31: 2010/03/06(土) 16:41:27 ID:mSw35dpX
第二幕

ゆううつ!

32: 2010/03/06(土) 16:42:18 ID:mSw35dpX
ぎゃーん、っぎゃんぎゃん

唯「違うよ~、あずにゃん。こう、此処のリフでネックを上げ下げするんだよ。そうそう!。」

梓「唯先輩~。何か恥ずかしいですよこれ・・。」

澪「あれ、二人とも早いね。」

梓「あ、澪先輩!。」

唯「澪ちゃん!。」

澪「?二人とも何してるんだ?。」

梓「聞いてくださいよ、澪先輩。唯先輩ってば、ギターソロのところで・・・。」

澪「?。」

梓「ネックバンキングしようって言うんです。」

澪「!!!!。」
けいおん!Shuffle 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
33: 2010/03/06(土) 16:43:09 ID:mSw35dpX
唯「んとねー、この前、律っちゃんから借りたPVのDVDを借りたら、何かかっこよくてさぁー。」

唯「二人でソロの時に揃ってやったら、きっと決まると思ったんだよ~。」

澪「ああ・・まぁ、そう言うパフォーマンスもいいかもな、うん。」

梓「澪先輩も・・・・・あっ・・・・・。」

唯「あ・・・・あずにゃん・・・。」

澪「あ・・・・はは、私はレフティだから。揃わないもんな。二人ですればいいじゃないか。

きっとかっこいいと思うよ・・。」

唯梓「・・・・・・。」

34: 2010/03/06(土) 16:45:11 ID:mSw35dpX
律「おいーっす。なんだ、もう練習始めてんの?気合入ってるね~。」

紬「あらあら、じゃ早速合わせましょうか。」

唯「おおー!!じゃあ、あずにゃん、さっきのタイミングでね!。」

梓「ええ~・・・本当にやるんですか??。」

律「?何だよ、二人して。」

唯「えへへ~。まぁ見ててよ律っちゃん!。」

律「?じゃ、行くぞー、ワンツースリ―フォっ!。」


どんだだどんだだ・・・

唯「(よーし、ギターソロ、行くよ、ギー太!、あずにゃん!。)」チラッ

梓「(恥ずかしいなぁ・・・でも、えーい、やっちゃえ!。)」

ぎゃーん、っぎゃんぎゃん

35: 2010/03/06(土) 16:47:12 ID:mSw35dpX
律「!」

唯「(まぁ!。)」

澪「(・・・・・。)」

じゃーん、どどん!

律「おいおい、何だよ二人ともー。カッコいいじゃん、いいじゃん!。」

紬「ぴったり合ってましたよ!素敵~!。」

唯「でしょでしょー!ねー、やって良かったでしょ、あずにゃん!!。」ニパー

梓「・・え。えぇ、ま、まぁまぁじゃないですかね。」

唯「もうー、あずにゃんったら、照 れ 屋 さ ん !。」スリスリ

梓「もう、引っ付かないで下さい!。」

律「いやいや、でも、いい感じだったよ!ステージのアクセントにもなるしさ、いいんじゃないかな!。」

唯「でしょ!律っちゃん隊員のDVD参考にしてみたの。」

律「!おお、あれか!早速取り入れたんだな!。」

唯「まぁ・・後は、あずにゃんが良いって言ってくれれば・・・演奏会でやってみたいかなー、なんて・・・。」チラ

梓「!・・べ、別に私は・・いいですよ!唯先輩がやろうというなら、やりましょう。」

紬「梓ちゃん、素直じゃないのね~。」

梓「に、にゃ!・・・。」

律「あははは、梓もまんざらじゃなさそうだしな!いいんじゃない!是非入れようよ!。」

澪「・・・・・・。」

36: 2010/03/06(土) 16:50:01 ID:mSw35dpX
澪「(いいなぁ・・・唯と梓。)」

澪「(私も、歌以外ならいろいろやってみたいんだけどな・・・でも私、左だから、

一緒にネックを上げ下げしても決まらないよな・・・。)」

ぼっ、ぼぼ~・・ん

澪「!あぁ!。」

どんどど・・・だだん。

律「おいおい、み~お~。何ミスってんだよ~。」

紬「澪ちゃん、珍しいですね~。」

澪「!!あ・・ご、ごめん。ちょっと手元が・・・。」

澪「ご、ごめん。もう一回、・・・やろう。」

律「ん~。じゃ、もいっかい、2フレーズ目からね!。」

37: 2010/03/06(土) 16:50:47 ID:mSw35dpX
どんだだどんだだ・・

澪「(まずいまずい!余計な事考えちゃ駄目だ!集中集中!・・・。」

律「ストップ、ストーップ!。」

どどん!

澪「?律、なんだよ?。」

律「澪!今日おかしいぞ!全然弾けてないじゃんか!。」

紬「・・・・・。」

唯「・・澪ちゃん・・・。」

梓「・・・。」

律「澪、そこ、フレーズ変えるんじゃなかったのかよ!。2フレーズ目って言ったじゃん。」

澪「?・・・あ!。」

律「あ!じゃないよ・・・如何したんだよ、澪。らしくないよ・・。」

澪「あう・・ご、ごめん・・・その・・・。」

紬「・・まぁまぁ、少し休憩にしない?今日はシュ―クリームなの!。」

唯「わーい、おやつおやつ~!。」

律「現金なやつだな、唯。」

38: 2010/03/06(土) 16:52:55 ID:mSw35dpX
こぽぽぽぽ・・・

律「ずずー。」

唯「ちびちび」

澪「こくこく」

梓「くぴくぴ」


律「まぁさー。唯もアクション入れれる位、余裕もって弾けるようになった訳だ。

感慨深いな。」

唯「ん~。でもまだまだだよ~。あずにゃんに教えて貰ってるし・・・。」

梓「でもいいと思いますよ、先輩。」

紬「ええ、とっても。」

澪「・・・・・。」

39: 2010/03/06(土) 16:54:23 ID:mSw35dpX
がたっ

律「?澪、どったの?。」

澪「わ・・悪い、ちょっと用事思い出した・・・今日は先に、帰るよ・・。」

唯「えー!えー!澪ちゃんだけずるーいー!。」

律「澪、具合でも悪いのか?。」

澪「い、いや、そうじゃないけど。ごめん、明日は自主練しておくから。じゃあ・・・。」

がちゃん。

律「?なんだあいつ・・・。」

紬「・・・・・シュークリーム、美味しくなかったのかなぁ・・。」ショボーン

律「(・・・澪の奴、殆ど食べて無いじゃん・・・・。)。」

40: 2010/03/06(土) 16:55:37 ID:mSw35dpX
律「ま、さ。取り敢えず残りのパート、一通り合わせてみるか!。」

梓「はい!。」

唯「えー、律っちゃん、今日はもう終わりにしようよ~。」

律「駄目だ、唯。唯は一つ覚えると一つ忘れちゃうんだから。通しでしっかりマスターしないと、

ギターソロ、梓と合わなくなるぞ!。」

唯「おおぅ、それはまずいよね!よーし、頑張る~!!。」

梓「もう、先輩、意気込みだけじゃ駄目ですよ!。」

紬「うふふふ・・・。二人とも息ぴったりですね。羨ましい・・・。」

律「(・・・・澪・・・・。)」

41: 2010/03/06(土) 16:57:45 ID:mSw35dpX
翌日

唯「あ~!!ムギちゃん、それー!!。」

梓「紬先輩、そのキーボード・・・。」

紬「うふふ、私もね、持ってたの!ショルダーキーボード!。」

唯「じゃさ、ムギちゃんも一緒にやろーよ!!。」

紬「ええ、そのつもりで。」

律「(・・・・ムギ、空気読めよ~・・・・澪がいじけちゃうじゃん・・・。)」

紬「?律ちゃん、どうしたの?険しい顔して・・・。」

律「(まぁ、ムギは天然だからなぁ・・他意はないんだろうな~。)」

梓「三人であわせるのって、何か凄いですね!わくわくします!!。」

唯「よーし、早速練習しようー!。」

紬梓「おー!。」

がちゃ

澪「ごめん、遅れた・・・・・。」

紬「あ、澪ちゃん!。」

澪「あ・・・ムギ、それ・・・・・。」

律「(あーあ・・・・澪、顔に出ちゃうからなぁ・・・。)」

紬「?。」

唯「澪ちゃん、ムギちゃんも一緒にソロパートできるように持ってきたんだよ~。」

澪「あ・・・・ああ、そうだな・・・それだと三人で出来るもんな・・・。」

律「(ほーれ。テンション落ちてきた・・・・。)」

律「でもさ、ムギ。横置きで練習してて、いきなりハンディで出来るのか?。」

紬「昨日練習したの!寝たのは今朝の4時!。」

律「(なんでそんなに気合入れちゃうんだよ、ムギ~・・・。)」

律「ああ、そうなんだ。じゃ、通しであわせるか。ムギ、それで合わないようなら横置きに戻すしかないぞ。」

紬「望むところよ、律っちゃん!。」

唯「おお~。やる気まんまんだー!。」

律「(やれやれ・・・・。)よーし、いくぞ、ワンツースリーフォ!。」

42: 2010/03/06(土) 16:59:20 ID:mSw35dpX
どんだだどんだだ・・・


律「(ぼちぼちか~。合うかな?ムギ。)」

ぎゃーん、っぎゃんぎゃん

澪「!!。」

律「(流石だな、ムギ。ばっちりだ。)。」


じゃーん、どどん!

唯「いえーい!!。」

梓「紬先輩、凄いです、キーボード、ばっちりじゃないですか!。」

紬「ええ。ちょっと自信なかったんだけど・・・・良かった!。」

律「いやぁ・・・やるな、ムギ。じゃ、これで行こうぜ!。」

紬「ええ!。」

澪「・・・・・・・。」

律「み、澪・・・いいよな、これで。」

澪「・・・何だよ、良いに決まってるだろ。軽音部の部長が良いって言ってるんだから・・・。」

紬「・・・・あ!!。」

唯梓「?」

43: 2010/03/06(土) 17:06:23 ID:mSw35dpX
律「(・・・ムギ・・・今気が付いたか・・・。)」

紬「あ。律っちゃん、あの、私・・・・・。」

律「・・・。」

紬「やっぱり、いつものキーボードで演奏するわ。」

唯「え~。なんでなんでー!!ムギちゃんもやろうよー!!。」

梓「(しまった・・・・私も浮かれてた!この曲・・・澪先輩が独りぼっちになっちゃう・・・。)」

梓「あ、唯先輩!これ、やっぱ辞めましょうよ、恥ずかしいし。」

唯「ええ~!なんであずにゃんまで!さっきあんなにばっり決まったじゃない!。」

律「(・・・ま、確かに。さっきのは三人とも、ばっちり合ってたなぁ~。唯も天然だからな。)」

澪「いいんだよ、ムギ。梓。遠慮しなくて。私は、自分の演奏で精一杯だからさ。」

唯「あ!。」

律「(唯・・・・遅いけど一応気が付いたか・・・。)」

唯「あ・・・あの~。私も、やめようかな、これ。」

紬梓「・・・・・・・。」

澪「いいって言ってんだろ!なんで遠慮するんだよ!私は気にしないよ。」

唯「み、澪ちゃん・・。」

澪「気を使われたら、もっと惨めになるからさ、唯。やろう!三人でさ。」

唯「・・・・みおちゃん・・・・・・。」ショボーン

律「(うう・・やばいな。空気が重い。ま、唯も良かれと思って提案したんだし・・・

唯にとっちゃ、進歩だよ。それにすぐ合わせる事の出来る梓のスキル、ムギの努力、流石だよ。)」

律「(でもなぁ・・澪・・・・・。)」

44: 2010/03/06(土) 17:07:54 ID:mSw35dpX
翌日

律「おいーっす!。」

紬「あ、律っちゃん。」

唯「あのね・・・律ちゃん・・・澪ちゃんが・・。」

律「?。」

梓「練習、休むって・・・・用事があるからって。」

律「(あらら・・澪の奴・・・。)」

唯「律っちゃんどうしよう、私の所為だよね・・・。」ショボーン

律「いや~、そんな事無いだろ。ま、取り敢えず、通しでチェックするか。」

紬「澪ちゃん無しで?。」

律「ん~・・・ま、日にちないし。取り敢えずね。」

梓「・・・・・。」

45: 2010/03/06(土) 17:08:47 ID:mSw35dpX
楽器店

うぃーん

店員「いらっしゃいませー。」

澪「あ、あの・・・。」

店員「あ、これは紬お嬢様のお友達の!。先日はどうも。」

澪「あ・・どうも・・。」

店員「レフティフェア、近々、またやりますから是非ご来店なさってくださいね!。」

澪「あ・・いや、あの~・・。」

46: 2010/03/06(土) 17:10:18 ID:mSw35dpX
店員「え?今からですか?。」

澪「ええ、一曲だけで良いんですが・・・。」

店員「それでこの前、お見えになってたんですか・・・。ううーん、弦を逆に張り替えるとかして弾いている方もいますが・・・・

レフティの方がむしろかっこいいですし・・・・無理に右にする事も・・・。」

澪「一曲だけでも、右で演奏してみたいんです!。」

店員「確かに、レフティであれだけ弾けている訳ですから、練習次第ではいけると

思いますが、負担も大きいですよ。演奏会はいつなんですか?。」

澪「一週間後なんですけど。」

店員「うう~ん、かなり厳しいですね。あまりお勧めできないですけど・・・。」

澪「・・・・。」


店員「えーと、で、ベースの費用は・・どの位をお考えですか?。」

澪「!!!!!。」

47: 2010/03/06(土) 17:12:31 ID:mSw35dpX
うぃーん

澪「(ああ・・・馬鹿だ私。何やってるんだろう・・・・。)」トボトボ

澪「(私もネックバンキングして見たいな。三人揃って。・・でも無理か・・。)」

澪「(思い付きで部活休んで、楽器店なんか来て。今更右のベースなんて買えるわけもないし。

こんなんじゃ、部室で練習してた方がましだったじゃないか・・・私の馬鹿馬鹿馬鹿!!。)」シュン

律「みーお~。」

澪「ひっ!!。」

律「用事って、な~に~?。」

澪「あっと・・・え~っと・・てか、律!何でこんなトコにいるんだよ!練習どうしたんだ!。」

律「・・・・澪がいないから一曲やって、切り上げた。」

澪「な!なんでだよ!演奏会もうすぐなのに!。」

律「澪がいないと・・・気合・・入んないよ・・・。」

澪「・・・律・・・。」

律「・・・・澪、どうせ用事ないんだろ?たまには二人きりでお茶していかない?。」

澪「・・・・・・・・・・うん・・・・・・。」

48: 2010/03/06(土) 17:15:00 ID:mSw35dpX
いい感じの喫茶店


律「此処のケーキセット、美味いんだぜ~。」

澪「へぇ・・・・あ、本当だ。おいし・・・。」

律「へへ~、軽音部の皆にも内緒の、私だけの穴場なんだ。」

澪「そうなのか?。」

律「澪は特別。」

澪「・・・あ、ありがと・・。」

律「澪も唯達とあわせたいんだ。」

澪「!!」

律「左でも合わなくないけど、向きが違うからなぁ。今から右にするのは厳しいと思うぜ。」

澪「・・・どうして、それを・・。」

律「なんだ、あたりか。」

澪「・・あ!。」

律「澪、あっさり引っかかりすぎだよ。」

49: 2010/03/06(土) 17:20:41 ID:mSw35dpX
澪「なんか・・・ほら、左利きって、いろいろ大変だろ?私だって

皆と楽器店でわいわい言いながら見てみたいよ。でも、私の使える楽器なんて無いもん。」

律「・・・。」

澪「いつも思ってた。右で弾けたらなって。それで・・・唯と梓見てたら・・・そしてムギまで

・・・・で、いつもの思いがこう・・募って・・・・で、居ても立ってもいられなくって・・・・・・。」

律「澪らしいかな、そういうの。でも、私はどうするのさ?。」

澪「・・・・。」

50: 2010/03/06(土) 17:23:43 ID:mSw35dpX
律「ドラマーって、絶対フロントには出て行けないんだぜ。皆が可愛く演奏したり、歌ったりするのを

後ろから眺めるだけ。」

澪「・・・。」

律「でも、私はドラムが好きさ。皆を後ろから見守るのも好き。私は、私が出来ることを、出来る場所で頑張る。

まぁ、それしか出来ないしね。」

澪「・・・。」

律「澪には可能性があるから、右にするならそれもいいさ。でもね・・。」

澪「・・・・。」

律「私、澪が右弾きになったら困るな。」

澪「?なんでだよ。」

律「後ろでドラム叩いてるとさ、レフティのベースのネックが、右方向に見えるじゃん。」

澪「?うん。」

律「澪のさ、ベースのネックの動きって、リズムに合わせて動いてるんだ。」

澪「?そうか?。」

律「それ見てさ、あ、少しドラム走ってるかな~って、分かるんだ。で、調整したりして。」

澪「・・・・。」

51: 2010/03/06(土) 17:28:43 ID:mSw35dpX
律「あと・・うん、澪が、其処に居てくれてるって言うか。澪が頑張って演奏してるなってのが

判る気がして、嬉しいんだよ。」

澪「・・・・律。」

律「澪が右弾きになったら、唯とか梓とポジションがかぶるだろ、ネックが見えにくくて嫌だな~・・なんてね!。」

澪「・・・・。」

律「澪は澪のままでいいじゃん。」

澪「・・・・うん・・・・。」

律「左で演奏する澪は・・・かっこいいぞ・・・。」

澪「!な、何だよ、律、気持ち悪いなぁ・・。」

律「・・えへへ~・・。ま、私が言いたいのはそれだけ。」

澪「・・・律・・・。」

律「明日、来るよね?唯達、心配してるぜ。」

澪「うん・・・行く。」

律「待ってるからな。」

澪「・・うん。」

52: 2010/03/06(土) 17:34:56 ID:mSw35dpX
クテク


律「澪、唯さ、成長したよな。最初はカスタネットとか言ってたんだぜ。うんたんうんたんって。」

澪「ああ、そうだな。めきめき上達してるよ。」

律「澪のお陰だと思うよ。」

澪「いや、梓だろ。」

律「今はそうかも。でも、梓の来る前の一年間、基礎を教わったのは澪からだろ?

それがあるから、今の唯があるんだよ。だから、澪のおかげ。」

澪「そうかな・・・。」

律「澪が嫌な奴で、教えるの下手だったらこうはいかなかったさ。」

澪「・・・・。」

律「私もギターやればよかった。」

澪「え?。」

律「・・・何でもないよ!じゃな、明日!。」

澪「・・・・うん・・・。」

53: 2010/03/06(土) 17:49:58 ID:mSw35dpX
翌日



澪「皆、昨日はごめんな。」

唯「あ・・澪ちゃん!。」

梓「澪先輩・・・。」

紬「澪ちゃん。」

澪「あれ?ムギ、キーボードどうしたんだ?。」

紬「あれは・・ち、調子が悪くなって・・・。」

澪「ムギ、変な気を使うなよ。私、あの三人の揃うの、ステージで見れるの凄い楽しみなんだ。」

唯紬梓「・・・・・。」

54: 2010/03/06(土) 17:51:20 ID:mSw35dpX
澪「唯が、軽音部の為に考えてくれた。とっても嬉しいよ。そして梓もムギも応えてくれてるんだ、

凄い良い事だよ。逆に、私に気を使って辞めにするなんてされたら、私の心が苦しいよ。だから、

やろう!今度の演奏会、きっと大成功するよ!。」

唯「グスン・・エグエグッ・・・・。み・・おちゃ・・ごめんなさい・・・・私。」

澪「馬鹿、唯。泣くことあるか。泣くなよ。」

梓「唯先輩・・・。」

紬「唯ちゃん・・。」

澪「昨日さ、軽音部結成の時の事思い出してた。ムギが来てくれて、唯が来てくれて。最初は

どうなるかと思った。でも、最後には素敵な演奏が出来た。唯はギターを全然理解してなかった。

それがこんなに上手くなって。私はさ、凄い嬉しいんだよ。」

唯「・・みおちゃ・・・。」

澪「ちゃんと合わせて、素敵な演奏会にしよう!。」

唯「・・・うん・・。」

梓「はい!。」

紬「そうね、頑張ろう!。」

55: 2010/03/06(土) 17:53:30 ID:mSw35dpX
がちゃ

律「おいーっす!盛り上がってるところ悪いんだけど・・・・。」

唯澪紬「律っちゃん!。」

梓「律先輩!。」

律「講堂使用許可書、また出し忘れてた・・・・。」

唯澪紬梓「!!!!!!!。」

律「ごめんね!って事で、梓!至急書いてくれ!。・・・ん?・・澪さん?

その震える拳は・・・。」

澪「こーのー馬ー鹿ー律ー!!!!!。」

ぼくしっ

56: 2010/03/06(土) 17:55:17 ID:mSw35dpX
演奏会当日


唯「うわぁ・・・なんか緊張してきちゃった。」

梓「ゆ、唯先輩、落ち着いて・・・あれ、やるんでしょ?。」

紬「そうよ、唯ちゃんがリードして付いていくんだから。しっかり!。」

唯「ううう~・・頑張る!。」

澪「最後のリハも完璧だから、問題ないよ!。」

唯「澪ちゃん・・・ありがと。」

澪「・・・律。」

律「ん?。」

澪「行くぞ!。」

律「ん・・・よーし、皆、気合入れてくぞ!。」

唯澪紬梓「おー!!!。」

わーわー、ひゅーひゅー

唯「こ、こんにちわ!放課後ティータイムです!!。」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

57: 2010/03/06(土) 17:57:00 ID:mSw35dpX
「ふぇ~。おわったぁ!。」

梓「やりましたね、唯先輩!!。」

紬「上手く弾けたわ!。」

律「皆ばっちり決まってたな!大成功だ!!。」

澪「今回はアクシデント無くてよかった・・・・。」

律「サービス不足だったんじゃないか~澪~。」

澪「う、五月蝿いな!。」

澪「(・・・律、ありがと。律は嘘が下手だな。私、ネックはなるべく固定して演奏するから、

私のネックの動き見てリズム調整なんて有り得ないよ・・。)」

澪「(・・・でも、律の優しい嘘、嬉しかったな・・・・。)」

澪「律!。」

律「ん?。」

澪「うそつき。」

律「・・・・へへへ。でも、他は本当の事だから!。」

澪「・・・・馬鹿律・・・・ありがと!。」


おしまい

58: 2010/03/06(土) 18:26:32 ID:s7XzQLHK
また澪ぼっち回かと思ったけど安心した!乙

59: 2010/03/06(土) 19:18:19 ID:mSw35dpX
見てくれてる方いらっしゃるんですね。嬉しいっす!

もう少しやりたいのあるので、もう後は氏ぬくらいしかやることねーなー、

暇すぎてなー、って時にでも覗いてもらえたら嬉しいです。

引用元: 唯「ぷれすて!」