1: 2012/12/02(日) 00:59:24.00 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「うちのプロダクションって、小さな子もいるじゃないですか~」
P「はぁ」
亜里沙「情操教育にもいいと思うんですよ、こういうのって」
P「それで、事務所で人形劇をしたいと」
亜里沙「プロデューサーさんの許可があれば、すぐにでも!」
P「もう準備してるんですか……ところで、人形劇で何をやるつもりなんです?」
亜里沙「泣いたきらりん」
P「えっ?」
亜里沙「泣いたきらりんです」
P「はぁ」
亜里沙「情操教育にもいいと思うんですよ、こういうのって」
P「それで、事務所で人形劇をしたいと」
亜里沙「プロデューサーさんの許可があれば、すぐにでも!」
P「もう準備してるんですか……ところで、人形劇で何をやるつもりなんです?」
亜里沙「泣いたきらりん」
P「えっ?」
亜里沙「泣いたきらりんです」
3: 2012/12/02(日) 01:02:25.07 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「は~いみんなぁ~、ありさ先生の人形劇が、はっじまっるよぉ~」パンパン
薫「わぁい!たのしみー!」
雪美「………」
ナターリア「人形劇?日本のゴハン?」
亜里沙「ううん。これはありさ先生、一世一代の大芝居!」
亜里沙「それでは、泣いたきらりん、はじまりはじまり~」
桃華「な、泣いたきらりんって……」
薫「ありさせんせぇ、がんばれー!」パチパチパチ
薫「わぁい!たのしみー!」
雪美「………」
ナターリア「人形劇?日本のゴハン?」
亜里沙「ううん。これはありさ先生、一世一代の大芝居!」
亜里沙「それでは、泣いたきらりん、はじまりはじまり~」
桃華「な、泣いたきらりんって……」
薫「ありさせんせぇ、がんばれー!」パチパチパチ
5: 2012/12/02(日) 01:05:51.64 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「あるプロダクションに、一人のアイドルが所属していました」
きらり「にょわー!」ヌッ
桃華「えっ」
亜里沙「名前は、諸星きらり。通称、きらりんと呼ばれていました」
薫「きらりんだー!」
きらり「おっすおっすばっちし!」グッ
桃華「に、人形って……実物大ですの?」
薫「かおる、知ってるよー。あれ、ふくわじゅつって言うんだよね?」
雪美「……うん」
ナターリア「お、おぉー!何だかすごい技術だネ!!」
桃華「(リアル過ぎて気味が悪いですわね……)」
きらり「にょわー!」ヌッ
桃華「えっ」
亜里沙「名前は、諸星きらり。通称、きらりんと呼ばれていました」
薫「きらりんだー!」
きらり「おっすおっすばっちし!」グッ
桃華「に、人形って……実物大ですの?」
薫「かおる、知ってるよー。あれ、ふくわじゅつって言うんだよね?」
雪美「……うん」
ナターリア「お、おぉー!何だかすごい技術だネ!!」
桃華「(リアル過ぎて気味が悪いですわね……)」
7: 2012/12/02(日) 01:08:55.89 ID:s5KoD/7S0
きらり「今日もお仕事、がんばるにぃ!」
亜里沙「きらりんは、アイドルとして真面目に頑張ろうとしていたのですが……」
きらり「おにゃーしゃー☆」
幸子「ひ、ひぃぃぃぃぃ!ひゃ、182cmー!!」ガタガタ
麗奈「特訓後は2cmも伸びるとかウソでしょー!?あり得なーい!」
ダダダ……
きらり「にょにょにょ……くすん☆」グスッ
亜里沙「きらりんは、アイドルとして真面目に頑張ろうとしていたのですが……」
きらり「おにゃーしゃー☆」
幸子「ひ、ひぃぃぃぃぃ!ひゃ、182cmー!!」ガタガタ
麗奈「特訓後は2cmも伸びるとかウソでしょー!?あり得なーい!」
ダダダ……
きらり「にょにょにょ……くすん☆」グスッ
9: 2012/12/02(日) 01:12:17.33 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「あぁ、可哀想に。同僚のアイドルはきらりんの身長を怖がって、誰も近寄りません」
薫「幸子ちゃんも麗奈ちゃんもひどーい!きらりん、かぁいいのに……」
雪美「……可哀想……」
ナターリア「ナターリア、知ってるヨ。これ、日本のイジメって言うんだよネ!」
桃華「……本当に人形?本人じゃなくて?」
亜里沙「寂しさを紛らわせるため、きらりんは一人でレッスンの毎日。そこへ……」
杏「やぁやぁきらりん、今日も一人ー?」
きらり「……杏ちゃん?にゃっほーい!」
杏「飴、食うかい?」スッ
きらり「うきゃー☆」
薫「幸子ちゃんも麗奈ちゃんもひどーい!きらりん、かぁいいのに……」
雪美「……可哀想……」
ナターリア「ナターリア、知ってるヨ。これ、日本のイジメって言うんだよネ!」
桃華「……本当に人形?本人じゃなくて?」
亜里沙「寂しさを紛らわせるため、きらりんは一人でレッスンの毎日。そこへ……」
杏「やぁやぁきらりん、今日も一人ー?」
きらり「……杏ちゃん?にゃっほーい!」
杏「飴、食うかい?」スッ
きらり「うきゃー☆」
12: 2012/12/02(日) 01:15:57.02 ID:s5KoD/7S0
きらり「うぇへへへ……きらり、今すっごくハピハピすりゅー☆」モゴモゴ
杏「どうしてきらりんは一人でレッスンしているのかな?かな?」
亜里沙「杏ちゃんはきらりんから話を聞き、ひとまずお家に帰りました」
桃華「そ、そこで帰ってしまわれますの?」
亜里沙「翌日、杏ちゃんはきらりんのために、次のようなことを電話で伝えました」
杏『きらり~ん?……杏はね~、今週からお仕事、全部休んじゃうから~』
杏『そこにきらりんが代わりに出れば~、きらりんの人気は急上昇~。いぇ~』
杏『こんな感じなら~、きらりんの良さが、皆にも分かるはずだよ~』
杏「どうしてきらりんは一人でレッスンしているのかな?かな?」
亜里沙「杏ちゃんはきらりんから話を聞き、ひとまずお家に帰りました」
桃華「そ、そこで帰ってしまわれますの?」
亜里沙「翌日、杏ちゃんはきらりんのために、次のようなことを電話で伝えました」
杏『きらり~ん?……杏はね~、今週からお仕事、全部休んじゃうから~』
杏『そこにきらりんが代わりに出れば~、きらりんの人気は急上昇~。いぇ~』
杏『こんな感じなら~、きらりんの良さが、皆にも分かるはずだよ~』
13: 2012/12/02(日) 01:19:28.10 ID:s5KoD/7S0
きらり「?……杏ちゃんは、どうするにぃ?」
杏『いいからいいから~♪杏を信じて~♪』
亜里沙「こうして杏ちゃんは無理やりきらりんを説得し、杏ちゃんの仕事先に行かせたのです」
ナターリア「ナターリア、知ってル。これ、替え玉受験って言うんだヨ」
薫「杏ちゃんは、お仕事休んじゃっていいのかなぁ?」
桃華「良い訳が無いと思いますけれど……」
雪美「あっ……ま、まさか……」
杏『いいからいいから~♪杏を信じて~♪』
亜里沙「こうして杏ちゃんは無理やりきらりんを説得し、杏ちゃんの仕事先に行かせたのです」
ナターリア「ナターリア、知ってル。これ、替え玉受験って言うんだヨ」
薫「杏ちゃんは、お仕事休んじゃっていいのかなぁ?」
桃華「良い訳が無いと思いますけれど……」
雪美「あっ……ま、まさか……」
14: 2012/12/02(日) 01:22:54.11 ID:s5KoD/7S0
麗奈「電話が通じない……あ、杏の奴、バックレやがったわ!」
幸子「ふふん、やっぱりボクの予想通りでしたね。まぁボク達だけでも、この仕事は……」
麗奈「ダンス中にアタシを担いでステージ一周するんでしょ?アンタじゃ、とてもムリよ」
幸子「?……アナタが、私を肩車するんですよ?」
麗奈「ハァ?……アンタが、下よね?」
幸子「何バカなこと言ってるんです?頭おかしいんじゃないですか?」
麗奈「………」
幸子「………」
きらり「今日もー☆おにゃーしゃー☆」ヒョコッ
幸子「ふふん、やっぱりボクの予想通りでしたね。まぁボク達だけでも、この仕事は……」
麗奈「ダンス中にアタシを担いでステージ一周するんでしょ?アンタじゃ、とてもムリよ」
幸子「?……アナタが、私を肩車するんですよ?」
麗奈「ハァ?……アンタが、下よね?」
幸子「何バカなこと言ってるんです?頭おかしいんじゃないですか?」
麗奈「………」
幸子「………」
きらり「今日もー☆おにゃーしゃー☆」ヒョコッ
17: 2012/12/02(日) 01:26:16.21 ID:s5KoD/7S0
幸子「ひぃぃぃぃ!ほ、ホントに2cm伸びてる……!」
麗奈「な、何でこんなトコに……!?」
きらり「杏ちゃんの代わりに、きらりんががんばるにぃ!」
麗奈「杏の代わりに?……あ、アンタなら、アタシを肩車出来るってワケ?」
きらり「きらりんぱわー……まーっくす☆」
ガシッ
ガシッ
「「!?」」
麗奈「な、何でこんなトコに……!?」
きらり「杏ちゃんの代わりに、きらりんががんばるにぃ!」
麗奈「杏の代わりに?……あ、アンタなら、アタシを肩車出来るってワケ?」
きらり「きらりんぱわー……まーっくす☆」
ガシッ
ガシッ
「「!?」」
18: 2012/12/02(日) 01:29:59.58 ID:s5KoD/7S0
きらり「にょわーーーーーーーーーっ!!!」ドドドドド
幸子「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
麗奈「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!」
亜里沙「お仕事は大成功!見事きらりんは、仲間のアイドル達の信頼を得られたのです」
薫「良かったね、きらりん!」
桃華「二人とも、物凄い勢いでスイングされていますけど……大丈夫なんですの?」
ナターリア「アレは人形だから大丈夫だヨ、桃華」
雪美「絶対……きっと……多分……恐らく……」
幸子「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
麗奈「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!」
亜里沙「お仕事は大成功!見事きらりんは、仲間のアイドル達の信頼を得られたのです」
薫「良かったね、きらりん!」
桃華「二人とも、物凄い勢いでスイングされていますけど……大丈夫なんですの?」
ナターリア「アレは人形だから大丈夫だヨ、桃華」
雪美「絶対……きっと……多分……恐らく……」
19: 2012/12/02(日) 01:33:22.14 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「その日以来、毎日毎日、杏ちゃんの代わりにお仕事をこなすきらりん」
亜里沙「彼女のお友達は二人、四人と、連れ立つ仲間が増えていきました」
麗奈「も、もうスイングされるのは御免だけど……確かに、バックレた杏よりはマシよね」
幸子「ですね……まぁ、ボクには彼女の将来性含めて、全てお見通しでしたけど」
未央「きらりはワシが育てた」
きらり「うきゃー☆」
亜里沙「彼女のお友達は二人、四人と、連れ立つ仲間が増えていきました」
麗奈「も、もうスイングされるのは御免だけど……確かに、バックレた杏よりはマシよね」
幸子「ですね……まぁ、ボクには彼女の将来性含めて、全てお見通しでしたけど」
未央「きらりはワシが育てた」
きらり「うきゃー☆」
25: 2012/12/02(日) 01:36:51.69 ID:s5KoD/7S0
薫「ああーっ!ちゃんみおだー!!」
雪美「ちゃんみお……!」
未央「えー、この度Sレアになりました、本田未央、本田未央でーす」
亜里沙「……み、未央ちゃん?」
未央「今度、私のCDが出ます!ニュージェネ仕様の私共々、よっろしくぅー!」ビシッ
薫「もー!せんせぇのジャマしないでよ、ちゃんみおー!」
ナターリア「ナターリア、知ってるヨ。これ、ステマって言うんだよネ」
桃華「そ、それはちょっと違うんじゃありません……?」
雪美「ちゃんみお……!」
未央「えー、この度Sレアになりました、本田未央、本田未央でーす」
亜里沙「……み、未央ちゃん?」
未央「今度、私のCDが出ます!ニュージェネ仕様の私共々、よっろしくぅー!」ビシッ
薫「もー!せんせぇのジャマしないでよ、ちゃんみおー!」
ナターリア「ナターリア、知ってるヨ。これ、ステマって言うんだよネ」
桃華「そ、それはちょっと違うんじゃありません……?」
28: 2012/12/02(日) 01:40:03.31 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「……こほん!えぇっと……」
亜里沙「きらりんは、お友達ができたことを、とても喜びました」
亜里沙「でも日が経つにつれ、彼女にも気になる事が……」
亜里沙「そう。それは、あの日から事務所に来なくなった、杏ちゃんのことでした」
きらり「杏ちゃん、最近見かけなくなったにぃ……」
きらり「……きらり、杏ちゃんと、もっともっとハピハピしたいよ……」
亜里沙「そこで、ある日……きらりんは意を決して、杏ちゃんの家を訪ねてみました」
亜里沙「きらりんは、お友達ができたことを、とても喜びました」
亜里沙「でも日が経つにつれ、彼女にも気になる事が……」
亜里沙「そう。それは、あの日から事務所に来なくなった、杏ちゃんのことでした」
きらり「杏ちゃん、最近見かけなくなったにぃ……」
きらり「……きらり、杏ちゃんと、もっともっとハピハピしたいよ……」
亜里沙「そこで、ある日……きらりんは意を決して、杏ちゃんの家を訪ねてみました」
29: 2012/12/02(日) 01:42:11.64 ID:s5KoD/7S0
きらり「にゃっほーい、杏ちゃーん!きーらりん☆」
シーン
きらり「……あるぇー?」
亜里沙「杏ちゃんのお家は、戸がかたく閉まっていました」
きらり「杏ちゃーん?杏ちゃーん、きらりだよー?」ドンドン
ドンッ
きらり「うきゃー☆返事がきたー!」
シーン
きらり「……あるぇー?」
亜里沙「杏ちゃんのお家は、戸がかたく閉まっていました」
きらり「杏ちゃーん?杏ちゃーん、きらりだよー?」ドンドン
ドンッ
きらり「うきゃー☆返事がきたー!」
31: 2012/12/02(日) 01:45:37.52 ID:s5KoD/7S0
きらり「杏ちゃーん!きらりだよー?」ドンドン
きらり「杏ちゃ……?」
亜里沙「きらりんは、脇にある貼り紙に、ふと気がつきました」
亜里沙「……その貼り紙には、こう、書かれていました」
杏『きらりんへ。アイドル達と仲良くして、楽しく暮らしてください』
杏『もし杏がこのままきらりんと付き合っていたら、またきらりんは一人ぼっちに戻ってしまうかもしれません』
杏『杏は、膝に矢を受けてしまったので引きこもるけれども、いつまでも君の事は忘れません』
杏『でも……杏ときらりんゎ……ズッ友だょ……!!』
きらり「杏ちゃ……?」
亜里沙「きらりんは、脇にある貼り紙に、ふと気がつきました」
亜里沙「……その貼り紙には、こう、書かれていました」
杏『きらりんへ。アイドル達と仲良くして、楽しく暮らしてください』
杏『もし杏がこのままきらりんと付き合っていたら、またきらりんは一人ぼっちに戻ってしまうかもしれません』
杏『杏は、膝に矢を受けてしまったので引きこもるけれども、いつまでも君の事は忘れません』
杏『でも……杏ときらりんゎ……ズッ友だょ……!!』
36: 2012/12/02(日) 01:49:14.78 ID:s5KoD/7S0
きらり「………」
亜里沙「きらりんは、黙って、それを読みました。二度も三度も、読みました」
きらり「杏ちゃん……きらり、まだ……」
きらり「杏ちゃんに……ありがとうって……」
きらり「まだ……言ってないにぃ……!」ポロポロ
亜里沙「きらりんは戸に手をかけて、顔をうずめ……にょわにょわと、涙を流して泣きました」
亜里沙「……おしまい♪」
桃華「(え、えぇー……)」
亜里沙「きらりんは、黙って、それを読みました。二度も三度も、読みました」
きらり「杏ちゃん……きらり、まだ……」
きらり「杏ちゃんに……ありがとうって……」
きらり「まだ……言ってないにぃ……!」ポロポロ
亜里沙「きらりんは戸に手をかけて、顔をうずめ……にょわにょわと、涙を流して泣きました」
亜里沙「……おしまい♪」
桃華「(え、えぇー……)」
39: 2012/12/02(日) 01:52:41.59 ID:s5KoD/7S0
桃華「(こ、これ、ただ杏さんがきらりさんに、お仕事押し付けただけの話じゃありませんこと……?)」
桃華「(と言うか、杏さんは中に居るのに、何故永遠の別れみたいに……)」
薫「杏ちゃあん……!」ポロポロ
桃華「えっ」
雪美「これが……自己犠牲……」グスッ
桃華「自己犠牲!?」
ナターリア「ナターリアの故郷も感動したヨ……」グスッ
桃華「(今の劇のどこに感動する要素が……!?)」
桃華「(……わ、わたくしの感じ方が、おかしいんですの……?)」
亜里沙「ふふっ……みんなぁ~、ありがとぉ~!」
桃華「(と言うか、杏さんは中に居るのに、何故永遠の別れみたいに……)」
薫「杏ちゃあん……!」ポロポロ
桃華「えっ」
雪美「これが……自己犠牲……」グスッ
桃華「自己犠牲!?」
ナターリア「ナターリアの故郷も感動したヨ……」グスッ
桃華「(今の劇のどこに感動する要素が……!?)」
桃華「(……わ、わたくしの感じ方が、おかしいんですの……?)」
亜里沙「ふふっ……みんなぁ~、ありがとぉ~!」
41: 2012/12/02(日) 01:56:09.19 ID:s5KoD/7S0
薫「すっごく面白かったねー」
雪美「……うん」
ナターリア「日本人はすごいナー、未来に生きてるナー」
桃華「(ま、まぁ、薫さん達が満足したのなら、別に構いませんけれど……)」
桃華「(でもわたくしには、やはり何と言うか……)」
タスケテー
ダレカー
桃華「!?」
雪美「……うん」
ナターリア「日本人はすごいナー、未来に生きてるナー」
桃華「(ま、まぁ、薫さん達が満足したのなら、別に構いませんけれど……)」
桃華「(でもわたくしには、やはり何と言うか……)」
タスケテー
ダレカー
桃華「!?」
43: 2012/12/02(日) 01:59:34.40 ID:s5KoD/7S0
桃華「こ、声が聞こえますわ……」
モウヤダー
桃華「……今ハッキリと、こちらの方から声が……!」
亜里沙「さぁて、今度やる劇も、ちゃんと考えておかないと……」
幸子「も、もう、いいですよね……ボク達を、自由にしてくれたって……」
亜里沙「それはだぁめ。この子とお友達になってくれるって、約束したじゃない」ニコッ
モウヤダー
桃華「……今ハッキリと、こちらの方から声が……!」
亜里沙「さぁて、今度やる劇も、ちゃんと考えておかないと……」
幸子「も、もう、いいですよね……ボク達を、自由にしてくれたって……」
亜里沙「それはだぁめ。この子とお友達になってくれるって、約束したじゃない」ニコッ
46: 2012/12/02(日) 02:03:06.95 ID:s5KoD/7S0
麗奈「だ、誰だって冗談だって思うじゃない!アタシは、こんな人形と同じになるつもりは……!」
亜里沙「人形じゃないわ、麗奈ちゃん。ウ・サ・コ・ちゃん。でしょう?」
杏「もう劇なんかしたくないよー……解放してよー……」
亜里沙「……もう、みんな勝手な事ばっかり言って……」
ウサコちゃん「人形ハ勝手ニ喋ッタライケナイノニネ」
亜里沙「そうよね。折角、そういう身体にしてあげたのだから……」
幸子「お、お願いします!どうか、それだけは……それだけは……!」
桃華「(ど、どういう事なんですの、これは……“そういう身体に”……!?)」
ガタッ
桃華「あっ……!」
亜里沙「人形じゃないわ、麗奈ちゃん。ウ・サ・コ・ちゃん。でしょう?」
杏「もう劇なんかしたくないよー……解放してよー……」
亜里沙「……もう、みんな勝手な事ばっかり言って……」
ウサコちゃん「人形ハ勝手ニ喋ッタライケナイノニネ」
亜里沙「そうよね。折角、そういう身体にしてあげたのだから……」
幸子「お、お願いします!どうか、それだけは……それだけは……!」
桃華「(ど、どういう事なんですの、これは……“そういう身体に”……!?)」
ガタッ
桃華「あっ……!」
51: 2012/12/02(日) 02:07:11.09 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「あら?……桃華ちゃん?」
桃華「……えっと、その……」
桃華「わ、わたくし、偶然通りかかっただけで……」
桃華「そ、そう!何にも聞いていませんわよ!?」
亜里沙「……そう。知ってしまったのね、桃華ちゃんも」
桃華「で、ですから!何も……!」
亜里沙「ふふふ……お友達が、また増えそう」
ウサコちゃん「ヤッタネ、アリサチャン!」
桃華「ひっ……!」
桃華「……えっと、その……」
桃華「わ、わたくし、偶然通りかかっただけで……」
桃華「そ、そう!何にも聞いていませんわよ!?」
亜里沙「……そう。知ってしまったのね、桃華ちゃんも」
桃華「で、ですから!何も……!」
亜里沙「ふふふ……お友達が、また増えそう」
ウサコちゃん「ヤッタネ、アリサチャン!」
桃華「ひっ……!」
54: 2012/12/02(日) 02:10:45.10 ID:s5KoD/7S0
亜里沙「大丈夫、何も怖くないから……」
桃華「で、でしたら、近づかないでくださる……!?」
亜里沙「桃華ちゃんにも、ウサコちゃんのお友達になってほしいの」
亜里沙「それに……丁度、一人子役が欲しいところだったのよね」
桃華「い、いい、イヤですわ!……だ、誰があんな……!」
亜里沙「……そう。それは残念」
桃華「……えっ?」
ガシッ
きらり「にょわーっ☆」
亜里沙「……きらりちゃんと同じ事は、したくなかったのだけれど」
桃華「あ……あ、ぁ……!」ポロポロ
ウサコちゃん「ウププププ」
桃華「で、でしたら、近づかないでくださる……!?」
亜里沙「桃華ちゃんにも、ウサコちゃんのお友達になってほしいの」
亜里沙「それに……丁度、一人子役が欲しいところだったのよね」
桃華「い、いい、イヤですわ!……だ、誰があんな……!」
亜里沙「……そう。それは残念」
桃華「……えっ?」
ガシッ
きらり「にょわーっ☆」
亜里沙「……きらりちゃんと同じ事は、したくなかったのだけれど」
桃華「あ……あ、ぁ……!」ポロポロ
ウサコちゃん「ウププププ」
57: 2012/12/02(日) 02:14:12.59 ID:s5KoD/7S0
~翌日~
亜里沙「……それでですね、とっても評判が良かったんですよ~」
P「それは良かったですね」
桃華「プロデューサーもご覧になればよろしかったのに」
P「あいにく丁度仕事が入っちゃってなぁ。残念だったよ、本当に」
亜里沙「次もやるつもりなので、今度はプロデューサーさんも、是非いらしてくださいね♪」
P「そうですね~、時間が出来たら……」
桃華「その時は、わたくしと……このウサコちゃまも、一緒に」
P「あ、あぁ、そうだな……?」
ウサコちゃん「………」
亜里沙「……それでですね、とっても評判が良かったんですよ~」
P「それは良かったですね」
桃華「プロデューサーもご覧になればよろしかったのに」
P「あいにく丁度仕事が入っちゃってなぁ。残念だったよ、本当に」
亜里沙「次もやるつもりなので、今度はプロデューサーさんも、是非いらしてくださいね♪」
P「そうですね~、時間が出来たら……」
桃華「その時は、わたくしと……このウサコちゃまも、一緒に」
P「あ、あぁ、そうだな……?」
ウサコちゃん「………」
58: 2012/12/02(日) 02:18:13.08 ID:s5KoD/7S0
蘭子「かくして、“薔薇の姫君”は“人形遣い”に、その魂を囚われた」
蘭子「だが、私は想う……真に魂を囚われしは、薔薇の姫君?いえ、あるいは……」
蘭子「Curiosity killed the cat」
蘭子「……此は異国より伝わりし、戒めの言霊」
蘭子「記憶に、刻み込むことね。あぎゃんこつに、なり……」
蘭子「………」
蘭子「あのような事に、なりたくなければなっ!」ビシィ
おわり
蘭子「だが、私は想う……真に魂を囚われしは、薔薇の姫君?いえ、あるいは……」
蘭子「Curiosity killed the cat」
蘭子「……此は異国より伝わりし、戒めの言霊」
蘭子「記憶に、刻み込むことね。あぎゃんこつに、なり……」
蘭子「………」
蘭子「あのような事に、なりたくなければなっ!」ビシィ
おわり
70: 2012/12/02(日) 02:42:57.28 ID:i6mBE3gK0
乙!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります