1: ◆KakafR9KkQ 2017/10/15(日) 19:11:04.91 ID:wSjqyPq+0
2: 2017/10/15(日) 19:11:30.99 ID:wSjqyPq+0
教室
有咲「はぁぁぁぁ! 香澄がインフル!?」
紗綾「らしいよ」
有咲「『らしいよ』じゃねーだろ、来週ライブだぞ? どーすんだよ!?」
たえ「来週かぁ…… 流石に無理そうだね」
りみ「香澄ちゃんに無理させちゃいけないもんね……」
有咲「はぁ…… バカは風邪ひかないんじゃねーのかよ……」
たえ「有咲、インフルは風邪じゃない」
有咲「知ってるっつの!」
紗綾「あはは…… まぁ仕方ないから今日帰りにまりなさんにキャンセル伝えてこよ?」
りみ「ライブ…… したかったなぁ……」
たえ「うん……」
有咲「治ったらデコピンしてやる……」
有咲「はぁぁぁぁ! 香澄がインフル!?」
紗綾「らしいよ」
有咲「『らしいよ』じゃねーだろ、来週ライブだぞ? どーすんだよ!?」
たえ「来週かぁ…… 流石に無理そうだね」
りみ「香澄ちゃんに無理させちゃいけないもんね……」
有咲「はぁ…… バカは風邪ひかないんじゃねーのかよ……」
たえ「有咲、インフルは風邪じゃない」
有咲「知ってるっつの!」
紗綾「あはは…… まぁ仕方ないから今日帰りにまりなさんにキャンセル伝えてこよ?」
りみ「ライブ…… したかったなぁ……」
たえ「うん……」
有咲「治ったらデコピンしてやる……」
3: 2017/10/15(日) 19:13:03.50 ID:wSjqyPq+0
帰り道
たえ「それでね、香澄が……」
有咲「ほんと信じられねー……」
りみ「あれ?」
紗綾「どしたの、りみ?」
りみ「今香澄ちゃんの声が聞こえたような……」
有咲「いやいやいくら香澄がバカだからってインフルなのに外出歩くほどバカじゃないって」
たえ「いやでも香澄なら……」
紗綾「て言うか私も聞こえたんだけど……」
有咲「はっ?」
たえ「実は私も」
有咲「たえも!?」
♪~
りみ「ほら今!」
たえ「あっちの方だ!」
紗綾「行ってみよう!」
有咲「あっ! ちょっ!」
たえ「それでね、香澄が……」
有咲「ほんと信じられねー……」
りみ「あれ?」
紗綾「どしたの、りみ?」
りみ「今香澄ちゃんの声が聞こえたような……」
有咲「いやいやいくら香澄がバカだからってインフルなのに外出歩くほどバカじゃないって」
たえ「いやでも香澄なら……」
紗綾「て言うか私も聞こえたんだけど……」
有咲「はっ?」
たえ「実は私も」
有咲「たえも!?」
♪~
りみ「ほら今!」
たえ「あっちの方だ!」
紗綾「行ってみよう!」
有咲「あっ! ちょっ!」
4: 2017/10/15(日) 19:15:12.36 ID:wSjqyPq+0
紗綾「あっ! あれ!」
りみ「赤い髪の女の人が…… ギター持って路上ライブしてる…… ?」
有咲「確かに…… 香澄の声だ…… !」
たえ「香澄…… いつの間にか髪を赤くするような不良になってたなんて……」
有咲「いやどう見てもちげーだろ!」
りみ「でも声凄いそっくり……」
紗綾「こんなことあるんだね……」
たえ「……」
たえ「あのさ」
紗綾「たえ…… まさか…… ?」
たえ「そのまさか」
有咲「おいバカやめろ、そんなのぜってー無理だって」
りみ「え? 何?」
りみ「赤い髪の女の人が…… ギター持って路上ライブしてる…… ?」
有咲「確かに…… 香澄の声だ…… !」
たえ「香澄…… いつの間にか髪を赤くするような不良になってたなんて……」
有咲「いやどう見てもちげーだろ!」
りみ「でも声凄いそっくり……」
紗綾「こんなことあるんだね……」
たえ「……」
たえ「あのさ」
紗綾「たえ…… まさか…… ?」
たえ「そのまさか」
有咲「おいバカやめろ、そんなのぜってー無理だって」
りみ「え? 何?」
5: 2017/10/15(日) 19:15:44.96 ID:wSjqyPq+0
たえ「ライブに穴空けたらまりなさんにも迷惑だし、あの人に歌ってもらって臨時でライブしない?」
りみ「えぇーっ!?」
有咲「やめとけって! そんないきなり誘うなんて無理だって!」
紗綾「いやでも、あの人歌もギターも凄い上手いし……」
有咲「なんで紗綾がそっち側なんだよ!」
りみ「あの人ちょっと恐そうだけど馴染めるかなぁ……」
有咲「何でもう入る前提なんだよ! あたし以外全員賛成かよ!」
たえ「有咲、香澄以外の子にボーカル任せるのは嫌かもしれないけど、これは緊急事態だから」
有咲「は、はぁーっ!? そんなんじゃねーし!」
紗綾(わかりやすいなー)
たえ「それじゃあ声かけてくる」
りみ「えぇーっ!?」
有咲「やめとけって! そんないきなり誘うなんて無理だって!」
紗綾「いやでも、あの人歌もギターも凄い上手いし……」
有咲「なんで紗綾がそっち側なんだよ!」
りみ「あの人ちょっと恐そうだけど馴染めるかなぁ……」
有咲「何でもう入る前提なんだよ! あたし以外全員賛成かよ!」
たえ「有咲、香澄以外の子にボーカル任せるのは嫌かもしれないけど、これは緊急事態だから」
有咲「は、はぁーっ!? そんなんじゃねーし!」
紗綾(わかりやすいなー)
たえ「それじゃあ声かけてくる」
6: 2017/10/15(日) 19:16:24.45 ID:wSjqyPq+0
たえ「すいませーん」
ジュリア「ん? なんだ」
たえ「私たちとキラキラしませんかー?」
有咲「いきなりそれはねーだろ!」
たえ「いや、香澄と声が似てるしこれで通じるかなって」
有咲「声で判断すんなよっ!」
ジュリア「……」
紗綾「ちょ、あの人引いてる引いてる!」
りみ「ま、まず自己紹介からしなくちゃ……」
ジュリア「えっと…… 何か用か……?」
ジュリア「ん? なんだ」
たえ「私たちとキラキラしませんかー?」
有咲「いきなりそれはねーだろ!」
たえ「いや、香澄と声が似てるしこれで通じるかなって」
有咲「声で判断すんなよっ!」
ジュリア「……」
紗綾「ちょ、あの人引いてる引いてる!」
りみ「ま、まず自己紹介からしなくちゃ……」
ジュリア「えっと…… 何か用か……?」
7: 2017/10/15(日) 19:17:51.17 ID:wSjqyPq+0
紗綾「えーっと、私たち『Poppin'Party』ってバンドやってて、来週ここの近くのライブハウスでライブする予定だったんですけど」
りみ「香澄ちゃ、ボーカルの子がインフルエンザになっちゃって…… このままじゃライブ出来なくて、ライブハウスにも迷惑かけちゃう……」
有咲「そ、その時貴女を偶然見掛けまして、貴女の声うちのボーカルの子ととっても似てるんですよ」
たえ「だから私たちと一緒にキラキラしませんか?」
有咲「だからなんでそーなるんだよっ!」
ジュリア「えっと…… あんた達ほんとにバンドなんだよな? コントグループとかじゃないよな…… ?」
りみ「ち、違います~」
有咲「余計なことばっか言ってるから話ややこしくなったろ!」
ジュリア(なんだろう…… この金髪の子に凄いシンパシーを感じる……)
りみ「香澄ちゃ、ボーカルの子がインフルエンザになっちゃって…… このままじゃライブ出来なくて、ライブハウスにも迷惑かけちゃう……」
有咲「そ、その時貴女を偶然見掛けまして、貴女の声うちのボーカルの子ととっても似てるんですよ」
たえ「だから私たちと一緒にキラキラしませんか?」
有咲「だからなんでそーなるんだよっ!」
ジュリア「えっと…… あんた達ほんとにバンドなんだよな? コントグループとかじゃないよな…… ?」
りみ「ち、違います~」
有咲「余計なことばっか言ってるから話ややこしくなったろ!」
ジュリア(なんだろう…… この金髪の子に凄いシンパシーを感じる……)
8: 2017/10/15(日) 19:18:28.89 ID:wSjqyPq+0
ジュリア「なるほど…… まぁ事情はわかった…… けどごめん、ちょっと簡単には返事出来ないな」
紗綾「やっぱり難しいですよね……」
ジュリア「あ、いや、ライブハウスで本格的なライブってのは面白そうだけど、そういうライブとかって勝手に出ていいかわかんなくてさ……」
りみ「勝手に出たら…… ジュリアさんもバンドやってて、勝手なことをするとメンバーに怒られるとかですか?」
ジュリア「んん、あたしアイドルやってるんだ。 この見た目じゃ信じられないかもしれないけど」
有咲「そうっ…… なんですか?」
ジュリア「そ、だからプロデューサーの許可無しに勝手なことすると怒られるんだよな」
紗綾「そうですか…… 無理なお願いしちゃってごめんなさい」
りみ「……」
ジュリア「…… ライブ、楽しみだったのか?」
りみ「え!? あっ…… はい……」
紗綾「やっぱり難しいですよね……」
ジュリア「あ、いや、ライブハウスで本格的なライブってのは面白そうだけど、そういうライブとかって勝手に出ていいかわかんなくてさ……」
りみ「勝手に出たら…… ジュリアさんもバンドやってて、勝手なことをするとメンバーに怒られるとかですか?」
ジュリア「んん、あたしアイドルやってるんだ。 この見た目じゃ信じられないかもしれないけど」
有咲「そうっ…… なんですか?」
ジュリア「そ、だからプロデューサーの許可無しに勝手なことすると怒られるんだよな」
紗綾「そうですか…… 無理なお願いしちゃってごめんなさい」
りみ「……」
ジュリア「…… ライブ、楽しみだったのか?」
りみ「え!? あっ…… はい……」
9: 2017/10/15(日) 19:19:10.82 ID:wSjqyPq+0
ジュリア「……」
ジュリア「なぁ、一度あんた達の演奏聞かせてくれないか?」
有咲「え?」
ジュリア「もし、あんた達が遊びでバンドやってるなら手を引く、けどもしあんた達の言う『キラキラ』が本物ならあたしは協力したい。 プロデューサーはあたしが説得する」
りみ「ほんとですか!?」
たえ「それじゃあ1時間後! 有咲の家の倉で!」
有咲「またうちかよ!」
紗綾「まぁあそこがちょうどいいでしょ」
ジュリア「楽しみにしてるぜ」
ジュリア「なぁ、一度あんた達の演奏聞かせてくれないか?」
有咲「え?」
ジュリア「もし、あんた達が遊びでバンドやってるなら手を引く、けどもしあんた達の言う『キラキラ』が本物ならあたしは協力したい。 プロデューサーはあたしが説得する」
りみ「ほんとですか!?」
たえ「それじゃあ1時間後! 有咲の家の倉で!」
有咲「またうちかよ!」
紗綾「まぁあそこがちょうどいいでしょ」
ジュリア「楽しみにしてるぜ」
10: 2017/10/15(日) 19:19:37.25 ID:wSjqyPq+0
倉
りみ(な、なんか緊張する……)
紗綾(何だかんだいつも香澄の明るさに助けられてたんだなぁ……)
有咲(平常心平常心)
たえ「♪~」
紗綾「そ、それじゃあいきます!」
♪~
ジュリア「……」
りみ(な、なんか緊張する……)
紗綾(何だかんだいつも香澄の明るさに助けられてたんだなぁ……)
有咲(平常心平常心)
たえ「♪~」
紗綾「そ、それじゃあいきます!」
♪~
ジュリア「……」
11: 2017/10/15(日) 19:21:12.48 ID:wSjqyPq+0
有咲「……」
りみ「何か上手くいかなかった……」
たえ「やっぱ香澄が抜けたのは大きいんだなぁ……」
紗綾「ど、どうでした……?」
ジュリア「……」
ジュリア「あんまり良くなかった」
紗綾「ですよね……」
ジュリア「なぁ、今居ない『香澄』って子、どんな子なんだ?」
りみ「香澄ちゃん…… ですか?」
りみ「何か上手くいかなかった……」
たえ「やっぱ香澄が抜けたのは大きいんだなぁ……」
紗綾「ど、どうでした……?」
ジュリア「……」
ジュリア「あんまり良くなかった」
紗綾「ですよね……」
ジュリア「なぁ、今居ない『香澄』って子、どんな子なんだ?」
りみ「香澄ちゃん…… ですか?」
12: 2017/10/15(日) 19:21:55.98 ID:wSjqyPq+0
たえ「『星』…… かな」
紗綾「いつもキラキラしてて、積極的で」
りみ「香澄ちゃんが居たから、わたし達は今バンドをやってて…… こんなに音楽を楽しめてて……」
有咲「普段はウザいけど…… 居なくなると寂しいっていうか……」
ジュリア「そっか……」
ジュリア「あんた達の演奏聞いて、思ったんだ。 パズルのピースがひとつ欠けてるみたいって、きっとその最後のピースが香澄って子なんだろ?」
ジュリア「今の演奏は微妙だったけど、もしそのパズルが完成したらどんな音になるのかすげぇ気になった、だから……」
ジュリア「あたしにそのピースの役、請け負わせてくれないか?」
紗綾「それって……」
ジュリア「ああ、ライブ協力するぜ!」
りみ「…… やったぁ!」
有咲「……」
有咲(おいこいつ急にポエム言い出したぞ…… ひょっとしてこいつ結構ヤベー奴なんじゃ……)
紗綾「いつもキラキラしてて、積極的で」
りみ「香澄ちゃんが居たから、わたし達は今バンドをやってて…… こんなに音楽を楽しめてて……」
有咲「普段はウザいけど…… 居なくなると寂しいっていうか……」
ジュリア「そっか……」
ジュリア「あんた達の演奏聞いて、思ったんだ。 パズルのピースがひとつ欠けてるみたいって、きっとその最後のピースが香澄って子なんだろ?」
ジュリア「今の演奏は微妙だったけど、もしそのパズルが完成したらどんな音になるのかすげぇ気になった、だから……」
ジュリア「あたしにそのピースの役、請け負わせてくれないか?」
紗綾「それって……」
ジュリア「ああ、ライブ協力するぜ!」
りみ「…… やったぁ!」
有咲「……」
有咲(おいこいつ急にポエム言い出したぞ…… ひょっとしてこいつ結構ヤベー奴なんじゃ……)
13: 2017/10/15(日) 19:22:24.61 ID:wSjqyPq+0
有咲「そんで、次の日からジュリアとあたし達の練習が始まった」
有咲「ジュリアはギターも歌も上手くて(それこそ香澄より圧倒的に)そこは問題無かったけど、たった1週間で演奏合わせなきゃいけないから練習めっちゃ集中してやらなきゃいけなかった…… んだけど」
翼「わー! 本物のドラムだー かっこいー」
麗花「バンドってとってもいいですね! 私もリコーダーでジュリアちゃんとバンドしたいなー」
有咲「リコーダーでバンドはねーだろっ!」
麗花「えー、それならカスタネット?」
有咲「うるせー!」
有咲「ジュリアはギターも歌も上手くて(それこそ香澄より圧倒的に)そこは問題無かったけど、たった1週間で演奏合わせなきゃいけないから練習めっちゃ集中してやらなきゃいけなかった…… んだけど」
翼「わー! 本物のドラムだー かっこいー」
麗花「バンドってとってもいいですね! 私もリコーダーでジュリアちゃんとバンドしたいなー」
有咲「リコーダーでバンドはねーだろっ!」
麗花「えー、それならカスタネット?」
有咲「うるせー!」
14: 2017/10/15(日) 19:23:42.38 ID:wSjqyPq+0
紗綾「えーっと…… この子たち誰?」
ジュリア「うちの事務所で同じアイドルやってる翼と麗花…… どうしても付いてきたいって言うから連れてきたんだけど……」
ジュリア「おい翼! レイ! 邪魔しないって言ったよな!?」
翼「えー、ただ見てるだけなんてつまんなーい」
麗花「そうだよジュリアちゃん、バンドはみんなでやるから楽しいんだよ」
有咲「…… なぁジュリア、もしかしてこいつら話通じないタイプの奴らか?」
ジュリア「あぁ、大分…… 迷惑かけてごめん」
有咲「いいよ別に…… こういうの慣れてるから……」
ジュリア「うちの事務所で同じアイドルやってる翼と麗花…… どうしても付いてきたいって言うから連れてきたんだけど……」
ジュリア「おい翼! レイ! 邪魔しないって言ったよな!?」
翼「えー、ただ見てるだけなんてつまんなーい」
麗花「そうだよジュリアちゃん、バンドはみんなでやるから楽しいんだよ」
有咲「…… なぁジュリア、もしかしてこいつら話通じないタイプの奴らか?」
ジュリア「あぁ、大分…… 迷惑かけてごめん」
有咲「いいよ別に…… こういうの慣れてるから……」
15: 2017/10/15(日) 19:26:13.23 ID:wSjqyPq+0
ジュリア「っし、今の結構いい感じだったな」
紗綾「うん、大分合ってきた!」
有咲「これなら本番何とかなるか」
麗花「えー? そうかなー?」
りみ「えっ…… な、何かミスしていましたか…… ?」
麗花「うーん…… 思ったのが、ジュリアちゃんならもっと どかーん! って感じゃないかなーって」
有咲「意味わかんねぇよ……」
たえ「どかーん! か……」
有咲「わかんのか!?」
たえ「いや全然」
紗綾「あはは……」
紗綾「うん、大分合ってきた!」
有咲「これなら本番何とかなるか」
麗花「えー? そうかなー?」
りみ「えっ…… な、何かミスしていましたか…… ?」
麗花「うーん…… 思ったのが、ジュリアちゃんならもっと どかーん! って感じゃないかなーって」
有咲「意味わかんねぇよ……」
たえ「どかーん! か……」
有咲「わかんのか!?」
たえ「いや全然」
紗綾「あはは……」
16: 2017/10/15(日) 19:26:52.68 ID:wSjqyPq+0
翼「うーん…… ジュリアーノがバンドやるって聞いてもっとかっこいいのかなーって思ったら、意外とフツーって言うか……」
ジュリア「フツー…… もっと弾けろ、ってことか?」
たえ「もっと…… ばばーん! って?」
麗花「そう! そんな感じ!」
有咲「何でそこで通じあってんだよ!」
ジュリア「なるほどな…… せっかく本格的なバンドやるチャンスなんだし、もっと本気にならないとつまんないよな…… 」
りみ「どうしました?」
ジュリア「フツー…… もっと弾けろ、ってことか?」
たえ「もっと…… ばばーん! って?」
麗花「そう! そんな感じ!」
有咲「何でそこで通じあってんだよ!」
ジュリア「なるほどな…… せっかく本格的なバンドやるチャンスなんだし、もっと本気にならないとつまんないよな…… 」
りみ「どうしました?」
17: 2017/10/15(日) 19:28:30.81 ID:wSjqyPq+0
ジュリア「なぁ、香澄ってどんな演奏してた?」
紗綾「どんな、って……」
たえ「めちゃくちゃ」
有咲「ヘッタクソ」
ジュリア「そっか…… それなら」
ジュリア「演奏変える! あたしも滅茶苦茶にやるからお前らあたしに合わせろ!」
有咲「はぁ!?」
ジュリア「香澄の『代わり』なんてつまんないだろ? あたしはあたしの演奏してやるよ!」
たえ「いいね!」
紗綾「あ~ こうなっちゃったか~」
りみ「わ、わたし不安になってきた……」
有咲「やっぱヤベー奴じゃねーか!」
紗綾「どんな、って……」
たえ「めちゃくちゃ」
有咲「ヘッタクソ」
ジュリア「そっか…… それなら」
ジュリア「演奏変える! あたしも滅茶苦茶にやるからお前らあたしに合わせろ!」
有咲「はぁ!?」
ジュリア「香澄の『代わり』なんてつまんないだろ? あたしはあたしの演奏してやるよ!」
たえ「いいね!」
紗綾「あ~ こうなっちゃったか~」
りみ「わ、わたし不安になってきた……」
有咲「やっぱヤベー奴じゃねーか!」
18: 2017/10/15(日) 19:29:46.22 ID:wSjqyPq+0
ライブ当日
香澄「みんな久しぶり~!」
紗綾「お、香澄復活?」
香澄「うん! 今日から外に出ていいって」
ジュリア「あんたが噂の香澄か」
香澄「えっと…… ジュリアーノ!」
ジュリア「おい! 誰に吹き込まれた!?」
有咲「香澄ぃ~ 言っとくけどジュリアは香澄なんかより圧倒的にギターも歌も上手いから今さら帰って来たって香澄の居場所ねーぞ?」
香澄「うそー!?」
りみ「あ、有咲ちゃん!」
紗綾「ま、今日のところは客席で見ててよ」
香澄「はーい」
香澄「みんな久しぶり~!」
紗綾「お、香澄復活?」
香澄「うん! 今日から外に出ていいって」
ジュリア「あんたが噂の香澄か」
香澄「えっと…… ジュリアーノ!」
ジュリア「おい! 誰に吹き込まれた!?」
有咲「香澄ぃ~ 言っとくけどジュリアは香澄なんかより圧倒的にギターも歌も上手いから今さら帰って来たって香澄の居場所ねーぞ?」
香澄「うそー!?」
りみ「あ、有咲ちゃん!」
紗綾「ま、今日のところは客席で見ててよ」
香澄「はーい」
19: 2017/10/15(日) 19:30:15.91 ID:wSjqyPq+0
* * *
香澄「わくわく」
翼「あっ、香澄さーん」
香澄「あっ、翼!」
翼「わたし、こういうライブハウス来るの初めて~ なんかドキドキしちゃうかも~」
香澄「わたしも何だかドキドキする!」
翼「ライブ、やりたかったんですか?」
香澄「え?」
翼「わたしの友達も、病気でライブ出られないことがあって、その時とっても落ち込んでいたから……」
香澄「うーん…… そういうのじゃないかなー」
翼「違うんですか?」
香澄「うん、何て言うか 楽しみ! いっつも一緒に弾いてたみんなの曲を今日は客席で見られるなんて!」
翼「ふぅん……」
翼「えへへ、香澄さんおもしろーいっ」
香澄「あっ、始まる!」
香澄「わくわく」
翼「あっ、香澄さーん」
香澄「あっ、翼!」
翼「わたし、こういうライブハウス来るの初めて~ なんかドキドキしちゃうかも~」
香澄「わたしも何だかドキドキする!」
翼「ライブ、やりたかったんですか?」
香澄「え?」
翼「わたしの友達も、病気でライブ出られないことがあって、その時とっても落ち込んでいたから……」
香澄「うーん…… そういうのじゃないかなー」
翼「違うんですか?」
香澄「うん、何て言うか 楽しみ! いっつも一緒に弾いてたみんなの曲を今日は客席で見られるなんて!」
翼「ふぅん……」
翼「えへへ、香澄さんおもしろーいっ」
香澄「あっ、始まる!」
20: 2017/10/15(日) 19:31:15.50 ID:wSjqyPq+0
ジュリア「今日はあたし達の演奏を聞きに来てくれてありがとう…… ってそう言えばいいのかな」
ジュリア「アイドルとしてのあたしに慣れすぎてこういう時なんて言えばいいか忘れちゃった」
ジュリア「まぁいいよな、大事なのは言葉なんかじゃない」
ジュリア「見せてやるよ! あたし達のキラキラ流星群!」
https://www.youtube.com/watch?v=xE8HtTjAcyw
ジュリア「アイドルとしてのあたしに慣れすぎてこういう時なんて言えばいいか忘れちゃった」
ジュリア「まぁいいよな、大事なのは言葉なんかじゃない」
ジュリア「見せてやるよ! あたし達のキラキラ流星群!」
https://www.youtube.com/watch?v=xE8HtTjAcyw
21: 2017/10/15(日) 19:31:47.09 ID:wSjqyPq+0
ライブ後 楽屋
香澄「ジュリアーノ~!」
翼「お疲れさま~」
ジュリア「わ、ちょっ…… 二人して引っ付くな!」
香澄「すっごいすっごい良かった! ねぇこのままわたし達と一緒にキラキラしよ?」
有咲(あ、やっぱり香澄そうやって誘うんだな)
翼「えー! わたしのジュリアーノを取っちゃダメですよー!」
ジュリア「別にあたしは翼のもんじゃねぇけどな」
ジュリア「でもあたしの舞台はここじゃない、それは確かだ。 バンドやるのは楽しかったけどPoppin'Partyは香澄たちのバンドだろ? 香澄には香澄の、あたしにはあたしの帰る場所があるってことだ」
香澄「そっか! わかった!」
香澄「それじゃあ今度はジュリアーノがアイドルしてるとこ見に行くね!」
ジュリア「なぁ香澄…… まさかお前あたしの名前本気で勘違いしてないか?」
香澄「?」
香澄「ジュリアーノ~!」
翼「お疲れさま~」
ジュリア「わ、ちょっ…… 二人して引っ付くな!」
香澄「すっごいすっごい良かった! ねぇこのままわたし達と一緒にキラキラしよ?」
有咲(あ、やっぱり香澄そうやって誘うんだな)
翼「えー! わたしのジュリアーノを取っちゃダメですよー!」
ジュリア「別にあたしは翼のもんじゃねぇけどな」
ジュリア「でもあたしの舞台はここじゃない、それは確かだ。 バンドやるのは楽しかったけどPoppin'Partyは香澄たちのバンドだろ? 香澄には香澄の、あたしにはあたしの帰る場所があるってことだ」
香澄「そっか! わかった!」
香澄「それじゃあ今度はジュリアーノがアイドルしてるとこ見に行くね!」
ジュリア「なぁ香澄…… まさかお前あたしの名前本気で勘違いしてないか?」
香澄「?」
22: 2017/10/15(日) 19:33:55.09 ID:wSjqyPq+0
後日
香澄「楽しみだね~」
りみ「わ、わたしアイドルのライブなんて初めてで…… ちょっと緊張……」
有咲「別にただ見るだけなんだから緊張なんてすることねーだろ……」
たえ「いやでも、ライブには『警察』っていう人が居るらしくてよくない行いをすると連行されるとか」
りみ「ええっ!?」
紗綾「多分違うと思うよそれ……」
有咲「つか香澄どんだけグッズ買ってんだよ!」
香澄「え? 翼から『わたしのグッズ買って~ダメぇ?』っておねだりされて」
紗綾「あはは…… いいお客さんだねぇ」
香澄「楽しみだね~」
りみ「わ、わたしアイドルのライブなんて初めてで…… ちょっと緊張……」
有咲「別にただ見るだけなんだから緊張なんてすることねーだろ……」
たえ「いやでも、ライブには『警察』っていう人が居るらしくてよくない行いをすると連行されるとか」
りみ「ええっ!?」
紗綾「多分違うと思うよそれ……」
有咲「つか香澄どんだけグッズ買ってんだよ!」
香澄「え? 翼から『わたしのグッズ買って~ダメぇ?』っておねだりされて」
紗綾「あはは…… いいお客さんだねぇ」
23: 2017/10/15(日) 19:35:00.48 ID:wSjqyPq+0
香澄「始まった!」
有咲「え、ちょっ、何だこの盛り上がり」
紗綾「すっごい……」
りみ「みんなかわいい~」
たえ「L・O・V・E ラブリー……
有咲「なんでたえはもう適応してんだよ!」
香澄「凄い凄いすっごーい!」
ライブ後
香澄「ねぇみんな! アイドルやろアイドル! ジュリアーノと翼みたいにキラキラしよ!」
有咲「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
おわり
有咲「え、ちょっ、何だこの盛り上がり」
紗綾「すっごい……」
りみ「みんなかわいい~」
たえ「L・O・V・E ラブリー……
有咲「なんでたえはもう適応してんだよ!」
香澄「凄い凄いすっごーい!」
ライブ後
香澄「ねぇみんな! アイドルやろアイドル! ジュリアーノと翼みたいにキラキラしよ!」
有咲「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
おわり
24: 2017/10/15(日) 19:36:41.75 ID:wSjqyPq+0
アフグロとハロハピの話は思いついているので、るんっ♪てなったら書きます。
読んでくれた人ありがとうございました。
読んでくれた人ありがとうございました。
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります