デク「泉にたどり着いたぞ！　かっちゃんはどこだ？」ｷｮﾛｷｮﾛ

女神「質問があります」ｽｩｰ…

デク「女神……？　何ですか！？」

女神「あなたが落としたのはこちらのきれいなかっちゃんですか？」

きれいなかっちゃん「やあ緑谷君！　いい朝だね！」

女神「それとも、こちらのクソを下水で煮込んだほうですか？」

クソ煮込みかっちゃん「離せテメエ！！　クソ、頃す！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

デク「クソを下水で煮込んだほうです！！」

女神「あなたは正直者ですね。よろしい」

女神「ご褒美にこちらのきれいなかっちゃんをあげましょう」

きれいなかっちゃん「緑谷君、僕を助けてくれてありがとう！」

デク「きれいなかっちゃん！」

女神「クソは下水に沈んでもらいましょう」ｽﾞｽﾞｽﾞ

クソ煮込みかっちゃん「うごごごごごごごご」ｽﾞﾌﾞｽﾞﾌﾞ

デク「みんなおはよう」ｶﾞﾗｯ

お茶子「デクくんおはよう！　あれ？　爆豪くんと一緒って珍しいね」

きれいなかっちゃん「おはよう麗日さん」ｷﾗｷﾗ

一同「」

切島「どうした爆豪！？　変なもんでも食ったか？」

上鳴「クソを洗剤で漂白したような性格だなｗｗｗ」

デク「クソはクソなんだね！」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

相澤「お前ら席つけー」

きれいなかっちゃん「相澤先生、おはようございます」ｷﾗｷﾗ

相澤「お、おう」

相澤（誰だコイツ）

―休み時間―

梅雨「爆豪ちゃんどうしたの？　ライバル枠を轟ちゃんに取られてイメチェンを図ったのかしら」

デク「はっきりとえげつないことを言うね！」

きれいなかっちゃん「そんなあ、僕なんかじゃ全然かなわないよ」

飯田「しかしこの変わりようは異常ともいえる。緑谷君は何か知っているのか？」

デク「実はこんなことがあったんだ」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

お茶子「えっ、じゃあクソ煮込み爆豪くんは今頃……」

デク「下水で煮込まれて蒸発してるかもしれない」

上鳴「うわっ、クソ煮込みかわいそう……」

上鳴「でもないかｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

一同「だよねｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

オールマイト「私が普通にドアから来た！！」ｶﾞﾗｯ

きれいなかっちゃん「うわあ！　オールマイト先生だ！」

デク「きれいなかっちゃんもオールマイトのファンなの？」

きれいなかっちゃん「いつか彼のように、笑顔で人を助けるトップヒーローになるのが夢なんだ」ｷﾗｷﾗ

デク「一緒に頑張ろうね！」

きれいなかっちゃん「うん！」

オールマイト（美しき友情……！！）ｼﾞｰﾝ

オールマイト「今日の授業は、戦闘訓練！！」

一同「ウォー！！！」

デク「戦闘訓練だって！　頑張ろう――」

きれいなかっちゃん「……」

デク「かっちゃん？」

きれいなかっちゃん「いや、何でもないんだ……行こう」

クソ煮込みかっちゃん「ハァ……ハァ……」ﾌﾗﾌﾗ

クソ煮込みかっちゃん「デクの野郎、ぜってぇぶっ頃す……」

ｳｵｰ! ｲｲｿﾞｰ ｶﾞﾝﾊﾞﾚｰ

クソ煮込みかっちゃん「あっちか」

クソ煮込みかっちゃん「……いやがった」

きれいなかっちゃん「行くぞ！」ﾌﾞﾝｯ

デク「うわっと！」

デク（いつものクソ煮込みじゃないから動きが読めない……！）

デク（でもなんだろう？　この感じ……）

八百万「緑谷さんが押されているようですわ」

上鳴「汚くねえ上に才能マンかよ、やだやだ」

オールマイト（しかし今日の爆豪少年は様子がおかしいな）

デク「ねえ、きれいなかっちゃん」

きれいなかっちゃん「何だい緑谷くん？」

デク「ひょっとして、力を抑えてるのかな？」

きれいなかっちゃん「！！」

きれいなかっちゃん「そうなんだ……僕の力は、人を傷つけてしまう」

きれいなかっちゃん「君にひどい怪我でも負わせたら僕は……」

デク「ダメだ！！」

きれいなかっちゃん「！？」

デク「僕は、力ではまだ全然君に敵わないけれど」

デク「それでも！　手を抜くなんてことはしてほしくないんだ」

デク「僕は全力で戦う！　だから、君も全力で応えてほしい！！」

きれいなかっちゃん「緑谷くん……！！」

きれいなかっちゃん「分かった！　行くよ……！！」

轟（あいつ……）

切島「緑谷！　相変わらずアツい野郎だな！！」

ﾜｰﾜｰ

クソ煮込みかっちゃん「」

クソ煮込みかっちゃん「だ……だ……」

クソ煮込みかっちゃん「誰だそいつはああああああああああああ！！！！！！！」BOOOM

デク「クソまみれかっちゃん！？　生きてたのか！　すごいタフネスだ……！！」

きれいなかっちゃん「誰だ、ヴィランか！？　すごく凶暴な顔だ……！！」

クソ煮込みかっちゃん「テメェが誰だ！？　勝手に俺を名乗るんじゃねえ！！　頃すぞ！！」

デク「クソ！！　落ち着いてくれ！！」SMASH!!

クソ煮込みかっちゃん「ぐげぁ」ﾄﾞｻｯ

上鳴「うお、汚い方生きてたのか」

オールマイト（汚い爆豪少年……！！　彼のヴィラン化が心配だ）

クソ煮込みかっちゃん「この……クソ……ふざけやがって……」

デク「かっちゃんは丈夫だなあ！　何回スマッシュしても壊れないや」

きれいなかっちゃん「だ、大丈夫かい？」ｵｿﾙｵｿﾙ

クソ煮込みかっちゃん「うるせえ！！　気持ち悪ぃんだよてめえ！！」

轟「まあ確かにキャラ変わりすぎて気持ち悪いな」

クソ煮込みかっちゃん「だろ！！」

轟「どっちにしろライバルポジションは俺が貰ったがな」

クソ煮込みかっちゃん「頃す！！！」

切島「おーいクソ爆豪暴れんなよ！」

上鳴「クソ豪涙目ｗｗｗｗｗ」

クソ煮込みかっちゃん「クソクソうるせえんだよクソが！！！」

八百万「低俗すぎて聞くに堪えませんわ……」

耳郎「でも汚いほうの爆豪っていっつもウザいんだよねー」

梅雨「ヤムチャ枠から脱却しようと必氏なのよ。察してあげましょう」

クソ煮込みかっちゃん「上等だてめえら……皆頃しだ……」

お茶子「デクくん逃げて！」

飯田「ヒーローのセリフとは思えないな……」

きれいなかっちゃん「みんな彼のことを悪く言うのはよそう！」

デク「きれいなかっちゃんはクソの山にも優しいんだね！」

クソ煮込みかっちゃん「てめえ……」

クソ煮込みかっちゃん「おいデク！　こんなクソ野郎と日和ってていいのかよ！？」

クソ煮込みかっちゃん「その間に俺はお前を超えてみせ――」

デク「ごめん、君誰だっけ？」

クソ煮込みかっちゃん「」

クソ煮込みかっちゃん「あ……あ……」

クソ煮込みかっちゃん「うわあああああああああ！！！！！！！！！！！」ﾀﾞｯ

クソ煮込みかっちゃん「辞めてやる！！　こんなクソ高校辞めてやるよおおおおおおお！！！！！！」

オールマイト「待つんだ爆豪少年！」

切島「いや、放っといていーと思うぜ」

オールマイト「しかし……」

切島「まあ見てなって」

クソ煮込みかっちゃん「……」ﾎﾟﾂﾝ

クソ煮込みかっちゃん（って誰も追ってこねえのかよ！！　もういいよ！！）

クソ煮込みかっちゃん（ちくしょう、このまま終わってたまるか……）

？？？「くっくっく……」

クソ煮込みかっちゃん「あ？」

きれいなかっちゃん「学園の潜入には無事成功した」

きれいなかっちゃん「さーてどのタイミングでぶっ頃すかなあ」

きれいなクソかっちゃん「きれいなかっちゃんなんて最初からいねえんだよ、バーカｗｗｗ」

クソ煮込みかっちゃん「氏ね」BOOOM

きれいなクソかっちゃん「なっ！？　お前さっきの聞いてたのか！？」ﾄﾞｻｯ

クソ煮込みかっちゃん「うるせえ！　てめえの事情なんざどうでもいいんだよ！！　沈め！！！」BOOOM

きれいなクソかっちゃん「うぐっ……同じかっちゃんなのに、何で……」ｽﾞﾌﾞｽﾞﾌﾞ

クソ煮込みかっちゃん「きれいなクソが汚ねえクソに勝てるかよ」

勝己「けっ、クソ煮込み上等だっつの」

―翌日―

勝己「デク頃す！！」BOOOM

デク「うわあ、いつものかっちゃんだ！」SMASH!!

勝己「うぐぁ」ﾄﾞｻｯ

切島「なっ、心配なかったろ？」

オールマイト「ひとりでに立ち直っていたか……強いな！」

上鳴「いやさっそく虫の息じゃねえか」

耳郎「まあ、うるさいけど……いつも通りって感じ？」

飯田「さしずめアンチヒーローといったところか」

お茶子「頑張れって感じのかっちゃんだね！」

轟「本誌のほうでも決勝まで勝ち上がってこいよ。待ってるぜ」

デク「僕は負けないよ！　轟くん！」



おしまい
かっちゃん誕生日おめでとう
え？昨日？ごめん

この勢い