157: ◆6RLd267PvQ 19/07/07(日)16:02:26 ID:ufJ
6話目になりますかね。
2番目のジム戦です。
シリーズ:クロノスライトストーリー
Melody played by the wind.

158: 19/07/07(日)16:02:58 ID:ufJ
※マギアシティから列車に乗りたどり着いた、花咲き乱れる街、ブルーメタウン。

今、ここで2つ目のバッジを賭けたジムバトルの火蓋が、切って落とされた!


加蓮「まろ、つつく攻撃!」

まろ「チルー」パタパタパタ

モンメン「メンメン♪」フワリ

まろ「チル?」キョロリンコ

紗南『あーっと智絵里さんの一番手モンメン、チルットの突撃の風に乗って攻撃をかわした~っ!』

加蓮「な、何て軽さなの……!?」

智絵里「よし……モンメン、『妖精の風』ですっ!」

モンメン「メメン モー!」フワアアアア

まろ「チル?」フワアアアア……

まろ「チルウッ」ヒュウッ ドサッ!

ネネ「えっ、ただの穏やかな風に見えましたけど……あんなに飛ばされて……?」

紗南『妖精の力を込めた、ひと目見ると優しげで穏やかな風の攻撃!ゆるやかに纏わりついて相手を吹き飛ばすよ!』

加蓮「ただの『かぜおこし』じゃないってわけか…。フェアリータイプ……なかなか手強いね」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
159: 19/07/07(日)16:03:20 ID:ufJ
埃を払うまろ「チルー」ポスポス

加蓮「まだやれる?まろ!」

まろ「チル♪」

加蓮(うん、案外見た目通り大した威力じゃないのかもしれない……。なら、一点突破、つつくの応酬でも……)

智絵里「モンメン、成長してください!」

モンメン「モモン!」プクー

モンメン「モンモモン♪」モフッフ

紗南『あーっとモンメン、綿の身体が膨れ上がったー!この状態で出す技の威力、さっきまでとは段違いだよっ!』

加蓮「げ……そんなのって、アリ……?」

ネネ「加蓮さん、ふぁいとですっ!」

加蓮「やるだけやってみるか……!まろ、連続でつついて!」

まろ「チルー!」パタパタパタ

モンメン「モーンメ!」ヒュウッ!

まろ「チル!?」フワアアアア…ビュウッ!

まろ「チールー!」ビュウウウ……ドカァァン!

加蓮「まろ!!」

ぐるぐる目のまろ「チールー」クルクルクルクル

紗南『チルット、戦闘不能!ジムリーダー智絵里選手、初手から大きくリードしたー!』

ワアアア……

160: 19/07/07(日)16:03:40 ID:ufJ
モンメン「モメモンメン♪」ピョンコピョンコ

智絵里「ふふっ、よしよし……♪」

加蓮「あの風が厄介だね……ぽてで行っても近づけるか……」

ネネ「…私の出番みたいですね!」グッ

加蓮「頼める?」

ネネ「はいっ。」

パシィン!

紗南『熱いハイタッチをかわした2人!一時選手交代、ネネ選手、前に出ました!』

ネネ「相手が風を使うなら……トロちゃん、ゴー!」ボウン!

トロちゃん「トローピス!」ズズーン……

モンメン「モメ!?」

智絵里「お、おっきなポケモンさん…!」

161: 19/07/07(日)16:03:59 ID:ufJ
紗南『ネネ選手のポケモンはトロピウス!南国メーヴェシティ出身のトレーナー、どんな戦いを見せてくれるのか!』

智絵里「『妖精の風』ですっ!」

モンメン「モメモンメン!」ビュウッ

トロちゃん「ピス」ソヨソヨ

智絵里「えっ、そんな、効かない……」

ネネ「トロちゃんはくいしんぼさんですから、身体も大きいし丈夫なんです!」

紗南『トロピウス族の体重は平均100kg!この巨体には文字通りただの風にしか感じないのかーっ!』

トロちゃん「ピス ピース」ノッシノッシ

モンメン「メメ…モメメ」ビクビク

紗南『悠然と風の中を進むトロピウス!モンメンはすっかり怯えて……あーっと、トロピウスが前脚を振り上げたー!』

162: 19/07/07(日)16:04:19 ID:ufJ
ネネ「ふみつけ攻撃です!」

トロちゃん「ピス!」ヒュッ

モンメン「モメメ-!」ギュッ フルフル

智絵里「モンメン!」

寸止めトロちゃん「………ピス」ピタッ

ネネ「うん!それでいいのよトロちゃん!」

トロちゃん「ピース♪」コクン

モンメン「モメ……?」グスン

首の果物を取るトロちゃん「ピーウス」パキッ

トロちゃん「ピス」ハイッ

モンメン「モメメ……!」キラキラキラ

モンメン「モメモンメン♪」パクパクモグモグ

紗南『これは……智絵里さん!』

智絵里「はい、モンメン、戦闘不能です!」

オオオオ……!

紗南『智絵里さんの了承も頂いたので、モンメン、戦闘不能ってことで!いやー、戦いで芽生える友情!いいなあ…皆もグッときちゃうよね!』

ワアアア……

163: 19/07/07(日)16:04:40 ID:ufJ
トロちゃん「ピウス!」ノッシノッシ

ネネ「ふふ、おりこうさん♪」ヨシヨシ

加蓮「あんな戦い方、アリ?」クスッ

ネネ「はい、アリなんです。」ニコッ

トロちゃん「ピウス!」ニコッ

加蓮「ま、いいけど。……次が来るよ!」

ネネ「わかってます!トロちゃん、油断しないで!」

トロちゃん「ピウッス」フシュー

164: 19/07/07(日)16:05:02 ID:ufJ
智絵里「じゃあ、行きますね……お願い、マリル!」ボウン

マリル「リルリール」フンス

ネネ「みずポケモン?」

紗南『智絵里選手の2体目!近年の学会でフェアリータイプでもあると発表されました、みずフェアリータイプのマリル!愛くるしい見た目と裏腹に、とんでもないパワーファイターだぞー!』

ワアアア…!

ネネ「けど………こちらはくさタイプ、相性で有利には違いないはず……うん、このまま行きましょう、トロちゃん!」

トロちゃん「ピーウス!」ウオオオ…

ネネ「行きます!トロちゃん、はっぱカッター!」

トロちゃん「ピス ピウス!」ブン シュシュシュ……

マリル「リル…!」

智絵里「落ち着いて……落ち着いて……よし」

智絵里「マリル、こごえるかぜですっ!」

マリル「リールー!」ヒュウウウウ……

トロちゃん「ピス?」

加蓮「っ、寒っ!」フルッ

ネネ「あ、ああっ、はっぱカッターが……!」

ポトッ ポトッ ポトッ……

165: 19/07/07(日)16:05:27 ID:ufJ
紗南『冷気で勢いを削がれてしまったか!はっぱカッター、惜しくも不発に終わりましたっ!狙いは悪くなかったよー!』

マリル「リルル…」ホッ

智絵里「もし1つでも当たっていたら、絶対危なかったです…でも!」

智絵里「マリル、れいとうパンチですっ!」

マリル「リルル!」ダッ

ネネ「えっ、えっと、ふ、ふみつけ!」

トロちゃん「ピス!?」

ネネ「まって違う!踏むんじゃなくて、飛んで……」

マリル「リールー」スッ

加蓮「ネネ!前、前!!」

ネネ「トロちゃんっ!」

マリル「マーッ!」バキイン!

トロちゃん「ピーーウス!!」パキィ……バリィィン!

紗南『クリーンヒットー!!効果は抜群だー!!』

ワアアア……!

加蓮(まずい……すっかりペース乱されてるよ、ネネ……)

ネネ「あ、ああ……大丈夫、トロちゃん……!」

トロちゃん「ピス……」ググ……ムクリ

紗南『おっと凌いだー!くさひこうタイプの4倍弱点を突かれてなお、トロピウス、意地を見せました!』

166: 19/07/07(日)16:05:49 ID:ufJ
トロちゃん「ピス……」モグモグ

ネネ「うん、よく噛んで……はい、ごっくん。うん、よし♪」ナデナデ

紗南『ネネ選手、どうやらトロピウスにオレンのみを持たせていたようです!体力が少しだけ回復します!』

地を踏みしめるトロちゃん「ピーウス!」ズシン!

加蓮「きのみ……! 流石にネネ、用意周到だね」

ネネ「オレンのみの回復量は微量ですけど……私達の闘志は、まだ!」

トロちゃん「ピスピウス!」

智絵里「なかなか……やりますね……!マリルも…その、油断、しないでね!」

お腹を叩くマリル「リルル」ポンッ

ネネ(とは言うものの……はっぱカッターは落とされた……踏みつけで懐に入ればやられちゃう……後はもう、アレに賭けるしか……)

ネネ「……わかってるわね、トロちゃん。もうあの技しかないの!」

トロちゃん「ピーウス」コクン

紗南『おっと、ここへ来て『あの技』発言!ネネ選手、まだ奥の手があると言うのかー!』

ワアアア……

167: 19/07/07(日)16:06:15 ID:ufJ
加蓮「え、一体、何の技を……」

ネネ「一か八かです! このジムの中の自然よ……力を貸して!」

ネネ「……『しぜんのちから!』」

トロちゃん「ピスピス ピースウ!」バッ!

マリル「リル!?」

加蓮「火!?」

マリル「リルル!」ボウッ

智絵里「あっ、マリル!」

加蓮「でも、何で火が……あっ」

ゴウンゴウン ゴウンゴウン……

加蓮「空調設備システム……確かに熱を出すけど……まさかそれで?」

ネネ「まだ終わりません!今わかりました!この技は………」

トロちゃん「ピースウ!」バリバリバリバリ

マリル「リルル!」ビリビリビリビリ

智絵里「電撃!?」

ネネ「三位一体!!『トライアタック』です!」

トロちゃん「ピース!」ヒュウウウウ……

マリル「リル!」パキン!

168: 19/07/07(日)16:06:40 ID:ufJ
智絵里「そんな、マリルの足が、凍って……!」

紗南『これは凄いものを見てしまったぁー!威力は低いが炎雷氷の異常状態を確率で引き起こす技、トライアタックが引き出されてしまいました!!』

加蓮「氷漬け……ある意味さっきの意趣返しってわけだ。…エゲツないなあ」

ネネ「そ、そんなつもりじゃ…でも、身動きがとれないなら……今しかないです!」

マリル「リルル……」ググッ

智絵里「あ、だめ、無理に動かしちゃ、足がは、外れちゃうからっ!」

マリル「リル!?」

ネネ「トロちゃん、ふみつけ!…の寸止め!」

トロちゃん「ピス」コクン バサッバサッ……

マリルを抱きしめる智絵里「えっ……」

マリル「リル……」ウルウル

何もしないトロちゃん「………ピス」フリフリ

ネネ「……うん、それでいいの……!」グッ

加蓮「甘いなぁ……でも、優しいんだよね、きっと」

紗南『マリル、戦闘不能です!医療チーム、ボサッとしないで氷溶かして!!』

169: 19/07/07(日)16:06:57 ID:ufJ
智絵里「あの、お願いします…!」

清良「はい、ちゃんと手当しますね。治療を始めます!凍り直しの注射器を!」

亜季「イエス、マム!であります!」ビシッ

トロちゃん「……ピス」ハイッ

果物を貰うマリル「リル…」

智絵里「治ったら、後でたべてねって。お礼、言わないと」

マリル「マリル」ペコリ

トロちゃん「ピス」ニコニコ

~~~~~

170: 19/07/07(日)16:07:15 ID:ufJ
紗南『試合を一時中断していましたが、たった今、マリルの氷が溶けたとの情報が入りました!』

オオオオ……!

紗南『改めて!両者の健闘と友情に拍手っ!』

ワアアア……!

トロちゃん「……ピス……」グター

ネネ「加蓮さん、トロちゃんはもう……」

加蓮「…わかってる。トロ、頑張ったね」ナデナデ

トロちゃん「ピス♪」

加蓮「さーて…。やっぱトリはこの加蓮さんだよね、知ってたけど。」

手を合わせるネネ「お願いします…!」ギュッ

加蓮「ん。まぁリラックスして、そこで見ててよ」フリフリ

171: 19/07/07(日)16:07:38 ID:ufJ
紗南『さあ、再びの選手交代!戦線離脱したトロピウスとネネ選手に代わって、加蓮選手の2匹目です!』

加蓮「……色々、背負う物が増えたよね、アタシも」スチャッ

加蓮「ぽて、燃やすよ!!」ボウン!

ぽて「ヒノオーッ!」メラメラメラ!

紗南『背中の炎が燃えているー!最初から全力全開、ヒノアラシの登場だー!』

ワアアア……!

紗南『前回のジム攻略でもその強さを遺憾なく発揮したこのヒノアラシですが、果たして、今度のジム戦も突破できるのか、期待が高まります!』

智絵里「そう簡単には…負けてあげられないですよ!私……ジムリーダーなんです!」ボウン

フラエッテ「ラエッテー♪」ユラユラ

紗南『ブルーメジムラスト、智絵里さんのエースポケモンはフラエッテ!枯れかけた花を癒やして回り、手に持った花を武器に戦うフェアリーポケモンだー!』

加蓮「成程。花の街に相応しいポケモンじゃない。相手に不足はないね、ぽて!」

ぽて「ヒノヒノ!」フンス

172: 19/07/07(日)16:08:00 ID:ufJ
紗南『泣いても笑っても両者後がない!互いに体力満タンの最終戦!これは見逃せないぞー!』

智絵里「じゃあ、行きますね……フラエッテ、『妖精の風』!」

フラエッテ「ラーエッテー!」ヒュルウウ

加蓮「あの技なら威力はわかってる!ぽて、踏ん張って!」

ぽて「ヒノ……」ヒュルウウ……ビュウッ!

ぽて「ヒノ-!」バキッ!

加蓮「ウソ……モンメンのと同じ技でしょ…?」

智絵里「フラエッテはフラベベってポケモンの進化系のポケモンなんです……。1度進化しているので、パワーならこのチームで1番です!」

加蓮「それは…油断しちゃったかな……!見た目可愛いからてっきり……」

ぽて「ヒノヒノ!」フンス メラメラメラ

加蓮「うん、これくらいじゃ怖気づかないよ。私達、あのスピアーの大群にも勝ったんだから!」

173: 19/07/07(日)16:08:21 ID:ufJ

智絵里「あの時、押し付ける形になってしまったのは謝ります。…その、フェアリータイプは毒が苦手なんですよ」

加蓮「…それ、言っちゃっていいの? まぁ毒技とか使えないんだけど」

智絵里「せめてものお詫びです。もし私が勝ったら……対策をして、また来てくださいね」

加蓮「…舐めてる?」

智絵里「い、いえ、その、これは私なりの……」

加蓮「わかってる。けど……なら、余計に今勝たないと勝ったことにならないじゃん」

ぽて「ヒノ!」メラメラメラ

智絵里「……本気なんですね。」

加蓮「もちろん、はじめからね!」

智絵里「なら……私も更に全力でお相手します!『妖精の風』です!」

フラエッテ「ラーエッテー」ビュウッ

加蓮「煙幕張って!」

ぽて「ヒノヒノ!」ボフー!

ヒュウウウウ………モクモクモク

174: 19/07/07(日)16:08:45 ID:ufJ
智絵里「これは……風で煙幕が……!」

加蓮「閉じた室内で煙幕を広く張るなら……ちょうどいい風だったよ、智絵里」

紗南『なんとなんとなんと!妖精の風を利用した煙幕フィールドを展開!これでは互いにまるで身動きがとれないのではー!』

加蓮「そんなヘマ、アタシがすると思う?」

ネネ「…いえ、きっと、作戦があるんですよね」

トロちゃん「ピス……!」

加蓮「そゆこと。……いつでも花を持ってるのが仇になったね! ぽて、匂いのする方に火の粉!」

ぽて「ヒノノノノノ!」ドバババババ

フラエッテ「ラエテ エテッ エテッ!」バチバチッ

智絵里「フラエッテ!そんな……花の香りを追って来るなんて……!」

紗南『怒涛の攻めが続いているー!フラエッテは花から力を引き出して戦うポケモン、逆に言えば花がないと戦う力が引き出せません!』

加蓮「やっぱりね……!だと思った!」

智絵里「く……まだ勝負は終わりじゃないです! もう一度『妖精の……』」

175: 19/07/07(日)16:09:04 ID:ufJ
加蓮「遅い! 新技行くよぽて!」

ぽて「ヒノ!」ダッ

紗南『ここに来て更に新技だとーっ!?加蓮選手の進化が止まらないー!』

ぽて「ヒノノノノノノノノノノ」ダダダダダ ダッ

加蓮「突っ込んで!『でんこうせっか』!!」

ぽて「ヒノオーッ!」ドゴシャッ!

フラエッテ「エテーーー」ヒュウウウウ………バコーン!

智絵里「フラエッテ!!」

フラエッテ「エテッ……エテ……」バタン

紗南『戦闘不能ー!!!試合終了です!!うわああ凄いすご~い!!』ピョンピョン

176: 19/07/07(日)16:09:22 ID:ufJ
加蓮「やったね、ぽて!」タタタッ

ぽて「ヒノオーッ!」カッ

加蓮「ぽて!?」

ネネ「これは……!」

智絵里「……進化の光です…!」

加蓮「ぽて……アンタ……」

パァアアアア………

177: 19/07/07(日)16:09:37 ID:ufJ
ぽて(マグマラシ)「グマラッシ!」ボウッ

ネネ「わあ……たくましくなりましたね、ぽてちゃん!」

ぽて「グママ!」ボウッ

加蓮「……ふーん。アンタ、そんな綺麗な眼してたんだね。」

火を収めたぽて「グマラッシ?」

加蓮「よっ……よっ………重っ。抱っこできないじゃん」

紗南『えー、マグマラシ、19kgだね!』

加蓮「太り過ぎ」ツン

ぽて「グマァ?」

178: 19/07/07(日)16:09:59 ID:ufJ
ネネ「加蓮さん、進化は別に太ったとかじゃ……たまに太る子もいますけど……」

加蓮「未央に見せるのが楽しみだね、これは。あの騒がしいのがどんな反応するか今から……」

未央「おわーーっ! 進化してんじゃんぽてー!」ウワハー!

加蓮「来たんかい……」

ネネ「トレーニング、終わったんですかね」クスッ

未央「やー、遅れてごめんごめん! わー、重くなったねぽてー」ヒョイッ

ぽて「グマラ?」ノビーン

加蓮(ばか力……?)

ジラーチ【馬鹿力だね】

未央「誰が馬鹿力じゃい」

加蓮「えっ、人の心読まないでよ!」

未央「えっ」

加蓮「はい?」

179: 19/07/07(日)16:10:20 ID:ufJ
ネネ「ふふっ、あははっ」

トロちゃん「ピスピス♪」

紗南『えー、まさしく大団円と言ったところに水をさすようですが……智絵里さん、ジムバッジを!』

智絵里「はいっ、大丈夫、ちゃんと3つ持ってます」

未央「あ、そうか、ユニットだからバッジは人数分貰えるんだっけ、忘れてたよ~」

ネネ「え、じゃあ私、マギアシティのバッジ貰ってません!」

紗南『そっちはポケセンのPCから連絡すれば、ちゃんと転送してもらえるから大丈夫だよ!ってわけで智絵里さん、ジムバッジの授与を!』

智絵里「はい。これがブルーメジムのバッジ……ハピネスバッジです」

加蓮「これは……四つ葉のクローバーだね」

未央「しかも色がカラフル!あ、見る角度で色が変わるんだー♪」

ネネ「綺麗なバッジ……ありがとうございます、大事にします!」

紗南『というわけで、今回のジム戦はここまで!進行は私紗南がお送りしたよ!皆、気をつけて帰ってねー!』

ワアアア……

~~~~~

180: 19/07/07(日)16:10:41 ID:ufJ
~少しして、ジムの裏手~

智絵里「ふう……」

『もう少し……強い技もあったのではありませんか?』

智絵里「うっ、頭が……」ガクン

『貴女は優しすぎる。それ故知らず知らずのうちに手加減をしてしまう癖がある、無意識にね』

智絵里「そんな……つもりじゃ…」

マジカ団員「総帥、ここにおられたのですか」バッ

総帥と呼ばれた男『……そうですか、わかりました。下がりなさい』

マジカ団員「はっ」バッ

智絵里「う、うう……ああっ……」

総帥『近いうちに…我々には戦力が必要になります。まだそれまでは、貴女をどうこうするつもりはありませんが』

総帥『一戦一戦、大事に戦うことです。貴女のジムリーダーとしての日々はもう『後がない』と思いながら……ね』

総帥『それでは、時至りし日に、また』シュウウウウウ………

智絵里「うっ……」バタッ

智絵里「あれ………?」キョロキョロ

智絵里「私……今まで何を……?」


~~~~~~

181: 19/07/07(日)16:10:58 ID:ufJ
~ブルーメタウンポケモンセンター・夜~

未央「バッジはよーく磨かないとね……」キュッキュッ

加蓮「にしても、今回も運が良かったよね」

ネネ「はい……たまたまで勝てた部分の方が大きかったですね」

未央「運も実力のうち!…って言うけど、前回も今回も、毎回運で勝ってたら……ねえ」

未央「そう言えば今回はスカウトはしないでいいんだよね。次はバッジ何個いるんだろ」

加蓮「まあ、3~4くらいじゃないの、全部で8あるんだし」

ネネ「私も、もっとお役に立てるようにしないと、ですね」

加蓮「充分過ぎるほど役に立ったってば。向上心はありがたいけど、肩の力は抜いてこ」

182: 19/07/07(日)16:11:19 ID:ufJ
未央「かれんがそれ言うかあ?」

加蓮「な……いいでしょ、悪い?」

未央「んーや。全然」

ネネ「で、次の街なんですけど」

未央「シーズン(1年)中に各地を回らなきゃ失効だし、ノンビリするわけにもいかないか」

ネネ「まず、グリモ地方のタウンマップがこれです」パサリ

ネネ「マギアシティは文字通りの中央都市ですね。そこから、東西南北に直通で列車が走ってます」

ネネ「地方の形は丁度時計のような円形で、外周に点在する街の数も12。今は3時の方角にいることになります。私の故郷メーヴェシティは6時、未央ちゃんのステラタウンは0時ですね」

未央「ステラタウン、なーんもないよ、いいとこだけど。ジムもないし、特別用事でもないと行かないかなあ」

加蓮「ここからだと、近いジムは?」

ネネ「ええと、タウンマップにその情報までは……」

紗南「お困りじゃないですかな?」ニュッ

ネネ「ひゃっ、びっくりした」

ポリゴン「ポリーポリ」ブーン

加蓮「紗南…それに、このポケモンは」

紗南「あたしのポリゴンだよー。レアなんだ、凄く!」ヘヘッ

183: 19/07/07(日)16:11:43 ID:ufJ
紗南「あたしはリーグ協会の仕事があるから一緒には行けないけど、ジムのある街に印つけといてあげる!えっとね、ここと、ここと……よし!」

加蓮「……この近くだと…」

ネネ「時計に例えて『1時』か『5時』の方角にあるんですね…」

未央「つまり、徒歩で1つ街を越えて行くのか、列車でマギアシティに戻ってからステラかメーヴェ直通に乗ってお隣に行くか、どっちかでいいんだ」

加蓮「じゃあ列車で……とか言いたいけど」

ネネ「それじゃ、強くなれませんよね」

未央「うん、私達、徒歩でどっちかに挑戦してみるよ!少しだけ考えてみよ!」

紗南「お、そう?ジムバッジ3つ集めたらスカウトもしなきゃだから、道中めぼしい子を見つけとくのもいいかもしれないね!」

加蓮「あ、3つか。」

ネネ「揃うのがあまり遅いとそれはそれで実力を納得させられませんしね。」

紗南「そゆこと。じゃ、あたしはこの辺で。また次のジム戦はあたしが実況だから!ポリゴン、テレポートお願い!」

ポリゴン「ポリー」シュン

未央「あのポリゴン……テレポートが使えるならカントーのポリゴンだね…」フム

加蓮「ホントそう言うのはすぐ出てくるね未央って」ファァ

184: 19/07/07(日)16:12:00 ID:ufJ
ネネ「とりあえず、向かう方角選びは明日にして、今日はもう寝てしまいましょう」

加蓮「だね。色々旅の準備もあるし。おやふみ……」ファァ

未央「……って事は、やっぱステラタウンにも寄ったりとか…いやいや」

未央「一度旅に出たからにゃあ、故郷に錦を飾らんと帰られへんのや~…的な、うん」

ジラーチ【ちょっと帰るのが照れくさいんでしょ】

未央「そんなことないやい!うるせーやい!やいやい!」

~~~~~

185: 19/07/07(日)16:12:21 ID:ufJ
~とある村~

Side 肇

肇「夜釣りは心が研ぎ澄まされますね……水面に月が浮かんで……幻想的です」

釣り中のヤドン「………やぁ……ん」ファァ

肇「ヤド先生はお眠の時間ですか? 私、お昼寝をたくさんしましたから、眠れなくて」

肇「あ……今、水面に流れ星が」

ヤドン「…やぁん?」

肇「私……いつまでこんな日々を過ごすんでしょうか……悶々と、創りたいものも創り出せず……」

肇「……変わりたいな……」ポツリ

ヤドン「……やぁん」


※次回へ続く。

186: 19/07/07(日)16:13:46 ID:ufJ
とまぁ、少し不穏なものが見え隠れしつつ。

2個目のジムバッジですね。なかなかの強敵でした。

果たして一行が向かうのはどちらの方角なのか。

気になる続きはまた次回、お目汚し、失礼をば。

引用元: シンデレラガールズ×ポケモンクロス クロノスライトストーリー