118: 2010/08/06(金) 23:16:29.59 ID:df9xsvDCP
#4『テスト!』


純「お願い!数学のノート見せてくれない?」

憂「いいよ」

純「ありがと~!」

梓「ちゃんと普段からノートとりなよ」

純「そうだ!今日勉強会しない?」

梓「え?」

憂「勉強会?」

純「梓の家で!」

梓「私の家!?」
120: 2010/08/06(金) 23:25:19.18 ID:df9xsvDCP
中野家


純「ほうほう、ここが梓の部屋か」

梓「あんまりジロジロ見ないでよ」

純「あっ、この漫画読んでいい?」

梓「いいけど…勉強は?」

純「んー…あとで」

憂「じゃあ私はお茶持ってくるね」

梓「いいって!私がやるから!」

121: 2010/08/06(金) 23:34:25.96 ID:df9xsvDCP
純「……」パラッ

憂「これ中学のアルバム?」

梓「そうだよ」

憂「見ていい?」

梓「は、恥ずかしいよ…」

純「……」パラッ

憂「わぁ~!中学生の梓ちゃんだ!」

梓「今とあんまり変わってないでしょ?」

憂「そんなことないよ、今の方が大人っぽい」

梓「そ、そうかな?」

純「……」パラッ

123: 2010/08/06(金) 23:43:10.93 ID:df9xsvDCP
純「…ねぇ、これの続きある?」

梓「あっ、そこに……って」

純「なに?」

梓「勉強しに来たんじゃないの?」

純「あっ」

梓「憂も、アルバム見るのおしまい」

憂「あぁ、かわいいのに…」

純「じゃあボチボチやりますか…」

124: 2010/08/06(金) 23:49:58.80 ID:df9xsvDCP
純「ところでさ、勉強ってなんの意味があると思う?」

梓「知らないよ」

純「その理由を見つけるために勉強するんだよ」

梓「はいはい」

純「勉強飽きたー」

憂「頑張って、純ちゃん」

純「えい」ツンッ

梓「ふにゃっ!?///」ビクンッ

純「ふっふっふ、梓はわき腹をつつかれるのが苦手か」

梓「真面目に勉強して!!」

125: 2010/08/06(金) 23:56:33.22 ID:df9xsvDCP
純「お腹すいたね…」

梓「あっ、お母さんがご飯作ってくれるって」

純「本当!?」

梓「うん、それじゃあご飯の前にお風呂入ろっか」

純「…三人で入る?」ニヤリ

憂梓「えっ」

126: 2010/08/07(土) 00:01:06.51 ID:df9xsvDCP
お風呂


純「憂って胸大きいよね」

憂「み、見ちゃやだよ///」

純「梓は……ふっ」

梓「笑うなー!」

純「そうだ、背中洗いっこしようよ」

127: 2010/08/07(土) 00:06:43.34 ID:VvLnpysKP
ゴシゴシ、ゴシゴシ


純「私さ、姉妹いないからこういう洗いっことかやってみたかったんだよね~」

梓「そう?私はそんなの思ったこと無いけど」

純「憂はお姉ちゃんといつも一緒に入ってるの?」

憂「うーん、高校生になってからはあんまり…」

純「へぇ、なんか意外」

憂「え?」

純「だって…ねぇ?」

梓「うん」

憂「?」

130: 2010/08/07(土) 00:12:12.65 ID:VvLnpysKP
チャポン

純「ふぅ、誰かとお風呂に入ると楽しいね~」

梓「そういえば合宿のときお風呂で先輩たちが…」

純「えっ」

梓「なに?」

純「梓…先輩達とお風呂に入ったの?」

梓「そうだけど…」

純「澪先輩とも?」

梓「うん」

純「うらやましいぞコンチクショー!」ザバッ

131: 2010/08/07(土) 00:22:34.75 ID:VvLnpysKP
梓「だ、だって合宿だし!」

憂「まさか…お姉ちゃんとも入ったの?」ワナワナ

梓「えっ、もちろん…」

憂「酷いよ梓ちゃん!私だって我慢してるのに!」

梓「えぇっ!?」

純「お仕置きだ!」ツンツン

梓「にゃっ!?///」

梓「ど、どこつついてるの!?」

純「梓ばっかりずるい!」ツンツン

梓「ふにゃあぁぁ///」

134: 2010/08/07(土) 00:30:51.04 ID:VvLnpysKP
純「あ~、良いお湯だった」

梓「少しのぼせた…」

純「ちょっと遊びすぎたね」

憂「梓ちゃん、髪の毛拭いてあげる」

梓「あっ、ありがとう」

純「相変わらずうらやましい髪」

135: 2010/08/07(土) 00:32:36.25 ID:VvLnpysKP
梓「癖毛だって、セットしやすそうでいいじゃん」

純「むっ!今のは聞き捨てならん!!」

純「好きな髪型にセットできないから困ってるんでしょ!」

梓「そ、そうなんだ…」

純「でも濡れた直後って癖毛でもまっすぐしてるからいいよね」

純「どう?ストレートの私」

梓「誰?って感じ」

純「!?」ガーン

憂「純ちゃんは普段でもかわいいよ?」

純「そう言ってくれるのは憂だけだよ!」

137: 2010/08/07(土) 00:43:26.09 ID:VvLnpysKP
食後


憂「梓ちゃんのお母さん、料理上手だね」

純「ふぅ、お腹いっぱい…」ゴロゴロ

梓「食べた後にすぐ寝ると牛になっちゃうよ」

純「あ~…牛はいやだね」

純「せめて鳥がいいなぁ」

梓「どっちにしろ体に悪いって」

純「あっ、漫画の続き読んでいい?」

梓「好きにして」

138: 2010/08/07(土) 00:53:22.31 ID:VvLnpysKP
梓「もうそろそろ寝るよ」

憂「結局お泊りしちゃうことになっちゃたね」

梓「まぁ明日は休みだしうち構わないけど……」

純「……」パラッ

梓「純、電気消すよー」

純「うん、後ちょっと」

梓「もうダメ」カチッ

純「あぁ!いい所だったのに……」

139: 2010/08/07(土) 01:03:34.47 ID:VvLnpysKP
純「せっかく泊まりに来たんだしなんか話そうよ」

梓「なに?」

純「うーん…コイバナとか?」

梓「うち女子高だからそんな浮いた話ないでしょ?」

純「あぁそっかぁ…それもそうだね……」

憂「私、軽音部のこともっと聞きたいな」

梓「軽音部かぁ…そう言われてもいつもお茶のんで話して……」

梓「なんかグダグダに毎日が終わるから何とも…」

憂「あはは…」

純「ぐーっ…」

梓「ていうか純寝ちゃってるし」

140: 2010/08/07(土) 01:09:50.85 ID:VvLnpysKP
梓「はぁ……あっ」

憂「なに?」

梓「結局勉強あんまりできなかったね」

憂「そういえば、そうだね」

梓「このグダグダ感、なんか部活と似てる…」

憂「でもいいじゃない、悪くないと思うよ?」

憂「こういう時間を過ごせるのって幸せなんじゃないかな」

梓「うーん…まだよく分かんないや」

純「ぐーっ…」

憂「うふふ、とりあえず私たちも寝よっか?」

梓「…そだね」

梓(明日はちゃんとした一日が過ごせますように、っと)


#4『テスト!』 おわり



501: 2010/08/09(月) 07:43:49.96 ID:ENhW7Ex90
乙。これで仕事頑張れる。

引用元: 純憂梓「私たちが主役!」