1: 2017/03/26(日) 23:03:13.604 ID:suTFhxUK0.net
幽香「まったく……いつもいつも周りをチョロチョロしているくせに、いざこちらが振り向くとすぐ逃げちゃって…。」
幽香「おかげで探すのが大変だったわぁ。……ほんと、やーっと見つけられた…。やっとこうして、お話できるようになったわね?」
幽香「………ふふふ…。」
幽香「……かわいい……っ♪」
幽香「……………。」
幽香「おかげで探すのが大変だったわぁ。……ほんと、やーっと見つけられた…。やっとこうして、お話できるようになったわね?」
幽香「………ふふふ…。」
幽香「……かわいい……っ♪」
幽香「……………。」
3: 2017/03/26(日) 23:05:28.381 ID:suTFhxUK0.net
幽香「……ああ、そうそう。そろそろ本題に入らないとね。……ごめんなさいね、あなたを間近で見ることなんてなかったから、つい…。」
幽香「そう、それでね。……なぜ妖怪のなかでも随一の力を持つこの私が、あなたのようななんの取得もないただの人間を探していたのか…。」
幽香「もちろん、それには深い理由があるのよ?」
幽香「…………あなた、結婚はしている?……そう、していないのね。」
幽香「じゃあ、私と結婚しなさい。」
幽香「そう、それでね。……なぜ妖怪のなかでも随一の力を持つこの私が、あなたのようななんの取得もないただの人間を探していたのか…。」
幽香「もちろん、それには深い理由があるのよ?」
幽香「…………あなた、結婚はしている?……そう、していないのね。」
幽香「じゃあ、私と結婚しなさい。」
4: 2017/03/26(日) 23:08:10.863 ID:suTFhxUK0.net
幽香「……なにをキョトンとしているの?結婚よ、結婚。あなた、できるでしょう?結婚。」
幽香「私もね、そろそろ身を固めようかと思って。周りの怪異の連中もところどころ伴侶を見つけているようだし。」
幽香「だからというわけじゃないけれど、きっと今しなければずっとしないだろうなと思ったら、少し寂しくなってね。」
幽香「相手になってくれそうな知り合いなんて、私にはいないけれど……よくよく考えたら、私の周りをチョロチョロしている人間がいたなーって……まあ、あなたのことなんだけど。」
幽香「……私のこと、好きなんでしょう?花の世話をしているときも、お茶を飲んでいるときも、ずーっと視線を感じたもの。」
幽香「……運が良かったわね。覗き見していただけで、この風見幽香の夫になれるなんて…♪」
幽香「私もね、そろそろ身を固めようかと思って。周りの怪異の連中もところどころ伴侶を見つけているようだし。」
幽香「だからというわけじゃないけれど、きっと今しなければずっとしないだろうなと思ったら、少し寂しくなってね。」
幽香「相手になってくれそうな知り合いなんて、私にはいないけれど……よくよく考えたら、私の周りをチョロチョロしている人間がいたなーって……まあ、あなたのことなんだけど。」
幽香「……私のこと、好きなんでしょう?花の世話をしているときも、お茶を飲んでいるときも、ずーっと視線を感じたもの。」
幽香「……運が良かったわね。覗き見していただけで、この風見幽香の夫になれるなんて…♪」
7: 2017/03/26(日) 23:10:28.768 ID:suTFhxUK0.net
幽香「それに、少し興味もあったのよ。自分に子供がいたら、どんなものなのか、って。」
幽香「……ええ、子供。私とあなたの、赤ちゃん♪」
幽香「あら、少し想像しちゃった?……なにを想像したのかしら?私とあなたで子供の世話をしているところ?」
幽香「それとも…………私と子供を作っているところ…?」
幽香「……ええ、子供。私とあなたの、赤ちゃん♪」
幽香「あら、少し想像しちゃった?……なにを想像したのかしら?私とあなたで子供の世話をしているところ?」
幽香「それとも…………私と子供を作っているところ…?」
14: 2017/03/26(日) 23:13:02.139 ID:suTFhxUK0.net
幽香「……悪い子ねぇ。本来ならもう頭と体がバイバイしちゃっているところだったわよ?……まあ、いいけれど。」
幽香「そう遠くない未来、その想像した光景が現実のものになるのだろうし。……あなたが私を受け容れるのなら、ね。」
幽香「といっても……もう逃がすつもりなんて、到底ないのだけど♪」
幽香「そう遠くない未来、その想像した光景が現実のものになるのだろうし。……あなたが私を受け容れるのなら、ね。」
幽香「といっても……もう逃がすつもりなんて、到底ないのだけど♪」
16: 2017/03/26(日) 23:15:57.287 ID:suTFhxUK0.net
幽香「もう……バレバレよ。そんなに引き攣った顔で、そんなに足を震わせて、そんなに怯えた様子なら、誰だって気づくわよ?」
幽香「すでに私のことなんて頭にない。この場から立ち去る手段を考えるだけでもう頭がいっぱい。……悲しいわぁ。」
幽香「あれだけアツい視線を送ってくれていたのに、こちらがその気になった途端にこれなんだもの…。」
幽香「……知ってる?私ね、悲しいことって嫌いなの。それと、一度決めたことは最後までやり抜く性格なの。」
幽香「…………あなた、もう逃げられないわよ?」
幽香「すでに私のことなんて頭にない。この場から立ち去る手段を考えるだけでもう頭がいっぱい。……悲しいわぁ。」
幽香「あれだけアツい視線を送ってくれていたのに、こちらがその気になった途端にこれなんだもの…。」
幽香「……知ってる?私ね、悲しいことって嫌いなの。それと、一度決めたことは最後までやり抜く性格なの。」
幽香「…………あなた、もう逃げられないわよ?」
18: 2017/03/26(日) 23:20:10.625 ID:suTFhxUK0.net
幽香「あなたと私の力の差……まあ、分かっているとは思うから言わないけれど……考えてね?」
幽香「本当は暴力で解決、なんてことはしたくないのだけど……あなたみたいなかわいい子ってね、なんだかいじめたくなっちゃうの♪」
幽香「それくらいには、あなたのことが好きってことよ。……なにがなんでも手に入れたい……一種の愛情表現、よね?」
幽香「……さあ、どうする?あなたの態度次第では、あなたに恐怖心を与えなくてはいけなくなるわ。……だってそれが一番効率的なんだものね。」
幽香「…………今ならまだ、優しい“幽香さん”でいてあげる…。」
幽香「本当は暴力で解決、なんてことはしたくないのだけど……あなたみたいなかわいい子ってね、なんだかいじめたくなっちゃうの♪」
幽香「それくらいには、あなたのことが好きってことよ。……なにがなんでも手に入れたい……一種の愛情表現、よね?」
幽香「……さあ、どうする?あなたの態度次第では、あなたに恐怖心を与えなくてはいけなくなるわ。……だってそれが一番効率的なんだものね。」
幽香「…………今ならまだ、優しい“幽香さん”でいてあげる…。」
20: 2017/03/26(日) 23:28:02.966 ID:suTFhxUK0.net
幽香「………チッ。」
幽香「…ッ!!」
幽香「…………ごめんなさいね、加減はしたつもりなのだけど。人間のあなたには、“少しばかり”堪えたかしら?」
幽香「あと、なにかヘンな音もしたわね。……あら、これは顎関節が外れてしまっているのかしら?」
幽香「……ふぅん、そう…。……こんなにあんぐり口を開けたりして……はしたないわね…。」
幽香「あなたの歯の裏側や、美味しそうな舌まで、全部私に見られているわよ?………ふふふっ…♪」
幽香「……少し、味見してもいいかしら…。」
幽香「…ッ!!」
幽香「…………ごめんなさいね、加減はしたつもりなのだけど。人間のあなたには、“少しばかり”堪えたかしら?」
幽香「あと、なにかヘンな音もしたわね。……あら、これは顎関節が外れてしまっているのかしら?」
幽香「……ふぅん、そう…。……こんなにあんぐり口を開けたりして……はしたないわね…。」
幽香「あなたの歯の裏側や、美味しそうな舌まで、全部私に見られているわよ?………ふふふっ…♪」
幽香「……少し、味見してもいいかしら…。」
21: 2017/03/26(日) 23:29:02.858 ID:suTFhxUK0.net
幽香「……ぷはっ。」
幽香「あははっ♪……少し本気でキスをされただけで、そんなに幸せそうな顔したりして…。」
幽香「誰かとキスをしたのは……はじめて?」
幽香「………ふふっ♡」
幽香「はじめての大事な大事なキスが、こんな荒々しいものだなんて、下手をすれば一生のトラウマよね?」
幽香「もし私のもとから離れて、他の誰かとキスをしても……あなたの頭には私の顔が浮かんでいることでしょうね。」
幽香「愛しい誰かとキスをしたのに、終わってみれば結局頭のなかは私のことだけ…。……それって、悲しいことだと思わない?」
幽香「どれだけ愛しい人でも、どれだけその人を想っていても……怖い怖いこの風見幽香が、いつでもあなたの頭のなかでにっこり笑っているの…。」
幽香「……でも、その相手が私なら、なにも不自然なことはないわ。それは単なる、いい思い出。トラウマなんかじゃない。」
幽香「トラウマか思い出か……私はどちらを植え付けてしまったのかしらねぇ…。」
幽香「あははっ♪……少し本気でキスをされただけで、そんなに幸せそうな顔したりして…。」
幽香「誰かとキスをしたのは……はじめて?」
幽香「………ふふっ♡」
幽香「はじめての大事な大事なキスが、こんな荒々しいものだなんて、下手をすれば一生のトラウマよね?」
幽香「もし私のもとから離れて、他の誰かとキスをしても……あなたの頭には私の顔が浮かんでいることでしょうね。」
幽香「愛しい誰かとキスをしたのに、終わってみれば結局頭のなかは私のことだけ…。……それって、悲しいことだと思わない?」
幽香「どれだけ愛しい人でも、どれだけその人を想っていても……怖い怖いこの風見幽香が、いつでもあなたの頭のなかでにっこり笑っているの…。」
幽香「……でも、その相手が私なら、なにも不自然なことはないわ。それは単なる、いい思い出。トラウマなんかじゃない。」
幽香「トラウマか思い出か……私はどちらを植え付けてしまったのかしらねぇ…。」
22: 2017/03/26(日) 23:35:09.773 ID:suTFhxUK0.net
おわり
23: 2017/03/26(日) 23:54:10.219 ID:gAPPdmDd0.net
もっと続けてもいいんじゃないかな
引用元: 風見幽香「……やぁーっと見つけたわよぉ、人間さん?」
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