1: 2016/07/30(土)15:36:46 ID:6cg
※短いです。

3: 2016/07/30(土)15:37:40 ID:6cg
机の前&机の下にて

持田亜里沙「それが私の次のお仕事なんですか?」

森久保乃々「はい。昨晩、ぴろーとーくでPさん本人から聞いた話なので確かな情報です」

亜里沙「くらいむ……ありさお姉さん、そういうのあんまり得意じゃないんだけど……Pくん的にはそんなイメージがあったのかしら」

乃々「もりくぼもよくは分かりませんが、ギャップを狙ったのかもしれませんよ……? ギャップ萌えは人気アップの加速装置になる事もありますから。……前川さんとか」

亜里沙「ギャップ……」

4: 2016/07/30(土)15:38:00 ID:6cg
乃々「それに、季節的にも良い時期なんじゃないですかね? いえ、知りませんが……」

亜里沙「……そうね。せっかくPくんが持って来てくれたお仕事だもん、お姉さん頑張らないと!」(ガンバルウサー)

乃々「あ、はい。頑張って下さい」

亜里沙「まずは簡単なところから! Pくんに目隠しからの膝カックンしてくるわね!」

乃々「あ、はい。頑張って下さ……い?」

6: 2016/07/30(土)15:38:12 ID:6cg
亜里沙「よーし! いっぱい悪い事するわよー!」(ウサー!)

乃々「え? あれ? えーっと……」

乃々「…………」

乃々「…………」

乃々「……なんで?」

7: 2016/07/30(土)15:38:27 ID:6cg
※ ※ ※ ※ ※

亜里沙「Pくん、鳩が豆大福を叩きつけられたみたいな顔をしてたわ」

乃々「そりゃ、そんな顔にもなりますよ……。模範的で優しいみんなのお姉さんが突然、膝カックンですから……。
いや、まぁ、それがどんな顔かはイマイチわからないですけど……」

亜里沙「あと、デスクワークに取り掛かろうとする度に耳に息を吹きかけたり抱きついたりして邪魔してたら、なんだか泣きそうな顔になってたわ」

乃々「……悪意があるのか好意があるのかも測りかねてるんだと思うんですけど」

亜里沙「ありさお姉さん、今までいたずらとか悪い事ってあんまりしたことなかったから、いまいち勝手とか加減がわからないの。
乃々ちゃんはそういうの得意?」

乃々「んん? なんだかすれ違いというか、誤解というか、致命的な勘違いがあるような気がするんですけど?」

8: 2016/07/30(土)15:38:38 ID:6cg
亜里沙「やっぱり『にこにこ』ってフレーズが肩書きに付いてる以上、笑顔で悪い事をしなきゃいけないのかしら。
悪い事……乃々ちゃん、何か刃物持ってない?」

乃々「な、何をする気ですか!? と言いつつ何故か身につけなければいけない気がして装備していた厨二力の高いデザインのハサミがあったりするんですけど」

亜里沙「わぁ。大きなハサミ! ちょっと借りるわね」

乃々「あ、ちょっと……それはもりくぼの新しいアイデンティティーになるようなならないような……。
行ってしまいました。……だ、大丈夫ですよね?」

9: 2016/07/30(土)15:38:58 ID:6cg
※ ※ ※ ※ ※

亜里沙「Pくんに土下座で謝られちゃいました……」

乃々「そりゃ、亜里沙さんが片手にウサコちゃん、片手にハサミの状態で、満面の笑顔を浮かべてたらちょっと怖いですし……」

亜里沙「無言でこっそり背後に忍び寄ったのがいけなかったのかしら……」

乃々「超怖いですよ! ホラー以外の何物でもないんですけど!」

亜里沙「ちひろさんが真顔で受話器に手を伸ばしてたのが印象的だったわ……」

乃々「通報されかかってるじゃないですか! どんだけ鬼気迫る演技だったんですか!」

10: 2016/07/30(土)15:39:16 ID:6cg
亜里沙「ありさお姉さん、今までいたずらとか悪い事ってあんまりしたことなかったから、いまいち勝手とか加減がわからないの」

乃々「それはさっき聞きました!
なんですか!? なんでそんなに悪事に手を染めようとしてるんですか!?」

亜里沙「え? 乃々ちゃん、言ったわよね。
次のお仕事はクライマーだって。
だから頑張って犯罪者の気持ちになろうとしてるんだけど……」

乃々「クライマーは登山者なんですけど!? そのクライムじゃないんですけど!?
ていうか、そっちはクリミナルとかじゃないんですか!?」

亜里沙「!?」

乃々「そんな鳩が豆大福を叩きつけられたような顔で!? むしろこっちがビックリなんですけど!?」

11: 2016/07/30(土)15:39:28 ID:6cg
亜里沙「どうしよう。つまりありさお姉さん、特に意味もなくPくんにいたずらしちゃった?」

乃々「ええ、ほんとに全く意味も脈絡もなく、ですね」

亜里沙「ど、どうしよう……!」

乃々「と、言われましても……」

亜里沙「あ、謝ってくるわ!」

乃々「そうですか。まぁ、Pさんもそんなに怒ってはいないと思いますし、謝れば許してくれると思うんですけど」

亜里沙「Pくん……!」

12: 2016/07/30(土)15:39:41 ID:6cg
※ ※ ※ ※ ※

亜里沙「デートに誘われちゃいました」

乃々「はぁっ!?」

亜里沙「一緒にお食事でも、って」

乃々「な、なんでそうなるんですか? 意味わからないんですけど!?」

亜里沙「な、なんかね? 最近忙しくて朝ごはんとお昼ごはんを食べない日が続いてらしいの」

乃々「はぁ……」

13: 2016/07/30(土)15:39:53 ID:6cg
亜里沙「そんな状態でお仕事しようとしてる所に私がさっきお邪魔しちゃったみたいで……。
『亜里沙さんにはその事が……俺が無理してた事がバレてたんですね。
だからあんな風にふざけるフリをしてまで俺の邪魔をして……。
すみません。心配をおかけしたみたいで。
ちょうどお昼です。あ、あの。一緒にお食事でもどうですか?』って……」

乃々「…………」

亜里沙「つ、ついでに明日からありさお姉さんがお弁当を作って来てあげるって約束しちゃいました」

乃々「…………」

亜里沙「そ、そういうわけで今からお食事、行ってくるね?」

乃々「…………」

亜里沙「乃々ちゃん、色々ありがとう」

14: 2016/07/30(土)15:40:07 ID:6cg
※ ※ ※ ※ ※

乃々「…………」

乃々「…………」

乃々「…………」

乃々「…………」

乃々「……浮気は許さないんですけど」

その後、事務所の椅子に括り付けられ強制的に散髪されるPが目撃されるが、特に流血沙汰にはならなかったとの事である。

病みくぼエンド。

15: 2016/07/30(土)15:40:19 ID:6cg
祝 もりくぼ声優決定。
天帝が山登りしたり、もりくぼの中の人が某クライムエッジのエンディングテーマの人だったりしたので衝動的に。
手作りおむすび食べたい。

お目汚し失礼しました。

引用元: 【デレマスSS】亜里沙「[にこにこクライマー]持田亜里沙?」乃々「暗いまー……」