49: 2008/05/31(土) 20:58:10.92 ID:6SBkTAH30
さて・・・・突然だが俺は鶴屋さんの家に住む事になった。
そこ笑っていいぞ?頼むから俺の分まで笑っておいてくれ。
で、俺の目の前には5人のSOS団に関係の有る女性人が立っていてその全員が顔を赤らめて此方をじぃっと見つめて突っ立っている。
何でこんな事になったんだろうか・・・それには数日前に遡らなければなるまい・・・・。

51: 2008/05/31(土) 21:02:39.64 ID:6SBkTAH30
俺達は何時もの如く家に帰っていた。
無論、SOS団メンバーである。
あぁ、どうしてこんな腐れ縁とも言えるまでこんなに長く付き合ってんのかね、俺は。
凝り固まった首をボキボキ鳴らしていると古泉が近寄ってきた。相変わらず近いな、お前。

「いえ、何やら御疲れの様でしたので」

そりゃ、こんな団に毎日と言えるほど付き合っていたら疲れるだろうが。

52: 2008/05/31(土) 21:06:10.78 ID:6SBkTAH30
「ふふ、そうでしたね。いやはや貴方には何時も感謝しています。此処最近は閉鎖空間も皆無で助かってますし」

そう言うと古泉は何時もの儀礼的となっている笑顔で微笑みかけてきた。しかしコイツは何でこんなにも絵になるのだろうか・・・?

59: 2008/05/31(土) 22:19:53.87 ID:6SBkTAH30
しかし、お前らの機関ってどういう体系なんだ?
まさか表も裏も秘密で通っているわけ無いんだろ?

「えぇ、本当は機密なんですが貴方には特別にお教えしましょう」

ほう、俺に機密を話していいのか?

「情報は正しき所には通しておいた方が良いかと思いまして」

そうか、じゃあ話してみろ。俺も興味がある。

61: 2008/05/31(土) 22:28:53.39 ID:6SBkTAH30
「前に鶴屋グループその他に援助して貰っていると、お話しましたね?」

したな。で、スポンサーだけの間柄じゃないって事か。

「ー!・・・本当にこういう勘は鋭いんですね。その通りです。」

良いから早く続けろ。

「失礼、それでスポンサーにも私達は少々ですが恩は返しています
 決算に採算が合うようにその企業としての社員として登録されていたり、
実際に年に数十日だけ働いたり、そして時々は社員の人を超能力外の仕事で援助を受けたり・・・
 まぁ、持ちつ持たれつな感じです」

62: 2008/05/31(土) 22:32:40.81 ID:6SBkTAH30
何か、派遣社員みたいだな。

「そうですね。実はニーズに併せる為にパートタイムの超能力者や機関員も居るんです。
 我々の考えと機密に同意して頂ける方には即戦力として働いて貰ってます」

63: 2008/05/31(土) 22:43:48.94 ID:6SBkTAH30
っと、話している内に解散場所か。それじゃあな。

「えぇ、それではまた」

「キョン!アンタ明日の不思議探索忘れんじゃないわよ!」

げ、ハルヒの事をすっかり忘れていたぜ。解ったって。

64: 2008/05/31(土) 23:01:44.33 ID:6SBkTAH30
で、家に着いたと。

ただいまー・・・・おーい、誰も居ないのかー?

あぁ、居るじゃないか。あれ?親父と母さん、それに妹よ。どうした?

65: 2008/05/31(土) 23:11:11.16 ID:6SBkTAH30
「   か・・・ちょっとそこに座ってくれ」
何か久々に俺の本名聞いたぞ。どうしたんだ?どっこいしょ。

「実はだな。会社で私が大きなミスをしてだな・・その・・・」

降格でもしたのか?




「そのせいで会社が潰れて・・・その・・・


借 金 が 4 0 億 円 背 負 わ せ ら れ る 事 に な っ た。」

70: 2008/05/31(土) 23:22:43.80 ID:6SBkTAH30
あう。じゃあ続けるよ。

72: 2008/05/31(土) 23:32:50.70 ID:6SBkTAH30
全俺の家が・・・停止したかに思われた・・・って!!
どーいうことだよ?!

「私が言えることはタダ一つ・・・」

「解散だ」
は?
「解散よ」
い、いや、母さんまで何を・・・
「キョン君。私、おかーさんと行くらしいの。キョン君は独り立ちだってー」
え、ちょ、おま。
「じゃあ私は今からとある所に行かなければならない」
え、え、え?
「さようなら、貴方・・・」

って何じゃこりゃー!!!!

74: 2008/05/31(土) 23:43:18.10 ID:6SBkTAH30
待てー!落ち着け俺!これなんてダン○ール中学生?!これなんて○ンボール中学生?!
何?解散?Why?何故?

母さんちょっと!
「ごめんなさい・・・何時か逃げ切れたらまた会いましょう」
えー!
「キョン君!バイバイ!手紙書けたら書くねー!」
おま!

これは酷い!

76: 2008/05/31(土) 23:51:56.59 ID:6SBkTAH30
つか!TVってマジだったんだな・・・あれにもこれにも全部!

差し押さえってシールが張ってあるし!うお!俺の秘蔵DVDにまで・・・!
「世界のポニーテール」って高かったんだぞ!うむむむむ!!

と、取り敢えず、荷物を・・・

俺は泊まり用的な何かをまとめて家を出た。
外に黒い外車が止まっていた。すると見計らったように中から強面のにいちゃんたちが・・・って此処もテンプレ通りか!

77: 2008/05/31(土) 23:59:39.57 ID:6SBkTAH30
「ようよう~!おにいちゃ~ん!親父さんいらっしゃるかなぁ~?!」

い、いやぁ~、先程何処かへ行くって行ってましたけどー?

「そうかいそうかい!じゃあお兄ちゃん借金返してくんねーかな?!45億!」

ふ、増えてるー!!!!

「わしらのとこに肩代わりに頼むって来たんだわ!で、保証人には息子がなってくれるらしいって聞いたんでの!」

あ、えーっと・・・

「まさか払わずに逃げるって事は無いわなー!?その手に持っている荷物はなんやろなぁ?!あぁ?!」

俺大ピンチ!

78: 2008/06/01(日) 00:04:19.34 ID:FER6ZUOx0
「あれー?キョン君じゃないかっ!」

え?って鶴屋さん!

「お前達もキョン君と何やってるんだい!?」
「あ、お嬢!」
「いや、借金の取立てなんですよ。ってお知り合いですか?!」

俺と鶴屋さんの目が合う。ん?何故そこでニヤリとする?

「詳しくお姉さんは話を聞きたいなっ!」

80: 2008/06/01(日) 00:09:28.05 ID:FER6ZUOx0
かくかくしかじかで意味不明なんですよ・・・。

「なーるほどっ!ちょっち待ってくれるにょろ?!
 お前ら、先に帰ってくれるかな?」

何だろう。凄く嫌な予感がする。

「キョン君!借金は私のポケットマネーで帳消しにしてあげるから条件を飲んで欲しいなっ!」

な、何でしょう?

「私と一緒に暮らして欲しいのさっ!」

81: 2008/06/01(日) 00:15:26.82 ID:FER6ZUOx0
はぁ?

「あ、ずっとじゃないにょろ?2週間一緒に暮らしてくれたら後は他の所に行っても良いにょろ?
 悪くない交換条件だと思うんだけどなー?」

え、ええっと何故です?いや、良いんですけど理由が知りたくて。

83: 2008/06/01(日) 00:23:16.25 ID:FER6ZUOx0
「んー!そうっさね!お婿さん候補って奴にょろ!」

・・・   ・・・・    ・・・・・・・!?
お、お婿さん!?

「そうにょろ!私の知り合いの中でも顔は良い方だし、勘は良いし、それに何よりあたし好みだしねっ!」

ええええええええ!
う、うわー、何言ってるんですか!

「あ、でもまだ決定じゃないから安心するにょろ?んふふ~、覚悟を決めることだねっ!」

Help me NAGatooooppp!!!!らいふかーど・・・続く!?

93: 2008/06/01(日) 00:44:19.52 ID:0MthKqq90
さて、何故かは分からないが鶴屋さんの家に住むことになった。
荷物を揃え、指定というか鶴屋さんに渡されたメモを頼りにとりあえず来てみた訳だが。
・・・いいのか?
同年代のしかも性に対しての興味津々なお年頃なお年な訳だが・・・
しかも、純白可憐そうな鶴屋さんと来たものだ。

ピンポーン

えぇー!知ったことか!こういうことは、ハルヒで慣れた!

鶴屋「あっ・・・あの・・・いらっしゃ・い」

なんですとー!?

94: 2008/06/01(日) 00:53:24.08 ID:0MthKqq90
鶴屋「と、とりあえず上がってよ、キョン君!」
いつもの様に笑顔の鶴屋さんに戻った。
キョン「・・・お邪魔します。」
鶴屋「キョン君・・・そうじゃなくて・・・
               ・・・・・・ただいま・・・・って」
見た事もない鶴屋さんがそこには居た。
いつもどこか飛んでいるようなあの鶴屋さんが!?
キョン「た、ただいま」
鶴屋「おかえり!キョン君!」
真っ赤な顔でいつもの笑顔で迎えられた。
・・・もう満足です。

しかし、試練はこれからだったとはこの時何一つ思いもしなかった。

95: 2008/06/01(日) 01:04:23.25 ID:0MthKqq90
鶴屋「ココ、居間・・・あっちがお風呂とトイレ・・・部屋はこっちを使って。」
と、一通り案内された訳だが・・・
キョン「つかぬ事をお伺いしますが」
鶴屋「はい!」
キョン「ご両親は?」
鶴屋「///////」
キョン「!?」
ちょっと異常なくらいに真っ赤になり驚くが、
鶴屋「両親は・・・あの・・・海外に」
キョン「いつ戻られるんですか?!」
鶴屋「当面は帰って来な」
キョン「二人っきりですかーーーーーーー!!!!!」
ちゅるやさん「にょろ~」
いきなり、ちゅるやさんへと変わり床に倒れこんでしまった。
キョン「ちょっと!鶴屋さん!?大丈夫ですか?」
鶴屋「ごめんよ・・・そうだよね・・・私みたいなのと二人っきりじゃ・・嫌だよね」
キョン「違います!そういう意味じゃなくて!」
鶴屋「ハルヒちゃんみたく積極的でもないし、みくるみたいに美人でもスタイルも自信ないし、
   長門っちみたく知的でもないしね・・・」
キョン「ですから~~~」
鶴屋「誰か、友達に頼 キョン「一緒に居ましょう!!!」

・・・・・いいのか?だから・・・人助け・・・だ。

99: 2008/06/01(日) 01:18:32.04 ID:0MthKqq90
そして、二人の距離的な意味で近い・関係的な意味で近づきたい生活がスタートする事となった。

キョン×鶴屋 「近づけない距離」

一緒に住む事になり分かった事がいくつかある。

鶴屋さんの料理は、スモークチーズ一色・・・な訳は無く。

非常に多彩なレパートリーで食事が楽しみの一つだった。

洗濯は・・・困る事もある。

基本的には個々でやるわけだが・・・まあ、察してくれ。

掃除は個々の部屋は個々でやるとして、炊事を鶴屋さんが分担をしている訳だからな、

その他は俺がやるとしよう。

ゴミだしなんかも俺の担当だ。

買出しは、SOS団が無ければ・・・いや・・・鶴屋さんの担当だ。

まあ、一通り決めるとこんな所か。

後は難点が一つ残っていた。

101: 2008/06/01(日) 01:23:57.52 ID:0MthKqq90
鶴屋「じゃあ、キョン君準備出来た?」
キョン「おう。お待たせ。」
翌朝、学校に行く訳だから・・・
みくる「キョン君?」
キョン「おはようござます、朝比奈さん」

とびっきりの笑顔と爽やかな笑顔で、 俺 は朝比奈さんを迎えてみた。

みくる「なんで!鶴屋さんの家から出てきたんですか?!」
キョン「ですよね~。はい!」
俺はとりあえず笑顔を崩さずに、両手で鶴屋さんに振った。
鶴屋「・・・・」
みくる「・・・・」
キョン「はい!黙らない!」

険悪この上無かった。

102: 2008/06/01(日) 01:30:34.12 ID:0MthKqq90
鶴屋さんがずっと黙ってしまったので、ココは俺がフォローして切り抜ける。

なんとか朝比奈さんに説明をして・・・なんて説明をしたかって?

下手な嘘をついても仕方が無いので、ありのままを話したよ。

そしたら、

みくる「後でお話があります。放課後に。」

ずっと鶴屋さん見てる俺に対して言って来ました・・・・

朝比奈さん・・・戻ってきて~・・・ゴ(自重ー)・・・

そんなこんなの一種即発なまま三人で登校。

何か知った風な古泉と出会いちょっと今日だけは助かった。

104: 2008/06/01(日) 01:31:43.24 ID:0MthKqq90
>>103
ありがとう!俺の中で終わりがみえてないけど頑張る!

105: 2008/06/01(日) 01:37:39.73 ID:0MthKqq90
キョン「古泉~~~」
古泉「おはようございます、大変そうですね。」
古泉が小声で話してくれた。
キョン「わりー、朝比奈さんの相手してくれないか?」
古泉「了解しました。朝比奈さん、おはようございます。」
みくる「ぁぁ・・・はよ・・・」
一切視線は合わさなかった。
古泉「無理です。」
俺の方を向いて両手を空へ向けてお手上げって、おい!!!
キョン「!!!早いだろう!!!」
古泉「だって、目すら合わしてくれないんですよ?」
そうこうしてると、
ハルヒ「おはよ~珍しいわね、みんな揃って。」
長門「おはよう」
ハルヒと長門もさすがに、みくる・鶴屋さんの様子に気づいた。

107: 2008/06/01(日) 01:42:32.02 ID:0MthKqq90
ハルヒ「鶴屋さん?」
鶴屋「??・・・・」
ハルヒ「・・・・・・」(深く頭を下げた)
走って俺の元へ、
ハルヒ「ちょっとキョン!!!鶴屋さんがガン飛ばしたんですけど!?」
キョン「俺に言われても・・・」
ちょっとだけハルヒが可愛く見えた。

長門「朝比奈みくる」
みくる「・・・・」
長門「・・・?」
みくるが長門に耳打ちする。
長門「鶴屋を敵性と判断」
キョン「長門ー!?」

学校は恐ろしい戦場と化した。

111: 2008/06/01(日) 01:57:32.51 ID:0MthKqq90
ーSOS団緊急ミーティングー

ハルヒ「とりあえず、状況を把握したわ。」
古泉「そうですね。いくつか疑問はありますが、それは今回は置いておいて。」
ハルヒ「団長命令よ!まず!そこの二人話を聞きなさい!!!」
ハルヒの言う二人とは、
みくる「ビームサーベルと魔法銃を用意して。そう大至急、こっちの世界まで。」
みくるが見た事も無い服装で戦闘準備をし、
長門「朝比奈みくる後、3時間でココから半径30Kmを閉じ込める事が出来る。」
みくる「了解」
ハルヒが泣きそうだった。

トントン

扉を叩く音がしたので、
キョン「開いてますよ~」
鶴屋「キョン君やっぱりココに居た。お昼もうしちゃった?」
キョン「あっ、いや・・・まだ」
鶴屋「お弁当♪一緒に食べないかい?」
キョン「頂きます。」
鶴屋「じゃあ、早く行こう♪」

バタン

113: 2008/06/01(日) 02:01:35.80 ID:0MthKqq90
ハルヒ「みくるちゃん~」
みくる「?・・・・」
ハルヒ「さっき言ってた武器こっちにも回して!」
みくる「いいですよ~♪」
古泉「長門さん、手伝います。」
長門「こっちは大丈夫。」
朝倉「ふぇ~ん、終わらないよ~~お昼~~~」
古泉「じゃあ、僕は・・・」
みくる「ほら、そこの仕えない奴荷物運びナ!」
ハルヒ「行くぞ!」
古泉「(キョン君~~)」

115: 2008/06/01(日) 02:11:32.39 ID:0MthKqq90
ー誰も居ない空き部屋ー
キョン「へぇ~今は使われていないんですか?」
鶴屋「ぅん」
キョン「あっ、食事ありがとう御座いました。」
鶴屋「うぅん!全然平気・・・」
鶴屋さんがどこか遠くを見ている。
キョン「気になります?朝比奈さんの事?」
鶴屋「もちろん!みくるは、ずっと友達さ!・・・でも」
キョン「鶴屋さん!?」
突然に抱きつかれた。
鶴屋「キョン君に関してだけは・・・」
キョン「そんな・・・俺なんか・・・」
鶴屋「やっぱりだね!鈍感だな~・・・みんな好きだよキョン君の事。」
キョン「えっ!?みんな?」
鶴屋「みくるも、ハルヒも、長門も・・・みんな・・・私も」
キョン「・・・・(そういうことか)」
今更だが、キョンは悟った。

118: 2008/06/01(日) 02:20:31.06 ID:0MthKqq90
その頃、みくる筆頭のSOS団
(多分略称は、すさまじく おそろしい しゅうねん)となっているだろう。

武器の調達も終わり、長門・朝倉の空間閉鎖も完了する。
ハルヒ「八つ裂きにしてやるわ!」
みくる「ァハハ・・・(ブチヌクワヨ)」
長門「連携はわかっているわね」
朝倉「本当にやるの?」
長門「技名は大事」
朝倉「えぇ~~っと、
光魔神の力を導き我が剣にて裁きを下す
零神光爆撃(れいじんこうばくげき)」
長門「よろしい」
古泉「すみません~僕の出番は?」

132: 2008/06/01(日) 02:37:30.02 ID:0MthKqq90

トントン

キョン「ぅわぁ・・・(引くわ)」
部室を空けるとそこはどこかの戦場へ出向く方々の控え室となっていた。
ハルヒ「キョン~♪」
キョン「ハルヒ、よってくる前にその危なっかしいビームサーベルはどかしてくれ。」
ハルヒ「ごめん、ごめん♪」
キョン「とりあえず、みんな・・・・すまん!!!」
深く頭を下げて俺は謝った。
みくる「キョン君?」
キョン「鶴屋さんの件に関しては、もう少しみんなで話し合いませんか?」
古泉「何かあったんですか?」
キョン「何もない!・・・けど、今まで通りみんなで楽しくやって行きましょうよ!」
ハルヒ・みくるが顔を合わせ目で語り合っていると、
朝倉「私はもう不要なの?」
長門「さよなら」
朝倉「グスン」と消えていった。

こうして(無理やりな都合で)鶴屋・みくる大戦争は、開戦前に収縮に成功した。

・・・しかし、これが第一部など誰が決めたんだ・・・

第二部「新婚生活な恋人未満(でもちょっと工口?)」

やれやれ・・・ -完ー

177: 2008/06/01(日) 22:05:55.30 ID:0MthKqq90
誰も書いてなさそうですね?
昼間色々ありましたので一応お伺いします。
第二部書いてもいいですか?

180: 2008/06/01(日) 22:10:40.00 ID:0MthKqq90


武装したものを全て取り除き、いつものSOS団へ戻った。
ハルヒ「はぁ~無駄に疲れたわね。古泉君の奢りね♪」
古泉「・・・何を言い出してるんですか?」
ハルヒ「団長命令よ?逆らうって言うなら考えがあるわ。」
古泉「無駄な事は辞めます。」
長門「ピザとオムライスとラーメンとあんみつ」
朝倉「私は、スパゲティーがいいわね~。」
古泉「なんでこの方までいるんですか?」
長門「奢りだから。」
ハルヒ「じゃあ、決定ね。みくるちゃんも行くでしょう?」
みくる「はい。先に行ってて下さい。」
ハルヒ「じゃあ、行くわよ!」
古泉「はい。はい。」
ハルヒに続き古泉、長門、朝倉の順で部室を出て行き残ったのは、
俺と朝比奈さんだけだった。
みくる「キョン君。」
キョン「はい、なんでしょう。」

181: 2008/06/01(日) 22:19:43.03 ID:0MthKqq90
みくる「今日は、本当にごめんなさい!」
いつもの朝比奈さんだった。
キョン「いえ・・・あの・・・俺の方こそ、すみません。」
みくる「キョン君は、何も悪くないですから謝らないで下さい。」
キョン「鶴屋さんに言われた訳でもないですけど。
    ・・・ホントいつも通りにして頂ければそれで・・・」
みくる「わかりました!」
キョン「良かった。あっ、ハルヒ達に置いてかれますよ?」
みくる「そうですね・・・それじゃあ」
手を振りながら朝比奈さんを見送る。
キョン「さて、俺も帰りますか」
戸締りをし、荷物を抱えて部室を出る。
部室の鍵を閉めた時、
キョン「長い一日だったな。」
それでもまだ、その日は終わってはいなかった。

第二部「新婚生活な恋人未満(でもちょっと工口?)」

183: 2008/06/01(日) 22:28:17.46 ID:0MthKqq90
第二部「新婚生活な恋人未満(でもちょっと工口?)」

鶴屋さんの家(以下、家と略)に帰ってきた訳だが、
キョン「なんだ、鶴屋さんはまだか?」
家の鍵を開け電気を付けて一通り家の中を見て回るが、鶴屋さんはやはり居ない。
キョン「(鶴屋さんでるかな?)・・・」
携帯に連絡してみる事にした。
鶴屋「キョン君?」
キョン「あぁ、すみません。なんか先に家に着いちゃったみたいで、今どこですか?」
鶴屋「今は、買い物中だよ。今日何か食べたいものとかあるかい?」
キョン「いえ、特には。手伝いましょうか?」
鶴屋「大丈夫だよ!後少しで帰れるから、あっお米洗っておいてくれるかな?」
キョン「わかりました。」

184: 2008/06/01(日) 22:39:30.51 ID:0MthKqq90
鶴屋「うん。それじゃ!」
電話を切りしばらく携帯を眺め、想いを振り払いカバンの中にしまう。
鶴屋「(キョン君は、何が好きなのかな?キョン君の口には、何が合うのかな?)~♪」
すぐに献立を考えながら、勝手に歌詞を作り鼻歌を歌っていた。
それが嬉しくてしょうがなかった。自然と笑顔が止まらない。
鶴屋さんの中がキョンへの気持ちで満たされていた。

~その頃~
キョン「・・・さて、米を洗うにはどれがいいだろうか?」
並べられたのは左から、
クレンザー・石鹸・洗剤・研磨剤・包丁研ぎだった。
キョン「とりあえず、少量ずつ試すか」
世間知らずな実験が開始された。

186: 2008/06/01(日) 22:55:35.99 ID:0MthKqq90
鶴屋「ただいまー!・・・何の匂い!?」
家の中を異臭が漂っていた。
鶴屋「キョン君無事かい?」
玄関に荷物を置き、鶴屋さんが叫ぶが返事が無い。
走って匂いの元の方へ行きながら換気をするように窓を開けていった。
鶴屋「キョン君大丈夫かい!?」
キョン「・・・・・」
泡立ちのいいお米をキョンが懸命に洗っていた。
キョン「あぁー!!!」
鶴屋さんによって強制的に水を流し洗浄・・・というより処分された。

187: 2008/06/01(日) 23:12:41.26 ID:0MthKqq90
キョンによって家中に充満した異臭をなんとか換気を終え、
鶴屋「知らなかったら、言ってよね」
笑いながら鶴屋さんが夕食の準備をしながら言う。
キョン「まさか、ただ水で洗うとは・・・想定外だ。」
キョンは台所を本日は出入り禁止になりテレビを見て寛ぎながら、
鶴屋さんの話を聞く。
鶴屋「アハハ!!まあ、これぐらいならすぐに覚えるよ!!」
キョン「えぇ、そうですね。」
鶴屋「ア、後危ないから・・・気を付けて」
耳が熱くなったのが自分でもわかった。
キョン「さすがに、もうこりました。」
キョンが笑って返す。

189: 2008/06/01(日) 23:26:14.79 ID:0MthKqq90
それから夕食を二人食べ始めた。平和だった。
少し二人で寛ぐ、
キョン「鶴屋さんは普段どんなテレビ見るんですか?」
鶴屋「あんまり見ないけど、スモークチー キョン「ないです、それだけの番組は。」
鶴屋「にょろーん」
体をくねらせ恥ずかしくて顔を隠している姿は、微笑ましかった。
そんな内容の会話やらで1・2時間が過ぎた頃、
キョン「風呂そろそろ入りますか?先どうぞ。」
鶴屋さんは何も答えずに顔を横に振った。
キョン「じゃあ、先に入りますよ。(今日は、色々と疲れたからゆっくりと入るか)」

192: 2008/06/02(月) 00:15:37.18 ID:3WLNu2E00
そして俺が入るのはいいとしても、
鶴屋「それじゃあ」
入れ替わりで鶴屋さんが入る。
キョン「(一時間。)やっぱり女性は長いな。」
鶴屋「どうだいキョン君!めがさっ似合ってるにょろ~///」
いつもの勢いで鶴屋さんが居間に入ってきたのは、
パジャマ姿に濡れた髪のコンビネーション。
鶴屋「ぅぅ、おやすみ!」
キョン「・・・・(なんだこのやり切れぬ気持ちは?!)」

205: 2008/06/02(月) 12:08:00.94 ID:oWz0bTTr0
それから平穏な日々が続いた。
朝は鶴屋さんと一緒に登校し、
昼は鶴屋さんと一緒に食事をし、
夜は鶴屋さんと一緒に寝て(一緒の家で)・・・

そう、ある日迄は。

鶴屋さんも緊張が解けて前みたいに、
一緒にいて緊張するなんてなくなり、
家でもいつもの調子に戻って来た。
その日の夕食を鶴屋さんが口にし、
鶴屋「キョン君やれば、出来るじゃないか!」
キョン「まあ、コレくらいは?」
そこには珍し俺が作った夕食が並んでいた。
鶴屋「初めの夕飯の時には、驚かされたけどね!」
鶴屋さんの笑いは絶えなかった。
キョン「あれは、冗談ですよ♪」
その時キョンは気を許したと思い口を滑らせた。

209: 2008/06/02(月) 14:55:33.86 ID:oWz0bTTr0
キョン「いや、さすがに色々考えてアレは酷かったですよね」
鶴屋「考えたって」
キョン「まあ色々あって、鶴屋さん笑ってませんでしたし。」
鶴屋「私の為?」
キョン「あっ・・・いや、まあ。・・・はい」
鶴屋「ありがとうね、キョン君!」
キョン「鶴屋さん?」
キョンの隣に座った。
その時、キョンの中でいくつかの疑問が脳内で蘇った。

215: 2008/06/02(月) 17:09:15.47 ID:oWz0bTTr0

真っ直ぐに鶴屋さんはキョンを見つめ、
鶴屋「キョン君・・・あのね」
(何故、俺はココに居るのだろう?)
鶴屋「二人で居て。」
(誰が?鶴屋さん・・・だったのか?)
鶴屋「キョン君の優しい所とか」
(本当に?しっかり思い出せ俺!)
二人の少しずつ距離が近づく。
鶴屋「キョン君のおもしろい所とか」
(何故だ!何故思い出せない?・・・それに)
鶴屋「キョン君と一緒に居られて」
(・・・・・・)
鶴屋「とっても」
キョン「あっ!あの!!」
鶴屋さんは言葉を止めキョンを見つめる。
距離は10cm程まで近づいていた。

216: 2008/06/02(月) 17:55:24.86 ID:oWz0bTTr0
キョン「少し・・・時間を下さい。」
鶴屋「ぁっ・・・」
怯えたように鶴屋さんがキョンと距離をとる。
キョン「別に嫌とかじゃないんですけど・・・やっぱりこういうのは、男からだと思うんです。」

・・・最悪な嘘・・・

気持ちが悪かった。
言葉をそのまま受け取った、鶴屋さんは笑顔のままだった。

219: 2008/06/02(月) 18:56:00.66 ID:oWz0bTTr0
それから二人はそれぞれの部屋に戻った。

状況を整理しよう。
誰から言われたか分からない今回の発端。
更に言うならこれだけ、
鶴屋さんと一緒に居て未だに未遂な件・・・おかしいだろ?
それは誰かの陰謀か?
・・・そんな時はだいたいアイツが絡んでいるはず。

Purrr

携帯を見るとアイツからの着信が鳴っていたる。

220: 2008/06/02(月) 18:56:49.37 ID:oWz0bTTr0
キョン「よう。」
古泉「僕のお財布がスッカラカンなんで迎えに来て下さい」
キョン「どうした?」

話を聞くとハルヒ達に連れまわされ、気が付けば一人にされていたと言う。

キョン「まあ、いいや。あのさ。」
古泉「えっ?話を聞いただけですか?」
キョン「俺が鶴屋さんの家に行き始め時なんだけどさ。」
古泉「懐かしいですね、朝比奈さんが切れたのはアレが初めてで最後でしたからね。今の所は。」
キョン「その前の日俺って何してた?」

227: 2008/06/02(月) 21:54:33.89 ID:3WLNu2E00
もし自分に支援いただいている方いらっしゃいましたら、

もうしばらくお願いします(40分位?^^;

232: 2008/06/02(月) 22:40:18.65 ID:3WLNu2E00

古泉「・・・あんまり覚えていませんけど・・・部室から出て行って、涼宮さんに貴方が明日から鶴屋さんの家に泊まるって聞いたような・・・でも、曖昧ですね。」
キョン「ハルヒから?」
古泉「・・・長門さん?どっちだったかな?いや、いなかったかな?」
キョン「なんだよ、はっきりしないな・・・分かったハルヒに聞いてみるわ!じゃ」
電話が切られ、
古泉「えっ!僕はどうするんですか!?」
古泉がかけ直すと、電話中の音が鳴る。
??「古泉一樹」
古泉「えっ?あぁ~、どうし?!た」
古泉が振り向くと同時に距離を詰められた。
更に打撃を打ち込まれるが、
??「避けられた」
高く舞い上がり古泉との距離を一度取る。
古泉「甘く見ないで下さい」

233: 2008/06/02(月) 22:40:49.59 ID:3WLNu2E00
??「甘く見てない」
??2「光魔神の力を導き我が剣にて裁きを下す
零神光爆撃(れいじんこうばくげき)」
古泉「ちぃ!反対!?(!!超能力が使える!?)」
両サイドの相手から複数の光が光弾となり古泉へ光槍のように伸びる。
古泉「ふもっふ!」
紅い力の塊が古泉の両手からかなりなスピードで左右に飛ばす、
光槍とぶつかると零秒で光槍が爆発。
古泉「えっ?」
爆風で他の光槍が急に進行を変え古泉を狙い打つ。
古泉「あぁあぁああぁあっ!!!」
??「古泉一樹貴方は喋り過ぎた。」
??2「ねぇ、それより←この??2って酷くない?」
??「アンタも、もういい」
??2「そんな~」
と、言いながら姿を消していく。
??「っ!!・・・そう、彼女の制御が始まったの・・・最終決戦の時が近い。」

235: 2008/06/02(月) 22:46:05.03 ID:3WLNu2E00
古泉が激戦をしたとは知らず、キョンが次に電話をしたのは、
ハルヒ「珍しいわね、今は鶴屋さんとラブラブなんじゃないの~?」
キョン「あのな、俺と鶴屋さんはそんな関係じゃない」
ハルヒ「何言ってんのよ、一緒にまで暮らしてんのに」
キョン「その事なんだが」
ハルヒ「何?」
キョン「お前、俺に何を言った?」
ハルヒ「はぁ?いつの話よ?」
キョン「俺が鶴屋さんと暮らす前の日だよ。」
ハルヒ「前の日?」
キョン「部室でお前は、俺に」
ハルヒ「声紋認証、キョンと判断。キーワードを照会されました。」

236: 2008/06/02(月) 22:47:58.98 ID:3WLNu2E00
キョン「おい?ハルヒ?」
ハルヒ「貴方が求めている答えは、私ではない。」
キョン「・・・」
ハルヒ「とても美しく、とても儚い、可憐な貧O美少女。その名は」
キョン「長門か!良し!!」
キョンは電話を切り長門へ電話をするが切られていた。
キョン「直接行くか・・・今なら、家でいいだろう。」
部屋を出ると、
キョン「あっ、すみません!ちょっと出てきます。」
鶴屋「気を付けて・・・」
悲しげな笑顔にも見えたがキョンはそのまま家を出た。
鶴屋「・・・」

237: 2008/06/02(月) 22:53:53.61 ID:3WLNu2E00
- 長門宅 -
キョン「入るぞ!」
鍵は開いていたそのまま入っていくと、
長門「良く来た」
キョン「・・・・・・」
キョンは驚愕した。
部屋のインテリヤなど元々無かったが、部屋は真っ暗な闇でしかなかった。
照らしているのは長門の隣に用意された蝋燭が左右に一本ずつあるだけ。
更に座っている椅子と長門自身もそうだが、魔王を意識したのだろう椅子と衣装が気になる。
キョン「お前、何やってんだ?」
長門「魔王」
キョンの中で正解!!と誰かが叫んでいた。
キョン「いや?・・・とにかく説明してくれないか?」
長門・・・魔王は頷いた。

238: 2008/06/02(月) 23:03:01.70 ID:3WLNu2E00
それはあの日、ハルヒと部室で長門が待っていた時まで遡る。
ハルヒ「ねぇ、有希は結婚とかどういう人としたい?」
長門「・・・」
ハルヒ「具体的にでなくても、大まかに無いの?」
長門「(フルフル)」
ハルヒ「例えばどういうタイプの人がいいと。」
長門「???」
ハルヒ「私はねー、やっぱり宇宙人とか未来人とか超能力者がいいわね~」
長門「なんで?」
ハルヒ「普通の人間には興味ありませんって」
長門「・・・(緊急操作要求)」
ハルヒ「普通の人間は普通の人間と付き合えばいいのよ」
長門「・・・(承認を確認)」
ハルヒ「なんてね、アハハッ。それじゃ、結婚出来ないしね」
長門「えっ?違うの?」
ハルヒ「そうよ?」
長門「・・・・(もう遅い)」
ハルヒ「えっ?」
情報操作開始・・・

長門「と、言う訳」
キョン「・・・いや肝心な所抜けてるし」
??「それは、本当かにょろ・・・」
キョン「!!!!?・・・鶴屋さん・・・」

240: 2008/06/02(月) 23:11:46.39 ID:3WLNu2E00
鶴屋「・・・それじゃあ、キョン君といた日々は」
長門「偽物、虚偽、フェイク」
鶴屋「でも、二人で過ごした時間だけは」
みくる「それも、元の生活に戻してしまう事も可能」
キョン「朝」 鶴屋「みくる!」
長門「もうバレてしまったからには、元に戻すしかない」
キョン「(ちくしょうこんな時にアイツがいれば!)」
長門「貴方が思っているのはアレ?」
キョン「・・・?!!!!」
古泉がキリストと同じく十字架に貼り付けられていた。
長門「打ち手は、ない」
キョンと鶴屋さんが顔を見合わせる。

241: 2008/06/02(月) 23:23:18.93 ID:3WLNu2E00
長門「では、情報操作開始・・・後は朝倉にまかせた」
朝倉「こんな時だけ私?!」
長門「(ヒンムクゾ)」
朝倉「ひぃ~ん」

キョン「あの・・驚かないんですね?」
鶴屋「SOS団がおかしいと思っていたのに毛が生えた程度だと思って」
キョン「(たくまし過ぎです)すみません、巻き込んでしまったみたいで」
鶴屋「みくるの友達だからね、仕方ないと思っているよ!」
キョン「・・・泣かないで下さい」
鶴屋「泣いてないにょろ!大丈夫にょろ!」
キョン「・・・無理」
鶴屋「無理じゃない!」
キョン「もういいんですよ、強がらないで。どうせ、長門達に消されてしまうんですから。」
鶴屋「うぁわぁあん・・・もっともっと一緒に居たい!」
キョン「一緒に居られますよ。ずっと願っていれば。」

朝倉「あっ、長門さんアウトです~」
長門「アウトー」
朝倉「冗談ではなくて、申請拒否されました。」

242: 2008/06/02(月) 23:33:07.55 ID:3WLNu2E00
聞けば長門があげた緊急操作要求は、
あくまでもハルヒに対してでありそれを変える理由と今回あげた情報操作の要求が不釣合いという事で否決となった。
長門「撤収」
長門がそういうと部屋を元の何もない部屋へと戻しはじめ、
みくる「古泉君大丈夫ですか?」
古泉「こ、ココは?」
みくる「早く帰りましょう?」
古泉「もう・・・明日から家に居ます」
古泉が自宅警備へと転職しようとしていたり、
朝倉「長門さん、ココのはこっちにしまっていいんですよね?」
長門「あっち」
朝倉と長門のあっちこっちを聞きながらいまいち現状が掴み取れなかった、
俺と鶴屋さんが顔を見合わせ笑っていた。

ハルヒ「あれ?私は・・・」

 - 完 -

244: 2008/06/02(月) 23:35:08.43 ID:3WLNu2E00
色々ありましたが、中盤のグダグダは本当に申し訳なかった^^;
支援・感想・保守を頂いた方々ありがとう御座いました!
またどこかで会いましょう~!

引用元: キョン「鶴屋さんの家に住むことになった」