1: 2015/03/31(火) 02:13:36.76 ID:SHk4wYH60.net
ピンポーン

平岡「うぃーす」

瀬川「いらっしゃい、平岡くん」プルン

平岡「あがり持ってきました」

瀬川「そう、ご苦労様。入って」

平岡「ここで良いですよ、もう夜も遅いんで」

瀬川「良いから入りなさい」

平岡「はあ……じゃあ、お邪魔します」

瀬川「……」バタン

瀬川「平岡くん、私は怒ってるのよ」

平岡「は?」

瀬川「私の宮森さんに迷惑かけて困らせて」

瀬川「あのときは宮森さんの顔を立てて許すと言ったけど、本当にあなたを許したわけじゃないの」

平岡「でもあれから原画マンはちゃんと瀬川さんに選んでもらってますよね」

瀬川「そんなのはどうでもいいの」

瀬川「宮森さんを困らせたのが問題なのよ」

瀬川「最低のクズだわ。許せない」

平岡(こわい)

2: 2015/03/31(火) 02:17:51.75 ID:SHk4wYH60.net
平岡「どうすれば良いんですか」

瀬川「そうね、まず脱いで」

平岡「はあ?」

瀬川「早くして」

平岡「ハア……何言ってんすか?俺はもう帰ります」

平岡「今のは聞かなかったことにするんで、瀬川さんもちゃんと頭冷やしてくださいよ」

瀬川「そう、帰るの。なら今後ムサニの仕事は一切受けないし、私の身内のアニメーターにもそう指示します」

瀬川「そうなったら会社はどうなると思う?」

平岡「……あんた、何言ってんだ」

瀬川「良いのよ帰っても」

平岡「……チッ」

瀬川「脱ぎなさい」

瀬川「全部よ」

平岡「クソッ」ヌギヌギ

瀬川「よし、カメラもちゃんと回ってるわね」

平岡「は、カメラ!?なんで」

瀬川「FC2にあげるからよ」

平岡「なんだよそれ!ふざけんな!」

瀬川「会社潰れても良いの?」

平岡「……」

3: 2015/03/31(火) 02:22:43.73 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「ちょっと平岡くん、それは何?」

平岡「こ、これは」ムクッ

瀬川「なんで何もしてないのにそんなに大きくしてるのよ」

平岡「……チッ」

瀬川「最低ね」

瀬川「真剣な話をしてる人の胸をジロジロ見て、こんなに大きくするなんて」

瀬川「とんだ変態野郎だわ。目も当てられない」

瀬川「短小だし、生きてる価値ないんじゃないの?」

平岡「クウゥッ」

瀬川「ホントに変態なのね」

4: 2015/03/31(火) 02:27:19.26 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「仕方ない、このままじゃ可哀想だし踏んであげるわ。土足で」ギュ

平岡「アッ!」ビクンビクン

瀬川「あんたみたいなどクズの汚いのを踏んであげるんだから、ありがたく思いなさい」ギュムギュム

平岡「ウッ!アウッ!」ダラダラ

瀬川「うわ……気持ち悪」グイイッ

平岡「オフォォォッ!」ドピュ

瀬川「はあ汚かった。ちょっと早すぎるんじゃないの?」

平岡「……」

瀬川「何泣いてんの?」

平岡「グスン」

5: 2015/03/31(火) 02:32:16.48 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「うん、ちゃんと撮れてるね」

瀬川「今日はこんなところで勘弁してあげる」

瀬川「明日もあがり届けに来るよね?覚悟してきなさいよ」

平岡「うぅ……」

瀬川「いつまで泣いてるのよ、キモい」

平岡「……今の動画、ほんとにアップするんですか」

瀬川「大丈夫よ。有料会員限定だから」

平岡「ホッ」

7: 2015/03/31(火) 02:39:40.19 ID:SHk4wYH60.net
一ヶ月後

平岡「うぃーす……」

宮森「……」

宮森「……平岡さん、最近どうしちゃったんですか?」

平岡「は?」

宮森「朝礼もあんまり出てくれなくなったし……。何か事情があるなら相談してください」

平岡「別にねえよ事情とか」

宮森「じゃあどうして」

平岡「……」チッ

宮森「平岡さん!」

平岡「はいはいわかりましたよデスク様。すみませんでした。明日は出ますよ」ガチャ

宮森「待って下さい!まだ話は」

平岡「回収あるんで。失礼します」バタン

宮森「ちょっ……」

宮森「……はあ」

宮森(平岡さん、ここ一ヶ月なんか変だな)

宮森(なんとなくやつれてきたような気がするし、顔色も良くないし、いつも上の空だし)

宮森(前はちゃんと朝礼にも出てくれてたのに、最近はまた遅刻気味だし)

宮森(回収に言ったきりなかなか帰って来ないこともあるし……)

宮森(せっかく団結してきたと思ったのに)

宮森(はあ……)

9: 2015/03/31(火) 02:48:25.55 ID:SHk4wYH60.net
ピンポーン

瀬川「はいはい」ガチャプルン

平岡「あがりです」

瀬川「どうも。あがって」

平岡「もう勘弁してください……」

瀬川「良いの?そんなこと言って」

瀬川「ムサニなくなっちゃうよ」

平岡「……」

瀬川「早くしなさい」

平岡「クッ……」

瀬川「あなたのシリーズ評判良いのよ」

瀬川「中身はクズだけど、見た目は結構受けが良いのね」

瀬川「なかなか良い値段が振り込まれてて助かるわ」

瀬川「今日もたっぷり撮り溜めするからね」

10: 2015/03/31(火) 03:00:53.24 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「はい、カメラ回ったよ」

瀬川「いつものセリフ言いなさい」

平岡「……ぼ……」

平岡「……僕は皆に見られるのが大好きな変態アラサーマゾヒストの平岡大輔です……」

瀬川「はいよくできました、脱いで」

平岡(今すぐ氏にたい)

瀬川「平岡くん、あなた赤ちゃんプレイが好きなんだって?」

平岡「は?誰からそんな」

瀬川「本当なんだ」

平岡「うっ」

瀬川「はあ……とんだ変態ね」

平岡「関係ないだろ……」

瀬川「吸いたい?」プルン

平岡「えっ」ドキン

瀬川「顔を赤らめないで、非常に気持ちが悪い」

平岡「ふぇぇん」

瀬川「でもそうね、平岡くんは今まで頑張ってくれたし」

瀬川「少しくらいなら、許しても良いわよ」

平岡「べ、別に……」

12: 2015/03/31(火) 03:13:11.87 ID:SHk4wYH60.net
翌朝

瀬川「うーん、なかなか良い動画が撮れたわ」

瀬川「朝まで頑張った甲斐があったわね」

平岡「もう帰ってもいいっすか……」

瀬川「だめよ。まだ撮るから」

平岡「お願いします……今日は……」

瀬川「どうして?」

平岡「……」

平岡「デスクに朝礼出るって約束したんです……」

瀬川「……」

瀬川「喋ったの?」

平岡「は?」

瀬川「宮森さんと喋ったのね?」

平岡「」

13: 2015/03/31(火) 03:23:51.66 ID:SHk4wYH60.net
平岡「いや、そりゃあ、同じ会社の人間ですから、話くらいは」

瀬川「許せない」

平岡「なんでだよ」

瀬川「いやらしい。宮森さんに気に入られて何するつもり?」

瀬川「そういう事情なら尚更帰せないわ。朝礼には出しません」

平岡「勘弁してください……お願いします……」

瀬川「どうして?朝礼なんてどうでもいいって言ってたじゃないの」

平岡「……」

平岡「……チッ」

平岡「……これ以上あいつを裏切りたくないんで……」

瀬川「……」

瀬川「ふうん。そういうこと」

平岡「……」

瀬川「良いよ」

瀬川「もうムサニの仕事は受けないけどね」

平岡「ッ!」

平岡「おい、大人しくきいてりゃ汚えぞ!」

瀬川「ふーん、良いのね?」

平岡「いい加減にしろ……!」

瀬川「元々はあなたの態度がことの発端だったんだけど」

平岡「……」

瀬川「もう一度ききます。ムサニの仕事は受けないけど良いのね?」

平岡「くっ……!」

瀬川「そうそう、大人しくきいてりゃいいのよ」

平岡「クソぉ……」

14: 2015/03/31(火) 03:28:44.91 ID:SHk4wYH60.net
AM 10:00

瀬川「あーあ、朝礼始まっちゃったね」

瀬川「上司との約束を破って最低な男ね」

平岡「うるせえ……うるせえ……」グッ

携帯「プルプルプル」

瀬川「宮森さんね?」

平岡「フン」

瀬川「うーん、そうね」

瀬川「良いよ。出なさい」

携帯「ピッ」

宮森『平岡さん!!どうしたんですか?今日は朝礼出てくれるって言ったじゃないですか!!』

平岡「うっせえな……声でけえよ……」

宮森『どういうことなんですか!?ちゃんと説明してください!』

平岡「はいはい、すみませんでしたね……」

宮森『説明してくださいよ!』

平岡「別になんでもねえようっせえな……」

瀬川「……」カキカキ

平岡「?」

瀬川『赤ちゃんパブに行ってました』ピラッ

平岡「はあっ!?」

宮森『平岡さん?どうしました!?』

瀬川(早く言いなさい!)

平岡「くっ……」

平岡「クソがぁ……」プルプル

15: 2015/03/31(火) 03:41:13.90 ID:SHk4wYH60.net
宮森『平岡さん?』

平岡「あっ……赤ちゃんパブに……行ってました……」

宮森『え!?あかちゃ……?』

平岡「くそ!」ブツッ

平岡「くそぉ……くそぉ……」

瀬川「あーあ。仕事サボって風俗行くとかほんと最低男ね」

瀬川「完璧に嫌われちゃったね、宮森さんに」

瀬川「私だったら屈辱で生きていけないわ。赤ちゃんパブ通いで仕事すっぽかす変態だなんて知られたら」

平岡「てめえおぼえとけよ……」

瀬川「あら、そんなクチのききかたして良いの?」

平岡「チクショー……」



宮森「平岡さん!平岡さん!?」ツーツー

宮森「切れちゃった……」

宮森「赤ちゃんパブ……って、風俗……?」

宮森「平岡さん、そんな人じゃなかったのに……」

16: 2015/03/31(火) 03:47:43.62 ID:SHk4wYH60.net
午後

平岡「…………」ガチャ

宮森「平岡さん!今日の電話どういうことですか?」

平岡「別に……」

宮森「別にじゃわかりません」

平岡「うるせえなデスク様は。別になんでもねえよ」

宮森「ちゃんと出社するって、約束したのに……」

平岡「……」

宮森「風俗に行ってたんですか?」

平岡「……行ってねえよ」

宮森「じゃあ、あの電話は……?」

平岡「冗談。それくらいわかれよ堅物だな」

宮森「じゃあなんで!!」

平岡「別に。ダルかっただけだよ。あんまりでけえ声出すな、頭痛い」

宮森「明日からはちゃんと出てくれますか?」

平岡「……チッ」

宮森「平岡さん?」

平岡「へいへいすみませんね。なるべく気を付けますよ。ちょっと出てきます」ガチャ

宮森「平岡さん!約束ですからね!」

平岡「チッうるせえな」バタン

宮森「……」

宮森「平岡さん、なんとなく辛そうだった気がする」

宮森「顔色もどんどん悪くなって」

宮森「私、どうすれば良いんだろう……」

17: 2015/03/31(火) 04:02:45.03 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「よし、今日は終わり」

平岡「……」

瀬川「……」

瀬川(最近、平岡くんの反応が薄くなってきたわね)

瀬川(なんだか目も虚ろだし)

瀬川(まあ当たり前か、制作進行のただでさえ少ない時間を奪ってるんだしね)

瀬川(あんまり寝かせてないしなあ)

瀬川(はあ、宮森さんのおっOいもみたいなあ)

平岡「……」

18: 2015/03/31(火) 04:04:41.36 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「平岡くん」

平岡「はあ」

瀬川「最近ボーッとしてるわね」

平岡「そうっすか」

瀬川「無抵抗なのは良いけど、それじゃあ私もつまらないのよね」

平岡「知らねえよ……」

瀬川「……」

瀬川「平岡くん」

瀬川「アナタのいやらしい工口動画、宮森さんに見せるわね」

23: 2015/03/31(火) 05:06:58.15 ID:SHk4wYH60.net
平岡「は?何言ってんすか……」

瀬川「最近の平岡くんの態度に私もウンザリしてるのよ」

瀬川「だから罰として、宮森さんにあなたの屈辱的な変態工口ビデオを観てもらいます」

瀬川「平岡くんは宮森さんとの約束を破って、仕事せずにこんなことしてましたってね」

瀬川「これが最後のお仕置きよ」

平岡「てめえ……ふざけるのも大概にしろよ……?」ガタッ

瀬川「ふざけてません。もしそれを拒否するなら、私の身内のアニメーターにはムサニの仕事を受けないように言います。私もムサニからの仕事は受けません」

平岡「だからなんでなんだよ!俺が何したって言うんだ!」

瀬川「二択よ平岡くん」

平岡「うるせえ!うるせえよ!黙れ黙れ!」バンッ

瀬川「選んで」

平岡「黙れっつってんだろ!」ダンダン

瀬川「ムサニを守る?見捨てる?」

平岡「くそがああああああああああああああ!!!」ドカッ

平岡「……ハアハア」ゼエゼエ

瀬川(ご近所、大丈夫かな)

24: 2015/03/31(火) 05:16:30.10 ID:SHk4wYH60.net
瀬川「平岡くん?」

平岡「……」

瀬川「まだ返事をきいてないんだけど」

平岡「……クソぉ……」

瀬川「平岡くん」

平岡「もう、勘弁してくれ……頼むから……」

瀬川「質問に答えなさい」

平岡「……お願いします……俺が悪かったなら謝ります……」

平岡「会社も辞めます……もうデスクには近づきませんから……」

瀬川「早くどっちか選んで」

平岡「……」

平岡「……好きにしろよ……」

瀬川「それはどっちの意味?」

平岡「……なんでも好きに見せれば良いだろ……」

瀬川「わかった。そうする」

瀬川(意外、彼がこの選択をするなんて)

平岡「くそっ……くそっ……くそぉ……」

瀬川「ちょっと、汚いから泣かないで」

瀬川(はあ、宮森さんのおっOい食べたい)

25: 2015/03/31(火) 05:27:21.27 ID:SHk4wYH60.net
ピンポーン

瀬川「はーい」ガチャ

宮森「お世話になってます。武蔵野アニメーションの宮森です」

瀬川「久しぶりね宮森さん。どうぞ上がって」

宮森「お邪魔します」

瀬川「今、お茶淹れるから」

宮森「そんな、どうぞお構いなく! それより、話ってなんですか?」

瀬川「私の担当の平岡くんのことなんだけど」コトッ

宮森「あの、平岡がまた何か……?」

瀬川「ええ……」

瀬川「ちょっと、見て欲しいものがあるの」カタカタ

瀬川「……」

瀬川「宮森さん、平岡くんのことどう思ってるの?」

宮森「うーん……確かに以前の平岡の勤務態度には問題がありましたけど、最近は本人も努力していると思います」

瀬川「でも、ここのところはまた態度が悪いんじゃない?」

宮森「……そうですね……きっと何か事情があるんだと思うんですけど……」

瀬川「彼、元々粗暴でしょ?また素が出ただけかもしれないよ」

宮森「そうかもしれません」

宮森「でも、あんな人でも仲間ですから」

宮森「それに、なんとなく感じるんですけど」

宮森「平岡さんは不器用なだけで、本当は優しい人だと思うんです」

宮森「だから、信じてあげたいなって」

瀬川「……」

瀬川「そうね」

瀬川「私もそう思う」

瀬川「……」カタカタ

瀬川「宮森さん。今から何を見せても、驚かないでくれる?」

26: 2015/03/31(火) 05:35:48.64 ID:SHk4wYH60.net
平岡「……」

平岡「はあ……」

平岡「……」

平岡(久々に家に帰って来た気がする)

ケメコ「ミャオン」スリスリ

平岡「ケメコ……」

平岡「あんまり俺に触らないほうが良いよ」

平岡「俺、汚い変態野郎だから」


携帯「ブルブルブル」

平岡「!あいつか……」

携帯「ブルブルブル」

平岡(出たくねえな……)

携帯「ブルブルブル」

平岡「……」

携帯「ブルブルブル」

平岡「……チッ」ピッ

平岡「はい」

27: 2015/03/31(火) 05:57:11.68 ID:SHk4wYH60.net
宮森『平岡さん、最低です』

平岡「いきなりだな」

宮森『瀬川さんにききました』

宮森『仕事をサボって、その……エOチなビデオに出てたんですね』

平岡「……ああ、見たのか……」

宮森『瀬川さんすごく悲しそうでした。最近は頑張ってると思ってたのにって……』

宮森『私もすごく残念です』

平岡「……あーはいはい、すみませんでしたね汚い変態野郎で……」

宮森『きっと何か、何か特別な事情があるんだって、思ってたのに……」

宮森『本当に残念です』

平岡「……」

宮森『お金が必要だったんですか?』

平岡「……そ、そういうわけじゃ」

宮森『とにかく、すぐに会社に来てください』

平岡「……ああ、もういいです。責任とって会社は辞めますよ。これで良いでしょ」

宮森『よくありません!瀬川さんや他の皆にもちゃんと謝ってください!迷惑かけたんですから』

平岡(そうなるのか)

平岡「あーもう、うっぜえな」

平岡「わかりました、わかりましたよ。迷惑かけた皆さんに誠心誠意謝ります。もういいっすか」

宮森『……』

宮森『最後までそんな態度なんですね……』

平岡「え……」

28: 2015/03/31(火) 06:02:22.03 ID:SHk4wYH60.net
宮森『わかりました。もういいです』

宮森『瀬川さんの言う通り、ただの最低な人だったんですね』

宮森『さようなら、平岡さん』ブツン

平岡「あっ……」ツーツー

平岡「……」

平岡「……チッ、疲れたな」

平岡「これでもう、あの会社に行くこともない」

平岡「……」

平岡「『残念です』か……」

平岡「……」

平岡「……」

平岡「……」ポロポロ

ケメコ「……」スリスリ

29: 2015/03/31(火) 06:12:22.44 ID:SHk4wYH60.net
宮森「はあ……」

矢野「おつかれみゃーもり。元気ないね」

宮森「矢野さん……お疲れさまです」

矢野「何かあったの?」

宮森「実は平岡さんのことで……」

矢野「平岡くん?」

宮森「平岡さん、仕事サボってアダOトビデオに出てたみたいなんです」

矢野「まさか。あの平岡くんが?」

宮森「はい。瀬川さんに、動画も見せてもらいました」

矢野「……」

矢野「みゃーもり、それ、今見れる?」

宮森「え?はい。ええと、たしか……」カタカタ

平岡『……僕は皆に見られるのが大好きな変態アラサーマゾヒストの平岡大輔です……
』グスン

矢野「……」

矢野「酷い」

宮森「はい」

30: 2015/03/31(火) 06:21:32.41 ID:SHk4wYH60.net
矢野「……」

矢野「おかしいな」

宮森「え?」

矢野「あのね、確かに平岡くんは昔からドMで赤ちゃんプレイが大好きなど変態だよ」

宮森「そのようですね」

矢野「でもね……」

矢野「たとえ何億積まれたって、こんなところにこんなビデオ載せるのなんて屈辱的なこと、プライドが許さない男だと思うの」

宮森「あっ……言われてみれば確かに……」

矢野「瀬川さんがこれを?」

宮森「はい、見せてくれました。偶然見つけたって……」

矢野「……」

矢野「!」

宮森「矢野さん?」

矢野「みゃーもりこれ、よく見て」

矢野「布で隠してあるけど、よく見たらこの部屋……」

宮森「!」

矢野「瀬川さんの部屋ね……」

31: 2015/03/31(火) 06:31:59.69 ID:SHk4wYH60.net
宮森「どうして平岡さんが、瀬川さんの部屋で……?」

矢野「それはわからないけど平岡くんの表情を見るに、大体の事情はわかる」

矢野「何らかの理由で無理矢理ビデオを撮られている。そして、堅く口止めされている」

宮森「……!」

矢野「みゃーもり、今平岡くんは?」

宮森「え、えっと、ニ時間くらい前に、電話で……もう会社は辞めるって……」

宮森「どうしよう……」

宮森「私、結構酷いこと言っちゃいました……」

矢野「そう……。連絡してみよう」プルプルプル

矢野「……」プルプルプル

矢野「出ない」

矢野「これは急いだほうが良いね」

矢野「私は瀬川さんに事情を聞きに行くから、みゃーもりは平岡くんのところに行ってあげて」

宮森「は、はい」

矢野「平岡くんもあれで結構繊細だから、今の状態だと何するかわからない」

宮森「何するかって……もしかして、そんな」

矢野「大丈夫落ち着いて、慎重にね」

矢野「これ食べてちゃんと頭まわしな。じゃあ、行ってくるから」

宮森「あ、ありがとうございますっ」

宮森「平岡さん……!」

32: 2015/03/31(火) 06:49:56.79 ID:SHk4wYH60.net
ピンポーン

宮森「平岡さん!いますか!?」ピンポンピンポン

宮森「……」

宮森「返事がない……」

宮森「まさか本当に」

宮森「平岡さん!入りますよ!」ガチャ

平岡「……」

宮森「平岡さん!」ダッ

ケメコ「ミャア」ソワソワ

平岡「……」ダラン

宮森「そんな……遅かったんだ……」ガクッ

宮森「ごめんなさい平岡さん……私のせいで……」グスングスン

宮森「平岡さんのことホントは大好きでしたぁ」ガバッ

平岡「痛い」

33: 2015/03/31(火) 06:52:38.61 ID:SHk4wYH60.net
平岡「さっきからうるさいんだけどお前誰だよ」

宮森「平岡さん!生きてたんですね!うぅ、良かった……」ポロポロ

平岡「はあ?何言ってんだコイツ……クソっメガネどこだよ……」

宮森「平岡さぁん……ふえええん」ギュウ

平岡「おい、離れろって!……チッ面倒くせえな」

宮森「だって……」エグエグ

平岡「なんでお前がここにいるんだよ」

宮森「だって電話しても出ないし……もしかしたらその、自頃してるかもって矢野さんが……」

平岡「はあ?なんだそれ」

平岡「……」

平岡「っつーか、してても関係ないでしょ」

平岡「俺もう辞めたんですけど。何かご用ですか?」

宮森「だ、ダメです辞めちゃ!」

平岡「なんでだよ」

宮森「矢野さんがさっき電話で教えてくれたんです」

宮森「平岡さんはムサニを守るために、無理矢理あんな酷いことをさせられて」

宮森「たった一人で耐えてたって」

平岡「……アイツもアレを見たのか」

宮森「かなりじっくり」

平岡(氏ねば良かったかな)

34: 2015/03/31(火) 06:55:29.76 ID:SHk4wYH60.net
宮森「辞めないでください平岡さん」

平岡「なんで」

宮森「それはえっと、私達仲間じゃないですか!」

平岡「はあ?なに青臭えこと言ってんだよ」チッ

宮森「お願いします……私、平岡さんがいなくなったら……」ヒックヒック

平岡「おい、やめろって」

宮森「酷いこと言ってごめんなさい……」

宮森「もう言わないからぁ……」グスングスン

平岡「はあ……」

平岡「わかったからもう泣くな」

平岡「鼻水が床に落ちんだろうが」

宮森「うわああああん!あいやとうざいやすううう」ギュム

平岡「おわっ」ガタタッ

35: 2015/03/31(火) 06:57:02.74 ID:SHk4wYH60.net
宮森「ひやおかさんだいすきですぅ……ヒック」

平岡「……汚い変態野郎に抱きつかないほうが良いんじゃないの」

宮森「そんなことかんけいありばせん」

宮森「平岡さんがどんなにハードな性癖を持ってて赤ちゃんパブでどMで変態でも」

宮森「私達は仲間じゃないですがあ……」ヒックヒック

平岡「……」

平岡「……そうかい」

宮森「そうでずよお……」グスングスン

平岡「ったく……泣くなっつってんのに」ポンポン

ケメコ「ミャ~オ」


瀬川「何あれ。許せない」

矢野「」ダラン


以上。

36: 2015/03/31(火) 06:58:26.53 ID:SHk4wYH60.net
最後のほう適当ですまん
平岡に幸あれ

40: 2015/03/31(火) 22:49:29.68 ID:jnLYgKa00.net
松亭

ずか「お待たせしました。生2つです」ゴト

高梨「あいがとお姉さん!ホラ久しぶりに乾杯しようだいちゃん」

高梨「かんぱああああい!」

平岡「ハイハイ乾杯」コン

高梨「だいちゃんさあ、気になる女の子いないのぉ?」

平岡「あ?なんだよ急に」

高梨「急じゃない!男子たるもの可愛い女の子を励みに日々を生きるってもんでしょ」

平岡「俺は別に」

高梨「うっそだぁ~!いるんでしょいるんでしょ!誰にも言わないから教えてよ」

平岡「チッうっぜえな。お前はどうなんだよ」

高梨「オレはなぁ~、う~ん」

高梨「……」

高梨「やっぱダメ!考えらんない!」

高梨「オレ将来は可愛い声優を嫁にするって決めてるから!」

ずか「」ガタッ

41: 2015/03/31(火) 22:53:02.53 ID:jnLYgKa00.net
高梨「宮森は最近矢野さんに似て恐くなってきたし」

高梨「佐藤さんとアンドゥも最近ツッコミが宮森に似てキツくなってきたし」

高梨「受け継がれていくお局のDNA」

高梨「オレの心は荒れ果てたサバンナ……」

平岡「仕事に集中しろよ」

高梨「あっでもね、ここだけの話、前々から良いなって思ってたコはいるのよ」

平岡「誰だよ。声優なんてウチに来たことあったか?」

高梨「ちゃうちゃう!もうこれ秘密よ!あのね、原画の安原さん」

ずか「」ガタタッ

42: 2015/03/31(火) 22:55:58.76 ID:jnLYgKa00.net
平岡「ああ、あの無口な」

高梨「ちょっとだいちゃん無口とは失礼ね~。安原さんは清楚可憐な乙女なんだよ」

高梨「粛々と机に向かう姿はまさに現代の長門有希」

平岡「割と現代だな」

高梨「まず何よりお顔が非情に美しい」

平岡「お前そんなこと気にして仕事してたのかよ」

高梨「それにねえ、あのねえ、挨拶すると、鈴を転がしたようなか細い声で」

高梨「『オハヨウゴザイマス』って返してくれるんだよ!」

高梨「『オハヨウゴザイマス』『オハヨウゴザイマス』」

平岡「気持ち悪いからやめてくれ」

高梨「わかる?だいちゃん。この小さな幸せ!」

高梨「安原さんは荒れたサバンナで見つけた美しいラクダ」

平岡「お前はほんと人生楽しんでるな」

高梨「安原さんとお近づきになりたいが、残念なことに彼女は」

平岡「なんだよ」

高梨「宮森が好きらしい」

平岡「マジか」

ずか「」パリーン

43: 2015/03/31(火) 22:57:53.54 ID:jnLYgKa00.net
高梨「残念だなあホント」

ずか(絵麻がライバル……)プルプル

平岡「まあ、色んな人がいるし」

高梨「それでだいちゃんはどうなの?」

平岡「だから別に俺はそういうのないから」

高梨「うっそだぁあるでしょ!」

高梨「前から思ってたんだけどさぁ、矢野さんとはどういう関係なの」

平岡「特になにも」

高梨「ホントにい?」

平岡「しつけえようっぜえな」

平岡「ただ昔ちょっと知り合いだっただけで」

高梨「なぁんだそっか~。じゃあ良かった」

平岡「良かった?まさかお前」

高梨「いやあ実は」

高梨「矢野さんも宮森のこと好きらしいから」

平岡「」ブシュー

ずか「」スッテンコロリン

44: 2015/03/31(火) 23:04:36.90 ID:jnLYgKa00.net
平岡「……」

高梨「いやあ噂よ噂」

平岡「……」

高梨「ちょっとだいちゃん、なに黙っちゃったのよ」

平岡「べ、べつに」

高梨「はあ~、悲しいねえ」

高梨「キツいとこあるけど、割と見所のあるオンナだったのに」

平岡「……そうだったのか……」

高梨「ああ、でもね、まだ可愛いコはいるの」

平岡「あ?もういいよ」

高梨「まあまあきいてよ、ホラ舞茸さんの助手の女子大生」

平岡「あ~……」

高梨「だいちゃんも興奮するでしょ!ナマ女子大生よ!」

高梨「オレはあんまり話したことないんだけど」

高梨「名前はなんていったっけな~、ハイブリッドちゃんみたいな」

平岡(外国人だったのか)

平岡「……俺はああいうタイプちょっと」

高梨「そうなのぉ?イイじゃないの」

高梨「あの笑顔!あのおっOい!あの脚!」

高梨「彼女が部屋に入るとたちまち良い香りと新鮮な空気が広がる」

高梨「例えるならそう、サバンナに佇む……消臭力」

平岡「無理すんな」

高梨「ただ残念なことに」

平岡「まさか」

高梨「宮森に告白したらしい」

ずか「」ドッカーン

45: 2015/03/31(火) 23:10:27.80 ID:jnLYgKa00.net
平岡「はあ……」

高梨「玉砕したらしいけどね」

高梨「世の中っていうのは非情よ」

平岡「……」グビグビ

平岡「知らねえよそんなこと」

平岡「惚れた腫れただの馬鹿らしい」

平岡「そんなもんなあ、仕事のなあ、邪魔になるだけあんだよ!」

高梨「だいちゃんノってきたねぇ!」ヒック

平岡「おねえさん生追加!」

ずか「は、はい」

高梨「まあさぁ、やっぱさぁ、こうなっちゃうんだよね」

平岡「あんだよ」

高梨「さいしゅーてきにはさあ、戻ってきちゃうってこと」

高梨「みやもりに」

平岡「……はあ?」

高梨「いろんなおんながいるけどさあ……」

高梨「さいしゅうてきにはみやもりなんだよね……」

平岡「……」

ずか「な、生です」ゴトッ

平岡「どうも」

ずか「……」ドキドキ

46: 2015/03/31(火) 23:22:42.88 ID:jnLYgKa00.net
高梨「だいちゃんもそうおもわない?」

平岡「うっさい」グビグビ

高梨「またまたそんな~」

高梨「みやもりはねえ、こわいし、すぐおこるし、エラそうだし、おっOいないし、酔っぱらいだけどねぇ」

高梨「オレが徹夜のときはナンもいわずにレッドブル買ってきてつくえにおいてくれるんだよぉ……」

平岡「……」

高梨「ああいうのみてるとさあ……」

高梨「イイオンナってなんだろうなってかんがえちゃうわけよ……」

高梨「そうおもわない?だいちゃん……」

ずか「……」ジーン

47: 2015/03/31(火) 23:30:02.22 ID:jnLYgKa00.net
平岡「……チッ」

平岡「俺はそういうことには興味ねえ」

高梨「テレないでいいよぉ」

高梨「だいちゃんみやもりがいないとき、ぜったいオレに今日デスクいないのかってきくじゃないのぉ」

平岡「はあ?ただの確認だよ!」

高梨「そうなのぉ?」

平岡「……」

平岡「まあ、あいつは悪い奴じゃないんじゃねえの」

高梨「やっぱりぃ?だいちゃんみやもりのこときになっちゃってるでしょ!」

平岡「馬鹿言ってんじゃねえ!」

平岡「別に嫌いじゃないってだけだよ」

高梨「だよねえ」

高梨「さすがのだいちゃんもおもうところがあるよねえ」

平岡「あーもう!っせえな!気分わりいしもう帰る!」

高梨「でも、惜しいことしたな」

平岡「え」

高梨「実は宮森」

高梨「ヒモを養ってるらしい」

ずか「」ドンガラガッシャーン

高梨「三人ね」

平岡「」ドンガラガッシャーン

高梨「そのうちの一人はオレ」

平岡・ずか「」

高梨「地球にうまれてよかった!」

以上
おやすみ

引用元: 宮森「最近、平岡さんの様子がおかしいんです」