1: 2012/10/11(木) 01:28:38.37 ID:mAHxf6NP0
前作
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」

医務室

ハニー「……」

ダンブルドア「やぁ、ハニー。良い目覚めのようじゃの」

ハニー「そうでもないわ、出来の悪い豚に見守られてなんて、むしろ最悪に近いかもね」

ダンブルドア「辛らつじゃのう、わしもなんとか頑張ったつもりなのじゃが。それより、聞きたいことがあるのではないかね?」

ハニー「あれから、何日たったのかしら」

ダンブルドア「おぉ、聡い子じゃ。自分の状況をよく理解しておる……三日じゃよ、ハニー。君はあの地下でおきた出来事から、三日。寝込んでおったのじゃ」

ハニー「……賢者の石は、どうなったのかしら」

3: 2012/10/11(木) 01:29:58.62 ID:mAHxf6NP0
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
のつづきやで。堪忍な。このスレで終わらすさかい

8: 2012/10/11(木) 01:34:26.78 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「もちろん、無事じゃ。ヴォルデモートの手にはない、という意味でなら、もちの君の豚でじゃ」

ハニー「いくら校長でも、私の豚を豚呼ばわりしていいのは私だけよ。それで」

ハニー「そんなことが聞きたいんじゃないの。あなたは、あの『石』をどうしたの?」

ダンブルドア「うーむ、病み上がりの君を興奮させるな、とマダム・ポンフリーに言われておるのじゃが。君はその分だと『石』意外の話題はしたくないらしいの。いいじゃろ」

ダンブルドア「『石』じゃがの。あれは、壊してもうた。すまん、ハニー。君が命を賭して守ってくれたというのに」

ハニー「……ふぅん。まぁ、予想通りね」

12: 2012/10/11(木) 01:39:15.68 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「ほう?」

ハニー「あなたはヴォルデモートを苦しめた唯一の人物だ、って聞くわ。それで、二人目になった私も考えたのだけれど」

ハニー「あの『石』があると、あいつが復活するチャンスを増やしてしまう」

ハニー「だから、あなたならきっと壊すだろう、って。思ってた」

ダンブルドア「聡い子じゃ、ハニー」

ハニー「……良かったの、校長先生。ニコラス・フラメルは……もうあの『石』無しじゃ生きていけない。友達、だったのでしょう?」

ダンブルドア「そうじゃな、ニコラスはとても良い友人だった。でも、だからこそ、なのじゃ。ハニー」

13: 2012/10/11(木) 01:44:54.16 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「わしの友人たるニコラスと、その妻のペレネレは。もう十分すぎるほど生きた、そう言っておる」

ダンブルドア「自分達の存在が、奴の復活の鍵になるのなら。奴が心底恐れる氏も、二人にとってはなんのためらいもない選択なのじゃよ」

ハニー「……分からないわ、悔しいけれど」

ダンブルドア「ほっほ、年の功と言うものじゃろうて。さぁ、ハニー。いつか君に許した質問は一つじゃったが、今日はいくらでも答えてしんぜよう。君は、それに足る働きをしてくれたのじゃ」

ハニー「えぇ、まったく。らしくないことを何度もしたような、気がするわ」

16: 2012/10/11(木) 01:52:06.52 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「考えている間に、お菓子はどうかの?最も、全部君のものなのじゃが」

ハニー「……なぁに、このお菓子の山は」

ダンブルドア「君の友人や、崇拝者からの贈り物じゃ」

ハニー「あぁ、可愛い豚たちね。でも失格よ、こんな甘ったるいものばかり、私が食べるはずないじゃない。ノンシュガーは正解ね、おそらくハーマイオニーでしょうけれど」

ハニー「それで、絶賛豚たちにもそっぽを向かれていたはずの私に、どうしてこんなにも崇拝者が増えてしまったのかしら?私の美しすぎる寝顔の写真でも出回ったの?」

ダンブルドア「出回った、という点では正解じゃ。君と、あの地下でクィレル先生との間に起きたことは『秘密』でな」

ダンブルドア「秘密ということは、つまり。この城中みんなの知るところ、ということじゃ」

ハニー「あぁ、ホグワーツってステキね。おかげで私の素晴らしさまで、城中あますところなく伝わっているのだから」

19: 2012/10/11(木) 01:59:36.11 ID:mAHxf6NP0
ハニー「私と、クィリナスの間にあったこと……ねぇ、校長」

ダンブルドア「なんじゃねハニー。わしもヒンヒン鳴いたほうがいいのかね」

ハニー「あなたの立場を考えてそうさせないであげるわ……あいつは、ヴォルデモートはきっとまた、戻ってくるわよね」

ダンブルドア「……そうじゃの。君のやったことは、もしかすれば。奴が力を取り戻すのを遅らせただけ、なのかもしれん」

ダンブルドア「じゃが、君は行動した。結果、奴を挫いた。この事が大事なのじゃ、ハニー」

ハニー「うん、分かってる。私、そうしてよかった、って思ってるわ。意味がなくっても、少しのことでも」

ハニー「何度でも何度でもあいつに、この私っていう存在を分からせてやれば。あいつもいつか尻尾を巻く日がくるもの。そうでしょ?」

ダンブルドア「……強い子じゃの、ハニー」

ハニー「そんな言葉で装飾するのはやめて。儚げで可憐から受け付けるわ」

24: 2012/10/11(木) 02:06:28.16 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「確かに、儚げかものう……わしが駆けつけた時の、ハニー。君といったら、腰がぬけておって、まるで生まれたての子鹿のようで……」

ハニー「校長、ヒンヒン言わされたいの?」

ダンブルドア「ヒンヒン、ヒン、こうかの?どうじゃ?」

ハニー「……尊厳ってものがないのね、あなた。今に始まったことじゃないけれど……それで、質問の続きよ」

ダンブルドア「うむ」

ハニー「ヴォルデモートが乗り移ったクィリナスが私に触れなかったのは、あいつとクィリナスが拒否反応を示しだしたのと、同じね?」

ダンブルドア「そうじゃ、聡いのう君は。奴が理解できないものがあるとすれば、それは『愛』じゃ。君が母上から受けたまっことすばらしい愛情」

ダンブルドア「そして、なんと君がクィレルに示した愛情。なんともわしの想像を超える子じゃ、君は」

28: 2012/10/11(木) 02:21:30.55 ID:mAHxf6NP0
ハニー「ママが私に授けてくれた、守りの力を。私もクィリナスに分けてあげられた、そういうこと?」

ダンブルドア「そういうことじゃ。憎しみや欲望、野望に満ちたヴォルデモートという者は、そんな身体にとりついていられなかった。触ることもできなかったのじゃ」

ダンブルドア「君の母上が君に残した力は強力じゃ。確かに、君に刻まれておる、あぁ、額の傷のことではない」

ダンブルドア「言ったじゃろう、ハニー。君の母上、父上の愛情は……君を今も支えておる。そういう、ことじゃ」

ハニー「……愛、ね。なんだか、むずかゆいわ。豚って言ってあげるほうが、みんな喜ぶのに」

ダンブルドア「どうしてだか、君の周りはそうじゃのう。どうしてかは、君がよく知っておるはずじゃが」

ハニー「……私の始めたことよね、もう」

30: 2012/10/11(木) 02:28:50.85 ID:mAHxf6NP0
ハニー「あの鏡で『石』を取り出すのも、あなたの考えね?クィリナスがそう言っていたわ」

ダンブルドア「おぉ、これは聞いてもらえて嬉しいのう。よいか?使いたい者でなく、手に入れたい者だけがあの鏡から『石』を取り出せる」

ダンブルドア「ほっほ、わしの脳みそもまだまだ、自分でも驚くことを考えだすものじゃ」

ハニー「……さて、ダンブルドア校長」

ダンブルドア「なんじゃ?」

ハニー「私はどうしてだか、あの『鏡』をクリスマスに見ているわよね?それで、あの『鏡』のことを知れた。そうじゃなきゃ、『石』は取り出せなかったわ」

ダンブルドア「そうじゃのう」

ハニー「……おまけに、今までの会話を聞いていると。あなたは、まるでその場にいたかのような話しぶり……もしくは、その時の様子を逐一確認できていたかのように聞こえるわ」

ダンブルドア「……あー」



ハニー「どっからどこまでがあなたの思惑通りだったのよ!!この豚!!!腹黒豚ぁああ!!」

ダンブルドア「ひ、ヒンヒン!ヒン!すまん、すまんかったのうハニーすまん!怖かったのう、すまん!!君は奴と対決する権利があるじゃろうって……ほ、ほーれ、百味ビーンズじゃよ」

ハニー「思いっきりかっこんでなさいよ!!!」

31: 2012/10/11(木) 02:35:34.87 ID:mAHxf6NP0
ロン「ハニー、僕のハニー、流石だぜ!まさか起き抜け速攻ダンブルドアに泡を噴かせっちまってるなんて、さ!」

ハーマイオニー「な、なにをしたの、ハニー?」

ハニー「むしろされたのよ」

ロン「よーし僕校長をクーデターしてくるぞぉ」

ハーマイオニー「やめなさい。ねぇ、ハニー。あれからあなたに何が起こったの?城の中で流れてる噂じゃなくて、あなたの口から聞きたいわ」

ロン「僕はむしろ僕がぶっ倒れっちまった後から聞きたいんだけどさぁ。なんでだか、ハーマイオニーはどうやって戻ってきたのか話したがらないんだ」

ハニー「そうね、ハーマイオニー。約束だったもの、ロンの前で実演してあげる?」

ハーマイオニー「わ、私が約束したのはハンカチの件だけよ!ち、ちがうわ、ちがう!新しいリップなんてつけてきてないんだから!!」

36: 2012/10/11(木) 02:42:04.29 ID:mAHxf6NP0
ロン「……おったまげー。君、クィレルを豚にしちまったのか。流石だ、流石すぎるよ僕のハニー!」

ハーマイオニー「は、ハニー……あなたって、知っていたけどとんでもないわね」

ハニー「完璧で究極でその上予測不可能なわけね」

ロン「ハニー、僕のハニー、それでも僕はついていくよ!どこまでもね!」

ハーマイオニー「じゃ、じゃあ私は一緒に歩いてるんだから!」

ハニー「えぇ、そうしなさい。絶対離してあげないから」

37: 2012/10/11(木) 02:46:14.72 ID:mAHxf6NP0
ロン「ハニーの愛情注がれちゃぁ、そりゃぁ『例のあの人』だろうとなんだろうとお手上げだよな。だってそれってたとえテストの最中でも思い出すだけで顔がにやけっちまうレベルだもんな」

ハーマイオニー「あなた、テスト中にやけにニヤニヤしてて気持ち悪かったってラベンダーたちに噂されていたけど……」

ハニー「ロン、私の豚なあなたがそういう評価だと私まで下がってしまうわ」

ロン「ご、ごめん、ごめんよ僕のハニー!気をつける!」

ハーマイオニー「いや普通女の子の豚ってだけで普通の子はどん引きよ、もうこの城の人たちはハニーだからって常識になっちゃったけど」

ハニー「常識が私に合わせるのよ、当然じゃない」

38: 2012/10/11(木) 02:52:46.68 ID:mAHxf6NP0
ハーマイオニー「そう、『石』は壊されてしまったのね……フラメルは氏んでしまうの?」

ハニー「『氏も二人にとってはなんのためらいもない選択』だとか、なんとかだわ」

ロン「ハニー!僕のハニー!僕だって、君のためなr」

ハニー「やよ」

ロン「うん?あ、え?ぼ、僕の袖を掴んで、な、なんだい?」

ハニー「……絶対、やよ。わたし、あんな真似は、もう二度と。いい?」

ロン「」

ハニー「返事なさい!」

ロン「ごめん、僕ちょっとトイレ」

ハーマイオニー「網膜ひっちぎってやりたいわ」

41: 2012/10/11(木) 03:00:19.92 ID:mAHxf6NP0
ロン「ふぅ。とにかくダンブルドアってぶっとんでるよな」

ハニー「えぇ、まったくあの腹黒豚。私をヴォルデモートと、どうしても対面させたかったみたいね」

ハーマイオニー「なぁに、それ!それじゃ、あの人は全部知ってて、ハニーが涙目になるのを楽しんでいたっていうの!?」

ハニー「ハーマイオニー、あなた、幻想家にでもなったのかしら」

ロン「そうだぞハーマイオニー、僕のハニーをバカにするなよ!涙目ですむはずが……」

ハニー「ロン」

ロン「ヒンヒン!なんだいハニー、僕のハニー!」

ハニー「百味ビーンズ、あと10箱ほどあるわ」

44: 2012/10/11(木) 03:06:45.90 ID:mAHxf6NP0
ハーマイオニー「ロン、生きているかしら」

ロン「絶対、あれ、三箱目のあれ、イナゴだった、絶対あれイナゴだったよ……うー、今朝のグリフィン生との顔色よりひどいや」

ハニー「へぇ?何かあったの?私が容態が急変した、とでも?」

ロン「そんなもん僕はハニーのために『賢者の石』精製するよ、あぁ」

ハーマイオニー「あのね、ハニー。あなたが寝込んでいる間に、昨日。クィディッチの最終戦があったのよ」

46: 2012/10/11(木) 03:11:48.77 ID:mAHxf6NP0
ハニー「あら……私を待たないなんてどういうことかしら」

ロン「ほんとだよな、でも眠り姫のようで君は最高だったよハニー、僕のハニー」

ハーマイオニー「ね、眠り姫……」

ハニー「なぁに?」

ハーマイオニー「なんでもないわ!なんでも!そ、それで……あなたがいないチームはその」

ロン「戦力ガタ落ち、観客の方も指揮がガタ落ち。今世紀最大の得点差をつけて負けこんでしまったよ、あぁハニー、君がいればいるだけで3百点くらいついたのに」

ハニー「むしろそういうルールがなきゃね」

ハーマイオニー「あなたたちホントにクィディッチ好きなの???」

50: 2012/10/11(木) 03:17:41.46 ID:mAHxf6NP0
ロン「それで、その点とかもあってもちろんスリザリンが寮対抗優勝杯をとったよ。個人MVPはどう考えても君だけどね」

ハニー「当然ね」

ハーマイオニー「減点の数もグループ最高だと思うわ。それで、今日の学年末パーティはその発表でしょうけど。あなたは来られそう、ハニー?」

ハニー「えぇ、私が行かないと寂しがる大事な豚さんが多いみたいだから」

ロン「あぁ、ハニー!僕のハニー!そうだね、このところ僕なんて十センチも背が縮んだようにおもうよ」

ハーマイオニー「……寂しくなんかなかったわ」

ハニー「ふぅん?」

ハーマイオニー「……悲しかっただけ、よ!」

ハニー「……ふぅん、ふふっ」

ロン「ねぇ、なんだか僕って空回りしてないかな、なんでかな。それでもハニーは僕のハニーだけどさ!!」

54: 2012/10/11(木) 03:24:32.32 ID:mAHxf6NP0
ハニー「マダム・ポンフリーを、説得してきたわ。外出していい、って。一緒に行くわよ」

ロン「ハニーと三日ぶりに歩ける!あぁ、廊下ってこんなに綺麗だったんだねありがとう廊下ウェルカムカーペット!」

ハーマイオニー「ロン、ただでさえただでさえなのに人目を引く言動はよして」

ハニー「平気よハーマイオニー、私がいるだけで人目なんてものは無数なんだもの」

ハーマイオニー「……それもそうね。でも、前みたいなヒソヒソ言われているのじゃ、なくなったわ」

ハニー「えぇ、そうね。あぁロン、私の豚、外を散歩って楽しいわね、あなたにリードでもつけようかしら」

ロン「もちのロンさ!!」

55: 2012/10/11(木) 03:26:43.25 ID:mAHxf6NP0
ハニー「あぁ、そうだわ。大広間に向かう前に、少し。よりたいところがあるの」

ロン「どこだいハニー、今なら僕が僕自身にレビオーサしてかっ飛ぶぜ」

ハーマイオニー「あれは人体浮かせられないわよ、ロン。ハニー、どこに行きたいの?」

ハニー「……」

ハニー「クィリナスのところ。もうすぐ、魔法省にひきわたされるそうだから」

58: 2012/10/11(木) 03:34:04.55 ID:mAHxf6NP0
クィリナス「やぁ……ハニー。私の光、ハニー!ヒンヒン!」

ハニー「ハァイ、クィリナス。お別れを言いに来たわ」

ロン「……」

ハーマイオニー「ロン、無言で壁を殴るのはよして、怖いわ」

クィリナス「あぁ……私は君の豚としてとても嬉しい。アズカバンの掃き溜めに入る前のたった一瞬でも、君の豚でいられた」

ハニー「いられた?勘違いしないの、クィリナス。あなたは一生私の豚よ、大事な、大事なね」

クィリナス「……ありがとう。さぁ、もう行った方がいい……ハニー、私の光、ハニー」

ハニー「なぁに?」

クィリナス「君は、あの二人には、私に叫んでくれた時より、少し遠慮があるように思う」

ハニー「……必氏だったもの、あの時は。ふぅん、あなた、私の心でも覗いたわけ?豚のくせに」

クィリナス「あの方の力の一端なんだ、許してほしい……それで、ハニー」

クィリナス「たまには、彼と彼女にも。もっと直接的な言葉をあげても、いいかもしれないよ」

ハニー「……おぼえとく。じゃぁね、クィリナス。離れていても、心でも、来世でも、私の豚でありなさい」

59: 2012/10/11(木) 03:41:41.39 ID:mAHxf6NP0
ロン「……あいつ、『吸魂鬼のキス』で魂の抜け殻にされっちまうんだろうな」

ハニー「……」

ロン「あ……ハニー、気を悪くしたなら、ごめんよ。でもね、ハニー。君のしたことは、間違っちゃいない。僕はそう思う。君はいつも正解だけど」

ハーマイオニー「えぇ、その通りよ。ハニー……あなたが、彼を許したこと。とっても気高いことだと思うわ」

ハニー「……うん。少しでも、クィリナスを救ってあげられた、って……納得してるわ」

ハニー「……あなた達がいなかったら、無理だったでしょうね。何せ私……わたしみたいな腰抜け、一人じゃ。何も、できなかった」

ロン「は、ハニー!何を言ってるのさ、君は最高さ!」

ハーマイオニー「そう、そうよ、ハニー。私たち、私たちだって、あなたがいたから」

ハニー「うん……ロン、ハーマイオニー」



ハニー「ありがとう。わたし、二人が大好きよ」

61: 2012/10/11(木) 03:46:59.44 ID:mAHxf6NP0
ロン「」

ハーマイオニー「」

ハニー「……///」

ロン「」

ハーマイオニー「」

ハニー「……な、何か、言いなさいよ。私だけがその、バカみたいじゃ……あら?」

ハニー「……」ペチペチ、ペチ ロン「」

ハニー「……」ツンツン、スッ、パッ ハーマイオニー「」

ハニー「……失神、してるわ。なによ、私一人で、どうやって運べって……そうね。ハグリッド!」

ハグリッド「呼んだかハニー!俺達のハニー!もう俺ぁお前さんを裏切らねぇぞハニーぃいいいい!」

ハニー「えぇ、あなたもずーっと、使える豚よ」

63: 2012/10/11(木) 03:51:52.69 ID:mAHxf6NP0
大広間

ロン「スリザリンカラー一色だよな」

ハーマイオニー「優勝した寮の色に飾りつけされるものね」

ハニー「緑に銀、趣味が悪いわね。マルフォイの名前みたい」

ダンブルドア「みまのしゅう!しずかに、静かに!えー、これより学年末パーティを始める前に、点数のおさらいじゃ」

ダンブルドア「何せ、駆け込みで点数を与えんといけない者がでたからのぉ?」

ロン「……お?……は、え!?」

ハーマイオニー「それ、それって……ね、ねぇハニー!ひょっとして!!」

ハニー「……ほんと、腹黒い豚だわ、こんな場面でなんて」

80: 2012/10/11(木) 06:03:15.73 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「ロナルド・ウィーズリー!最高のチェス・ゲームを見せてくれた、忠実なる豚に、五十点」

ザワザワ ガヤガヤ

フレッド「おい、ロニー坊や。ぼかぁいつかお前がやるやつだって思ってたぜ!」

ジョージ「まったく、いま思えば君のあの鼻たれていたものは光り輝いてたぜ!」

ロン「は、はは……もちの僕さ!」

ダンブルドア「ハーマイオニー・グレンジャー!冷静沈着な論理感と判断力に、五十点」

ザワザワザワザワ 

パーシー「うん!ハーマイオニー、君はすばらしい!きっと僕のような監督生に……」

ハーマイオニー「あ、ありがとう。パーシー……すごい、あと六十点で、スリザリンと……」

ダンブルドア「ハニー・ポッター!」

ハニー「……えぇ、校長」

81: 2012/10/11(木) 06:08:34.85 ID:mAHxf6NP0
ダンブルドア「勇気ある行動と、勇敢さと、完璧な精神力に!六十点!」

ワァアアアアアアアアア!!
 ハニー!ハニー!ハニー!ハニーーー!!

ロン「やったぜハニー!僕のハニー!同点だ!これで、スリザリンと同点だ!あぁ、ダンブルドアのやつ君にやるのは1千点で良かったじゃないか!」

ハニー「全くだわ、にくいことをする人よ、ほんと」

ハーマイオニー「? どういうこと?」

ダンブルドア「静まれ、静まれい! コホン 勇気にも、色々ある」

ダンブルドア「敵に立ち向かう勇気ももちろん素晴らしい。じゃが時として、友人に立ち向かうのもまた同じくらい勇気がいるものじゃ」

ダンブルドア「それを評して、わしはネビル・ロングボトムに一〇点を与えたい」

82: 2012/10/11(木) 06:13:17.48 ID:mAHxf6NP0
ワァアアアアアアアアアアア!

ネビル「」

ロン「ヘイ、どうした豚兄弟!君のことだぜ、ネビル」

ハーマイオニー「ふふっ、信じられないって顔をしてるわ」

ネビル「わ、わぁ。わぁ!?だ、だって僕、今まで一度だって、点数を!!」

ハニー「これまでのことなんていいのよ、ネビル。やっぱりあなたは、使える豚ね」フーッ

ネビル「うひゃぁ!?あ、ありがとうハニー!ヒンヒン、ヒン!」

ワァアアアアアアア ネビルかわれーーーー!!
 ブーブーーーーー!

ハニー「あら、あなたたち。豚はなんて鳴くのだったかしら?」

ヒンヒン、ヒーン!

84: 2012/10/11(木) 06:25:02.16 ID:mAHxf6NP0
グリフィンドール!グリフィンドール!

スネイプ「……フンッ」

ダンブルドア「のう、セブルス。あの子は君が、あの子を守ろうとしたと聞いて、とても感謝しているようじゃよ?」

スネイプ「だから、なんだというのですかな。我輩に言うならまだしも、校長に零しただけならば……」

ダンブルドア「いいや、わしに言ったわけでもないのじゃが。あの子はのう、あぁ見えて中々恥ずかしがりなのじゃ」

スネイプ「……興味がありませんな。活発に見えて少し奥手だったりしたリリーと全く、いや全く被ってなどおりませんな、校長。そうはさせない、我輩をまたもその気にさせるつもりでしょうがな……」

ハニー「腹黒豚、校長?」

ダンブルドア「おぉハニー、優勝杯おめでとう。なんじゃい?ヒンヒン!」

ハニー「えぇ、そういうことで広間の飾りをグリフィンドールカラーにしなさい。スネイプ教授?」

スネイプ「……ふんっ」

ハニー「悪かったわ……色々ね」パチンッ

スネイプ「」

ダンブルドア「……ハニー、あー、ウィンクは……ぎりっぎりじゃと思う」

ハニー「? いいからさっさとしなさい、使える豚になりたくないの」

ダンブルドア「もちろんそうしてほしいのぉ。そーれ、ヒンヒン!」

85: 2012/10/11(木) 06:34:45.30 ID:mAHxf6NP0
ハニー!ハニー!
 僕達信じてたよハニー!
やっぱり僕達にはハニーしかいないよ、ハニー!

ロン「えぇい寄るな!寄るな裏切り豚どもめ!ハニーがどんだけ悲しんだと思ってるんだい!?」

ハーマイオニー「そうよ!そうよ!何度私のベッドにもぐりこんでkゴホン」

ハニー「二人とも黙りなさい。私の豚たち?みーんな、許すわ」

ハニー……

ハニー「その代わり、首輪は没収よ。もう一度使える豚であるところを示して頂戴、いいわね?」

ハニー!ハニー!僕らのハニー!!!

シェーマス「おいロン、なんだよお前のその首輪!ちょっと大きいんじゃないか!?」

ディーン「ずるいぞこの豚!」

ロン「HAHAHA、僕はハニーの一番の豚だぜ? おいやめろよ!ハニー以外が豚って呼ぶのは禁止だろやめろよ!」

ハーマイオニー「結局、グリフィンドールの男の子の殆どはハニーの豚……もう、ハニー。あなたは何になりたいの?」

ハニー「そうね、あなたの生涯の友達には、もう指定できたようだし。これ以上望まないわ」

ロン「僕のハニー!僕も生涯君の豚さ!もちのロンでね!!」

86: 2012/10/11(木) 06:45:00.30 ID:mAHxf6NP0
ハニー「(あぁ、ハニー。ちっぽけで弱いわたし)」

ハニー「(私が撒いたタネのせいでいつも怖い想いをしてるわよね。知ってるわ、だってわたしのことだもの)」

ハニー「(でも、ひとまず安心しましょ。やっとやっと、手に入ったんだから)」

ハニー「(ホグワーツらしい、正常な毎日が。私たちと、ロンと、ハーマイオニーと。大事な人たちとの、ステキな毎日が)」

ハニー「っふふ」

ハニー「さぁ、私の大事な豚たち。お祝いを始めましょ。今夜は……寝かせないでね?」

ハーマイオニー「は、ハニー!!」

ロン「うぉおおおおお!!ハニー、僕のハニー!!君はやっぱり最高さ!!」

88: 2012/10/11(木) 06:51:26.78 ID:mAHxf6NP0
最終日

ロン「見てよ、ハニー!僕、全教科通ったよ!やったぜこれで来年もハニーの座席は僕のものだ!」

ハーマイオニー「素直に進級したことを喜びなさいよ……あぁでも、随分余裕があったわね。もっとギリギリだと思っていたわ」

ハニー「出来る豚ね、ロン。偉いわ」フーッ

ロン「まぁね、僕の君への想いにかかればこんなもnうひゃぁ!ヒンヒン!」

ハニー「ハーマイオニーも、学年首席おめでとう。私ももう少し頑張ればよかったわ」

ハーマイオニー「あなたの場合、ハニー。ふふっ。実技ですこーし……緊張するのがなくなれば、ね」

ハニー「あら、じゃあもっともっと緊張することで馴れさせてもらおうかしら?」

ハーマイオニー「あっ、そ、そういうことを言ってるんじゃなくって、だめ、だめよ、ロンが、あぁ、あぁ、ハニー、あなたの目、綺麗……」

ロン「つづけて、どうぞ」

91: 2012/10/11(木) 07:03:09.80 ID:mAHxf6NP0
ドラコ「……ふんっ、問題だらけの女王様は、校長先生のお気に入りで何をしてもOK、ってことかい」

ハニー「ハァイ、フォイフォイさん。私があれのお気に入り?冗談、私があれを愛玩しているだけよ。勘違いしないのね」

ドラコ「どっちにしてもとんでもない女だなお前は!」

ロン「なんだ、君かマルフォイ。靴の裏にベッタリ引っ付いたチューインガムか何かかと思ったぜ」

ハーマイオニー「私たち、トランクを校庭に運ぶので忙しいの。マルフォイ、どいていただける?」

ドラコ「ウィーズリー、言葉に気をつけろ!ふんっ、言われなくったってどいてやる、マグル生まれの出来損ないめ」

ハニー「あぁ、分かったわ。ドラコ、あなたってあいつ、ヴォルデモート並に救いがない」

ハーマイオニー「やめましょ。きっと、学年首席がとれなかった魔法界名族さんの嫉妬だわ」

ドラコ「っ、~~~っ!!行くぞ、グラップ、ゴイル!」

ハニー「あぁ、私の靴磨きをしている二人が、なぁに?」

グラップ「ヒンヒン!」ゴイル「ヒン!ヒンヒンヒン!」

ドラコ「何やってるんだお前達!おま、お、おぼえてろポッタぁああああああ!」

ロン「実にあいつらしい捨て台詞だよな」

ハニー「しっくりきてるわ、豚より犬って感じね」

ハーマイオニー「……基準が、分からないでもなくなった自分が悲しいわ」

92: 2012/10/11(木) 07:11:19.92 ID:mAHxf6NP0
ロン「そういえば、いつか君が言ってた、君がマグル生まれだっていうのをバカにするのって。ああいう奴のことかい?」

ハーマイオニー「……そうね」

ハニー「あんな童Oフォイフォイのいう事を気にしてたのね。当時のあなたって」

ハーマイオニー「だ、だって!だってあの時は……あなたともお話できなくて、悲しかったんだから!」

ハニー「……わたしだってそうだったわよ!何よ!」

ハーマイオニー「な、何……へぇ?」

ハニー「……」

ロン「へい世の豚たち。僕が美少女二人を侍らせていて裏山?そこ代われ?爆発しろ?HAHAHA!やだねっ!!!!!!

93: 2012/10/11(木) 07:19:22.29 ID:mAHxf6NP0
ホグワーツ特急

ハグリッド「おう、おめぇさんたち!元気でな!ハニー、ハニー!いつ何時も健やかにあらんことをな!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「ハニーへが長いわ」

ロン「君宛への手紙ほどじゃないと思うね、あぁ」

ハニー「ロン。えぇ、あなたも元気でいるのよ、ハグリッド?出来る豚は私に心配させないはずだわ」

ハグリッド「おぉ!もちろんだヒンヒン!あぁ、そうだ。これ、お前さんに。迷惑をかけっちまった俺っちゅう豚からの、せめてもの償いだ」

ハニー「そんなもの、いいのに……なぁに?アルバム?……あ」

ロン「……ワァーオ。誰だい、ハグリッド。この写真に写ってるハニーそっくりな超絶美女は」

ハーマイオニー「これって、もしかして……あ、となりの人、ハニーとおんなじ目だわ……」

ハニー「……パパと、ママの写真?これ、全部、全部なの??」

ハグリッド「ダンブルドア先生様に、森番を辞めるっちゅったらつっぱねられて、これを作れって言われてな。方々に連絡して、よせ集めたんだ」

95: 2012/10/11(木) 07:26:30.29 ID:mAHxf6NP0
ハニー「……」

ロン「へぇ、すっごいや。学生時代の写真なんて、そのまま君が上級生になっただけに見えるよハニー、君はいつまでも最高ってことだね、僕のハニー!」

ハーマイオニー「お父様の写真は、大抵何人かと楽しそうに騒いでいるものばかりね。楽しい人だったのね、きっと」

ハグリッド「おぉ、今度ゆっくり話そうや。もう列車が行っちまうしな。ハニー、ハニー?気に入ってもらえたかい?」

ハニー「ハグ、リッド」

ハグリッド「おう……おぉ!?は、ハニー、ハニー!?どうした、どうしちまった、なんで泣いてぅおう!?俺の腰のあたりに飛びついただとぉ!?」

ハーマイオニー「ハグリッドは大きいから、抱きしめようとするとそうなるのよね」

ハニー「だいすき、よ!ハグリッド!」

ハグリッド「」

ロン「ハグリッド、頼む、頼むからそのまま倒れるのやめてくれよ。今倒れたらハニーが危ないから君の無駄に大きい図体を僕が受け止m重い重い重い!マーリンの髭っ!髭っ!!!」

97: 2012/10/11(木) 07:34:04.82 ID:mAHxf6NP0
キングズ・クロス駅

ロン「あぁ、思えばここが、僕の人生の出発点でもあるよな。ハニーの豚としての僕の、つまりは真実の僕の」

ハーマイオニー「詩的ね、聞こえはとっても悪いけど。そう、私はそれより早くダイアゴンで会ってるわ」

ハニー「不毛な自慢はやめなさい、何にせよ……お別れね」

ロン「あぁ、ハニー!ハニー、とっても寂しいよ!」

ハーマイオニー「手紙、たくさん出すわ。また返事を頂戴ね?冬休みみたいに」

ハニー「豚が主人に会えなくてそうなるのは当然よね、えぇ。手紙?ふぅん、そんな覚えはないけれど……気が向いたらね」

ロン「おい白豚、お前、この一年で随分たくましくなったよなぁ」

白豚「ピピィ、ヒンヒン」

ハニー「当たり前よ、この私のペットなのだから」

99: 2012/10/11(木) 07:46:40.76 ID:mAHxf6NP0
ロン「ハニー、ハーマイオニー。僕のママが是非、夏休みは君たちを招待しなさい、って言ってたよ」

ハニー「もちろん、行くわ。あんな家に戻って二ヶ月もいるなんて、出来ない豚が多すぎておかしくなりそう。」

ハーマイオニー「あぁ、とっても興味があるわ!魔法使いのお家って、どんな感じなのかしら」

ロン「あー、それこそほんと、僕んちは豚小屋みたいなところさ」

ハニー「……どこであっても、あなたとハーマイオニーがいるならそれでいいわ。それで、ロン」




ハニー「魔法使いの家っていうのは、この私を楽しませてくれるのかしら」




アズカバン牢獄

「新入り、どこから来た?いきなりすまないね、ここに来たのはすぐおかしくなるから、少しでも話し相手が欲しいのだ」

クィリナス「あぁ、私は、ホグワーツにいました。ハニー……ハニーという、私の光がいて」

「ハニー……ハニー・ポッター!?しまったもうそんなに歳がなんてこだ、なんてことだおい吸魂鬼ここから出せ私はあの子の後見人だ杖を選んで教科書を買ってあげて前の日に不安で眠れないあの子をそっと抱きしめてやるんだぁあああああああああ!!!」

今度こそ、完

105: 2012/10/11(木) 07:51:22.23 ID:mAHxf6NP0
相変わらずのメアリーさんですまんの
そんで保守と支援おおきに!ほんまおおきに!
今度からは一気に書く主義守るで。付き合うてくれてありがとう
ラドクリフお大事に
じゃあの!



 ハリー・ポッター シリーズ

 一巻~七巻まで

 世界的大ヒット発売中!


 2014年後半 USJにて

 ハリポタアトラクション建設決定!!

106: 2012/10/11(木) 07:52:14.63 ID:jNGeBWbd0
おつ
よかった!テスト前にいいものが見れたぜ!

107: 2012/10/11(木) 07:55:46.75 ID:siXT3Sb40
おつ!

引用元: ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」