1: 2014/12/01(月) 13:56:35.31 ID:IHaffAIPo
ことり「えっ、ことりが?!」
絵里「って、違うわ! その、鳥の方の小鳥よ!
そのっ、小さい鳥って書く方の、」
ことり「漢字は分かりますっ!
・・・・そっかぁ、びっくりしちゃった」
絵里「もう、最近ぬけてない?」スッ
ことり「ありがと。だって、急に話題変わっちゃうんだもの」ゴクゴク
絵里「それもそうね・・・って、何の話だったかな」
ことり「・・・絵里ちゃん。テーブルの上をご覧ください」じとーっ
絵里「・・・『MacOS X 日本語入力プログラム ことえ――」
ことり「そっちのパソコンじゃなくって! これですっ!」ドンッ
2: 2014/12/01(月) 13:57:10.06 ID:IHaffAIPo
絵里「・・・『音ノ木坂生徒会 各申請書テンプレート』」
ことり「もうっ、引継ぎ資料のお話でしょぉ?
ぬけてるのは絵里ちゃんの方ですっ!!」
絵里「反省します・・・」シュン
ことり「わわっ、あのねっ、ことりそこまでっ、」
絵里「・・・ぷふっ。本気じゃないわ。ことりはかわいいわね」なでなで
ことり「あぅ・・・」//
3: 2014/12/01(月) 13:57:46.64 ID:IHaffAIPo
絵里「・・・って、そうそう! かわいいで思い出したんだけど、
その小鳥のお話! ことりじゃなくって!」
ことり「・・・つーん」
絵里「・・・? それでね、屋根のひさしのところ?っていうのかしら?
そこにちっちゃな雛鳥がいっぱいいてね」
ことり「あ、図鑑でみたことあるかもっ」
絵里「たぶんそんな感じ。それでお母さんがえさをくわえさせてあげるの。
もうきゅんきゅんしちゃって・・・!ハラショーよぉ、あれは・・・」うっとり
ことり「ハラショーですか・・・」
4: 2014/12/01(月) 13:58:22.99 ID:IHaffAIPo
絵里「あの種類、校内でも見かけたから、ほかの場所にも巣を作ってるかもね。
こないだ海未と資料を運んでた時にも、窓の向こうで、」
ことり「・・・ねぇ、絵里ちゃん」
絵里「どうしたの? って、ちょっええっ!?」
がばっ ちゅっ
ことり「あむっ・・・れろっ・・・・ぷはぁっ!」
絵里「・・・って、なにするのよぉ!!」///
ことり「べつになんでもないです。しいていうなら親鳥さんごっこです」
絵里「なによ、それぇ・・・」
5: 2014/12/01(月) 13:58:59.33 ID:IHaffAIPo
ことり「はい、アップルティー。のどにつっかえちゃうもんね。
それとも絵里ちゃん、またことりに飲ませてほs」
絵里「いいって、いいわよっ!」///
ことり「・・・・ちぇ」
絵里「なによ、さっきから・・・・悪かったわ、ちゃんと教えるわね」
ことり「・・・そうだね。ごめんね、ことりも変なことしました」
絵里「あの、何か怒ってない?」
ことり「怒ってないです」プイッ
絵里(明らかに怒ってるじゃない・・・)
6: 2014/12/01(月) 13:59:35.64 ID:IHaffAIPo
ことり「・・・ねえ絵里ちゃん。問題」
絵里「は、はい? はぁ・・・」
ことり「私は絵里ちゃんと生徒会運営について教わりたいです。
でも私は、絵里ちゃんと生徒会運営について教わりたくないです。
どうしてでしょう?」
絵里「え、・・・それ、矛盾してない?」
ことり「ちっ ちっ ちっ ちっ」にこにこ
絵里「カウント、口でやるのね・・・」
7: 2014/12/01(月) 14:00:11.94 ID:IHaffAIPo
ことり「はいっ、時間切れ! では、回答者の絢瀬絵里さんっ!」
絵里「・・・ええと、
最初のは、これから私の分まで、音ノ木坂を引っ張っていきたいから?
だと、うれしいんだけど・・・」
ことり「・・・そんなこと言われちゃったら、正解にするしかないよぉ・・・」
絵里「ふふん。さすが私ね。
で、もう一つは・・・・私が、よけいな雑談ばかりするから?」
ことり「えいっ」ペシッ
絵里「あだっ! ・・・え、え? 答えは?」
ことり「・・・ヒント。小鳥たちはいずれ巣から巣立っていきます」
絵里「なによそれ、やっぱりさっきの・・・・」
ことり「・・・・」
絵里「・・・・っ!」
8: 2014/12/01(月) 14:00:48.30 ID:IHaffAIPo
ことり「・・・・・絵里ちゃんの、ばぁか」
絵里「・・・・」
ことり「・・・・」
絵里「・・・・おばかさんなのは、あなたじゃない」ギュッ
ことり「あ・・・っ」
絵里「・・・私は、ことりの元を離れないわ。
学校からは巣立っても、ちゃんと、ことりの側にいる」
ことり「・・・・せいかいですっ」チュッ
9: 2014/12/01(月) 14:01:24.60 ID:IHaffAIPo
絵里「ふふっ・・・ごめんね、心配させちゃって」
ことり「ううん、・・・でもね、生徒会の仕事を覚えるたびに、
あぁいなくなっちゃうんだ、って思うと・・・」
絵里「もう・・・だったら、ちゃんと甘えてよね」
ことり「うん・・・絵里ちゃん、ありがと・・・!」
ちゅっ・・・
あむっ くちゅっ・・・
ばさっ れろっ・・・
亜里沙「おねえちゃーーん! 晩ごはんまだなのーっ!??」
ことえり「「!?」」ガバッ
10: 2014/12/01(月) 14:02:00.92 ID:IHaffAIPo
ことり「も、もしかして・・・」
絵里「まさか、ずっと、見てたの・・・?」
亜里沙「もうっ、ことりさんばっかりじゃなくって家のこともしてっ!
見てよこのリビング! うちの家、ことりさんの私物だらけだよっ!」
ことり「・・・ごめんなさいっ!、すぐ片づけるね、」
絵里「いや、だって仕事が立て込んでて、ちょっと・・・仕方ないでしょ?」
亜里沙「これじゃあ、うちもう、・・・ことりさんの巣だよ!!」
ことり「なるほど」
絵里「ハラショーね」
亜里沙「ハラショーじゃなくってー!!おなかすいちゃったから早く作って!」
おわり。
11: 2014/12/01(月) 15:04:31.86 ID:rBl1W2tko
原章
12: 2014/12/06(土) 03:24:19.78 ID:z8FlU4RhO
乙
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