1: 2013/06/18(火) 21:05:35.62 ID:M4thtGhM0
ガンガンガンガン

リヴァイ「出て来いよ糞アマ!ぶっ頃してやるよ!」

エルヴィン「落ち着けリヴァイ。その水晶体には傷一つ付かない。」

リヴァイ「落ち着けだと?俺の仲間を頃したんだぞ?それもあんな簡単に!」

2: 2013/06/18(火) 21:06:11.23 ID:oUuncQS00 BE:2400159593-PLT(12008)
キレ杉ワロタ

4: 2013/06/18(火) 21:07:10.54 ID:M4thtGhM0
エルヴィン「ああ。悔しいのは皆同じだ。だが今は打つ手を考えろ。」

リヴァイ「わかったよ。」フンッ

リヴァイ「おいエレン。そこの糞アマの部屋を調べて来い。何か手掛かりがあるかもしれん。」

エレン「はい。しかし彼女も女性であり、男である自分がやる事では…。」

8: 2013/06/18(火) 21:10:20.68 ID:M4thtGhM0
リヴァイ「いいや、お前がやれ。巨人同士通じるものがあるだろ。」

エレン「俺は人間です。」

リヴァイ「わかったわかった。さっさと調べて来い。」

エレン「はい。」トボトボ

エレン(アニ。何でこんなことをしたんだよ!わかんねえよ!)

10: 2013/06/18(火) 21:12:30.65 ID:M4thtGhM0
ガチャ

エレン「ここがアニの部屋か。棚を調べてみよう。」ガラッ

エレン「ん?ノート?いや日付けは無いけど日記か。」ペラッ


明日から訓練が始まる。

疲れるのは嫌だな。

上手くサボろう。


エレン「おい。」

14: 2013/06/18(火) 21:14:42.86 ID:M4thtGhM0
食堂はにぎやかで明るい。

芋女も黙っていればかわいい奴だ。

巨人なんかいなくなれば良いのに。

そんな時間がいつまでも続けば良いのに。

15: 2013/06/18(火) 21:17:24.96 ID:M4thtGhM0
ペラッ


氷の女。私のことらしい。

ちょっと傷ついた。

でもしょうがない。

こんな顔だから。


エレン「アニ…」

18: 2013/06/18(火) 21:19:40.44 ID:M4thtGhM0
成績上位者10名は憲兵団を選べるみたいだ。

巨人と戦う能力が長けている者は巨人から遠ざかる。

どうかしてるよ。


エレン「あの時のことだ。」ペラッ

19: 2013/06/18(火) 21:20:56.31 ID:M4thtGhM0
私は巨人だ。

いつ殺されるかわからない。

せめて生きている間は人に優しくしたい。笑いたい。

でも私なんかが笑ったら気味悪がられるだろうな…

22: 2013/06/18(火) 21:22:32.77 ID:M4thtGhM0
エレン・イェーガー。

対人格闘訓練で初めて私の特技に興味を示してくれた。

手加減出来なかったけど痛くなかったかな?

嫌われてなかったらいいな。

あいつにはいろいろ教えてやりたい。

何故あの時蹴ってしまったんだろう。

不器用な自分が嫌いだ。


エレン「あいつ心配してくれてたのか。」

31: 2013/06/18(火) 21:29:05.99 ID:M4thtGhM0
氏に急ぎ野郎。

完璧なネーミングだと思う。

笑いたかったけどどうやって笑えば良いのかわからなかった。

ユミルは凄いと思う。

34: 2013/06/18(火) 21:40:04.95 ID:M4thtGhM0
エレン「どいつもこいつも氏に急ぎ野郎って言いやがって…」ペラッ


あいつとジャンがまた喧嘩。

見事な足払いだったよ。

まだまだだけどね。

これから教えてあげよう。

41: 2013/06/18(火) 21:58:39.79 ID:M4thtGhM0
もっとよく考えよう。

あいつは人間だ。
あいつに殺されるかもしれないのに教えて良いのか…

まさに敵に塩を送っているのかもしれない。

でも私には格闘術しか無い。
それが無くなったら空っぽだ。

42: 2013/06/18(火) 22:04:22.93 ID:M4thtGhM0
感情に流されているのは私だ。

ライナー、ベルトルト、ごめん。

でも許してほしい。

格闘術は私が生きた唯一の証なんだ。

あいつに教えようと思う。


エレン「ライナー?ベルトルト?」

45: 2013/06/18(火) 22:11:02.91 ID:M4thtGhM0
個人練習に付き合えと。

あいつがあんなに熱心だとこっちもやる気がでる。

少しだけ話せて良かった。

疲れが残らないようにしっかり休んでほしい。

46: 2013/06/18(火) 22:15:02.85 ID:M4thtGhM0
ふと考えることがある。

この日記は誰が最初に読むのだろう。

私が氏んだ後であることは間違いない。

その時には巨人はいなくなっているのだろうか。

平和な日常を送れているのだろうか。

50: 2013/06/18(火) 22:18:09.01 ID:M4thtGhM0
私はちゃんとお礼を言えるようになりたい。

何故だろう。言えない。

今日もどうもと言ってしまった。

ありがとう。

不思議な言葉だ。

51: 2013/06/18(火) 22:24:49.60 ID:M4thtGhM0
最悪だ。
あいつが巨人だった。

まだ上手くコントロールは出来ないみたいだ。

チャンスだと思っている自分がいる。
助けてやりたいと思っている自分がいる。

誰一人と私みたいな人生を送ってほしくない。

情けない。

私は戦士の恥だ。

56: 2013/06/18(火) 22:32:22.74 ID:M4thtGhM0
そういえば前にやった対人格闘訓練でミカサに邪魔をされたな。

あいつに技をかけていた時だ。
苦しくなかったかな?

あの時はただの訓練なのに温かさを感じた。

もう二度と感じることは出来ないだろう。

ミカサごめんね。

60: 2013/06/18(火) 22:40:15.21 ID:M4thtGhM0
あいつはどんな子が好きなんだろう。

ミカサといつも一緒だ。

ミカサは背が高くて綺麗な黒髪。
顔も整ってる。

私じゃ無理だろうな。

小さいし金髪だし氷の女だから。

たまにはいいよね。考えたって。

もういっぱいいっぱいだ。

62: 2013/06/18(火) 22:44:28.64 ID:M4thtGhM0
そろそろだ。

あの力を使わないといけない。

もう嫌だ。誰も頃したくない。

自分は人間なのか巨人なのか。

あいつは胸を張って人間だと言っていた。本当に凄い人だ。

私には出来ない。

65: 2013/06/18(火) 22:51:15.39 ID:M4thtGhM0
巨人化したあいつと戦った。

格闘術の腕をかなりあげていた。

嬉しくも複雑だ。

出来ることなら戦いたくなかった。

でもしょうがなかった。

本気で蹴ってしまった。
ごめんなさい。

69: 2013/06/18(火) 22:56:52.08 ID:M4thtGhM0
人の感触、体温が手に残ったままだ。

私が頃した人たちにも家族や恋人、仲間がいたのだろう。

取り返しのつかないことをした。

ごめんなさい。

謝っても返ってはこないのはわかっている。

それでも私には謝ることしか出来ない。

本当にごめんなさい。

72: 2013/06/18(火) 23:03:52.95 ID:M4thtGhM0
そろそろ私の正体がバレるかもしれない。

でもあいつには知られたくない。

あいつに知られる前に頃してほしい。

私はあいつが好きなのだろう。

74: 2013/06/18(火) 23:05:32.48 ID:M4thtGhM0
アルミンは私が巨人だと確信しているだろう。

私は誰に殺されるのだろうか。

全身が震えている。

でも私は数えきれない数の人を頃した。

怖がる権利は無い。

助けてなんて言えない。

言っちゃいけない。

78: 2013/06/18(火) 23:11:00.58 ID:M4thtGhM0
確実にバレた。

もしかしたらこの日記も私の人生も最後になる。

もっと女の子らしい人生を送りたかった。

愛し合って、結婚して、子供と一緒に幸せな家庭を築きたかった。

普通かもしれないけど私にとってそれ以上の幸せはない。

82: 2013/06/18(火) 23:18:29.11 ID:M4thtGhM0
朝を迎えることが出来た。

奇跡だ。
私はまだ生きている。

今度こそ最期になるだろう。

私は思ってることを上手く言葉に出来ない。

だから書こうと思う。

86: 2013/06/18(火) 23:24:24.83 ID:M4thtGhM0
この日記を誰が最初に読むのかはわからない。
読んだ奴は馬鹿にするだろう。

巨人が恋をしたと笑うだろう。

それでも初めて人を好きになったんだ。
エレンが好きだ。

あんたとの格闘訓練。
私の格闘術を褒めてくれたこと。

本当に嬉しかった。

ありがとう。

89: 2013/06/18(火) 23:27:01.21 ID:M4thtGhM0
パタン

エレン「………」


おわり

90: 2013/06/18(火) 23:27:55.94 ID:kfcre90d0
>>89
いやここで終わりはオカシイ

91: 2013/06/18(火) 23:28:54.35 ID:mky4O1gF0
いやあ、綺麗だろ

98: 2013/06/18(火) 23:34:17.41 ID:mAXpC1Ed0

引用元: エレン「アニの日記?」