1: ◆hhWakiPNok 2013/04/24(水) 18:59:38.68 ID:mI41kIN30
P「上京? 九州の鹿児島からか?」

智香「そうなんですっ!」

P「また急だな」

智香「それが、父(おやっ)どんが内緒で知らせてくれたんです。母(おっか)はんが、こっそいアタシのよしをみけ来る、って」

P「え?」

智香「あ、ええとっ……父が内緒で知らせてくれたんです。母がこっそり私の様子を見に来る、って」

P「きっと智香の事が心配だけど、気を遣わせたくなかったんだろうな」

神崎蘭子「天よりの加護と庇護が、汝を守りたもう……ふふっ」(訳:過保護ですね……ふふっ)

智香「それも途中の熊本で蘭子ちゃんのおっかはんと合流して、一緒に上京するって」

蘭子「………………えっ!?」


3: 2013/04/24(水) 19:04:30.11 ID:mI41kIN30
P「蘭子のお母さんもか!?」

蘭子「ど、どど、どうしよう?」

P「そ、それでいつなんだ? 2人のお母さんが上京するのは!?」

智香「……今日です」

蘭子「ええええええええぇぇぇーーーっっっ!!!」

ちひろ「あの、プロデューサーさんにお客さんがおいでですけど」

P「え、ちょ、も、もうか?」

蘭子母「どーも。いつも蘭子が闇に飲まれておりますったい、蘭子の母ですたいね」

P「あ、ど、どうも。プロデューサーのPです」

智香母「娘がお世話になっておりもす。智香の母です。どうぞよろしくお願いしもす」

P「あ、は、はい。よろしくです」

蘭子「かくさん! なんしにきたったい!!」

智香「えっ?」

P「えっ?」

8: 2013/04/24(水) 19:08:58.42 ID:mI41kIN30

蘭子「あ……万物を生み出し、偉大なる大地よ。古の盟約を守りて、疾く帰還せよ」(訳:お母さん、早く帰ってよ)

蘭子母「なんね。蘭子が心配なごつあるから、様子ば見ん来たったいね」

蘭子「……高き天が落ちる時を思え」(訳:心配なんかしなくていいのに)

蘭子母「まったくこん子は、まーだそげんこつ喋り方をしたったいね。はいはい、かくさんは闇に飲まれったいね」

P「微妙に、闇に飲まれるの使い方がズレているのが……」

智香「おっかはん。来るなら来るで、アタシに知らせてくるれあよかてっ☆」

智香母「そげなことよっか、こん人じゃっとな? こないだ、話しちょったのは」

P(なんだ? 智香もお母さんも、俺を見てるみたいだが)

智香「おっかはん! そいは内緒やてゆたのにっ!!」

智香母「だいもゆてないよ。でも気になったから、どげな人か見け来たんよ」

P(よくわからんが、俺のことを話しているのか?)

智香母「良さそな人で安心したよ。じょしくいくといいね、智香」

智香「おっかはん!! じゃっでゆわんでってっ////」

9: 2013/04/24(水) 19:12:17.75 ID:mI41kIN30
P「あの……智香、よくわからんから訳してくれないか」

ちひろ「プロデューサーさん、実はここに便利な方言翻訳機が」

P「……いくらですか?」

ちひろ「今なら300モバコインで」

P「智香に訳してもらうから、いいです」

ちひろ「レンタルも! レンタルもありますけど!」

智香母「そうそう、きゃあするっ所じゃった。こやみんなで、たもっちょったもし」

智香「あ、これ、みんなで食べて欲しいって母がっ☆」

P「あ、どうもお気をつかわせちゃってすみません……これ、鳩サブレかな?」

智香「違いますよっ。鹿児島名物、さつまどりサブレですよっ☆」

三村かな子「バター風味で美味しいね」パクパク

P「いつ来た!? かな子!!」

10: 2013/04/24(水) 19:14:39.86 ID:mI41kIN30
蘭子母「そうそう、あてえもお土産ばあったったいね。こいも食べてほしか」

P「……お母さん、なんだって? 蘭子」

蘭子「……冥府よりの供物を、存分に味わうがいい」(訳:お土産、食べてください)

P「ええと……二重翻訳とかややこしいな」

蘭子「供物なぞ無用! 速やかに還元を迎えよ!」(訳:もうお土産もいいから! 早く帰ってよ!)

蘭子母「こいは、あてえの手作りの筑前煮たいね」

蘭子「!」ゴクリ

P「おお。せっかくだから、いただこうか。今、器の用意を……」

高垣楓「ラブストーリーは筑前煮……ふふっ」スッ

P「楓さん、いつ来ていつ用意したんですか?」

かな子「うわあ。これが、本場の筑前煮なんですね。甘めの味付けで、美味しい!」

智香「九州の味だよねっ☆」

ちひろ「これは……売れる! 商業展開も視野に入れて……ガチャの特典にオマケすれば……」ブツブツ

12: 2013/04/24(水) 19:18:21.81 ID:mI41kIN30
P「鶏肉も柔らかくて、最高に美味しいですよお母さん。あれ? 蘭子は食べないのか?」

蘭子「時は至らず」(訳:今はいらない)チラチラ

蘭子母「昔は筑前煮ば、ほんのこつ美味しかっちゅうてよう食べよったったいにねえ」

智香「蘭子ちゃんっ☆ 食べないと無くなっちゃうよっ!」

P「ほら、蘭子」

蘭子「……け、眷属の求めに応じ、霊力を我に取り込まん」(訳:ま、まあみんながそう言うなら、食べてもいいかな)

かな子「いやー。美味しくて全部、食べちゃいました」ペロリ

楓「フェリスはある朝筑前煮……ふふっ」ペロリ

蘭子「!」ズコー

蘭子母「蘭子ば、ぐすぐすしよっとからたい」

蘭子「うう……」グスッ

蘭子母「ほら、蘭子の分はこいたい。後で温めて食べなっせ」

蘭子「!」パアァ

15: 2013/04/24(水) 19:22:11.42 ID:mI41kIN30
智香母「そいじゃあ、あたいどんこいで失礼いたしもす」

智香「あ、母達がこれで失礼するって」

P「え? もうですか? せっかく上京されたのに……良ければ東京見物でも」

蘭子母「よかって。娘ば元気そうで安心したったい」

智香母「おはんもしごっがあるじゃんそから、あたいどんの事は気にせんでたもし」

智香「おっかはん……わかいもした。アタシ、きばっからっ☆」

P「智香、お母さんはなんだって?」

智香「あっ、ごめんなさいっ! アタシ達は仕事があるだろうから、自分たちのことは気にしないでいいって」

P「すみません。せっかく来られたのに」

16: 2013/04/24(水) 19:24:27.21 ID:mI41kIN30
蘭子母「ほんによかって。蘭子、元気で闇に飲まれったいね」

蘭子「……予言の書は確かなり」(訳:わかってる)

智香母「智香をよろしくお願いいたしもす」

P「もちろんです」

P(これは訳してもらわなくてもわかるな)

智香母「そいじゃあいっもそか。はよせんと遅れてしまうかもしれんし」

蘭子母「そうたいね。そいじゃあ」

蘭子「あ……」

P「またいらしてください!」

かな子「お土産、美味しかったです」

楓「筑前煮……美味しいから、また欲しいです……ふふっ」

智香「いろいろとあいがとっ☆」

蘭子「……」

17: 2013/04/24(水) 19:27:08.21 ID:mI41kIN30
P「蘭子、良かったのか? お別れも言わなくて」

蘭子「……」

智香「おっかはん、心配して来てくれたんだよっ?」

蘭子「……」

P「いいお母さん達だったな。あんまり話ができなくて残念だよ」

智香「次……いつ会えるかなっ……」

蘭子「!」ビクッ

P「2人とも、九州から出てきて寮暮らしだもんな。仕事もけっこう忙しいし」

智香「寮は寮で楽しいですけどっ……」

蘭子「……」

18: 2013/04/24(水) 19:30:31.89 ID:mI41kIN30
P「蘭子、良かったのか? お別れも言わなくて」

蘭子「……」

智香「おっかはん、心配して来てくれたんだよっ?」

蘭子「……」

P「いいお母さん達だったな。あんまり話ができなくて残念だよ」

智香「次……いつ会えるかなっ……」

蘭子「!」ビクッ

P「2人とも、九州から出てきて寮暮らしだもんな。仕事もけっこう忙しいし」

智香「寮は寮で楽しいですけどっ……」

蘭子「……」

P「また里帰りもさせてやるからな。お、握手会の会場が見えてきたぞ」

蘭子母「どーも。いつも蘭子が闇に飲まれておりますったい、蘭子の母ですたいね」

智香母「娘がお世話になっておりもす。智香の母です。どうぞよろしくお願いしもす」


       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
    P・蘭子・智香


19: 2013/04/24(水) 19:33:17.65 ID:mI41kIN30
ファン1「え? 蘭子様の母君?」

ファン2「マジで? ホンモノ?」

ファン3「智香ちゃんのお母さん? うわー、握手してください」

蘭子「かくさん! 帰ったやなかとや!!」

ファン1「えっ?」

ファン2「えっ?」

ファン3「えっ?」

蘭子「あっ……古の契約の破棄は重罪なり」(訳:帰ったんじゃなかったの!?)

智香「おっかはんも、帰ったんじゃっ」

蘭子母「蘭子たちば働いちょっとこ、見とこっと思いよらんでね」

智香母「ついでに智香の宣伝もしてあげようと、思たんだよ」

20: 2013/04/24(水) 19:35:35.69 ID:mI41kIN30
ファン1「おおー……マジで蘭子様と智香ちゃんのお母さんなんだ」

ファン2「すげえ……」

ファン3「自分、サインいいっスか?」

蘭子「退け! 魔界の使者よ!!」(訳:帰って!)

智香「おっかはんも、宣伝とかいいからっ////」

ファン4「蘭子様と智香ちゃんのお母さんがきてるんだってよ!」

ファン5「一目お会いして、ご挨拶を!」

ファン6「俺、結婚を前提に蘭子様のファンをしています!!」

P「こ、こりゃ、収集がつかないな」

ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん!」

P「なんですか?」

21: 2013/04/24(水) 19:38:07.50 ID:mI41kIN30
ちひろ「先ほどの3人のズコーが見事だったので、こんなものを作ってみました」

P「これは……プラモデルですか?」


    ┏━┳━━┳━┓
    ┣ヽ ̄ / (・ω・)┫
    ┣━━╋━╋━┫
    ┣、ハ,,、 \(.\ ノ┫ズコープラモ
    ┗┻━━┻━┻┛

完成図
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、 


ちひろ「これをガチャチケの特典景品にして……」

グシャッ

23: 2013/04/24(水) 19:41:44.94 ID:mI41kIN30
P「くっ、無駄な時間を……うおわっ!」

ファン5300「自分、智香ちゃんの重課金兵です! お母さん!!」

ファン5301「僕なんか蘭子様のために廃課金人になりました!!!」

P「た、大変な騒ぎに……んっ!?」

ちひろ「蘭子ちゃんと智香ちゃんのお母さんの握手は、こちらが最後尾となっておりまーす!! はいはい、ここに1モバコインを入れてくださいねー!!!」

P「勝手に商売にするなあーっ!」

スパコーン!!!

ちひろ「うう……せ、千川ちひろは……氏んでもモバコインを放しませんでした……」ガクッ

P「と、ともかくお母さん達はこちらへ!」

25: 2013/04/24(水) 19:46:27.37 ID:mI41kIN30
P「困りますよ。ファンはみんな、アイドル達のプライベートに興味津々なんです。そこへ親族の人とかが現れたら、パニックになります」

蘭子母「ほんのこつ、すって」

智香母「ごめわっをおかけしもした」(訳:ご迷惑をおかけしました)

P「でもまあ良かったです。蘭子も智香もファンの人は理解があるし、2人が呼びかけてくれたら騒ぎも収まったし」

ちひろ「良かったですね」ホクホク

P「……ともかく、やっぱりというか折角おいでになったんですから、もうしばらく我々と一緒にいてくださいませんか?」

蘭子母「よかとですたいね?」

智香母「かえOちゃ申し訳なかです」

P「いえいえ。蘭子も智香も喜びますし」

蘭子「離縁の命運の如く道よ……」(私は別に……)

智香「おっかはん、せっかっじゃっで泊まっていってよっ☆」

P「お、2人とも終わったか」

27: 2013/04/24(水) 19:49:44.49 ID:mI41kIN30
蘭子「次なる高みに我は臨まん」(次のお仕事に行かなくちゃ)

智香「そいで、きゅのおしごっはおわりじゃっで。おっかはんっ☆」

智香母「……ほんのこて、せわしんじゃっどえ」

蘭子母「……プロデューサーさん、あてえらやっぱし失礼したるたい」

蘭子「え……」

智香母「あてえも、そいがいいとおも」

智香「そんな……」

P「なんとなくだが、やっぱり帰るっておっしゃってるんだな? そう言わずにどうですか? さっきも2人ともちょっと寂しそうだったし、こうした機会もなかなか無いと思うんですよ」

蘭子母「はなれとっても、家族ったい。あてぇはそいでよかとですたいね」

智香母「そうおももす。じゃあ智香、さいなら」

蘭子「あ……」

智香「おっかはん……」

28: 2013/04/24(水) 19:52:28.52 ID:mI41kIN30
P「母親って、ありがたいよな。ああしていつも心配してくれて」

智香「さっきはちょっとビックリしましたけど、心配して来てくれたんですよねっ」

蘭子「哀風の招来したる」(ちょっと悲しくなってきました……)

P「今度会ったら、ちゃんと甘えておくといいぞ」

蘭子「……」コクン

智香「そうだねっ。アタシもっ……」

P「さてと。次は、新しい缶コーヒーのCM収録だったな」

智香「また、おっかはんたちがいたりしてっ☆」

蘭子「暁と黄昏の邂逅」(訳:さすがにそれはない)

29: 2013/04/24(水) 19:54:46.84 ID:mI41kIN30
P「まあさすがにスタジオには、お母さん達は来ていないと思うが」

蘭子母「こいが蘭子ば宣伝すっコーヒーたいね」

智香母「まいっぺ欲ほしけどいいじゃっとな?」(訳:もう一杯欲しいんですけどいいですか?)


       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
    P・蘭子・智香


30: 2013/04/24(水) 19:57:19.46 ID:mI41kIN30
P「お、お帰りになったんじゃなかったんですか!?」

蘭子「かくさん!!」

智香「おっかはん!?」

蘭子母「おお、来たったいね。待っとったったい」

智香母「そいがな。つごで待ち時間ができたから、どうしようと思ちょったらこん女の人が……」

ちひろ「へへへ。ご案内したんですよ」

P「ちひろさん……手回しよすぎです……」

ちひろ「さ、蘭子ちゃんも智香ちゃんもどうぞ」

蘭子「天竺の小麦焼」(なんですか?)

智香「なんですかっ?」

ちひろ「甘えたいんだったわよね? さ、どうぞ。さ、さ」

智香「こ、こんな人前でっ////」

蘭子「……」

31: 2013/04/24(水) 19:59:17.73 ID:mI41kIN30
智香「恥ずかしいよっ。ねえ。蘭子ちゃ……」

蘭子「……かくさん」ギュッ

智香「蘭子ちゃんっ!?」

蘭子「感謝の極み……」(来てくれてありがとう……)

蘭子母「よかと。かくさん熊本からいつも見とるで、がんばったい」

蘭子「……」コクッ

32: 2013/04/24(水) 20:02:43.11 ID:mI41kIN30
智香母「ほら、智香もこっちへおいで」

智香「ええっ!?」

智香母「ほら」ギュッ

智香「おっかはん……こどんにもどったみたいだよっ!」

智香母「そいでよか。おっかはんからしたら、いっずいも智香はこどんなんじゃっで」

智香「……うんっ☆」

33: 2013/04/24(水) 20:05:16.26 ID:mI41kIN30
智香母「あん人な、智香はどこが好(す)っとなよ?」

智香「……優しかよ。そいに、何時(いっ)も一生(いっで)懸命(いっぺこっぺ)で、頑張ってくるっんだっ////」

智香母「智香は変わらんねえ」

智香「何時(いっ)もアタシよ見ていてくれてっ、応援してくれてっ、アタシが上手(じょし)くいくとわがのことみたいに喜んでくれてっ////」

智香母「うんうん」

智香「そん頑張ってる姿がっ……」

智香母「好(す)っなんじゃっど?」

智香「……大好(す)っじゃっ////////」

34: 2013/04/24(水) 20:11:49.66 ID:mI41kIN30


P「智香とお母さん、なんの話をしてるんだろう……あれ? ちひろさん、それはさっきの方言翻訳機ですか?」

ちひろ「えへへへへ……聞きますか? プロデューサーさん。今なら試聴ということで無料にしますよ?」


36: 2013/04/24(水) 20:13:06.22 ID:mI41kIN30


智香母「おやっどんには、じょしくゆてあぐっから。智香はせわせんで、頑張ってあの人をモノにしやんせ」ギュッ

智香「……おっかはん。あいがっとっ////」


37: 2013/04/24(水) 20:15:45.82 ID:mI41kIN30
P「……いいです。遠慮しておきます、ちひろさん」

ちひろ「あれ? 本当にいいんですか? 智香ちゃんの事、色々と知りたいんじゃないんですか?」

P「智香に聞くからいいです。今は教えてくれなくても、いつか聞きますよ。あの時なにを話していたのか、って」

ちひろ「ふうん」ニコニコ

P「今は目の前の仕事、そして智香や蘭子達をトップアイドルにすることを頑張らないと」

ちひろ「そうですね。頑張らないといけないですね」ニヤニヤ

P「?」

38: 2013/04/24(水) 20:18:01.50 ID:mI41kIN30
P「さ……2人とも、良かったな。そろそろ仕事だぞ」

蘭子「魂が猛るわ」(訳:がんばります)

智香「プロデューサーさんっ、アタシから目をはなしたらダメですよっ☆」

P「よし! 本番、お願いしまーす!」


智香「智香とモカを一緒に飲もっか☆」

蘭子「やみつきで飲まれよう!」

\ハイオッケーデース!/

40: 2013/04/24(水) 20:23:17.35 ID:mI41kIN30
P「ところでお母さん達、なんか都合で待ち時間がみたいな事を言ってたみたいですけど」

ちひろ「はい。それがなにか?」

P「なんの都合の、なんの待ち時間なんですか?」

ちひろ「なんでも、誰かが来るのを待つとかなんとか……」

P「? 誰だろ?」

蘭子父「おーい! 迎えば、きたったい!」

智香父「生(うん)まれっ初(はい)めっ飛行機に乗った。鉄の塊が空を飛(つ)っって不思議(ふしっ)だな」


       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
     P・ちひろ


42: 2013/04/24(水) 20:31:04.53 ID:mI41kIN30
蘭子「おっげんしー!」

智香「おやっどん!」

蘭子父「おお、蘭子ば、いつ見てもむぞらしかったい」デレー

智香父「おっかはんを迎(むけ)めに来た。帰りは新幹線にすっぞ」

P「あ、あの、どうも、プロデューサーのPと申します……」

蘭子父「こいはどうも、蘭子がいつも闇に飲まりょーたい」

智香父「お世話んなっておりもす」

蘭子母「そいじゃかくさん、帰っね」

智香母「お騒がせしもした」

P「いや、せっかくですからご両親で今夜は東京へ……」

43: 2013/04/24(水) 20:34:28.11 ID:mI41kIN30
蘭子母「いえいえ、今度はほんとに帰ったい」

智香母「そいじゃあ……あ、Pさん」

P「あ、はい」

智香母「おはんみたいな息子(むひこ)ができたら、あたいも嬉(うれ)しかです」

P「あ、はあ。智香、お母さんはなんだって?」

智香「////////」

P「?」

ちひろ「貸しましょうか? これ?」チラッ

P「だからいいですって」

蘭子「天よりの再臨を待つ」(訳:また来てね)

蘭子父・母「「たまには蘭子も熊本に帰っとよ」」

智香「おっかはんもおやっどんも、元気でねっ☆」

智香父・母「「智香もな」」

44: 2013/04/24(水) 20:36:57.29 ID:mI41kIN30
翌日

智香「おはようございますっ☆ プロデューサーさんっ!」

蘭子「旭日の輝きに包まれよ(訳:おはようございます)

P「おはよう。昨日はビックリしたな」

智香「はいっ! でも嬉しかったですっ☆」

蘭子「ハイテンションモード発動中」(訳:元気が出ました)

P「あの人達が故郷で見ていてくれてるんだもんな。がんばらないと」

智香「アタシも応援されていたんですねっ! 今まで以上にがんばりますっ☆」

蘭子「我が真の姿を見よ!」(訳:これからの私はひと味違いますよ!)

P「さて、今日は野外ライブだが……」

智香「……さすがに、おっかはんもおやっどんもいませんね」ホッ

蘭子「天地は闇へと去りぬ」(訳:帰っちゃいましたから)

P「じゃあ控え室へ……」

46: 2013/04/24(水) 20:40:16.80 ID:mI41kIN30
川島瑞樹「みんな、私の登場を待っていたのね。わかるわ!」

\ミズキサーン/ \スキダーアッー/\ケッコンシテー/

P「おお、今は瑞樹さんのステージか。ここからでも、盛り上がりがわかるな」

智香「確か、今回は凛ちゃんと組んでのセッションでしたねっ☆」

蘭子「天よりの声が聞こえる」(訳:超楽しみ)

凛「じゃあノッていくよ」

\リンチャーン/\カワイイー/\ムゾラシカッタイ/

P「すごいな……ん?」

48: 2013/04/24(水) 20:44:15.68 ID:mI41kIN30
蘭子「あれっ!?」

智香「むぞらしかって、確か熊本弁で『可愛い』って……」

瑞樹「赤く暮れる♪ 校舎の裏で♪」

\ミーズキー/\カワイーッ/\ホンノコテヨカワキジャ/

P「今……腋がどうとか聞こえなかったか?」

蘭子「千慮の一失……」(訳:もしかして……)

智香「まさかっ……」

50: 2013/04/24(水) 20:49:30.17 ID:mI41kIN30
蘭子父「凛ちゃんはむぞらしか! ほんのこつ最高たい!! 凛ちゃーん!!!」

智香父「上京して見(み)け来たかいがあったとよ! ほんに瑞樹ちゃんの腋は最高じゃ!! うおお、結婚(といよ)てくれ!!!」


       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
    、ハ,,、  ̄
    P・蘭子・智香


おわり

53: 2013/04/24(水) 20:51:56.68 ID:mI41kIN30
以上で終わりです。
おつきあいいただいた方、そして画像先輩ありがとうございました。

引用元: 若林智香「故郷から母が上京してくるそうなんですっ!」