7: 2013/04/18(木) 15:22:11.29 ID:5QMfLqk60
春香と出会って2年が経った。アイドルの頂点、IA大賞を獲った春香と俺は、熱気冷めやらぬ会場を離れ、人気のない公園で二人のささやかな打ち上げをしていた。
その時、突然春香が切り出したのだった――
春香「プロデューサーさん、私・・・」
春香の顔が赤く染まっていく
その時、突然春香が切り出したのだった――
春香「プロデューサーさん、私・・・」
春香の顔が赤く染まっていく
9: 2013/04/18(木) 15:25:26.07 ID:5QMfLqk60
春香「プロデューサーさんに初めて会って、私、この人と一緒にトップアイドルを目指すんだって思って・・・。一緒に色んなことを乗り越えて、厳しいときもあったけどいつも優しく私の傍で支えてくれて」
春香「私、ずっと思ってたんです。でも言えなくて・・・。自分で区切りを付けたんです。IA大賞を獲ることが出来たら、この想いを伝えようって・・・」
春香「私、プロデューサーさんのことがP「春香」
春香「は、はい!?」
突然、プロデューサーさんに声を掛けられて戸惑ってしまう。
あとちょっとだったのに・・・。
春香「私、ずっと思ってたんです。でも言えなくて・・・。自分で区切りを付けたんです。IA大賞を獲ることが出来たら、この想いを伝えようって・・・」
春香「私、プロデューサーさんのことがP「春香」
春香「は、はい!?」
突然、プロデューサーさんに声を掛けられて戸惑ってしまう。
あとちょっとだったのに・・・。
13: 2013/04/18(木) 15:28:02.60 ID:5QMfLqk60
P「場所を変えて言いたいことがある。ちょっと付き合ってもらえるか?」
春香「は、はい・・・。わかりました・・・」
そういってプロデューサーさんは駐車場に向かい、私を車に乗せた。
――頭の中が真っ白になる。
きっとプロデューサーさんは私の言おうとしたことをわかってる。返ってくる答えも・・・きっとわかってる。いや、わかってた。
でもIA大賞を獲ったらきっと――半ば子供じみた願掛け。きっとプロデューサーさんが振り向いてくれる・・・。
そう思ってた。いや、願っていた。
頭ではわかっていた。でも心が抑えられなかった。
後悔しないために告白したはずなのに、告白をした後悔が襲ってくる。
春香「は、はい・・・。わかりました・・・」
そういってプロデューサーさんは駐車場に向かい、私を車に乗せた。
――頭の中が真っ白になる。
きっとプロデューサーさんは私の言おうとしたことをわかってる。返ってくる答えも・・・きっとわかってる。いや、わかってた。
でもIA大賞を獲ったらきっと――半ば子供じみた願掛け。きっとプロデューサーさんが振り向いてくれる・・・。
そう思ってた。いや、願っていた。
頭ではわかっていた。でも心が抑えられなかった。
後悔しないために告白したはずなのに、告白をした後悔が襲ってくる。
15: 2013/04/18(木) 15:32:34.05 ID:5QMfLqk60
拒絶される恐怖と今までの関係が壊れる恐怖。
その怖さもわかっていたはずだった。
だが、それがいざ現実となると、受け入れられそうにも無かった。
でもせめて・・・、最後まで言葉を伝えたかったな・・・。
P「春香」
P「大丈夫か・・・春香?」
春香「・・・え、あ、ど、どうかしましたか」グス
P「はい、これ」
そういってプロデューサーさんは信号待ちの時にハンカチを差し出してくれた。そこで初めて涙をながしていることに気付いた。
受け入れられない現実が、涙となって零れ出ていた。
それでも私は・・・後悔しないと決めたんだ。
そう虚勢を張って冷静を装う。
その怖さもわかっていたはずだった。
だが、それがいざ現実となると、受け入れられそうにも無かった。
でもせめて・・・、最後まで言葉を伝えたかったな・・・。
P「春香」
P「大丈夫か・・・春香?」
春香「・・・え、あ、ど、どうかしましたか」グス
P「はい、これ」
そういってプロデューサーさんは信号待ちの時にハンカチを差し出してくれた。そこで初めて涙をながしていることに気付いた。
受け入れられない現実が、涙となって零れ出ていた。
それでも私は・・・後悔しないと決めたんだ。
そう虚勢を張って冷静を装う。
18: 2013/04/18(木) 15:37:47.61 ID:5QMfLqk60
春香「ありがとうございました」
P「大丈夫か?もうすぐ着くからな」
春香「はい」
いつもなら他愛もない会話。でも今はそれが痛い。
いつもなら居心地の良い時間。でも今はそれが辛い。
狭い車内でプロデューサーさんと二人。
駆け出しの頃はよくこの車で二人で走り回ったっけ・・・。
懐かしい思い出に心を寄せ、現実から目をそらす。そうしなければ、また涙が零れてしまいそうで・・・。
P「大丈夫か?もうすぐ着くからな」
春香「はい」
いつもなら他愛もない会話。でも今はそれが痛い。
いつもなら居心地の良い時間。でも今はそれが辛い。
狭い車内でプロデューサーさんと二人。
駆け出しの頃はよくこの車で二人で走り回ったっけ・・・。
懐かしい思い出に心を寄せ、現実から目をそらす。そうしなければ、また涙が零れてしまいそうで・・・。
21: 2013/04/18(木) 15:42:00.59 ID:5QMfLqk60
P「着いたぞ、春香」
プロデューサーさんの声でふと気が付くと、すでに車はどこかの駐車場に着いていた。
・・・でも一体ここはどこなんだろう。
P「俺の家の駐車場だよ」
春香「え?あ、そうなんですか?」
あれ?ひょっとして、声に出てしまってたのかな・・・
P「付いて来てもらえるか?」
そういってプロデューサーさんは建物に向かう。
初めて見るプロデューサーさんのマンション。ちょっとワクワクしながら、階段を登るプロデューサーさんの後を追う。
プロデューサーさんの声でふと気が付くと、すでに車はどこかの駐車場に着いていた。
・・・でも一体ここはどこなんだろう。
P「俺の家の駐車場だよ」
春香「え?あ、そうなんですか?」
あれ?ひょっとして、声に出てしまってたのかな・・・
P「付いて来てもらえるか?」
そういってプロデューサーさんは建物に向かう。
初めて見るプロデューサーさんのマンション。ちょっとワクワクしながら、階段を登るプロデューサーさんの後を追う。
23: 2013/04/18(木) 15:47:53.06 ID:5QMfLqk60
P「散らかっていてすまないけど、まぁ入ってくれ」
部屋の前で止まってドアを開け、プロデューサーさんはそう言った。
春香「いえ、えっと・・・じゃぁ・・・お邪魔します」
初めて入る男の人の部屋。いや、お父さんの部屋に入ったことあるから初めてじゃないか・・・。
でも、初めてのプロデューサーさんの部屋。好きな人の部屋。
事務所のみんなも行ったことが無いって話してたから、ちょっぴり優越感。
P「そこの椅子にでも座っといてくれ。飲み物でも出すよ」
そういってプロデューサーさんは台所へ向かっていった。
部屋の前で止まってドアを開け、プロデューサーさんはそう言った。
春香「いえ、えっと・・・じゃぁ・・・お邪魔します」
初めて入る男の人の部屋。いや、お父さんの部屋に入ったことあるから初めてじゃないか・・・。
でも、初めてのプロデューサーさんの部屋。好きな人の部屋。
事務所のみんなも行ったことが無いって話してたから、ちょっぴり優越感。
P「そこの椅子にでも座っといてくれ。飲み物でも出すよ」
そういってプロデューサーさんは台所へ向かっていった。
26: 2013/04/18(木) 15:53:35.10 ID:5QMfLqk60
春香「でも綺麗な部屋だなー」ボソッ
男の人の一人暮らしって、すごく部屋が散らかってるイメージだったけど、そんなことは無いんだなあ。それともプロデューサーさんだからなのかな?
棚には765プロと書かれたファイルが並び、机にはパソコンと積まれた書類。
いつも忙しそうにしてるのに、家に帰っても、私たちの為にお仕事してくれているんだ・・・。
一体私は何をしてるんだろう・・・。
春香「また、プロデューサーさんのお仕事増やしちゃったな・・・」
P「そんなことは無いよ」
春香「ひゃっ!?えっ・・・く、口に出てました!?」
見ると、目の前にはコーヒーの入ったカップを持ったプロデューサーさんがいた。
私の前に置かれるミルクと砂糖が入ったコーヒー。私の好きな味をちゃんと覚えてくれてる・・・。
男の人の一人暮らしって、すごく部屋が散らかってるイメージだったけど、そんなことは無いんだなあ。それともプロデューサーさんだからなのかな?
棚には765プロと書かれたファイルが並び、机にはパソコンと積まれた書類。
いつも忙しそうにしてるのに、家に帰っても、私たちの為にお仕事してくれているんだ・・・。
一体私は何をしてるんだろう・・・。
春香「また、プロデューサーさんのお仕事増やしちゃったな・・・」
P「そんなことは無いよ」
春香「ひゃっ!?えっ・・・く、口に出てました!?」
見ると、目の前にはコーヒーの入ったカップを持ったプロデューサーさんがいた。
私の前に置かれるミルクと砂糖が入ったコーヒー。私の好きな味をちゃんと覚えてくれてる・・・。
28: 2013/04/18(木) 15:58:44.73 ID:5QMfLqk60
P「さて、まずは、だ」
そういってプロデューサーさんはテーブルの向かいに座った。
少し浮かれていた気分が、プロデューサーさんの話が始まることで元に戻る。
そうだ・・・。私、フラれにここにいるんだ・・・。
P「いきなり部屋に連れ込んでしまってごめんな」
春香「いえ、そんなことはないです!あの・・・う、うれしかったです・・・」
あはは、と笑うプロデューサーさん。でも、今はその笑顔が・・・痛い。
そういってプロデューサーさんはテーブルの向かいに座った。
少し浮かれていた気分が、プロデューサーさんの話が始まることで元に戻る。
そうだ・・・。私、フラれにここにいるんだ・・・。
P「いきなり部屋に連れ込んでしまってごめんな」
春香「いえ、そんなことはないです!あの・・・う、うれしかったです・・・」
あはは、と笑うプロデューサーさん。でも、今はその笑顔が・・・痛い。
30: 2013/04/18(木) 16:08:28.71 ID:5QMfLqk60
P「で、春香」
プロデューサーさんの表情が引き締まる。
P「さっきは話を遮ってしまって本当にごめんな」
春香「あ・・・はい。大丈夫です・・・」
P「よければ、さっきの続きを聞かせて欲しい」
春香「・・・! は、はい・・・!」
プロデューサーさんがチャンスをくれた。告白を成功するチャンスじゃなくて、言葉を伝えるだけのチャンスだけど・・・。それでも、もう後悔はしたくない――
プロデューサーさんの表情が引き締まる。
P「さっきは話を遮ってしまって本当にごめんな」
春香「あ・・・はい。大丈夫です・・・」
P「よければ、さっきの続きを聞かせて欲しい」
春香「・・・! は、はい・・・!」
プロデューサーさんがチャンスをくれた。告白を成功するチャンスじゃなくて、言葉を伝えるだけのチャンスだけど・・・。それでも、もう後悔はしたくない――
33: 2013/04/18(木) 16:12:02.33 ID:5QMfLqk60
春香「私、プロデューサーさんが、好きです。大好きです」
前座はもうさっき言ってしまったから。伝えきれなかった言葉だけを。
ありったけの想いを込めて。
P「そうか」
プロデューサーさんは少し困ったような顔をして、ちょっと間を置いてこう言った。
P「今からするのはきっと、ちょっと汚い大人の返事だと思う。」
P「それでも、聞いてくれるか?」
前座はもうさっき言ってしまったから。伝えきれなかった言葉だけを。
ありったけの想いを込めて。
P「そうか」
プロデューサーさんは少し困ったような顔をして、ちょっと間を置いてこう言った。
P「今からするのはきっと、ちょっと汚い大人の返事だと思う。」
P「それでも、聞いてくれるか?」
36: 2013/04/18(木) 16:22:17.85 ID:5QMfLqk60
聞かない方がいいとわかっている。
シュレーディンガーの猫。箱を開けるまでは中の猫の生氏はわからない。
それとおんなじだ。プロデューサーさんの答え。聞くまでは返事はわからない。
――本当はわかっているけれど。
それでも、私は告白したのだ。想いを伝えるために。答えを聞くために。
私はプロデューサーさんの問いに、小さくうなずいた。
P「ありがとう。じゃぁまずは・・・」
そういってプロデューサーさんは、腰を上げ、私の後ろへと移動した。
P「こんなに震えて・・・、怖がらなくてもいいよ。ごめんな春香」
プロデューサーさんの腕が私を包む。いつの間にか震えていた体が熱くなる。ちょ、ちょっと恥ずかしいな・・・。
シュレーディンガーの猫。箱を開けるまでは中の猫の生氏はわからない。
それとおんなじだ。プロデューサーさんの答え。聞くまでは返事はわからない。
――本当はわかっているけれど。
それでも、私は告白したのだ。想いを伝えるために。答えを聞くために。
私はプロデューサーさんの問いに、小さくうなずいた。
P「ありがとう。じゃぁまずは・・・」
そういってプロデューサーさんは、腰を上げ、私の後ろへと移動した。
P「こんなに震えて・・・、怖がらなくてもいいよ。ごめんな春香」
プロデューサーさんの腕が私を包む。いつの間にか震えていた体が熱くなる。ちょ、ちょっと恥ずかしいな・・・。
37: 2013/04/18(木) 16:28:25.77 ID:5QMfLqk60
春香「ご、ごめんなさい・・・」
P「春香は悪くないよ。悪いのは俺だ」
プロデューサーさんはそういって、言葉を紡ぎ始めた。
P「まず、ありがとう春香。きちんと思いを伝えてくれて」
P「春香は賢い子だから、きっと迷ったと思う。告白することで、俺に迷惑がかからないか、今の関係を崩してしまわないか」
P「それに、春香は優しいから。告白することが美希や他の子を裏切ることになるんじゃないかと、すごく葛藤して苦しんだと思う」
P「悩んで考えて苦しんで、それでも想いを伝えてくれた。そのことが、嬉しかったよ」
やっぱり、プロデューサーさんには敵わない。私のこと全部わかってるんだ・・・。
ちょっぴり嬉しい反面、その答えが寂しかった。
P「春香は悪くないよ。悪いのは俺だ」
プロデューサーさんはそういって、言葉を紡ぎ始めた。
P「まず、ありがとう春香。きちんと思いを伝えてくれて」
P「春香は賢い子だから、きっと迷ったと思う。告白することで、俺に迷惑がかからないか、今の関係を崩してしまわないか」
P「それに、春香は優しいから。告白することが美希や他の子を裏切ることになるんじゃないかと、すごく葛藤して苦しんだと思う」
P「悩んで考えて苦しんで、それでも想いを伝えてくれた。そのことが、嬉しかったよ」
やっぱり、プロデューサーさんには敵わない。私のこと全部わかってるんだ・・・。
ちょっぴり嬉しい反面、その答えが寂しかった。
39: 2013/04/18(木) 16:33:00.09 ID:5QMfLqk60
P「実は、春香が俺に好意を持ってくれてたのは知ってたんだ」
春香「そ、そうなんですか・・・!?」
は、恥ずかしいな・・・。プロデューサーさんは鈍感さんだって思ってた。周りの子もみんなアプローチしてたけど、誰にも何の素振りも見せてなかったから・・・。
P「さすがに俺もそこまで鈍感じゃないよ。いつも春香が俺の為に、俺のことを想って、いろんなことをしてくれていて」
P「でも、俺はそれを見て見ぬふりをしていた。申し訳ない」
春香「いえ、あの・・・私こそごめんなさい。アイドルっていう立場も考えないで・・・」
そうだ。いつも私たちのことを考えてくれて、一番よく見てくれているプロデューサーさんが、私たちの想いに気付かない方がそもそもおかしかったんだ。
そうとも知らずに私は気付いてもらおうと勝手にアピールを続けて、プロデューサーさんは応えられないプロデューサーという自分の立場でどんな思いでいたのだろうか。どんな思いをさせてしまったのだろうか。
春香「そ、そうなんですか・・・!?」
は、恥ずかしいな・・・。プロデューサーさんは鈍感さんだって思ってた。周りの子もみんなアプローチしてたけど、誰にも何の素振りも見せてなかったから・・・。
P「さすがに俺もそこまで鈍感じゃないよ。いつも春香が俺の為に、俺のことを想って、いろんなことをしてくれていて」
P「でも、俺はそれを見て見ぬふりをしていた。申し訳ない」
春香「いえ、あの・・・私こそごめんなさい。アイドルっていう立場も考えないで・・・」
そうだ。いつも私たちのことを考えてくれて、一番よく見てくれているプロデューサーさんが、私たちの想いに気付かない方がそもそもおかしかったんだ。
そうとも知らずに私は気付いてもらおうと勝手にアピールを続けて、プロデューサーさんは応えられないプロデューサーという自分の立場でどんな思いでいたのだろうか。どんな思いをさせてしまったのだろうか。
42: 2013/04/18(木) 16:38:18.49 ID:5QMfLqk60
P「春香」
春香「本当に・・・ごめんなさい、プロデューサーさん」グスッ
P「泣かなくていい。自分を責めないでいい。」
P「立場なんて、大人が、社会が作った勝手な決まりなんだ」
P「まだ高校生で、純粋な気持ちを持ってる春香がそれを守ることは難しいよ」
春香「でも・・・」グスッ
P「俺は嬉しかったんだ」
P「自分に好意を向けられて嬉しくないわけがないだろう?だから気にしなくていい」
P「いつも春香がお菓子を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり、他愛のない会話をしたり」
P「そんな時間は俺の中でもかけがえのないものだった」
春香「・・・あ、ありがとうございます」
そんなプロデューサーさんの言葉で、少し救われた気がした。
やっぱりプロデューサーさんは優しいな・・・。
春香「本当に・・・ごめんなさい、プロデューサーさん」グスッ
P「泣かなくていい。自分を責めないでいい。」
P「立場なんて、大人が、社会が作った勝手な決まりなんだ」
P「まだ高校生で、純粋な気持ちを持ってる春香がそれを守ることは難しいよ」
春香「でも・・・」グスッ
P「俺は嬉しかったんだ」
P「自分に好意を向けられて嬉しくないわけがないだろう?だから気にしなくていい」
P「いつも春香がお菓子を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり、他愛のない会話をしたり」
P「そんな時間は俺の中でもかけがえのないものだった」
春香「・・・あ、ありがとうございます」
そんなプロデューサーさんの言葉で、少し救われた気がした。
やっぱりプロデューサーさんは優しいな・・・。
45: 2013/04/18(木) 16:44:30.79 ID:5QMfLqk60
P「春香」
春香「本当に・・・ごめんなさい、プロデューサーさん」グスッ
P「泣かなくていい。自分を責めないでいい。」
P「立場なんて、大人が、社会が作った勝手な決まりなんだ」
P「まだ高校生で、純粋な気持ちを持ってる春香がそれを守ることは難しいよ」
春香「でも・・・」グスッ
P「俺は嬉しかったんだ」
P「自分に好意を向けられて嬉しくないわけがないだろう?だから気にしなくていい」
P「いつも春香がお菓子を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり、他愛のない会話をしたり」
P「そんな時間は俺の中でもかけがえのないものだった」
春香「・・・あ、ありがとうございます」
そんなプロデューサーさんの言葉で、少し救われた気がした。
やっぱりプロデューサーさんは優しいな・・・。
春香「本当に・・・ごめんなさい、プロデューサーさん」グスッ
P「泣かなくていい。自分を責めないでいい。」
P「立場なんて、大人が、社会が作った勝手な決まりなんだ」
P「まだ高校生で、純粋な気持ちを持ってる春香がそれを守ることは難しいよ」
春香「でも・・・」グスッ
P「俺は嬉しかったんだ」
P「自分に好意を向けられて嬉しくないわけがないだろう?だから気にしなくていい」
P「いつも春香がお菓子を作ってくれたり、コーヒーを入れてくれたり、他愛のない会話をしたり」
P「そんな時間は俺の中でもかけがえのないものだった」
春香「・・・あ、ありがとうございます」
そんなプロデューサーさんの言葉で、少し救われた気がした。
やっぱりプロデューサーさんは優しいな・・・。
47: 2013/04/18(木) 16:46:14.01 ID:5QMfLqk60
P「でも、俺は大人だから」
P「春香と違って、理不尽な社会の枠組みにも従わなきゃならない」
P「春香はアイドルで」
あ・・・
P「俺はプロデューサーだから」
あれ・・・?ダメだ・・・。
P「だから俺は春香とは 春香「プ、プロデューサーさんごめんなさい」
体の震えが止まらない・・・。ダメだ、また頭が真っ白になる。
P「春香と違って、理不尽な社会の枠組みにも従わなきゃならない」
P「春香はアイドルで」
あ・・・
P「俺はプロデューサーだから」
あれ・・・?ダメだ・・・。
P「だから俺は春香とは 春香「プ、プロデューサーさんごめんなさい」
体の震えが止まらない・・・。ダメだ、また頭が真っ白になる。
48: 2013/04/18(木) 16:51:09.24 ID:5QMfLqk60
春香「ごめんなさい、プロデューサーさんの言いたいことはわかりました・・・」
春香「でも、だからもういいんです」
春香「怖くて、その先を聞いたら壊れてしまいそうで・・・」
春香「プロデューサーさんが私を大事に思ってくれてることは伝わりました・・・」
春香「だからその先は、その先はもう・・・言わないでおいてください・・・」グスッ
P「春香」ギュッ
プロデューサーさんの腕に力が入る。体が引き寄せられて、プロデューサーさんの温もりが今までよりさらに近く感じる。さっきとはまた違う意味で頭が真っ白になる――。
春香「でも、だからもういいんです」
春香「怖くて、その先を聞いたら壊れてしまいそうで・・・」
春香「プロデューサーさんが私を大事に思ってくれてることは伝わりました・・・」
春香「だからその先は、その先はもう・・・言わないでおいてください・・・」グスッ
P「春香」ギュッ
プロデューサーさんの腕に力が入る。体が引き寄せられて、プロデューサーさんの温もりが今までよりさらに近く感じる。さっきとはまた違う意味で頭が真っ白になる――。
51: 2013/04/18(木) 16:56:44.47 ID:5QMfLqk60
春香「ふぇっ!?」
P「聞いてくれ春香」
春香「は、はい・・・」
P「俺はプロデューサーという立場で、だから春香の想いには答えられない」
P「そう思っていた。そういう線引きをしていた」
P「だから春香の好意にも気付かないふりをして、自分の想いにも蓋をしていた」
P「けど、春香はそれを破ってくれた。俺の引いた線を越えて俺のところに来てくれた」
P「だから、俺もお前の想いに本当の気持ちで応えようと思う」
P「・・・俺も、春香が好きだ」
P「聞いてくれ春香」
春香「は、はい・・・」
P「俺はプロデューサーという立場で、だから春香の想いには答えられない」
P「そう思っていた。そういう線引きをしていた」
P「だから春香の好意にも気付かないふりをして、自分の想いにも蓋をしていた」
P「けど、春香はそれを破ってくれた。俺の引いた線を越えて俺のところに来てくれた」
P「だから、俺もお前の想いに本当の気持ちで応えようと思う」
P「・・・俺も、春香が好きだ」
53: 2013/04/18(木) 17:01:43.95 ID:5QMfLqk60
春香「え・・・?」
あれ・・・?おかしいな。耐えきれなくなって私とうとう夢の世界にきてしまったのかな。
春香「プ、プロデューサーさん・・・?」
P「信じられないのなら伝わるまで何度でも伝えるよ」
P「俺は、お前が、天海春香が好きなんだ」
言葉を理解するのに時間がかかった。それを受け入れるのにもまた時間がかかった。
理解して、受け入れた時、涙が止まらなかった。けど今度は、止める必要のない涙だから――
春香「プロデューサーさん!」
気が付いたらプロデューサーさんの方を向き直して、抱きかかっていた。
私を抱きしめ返してくれて、頭を撫でてくれるプロデューサーさんの顔は赤くなっていて、なんだかいつもと違う表情が見れたことが、また嬉しかった。
あれ・・・?おかしいな。耐えきれなくなって私とうとう夢の世界にきてしまったのかな。
春香「プ、プロデューサーさん・・・?」
P「信じられないのなら伝わるまで何度でも伝えるよ」
P「俺は、お前が、天海春香が好きなんだ」
言葉を理解するのに時間がかかった。それを受け入れるのにもまた時間がかかった。
理解して、受け入れた時、涙が止まらなかった。けど今度は、止める必要のない涙だから――
春香「プロデューサーさん!」
気が付いたらプロデューサーさんの方を向き直して、抱きかかっていた。
私を抱きしめ返してくれて、頭を撫でてくれるプロデューサーさんの顔は赤くなっていて、なんだかいつもと違う表情が見れたことが、また嬉しかった。
54: 2013/04/18(木) 17:02:43.18 ID:5QMfLqk60
なんで純愛物になってんだ・・・
59: 2013/04/18(木) 17:07:52.01 ID:5QMfLqk60
P「ありがとう春香」
春香「私の方こそ・・・ありがとうございます」
P「春香が、俺に忘れていたものを思い出させてくれたんだ。」
P「子供の頃、なんのしがらみもなく、誰かを愛し、誰かから愛された頃を」
P「大人になって社会を知って、汚れていくうちに失ってしまった純粋な心を」
P「だから、ありがとう――春香」
P「そして、これからよろしくな」
春香「いえ・・・こちらこそよろしくお願いします!」
夢みたいな世界だけど、それは夢に見ていたより素敵な世界。
この幸せが、どうかこれからも―
これからも、二人で。
春香「プロデューサーさん大好きです!」
fin
春香「私の方こそ・・・ありがとうございます」
P「春香が、俺に忘れていたものを思い出させてくれたんだ。」
P「子供の頃、なんのしがらみもなく、誰かを愛し、誰かから愛された頃を」
P「大人になって社会を知って、汚れていくうちに失ってしまった純粋な心を」
P「だから、ありがとう――春香」
P「そして、これからよろしくな」
春香「いえ・・・こちらこそよろしくお願いします!」
夢みたいな世界だけど、それは夢に見ていたより素敵な世界。
この幸せが、どうかこれからも―
これからも、二人で。
春香「プロデューサーさん大好きです!」
fin
60: 2013/04/18(木) 17:08:10.49 ID:lSPTgXU20
え?
61: 2013/04/18(木) 17:08:22.18 ID:odYGUqdj0
終わったwwww
64: 2013/04/18(木) 17:09:07.50 ID:icQCiSL90
これタイトル詐欺すぎんぞwwww
68: 2013/04/18(木) 17:11:03.81 ID:5QMfLqk60
部屋に入ってPと濃厚な絡ませしようと思ったけど途中から修正効かなくなって諦めた
趣旨と違うこと書いても迷惑だからちゃっちゃと〆ましたごめんなさい
趣旨と違うこと書いても迷惑だからちゃっちゃと〆ましたごめんなさい
114: 2013/04/18(木) 19:11:56.19 ID:5QMfLqk60
S春香やBlack & Whiteを読みましょう(ステマ)
ひでぼうさんは素晴らしいと思います
ひでぼうさんは素晴らしいと思います
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります