」

伊織「そのうち、もっと話をしてみたいって思うようになって…」

P「かーらーのー?」

伊織「気が付いたら、好きになってた…ってわけよ」

伊織「って、なにニヤニヤしてんのよ!!」

59: 2015/04/13(月) 02:57:55.538 ID:CKehvPUu0.net
P「いやー、いいじゃんいいじゃん、お前たち」

P「微笑ましいよ、うんうん」

伊織「うっさい!」

P「さ、それじゃあ、これ君にも聞いてみようか」

P「これ君は、いおりんのどんなところが好きなのかな?」

これ「はい!僕の女王様なところです!」

P「おっと?」

61: 2015/04/13(月) 03:00:14.640 ID:CKehvPUu0.net
P「…聞き間違いかな?」

P「よし、それじゃあもう一回行ってみよう」

P「これ君は、いおりんのどんなところが好きなのかな?」

これ「はい!僕を下僕扱いしてくれるところです!!」

P「あちゃー、ここに来て問題が発生かー」

62: 2015/04/13(月) 03:04:30.861 ID:CKehvPUu0.net
P「そうか、君たちは、そう言う関係だったのかー」

これ「はい!」

P「何?えーっと、下僕扱いされるのが嬉しいのかい?」

これ「はい!何なら、モノ扱いでも喜ばしいです!」

P「そうか、なかなかの強者を見つけ出してしまったようだ」

これ「ちなみに、これっていうのは本名じゃありません!」

P「あら、そうなの?」

これ「はい!僕がいおりんに頼み込んで、これと呼んでいただいています!」

P「あちゃー、いつの間にか二人のプレイに巻き込まれていた形かー」

63: 2015/04/13(月) 03:09:03.005 ID:CKehvPUu0.net
伊織「恥ずかしいこと言うんじゃないわよ!」

これ「ごめんね!いおりん!」

伊織「私はホントは、名前で呼んであげたいのに、まったく変態なんだから…」

これ「いおりんの隠しきれない愛情マジ最高!」

伊織「だからもう!そう言うところが恥ずかしいって言ってんのよ!」

P「よーし、なるほど、よく分かった」

64: 2015/04/13(月) 03:12:07.692 ID:CKehvPUu0.net
伊織「まったく、帰ったらお仕置きよ、覚えときなさいよね」

これ「ありがとうございます!」

P「よし、伊織」

伊織「何よ」

P「もう大体分かってるから、別れろとは言わない」

伊織「ホント?良かったわ」ホッ

P「だが、その関係は直しなさい」

伊織「…やっぱり、直した方が良いかしら?」

65: 2015/04/13(月) 03:17:52.874 ID:CKehvPUu0.net
P「ああ、その方が良い」

伊織「そうよね、分かったわ」

伊織「色々悪かったわね、プロデューサー」

P「いやいや」

伊織「アイドルはもちろん続けるし、交際もばれないようにやってくから、その辺は心配しなくていいわ」

P「伊織は話が分かるなあ」

伊織「さあ帰るわよ、これ!」

これ「はい!伊織様!」

伊織「だから、アンタさっきの話聞いてなかったの!?」

伊織「…早く帰るわよ!もう、みっちりお仕置きしてやるんだから覚悟しておきなさいよね!」

これ「ありがとうございます!」

P「…大丈夫かなあ」

66: 2015/04/13(月) 03:20:44.551 ID:CKehvPUu0.net
それから、長い交際を経て伊織とこれは結婚した

そのころには、これもすっかり大人になり伊織の夫として頼れる存在になってはいたが

結局性癖の完全な矯正は不可能だったらしく、主従関係は続いているらしい

                     めでたしめでたし

67: 2015/04/13(月) 03:25:55.368 ID:CKehvPUu0.net
P「あ~飲みすぎちゃったな~」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん、危ないですよ!」

P「そんなこと言ったって」

P「もう俺は立てませーん!」

P「一人なんですよ、ぐすっ」

小鳥「…もう、しょうがないなあ」

小鳥「すみません運転手さん、この住所までお願いします」

68: 2015/04/13(月) 03:30:13.851 ID:CKehvPUu0.net
律子「プロデューサー、私彼氏が出来ました」

P「律子までぇ!?」

69: 2015/04/13(月) 03:36:47.267 ID:CKehvPUu0.net
律子「な、何ですかそのリアクションは!」

P「いや、すまん、意外だったもので」

律子「私だって、恋人の1人くらい欲しかったんですよ」

P「まあ、律子だって年頃の女の子だもんなあ」

律子「そうですよ、まったく……」

P「で?紹介してくれるのか、そいつ」

律子「はい!今日、連れてきました」

律子「紹介します、ジョンです」

ジョン「どうも、ジョンです」

71: 2015/04/13(月) 03:41:23.741 ID:CKehvPUu0.net
P「ジョンて!」ブンッ

パシッ

ジョン「軽い拳だ…」

ジョン「怪我はないかい?律子?」

ジョン「君のその綺麗な顔に傷がついたらと思うと、僕は耐えられないよ」

律子「ジョン…」キュン

P「流石!欧米人はかける言葉が違うぜ!」

72: 2015/04/13(月) 03:45:37.331 ID:CKehvPUu0.net
P「ええー…もうめんどうだなあ」

P「お前はもうちょっと普通の奴を連れて来てくれると思ってたわ」

律子「べ、別にいいじゃないですかぁ!私がどんな人とお付き合いしたって!」

P「まあ、そうだけどさ……」

P「で?どこで知り合ったん、君ら」

律子「秋葉原で」

P「あ、そこは意外と普通なのね」

73: 2015/04/13(月) 03:49:00.418 ID:CKehvPUu0.net
P「じゃああれだ、日本旅行の際に知り合って、ってことだね」

律子「いえ、仕事でこちらに来ていたそうですよ」

P「へー、そうなんだ」

P「じゃあ、その仕事ってのは何やってるの?」

律子「何だっけ?ダーリン」

ジョン「CIAです」

P「ふぁ!?」

75: 2015/04/13(月) 03:52:28.589 ID:CKehvPUu0.net
律子「もー、そうやって冗談ばっかり言うんだからー」

ジョン「はは、すみません」

P「は?え?」

律子「すみませんプロデューサー、どうもダーリンの会社の略称がちょうどCIAになるらしくて」

律子「仕事は何?って聞いても、CIAとばっかり言うんですよー」

P「い、いや、律子…」

律子「それにしても、ホントにどんな会社なのかしら?」

律子「名前がCIAの上に、役職が捜査官なんですって」

P「絶対本物だああああああああ!!」

76: 2015/04/13(月) 03:56:02.522 ID:CKehvPUu0.net
律子「本物って、まさか、そんなわけないでしょうプロデューサー」

P「い、いや、ありうるって!全然ありうるって!」

律子「だって、あんな潜入調査、なーんてドラマとか映画だけの話ですって」

律子「本物なんて、得てして地味なもんですよ」

律子「日本になんて来るわけないじゃないですかー」

P「お前は今までのライナップを見てないからそんなことが言えるんだ!」

78: 2015/04/13(月) 03:59:18.295 ID:CKehvPUu0.net
律子「はあ?今までの?」

P「そうだよ!王子様とかハッカーとか!」

律子「ああー確かにそうですね」

P「だろ!?だから絶対このジョンも…」

律子「やだなー、たかだかあだ名に何言ってるんですかー」

律子「あ、それで考えたら、ジョンのあだ名もCIAになるんですかね!?あはは!!」

P「ぜんっぜんわかってねえこいつ!」

79: 2015/04/13(月) 04:03:59.833 ID:CKehvPUu0.net
P「律子、お前ちょっと俺の話を聞け!」

律子「はい、どうぞ?」

P「そのな、今俺たちが言ってる王子様とかハッカーとかはな?」

律子「はい」

P「全部本物なんだ」

律子「またまたープロデューサーったら…」

P「嘘じゃないんだって!」

P「だからな、このジョンだって絶対…」

P「ほんも…」

カチャ

P「の…?」

80: 2015/04/13(月) 04:08:30.406 ID:CKehvPUu0.net
律子「もー、プロデューサー漫画の読み過ぎですよー」

律子「そんなこと言ってて、仕事に影響を出したらダメですよ?」

P「…」

ジョン「……今、あなたの背中に突き付けているのが何かわかりますか?」

P「…い、いえ」

ジョン「…申し訳ないが、これ以上不用意なことを彼女に言うのであれば」

ジョン「…私はあなたを消さなければならない」

P「は、はひ……」

ジョン「分かっていただけますね?」

P「はい…」

82: 2015/04/13(月) 04:12:36.794 ID:CKehvPUu0.net
律子「あー、そうそう仕事と言えば…」

律子「って、聞いてます?プロデューサー」

P「う、うん、聞いてるよ?」

律子「そうですか?それなら……」

P「り、律子!」

律子「はい?」

P「それで、お前たちのお付き合いのことなんだけどな」

律子「あ、そう言えばその話でしたね」

P「ぜ、全面的に認めようと思うから!」

律子「そうですか?ありがとうございます!」

P「う、うん、彼ならきっと、律子を守ってくれるさ……」

83: 2015/04/13(月) 04:13:59.032 ID:CKehvPUu0.net
P「…そうですよね?」

ジョン「ええ、間違いなく」

P「…合法的にですよね?」

ジョン「それは、お約束しかねますが」

P「そうですか……」

84: 2015/04/13(月) 04:16:46.389 ID:CKehvPUu0.net
それからしばらくして、律子とジョンは結婚した

結婚後も変わらずプロデューサーをつづける律子は時々職場で、旦那がフラッといなくなると愚痴っていたが

それ以上に愛情を注がれているようで、結婚生活には満足をしているようだ

                      めでたしめでたし

85: 2015/04/13(月) 04:20:03.882 ID:CKehvPUu0.net
P「男の影なんて少しも見えて無かったのになー、律子までなんてさー!」

小鳥「ほらほら、プロデューサーさん付きましたよ、タクシー降りてください」

P「んん……どこですか?ここ?」

小鳥「私の家です」

P「あー、そうですかー」

小鳥「もう、一人で置いとくわけにわ行きませんから」

P「へへ~、ありがとうございますぅ」

小鳥「はいはい、行きましょうね」

86: 2015/04/13(月) 04:21:22.120 ID:CKehvPUu0.net
やよい「プロデューサー!私、付き合ってる人がいるんです!」

P「アウトおおおお!!」

87: 2015/04/13(月) 04:28:51.092 ID:CKehvPUu0.net
やよい「わっどうしたんですか、プロデューサー!」

P「ダメです!ぜーったいダメ!」

やよい「何がですかぁ?」

P「プロデューサー、やよいのお付き合い何て許しません!」

やよい「ええー!どうしてですか?」

P「どうもこうもないよ!」

P「やよいと付き合おうとする男なんて、どう考えても口リコンの犯罪者だ!」

やよい「そんなことありませんー!今日は、その人を連れてきましたから!」

やよい「紹介します!この人です!」

この人「この人です」

88: 2015/04/13(月) 04:32:37.706 ID:CKehvPUu0.net
P「問答無用だあああああ!!」ブンッ

パシッ

この人「わわっ!びっくりするじゃないですか!」

P「くそっ、どうして俺の拳は届かないんだ!!」

P「こんな…」

P「こんな!子供相手にさえ!!」

この人「はあ…びっくりした…」

90: 2015/04/13(月) 04:36:12.570 ID:CKehvPUu0.net
この人「でも、すっごい軽くて遅いパンチでしたよ?」

P「そうだった、そもそも俺そんなに喧嘩得意じゃないや」

やよい「もう!喧嘩しちゃダメです!」

P「大丈夫、もう終わったよ」

やよい「それならいいですけど……」

P「そっかー、それにしても、やよいにも恋人ができたかー」

P「やよいも、もう大人なんだなあ……」

91: 2015/04/13(月) 04:39:28.682 ID:CKehvPUu0.net
P「…やよいが、大人だって?」

P「やっぱりゆるせーん!」ブンッ

パシッ

この人「そいっ」ブンッ

P「痛って!」

P「くっそ、さてはお前、喧嘩が強いな!?」

この人「い、いえ、普通だと思いますけど……」

やよい「こらー!いい加減にしなさーい!」

92: 2015/04/13(月) 04:44:34.312 ID:CKehvPUu0.net
やよい「もう!プロデューサーもこの人も、仲良くしなくちゃダメだよ!」

P「はい」

この人「ごめんなさい、やよいちゃん……」

やよい「もう…」

P「いや、でもさ、やっぱりやよいに彼氏ってのはなあ……」

P「正直一番ダメージでかいなあ……」

93: 2015/04/13(月) 04:48:17.663 ID:CKehvPUu0.net
やよい「うー、そうですか?」

P「うん、やっぱりね」

やよい「どうしてですか?」

P「まあ、そりゃさ、やよいは見た目も小っちゃくて可愛いし」

P「うちの事務所でも、一番幼い見た目じゃないか」

P「それにさ、すごく健気でいい子だし…」

P「そんな子に彼氏が出来るとなれば、寂しい気持ちになっちゃうんだよな」

94: 2015/04/13(月) 04:52:41.955 ID:CKehvPUu0.net
やよい「寂しい、ですか?」

P「うん」

やよい「うー…そうなんですね…」

P「?」

やよい「私、ホントはプロデューサーに喜んで欲しくてこの人を紹介したんです」

P「え?」

やよい「私、生まれて初めて好きな人が出来て、すごくあったかくて、たのしくて」

やよい「まるで兄弟とか、家族みたいだなって思うですけど、でもちょっと違くて…」

やよい「でも、とにかくすごく幸せな気持ちになれるから」

やよい「プロデューサーも、喜んでくれるかなって思って紹介したんですけど……」

P「やよい……」

95: 2015/04/13(月) 04:54:50.163 ID:CKehvPUu0.net
やよい「でも、私、プロデューサーのこと悲しませちゃったんですね……」

やよい「ごめんなさい、プロデューサー」

P「……やよい」

P「…」

P「…いや、嬉しいよ、やよい」

やよい「え?」

P「やよいに、恋人が出来て嬉しい」

やよい「ほ、本当ですか?」

96: 2015/04/13(月) 04:58:01.456 ID:CKehvPUu0.net
P「ごめんな、俺、わがままだったよ」

P「やよいだって、毎日ちょっとずつ成長してるんだもんな」

P「いつかは大人になって、結婚もするだろうし、子供だって出来るかもしれない」

P「それは、当たり前のことなんだ」

P「その成長を俺が、大人が、止めちゃダメだよな……」

やよい「プロデューサー……」

97: 2015/04/13(月) 05:01:31.245 ID:CKehvPUu0.net
P「おめでとう、やよい」

やよい「えへへ、ありがとうございます」

P「この人とは、仲良くやってるのか?」

やよい「はい!今度、一緒に水族館に行くんですよ!」

P「そうか、楽しみだな…」

やよい「はい!」

P「……この人くん」

この人「はい」

P「やよいを、幸せにしてやってくれよ」

この人「…はい!」

98: 2015/04/13(月) 05:04:58.815 ID:CKehvPUu0.net
それから、プロデューサーにとって長いようで短い時のたった後

やよいとこの人は、ついに結婚して幸せな家庭を築きました

その家の中に響く楽しそうな笑い声は、いつまでもいつまでも失われることは無かったそうです

                    めでたしめでたし

99: 2015/04/13(月) 05:05:58.205 ID:CKehvPUu0.net
P「……とうとう、やよいまでもが、かあ」

P「寂しいけど、仕方のないことなのかな……」

P「……」

100: 2015/04/13(月) 05:06:51.353 ID:CKehvPUu0.net
小鳥「プロデューサーさん、私結婚することになりました」

P「えええええええええ!!」

101: 2015/04/13(月) 05:07:25.809 ID:EtqhWZFNa.net
あっ…(察し)

102: 2015/04/13(月) 05:09:31.168 ID:CKehvPUu0.net
P「いや、ええ!ええええええ!!」

小鳥「えへへ……」

P「いや、うそでしょ!音無さん!」

小鳥「う、嘘じゃありません!」

P「いや、だってだって!」

P「あの流れで!あんだけ一緒に飲みに行って!」

P「結婚てどういう事なんですかアンタ!」

103: 2015/04/13(月) 05:11:38.815 ID:CKehvPUu0.net
P「ははーん?分かりましたよ?音無さん」

P「私結婚します」

P「え?誰とですか?」

P「うふふ、それは…」

P「あ・な・た・です!」

P「とか、そう言う事なんですね!?」

小鳥「いえ、普通にお見合いした男性と結婚します」

P「うわあああああああああ!!」

104: 2015/04/13(月) 05:13:50.675 ID:CKehvPUu0.net
P「最悪だよ!最悪だよアンタ!」

小鳥「てへっ」

P「それじゃあせめて、そいつ紹介しろ!みんなと同じ流れでよぉ!」

P「一発顔面にぶち込んでやらぁ!」

小鳥「あ、今日はその方、連れて来てませんよ」

P「ふざけんなあ!!」

105: 2015/04/13(月) 05:17:35.472 ID:CKehvPUu0.net
P「くっそお!いくら俺が弱くても、こんだけの恨みを込めたら絶対殴ってやれたのに!!」

小鳥「もう、そんな物騒なこと言わないでくださいよ」

P「これが言わずにいられますか!?」

小鳥「そ、そんなこと言われても…」

小鳥「あ、そうだ、プロデューサーさん」

小鳥「私たち、早速結婚式をするので」

小鳥「私のウェディングドレス、楽しみにしててくださいね?」

P「行かねーよ!」

106: 2015/04/13(月) 05:18:22.248 ID:CKehvPUu0.net
その後、小鳥も普通に幸せに暮らした

107: 2015/04/13(月) 05:20:38.582 ID:Drmv+y5IK.net
このままなし崩しにくっつく流れかと思ったら音無ぃ……

108: 2015/04/13(月) 05:25:06.684 ID:CKehvPUu0.net
P「くっそお、最悪だ……」フラフラ

P「俺は、弄ばれていたのか…」

P「いや、むしろ、男として見られていなかったのか?」

P「ちくしょう、何にしても、こんなの飲まずにいられねえよ…」グビグビ

P「あーあ、いやんなっちゃたなあ、人生……」フラフラ

109: 2015/04/13(月) 05:26:05.816 ID:CKehvPUu0.net
亜美「あ、兄ちゃんだー」

真美「こんな所で何してんの?兄ちゃん」

110: 2015/04/13(月) 05:28:08.107 ID:CKehvPUu0.net
P「……亜美?真美?」

亜美「…って、うわっ!兄ちゃんお酒臭っ!」

真美「お昼からお酒の飲んでたの?兄ちゃん」

111: 2015/04/13(月) 05:32:00.670 ID:CKehvPUu0.net
P「……お前たちこそ、こんな所で何してるんだよ」

亜美「え?亜美たち?」

亜美「何してるかって、兄ちゃんがいつまでたってもレッスンに来てくれないから、サボ…じゃなくて、探しにきてあげたんだよ?」

P「え?レッスン?」

真美「そうだよー、今日はレッスンの先生がいないから、代わりに兄ちゃんが真美たちのレッスン見てくれる約束だったっしょ?」

112: 2015/04/13(月) 05:35:18.922 ID:CKehvPUu0.net
P「…そういや、そのはずだったっけ」

真美「そうだよ!それなのに、兄ちゃんったらこんな所で酔っ払いになってるんだもん!」

亜美「んっふっふ~、これは、お仕置きが必要ですなあ」

P「……」

113: 2015/04/13(月) 05:36:59.088 ID:CKehvPUu0.net
P「そうだな、悪かった」

P「それじゃあ、お詫びとして今日のレッスンは無し無し!」

亜美「ホント!?」

真美「わーい!やったね!」

P「その代わり、ちょっと俺の話を聞いてくれよ」

115: 2015/04/13(月) 05:40:11.205 ID:CKehvPUu0.net
亜美「えー、兄ちゃんの?」

真美「酔っ払いさんの話は長いって言いますしー」

P「いいだろ、ちょっとだけだからさ」

亜美「どうする?真美?」

真美「んー、まあ、ちょっとだけならいいんじゃない?」

P「…そもそもさ、なんで俺がこんな昼間から飲んでるか分かるか?」

真美「って、兄ちゃんもう話し始めちゃったよ…」

116: 2015/04/13(月) 05:42:13.674 ID:CKehvPUu0.net
P「俺さあ、分かってたことだけどさあ…」

P「みんなに、彼氏が出来てくのが寂しくて仕方ないんだよ」

亜美「彼氏?」

真美「あー、そういえば、みんな最近めっちゃ幸せそうにしてるよね」

P「そうなんだよ、アイツら、いつの間にか男が出来ててさ……」

117: 2015/04/13(月) 05:47:33.156 ID:CKehvPUu0.net
亜美「えー?でも、別にいいっしょ?」

亜美「だって、みんな彼氏が出来てからの方がなんかイキイキしてるし」

真美「そうだよー、それでみんなすっごいアイドル頑張ってるから、最近765プロもノリにのってるし!」

P「まあ、そうなんだけど……」

118: 2015/04/13(月) 05:49:50.097 ID:CKehvPUu0.net
P「でもさあ!やっぱりさあ!」

亜美「うわ、兄ちゃんめんどくさ!」

真美「これ、ずっと話が無限ループしちゃうパターンじゃんか!」

P「俺は寂しいんだよぉ!亜美、真美!」

亜美「あー、そうだね、寂しいねえ」

真美「まあ、相槌打っておくのが一番無難だよね」

119: 2015/04/13(月) 05:53:55.795 ID:CKehvPUu0.net
P「なあ、お前たちはどうなんだよ!」

亜美「なにが?」

P「俺、知ってるんだぞ?」

真美「だから、何が?」

P「どうせ、こんなこと言っておきながら」

P「お前たちにも彼氏がいるんだろ?」

P「それで、俺は本当に一人に……」

亜美「え?亜美、彼氏いないよ?」

P「……?」

121: 2015/04/13(月) 05:55:51.827 ID:CKehvPUu0.net
P「え?うそ?」

亜美「真美、彼氏いたっけ?」

真美「ううん、いないけど?」

P「な、なんだと……?」

亜美「っていうか、亜美たちはさ…」チラッ

P「は?」

真美「うん、真美たちは、兄ちゃんのことが…」チラッ

P「え?」

122: 2015/04/13(月) 05:59:17.249 ID:CKehvPUu0.net
P「ちょ、ちょ、ちょっと待てお前たち」

亜美「ね、ねえ兄ちゃん」

亜美「…お、思い切って言っちゃうけど」

P「マジで?マジで言ってんの?」

真美「真美たちは、兄ちゃんのことが…」

真美「好き、なんだよね……///」

P「うわああああああああ!!」

123: 2015/04/13(月) 06:02:09.949 ID:CKehvPUu0.net
P「え、ど、ドッキリ?」

亜美「ドッキリじゃないよ!兄ちゃん!」

真美「そうだよ!真美たち本気で、兄ちゃんのことが…」

P「うそやん!これ絶対ウソやん!」

真美「だから、兄ちゃん…」

亜美「できれば亜美たちと…」

亜美「つ、つきあってほしいなって……///」

P「まじでえええええええ!?」

124: 2015/04/13(月) 06:05:31.934 ID:CKehvPUu0.net
P「いや、不味いって!」

亜美「なんでさ兄ちゃん!」

P「だってお前、色々不味いだろ!」

真美「何が?」

P「だから、そりゃいろいろだけど…」

P「一番は年だろ!流石に離れすぎてるだろ!?」

亜美「?」

真美「?」

P「何キョトンとしてるんだよ!」

125: 2015/04/13(月) 06:09:06.022 ID:CKehvPUu0.net
亜美「え?だって…」

P「だってじゃない!試しに計算してみろ!」

P「俺とお前たちの年の差、一体いくつだと思ってるんだよ!?」

真美「…えーっと」

真美「…5才差?」

P「そう!5個も離れて……!」

P「……え?5個」

亜美「あれ?兄ちゃんって、今18才じゃ無かったけ?」

P「……え?」

P「……」

P「そうだった、俺は18才だった」

127: 2015/04/13(月) 06:12:01.612 ID:CKehvPUu0.net
亜美「でしょ?何言ってんの?兄ちゃん」

P「あれ?じゃあ俺、何で今酒飲んでんの?」

真美「それは、兄ちゃんがワルだからでしょ?」

P「ん?俺、Cラン卒って言ってなかったっけ?」

亜美「飛び級したって言ってたじゃん」

P「この年で13人もアイドル持ってるのは?」

真美「社長が褒めてたよ?こんな若さでこれだけ仕事ができる人材もそうないって」

P「そうか」

真美「うん」

P「……」

P「なんだ、俺も結構ハイスペックじゃん」

130: 2015/04/13(月) 06:15:11.252 ID:CKehvPUu0.net
亜美「そういえば聞いたよ?兄ちゃんピヨちゃん狙ってたんでしょ?」

真美「勇者というより、ムボーだよねー」

P「なるほど、男として見られてないわけだ」

亜美「ピヨちゃんのこと狙ってたくせに、亜美たちはダメなの?」

P「全然ダメじゃないな」

真美「じゃあ、付き合ってくれる?」

P「おう、幸せにしてやるよ」

亜美・真美「やったー!」

131: 2015/04/13(月) 06:18:21.369 ID:CKehvPUu0.net
というわけで、プロデューサーは亜美と真美が大人になってから、二人と結婚した

法律の壁とかは、御曹司とかCIAとか萩原家とかその辺がなんとかしてくれた

亜美と真美とプロデューサーはその後、破天荒な重婚生活を心行くまで楽しんだという

                      めでたしめでたし

134: 2015/04/13(月) 06:20:09.960 ID:CKehvPUu0.net
亜美「にいちゃーん」ギュー

真美「大好きー」ギュー

P「ははは、俺も愛してるぞー亜美ー真美ー」

                お わ り

135: 2015/04/13(月) 06:21:18.450 ID:CKehvPUu0.net
よし、終わったぜ

見てくれた人とかコメントくれた人はありがとう

137: 2015/04/13(月) 06:29:53.972 ID:CKehvPUu0.net
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1428768522/l50
一応前スレも貼っておくね

138: 2015/04/13(月) 06:31:30.237 ID:mxGjUD7J0.net
社長が大変そうな会社や

引用元: あずさ「プロデューサーさん、私、お付き合いしている人がいるんです~」