1: 2015/03/27(金) 06:11:20.63 ID:zSaUqAq30.net
妹「お兄ちゃん!なんだか弟の様子がへんなの」

弟「ケケケ…!」

俺「まさか…!」

僕たちはその時、これが人類滅亡への序章であることにうすうす感づいてはいた。

妹「学校行ってくるね!」

弟「ぼくもいくよぉ!」

俺「なんだ、いつも通りか」

弟は学校で倒れ、保健室に運ばれた。

ちょうどそのころ、俺の家では飼っていた犬の様子がおかしくなっていた。

母「あら、タロウの様子がおかしいわね」

父「発情期だろ」

保健室では、弟が発症していた。

弟「デデーン!なんじゃろこれは!大魔王君臨なり~!」

先生「これはまさか…テーツナグトキ・アセデベトベト病?」

次の週、日本人の9割が同じ病気にかかった。

5: 2015/03/27(金) 06:24:10.60 ID:zSaUqAq30.net
病院は病人でごった返していた。

医者「このままじゃみんな氏んでしまう!」

看護婦「どうすれば…!」

医者「にげよう!」

医療関係者はすたこらさっさと逃げ出した。

その頃、学校は休校になっていた。

ワイフ「いやぁ!あたしのキャベツを切り刻むのはやめてぇ!」

浮浪者「デデーン!キャベツザクザクおいしいな~♪」

ワイフ「………ピ口リーン!じゃんけんに勝ったらコインをあげるよ!」

弟は犬に食べられて氏んだ。

妹「お兄ちゃん、家の中に人が入ってくるよぉ…!」

父「なんとかして阻止するんだ!」

母「タロウに餌を…」ガラッ

それが僕たちが見た最後の光景だった。

7: 2015/03/27(金) 06:33:04.41 ID:zSaUqAq30.net
群衆「名誉なるものはいかづちなり!ケセラセラ!」

群衆「ドーパミン天国!ドーパミン天国!」ゲラゲラ

妹「きゃあぁぁぁぁl!!」

俺「おい!やめろ!」

妹は群衆に巻き込まれてどこかへ連れ去られた。

俺「クッソワロタwwwww」

母「あれ?なんであたしは平気なのかしら」

父「お前が持ってる物の中に、あいつらが嫌いなものがあるんじゃないか?」

群衆「わーお!どこでもねこじゃらしだよ!」

母「もしかして…」

それは日本国旗のデザインのテレホンカードだった。

父「あいつらは日本国旗のデザインが苦手なんだ!」

そして俺たちは家じゅうを日本国旗で囲み、バリケードを作った。

案の定、群衆たちはそのバリアから中には入ってこれないようだった。

8: 2015/03/27(金) 06:38:14.70 ID:zSaUqAq30.net
父「さて、これからどうするか」

母「誰か来たわ」

妹「ねぇダーリン、なんで好きになっちゃったんだろう?ゲヒゲヒ!」

俺「あれは妹じゃない!妹の姿をした妖怪だ!」

僕たちは妹を無視した。それはとてもつらかった。だけど助かるためにはこうするしかないのだ。

群衆「びっくりするほどドラゲナイ!びっくりするほどドラゲナイ!」

その時、電話がかかってきた。

?「聴こえるか?」

その電話の主は、感染していないようだった。

俺「誰だ?」

?「俺も日本国旗を持っている者だ。」

俺「ほかにあいつらをやっつけられるものはあるのか?」

?「一つだけある。ヒントを…ぎゃぁぁぁ」

俺「大丈夫か?」

?「スライムスライム、合体したらキングスライムだよー!!」

9: 2015/03/27(金) 06:43:40.47 ID:zSaUqAq30.net
俺「だめだったか…」

俺はその叫び声が最後のヒントだったことに気が付かなかった。

合体したらキングスライム。

これが一番のヒントだったのだ。

父「テーツナグトキ・アセデベトベト病か…恐ろしいな」

母「タロウに餌をあげてくるわ」ガラッ

父「よせ!タロウは…」

タロウ「ワクワクサーン!」ガブッ

母「きゃあぁぁぁ!」

父「クッソワロタwwwwww」

こうして母も感染し、バリケードの外に移動した。

父「ニュースでも見るか」

キャスター「ヒーコラヒーコラ、てっぺんまで水浸しだニャー!!」

父「だめか…」

12: 2015/03/27(金) 06:49:09.40 ID:zSaUqAq30.net
俺「ネットはどうかな?」

VIP「妹が爆発したwwwwwwww(156)」

俺「これって発症してるのかしてないのか見分けがつかないな」パタン

群衆「メンタルバーサクスイッチ!ドラゴンモード搭載!」

俺「おっ!このスレは…!」

VIP「手をつないで感染した群衆に入っていった結果wwwww(945)」

名無し「あいつら手をつなぐと逃げてくぞwwww」

名無し「俺らで手をつなごうか(迫真)」

名無し「手つなぐとき汗でベトベトになる俺氏亡」

俺「手をつなぐ…?」

父「ためしにやってみるか」

こうして、俺と父は手をつないで群衆の中を移動することができた。

途中で同じように日本国旗でバリアを張っていた人たちとも合流して、生き残った人を救出していった。

やがて世界中の人たちは手をつなぎ、そしてひとつになった。

14: 2015/03/27(金) 06:55:16.26 ID:zSaUqAq30.net
俺たちの手はベトベトだった。

父「新しい世界が誕生したな」

俺「よかった」

群衆「つけまつける!つかまつる!」

その時、誰かが走り寄ってきた。

妹「ガウガウ!変態溶液あげる!さしあげる!」

俺「手を繋ぐんだ!はやく!」ギュッ

妹「あれ…!?あたし、なにしてるのかしら」

俺「手をつなげば感染が消える?」

妹「そんなことより、あれを見て」

空には円形の虹がぽっかりと浮かんでいた。

俺たちは手をつないでいれば平和に暮らせる。

群衆はそのままにしておくことにした。

狂った世界も悪くない。妹と手をつないでいられるから。

おわり

18: 2015/03/27(金) 07:46:25.64 ID:6cc+GlJI0.net
発症してるのか見分けつかないでワロタ
中々面白かった乙

20: 2015/03/27(金) 08:07:52.84 ID:+ImrUrCq0.net
クソワロタ

引用元: 妹「お兄ちゃん…なんだか弟の様子がへんなの」弟「ケケケケ…!」