八幡（なんとか、朝食を食べ終えたわけだが・・何がなんだか・・）

八幡「ありがとな雪ノ下、なんか悪いな」

雪ノ下「あら、その名前で呼ばれるの久しぶりね。」

八幡「そ、そうか？」（昨日も呼んだ気がするんだが・・・）

雪ノ下「お皿は私が片づけておくから、早く支度してきなさい」

八幡「おう、わかった」（支度って学校のか？そもそもこの家ってどこだ？、わけがわからん）

八幡 「・・・・」（そもそも着替えってどこだ・・・ｳﾛｳﾛ）

雪ノ下 「あなたはまだ寝ぼけているの？クローゼットは玄関の隣でしょ」

八幡 「おっ、おう、悪い」（いや、初見で見つけるの結構きつくないか？）

八幡（しっかし、クローゼットに入ったものの、制服なんて見当たらんぞ、なに着ればいいんだ？）

八幡 「すまん雪ノ下。支度とは具体的に何をすればいいんだ？」

雪ノ下 「もういいわ・・今日は私が全部やってあげるから。」

八幡「お、頼む」

雪ノ下「早く脱いでもらえるかしら？」

八幡 「脱ぐ！？って何を」

雪ノ下 「パジャマに決まっているでしょう。」

八幡「いやいやｗ着替えぐらい自分でできるんだが」

雪ノ下「あなたが頼んできたのよ？、それなら早くスーツに着替えて頂けるかしら」

八幡 （スーツに着替えるなんて聞いてねーよ・・）

雪ノ下「いってらっしゃい」

八幡「行ってくる」（確かにこの光景を見たら夫を見送る妻にしか見えないだろうな・・・）

八幡（しかし、流れでこの状態になってしまったが俺は一体どこにいけばいいんだ？ネカフェで時間を潰してもいいが、あまり気乗りしないな）

八幡（とりあえず財布を確認するか・・・）

八幡「定期に、現金２万か・・・」

八幡（おいおいリッチすぎねぇーか俺、MAXコーヒー何本買えんだよｗｗ）

ﾋﾟﾗｯ・・・

八幡（何か写真のようなものが挟まってるな・・・）

八幡「雪ノ下の写真!?」

（なんなんだこれってまるで、俺が雪ノ下のこと愛しているみたいじゃないか・・）

～５分後～

八幡（なんだかんだで、出発の準備は整ったが、俺はそもそもどこへいけばいいんだ？）


八幡 （だけど、これ以上雪ノ下に聞いたら機嫌も悪くなりそうだし、適当にネカフェで時間潰すかな）

～ネカフェ個室内～

八幡 （スーツでネカフェとか、いかにも仕事サボってるサラリーマンみたいだなｗｗ）

八幡　（って、電話だ・・誰からだ？　見たこともない名前だし無視するか）

～最初の電話から20分後～

八幡　（また、電話かよ・・　今度は雪ノ下か、無視すると後が怖いしな。出るか）

八幡　 「もしもし、どうした？」

雪ノ下 「今どこにいるの？」

八幡　 「何処にいるって、ネカフェだけど？」

雪ノ下 「なんでネカフェになんているの？　さっき会社からあなたがまだ出勤していないことについて電話があったわ。どうしたの？」

八幡　 「いや、俺はそもそも、会社になど勤めていないんだが・・・」

雪ノ下 「何を言っているの？今日は大事な会議があるから早めに起こしてと頼んだのはどこのだれ？」

八幡　 「俺はそんなこと言ってないぞ？」

雪ノ下 「いいえ、確かに言ったわ。それに会社に勤めていないってどういう意味？　あなたは雪ノ下商事勤務の雪ノ下八幡でしょ？」

八幡「雪ノ下八幡・・・・！？」

（意味が分からない・・俺の名字は雪ノ下ではなく比企谷だろ！？）

八幡　「俺の名字が雪ノ下？雪ノ下商事？何がどうなっているんだ・・？」

（そう、俺は自問自答しているうちにいつまにか意識を失っていた）

？ 「退院おめでとう」

八幡 「ありがとう、雪乃・・？」

雪乃 「まだ慣れないなら雪ノ下でも結構よ？ 青春時代を思い出すのも悪くないわ」

後日、話をきくと俺はその当時非常に大きな事業を任されていたようだ

しかし、雪ノ下の夫という立場をよく思わない会社の同僚との軋轢によるストレスや事業責任者としてプレッシャーが、

御前会議の前に爆発してしまい、突発的な記憶喪失を引き起こしてしまったらしい

結局、事業も責任者である俺の失態により立ち消えになってしまったし、以前の記憶はいまだに戻っていない

～終～

完

は？

おいこら