1:◆6RLd267PvQ 22/07/16(土) 14:33:02 ID:FRL5
ぷちかれシリーズ新章開幕。
ぷちかれ・ぷちみお・ぷちなかの・P&ヒロミシリーズ
シリーズ名は「P&ヒロミシリーズ」
W主人公です。よろしくどうぞ。

2: 22/07/16(土) 14:33:34 ID:FRL5
~雪山・水晶洞(ヒロミのねぐら)~

ヒロミ「うーん……」

ヒロミ「…にっ」ニコォ…

飛竜「グフォ」プフッ

ヒロミ「ちょっと、笑わないでよワイバーン」キッ

飛竜「ピィ」ビクッ

ヒロミ「あ…いけないいけない、笑顔笑顔…」

※どうやら水晶の鏡で笑顔の練習をしている様子。
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3: 22/07/16(土) 14:33:53 ID:FRL5
ぷちかれ「ポーイ」パタヒラリ

ヒロミ「あ、来てくれたんだ、こんにちは」

ぷちかれ「ポンチャ!」

ヒロミ「Pさんの期待に応えなきゃって思うんだけど、なかなかアイドルの笑顔って難しくって……ぷちかれちゃんも先輩アイドルだし、何かコツとか教えてくれないかな」

ぷちかれ「ポテェ……」ホエー

ぷちかれ「プチカレ タノシイト ワラウ」

4: 22/07/16(土) 14:34:07 ID:FRL5
ヒロミ「それは私もそうなんだけど……あっ」

ぷちかれ「ドシタノ」

飛竜「……グル?」

ヒロミ「…もしかして、原因、そこかも…?」

ぷちかれ「ポテ?」

飛竜「グル…」

ヒロミ「私、まだアイドルの楽しさがわかってないのかも……」

~~~

5: 22/07/16(土) 14:34:55 ID:FRL5
~~~

~事務所~

P「それで、『アイドルを知りたい』か……思えば成り行きでむりやりスカウトしちまったから、楽しいも何もないよなぁ」

加蓮「Pさんの悪いトコだよね」

ちひろ「スカウト魔ですからね」

ブルブ「ブル」コクン

P「…あはは……今回ばかりは……言い返せないか……」

ちひろ「Pさんは責任を感じ過ぎなんですよ、社長だってまさかここまでやるとは思ってなかったと思いますよ」

ヒロミ「…社長さん?…そういえば、一度も顔を見たことないかも…」

P「あの人、今は遠くに行っちまってな。まぁ、そのうち機会があったら紹介するさ」

加蓮「………」

6: 22/07/16(土) 14:35:17 ID:FRL5
ちひろ「…Pさんは社長に言われたんですよ、心と心を繋ぐ事務所を作るんだ、って」

ヒロミ「心…」

P「社長がどんなニュアンスで言ったかはわからんが、俺はどんな見た目のヤツだって輝けると思うし、ただ闇雲にスカウトしてるわけでもないんですよ、一応」

ヒロミ「じゃあ、私は…どうしたら輝けるようになると思う?私、正直まだ、アイドルが何なのかピンと来てないって言うか…」

加蓮「そもそもウチの事務所は変わり種ばっかだからねぇ、幸子とかユミラウネとかヘレンさんとか」

P「あの辺を引き合いに出されるといよいよ俺も何も言えないんだが」

加蓮「大丈夫?あなたが育てたアイドルだよ?」

P「………幸子に関してはどちらかと言うとDさんの教育だと思うが」

7: 22/07/16(土) 14:35:41 ID:FRL5
ちひろ「ふふ、幸子ちゃんも大変ですよね、あちこち引っ張り回されて毎回ひどい目にあわされて」

P「アレでDさんは幸子大好きだからなぁ、あの人、気に入った相手じゃないとあそこまで面倒見ないから……こないだも夜通し幸子自慢の通話が止まらなくてどうしようかと」

加蓮「それ多分PさんもDさんに気に入られてるよね」

P「ともあれ、だ。アイドルが何かを知るなら、色んなアイドルと交流を持つことだな。コミュニティを築いてコミュランクを上げてつよいペルソナを作れるようにしなければならん」

ヒロミ「ペルソナ」

ぷちかれ「フユソナ」

加蓮「…ゲームが違うよね?」

8: 22/07/16(土) 14:36:02 ID:FRL5
P「お前の親戚のお姉ちゃんは5に出てるな、めちゃめちゃ有能だぞ」

加蓮「そりゃ、私の親戚のお姉ちゃんだからね、有能なのは当たり前でしょ」

ヒロミ「よくわからないけど凄い自信…」

P「まぁ、まずは笑顔からってのは大事だと思うしな、ファンを笑顔にするには自分も笑顔にならないと、な」

ヒロミ「う、うん…!笑顔の練習、もっともっと頑張らないと!」グッ

P「その意気その意気、はっはっは」

加蓮「……ちひろさん、私今日は帰るね」

ちひろ「加蓮ちゃん?あれ、事務所で待ちあわせしてたんじゃ」

加蓮「凛達にはいつもの喫茶店だって言っといて、それじゃ」バタン

ちひろ「……?」

9: 22/07/16(土) 14:36:24 ID:FRL5
~~~

ヒュオオオ……

※ここは、年中雪に包まれた峰々。
都内にある霊峰、またの名を『セルシウス山脈』。

フルフルやガウシカ、ティガレックスらが生息しており、ハンター達が日々スキーがてらに一狩り行こうとしたり、大きないのししが棲んでいたり、他では手に入らない貴重な水晶が採れたりするが……知る人ぞ知る観光スポットであり、普通の人はあんまり訪れない。

ヒロミと飛竜のねぐらは、この山脈のふもとにある……。

10: 22/07/16(土) 14:36:46 ID:FRL5
~ヒロミのねぐら~

ヒロミ「今日もいっぱいエビや貝が採れたし、具だくさんのパエリアが作れそうだね」

飛竜「グルウビィ」

フルフルベビー「ピー」

ヒロミ「あ、お腹空いてるみたい。よし、ササッと作っちゃうからね、パエリア」

ヒロミ「…………」グツグツ

ヒロミ「……ふふっ、美味しそう…」ニコッ

のあ「……いい匂いね」ヒョコッ

ヒロミ「うひゃあ!れ、霊獣様!?」

のあ「食欲に抗うことは無意味……いい匂いがしたので……ここまで降りてきた……」

11: 22/07/16(土) 14:37:08 ID:FRL5
ヒロミ「山のてっぺんまでこの匂いが届いてたなんて……そんなに強烈な匂いのするものは入れてないと思うんだけど……」

のあ「鼻がきくの……」ヒクヒク

ヒロミ「あ、何だ…おかしいのは霊獣様の方だった……」

のあ「おかしいとは失礼ね……それはそうと、薬味の唐辛子は5瓶で足りるかしら」スッ…

ヒロミ「充分おかしいと思うよ」

~~~

12: 22/07/16(土) 14:37:28 ID:FRL5
~山上・麒麟の頂~

のあ「…………」ピポパ

プルルルル…プルルルル……プルルルル…

P『のあさん?』

のあ「……今、そちらに送信した」ピッポ

P『…これは……いい笑顔だな……ヒロミ…』

のあ「パエリアを作ってる時に……こっそり撮影していた…」

P『最近、アイドルを楽しめてると思ってたんだけどなぁ、ヒロミは…』ハァ……

のあ「それは…懺悔?」

13: 22/07/16(土) 14:37:47 ID:FRL5
P『懺悔半分、信頼半分、かね……俺も信心深いとかじゃないが、アンタも神様だし、何かご利益とかないもんかね』

のあ「そんなに都合のいい神は……この世にいない……」

P『まぁ、そらそうか……いや、ヒロミに一番距離が近いのは多分アンタだろし……けど、それじゃいい加減無責任、か』

P『俺も独り相撲じゃなく、ちゃんと彼女の目を見てプロデュースしないとダメって事…なのかな、はは……』

のあ「……でも…笑うことは増えた…」

P『……それが、アイドルを始めたこときっかけにしてるなら、嬉しいんすけどね』

のあ「迷っているなら…一度離れてみるのもいいかもしれない……」

P『はは、お気遣いどうも。……けど、俺には…これしかないんで。離れるわけにはいかないんすよ、立場もあることだし』

のあ「それは……言い訳…?」

P『……やっぱ神様相手だと分が悪いのかねえ』

14: 22/07/16(土) 14:38:32 ID:FRL5
のあ「答えは…貴方にしか出せない…」

P『……わかってるつもりでは、いるんだがな』

のあ「でも……手伝うくらいなら……可能だと思う」

P『そりゃ……心強い事で』

ピッ…ツー…ツー…ツー…

のあ「………一人の人間が背負える重さ……限界があって当然だというのに…」

のあ「貴方はたった一人で……何人分の重荷を背負うつもりでいるの…?」

15: 22/07/16(土) 14:38:51 ID:FRL5
~夜・加蓮宅・バスルーム~

加蓮「かーみーさーまがくれた…じかーんはこぼーれーる……」ピチョン…

加蓮「…………」

加蓮「……私じゃ支えになれないのかな、なんて思ったけど……それなら魂を繋げて留めて貰ってるアタシは……」

加蓮「……ばかみたい、もっと図々しい女でしょ、私ってば」

加蓮「……Pさん」

~~~


つづく。

16: 22/07/16(土) 14:41:59 ID:FRL5
『笑顔』と一口に言っても、色んな笑顔があるわけで。
どうなる、810プロの人間模様。

ぷちメインの笑える小ネタ回も合間にちょこちょこはさみつつ、今回はヒロミ達の『本編』ぷちメインの『サブ』的な感じで投下していきたいなーとぼんやり。

まずはここまで。お目汚し、失礼をば。

18: 22/07/16(土) 21:55:02 ID:FRL5
>>17

卯月は卯月だけの武器がちゃんと存在しますからね
アニデレを経て、確固たるものになったんじゃないかと思ってます

引用元: ヒロミ「笑顔の練習、頑張らないと」モバP「おう、その意気だ!」