後日

櫻井｢やぁ、キミが野原しんのすけ君だね｣

しんのすけ｢ほっほーい！オラ野原しんのすけ5歳！納豆にはネギを入れるのが好きだぞ～、好きな物は～～、お・ね・え・さ・ん❤｣

櫻井｢は、ハハッ、面白い子ですね｣

ひろし｢えぇ･････しかしこの子は生まれつき脳に障害を抱えていまして･････｣

みさえ｢･････ｳｸﾞｯ･････しんちゃん･････｣ｼｸｼｸ

櫻井｢奥さん･････｣

ひろし｢みさえ･････｣

裏ひろし『あっはっはー！ナイス泣き演技だぞみさえー！！』

裏みさえ『お金のためならちょちょいのちょいよ！アハハー！！』

ひまわり｢たやー！！☆(イケメンがいる！！)｣

櫻井｢しんのすけ君は『ケツだけ歩きで富士山登頂』に挑戦してくれるみたいだけど、ケツだけ歩きってのはなんなのかな？｣

しんのすけ｢ケツだけ歩きってのは～～こうやるんだぞ！｣

櫻井｢す、すごい！こんな事ができるなんて･････｣

ひろし｢そうなんですよ、こいつケツがとても器用で…ははっ｣

みさえ｢お下品で申し訳ないんですけど･････｣

櫻井｢い、いえすごいですよこれは！(これは高視聴率間違いない！)｣

しんのすけ｢そんなに褒めてもおならしか出ないぞ～～(笑)｣ﾌﾟｩ～

24時間テレビ当日

水ト｢えー、では富士山ふもとにいる寿司屋太鳳さーん！｣

たお｢はーい！今こちらでは野原しんのすけ君とそのご家族のかたが富士山を登る準備をしていまーす！｣

たお｢しんのすけ君はけ…ケツだけ歩きってので富士山登頂を目指すんだよねっ！｣

しんのすけ｢そうだぞ！たおちゃんに応援してもらえればちょちょいのちょいだゾ！｣

ひろし｢たおさん、実は私もあなたのファンでして…私のことも応援していただければうれしいですね、あの『チアダン！』の時のように…ね｣ｼｬｷｯ

たお｢は、はーい！二人ともがんばれー！フレーフレー！野原一家！！｣

しんのすけ｢ポッポーー！！！ｼｭｼｭ…ﾎﾟﾎﾟ…ｼｭｼｭ…ﾎﾟﾎﾟ…ポッポーーーーーー！！！！！！！！！！！！｣ｹﾂｹﾂ

たお｢あ、し、しんのすけ君！まだ登っちゃらめ！｣

ひろし｢こ、こら！しんのすけ！｣

たお｢す、少し早いですがしんのすけ君がけ…ケツだけ歩きで富士山を登り始めたようです！｣

みさえ｢しんちゃん待って！！｣

櫻井｢は、早いですね…もうあんなに上の方に…ではたおさん、次は2合目に着いた頃よろしくお願いします｣

たお｢は、はい！！｣

1時間後

櫻井｢えー、ではここでケツだけ歩きで富士山登頂に挑戦しているしんのすけ君のほうに動きがあったようです、富士山にいるたおさーん！｣

たお｢は、はーい…す、すみませんしんのすけ君がものすごいスピードで登っていってしまいはぐれてしまいました…｣

みさえ｢しんちゃーーん！！｣

ひろし｢しんのすけー！！！！｣

みさえ｢だから…私はこんな偽善番組に出すの嫌だったのよ！！！！｣

ひろし｢なにをぉ！！おまえだってギャラもらえるって言ったら目の色変えてすぐ応募したくせによぉ！！｣

たお｢あ、あわわ…二人とも落ち着いてください！｣

ひろし｢うるさい！！｣ﾑﾆｭｯ

ひろし｢……ﾑﾆｭｯ？｣

たお｢き･････キャーーーーーーーー！！！！！｣

みさえ｢あんた何やってんのよーーー！！！！！｣ﾄﾞｺｽｶﾊﾞｷ

ひろし｢ぐええええええーーー！！！！！！！！｣

テレビ｢おそれいりますがしばらくそのままお待ちください｣

しんのすけ｢とおちゃーん！かあちゃーん！たおちゃーーん！！｣

しんのすけ｢んもう…みんなして迷子なんて参っちゃうよね｣

しんのすけ｢ん…？あそこに誰かいるゾ、おーーーい！そこの人ーー！｣

俺｢！！！｣ﾋﾞｸｩ

しんのすけ｢お兄さん首に縄なんて巻いてなにしてるの？危ないゾ｣

俺｢ガキが…邪魔すんなよ｣

しんのすけ｢･････？｣

俺｢こんな社会じゃ生きてたってしょうがねぇんだよ、おまえだってこの先生きててもつらい思いするだけだぞ｣

俺｢見たところおまえ池沼だろ、生きてくのつれぇぞ、いじめ、受検、就活･････なにをするにしてもその頭が邪魔をする｣

俺｢この世にはな･････どんなに努力したってどうしようもないことがあるんだよ｣

しんのすけ｢だから･････氏んじゃうの？｣

俺｢そうだよ！俺はずっとつらい思いをしてきた！だから今日ここを通る24時間テレビのカメラの前で自頃してやるんだ！これが今の社会に苦しめられた俺からのせめてもの社会の奴らへの復讐だぜ！ギャハハ！｣

しんのすけ｢･････｣

たお｢い、いました！しんのすけ君です！･････それと･････あれは？｣

しんのすけ｢お兄さんバカだゾ！どんなにつらくたって･････生きていくことが大切なんだゾ！！｣

俺｢…ッ！！｣

しんのすけ｢苦しくても…辛くても…どんな障害をも乗り越えて生きていくのがオラたち人間だぞ！氏んだらダメなんだゾ！！｣

しんのすけ｢生きたくても…生きられなかった人がいっぱいいるんだゾ！！9年前の東日本大震災で何人が氏んでしまったのか…そしてその人達の家族がどんなつらい思いしているのか！！お兄さんはわからないの！！？｣

俺｢･････うっ･････うぅ･････｣

しんのすけ｢お兄さんが氏んだら･････悲しむ人だっているはずだゾ｣

俺｢･････うっぅぅ･････かあちゃああああああああああん！！！！！！！！！｣ﾌﾞﾜｯ

この光景は24時間テレビのカメラによって全国放送され、たった一人の5歳児によってもたらされたその感動はTwitterや2chなどで拡散され続け多くの国民が涙を流したのであった。

しかしその反面、生き恥をさらされた”俺”はその恥に絶えることができず後日ひっそりと命を絶ったことを取り上げるマスコミはいなかった･････



おわり

しんのすけが酷い目にあってないじゃん

おつ