49: 18/10/28(日)21:26:21 ID:DyF
50: 18/10/28(日)21:26:26 ID:DyF
--スピカプロダクション
P「というわけで、新たに事務所に所属することになった松山久美子さんと的場梨沙さんだ」
久美子「松山久美子よ。これからよろしくね」
梨沙「アタシは的場梨沙! すぐにトップアイドルになってみせるわ!」
歌鈴「道明寺歌鈴でつ。よ、よろしくお願いします~」
ちひろ「私はアシスタントの千川ちひろです。よろしくお願いしますね」
P「さて、挨拶も終わったことだし、連絡を一つ。スピカプロダクション初の仕事が決まったぞ!」
ちひろ「本当ですか!? 歌鈴ちゃんにですよね、どんな仕事なんですか?」
P「地方局の深夜番組ですね。京都や奈良の神社やお寺を巡る企画だそうです」
P「ロケに行く人は新人アイドルがほとんどらしいですし、巫女をやっているっていうのがイメージに合うってことで声がかかりました」
歌鈴「はわわっ! テ、テレビですかっ!? き、緊張します~」
P「確かに初仕事がテレビってのはラッキーだけど、緊張するよな。でも向こうも新人の扱いには慣れてるだろうからフォローはあると思うし、いつも通りやればいいと思うぞ」
歌鈴「分かりましたっ! 事務所の恥にならないように頑張ります~」
ちひろ「そんなに重く考えなくていいですよ。楽しんでこようくらいがちょうどいいんじゃないですか?」
歌鈴「は、はいっ。そうします~」
P「久美子と梨沙の仕事も明日から探し始めるからもう少し待っていてくれ」
久美子「ええ、分かったわ」
梨沙「早く見つけてきてよね!」
P「というわけで、新たに事務所に所属することになった松山久美子さんと的場梨沙さんだ」
久美子「松山久美子よ。これからよろしくね」
梨沙「アタシは的場梨沙! すぐにトップアイドルになってみせるわ!」
歌鈴「道明寺歌鈴でつ。よ、よろしくお願いします~」
ちひろ「私はアシスタントの千川ちひろです。よろしくお願いしますね」
P「さて、挨拶も終わったことだし、連絡を一つ。スピカプロダクション初の仕事が決まったぞ!」
ちひろ「本当ですか!? 歌鈴ちゃんにですよね、どんな仕事なんですか?」
P「地方局の深夜番組ですね。京都や奈良の神社やお寺を巡る企画だそうです」
P「ロケに行く人は新人アイドルがほとんどらしいですし、巫女をやっているっていうのがイメージに合うってことで声がかかりました」
歌鈴「はわわっ! テ、テレビですかっ!? き、緊張します~」
P「確かに初仕事がテレビってのはラッキーだけど、緊張するよな。でも向こうも新人の扱いには慣れてるだろうからフォローはあると思うし、いつも通りやればいいと思うぞ」
歌鈴「分かりましたっ! 事務所の恥にならないように頑張ります~」
ちひろ「そんなに重く考えなくていいですよ。楽しんでこようくらいがちょうどいいんじゃないですか?」
歌鈴「は、はいっ。そうします~」
P「久美子と梨沙の仕事も明日から探し始めるからもう少し待っていてくれ」
久美子「ええ、分かったわ」
梨沙「早く見つけてきてよね!」
51: 18/10/28(日)21:26:53 ID:DyF
--歌鈴の初仕事、休憩中
歌鈴「はうぅ......、失敗ばかりでした......」
P「まあ、初めてなんだからあれくらいは普通だよ。むしろ自分でカバー出来たんだから上出来だと思うぞ」
歌鈴「でも、緊張してセリフたくさん噛んじゃいましたし......」
P「確かにそこは改善点だな。でも一生懸命に伝えようとしているのはすごい伝わってきたよ。きっと視聴者も分かってくれるさ」
歌鈴「そうでしょうか......」
D「おっ、歌鈴ちゃん! こんなとこにいたのか! 前半戦すごい良かったよ! 今のところ撮れ高十分だからこの調子で後半も頼むよ!」
歌鈴「あ、ありがとうございます~」
D「スピカプロダクションさんだっけ? いいじゃない、気に入ったよ。知名度なんてほとんどない番組だけど、これからも定期的にオファーさせてもらうよ」
P「ありがとうございます」
AD「撮影再開しまーす!」
D「よし、じゃあ行こうか。今度は参拝客のインタビューだ!」
歌鈴「はいっ!」
歌鈴「はうぅ......、失敗ばかりでした......」
P「まあ、初めてなんだからあれくらいは普通だよ。むしろ自分でカバー出来たんだから上出来だと思うぞ」
歌鈴「でも、緊張してセリフたくさん噛んじゃいましたし......」
P「確かにそこは改善点だな。でも一生懸命に伝えようとしているのはすごい伝わってきたよ。きっと視聴者も分かってくれるさ」
歌鈴「そうでしょうか......」
D「おっ、歌鈴ちゃん! こんなとこにいたのか! 前半戦すごい良かったよ! 今のところ撮れ高十分だからこの調子で後半も頼むよ!」
歌鈴「あ、ありがとうございます~」
D「スピカプロダクションさんだっけ? いいじゃない、気に入ったよ。知名度なんてほとんどない番組だけど、これからも定期的にオファーさせてもらうよ」
P「ありがとうございます」
AD「撮影再開しまーす!」
D「よし、じゃあ行こうか。今度は参拝客のインタビューだ!」
歌鈴「はいっ!」
52: 18/10/29(月)01:54:57 ID:NAC
歌鈴「それでは、あちらの参拝客にお話を聞いてみましょう!」
歌鈴「こんにちはっ!」
参拝客「こんにちは♪」
歌鈴「今日は何しにここへきたんですか?」
参拝客「ここって有名なパワースポットじゃない? 最近占いの結果があまり良くないから運気を回復しようと思って来たの♪」
歌鈴「確かに有名ですよねっ! 私のドジもここのパワーで治らないかな......」
歌鈴「そういえば、嬉しそうですね。何かいいことあったんですか?」
参拝客「せっかく有名なところに来たんだからって運試しにおみくじを引いてみたの。そうしたら大吉だったのよ! この神社、本当にご利益あるわね!」
歌鈴「こんにちはっ!」
参拝客「こんにちは♪」
歌鈴「今日は何しにここへきたんですか?」
参拝客「ここって有名なパワースポットじゃない? 最近占いの結果があまり良くないから運気を回復しようと思って来たの♪」
歌鈴「確かに有名ですよねっ! 私のドジもここのパワーで治らないかな......」
歌鈴「そういえば、嬉しそうですね。何かいいことあったんですか?」
参拝客「せっかく有名なところに来たんだからって運試しにおみくじを引いてみたの。そうしたら大吉だったのよ! この神社、本当にご利益あるわね!」
53: 18/10/29(月)01:56:16 ID:NAC
P(後半も順調だな。この調子なら今日は大丈夫そうだ。......ん?)
??「......」
P(誰だあの子......、遠くの物陰で撮影を見てる......? 見たいならもう少し近づけばいいのに。話しかけてみるか)
P「君、そんなところで何してるんだ? 撮影が見たいならもっと近くに来てもいいぞ。スタッフには話をつけてあげるからさ」
??「......近づかない方がいいんです。私が行くと何が起きるか分かりませんから......」
P「遠慮しなくていいよ。ほら、こっちに......」
??「やめてください! 迷惑かけてからでは遅いんです!」ダッ
P「ちょっと! 待っ......」ガシャァァン
P「うぉっ! ......一体どこから植木鉢が落ちてきたんだ? っと、さっきの子は......、もう行っちゃったか。迷惑なんてこと無いのにな......」
??「......」
P(誰だあの子......、遠くの物陰で撮影を見てる......? 見たいならもう少し近づけばいいのに。話しかけてみるか)
P「君、そんなところで何してるんだ? 撮影が見たいならもっと近くに来てもいいぞ。スタッフには話をつけてあげるからさ」
??「......近づかない方がいいんです。私が行くと何が起きるか分かりませんから......」
P「遠慮しなくていいよ。ほら、こっちに......」
??「やめてください! 迷惑かけてからでは遅いんです!」ダッ
P「ちょっと! 待っ......」ガシャァァン
P「うぉっ! ......一体どこから植木鉢が落ちてきたんだ? っと、さっきの子は......、もう行っちゃったか。迷惑なんてこと無いのにな......」
54: 18/10/29(月)01:56:40 ID:NAC
--撮影終了後
歌鈴「ふぃ~、緊張しました~」
P「そうか? いつも通りのびのびとやれてたと思うぞ。参拝客のノリが良かったってのもあるけど、それをうまく引き出せたのはさすが歌鈴って感じだな」
P「よし、初仕事大成功の記念にご褒美をあげないとな。なんでもいいぞ」
歌鈴「いいんですか? じゃあ、帰る前に実家の神社を掃除したいですっ!」
P「それだけでいいのか?」
歌鈴「はいっ! 久しぶりにお父さんとお母さんに会いたいですから」
P「そうか、じゃあ歌鈴が掃除している間は事務所のみんなに買っていくお土産を探してるよ」
歌鈴「ふぃ~、緊張しました~」
P「そうか? いつも通りのびのびとやれてたと思うぞ。参拝客のノリが良かったってのもあるけど、それをうまく引き出せたのはさすが歌鈴って感じだな」
P「よし、初仕事大成功の記念にご褒美をあげないとな。なんでもいいぞ」
歌鈴「いいんですか? じゃあ、帰る前に実家の神社を掃除したいですっ!」
P「それだけでいいのか?」
歌鈴「はいっ! 久しぶりにお父さんとお母さんに会いたいですから」
P「そうか、じゃあ歌鈴が掃除している間は事務所のみんなに買っていくお土産を探してるよ」
55: 18/10/29(月)01:57:29 ID:NAC
--歌鈴の実家の神社
歌鈴「♪~」
参拝客「ここが口コミで有名な神社ね。早速お参りするわよ!」
歌鈴「お参りですか? でしたらこちらから......、あれ? さっき撮影協力してくれた方ですよね?」
参拝客「えっと......、道明寺歌鈴ちゃんだっけ? また撮影?」
歌鈴「撮影は終わりましたっ! 帰る前に一回実家に顔出しに来たんです」
参拝客「実家? どこにあるの? っていうかその巫女装束は何?」
歌鈴「実家はここです。私、ここの神主の娘で、巫女やってるんですっ」
参拝客「ええっ!! 歌鈴ちゃんって神主さんの娘だったの!?」
歌鈴「あんまりそうは見えないですよね、ドジばっかで落ち着きないですし......」
P「おーい、歌鈴! お土産買ってきたぞ......って、ん? 君は確か......」
歌鈴「さっきの撮影でインタビューした人です。名前は、えーと......」
参拝客「あら、名前をまだ言ってなかったわね。あたしは藤居朋よ」
P「藤居さんか。まだパワースポット巡り中か?」
朋「ええ。ここら辺は有名なパワースポットが多いから、よく来るのよね」
朋「そんなことより、歌鈴ちゃんがここの神社の子って本当?」
P「ああ、本当だよ。スカウトしたのもここだったな」
歌鈴「♪~」
参拝客「ここが口コミで有名な神社ね。早速お参りするわよ!」
歌鈴「お参りですか? でしたらこちらから......、あれ? さっき撮影協力してくれた方ですよね?」
参拝客「えっと......、道明寺歌鈴ちゃんだっけ? また撮影?」
歌鈴「撮影は終わりましたっ! 帰る前に一回実家に顔出しに来たんです」
参拝客「実家? どこにあるの? っていうかその巫女装束は何?」
歌鈴「実家はここです。私、ここの神主の娘で、巫女やってるんですっ」
参拝客「ええっ!! 歌鈴ちゃんって神主さんの娘だったの!?」
歌鈴「あんまりそうは見えないですよね、ドジばっかで落ち着きないですし......」
P「おーい、歌鈴! お土産買ってきたぞ......って、ん? 君は確か......」
歌鈴「さっきの撮影でインタビューした人です。名前は、えーと......」
参拝客「あら、名前をまだ言ってなかったわね。あたしは藤居朋よ」
P「藤居さんか。まだパワースポット巡り中か?」
朋「ええ。ここら辺は有名なパワースポットが多いから、よく来るのよね」
朋「そんなことより、歌鈴ちゃんがここの神社の子って本当?」
P「ああ、本当だよ。スカウトしたのもここだったな」
56: 18/10/29(月)01:57:57 ID:NAC
朋「へぇ~、はっ! そういえばさっきのおみくじに待ち人来たるって書いてあったわね! まさか、歌鈴ちゃんが私の待ち人!?」
歌鈴「ふぇっ!? 何でそうなるんですか!?」
朋「神社の娘なんて、絶対強運に決まってるわ! あたしは運のいい人と仲良くなって自分の運気を上げたいって思ってたのよ!」
歌鈴「わ、私そこまで運いい方じゃ無いんですけど......」
朋「運の悪さなんて、いつ好転するかわからないんだから! 最終的には歌鈴ちゃんは絶対強運になるわよ! なんたって神社の子なんだから!」
朋「そうと分かればやることは一つね。あたし、歌鈴ちゃんの家の近くに引っ越すわ!」
P「おいおい、歌鈴は今東京に住んでるんだぞ? 学校はどうするんだ? まだ高校生くらいだろ?」
朋「失礼ね! あたしは短大に通ってる19歳よ。短大は辞めて上京すればいいでしょ?」
歌鈴「え!? 朋さんって年上だったんですか!?」
朋「歌鈴ちゃんまで......」
P「それだけじゃない。そんなことをしてアテでもあるのか? いきなりでは家も借りられないぞ?」
朋「それは......、まあ、どうにかなるわよ。あとは、親を説得する理由が必要ね。さすがに運勢のために上京するなんて言っても許してくれないだろうし......。そうだ、あんた、あたしをアイドルにしてくれない?」
朋「昔からちょっと興味あったのよね♪ 何よりおみくじにも新しいことを始めると良いって書いてあるし♪」
P(すごい決断力だな......。歌鈴の生まれを知ってからこの少しの時間でここまで話を進めるなんて......。この勢いが事務所に加わったら面白いことになるんじゃないか? 動機が少し不安だけど、素質もありそうだし、ここは引き受けるか!)
P「よし、分かった! 歓迎するよ。ただ、もう少し待ってくれないか? こっちも手続きとか色々やることがあるんだ。名刺を渡しておくから、最終的に上京が決まったら連絡してくれ」
朋「分かったわ。じゃあ早速話をつけてくるわね! 明日にでも連絡するわ!」ダッ
歌鈴「ふぇっ!? 何でそうなるんですか!?」
朋「神社の娘なんて、絶対強運に決まってるわ! あたしは運のいい人と仲良くなって自分の運気を上げたいって思ってたのよ!」
歌鈴「わ、私そこまで運いい方じゃ無いんですけど......」
朋「運の悪さなんて、いつ好転するかわからないんだから! 最終的には歌鈴ちゃんは絶対強運になるわよ! なんたって神社の子なんだから!」
朋「そうと分かればやることは一つね。あたし、歌鈴ちゃんの家の近くに引っ越すわ!」
P「おいおい、歌鈴は今東京に住んでるんだぞ? 学校はどうするんだ? まだ高校生くらいだろ?」
朋「失礼ね! あたしは短大に通ってる19歳よ。短大は辞めて上京すればいいでしょ?」
歌鈴「え!? 朋さんって年上だったんですか!?」
朋「歌鈴ちゃんまで......」
P「それだけじゃない。そんなことをしてアテでもあるのか? いきなりでは家も借りられないぞ?」
朋「それは......、まあ、どうにかなるわよ。あとは、親を説得する理由が必要ね。さすがに運勢のために上京するなんて言っても許してくれないだろうし......。そうだ、あんた、あたしをアイドルにしてくれない?」
朋「昔からちょっと興味あったのよね♪ 何よりおみくじにも新しいことを始めると良いって書いてあるし♪」
P(すごい決断力だな......。歌鈴の生まれを知ってからこの少しの時間でここまで話を進めるなんて......。この勢いが事務所に加わったら面白いことになるんじゃないか? 動機が少し不安だけど、素質もありそうだし、ここは引き受けるか!)
P「よし、分かった! 歓迎するよ。ただ、もう少し待ってくれないか? こっちも手続きとか色々やることがあるんだ。名刺を渡しておくから、最終的に上京が決まったら連絡してくれ」
朋「分かったわ。じゃあ早速話をつけてくるわね! 明日にでも連絡するわ!」ダッ
57: 18/10/29(月)01:58:21 ID:NAC
P「元気な子だなぁ......。っといけない、言わなきゃいけないことがあったんだった」
P「さっき調べたんだけど、事故があって電車が止まってるらしい。今日は帰れないだろうから、ご両親に頼んで泊めてもらうといい。俺は駅の近くのネットカフェにいるから何かあったら連絡してくれ」
歌鈴「Pさんもうちに泊まればいいんじゃないですか? きっと喜びますよ?」
P「いきなり2人も人が増えたら迷惑だろうからいいよ。それにネカフェも案外休めるからな」
歌鈴「そうですか......。分かりましたっ」
P「さっき調べたんだけど、事故があって電車が止まってるらしい。今日は帰れないだろうから、ご両親に頼んで泊めてもらうといい。俺は駅の近くのネットカフェにいるから何かあったら連絡してくれ」
歌鈴「Pさんもうちに泊まればいいんじゃないですか? きっと喜びますよ?」
P「いきなり2人も人が増えたら迷惑だろうからいいよ。それにネカフェも案外休めるからな」
歌鈴「そうですか......。分かりましたっ」
58: 18/10/29(月)01:58:53 ID:NAC
P(さて、とりあえずネカフェに向かうか......、あれ? あの子はさっきの......)
P「ちょっと、君、さっき撮影見てた子だよね? いきなり逃げなくても良かったじゃないか」
??「気づかれちゃっいましたし、迷惑かける前にいなくなった方がいいと思ったので......」
P「迷惑なんてことないよ。ギャラリーがいた方が盛り上がるんだぞ?」
??「知ってますよ。私も前までやってましたから、アイドル」
P「ならなんで逃げちゃったんだ? それに前までって今はもう引退したってことか?」
??「そうです。前に所属してた事務所が詐欺師に騙されて倒産しちゃって、それからもう気力が無くなったんです......」
P「それは......、気の毒だな。違う事務所に入ろうとかは思わなかったのか?」
??「どうせ入ったってまた倒産するに決まってますよ。私はきっとアイドルになっちゃいけない人なんです......」
P「そんなの分からないんじゃないか? 大きめの事務所を探せば倒産するとは考えにくいし」
??「〇〇プロって知ってますか?」
P「〇〇プロ? ああ、最近有名になってきた関西で活動してる中堅プロダクションか。知ってるけど、それがどうしたんだ?」
??「そこが私の入っていた事務所です。決して小さいプロダクションではないですけど、昨日倒産しました。私が入ってまだ2週間しか経ってないんですけどね......。その前にも△△プロとか□□プロも私が入ってすぐに潰れました」
??「私の名前は白菊ほたるです。あなたも名前くらいは聞いたことあるんじゃないですか?」
P「ちょっと、君、さっき撮影見てた子だよね? いきなり逃げなくても良かったじゃないか」
??「気づかれちゃっいましたし、迷惑かける前にいなくなった方がいいと思ったので......」
P「迷惑なんてことないよ。ギャラリーがいた方が盛り上がるんだぞ?」
??「知ってますよ。私も前までやってましたから、アイドル」
P「ならなんで逃げちゃったんだ? それに前までって今はもう引退したってことか?」
??「そうです。前に所属してた事務所が詐欺師に騙されて倒産しちゃって、それからもう気力が無くなったんです......」
P「それは......、気の毒だな。違う事務所に入ろうとかは思わなかったのか?」
??「どうせ入ったってまた倒産するに決まってますよ。私はきっとアイドルになっちゃいけない人なんです......」
P「そんなの分からないんじゃないか? 大きめの事務所を探せば倒産するとは考えにくいし」
??「〇〇プロって知ってますか?」
P「〇〇プロ? ああ、最近有名になってきた関西で活動してる中堅プロダクションか。知ってるけど、それがどうしたんだ?」
??「そこが私の入っていた事務所です。決して小さいプロダクションではないですけど、昨日倒産しました。私が入ってまだ2週間しか経ってないんですけどね......。その前にも△△プロとか□□プロも私が入ってすぐに潰れました」
??「私の名前は白菊ほたるです。あなたも名前くらいは聞いたことあるんじゃないですか?」
59: 18/10/29(月)01:59:44 ID:NAC
P「白菊ほたる......、まさかあの呪われたアイドルって有名な? あんなの作り話だと思ってたよ」
ほたる「全部本当の話です。私が所属した事務所で1ヶ月もったところはありません」
P「だから撮影には近寄らなかったのか、不幸が降りかかることを気にして......」
ほたる「そうです。私もお世話になったことのある番組なので迷惑かけたくなかったんです。気にはなったので遠くから見てましたけど......」
ほたる「もういいですよね。電車が止まって帰れないのも多分私と話したからだと思います。これ以上不幸になる前に私から離れた方がいいですよ」
P「これから君はどうするんだ?」
ほたる「どうするも何も、実家に帰りますよ。そのあとは......、きっと普通の暮らしに戻るんだと思います......」
P「君はそれでいいのか? 本当に諦められるのか? 何回倒産しても違う事務所を探してアイドル続けてきたのに。それだけアイドルになりたかったんだろ?」
ほたる「諦めるしかないんです。私がアイドルになったらたくさんの人が困るんです」
P「本当にそうかな? 君がいた事務所はそれなりの規模のものばかりだ。デビューすればそれだけで一定数ファンがつくのを期待できるようなね」
P「そのファンは君がアイドルをやめるって聞いたらどう感じると思う? 君なら分かると思うけど、アイドルが一番に考えなきゃいけないのはファンの事だぞ?」
ほたる「それは......、でも、どこかの事務所に入ったらそこは絶対潰れちゃうんです。他のアイドルの夢を潰すなんてもう出来ません」
ほたる「全部本当の話です。私が所属した事務所で1ヶ月もったところはありません」
P「だから撮影には近寄らなかったのか、不幸が降りかかることを気にして......」
ほたる「そうです。私もお世話になったことのある番組なので迷惑かけたくなかったんです。気にはなったので遠くから見てましたけど......」
ほたる「もういいですよね。電車が止まって帰れないのも多分私と話したからだと思います。これ以上不幸になる前に私から離れた方がいいですよ」
P「これから君はどうするんだ?」
ほたる「どうするも何も、実家に帰りますよ。そのあとは......、きっと普通の暮らしに戻るんだと思います......」
P「君はそれでいいのか? 本当に諦められるのか? 何回倒産しても違う事務所を探してアイドル続けてきたのに。それだけアイドルになりたかったんだろ?」
ほたる「諦めるしかないんです。私がアイドルになったらたくさんの人が困るんです」
P「本当にそうかな? 君がいた事務所はそれなりの規模のものばかりだ。デビューすればそれだけで一定数ファンがつくのを期待できるようなね」
P「そのファンは君がアイドルをやめるって聞いたらどう感じると思う? 君なら分かると思うけど、アイドルが一番に考えなきゃいけないのはファンの事だぞ?」
ほたる「それは......、でも、どこかの事務所に入ったらそこは絶対潰れちゃうんです。他のアイドルの夢を潰すなんてもう出来ません」
60: 18/10/29(月)02:00:14 ID:NAC
P「芸能界は甘くない。事務所が潰れたくらいで諦めるようなアイドルはせいぜいそこまでだ。夢を諦めるのは君のせいじゃない」
P「君がまだアイドルでありたいっていうんならやりたいようにやれよ。ウチの事務所でよかったら協力するぞ」
ほたる「それはスカウトですか?嬉しいですけど、やっぱり無理です。もうこんなことにはなりたくないですから......」
P「倒産なんてしないさ。ウチのアシスタントは特別金にうるさくてね、騙されたり、大損こいたりすることは絶対にないんだ」
ほたる「いろんな人が不幸になりますよ?」
P「何が不幸かはその人が決める。実際さっき撮影してた子は運悪く電車が止まったおかげで久しぶりに家族と暮らしてるし、むしろラッキーなんて思ってるかもしれない」
P「俺も君とこうやって話して、あわよくばスカウトしようとしてる。帰れないことは決して不幸なんかじゃない」
P「これで君が断る理由は無くなったよな。ウチの事務所に来てくれるか?」
ほたる「なんでそこまで肩入れしてくれるんですか......」
P「俺と同じだからかな。俺も一回クビ切られて気力を失った時があって、でもそれをさっき言ったアシスタントに救ってもらったんだ。おかげで今はすごい楽しいからな」
P「君にも知ってほしいんだ、不幸はいつまでも続くもんじゃないってな。不運はいつ好転するか分からない。さっきスカウトした子もそう言っていたよ。」
ほたる「本当にいいんですか、私なんかが入っても......」
P「何回も言ってるだろ、大歓迎だ」
ほたる「......変わった人ですね。酷い目にあうかもしれないのに私なんかに構って......。そんな人今まで両親以外にはいませんでした。前の事務所でも、その前のでも」
ほたる「こんな人がいる事務所だったら、もしかしたらうまくいくこともあるかもしれませんね......」
ほたる「もし、最後のチャンスが今なのだとしたら、やっぱり私、まだ諦めたくないです......!」
P「......そうだと思ったよ。名刺を渡しておくから、落ち着いたら連絡してくれ」
P「君がまだアイドルでありたいっていうんならやりたいようにやれよ。ウチの事務所でよかったら協力するぞ」
ほたる「それはスカウトですか?嬉しいですけど、やっぱり無理です。もうこんなことにはなりたくないですから......」
P「倒産なんてしないさ。ウチのアシスタントは特別金にうるさくてね、騙されたり、大損こいたりすることは絶対にないんだ」
ほたる「いろんな人が不幸になりますよ?」
P「何が不幸かはその人が決める。実際さっき撮影してた子は運悪く電車が止まったおかげで久しぶりに家族と暮らしてるし、むしろラッキーなんて思ってるかもしれない」
P「俺も君とこうやって話して、あわよくばスカウトしようとしてる。帰れないことは決して不幸なんかじゃない」
P「これで君が断る理由は無くなったよな。ウチの事務所に来てくれるか?」
ほたる「なんでそこまで肩入れしてくれるんですか......」
P「俺と同じだからかな。俺も一回クビ切られて気力を失った時があって、でもそれをさっき言ったアシスタントに救ってもらったんだ。おかげで今はすごい楽しいからな」
P「君にも知ってほしいんだ、不幸はいつまでも続くもんじゃないってな。不運はいつ好転するか分からない。さっきスカウトした子もそう言っていたよ。」
ほたる「本当にいいんですか、私なんかが入っても......」
P「何回も言ってるだろ、大歓迎だ」
ほたる「......変わった人ですね。酷い目にあうかもしれないのに私なんかに構って......。そんな人今まで両親以外にはいませんでした。前の事務所でも、その前のでも」
ほたる「こんな人がいる事務所だったら、もしかしたらうまくいくこともあるかもしれませんね......」
ほたる「もし、最後のチャンスが今なのだとしたら、やっぱり私、まだ諦めたくないです......!」
P「......そうだと思ったよ。名刺を渡しておくから、落ち着いたら連絡してくれ」
61: 18/10/29(月)02:00:32 ID:NAC
P(決断力があって活発な藤居さんと、アイドル経験ありの白菊さんか。まだ詳しいことはよく分からないけど、事務所がまた賑やかになりそうだ。ただ、ライブバトルに参加するには最低でもあと4人、まだまだ足りないし、明日からもスカウトだな!)
62: 18/10/29(月)02:01:40 ID:NAC
~~What is happiness?完~~
63: 18/10/29(月)02:04:58 ID:NAC
お待たせしました。3話です。今回も書き込みが吸われてしまって途中で一回中断してました。すいません。
またしばらく時間が空いてしまうと思いますが、待っていただければ幸いです。
またしばらく時間が空いてしまうと思いますが、待っていただければ幸いです。
引用元: [デレマスss]REVENGE!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります