606: 2013/09/13(金) 19:20:50 ID:MzVLPKdk
フランちゃん!

616: 2013/09/13(金) 20:30:32 ID:heZv//9o
男「あの、フラン様?」

フラン「なに?」クルッ

男「あ、振り向かないでください」

フラン「うん」

男「いきなりどうしたんですか?」

フラン「結婚しよ」

男「なぜですか?」

フラン「あいらぶゆーまっどりー!!」

男「髪流しますね」

フラン「うん」

ざぱー
608: 2013/09/13(金) 19:51:20 ID:heZv//9o
フラン「おにーちゃん。遊ぼうよー」

男「すみませんフラン様。仕事があるのです」

フラン「むー」

フラン(最近おにーちゃんが遊んでくれない。仕事が忙しいって)

フラン「もういいもん。美鈴で遊ぶもん」パタパタ



美鈴「ぴちゅーんっ!!」

609: 2013/09/13(金) 19:53:18 ID:heZv//9o
フラン「………ひーまー」

パチェ「フランが見るような本、ないわよ」

フラン「フランだって本読めるもん」

パチェ「そう。小悪魔。何か本選んであげなさい」

こあ「はいなー」

フラン「40秒待ってあげるわ」

610: 2013/09/13(金) 19:58:58 ID:heZv//9o
フラン「これは?」

こあ「レディコミです」

パチェ「返してきなさい。というかそんなもの置いてたかしら」

こあ「私の私物です」

パチェ「………とにかく少女マンガあるでしょ」

こあ「ヒーとシーの事情ですね」

パチェ「ちょうどいいでしょ」

フラン「どんなの?」

パチェ「面白いわよ」

フラン「楽しみだね」

611: 2013/09/13(金) 20:06:04 ID:heZv//9o
レミ「いただきますって言いたいところだけどフランは?」

咲夜「引きこもってなにかしてるようです」

レミ「悪巧みかしら」

パチェ「漫画読んでるだけよ」

レミ「へぇ。フランが漫画ねぇ」

美鈴「妹様も漫画談義に入れますね」

レミ「美鈴。四丁目の夕日と首幻想と富江と漂流教室貸してあげる。面白いわよ」

美鈴「わぁ! 楽しみです」

612: 2013/09/13(金) 20:09:28 ID:heZv//9o
ガチャ

咲夜「フラン様。お夕食できてますよ」

フラン「咲夜ぁ」

咲夜「どうかされましたか?」

フラン「恋がしたい!!」

咲夜「へ?」

フラン「おにーちゃんに告白してくる!!」

咲夜「いってらっしゃいま、せ?」

613: 2013/09/13(金) 20:20:24 ID:heZv//9o
男「ふぅ。良いお湯ですねぇ」

どたばたどたばた

男「?」

ガラガラッ

フラン「男! 結婚しよう!!」

男「ぶふっ! けほっけほっ。なんでフラン様はだk」

フラン「大好きっ!!」ドーン

ばしゃんっ!!

男「がぼっばぼばあばばば」

616: 2013/09/13(金) 20:30:32 ID:heZv//9o
男「あの、フラン様?」

フラン「なに?」クルッ

男「あ、振り向かないでください」

フラン「うん」

男「いきなりどうしたんですか?」

フラン「結婚しよ」

男「なぜですか?」

フラン「あいらぶゆーまっどりー!!」

男「髪流しますね」

フラン「うん」

ざぱー

617: 2013/09/13(金) 20:32:48 ID:heZv//9o
フラン「んしょ、んしょ」

男「フラン様。着替え終わりましたか?」

フラン「うんっ」

男「じゃあ行きましょうか」

フラン「おにーちゃんのお父様とお母様にご挨拶に!?」

男「冷蔵庫にプリンがありますよ」

フラン「わーい!」

618: 2013/09/13(金) 20:37:14 ID:heZv//9o
レミ「これが紅魔館デラックスプリンよ!!」

パチェ「ただのプリンアラモードじゃない」

レミ「私はこれにダークネスムーンブレイクと名づける」

パチェ「中二病乙ね」

ばぁーんっ!!

レミ「あらフランと男」

フラン「祝福して、結婚にはそれが必要よ」

レミ「」

パチェ「」

男「フラン様。冷蔵庫にダークネスムーンブレイクありますよ」

フラン「わーい!!」タッタッタ

パチェ「なに。今の」

レミ「さ、さぁ」

619: 2013/09/13(金) 20:41:32 ID:heZv//9o
フラン「美味しいっ!!」

男「よかったですね」

フラン「男あーん」

男「え、えっと」

フラン「はーやーくー」

男「は、はい」パクッ

フラン「どう?」

男「美味しいですよ」

フラン「やったー!!」

パチェ「ダークネスムーンブレイクって砂糖の味がするのね」

レミ「私のはシロップだわ」

621: 2013/09/13(金) 20:52:29 ID:heZv//9o
フラン「ねよー」

男「先に自分の布団で8時間ほど目をつぶっておいてください」

フラン「うん。わかったー」てとてとてと

レミ「あのー男?」

男「なんでしょうか」

レミ「あれ、どうしたの?」

男「なぜかいきなりフラン様に求愛されました」

レミ「口リコンッ!? 口リコンナンデ!?」

パチェ「落ち着きなさいレミィ。あっちから来てるから。ごり押ししてるから」

レミ「ナンデ!? ゴリオシナンデ!?」

パチェ「多分というか確実的に漫画が原因だと思うわ」

男「どうしましょう」

パチェ「止められないわよ。あれは」

男「ですよねぇ」

622: 2013/09/13(金) 20:54:47 ID:heZv//9o
男「すぅ、すぅ」

ごそごそ

男「…………うん?」

フラン「えへへ」

男「!?!?!?」

フラン「おとこー」ギュッ

男「うわぁああぁあああぁあああああ!?」

咲夜「どうしたの!?」

男「咲夜さぁん!!」

フラン「ちぇっ」

咲夜「何事!?」

623: 2013/09/13(金) 21:05:14 ID:heZv//9o
レミ「がみがみがみがみ」

フラン「あうぅ」

咲夜「本当に妹様に告白されたの?」

男「告白というかなんというか」

パチェ「あれストーカーじみてない?」

男「………………え、えぇ」

咲夜「どうしましょう」

パチェ「どうしようもないわね。どうしようもないわね」

男「そんなぁ」

咲夜「あの男の人権無視ですか?」

パチェ「妖怪に人権はない!!」

咲夜「なんてブラック」

624: 2013/09/13(金) 21:11:11 ID:heZv//9o
レミ「はぁ。それで男」

男「なんでしょうか」

レミ「貴方、フランのこと嫌い?」

男「嫌いではないですが」

レミ「ならお願いがあるんだけど」

男「なんでしょうか」

レミ「付き合ってあげてくれない? 結婚しろとかそんなんじゃなくていいの。恋人ごっこでいいから」

男「………………」

レミ「お願い。いずれ飽きると思うから」

男「分かりました」

レミ「感謝するわ、男」

634: 2013/09/18(水) 23:07:42 ID:rYdp9TPY
フラン「ぐじゅ、ぐすっ」

男「あの、フラン様」

フラン「ごめん、なさい」

男「驚いただけですから。気持ちの整理がついてなかったのです」

男「フラン様。付き合ってもらえませんか」

フラン「………え?」

男「付き合ってください。フラン様」

フラン「うん。うんっ!」がばっ

男「!?」

どしんっ

レミ「………男氏んだ?」

男「大丈夫、です」

フラン「わぁーいっ!!」

635: 2013/09/18(水) 23:19:59 ID:rYdp9TPY
フラン「男。あーん」

男「あ、あーん」

レミ「パチェ。あーん」

パチェ「何対抗してるのよ」

レミ「だって、だって!!」

パチェ「外にでれば出会いがあるわよ」

レミ「はっ。ってことはこの屋敷で一番もててるのは美鈴っ!?」

美鈴「はい?」もぐもぐ

パチェ「ねぇわよ」

咲夜「あら。でも美鈴は少なからずとも人間から好意を抱かれてますわ」

美鈴「ええっと、毎回おまけとかしてもらうくらいですよ」

レミ「ちくしょう! 胸か!! 脂肪重点なのかっ!!」

パチェ「あと1000年待てば?」

レミ「1000年っていつさ!!」

パチェ「今ではないことは確かね」

636: 2013/09/18(水) 23:32:13 ID:rYdp9TPY
フラン「えへへ」ぎゅっ

男「あのフラン様。お仕事が」

レミ「男。フラン係ね」

フラン「わーいっ! おねーさま大好きっ!」

レミ「フランがうるさいから仕方なくよ」ぐっ

パチェ「レミ、手」

フラン「じゃあ男。お散歩行こうよ」

男「はい」

638: 2013/09/24(火) 18:24:35 ID:7aRCCOeg
フラン「らーんらんんらららー。らん、らん、うー」

男「フラン様。どこまでいくのですか?」

フラン「まだまだー。別に曇りだから大丈夫だよー」

男(といいましても、雲は雨雲で)

ぽつ………ぽつ

男「っ! フラン様」

フラン「あ、いけない」

ぽつ、ぽつ

男「フラン様。今はこの服をかぶっててください。近くの雨宿りできるところを探してきます」

フラン「うん………。待ってるね」

639: 2013/09/24(火) 18:27:50 ID:7aRCCOeg
ざぁああぁああああああ

フラン「間一髪だったね」

男「そうですね。これからどうしましょうか」

フラン「ん。多分パチェが雨止ませてくれると思うけど。どうかなぁ」

男「では呼んできます」

フラン「待って」ぎゅっ

男「フラン様?」

フラン「一人ぼっちはね。やだよ」

男「………では、一緒に待ちましょうか」

フラン「うんっ」

640: 2013/09/24(火) 18:34:26 ID:7aRCCOeg
ざぁあぁああああああ

フラン「おにーちゃんはさ。なんでうちに来たの?」

男「食べ物が無くて困っていたからですね」

フラン「え? でも狼男なんだから誰か襲えばよかったんじゃないの?」

男「お恥ずかしいながら私は、虫一匹殺せないような性格でして。草の根妖怪ネットワークに入ってます」

フラン「狼男なのに?」

男「えぇ。変わり者とよく言われます」

フラン「へーえ。おにーちゃん優しいんだね」

男「そういわれると照れますね」

フラン「本当………優しい」

男(? 今フラン様の顔が少し曇ったような)

フラン「だから大好きだよっ!」ガバッ

男「フラン様!?」

男(気のせいなのでしょうか)

641: 2013/09/24(火) 18:38:54 ID:7aRCCOeg
フラン「えへへ。頭なでてー」

男「………はい」

フラン「えへへ」

男「雨、止みませんね」

フラン「うん。でも今はいいかな」

男「なぜですか?」

フラン「おにーちゃんと二人きりだもん。そのほうが私幸せだから」

男「光栄です」

642: 2013/09/24(火) 19:52:06 ID:7aRCCOeg
ぽつ………ぽつ

男「やんできましたね」

フラン「うん。残念」

男「帰りましょうか」

フラン「うん」

フラン「ねぇ。おにーちゃん」

男「なんでしょうか」

フラン「さっき私が言ってたこと。嘘じゃないからね」

男「………分かりました」

643: 2013/09/24(火) 19:56:21 ID:7aRCCOeg
ガチャ

フラン「ただいま~」

レミ「フランッ。大丈夫だった!?」

フラン「あはっ。おねーさま心配しすぎだよ」

レミ「無事みたいね。感謝するわ、男」

男「いえ。執事ですから」

フラン「男は、執事だから私を守ったの?」

男「………………」

男「フラン様の彼氏ですから」

フラン「ありがと」チュッ

男「!」

レミ「あら、口じゃないのね」

フラン「えへへ/// これでいいんだよ///」

男「は、はい」

645: 2013/09/25(水) 15:50:44 ID:rPJB6662
レミ「あ、そうそう」

男「どうかされましたか?」

レミ「フランの部屋と男の部屋。一つの部屋に移しておいたから」

男「!?」

フラン「さすがおねーさま、ちょーゆーのー」

男「お嬢様?」ズイッ

レミ「何、男。顔がすっごい近いわよ」

男「フリじゃあないんですか?」

レミ「え、えーと。てへっ♪」

男「もしかして」

レミ「あー。もうすぐおやつの時間だわー。レディーはレディーらしくおやつ食べてこなきゃ」

男「お待ちくださいお嬢様。レディーならおやつはいらないのでは?」

レミ「うぐっ。そんなのレディー差別よ。レディーだって食べるわよ」

男「では咲夜さんにお嬢様のは大人の味で。と伝えておきます。飲み物もブラックコーヒーでよろしいですね?」

レミ「い、陰湿っ!!」

646: 2013/09/25(水) 15:58:34 ID:rPJB6662
レミ「わ、私もこの館の主だもの。男、命じるわ。プリンは甘く美味なやつを」

男「では私基準で甘くしておきましょう」

レミ「うぐぐ。ふんっ。別にいいわよ。カカオ100パーセントチョコレートでもねっ」

フラン「おねーさま。それチョコじゃなくてカカオだよ」

男(やれやれ。どうしましょうか)

647: 2013/09/25(水) 16:08:02 ID:rPJB6662
フラン「えへへへへ~♪」

ゴロゴロ

フラン「おにーちゃーんー。ベッドが大きいよー」

男「そうですね」

男(どうしましょうか。この屋敷に布団ありますかね)

フラン「ふっかふかー」

男「フラン様。少し出かけてきます」

フラン「大丈夫だよ」

男「?」

フラン「フランは一人で寝るから」

男「……………なぜでしょうか」

フラン「えへへ。私、分かってるから」

男「っ」

フラン「うれしかったよおにーちゃん。じゃあね」とててっ

男「……………っ」

648: 2013/09/25(水) 16:18:04 ID:rPJB6662
ギュっ

男「フラン様。お願いがあります」

フラン「なに?」

男「一緒に寝ていただけませんか」

フラン「やだ」

男「お願いです」

フラン「………やだ、よ」

男「なぜです」

フラン「私おにーちゃん好きだから」

男「ならなぜです」

フラン「だからだよ」

男「………」

フラン「じゃあね」とてて

649: 2013/09/25(水) 16:23:06 ID:rPJB6662
パチェ「女心?」

男「はい」

パチェ「それを私にね」

こあ「人選ミスですね」

パチェ「うるさいわね。自覚してるわよ」

男「しかしほかに聞けそうな人とかいないので」

パチェ「私に聞かれてもね。まぁ、お子様にメイドに謎の中華娘。私ぐらいしかろくな選択肢がないっていうのはわかるけどね」

こあ「色白病弱読書娘ですけどね」

パチェ「最近態度大きくない?」

こあ「気のせいです」

650: 2013/09/25(水) 16:42:05 ID:rPJB6662
パチェ「そうね。じゃああなたも少女漫画読んでみたらどう?」

こあ「じゃあ持ってきますね。ユーに届け」

パチェ「あなたにしてはまともな選択肢ね」

こあ「じゃ。行ってきます」

パチェ「行ってらっしゃい………あれ、完結してたかしら」

男「どのような本なのですか?」

パチェ「漫画よ」

男「漫画ですか」

654: 2013/09/25(水) 21:19:57 ID:jXmx4MUo
ぺらぺら

男(ここで終わりですか)

男「………乙女心というのは結局分からずじまいですね」

男「どうしましょうか」

男「………………」

男「フランお嬢様と同じことをすればいいのでしょうか」

655: 2013/09/25(水) 21:23:59 ID:jXmx4MUo
フラン「すぅ、すぅ」

ゴソゴソ

フラン「う、うん?」

男「Zzzzzzz」

フラン「………」つねっ

フラン「痛い………」ウルウル

フラン「え、えぇっと」

フラン「きゃぁあああぁあああぁああああ!!」

656: 2013/09/25(水) 21:41:42 ID:jXmx4MUo
レミ「な、なに!?」バァンッ

フラン「お、おねーさま」

男「すぴーすぴー」

レミ「どうしたのよ。何も問題ないじゃない」

フラン「え。だっておにーちゃんが寝てる」

レミ「当たり前でしょ。恋人同士なんだから、その。えっと、一緒に寝るのは」

フラン「で、でも別々で寝てたのに」

レミ「おおかた寝てる男をねぼけたフランが自分のベッドに引きづりこんだのよ。別にフランは構わないんでしょ?」

フラン「う、うん」

レミ「そうじゃあお休み。睡眠時間は9時間以上じゃないと次の日が大変なのよ」

フラン「おやすみ。おねーさま」

フラン「……………えっと」

ギュッ

フラン「今日だけは抱きついて寝ても、いいよね」

フラン「えへへ///」

658: 2013/09/25(水) 21:51:23 ID:jXmx4MUo
フラン「………あれ、おにーちゃんいない」

フラン「夢だったのかなぁ」ごしごし

フラン「よーし、今日も頑張ろう!」



レミ「おはよう」ねりねり

フラン「おはようおねーさま。今日も納豆くさいね!」

レミ「あのー。それは褒めてるのかしら」

フラン「うふふ♪」

レミ「褒めてると受け取っておきましょう。精神衛生上の問題で」

男「おはようございますフラン様」

フラン「おはよー☆ おにーちゃん♪」

男「今日も元気ですね」

フラン「フランは元気だよ!」

659: 2013/09/25(水) 21:56:08 ID:jXmx4MUo
レミ「全ては偉大なる主の」

「「「「「「いただきます」」」」」」

レミ「………………あ、そうだ」

男「どうかされましたか?」

レミ「子供はいつ産まれるの?」

男「えっとどなたのお子さんでしょうか」

レミ「男とフランの」

男「ぐふっ、けほっけほっ。な、な!?」

美鈴「おぉ。男さんがあわててる」

咲夜「男。あなたまさか」

男「ちがっ、げほっけほっ」

レミ「だって、男とフランが同じベッドで寝たじゃないの。お楽しみだったんでしょ?」

フラン「わー。おねーさまゲスー」

パチェ「どうするレミィ。妹に追い抜かれちゃったわよ。女としての価値」

レミ「うるさいやいっ!!」

660: 2013/09/25(水) 22:11:13 ID:jXmx4MUo
フラン「もう、おねーさま。男と私の子供なんて」

フラン「産まれないよ」

男(………?)

レミ「え、そんなことないわよ。だって愛し合ってるんでしょ?」

フラン「っ。おねーさまのバカぁっ!」ガンッ

美鈴「机がっ!?」

フラン「うぅっ」バサバサッ

レミ「あっ。フランっ!!」

パチェ「まずいわよ。今はまだ曇りだけど今日は晴れる―――っ!」

レミ「待って、待ってフラン」

パチェ「だからレミィが行ってどうするのよ。氏にたいの!?」

咲夜「私が行ってまいります」

男「いえ、咲夜さん。私が行きます。私の責任ですから」

咲夜「………任せたわ」

男(これはおそらく、いえ絶対私のせいだ)

661: 2013/09/25(水) 22:23:22 ID:jXmx4MUo
男「フラン様っ」たったった

フラン「っ! こないでっ!!」ビュンッ

男「待ってくださいっ」ズダダッ

フラン「なんで。なんで追いかけて」

男「捕まえ、ましたっ」

フラン「………やめて」

男「お嬢様。今からいう事は本当の事で、私の意思です」

男「私はフラン様の事が好きです」

フラン「卑怯………だよ」

男「すみません。でも」

フラン「断れないよ………」

男「………」

フラン「大好き、男」

男「私もです、フラン様」

662: 2013/09/25(水) 22:27:21 ID:jXmx4MUo
フラン「あ。もうすぐ晴れそう」

男「!」

フラン「おにーちゃん。人里で休もうよ」

男「そうしましょう。お嬢様には私から言っておきますので」

フラン「うんっ」

男「どこに行きましょうか」

フラン「えっとね。連れ込み宿!!」

男「? 分かりました」

663: 2013/09/25(水) 22:31:47 ID:jXmx4MUo
男「ここですか。なんだか派手な旅館ですが」

フラン「えへへ」

フラン2「おにーちゃん!」

フラン3「大好きだよ!!」

フラン4「だから」

フランs「楽しもうね!!」

664: 2013/09/25(水) 22:35:34 ID:jXmx4MUo
レミ「私の妹がそんな、あのあれ、な訳がない」

パチェ「少女マンガ読んでたからね」

こあ「イエス口リコンノータッチですよ」

パチェ「………いやまぁ、法律上はOKな歳なんだけど」

レミ「そういえば分身状態で妊娠したら」

パチェ「レミィ、ゲスね」

レミ「え!? なんで!?」

こあ「それはあれですよ。戻った瞬間にぐちゃあっと」

パチェ「この子怖いっ」



はい、フラン終了です。次は安価下でお願いします

667: 2013/09/25(水) 22:49:43 ID:jXmx4MUo
レミ「暇ね」

パチェ「みたいね………」ぺらっぺらっ

レミ「むー。パチェばっか趣味があって卑怯だわ」

パチェ「なら趣味作ればいいじゃないの」

レミ「この高貴な私にあうような趣味がないのよ」

パチェ「砂場で遊んでれば?」

レミ「今子供扱いしたわね」

パチェ「お願いだから人が本を読んでるときは静かにしてちょうだい」

レミ「う、ぐ。バーカ! ほろびろ図書館っ!!」バンッ タッタッタ

パチェ「こあ。扉直しておいて」

こあ「専門外ですよ。ボーナスが出るならやりますけどね」

パチェ「ボーナスカットしてほしいならしなくても構わないわ」

こあ「とほほ」

668: 2013/09/25(水) 22:52:50 ID:jXmx4MUo
レミ「咲夜暇!!」

咲夜「と言われましても、今忙しいのですが」

レミ「従者でしょ。主を楽しませなさい」

咲夜「はぁ………ではこのハンカチを見ててください」

レミ「分かったわ」

咲夜「3、2、1、はい」

レミ「何もかわらな、咲夜がいないっ!? 逃げられたっ!!」

咲夜(瀟洒危うきに近寄らずといいますからね)

669: 2013/09/25(水) 22:56:01 ID:jXmx4MUo
レミ「くぅ。外は嫌になるぐらいの晴れね。まったく悪い天気だわ」

レミ「あーもう暇暇暇!!」

男「………」てくてく

レミ「あ、男!!」

男「はい。なんでしょうか」

レミ「モケーレムベンベごっこをするわよ」

男「しかし今仕事が」

レミ「答えは聞いてないっ」キリッ

レミ「さ、いくわよ」タッタッタ

男「お、お嬢様」ずるずる

670: 2013/09/25(水) 23:00:19 ID:jXmx4MUo
レミ「これ着て、これ。よし着たわね。じゃあご一緒に。たーべーちゃーうーぞー☆」

男「え、え?」

レミ「ほら。ぎゃお~☆」

男「それは恥ずかしいのですが」

レミ「恥ずかしがらない、主命令よ」

男「う、………ぎゃ、ぎゃおー」

咲夜「失礼します」

男「あ………」

咲夜「………」

咲夜「男、何遊んでるの?」

男「あ、あのそれは」

レミ「咲夜男は私が誘って」

咲夜「実際にサボっている。それだけで十分です。いくわよ男」

男「あ、はい………………」

676: 2013/09/27(金) 18:56:02 ID:SXvhOSSQ
レミ「むー暇ねぇ。男も咲夜もパチュリーもだめ。フラン………」



レミ「フラン。遊んであげるわよ」

フラン「チルノたちと遊んでくるよ」

レミ「そう。気をつけていってらっしゃい」

フラン「うん。ルーミアがいるからだいじょーぶ。いってきまーす」

レミ「………友達が増えたのねー」

679: 2013/09/27(金) 20:16:09 ID:SXvhOSSQ
レミ「こうなったら美鈴しかいない」



美鈴「今日こそは通しませんよ!!」

魔理沙「ちっ。接近戦じゃ分が悪いぜ」

レミ「なんでこんなときだけ仕事やってるのよ」

681: 2013/09/27(金) 20:22:55 ID:SXvhOSSQ
レミ「あーもー。暇ねー」

レミ「霊夢のところにでも遊びに行こうかしら」

咲夜「霊夢なら今日は集会に呼ばれてますよ」

レミ「うー。暇で氏ぬわよ」

咲夜「大丈夫です。私はお嬢様を信じておりますので」

レミ「不氏でも暇で氏にそうになるって輝夜が言ってたわ」

咲夜「では漫画でも見ていたらどうでしょうか」

レミ「新しいの買ってくるわね」

咲夜「いってらっしゃいませ」

682: 2013/09/27(金) 20:29:04 ID:SXvhOSSQ
レミ「あー。今日が曇りでよかったわ」

レミ「さて、新しい本は」

店員「いらっしゃいませー」

レミ「へぇ。こんな漫画あったのね」

レミ「なるほどなるほど」

レミ「店員。このシリーズとこのシリーズとこのシリーズを紅魔館当てに届けておいて」

店員「え? うち配送はしてn」

レミ「釣りはいらないわ」

店員「え、えぇー」

684: 2013/09/27(金) 20:48:46 ID:SXvhOSSQ
レミ「ケーキ屋ね」

レミ「とりあえずお土産を買っておきましょう」

店員「いらっしゃいませ」

レミ「あるだけ全部貰うわ」

店員「え? あ、すみませんが他のお客様の迷惑になるので」

レミ「倍出すわ」

店員「………し、しかし」

レミ「紅魔館に届けておいて。釣りはいらないわ」

店員「ど、どうしましょうか」



阿求「ケーキが、ない―――っ!?」

店員「すみません。売り切れです」

685: 2013/09/27(金) 20:56:19 ID:SXvhOSSQ
レミ「………和菓子もいいわね」

店員「らっしゃい」

レミ「あるだけ」

店員「え? 無理だよお嬢ちゃん」

レミ「金ならいくらでも出すわ」

店員「いや、そういう問題じゃ」

レミ「頑固ね。ならデーモンロードウォーク」シュバッ

店員「あ! 商品が消えた!? 盗み!? いや律儀に金だけはある」

店員「小兎姫さんに言うべきか」



阿求「………ここ、も」

店員「すんません。やけに素早い子供が買って行きました」

阿求「一体どういう事ですか! いく店全て売り切れだなんて!!」

686: 2013/09/27(金) 20:58:54 ID:SXvhOSSQ
レミ「和菓子は持ち運びが楽ね」

レミ「袋3つ分か。まぁ食べるでしょ」

霊夢「………ん?」

レミ「あ、霊夢」

霊夢「何のよう? 人里に」

レミ「何って買い物だけど」

霊夢「? 咲夜は?」

レミ「従者なんていなくても大丈夫よ」

霊夢「そ」

阿求「霊夢さん!」

霊夢「どうしたの阿求」

阿求「あっ。吸血鬼!!」

レミ「何よ化け物を見るような目で見て」

霊夢「化け物でしょうが」

687: 2013/09/27(金) 21:05:44 ID:SXvhOSSQ
霊夢「で、どうしたのよ。そんな慌てて」

阿求「里で色んなものが買い占められてるんですよ!!」

霊夢「なんで?」

阿求「私が買おうとしたケーキもお饅頭も売り切れなんですよ!!」

霊夢「饅頭………そういえばレミリア」

レミ「あるわよ。食べる?」

阿求「貰います!」

霊夢「また、なんでそんな和菓子持ってるのよ」

レミ「さっき買ったからよ」

霊夢「………………他に買ったものは?」

レミ「ケーキとか本とか。あ、あと家具も新しく買ったわね」

霊夢「の割りには荷物が無いみたいだけど」

レミ「多すぎるから屋敷に送ってもらったわ」

霊夢「………………解決したわよ」

阿求「ですね」

688: 2013/09/27(金) 21:12:26 ID:SXvhOSSQ
レミ「………ただいま」プスプス

咲夜「お嬢様!?」

レミ「咲夜ぁ。お風呂」

咲夜「今すぐ沸かしてまいります」

レミ「お願いするわ」

美鈴「お嬢様ー。なんかいっぱい荷物届いているんですけど」

レミ「運んでおいて」

美鈴「分かりました」

689: 2013/09/27(金) 21:14:30 ID:SXvhOSSQ
美鈴「パチュリーさん」

パチェ「どうしたの。図書館に来るなんて珍しいわね」

美鈴「少しご相談が」

パチェ「何?」

美鈴「お嬢様宛に人里からクレームが入りまくってます」

パチェ「何したの」

美鈴「色んなものを買占めたそうです」

パチェ「だからあの荷物なのね」

美鈴「えぇ。なんとかならないでしょうか」

パチェ「分かったわ。レミィには少しお灸をすえてあげないと」

美鈴「すみません。私じゃ何も言えないので」

パチェ「あとは任せておいて」

690: 2013/09/27(金) 21:18:19 ID:SXvhOSSQ
レミ「ふぅ。さっぱりさっぱり」

パチェ「レミィ」

レミ「ん? どうしたの?」

パチェ「ちょっと来て頂戴。おもしろいもの見つけたわ」

レミ「面白いもの? 何?」

パチェ「それは見てのお楽しみ」

レミ「じらすわね」


レミ「図書館? 何も無いみたいだけど」

パチェ「そこよ。箱置いてるでしょ」

レミ「あぁ、あの箱ね。ずいぶん大きいわね。美鈴が5人ぐらい入れそう」

パチェ「あの中よ」

レミ「中ね。お邪魔します。って何も」

ガチャンッ

レミ「え?」

パチェ「術式発動」

692: 2013/09/27(金) 21:29:45 ID:SXvhOSSQ
レミ「う、うぅん。なんだったのよ一体」

咲夜「あ、あなた」

レミ「あ、咲夜」

咲夜「メイド長と呼びなさい」

レミ「へ?」

咲夜「あなたもしかして新入り? なら仕事教えるから」

レミ「ちょ、ちょっと待って。どういう事?」

咲夜「他の妖精に聞いてないの?」

レミ「はい?」

咲夜「まぁいいわ。ついてきて」ぐいっ

レミ「うぇ!?」

693: 2013/09/27(金) 21:32:58 ID:SXvhOSSQ
咲夜「ここが貴方の部屋」

レミ「ちょっ。何!?」

咲夜「鏡とベッドとクローゼットだけしか今はないわ」

レミ「!?」

レミ(え? 鏡に映ってる!? いやでもこれは私じゃなくて)

レミ「妖精だ」

咲夜「何言ってるのよ。まぁ、これから教育していけば」

レミ「メイド妖精」

メイド「なんでしょうか。メイド長」

レミ「この子を教育してあげて。ホフゴブリンに仕事を任せていいから」

メイド「分かりました」

696: 2013/09/27(金) 21:40:34 ID:SXvhOSSQ
メイド「まず喋り方からですが」

レミ「ちょっと待って、あなたなんで普通に喋ってるの? メイド妖精ってもっとたどたどしくなかった?」

メイド「それはメイドよーせーです」

レミ「あ、そうなのね」

レミ(咲夜に任せてるからメイド妖精とメイドよーせーの違いがあんまり分からないわよ)

メイド「では参ります。おはようございます」

レミ「おはよーございます」

メイド「………貴方は一般妖精と違い、かしこいようですね」

レミ「はぁ。どうも」

レミ(妖精じゃないしね)

697: 2013/09/27(金) 21:46:46 ID:SXvhOSSQ

メイド「言葉遣いは大丈夫のようですね。では次は掃除の仕方を教えましょう」

レミ「はぁ」

メイド「基本的にはホフゴブリンさんが全てやってますので、床の隅などのどうしてもほこりが溜まってしまう場所をしましょう」

レミ(ホフすげぇ)

メイド「ホフゴブリンさんは掃除などの肉体労働はしてくれていますので、結局は私たちは料理や接客などをします」

レミ「あぁ、ホフゴブリンが出れないようなときね」

メイド「顔は怖いですがとても優しい方です」

レミ(顔が面白かったから雇ったけど、便利みたいね)

698: 2013/09/27(金) 21:57:26 ID:SXvhOSSQ
メイド「料理は出来ますか?」

レミ「できないわ」

メイド「では最後に所属班を決めましょう。咲夜さんが率いる精鋭班、美鈴さんが率いる防衛班。男さんが率いる雑用班。そして私が率いる接客班。どれにしますか? 咲夜さんの精鋭班は選抜なので選ぶことは出来ませんが。戦闘が得意なら防衛班、接客が得意なら私の班。そのどちらでもないなら雑用班がいいでしょう」

レミ(防衛班は面倒だし、接客はしたくないし。なら雑用かしらねぇ。ま、どうせパチェが原因だし後で戻してもらえばいいんだから。それまでは暇つぶしにやってあげるわよ)

レミ「雑用班で」

メイド「分かりました。では案内します」

699: 2013/09/27(金) 22:02:48 ID:SXvhOSSQ
メイド「男さん」

男「あ、メイド妖精さん。どうかしましたか?」

メイド「新人です」

レミ「新人の、えーっと。リアです」

男「ではリアさん案内しましょう」

メイド「お任せいたします」

レミ「おねがいしまーす」

700: 2013/09/27(金) 22:10:29 ID:SXvhOSSQ
男「今日の雑用ですが、お嬢様が買ってきたものの整理をします」

レミ(うぇ。なにこの山)

男「食料はホフゴブリンさんがやってくれたので後は家具と小物です」

レミ「はい」

めいどs「はーい」

男「では取り掛かりましょう」



レミ(身体能力も妖精なみなのね。暇つぶしになるかと思ったけどこれ結構な労働じゃない)よたよた

男「大丈夫ですか?」

レミ「あ、大丈夫よ」

男「ではその家具は私が運ぶので、あちらの本をお願いします」

レミ「あ、ありがとう」

男「いえ」

701: 2013/09/27(金) 22:19:19 ID:SXvhOSSQ
レミ「ぐへー。疲れたわー」

男「女の子がそんなぐへーなんて言ってはいけませんよ。はい、ジュースを貰ってきました」

レミ「ありがと」チューチュー

めいどs「わーい!」

男「綺麗になりましたね。ではお風呂を掃除しましょう」

レミ「ホフゴブリンがやってるんじゃないの?」

男「ホフさんは男の方ですから」

レミ「あぁ、なるほど」

703: 2013/10/01(火) 20:00:00 ID:Cx2.Yyzo
レミ「ヴぁっ!?」ズルッ

レミ「あいたた」

レミ「っていうか風呂無駄にデカイわよ。だれよこんな風呂作ったのは」

レミ「私か………」

めいど「どーしましたかー」

レミ「なんでもないわ」

めいど「へんなのー」

レミ(………ちくせう)



レミ「やっと終わった」

男「お疲れ様です」

レミ「お疲れ。次は?」

男「夕食まで待機です」

レミ「分かったわ」

704: 2013/10/01(火) 20:22:30 ID:Cx2.Yyzo
レミ(………おなかへった。なにかないかしら)

ガチャ

咲夜「そこの貴方。何をしてるのかしら」

レミ「げっ 咲夜っ」

咲夜「貴方は男の班の妖精ね」

レミ(こえー。咲夜怖いよ)

咲夜「ちょっと男を呼んでくるわ。待ってなさい」



咲夜「貴方の担当のメイドですよね」

男「はい。すみません」

咲夜「ちゃんと教育してください」

男「すみませんでした」

705: 2013/10/01(火) 20:30:41 ID:Cx2.Yyzo
レミ「あの。その、悪かったわね」

男「はい。次からはお腹が減った場合私に言ってください」

レミ「分かったわ」

男「では、これを」

レミ「チョコバーね」

レミ(まぁ。無いよりはマシね)

レミ「ありがと」

男「では頑張ってくださいね」

レミ「えぇ」

レミ(今夜まではね)

707: 2013/10/01(火) 20:49:48 ID:Cx2.Yyzo
レミ(やっぱり夕食も違うのね)もぐもぐ

めいど「おいしいです」もぐもぐ

レミ「ご馳走様」

メイド「早いですね。もう少しゆっくり食べたほうがいいですよ?」

レミ「覚えておくわ」

レミ「さて、向こうも食べ終えたみたいだし」

メイド「後片付けをお願いします」

レミ「え、えぇ………分かったわ」

708: 2013/10/01(火) 21:02:51 ID:Cx2.Yyzo
レミ「パチェ~」

パチェ「………何かしら」

レミ「戻して頂戴。反省したわ」

パチェ「何のこと?」

レミ「パチェが私を妖精に変えたことよ」

パチェ「何言ってるのか分からないわね。小悪魔。連れて行きなさい」

こあ「了解です」

レミ「え!? パチェ!? パチェ!!」ずるずる

パチェ「あ、ちょっと待って」

レミ「パチェ!」

パチェ「咲夜には黙っておいてあげるから。私の許可なく図書館に入らないで」

レミ「パチェ………」

709: 2013/10/01(火) 21:09:01 ID:Cx2.Yyzo
こあ「むろふしっ」ぽいっ

レミ「いたっ」

こあ「おやすみなさいー」

ガチャン

レミ「え、なんでこうなったの?」

レミ「そ、そうよ。私が消えたんだから大騒ぎになるはず!」

男「リアさん」

レミ「男!」

男「明日お嬢様がピクニックに出かけるそうなので、明日の朝は早いですよ」

レミ「フランが?」

男「いえ、レミリア様です」

レミ「!?」

710: 2013/10/01(火) 21:18:42 ID:Cx2.Yyzo
レミ(レミリアです。最近自分の名前をリアだと認識し始めたのでもう色々危ないんじゃないかとはらはらしています。あの日から一月たちました。)

レミ(なぜか私の分身みたいなのが居て今日も紅魔館はまわっています。パチュリーめ)

レミ(ところで私は今どうなっているのかというと)

男「どうぞ、今日はクッキーです」

レミ(男に餌付けされています)

男「立派なメイドになるために、頑張ってくださいね」

レミ「わかりました」

レミリアのメイドが紅魔館を救うと信じて

完!

712: 2013/10/01(火) 21:28:45 ID:Cx2.Yyzo
レミ「んな訳あるかぁあああぁああ!!」

男「!?」

レミ「男!!」ずびしっ

男「は、はぁ」

レミ「私は実はレミリア・スカーレットなの!!」

男「?」

レミ「ある日パチュリーに妖精にされてしまったのよ」

男「は、はぁ。でもお嬢様はいますし」

レミ「あれ偽者だから!!」

男「………良く分からないのでパチュリー様のところに行きましょう」

レミ「望むところよ!」

713: 2013/10/01(火) 21:30:02 ID:Cx2.Yyzo
>>711
咲夜さんもフランもレミリアも即興です。

本来の書くと次スレまでいくんで

714: 2013/10/01(火) 21:33:16 ID:Cx2.Yyzo
男「失礼します」

パチェ「どうしたの男」

男「この妖精がパチュリー様に話したいことがあると」

レミ「パチェ、反省したわ。お願い」

パチェ「なんのことかしら」

男「リアさん………」

レミ「お願いっ」

パチェ「………そうね。もし貴方がレミリアだったとしたら、人里で慈善活動でもしてくれば元にもどるんじゃない?」

レミ「分かったわっ」ぱたぱた

男「あ、リアさん」

パチェ「男。お茶に付き合ってちょうだい」

男「しかし」

パチェ「大丈夫よ」

男「分かりました」

715: 2013/10/01(火) 21:38:31 ID:Cx2.Yyzo
レミ「飛び出してきたはいいものの、何をすればいいのかしら」

レミ「………手当たりしだい解決していけばいいわね」

レミ「そうね、ちょうどそこにいる>>716に何をすればいいか聞きましょう」

718: 2013/10/01(火) 21:50:22 ID:Cx2.Yyzo
レミ「ちょっと魔理沙」

魔理沙「ん? 私に妖精の知り合いはあんましいないけど、誰だ?」

レミ「あーそういえば。まぁいいわ。何か困ってることは無いかしら」

魔理沙「今現在知らない奴に話しかけられて困ってるな」

レミ「それ以外で。なんでもいいわよ」

魔理沙「なんだ、いたずらか?」

レミ「違うから、お願いなにか手伝わせて」

魔理沙「………じゃあ、これ香霖堂に届けてくれるか? ニシンのパイなんだけどさ」

レミ「分かったわ」

魔理沙(………ま、あれなら届いても届かなくてもどっちでもいいしな)

719: 2013/10/01(火) 22:00:54 ID:Cx2.Yyzo
レミ(いつもならすぐにつくのに)ぱたぱた

レミ「はぁ、疲れたわね。曇りで涼しいからまだましだけど」

ルー「何か良いにおいがするのかー」

レミ「げえっ!! ルーミア!! いや、慌ててはいけない。ルーミアは暗闇の中。いけるわ」

ルー「こっちなのかー」

レミ「なんでわかるのよぉおおぉおおお!!」ぱたぱた

ルー「まつのかー」ふわふわ

レミ「いやぁああぁあああ!!」

720: 2013/10/01(火) 22:16:14 ID:Cx2.Yyzo
カランカランッ!!

香霖「いらっしゃい」

レミ「おとどけものです!!」

ルー「にがさないのかー」ふわふわ

レミ「いやぁあああ!! まだきてるぅうううぅうう!!」ぱたぱた

香霖「はぁ。僕の店にはなんで客じゃない人が来るのかな」

香霖「ところで、届け物ってなんだい?」

レミ「ニシンのパイですぅううぅう!!」

香霖「ふむ。ルーミア」

ルー「なになのかー」

香霖「ニシンのパイをあげよう」

ルー「やったーなのかー。でもいいのかー?」

香霖「僕はニシンのパイが好きじゃないんだよ」

レミ(わ、私の苦労って………)

721: 2013/10/02(水) 06:42:26 ID:pGeBRh6g
レミ「妖精の手伝いはいりませんかー。メイド妖精ですー」

レミ「………」

レミ「はぁ、駄目ね。いたずらとしか思われてないわ」

レミ「それでも頑張らないと」

レミ「いかがですかー。大体のことはできますー。ただですよー」

慧音「む、あれは紅魔館の」

慧音「どうしたんだこんなところで」

レミ「あ、慧音。何か手伝いたいんだけど誰も見向きもしないのよ」

慧音「手伝い? 妖精がか?」

レミ「そうよ」

慧音「………いたずらじゃないだろうな」

レミ「違うわよ!!」

慧音「む、すまない。それにしてもなぜこんなことを?」

レミ「それは………」

慧音「言えないことなのか?」

722: 2013/10/02(水) 06:46:59 ID:pGeBRh6g
レミ「あ、そうよ。レミリアの気まぐれでこうなったの」

慧音「私は教師をやっているからな。嘘は分かる。正直に言ってたら手伝おうかと思ったのだが」

レミ「う、うぅ」

レミ(慧音ならなんとかしてくれる気はするけど、正直に話しても信じてくれるかどうか)

レミ「あ、あの」

慧音「なんだ?」

レミ「実は私はレミリアで、パチュリーに姿を戻してもらうためにこんなことをしてるの」

慧音「そうか。じゃあ手伝おう」

レミ「なんで、信じれるの?」

慧音「さっきも言ったが教師だからな。嘘かどうかぐらいは見れば分かる」

レミ「ありがとう、慧音」

慧音「あぁ」

725: 2013/10/02(水) 20:40:21 ID:pGeBRh6g
慧音「よし早速手伝ってもらいたいことがある」

レミ「なんでもこいよ!」

慧音「では本屋に行こう」

レミ「本屋さん?」

慧音「うむ。その次は和菓子屋、家具屋、洋菓子屋とかいろいろあるぞ」

レミ「それって」

慧音「日ごろの行いを省みればわかるだろう」

レミ「わかったわ。やってやんよ!!」

慧音「その意気だ」

726: 2013/10/02(水) 20:46:00 ID:pGeBRh6g
レミ「ふぅ、ふぅ。本って結構重い、のね」

本屋店員「お疲れ様。それが終わったら接客お願い」

レミ「分かったわ」

慧音「うむうむ」

レミ「慧音。いたのね」

慧音「信じてはいるが、一応監督しとかなければいけないからな」

レミ「そう。じゃあ見てなさい。レミリア様の完璧な接客を見せてあげるわ!」

慧音「楽しみにしておこう」



レミ「え!? おつりが違う!? ごめんなさい!!」

レミ「えっと、その本はどこに………。すみません漫画しか分からないです」

レミ「えろh………1000円になります///」



慧音「ふむ。頑張ってはいるようだが………」

727: 2013/10/02(水) 20:53:29 ID:pGeBRh6g
レミ「お疲れ様でした」

本屋店員「また頼むよ」

慧音「む。もうすぐ日が暮れるな。レミリアは泊まる場所はあるのか?」

レミ「えっと、それは」

慧音「ないみたいだな。うちに泊まらないか?」

レミ「いや、大丈夫よ。見つけるから」

慧音「しかし、それで見つけれなかった場合」

レミ「大丈夫よ。いざとなったら奥の手があるし」

慧音「………そうか」

レミ「じゃあね慧音。助かったわ。また明日」

慧音「あぁ。またな」

728: 2013/10/02(水) 21:02:37 ID:pGeBRh6g
レミ「………おなかすいた。宿もない」

レミ「もう真っ暗ねー。さんまのにおいが香ばしくて食欲をそそるわね」

レミ「………慧音に頼ったほうがよかったかしら」

レミ「でも、それは悪いわよね」ぐぎゅるるる

レミ「どこか寝る場所を探しましょう。寝れば空腹なんて」

男「やっと見つけました」

レミ「男………。どうしたの?」

男「レミリア様のサポートに来ました」

レミ「でも、男は仕事が」

男「大丈夫です。今紅魔館にいるレミリア様から一週間の暇を出されましたから」

レミ「え?」

男「つまり、これから一週間、レミリア様のお世話をさせていただきます」

729: 2013/10/02(水) 21:07:58 ID:pGeBRh6g
レミ「え、本当に?」

男「はい」

レミ「でも、なんで信じたの? 狂言かもしれないのよ」

男「それはパチュリー様から全て聞きましたから」

レミ「そう、なのね」

男「今まですみませんでした」

レミ「いや、楽しかったわ。それに男がくれたお菓子美味しかったわよ」

男「恐縮です。ところで寝る場所などは」

レミ「う、恥ずかしいけど見つかってないわ」

男「では私の家に行きましょう」

レミ「家?」

男「迷いの竹林にあります」

レミ「あったのね。家」

730: 2013/10/02(水) 21:11:49 ID:pGeBRh6g
男「帰ってから夕飯を作るので遅くなりますが、何か食べたいものはありますか?」

レミ「レバ刺しとレアのステーキ」

男「………ご期待に沿えるように頑張ってみます」

レミ「冗談よ。なんでもいいわ」

男「分かりました。咲夜さんほどは出来ませんが腕をふるわせていただきます」

レミ「手伝うわ」

男「しかし」

レミ「今の私はメイド妖精でしょ?」

男「………分かりました。お願いします」

レミ「任せなさい! レミリア様の完璧なお手伝いを見せてあげるわ!!」

慧音(………嘘を言っていたから、なんとかなってないだろうと思ってきたが、杞憂だったようだな)

レミ「?」

男「どうかされましたか?」

レミ「誰か今いたようなきがして」

男「慧音さんですね。慧音さんの匂いがします」

732: 2013/10/03(木) 06:44:20 ID:/reNHadY
レミ「お皿はこれでいいの?」

男「はい、並べておいてください」

レミ「それにしても魚なのね。狼男なのに」

男「私はなんでも食べますよ。デザートに柿はいかがですか?」

レミ「んー。食べるわ」

男「分かりました。あと影狼さんの匂いがするので、出迎えてきてください」

レミ「だからなんで分かるのよ」

男「私はワーウルフの中でも鼻がいいほうなんですよ」

レミ「匂いフェチなのね」

男「違います」

733: 2013/10/03(木) 06:49:21 ID:/reNHadY
レミ「いらっしゃい」

影狼「メイド?」

レミ「あーうん。メイド妖精よ」

影狼「男は、いるの?」

レミ「いるわよ。上がってく?」

影狼「そうするわ」

レミ「男ー。今泉が上がってくってー」

男「わかりましたー」

影狼「それで一体あなたと男はどんな関係なの?」

レミ「どんな関係っていうと、男と一緒に住んでるけど」

影狼「!?」

影狼(ついに匂いフェチだけじゃなく、口リコンにまで………)



男「くしゅんっ」

738: 2013/10/10(木) 20:48:59 ID:5BhWLzSQ
影狼「なるほどね。別に恋愛関係じゃあないと」

男「えぇ。そういう関係ではありません」

影狼「安心したわ」

男「影狼さん、夕食は食べていきますか?」

影狼「遠慮するわ。家にあるもの」

男「残念ですね。またいらしてください」

影狼「そうするわ」

レミ「あら、もう帰ったの?」

男「家で食べるそうです」

レミ「一人で食べるより何人かと食べたほうがおいしいのに」

男「そうですね」

739: 2013/10/10(木) 20:52:37 ID:5BhWLzSQ
レミ「ご馳走様」

男「おそまつさまでした」

レミ「後片付けは私がやっておくわ」

男「いいんですか?」

レミ「ここ半年でだいたいの家事はできるようになったわ」

男「そういえばそうですね。しかしレミリア様に任せては」

レミ「いいのよ。今はメイド妖精なのだから」

男「………ではお願いします」

レミ「任せなさい。この私がちょちょいのちょいで綺麗にしてあげるわ」

743: 2013/10/14(月) 08:55:00 ID:WVJcSq4U
レミ「寝ましょうか」

男「そうですね、そっちの部屋が寝室になっています」

レミ「? 寝ないの?」

男「私はこっちの床で寝ます」

レミ「一緒に寝ましょう」

男「いえ、私は男ですので」

レミ「関係ないわ。私は今妖精だもの。それともあなたは小さな妖精に発情するのかしら?」

男「そういうわけではありませんが」

レミ「じゃあ今だけは私はリア。それでいいでしょ。寝ましょ」

男「………分かりました」

744: 2013/10/14(月) 09:28:42 ID:WVJcSq4U
レミ「すぅ、すぅ」

男「……………どうしたものでしょうか」

レミ「ん、んぅ」ぎゅ

男「これは本当にいいのでしょうか」

男「わかりません」

745: 2013/10/14(月) 09:43:08 ID:WVJcSq4U
慧音「今日は和菓子屋だ」

レミ「今日で3日目ね」

慧音「あぁ、よく頑張ったな」ナデナデ

レミ「なでるんじゃないわよ」

慧音「おっと、つい教師としての癖がな」

男「では見守っております」

レミ「えぇ、私を見てなさい!」

748: 2013/10/21(月) 21:42:06 ID:Jqh/KvyU
レミ「ここをこうやって、形を整えればっ」

和菓子店長「お嬢ちゃん、店員頼んだよ」

レミ「………はい」



魔理沙「おっす。慧音から聞いたぜ」

レミ「魔理沙」

魔理沙「それにしてもどうなってるんだこれ」ぷにぷに

レミ「やめて頂戴。むにむにしないで」

魔理沙「おぉ。やわらかいやわらかい」

レミ「冷やかしならお断りよ」

魔理沙「んにゃ。香霖とこ行くから菓子でも買っていこうかなと思ってさ」

レミ「貴方が香霖にお菓子を? 珍しいわね」

魔理沙「私をなんだと思ってるんだ。普通の乙女だぞ?」

レミ「普通の乙女は人の家に穴を開けて入ってきたりはしないわ」

749: 2013/10/21(月) 21:45:35 ID:Jqh/KvyU
レミ「それにしても、よく信じたわね。普通妄言だって思わない?」

魔理沙「別にどうでもいいんだよ。お前がレミリアでも妖精でも。ただ人のために働く妖精が珍しかっただけだ。珍しいもの好きは人の性だろ?」

レミ「それを人は野次馬根性っていうのよ。はい、大福3つ」

魔理沙「んじゃ。また来るぜ」

レミ「冷やかしならお断りよ」

750: 2013/10/21(月) 21:48:37 ID:Jqh/KvyU
男「レミリア様」

レミ「いらっしゃい男。本日のオススメは苺大福よ」

男「レミリア様が失敗した奴をください」

レミ「へ? わ、私が失敗するわけないじゃない」

男「見てましたので」

レミ「ぐっ/// 値段は変わらないわよ?///」

男「構いません」

レミ「大福12個に苺大福が12個よ」

男「ではこれで」

レミ「ありがとうございました」

男「それでは失礼します」

レミ「むぅ………」

751: 2013/10/21(月) 22:06:02 ID:Jqh/KvyU
阿求「今日はお団子の気分ですね」

レミ「いらっしゃいませ」

阿求「………妖精!?」

レミ「あ、今日ここで働いてる、メイド妖精です」

阿求「わ、私を騙そうとしてるんですね!? 騙されませんよ、妖精はいつもいたずらばっかりしますからね。どうせ最近の私の悩み事は妖精のしわざだったりするはずなんですから。つまりこれは妖精が悪。私が正義という事でつまり、妖精はこの人間の里から出てけぇ!! はぁ、はぁ、はぁ」

レミ「お茶飲む?」

阿求「どうせ、わさびが入っているのでしょう!?」

レミ(この子。妖精になにされたのかしら)

阿求「そして団子はホウ酸団子なんですね!?」

レミ「美味しい団子だけれど」

阿求「恐ろしい悪戯をしますね!! これだから妖精は!! しかし私は騙されないんですからねっ!!」ズビシッ

レミ(………めんどい)

754: 2013/10/22(火) 06:28:29 ID:viIctQlA
レミ「あの、冷やかしはお断りなんですけど」

阿求「だってこの店店員がいないじゃないですか」

レミ「………」

レミ「てんちょー」

和菓子屋店長「なんだい?」

レミ「お客さんが変です」

阿求「店主!! 妖精がいますよ!?」

和菓子屋店主「………阿求さん。これうちで雇ってる妖精なんで問題ないですよ?」

阿求「はっ。催眠で店主さんが操られている!」

レミ「………どうしましょう」

和菓子屋店主「どうしようかなぁ」

755: 2013/10/22(火) 06:37:02 ID:viIctQlA
レミ「ちょっと、いってきます」

和菓子屋店主「気をつけてね。阿求さん。妖精に容赦ないから」

レミ「阿求」

阿求「なんかようですか?」シュッ シュッ

レミ「とりあえずファイティングポーズやめてもらえませんか?」

阿求「いいでしょう」がるるるる

レミ「私はちゃんとこのお店で働いてますし、この店においてあるものはちゃんと美味しい団子なんですよ」

阿求「信じられませんね!」

レミ(この人、妖精に親でも殺されたのかしら)

レミ「じゃあ私が食べてみましょうか?」

阿求「どうせデスルーラして逃げるつもりでしょう」キシャーッ

レミ「みたらし団子、美味しいです」

阿求「!? ありえないありえないありえないありえないありえないありえないありえない」ガタガタ

レミ「………どうしましょう」

和菓子屋店主「お茶と団子を与えれば治ると思うよ」

758: 2013/10/22(火) 20:02:01 ID:viIctQlA
阿求「ふぅ。美味しい」ほっこり

レミ(本当に治った………どういうことなのよ)

阿求「すみません。私としたことが糖分不足で禁断症状が出てしまったのです。最近なぜか甘味を食べれないことが多くて。えへへ」

レミ(禁断症状ってなによ)

阿求「まぁ、妖怪が働いているんですから妖精だって働きますよねぇ。悪さをした妖精にはこの阿求、容赦しませんが」

レミ(だからなんでこんな妖精嫌ってるのよ)

阿求「あ、長居してもいけませんね。お団子4つくださいな」

レミ「どうぞ」

阿求「ありがとうございます。それでは」ニコッ

レミ「ありがとうございました」

レミ「………変わりすぎでしょ」

和菓子屋店主「普段はちゃんとしたお嬢さんなんだよ」

レミ「普段、ね」

759: 2013/10/22(火) 20:59:57 ID:viIctQlA
和菓子屋店主「もうそろそろ店閉めるよ」

レミ「早いんですね」

和菓子屋店主「色々やることがあるからね」

レミ「ではお疲れ様です」

和菓子屋店主「助かったよ」



魔理沙「よう」

レミ「魔理沙。なんでいるの?」

魔理沙「最初に私に頼っただろ? だから面倒ぐらいは見てやるよ」

レミ「意外ね」

魔理沙「ま、こっちも利益が出るからな。送ってやるよ。疲れてるだろ?」

レミ「じゃあお願いするわ」

魔理沙「揺れるけど、文句は言うなよ」

レミ「そもそも魔理沙に安全運転は期待してないわ」

761: 2013/10/23(水) 06:27:38 ID:Yhwx.Dmk
魔理沙「到着っと。おーい、男いるかー?」

男「はい」ガチャ

魔理沙「約束のものよこせ」

男「どうぞ、苺大福6個です」

魔理沙「へへっ。甘味は乙女のパワーだぜ」

レミ(そういうことね。友情とか期待した私がバカだったわ。まぁ、利益があるって言ってたし、そもそも魔理沙が利益なしで動くと思えないし)

魔理沙「どうしたんだレミリア。そんな顔して」

レミ「なんでもないわ」

魔理沙「今度なんかあったら私を呼べよ」

レミ「そうね………」

魔理沙「んじゃあな」

763: 2013/10/23(水) 06:38:11 ID:Yhwx.Dmk
レミ「あー、疲れたー」

男「お疲れ様です」

レミ「ねぇ。そんなに妖精が働いてるのがおかしいかしら」

男「一般的ではないですね」

レミ「来る客来る客皆驚くんだもの。やになっちゃうわ」

男「ホフさんも同じような感じでうちに来たようですよ」

レミ「ま、人外は人外らしく人から外れて暮せってことだと思うけど」

男「でも、人間の里に溶け込んでる妖怪もいたりしますし、結局は見た目と種類でしょうね」

レミ「勝手ね、人間って………本当に勝手」

男「………」

レミ「でも、私も勝手ね………我侭で嫌になるわ」

764: 2013/10/23(水) 06:40:28 ID:Yhwx.Dmk
レミ「ごめんなさい。私としたことがセンチメンタルになってしまったわ」

男「………今は、レミリア様ではなく、リアですので別にいいのではないでしょうか」

レミ「ありがとう。少しの間だけ抱きしめてもらっていいかしら」

男「そ、それは」

レミ「それとも貴方はちっちゃい女の子に欲情するような口リコンさんなのかしら?」クスッ

男「うっ………分かりました」

ぎゅっ

レミ「…………ありがと」

765: 2013/10/23(水) 06:43:00 ID:Yhwx.Dmk
レミ「やっぱり働いた後のご飯は美味しいわね」

男「今日は和食にしてみました」

レミ「肉じゃがのジャガイモがおいしいわ、ほくほくしてる」

男「おかわりもありますよ」

レミ「おかわり」

男「分かりました」

レミ「ふぅ」

レミ(………なんかこれって新婚生活みたいね)

男「おまたせしました、? どうかされましたか?」

レミ「別に///」

767: 2013/10/23(水) 06:51:38 ID:Yhwx.Dmk
レミ「お風呂、あがったわよ」

男「では失礼します」

レミ「ふぅ。麦茶麦茶」ガチャッ

レミ「氷がもうないわね、チルノ呼んだほうがいいかしら」ごきゅっ ごきゅっ

レミ「はぁ、風呂上りの麦茶。たまらないわね」

コンコン

レミ「ん? はいはーい」ガチャ

慧音「こんばんわ、ってなんて格好してるんだ」

レミ「家の中だから下着でいいかなって」

慧音「駄目だぞ、風邪を引いてしまう」

レミ「風邪なんかに負ける私じゃないわ。で、なんのよう?」

慧音「あぁ、明日の仕事なんだが、どうやら店が他の用事で閉めるらしく明日はなしだ。まぁゆっくり休むといい」

レミ「分かったわ。せっかくここまで来たんだし、あがってく?」

慧音「いや、まだ里の見回りがあるから遠慮しておこう」

レミ「本当頑張るわね」

768: 2013/10/23(水) 07:00:05 ID:Yhwx.Dmk
レミ「ふわぁ。もう眠いわ。寝ましょう」

男「はい」



レミ「すやすや」

男(慣れてはきましたが)

ぎゅっ

男(それでも匂いで眠れないですね)

男「うぅ、良い匂いですね………」

レミ「むにゃむにゃ」

770: 2013/10/23(水) 07:15:04 ID:Yhwx.Dmk
レミ「おはよう」

男「………」

レミ「返事がない。寝てるようね」

レミ「よしっ、なら今日は私が朝ごはんを作りましょう」

レミ「ふふっ。新婚さん。なんてね」

レミ「………自分で言ってて恥ずかしくなってきた///」

レミ「料理作ろう///」

771: 2013/10/24(木) 19:42:50 ID:URy6ANTk
男「………今何時でしょうか」

レミ「あ、男起きたのね。ちょうど良かったわ」

男「どうかしましたか?」

レミ「朝ごはんできたわよ」

男「え、レミリア様が作ったのですか?」

レミ「他に誰が作るのよ」

男「今泉さんとか」

レミ「なんで朝っぱらから朝ごはんつくりに来るのよ」

男「そうですか………では食べましょうか」

レミ「なんか間が開いたのが気になるけど、自信作よ」

男「ありがとうございます」ニコッ

772: 2013/10/24(木) 19:48:46 ID:URy6ANTk
レミ「じゃじゃーん。トーストにスープにサニーサイドアップよ」

男「まともですね」

レミ「私をなんだと思ってるのよ」

男「てっきり納豆トーストとかがでてくるのかと」

レミ「美味しいわよ?」

男「………………」

レミ「なんでそんな微妙な顔するのよ」

男「いえ、食べましょう」

レミ「美味しいのに」

男「遠慮しておきます」

773: 2013/10/24(木) 19:51:55 ID:URy6ANTk
男「あ、美味しいですね」もぐもぐ

レミ「でしょ?」フフーン

ジャリッ

男「………塩の塊が」

レミ「………てへっ」

男「いえ、良くあることですから」

レミ「そ、そうよね」

男「これから練習していきましょう」

レミ「いや、レミリアに戻ったら多分料理しないと思うわ。咲夜の料理美味しいし」

男「そうですか………」

レミ「なんでそんな残念そうな顔するのよ。あ、そういえば今日は私、仕事ないわ」

男「そうなんですか?」

レミ「ひさしぶりにごろごろ過ごせる日ね」

男「どこか行きましょうか」

レミ「そうねぇ」

774: 2013/10/24(木) 19:53:59 ID:URy6ANTk
男「ご馳走様でした」

レミ「おそまつさまでした」

男「それでどこか行くのですか?」

レミ「>>775よ。付き合いなさい」

男「分かりました」

779: 2013/10/25(金) 10:57:50 ID:1gNMh/eY
赤蛮奇「………いらっしゃい。子供一人 大人一人ね」

レミ「なっ。私はこう見えても立派なレディーよ」

赤蛮奇「………」

ころっ

赤蛮奇「首が落ちた」

レミ「ひぃ!?」

男「!?」

赤蛮奇「首が落ちるくらいで驚くなんて、お子様一名後案内でーす」

レミ「ちょっ!? いやいや今のは卑怯よ!! それにお子様じゃないわよ!!」

赤蛮奇「お子様ルートと成人男性ルートでよろしいですねー」

レミ「聞きなさいよ!!」

781: 2013/10/25(金) 16:07:49 ID:1gNMh/eY
レミ「あぁ~。そこそこ」

男「っ!! !! !?」

赤蛮奇「2人ともこってるわね」ごろごろ

レミ「あぁ~極楽極楽」

赤蛮奇「こっちの妖精はなんかおっさんくさいし」ごろごろ

男「っ!!!!!!」

赤蛮奇「こっちは凄い痛がるわね。やる気でるわ」ごろごろ

男「!?」

782: 2013/10/25(金) 17:27:37 ID:1gNMh/eY
レミ「いやぁ、頭取れて頭でマッサージとか言うからどんなのかと思ったけど、結構気持ちよかったわね」ツヤツヤ

男「………」げっそり

レミ「? あ、なんか向こうで大道芸してるわよ」

大道芸人「………」~♪

男「あれは二胡ですね」

レミ「へぇ。そんな楽器があるのね」

男「お昼を食べましょう」

レミ「もうちょっと聞いてくわ」

男「ではおひねりを投げておきましょう」ちゃりんちゃりん

大道芸人「………どうも」~♪

レミ「良い音色ね」

785: 2013/10/25(金) 21:38:09 ID:1gNMh/eY
さとり女「いきますよ」

大道芸人「分かったわ。それではこれで失礼」

レミ「結局最後まで聞いてしまったわね」

男「まだ時間はありますよ。何か食べたいものはありますか?」

レミ「美味しい料理ならなんでもいいわ」

男「でしたら、ミスティアさんがやっているお店がありますよ」

レミ「お店やってたの?」

男「結婚もしているそうですよ」

レミ「………まじか」

786: 2013/10/25(金) 21:49:50 ID:1gNMh/eY
兎男「いらっしゃいませ」

男「二人です」

兎男「ではこちらへ」

レミ「へぇ。なかなかの店ね」

みすち「あ、男さん、と妖精メイド?」

男「どうも。何を食べますか? リアさん」

レミ「………わたし南蛮焼き定食がいいです」

男「では南蛮焼き定食と夏の光をたっぷり浴びた完熟トマトを使ったデリシャスパスタを」

みすち「南蛮焼き定食とトマトパスタですね」

男「………はい」

レミ「もうすぐ冬なのにトマトがあるんですね」

みすち「秋神様と幽香さんに頼めばなんとかなりますよ」

レミ「あの幽香さんが?」

みすち「あの幽香さんです」

レミ(凄い意外)

787: 2013/10/25(金) 21:57:33 ID:1gNMh/eY
レミ「人間の客、少ないのね。やっぱり妖怪がやるからかしら」

男「完全に共存というわけにはいきませんし、まだ偏見があったりします」

レミ「あんたは妖怪っぽくないのにね」

男「そうでしょうか」

レミ「人間食べるの?」

男「私は野菜が好きなので」

レミ「草食なのね。狼男なのに」

男「肉も食べますよ。鶏肉が好きです」

みすち「ひぃ!?」

レミ「………鶏肉って単語に反応して厨房のミスティアが驚いてるわよ」

男「凄い耳ですね」

レミ「あんたのその大きな耳はなんなのよ」

男「レミリア様のご命令を聞き漏らさないためです」

レミ「模範解答どうも」

788: 2013/10/25(金) 22:04:02 ID:1gNMh/eY
みすち「おまたせしましたー。南蛮焼きとトマトパスタです」

レミ「うわぁ! 美味しそうですね!! 男さん!!」

男「そうですね」

みすち「あの、所でお2人の関係は」

レミ「同棲してます!!」

男「え、まぁ、そうですが」

みすち「きゃーっ/// 熱愛発覚ですねっ!!」

男「いえ」

レミ「えへへ///」

男「リアさん?」

みすち「きゃーっ!!」

兎男「ミスティア。仕事をしてください」

みすち「あ、はい」

790: 2013/10/27(日) 12:16:10 ID:RyzXEhdw
レミ「誤解されちゃったわね。にひひ」

男「なぜ誤解を招くようなことを?」

レミ「気まぐれよ」

男「………困るのですが」

レミ「? 貴方好きな相手でも出来たの?」

男「そういうわけではないのですが」

レミ「なに貴方口リコン?」

男「違います」

レミ「ならいいじゃない。子供のたわごとだと思って流しなさいよ」

みすち「サービスのデザートです!」

レミ「わーい! やったねパパ!!」

みすち「!? おめでたですか!?」

レミ「///」

男「………はぁ」

792: 2013/10/27(日) 12:44:17 ID:RyzXEhdw
レミ「得したでしょ? うーん、美味しいわ」

男「私はなにか大切なものを失った気がします」

レミ「小さいことは気にしないの。はい、あーん」

男「しかし」もぐもぐ

レミ「間接キス、だね」

男「!? けほっ、けほっ」

レミ「これで反応するって、貴方本当に口リコン?」

男「違います!」

レミ「そう力強く否定されると悲しくなるんだけど」

男「あ、すみません」

レミ「これでも人並みに恋愛したいなぁとか思ってるんだから」

男「そうなのですか?」

レミ「えぇ、恋愛したいわ」じーっ

男「素敵な人が見つかるといいですね」

793: 2013/10/27(日) 12:49:08 ID:RyzXEhdw
男「ごちそうさまでした」

レミ「ごちそうさまでしたー」

みすち「また来てくださいね」

レミ「またこよーね。あなたー」

みすち「きゃーっ! 新婚って良いですねぇ」

兎男「ミスティアも新婚でしょう」

みすち「まぁ、そうですけどね」

レミ「さっさと出ましょう、男」

男「はい」

みすち「またきてくださいねー」

794: 2013/10/27(日) 12:58:25 ID:RyzXEhdw
レミ「そういえば偽レミリアはどうしてるのかしら」

男「主としての仕事を淡々とこなしてますよ」

レミ「わぁお」

男「そのせいで周りから気味悪がられてます」

レミ「なんでよ。私が仕事するとそんなにおかしい?」

男「………………あ、霊夢と慧音さんですよ」

レミ「ちょっと」

慧音「おぉ、男とれみr、メイド妖精じゃないか」

レミ「リアよ」

霊夢「久しぶりね、男。最近レミリアが来ないようだけど、どうかしたの?」

男「お嬢様は仕事で忙しいのです」

霊夢「あのレミリアが仕事? 冗談でしょ?」

慧音「事実よ」

レミ(私が働いてたらそんなにおかしいのかしら)

795: 2013/10/27(日) 13:38:36 ID:RyzXEhdw
霊夢「っと、私はもうそろそろ帰るわね」

慧音「あぁ。最近何度も呼んでしまってすまないな」

霊夢「いいのよ。賽銭でもいれてくれたら嬉しいけど。それじゃ」

レミ「お金じゃなくて賽銭って」

男「ところでどうかされたのですか?」

慧音「あ、あぁ。最近色々あってな。それで博麗の巫女に相談をしているのだが」

レミ「何かあったら私を頼りなさい」

慧音「今度から頼らせてもらおう」

男「そのまえにはやく戻らないといけませんね」

レミ「いつになったらパチュリーは許してくれるのかしら」

796: 2013/10/27(日) 13:48:36 ID:RyzXEhdw
レミ「ただいまー」

男「おかえりなさいませ」

レミ「やっぱり休日っていいわね。こないだまで毎日が日曜日状態だったし」

男「では夕食のしたくをしてきますね」

レミ「お願いー」ごろごろ

レミ「………………」

レミ「………鈍いわよね。男」

レミ「あー」ごろごろごろ

ゴツッ

レミ「あうぅ。もう何もかも男のせいよ」

レミ「あのバカ………」

797: 2013/10/27(日) 13:55:32 ID:RyzXEhdw
男「ご飯ですよ」

レミ「すぅ、すぅ」

男「寝てますね。起きるまで待ちましょう」

男「今日は待宵の月ですか。明日、大丈夫でしょうか」

男「しかし頼れる友人が影狼さんとわかさぎ姫さんぐらいですし」

男「どうしましょう」

800: 2013/10/27(日) 14:29:25 ID:RyzXEhdw
レミ「ん、んう」ぱちっ

男「おはようございます。レミリア様」

レミ「おはようって今何時?」

男「8時ちょっと前です」

レミ「そんなに寝てたのね。ふわぁ」

男「ではご飯を食べましょうか」

レミ「待っててくれたの?」

男「レミリア様の前に食べるわけにはいかないので」

レミ「ぐっ/// ま、まぁ良い心がけよね」

男「ありがとうございます」

801: 2013/10/27(日) 14:32:05 ID:RyzXEhdw
レミ「今日は月が綺麗ね」

男「そうですね。明日は満月ですよ」

レミ「吸血鬼だったときはテンションあがったのに今は全然ね。男は?」

男「………そのことなのですが、明日は出来ればどこかの家に泊まっていただけませんか?」

レミ「なんで?」

男「完全な狼男になってしまうので」

レミ「構いはしないわ」

男「いえ、私が」

レミ「まぁ、探してみるわ」

男「すみません」

802: 2013/10/27(日) 14:50:24 ID:RyzXEhdw
~次の日~

レミ「なんだか最近朝げっそりしてるわね」

男「大丈夫です………」

レミ「ならいいんだけど、じゃあ行って来るわね」

男「今日は洋菓子屋だったでしょうか」

レミ「そうよ」

男「ではあとでうかがわせていただきます」

レミ「分かったわ」

803: 2013/10/27(日) 15:08:12 ID:RyzXEhdw
レミ「なんでメイド服のままなのでしょうか」

洋菓子店主「可愛いからよ」

レミ「納得いきません」

洋菓子店主「可愛いからよ」

レミ「はぁ、しかたないですね」

洋菓子店主「じゃあ表で客引きお願いね」

レミ「分かりました」



レミ「いらっしゃいませー。美味しいですよー」

レミ「カメラはやめてください、このクソ天狗」

レミ「触らないでください、気持ち悪いです」

レミ「あ、またのご来店をー」

レミ(なんでこうメイド服だと変な輩が湧き出てくるのかしらね)

805: 2013/10/27(日) 20:56:06 ID:RyzXEhdw
男「リアさん」

レミ「あ、男。いらっしゃいませ」

男「オススメは何かありますか?」

レミ「ミルフィーユがオススメよ。私はプリン食べたいけど」

男「ではミルフィーユとプリンをお願いします」

レミ「店長ー。ミルフィーユとプリン一個づつお願いしますー」

洋菓子店長「分かったわー」

男「ところで今日はどこに泊まるのですか?」

レミ「そうねぇ。慧音のところでも泊まらせてもらうわ」

男「分かりました」

レミ「っと、お待たせいたしました」

男「それでは」

レミ「じゃあね」

レミ(ま、泊まるってのは嘘だけどね)

806: 2013/10/27(日) 21:00:54 ID:RyzXEhdw
洋菓子店主「お疲れ様ー」

レミ「お疲れ様です」

洋菓子店主「また暇があったら手伝ってね」

レミ「分かりました」

レミ(ま、メイド妖精を向かわせればいいでしょ)

レミ「失礼します」

洋菓子店主「またね~」



レミ(綺麗な月ねぇ)

レミ「そういえば結局男はどうなってるのかしら」

レミ「わんこになるのかしら? いつも満月のときは引きこもってるからわからなかったけど興味はあるわね」

レミ「ふふふ」

807: 2013/10/27(日) 21:07:45 ID:RyzXEhdw
男「はぁ、はぁ」

男「理性を保たないと、はぁ、はぁ」

男「とりあえず久しぶりにお肉を食べましょう」

男「それでなんとか」

ガチャ

レミ「ただいま~」

男「!? レミリア様!?」

レミ「あら、男。もふもふしてるわね」

男「なぜここ!?」

レミ「結局泊まれなかったのよ(嘘) だから戻ってきたの」

男「っ! 出来ればはやく家から出てほしいのですが」

レミ「どうしたの?」

男「満月のときは理性よりも本能が強くなって。今も結構我慢してるんですよ」

レミ「ふ~ん、つまり」

レミ「我慢しないと私を襲っちゃうのね?」

808: 2013/10/27(日) 21:10:16 ID:RyzXEhdw
男「そうなのです。だから」

レミ「へぇ」とてとてとて

男「近寄ると危ないです」

レミ「私にキスをしなさい」

男「え、しかし」

レミ「命令よ」

男「………命令を聞けば出て行ってもらえますか?」

レミ「えぇ」

男「………………」

ちゅっ

男「これで」

レミ「あら? そこはほっぺたよ?」

レミ「唇は」

レミ「ここよ?」ちゅっ

男「」ぷつん

810: 2013/10/27(日) 21:17:54 ID:RyzXEhdw
チュンチュンデスヨ!! アサチュンデスヨッ!! キャッー///

男「………氏にましょう」ずーん

男(いやでも責任を取らないと)

レミ「ん、うぅん」

男(しかしお嬢様は許してくれるのでしょうか。記憶なくてなにがあったのか覚えてませんし。もしかしたら取り返しの付かないことを………)

レミ「ふわぁ、おはよう。男」

男「!! おはようございます。お嬢様」

レミ「良い朝ね」

男「え、えぇ。それで昨日の事ですが」

レミ「あぁ、昨日ね」

レミ「貴方、口リコンなのね。ふふっ///」

男(………終わった。終わってしまいました)

男「レミr」

レミ「責任はとるわよ」

男「はい?」

812: 2013/10/27(日) 21:21:50 ID:RyzXEhdw
レミ「男!」

男「は、はい!」

レミ「私の夫になりなさい」

男「!?」

レミ「古今東西吸血鬼には狼男と相場が決まってるのよ」

男「しかし」

レミ「この私を信じてくれたのは男だけよ。誰よりも私を信じてくれた。これだけで貴方を愛する理由にはなるはずよ」

男「………いいのですか?」

レミ「いいかを聞くのは私のほうよ。男、私と結婚してもらえないかしら」

男「………」

男「喜んで」

819: 2013/10/30(水) 18:15:23 ID:Yh2u3Ocg
レミ「今日が最終日ね。気合入れていくわよ、えいえいおー!」

男「それではいってらっしゃいませ」

レミ「いってきます!!」

820: 2013/10/30(水) 19:58:15 ID:Yh2u3Ocg
阿求「最終日は私です! ラスボスのあっきゅんですよ!!」

レミ「………………」

阿求「どうしたんですか、暗いですよ」

レミ「私の記憶だと今日はたしか古本屋だったきがするのですが」

阿求「気のせいです」

レミ「でも、このメモに「シャラップッ!!」!?」ビクッ

阿求「気のせいですよ。だってこの私が言ってるのですから」

レミ「そ、そうですね。それで仕事はいったい」

阿求「妖精と狼男の恋愛。わたし、気になります!」

レミ「………ほえ!?」

阿求「いやぁ、ミスティアさんとこないだ話していたら『紅魔館の男さんがメイド妖精のリアさんと結婚するそうなんですよ、キャーッ』と言っていたので。妖怪 人間なら多くはありませんが前例はありますけど、妖精と妖怪は前例がないですからね。そもそも勝手に湧き出てくるGのような妖精に子供ができるのかどうかという知的好奇心もありますし、そもそも妖精好きとか口リコン? そういう趣味ですか? という蔑みをこめた好奇心もありまして、そしてなによりこのあっきゅん恋愛話が大好物です!! そりゃあもう年頃の乙女ですからそういう事は大好きです。良く覚えてはいませんがきっと阿礼の頃から好きだったはずです。諸君、私は恋愛が好きです。諸君私は恋愛が好きです。諸君私は恋愛が大好きです。恋話が好きだ。恋愛小説が好きだ。恋愛劇が好きだ。恋愛曲が好きだ。大人の恋愛が好きだ。学生の恋愛が好きだ。同性愛が好きだ。略奪愛が好きだ。純愛が好きだ。ハーレムが好きだ。自室で、井戸端会議で、妄想の中で、聞いた話の中で、物語の中で、劇の中で、曲の中で、目の前で、この地上で行われるありあらゆる求愛行動が大好きです。卒業式に満開の桜の下でする告白が好きです。私もずっと好きでしたなんて台詞を聞くと心が躍ります。私の好きな作家の書いた恋愛小説を読むのが好きです。数巻にも続く大恋愛がハッピーエンドを向かえたときなんかは胸がすく気持ちでした。目の前で演じられる恋愛劇が好きだ。それが悲劇の純愛劇だったとしたら涙すら枯れ果てます。どろどろして胸糞悪くなるような物語だって終わってしまえば良い暇つぶしです。今までずっと悩んでいた少女が意を決して恋文を出すが、自分の親友も同じ人が好きだった場合なんかは絶頂すら覚えます。略奪愛で自分の好きな人が他の人に取られていく光景はとても哀しいものです。諸君、私は恋愛を、燃え上がるような恋愛を望んでいます。諸君、私と志をともにする恋愛大好きな諸君。君達は何を望んでいますか? R18がかかりそうな恋愛? それとも気持ちがはればれするような純愛? 色々な問題を潜り抜けながらお互いの距離を縮めていき、最終的には世界を敵に回すような大恋愛? シェイクスピアのような悲しい悲劇? 恋話! 恋話!! 恋話!!! よろしい、ならば恋話です」

レミ「………………」

レミ(かえOちゃいけないかしら)

823: 2013/10/30(水) 20:10:47 ID:Yh2u3Ocg
阿求「とりあえずあがっていってください。使用人にお茶を用意させますから」

レミ「は、はぁ」

阿求「お茶を!」

使用人「かしこまりました、阿求様」

レミ(うわっ。うちのとこのメイド妖精に匹敵するぐらいの使用人ね。それに家大きいわね。平屋だけど、敷地だけなら紅魔館よりも広いんじゃないかしら)

阿求「どうかしましたか?」

レミ「い、いえ。大きな家だなぁと」

阿求「稗田家代々続いてきた家ですからね。どうぞ、ここが私の部屋になってます」

レミ「失礼します」

阿求「くつろいで構わないですよ。仕事をするよりも友人と接するようにしてくれれば私も楽ですし」

レミ「はぁ、分かったわ」

阿求「まぁ、まずは自己紹介をしましょう。稗田阿求です。幻想郷縁起の編纂をしています。趣味は恋愛話。特技は一度見た物を忘れないことです」

レミ「どうもご丁寧に。私はれm。こほん、リアよ。紅魔館でメイドをやっているわ。趣味は漫画を読むこと、門番をいじること。特技は、そうね。何かに名前をつけることかしら」

使用人「失礼します。お茶とお菓子を持ってきました」

阿求「ではお茶とお菓子が来たことですし、はじめましょう」

824: 2013/10/30(水) 20:30:43 ID:Yh2u3Ocg
レミ「ところで何から話せばいいかしら」

阿求「そうですねぇ。まずは出会いなんかをお願いします」

レミ「出会い、ねぇ。出会ったのは男が紅魔館に入ってきたとき………の数ヶ月後に私が入ってきたときね」

阿求「じゃあ最近なんですね」

レミ「そうよ。それで私は男の部下として働くことになったんだけど、けっこう世話焼きで色々なことを手伝ってくれたり教えてくれたり、失敗してもフォローしてくれて、とにかく優しいのよ。だから私は好きになったんだけど。あ、でも一番の決め手は私がレミリア、様。の命令で人里で働くことに決まったんだけど、そのときこれから一人でどうしようって思ってたら、男が私を助けてくれて、その日から同じ家に住んでるの」

阿求「一つ屋根の下、ですか。そこに愛はあるのかい? いえ、なんでもないです、気にしないでください。それにしても同棲ですか。小さな家で2人。それぞれ愛し合いながら、一緒に家事をしたり、お風呂に入ったり。お、同じベッドで寝たり。良いですね、憧れます」

レミ「阿求はそういうことないの?」

阿求「えぇ。こんな身分ですから。近くに男性もあまりいませんしね」

レミ「………可愛いと思うけど」

阿求「ありがとうございます。まぁ、その続きなんですが、告白はどちらから?」

レミ「あー(夜の話はさすがに言えないわよね)それは私から言ったわ」

阿求「逆プロポーズ!! テンションあがってきました!!」

レミ(声、大きいわねぇ。年頃の乙女って皆こんななのかしら。ひょっとして霊夢も? いやいや霊夢が恋愛とかなに、幻想郷が滅ぶ兆し? って感じだし。………よくよく考えてみたら一般的な女の子の知り合いいないわ私。友達が少ないわけじゃないけど。恋愛好きそうなのって守矢のところの緑巫女かひそかにポエム書いてる魔理沙ぐらいね、小悪魔も好きらしいけど、基本あの子見てるのレディコミとかだし。あれ、私思春期あったかしら。そしてフランに思春期は来るのかしら)

阿求「どうかしましたか?」

レミ「い、いや。なんでもないわ」

825: 2013/10/30(水) 20:48:49 ID:Yh2u3Ocg
レミ「まぁ、それが今日までの話ね。あんまり面白くなかったでしょ?」

阿求「いえ、面白かったですよ」

レミ「そう? やまもおちもないと思うけど」

阿求「いえ、そこに愛がある。それだけでいいのです。そういえばこないだ寺の前で山彦に響子さん好きじゃあああああああって叫んで音を反射されて見事に撃沈した男性がいましたけど、これおちしかないですし。とにかく愛があればいいのです」

レミ「愛、ねぇ」

阿求「まぁ、愛ゆえに苦しんだり、愛ゆえに苦しめたりすることもあるんですけど。後者はあまり理解できませんね」

レミ「サディストではないから私も分からないわよ」

阿求「リアさんは何か恋愛話を知らないのですか?」

レミ「妖精にそれ聞く?」

阿求「妖精同士の恋愛とかないんですか?」

レミ「一部を除いて基本的に子供レベルなのに恋愛なんて始まらないわよ」

阿求「残念です」

レミ「恋愛って言えば、最近人里とかで恋愛はないの? 妖怪と人間とか。最近増えてきたみたいだしあってもおかしくないと思うけど」

阿求「………あ、すみません用事を思い出したので今日はここまでで。ありがとうございました」

826: 2013/10/30(水) 20:54:49 ID:Yh2u3Ocg
レミ「まだ昼。日が高いわねぇ」

レミ「何か買って帰ろうかしら、ってそういえばお金持ってないのよね」

魔理沙「お、レミリアじゃないか」

レミ「今はリアって呼んで頂戴」

魔理沙「ところで、何をしてるんだ?」

レミ「暇だから散歩」

魔理沙「散歩ねぇ。………暇なら香霖堂でも行こうぜ」

レミ「え? 別にいいわよ」

魔理沙「まぁまぁ。それじゃあ飛ばすぞ?」

レミ「ちょ、離しなさいよ。きゃぁあああああぁああ!!」

魔理沙「ひゃっほう!!」ビュンッ

827: 2013/10/30(水) 20:59:43 ID:Yh2u3Ocg
香霖「僕の店は休憩所ではないんだよ?」

魔理沙「まぁまぁ」

レミ「はぁ、氏ぬかと思った」

香霖「もう気分は大丈夫なのかい?」

レミ「朱鷺子のおかげで大分楽になったわ」

朱鷺子「気にしなくていいわ」ドヤァ

香霖「まぁいい。適当に商品でも見てるといいよ」

魔理沙「なぁなぁ。扱い違わないか? 私にも優しくしてくれよー」

香霖「前科あるかないかの違いだよ。優しくして欲しかったらたまには商品を買っていってくれ」

魔理沙「お金を払って優しくしてもらうってなんか違わないか?」

香霖「真顔で言わないでくれ。こっちだって毎回君の壊したものや食べるものを無償で提供できるほど裕福じゃないんだよ」

レミ「そうなの?」

香霖「最近客がこなくてね」

魔理沙「立地が悪いんだろ」

香霖「それは言わないでくれ」

828: 2013/10/30(水) 21:08:09 ID:Yh2u3Ocg
レミ「でも魔理沙の店だって似たようなところにあるじゃない」

魔理沙「まぁ、私は風呂焚きから妖怪退治までなんでもこなすスーパー美少女なんでも屋だからな。必要とされてるんだよ」

香霖「僕だって必要とされる仕事だと思うけどね。ただ時期が悪いだけさ」

魔理沙「必要とされる職業か?」

香霖「これでも固定客がいるんだよ?」

レミ「え? いるの?」

香霖「その反応は少し傷つくな。寺の鼠の女の子が良く買いに来るんだよ」

魔理沙「星が無くした宝塔をな。一ヶ月に一回は落としてるんじゃないか?」

香霖「常連だから良心的な値段で売ってあげているよ」

魔理沙「ただで返せよ」

829: 2013/10/30(水) 21:17:33 ID:Yh2u3Ocg
レミ「ねぇ。これは何?」

香霖「あぁ、それは犬の言葉を翻訳する道具だよ。皆同じようなことしか喋らないけどね」

魔理沙「なぁ、これをくれ」

香霖「君は清清しいほどにずうずうしいね。親しき仲にも礼儀ありという言葉を知らないかい?」

魔理沙「利他主義が大切って聖が言ってたぜ」

香霖「あいにくだけど僕は仏教じゃない。利他者の精神は大切だと思うが、それとこれは話が別だ」

香霖「そんなことよりツケを返してもらえないとこれからしばらく困るんだけど」

魔理沙「あぁ、今度もって来るぜ」

レミ「魔理沙が人に物を返すなんて珍しいわね。異変でも起きるのかしら」

魔理沙「失礼だな。こんなことで異変が起きるわけないだろう? なぁ、香霖」

香霖「そうだね。異変が無いほうが平和でいいよ。それより、外はもう暗くなってきているがいいのかい?」

レミ「あ、そうね。もう帰るわ」

香霖「魔理沙送っていってあげてくれ」

レミ「え、いいわよ」

魔理沙「そうだな。危ないし。じゃ、いくか」

830: 2013/10/30(水) 21:20:19 ID:Yh2u3Ocg
レミ「ただいま、男」

男「おかえりなさいませ。レミリア様」

レミ「これで、戻してくれるのね」

男「えぇ。それではパチュリー様のところへ帰りましょうか」

レミ「久しぶりね」

男「えぇ。久しぶりのレミリア様です」

レミ「あ、どうする? 結婚式」

男「咲夜さんやパチュリー様に知られると大変なことになりそうなので、しばらくは伏せておきましょう」

レミ「うー、仕方ないわね」

831: 2013/10/30(水) 21:25:56 ID:Yh2u3Ocg
美鈴「こないだまでお嬢様、大人しく仕事してくれてたのですけど。また元に戻りましたね」

咲夜「でも、家事を手伝ってくれたりするわよ?」

美鈴「紅魔館のトップがメイドの真似事なんていいんですか?」

咲夜「私はお嬢様がやりたいように。それを邪魔することはしないわ」

レミ「美鈴~咲夜~」てとてとてと

美鈴「噂をすれば。どうかされましたかお嬢様」

レミ「私特製ダークネスムーンブレイクカリスマてんこもりDXプリンアラモード~赤い月に花束を添えて~の味見をして頂戴」

美鈴「わぁ、何がなんだか相変わらず分かりませんね」

咲夜「分かりましたわ。では美鈴。行くわよ」

美鈴「まぁ、美味しいものが食べれるならありがたいですね」

レミ「ふふーん。味は保障するわよ」

832: 2013/10/30(水) 21:32:41 ID:Yh2u3Ocg
美鈴「う、大きいですね」

レミ「私のカリスマを表現してみたわ」

咲夜「では、いただきますわ」ぱくっ

美鈴「どうですか? 咲夜さん」

咲夜「美味しいですわ。お嬢様」

レミ「当たりまえでしょ。なんてったってこの私だもの」

美鈴「あ、本当だ。美味しいですよ、これ。見た目も赤くて素敵ですし」

レミ「赤ワインのジュレでプリンを赤くしたわ」

833: 2013/10/30(水) 21:34:49 ID:Yh2u3Ocg
美鈴「まぁ、しいて欠点をあげるとするなら」

レミ「な、これに欠点があるの?」

美鈴「さすがにバケツプリンはキツイです」

咲夜「ご馳走様でしたわ」

レミ「咲夜は食べたわよ?」

美鈴「え!? あ、本当だ。もうなくなってる。は、まさか時を止めて、どこかに隠しましたね!!」

咲夜「証拠がないわ。言いがかりよ」

美鈴(どうやって時を止めたことの証拠を手に入れればいいんでしょうか)

咲夜「さ、食べなさい。美鈴」

美鈴「こうなったら意地です。紅魔館の門番の力を見せてあげますよ!!」

834: 2013/10/30(水) 21:39:17 ID:Yh2u3Ocg
美鈴「プリンには勝てなかったよ。気持ち悪いです」

咲夜「でも全部食べたじゃない。お嬢様大変美味でしたわ」

美鈴「ご馳走様です、お嬢様」

レミ「今度また作ってあげるわよ」

美鈴「まじですか(うわぁ! 楽しみです)」

咲夜「美鈴、逆」

レミ「わ、分かってるわよ今度は小さくするわよ。いや、私のカリスマは小さくならないわよ?」

咲夜「わかっておりますわ」

レミ「まぁ常識よね。ふわぁ」

咲夜「お嬢様。お部屋に戻られたらいかがでしょうか。後片付けはしておきますので」

レミ「そうね。任せるわ。男ー。一緒に寝るわよー」

咲夜「え?」

美鈴「え?」

レミ「あ」

おわり

835: 2013/10/30(水) 21:40:54 ID:Yh2u3Ocg
レミリアのルートと咲夜のルートはまた今度ちゃんと書きたいですね。

次のルート パチュリーまたは小悪魔

>>836

836: 2013/10/30(水) 21:43:13 ID:bfinMKO2
ボロったwwwww
パッチェさんで

840: 2013/11/01(金) 22:05:25 ID:yCGvpkKQ
男「失礼します」

こあ「あ、男さんどうかなされたんですか?」

男「パチュリー様に御客人がいらっしゃっています」

アリス「失礼するわ」

こあ「あ、アリスさん。お久しぶりです」

アリス「そうね一ヶ月ぶりね。これ、紅茶の茶葉」

こあ「どうも毎度毎度ありがとうございます。パチュリー様なら奥で本を読んでますよ」

アリス「いつものところね。それじゃあありがとう執事さん」

男「いえ。それでは失礼します」

こあ「あ、男さん。待ってください」

男「はい? なんでしょう」

こあ「この茶葉を使って紅茶を入れてきてもらえないでしょうか。本当申し訳ないんですが今手が離せなくて」

男「分かりました」

841: 2013/11/01(金) 22:08:04 ID:yCGvpkKQ
男「失礼します」

こあ「あ、男さん。ありがとうございます。パチュリー様達はいつもの所にいるのでお願いします」

男「分かりました。所であの方は一体」

こあ「アリスさんですよ。人形遣いで魔術師で紅茶にも詳しいし料理も上手で素敵な方なんですよ。紅魔館にはパチュリー様とのグリモアの共同研究でちょくちょく来てますよ」

男「そうですか。ありがとうございます。それでは」

こあ「ありがとうございます。こんどお礼に何かしますね~」

842: 2013/11/01(金) 22:27:42 ID:yCGvpkKQ
男「パチュリー様、アリス様。紅茶とお菓子をご用意させていただきました」

アリス「ありがとう執事さん。そこに置いといてもらえるかしら」

パチェ「私もそこでいいわ」

男「分かりました。では冷めないうちにどうぞ」

パチェ「待ちなさい男」

男「はい、何か御用でしょうか」

パチェ「このグリモア。簡単に言えば魔道書なんだけど、月の魔力についての本なのよ。狼人間の貴方なら何か分かるんじゃない?」

アリス「あぁ、この執事さん。ワーウルフだったのね」

男「月の魔力ですか。少し見させていただいてもよろしいでしょうか」

パチェ「いいわよ。でも魔力を持っているから気をつけてね」

男「はい。………これなら少しですが、狼人間に伝わる伝承と似たような部分がありますのでなんとかなると思います」

パチェ「へぇ、言って見るものね。じゃあ申し訳ないけど今日はここで研究を手伝ってもらえないかしら。咲夜とレミィには私から言っておくわ」

男「分かりました。お手伝いします」

アリス「よろしくね。執事さん」

843: 2013/11/01(金) 22:35:23 ID:yCGvpkKQ
アリス「で、結局分かったことがこの本は月の光を使って魔力を高める秘術と月の光を用いた魔術、あとは月の都の情報が数点ね」

パチェ「まだ解読できてない部分はあるけど、そこはブラックボックスとして処理しましょう。現時点では偶然でも起きない限りどうしようもないわ」

男「あまりお役に立てずに申し訳ありません」

パチェ「十分役に立ったわよ」

アリス「迷惑かけてごめんなさいね」

男「いえ、お役に立てたのなら嬉しいのです」

パチェ「………あら、もう夜なのね」

アリス「嘘、もうそんな時間?」

男「家までお送りします」

アリス「大丈夫よ。これでも魔女だから」

男「差し出がましい真似をしてすみませんでした」

パチェ「外まで送ってくわよ」

844: 2013/11/01(金) 22:41:05 ID:yCGvpkKQ
パチェ「はいこれ、グリモア」

アリス「別に貴方の図書館で保管しておいて良かったのよ?」

パチェ「うちには月の都恐怖症が一人いるからね」

アリス「そういう事ね。なら持って帰る――――っ!」

バシュッ

パチェ「魔力の暴走!?」

男「パチュリー様! アリス様!!」

アリス「パチュリー、危ないわよっ」

パチェ「これでも七曜の魔女、月の魔法ならお手のも、の」

男「パチュリーさ」

パシュッ

アリス「―――消えた?」

845: 2013/11/01(金) 22:48:21 ID:yCGvpkKQ
パチェ「いたた、なにここ」

男「どこでしょうか、何か不思議な世界ですが。まるで童話のような」

パチェ「おそらくグリモアの中に吸い込まれたのかもしれないわ。というか十中八九そうでしょうね」

男「パチュリー様は落ち着いておられますが、もしかしてすでに出る方法を知ってるのですか?」

パチェ「騒ぐよりは落ち着いてるほうがいいでしょ。グリモアの脱出の仕方なんか知らないわよ。それにしても意思を持ったり魔宮化するなんて結構古い本だったのね」

男「どうしましょう」

パチェ「あぁ、そういえば男は食べないと氏ぬのよね。とりあえず進んでみましょう。とどまっているよりは良いかもしれないわよ? 保障はしないけど」

男「そうですね。このままではどちらにしろ餓氏するかもしれないので進みましょう」

パチェ「決断が早い男は好きよ」

846: 2013/11/01(金) 22:52:32 ID:yCGvpkKQ
男「深い森ですね」

パチェ「そうね。飛べればいいんだけど、飛べないわ。この調子だと魔法も万全に使えそうにないわね」

ガサガサッ

男「!?」

パチェ「良かったわね。食べ物かもしれないわよ」

ガサッ

上海「シャンハーイ!」

蓬莱「ホーライ!」

パチェ「これは、アリスの人形ね。またなんでこんなところに」

男「えっと害はないのですか?」

パチェ「これが本当にアリスの人形ならね。あらなにか手紙を持ってるわよ」

男「そうですね」

パチェ「男。取りなさい」

男「………分かりました」

847: 2013/11/01(金) 22:57:53 ID:yCGvpkKQ
『そこはグリモアの中よ。とりあえず私は魔理沙と協力して助ける手段を探してみるけど、そっちもできるだけ頑張って頂戴。上海と蓬莱を送り込んで置くから何かあったらその2人を使って知らせて』

パチェ「これで確定ね。とりあえず出る手段を探さないといけないみたいだけど」ナデナデ

上海「シャンハーイ」

男「人形を送り込めるなら他に何か送り込んでもらえるのではないでしょうか」

蓬莱『残念だけどそれは無理よ』

男「!?」

蓬莱『送り込めるものは生物ではないことが条件みたい。それにあまり大きなものも駄目みたいね。これ結構魔力使うからもう切るわ。それじゃあ頑張ってね』

パチェ「だって、どうする?」

男「もうどうしようもないので進みましょう」

蓬莱「ホーライ」うむうむ

849: 2013/11/02(土) 21:12:18 ID:zgOV66tQ
男「歩いても歩いても森ですね」

パチェ「そうね」ふわふわ

上海「シャンハイ?」

男「どうかされましたか、上海さん」

上海「シャンハーイ」つ

男「あっちがどうかされまし」

がさがさっ

男「ひっ」

パチェ「情けないわね。男でしょう?」

男「そういいながら私を盾にしないでください」

パチェ「私は女の子だもの」

ガサッ!

男「!!」

鈴仙「あわわ~ 遅刻です遅刻です。姫様に怒られてしまいます!!」ぴょんぴょんぴょん

鈴仙「あわあわ、師匠にも怒られる~!!」ぴょんぴょん

850: 2013/11/02(土) 21:14:31 ID:zgOV66tQ
男「あれは」

パチェ「鈴仙ね。変な格好してたけど」

男「どうしましょう」

パチェ「このままだと手がかりはないままだし追いましょう」

男「はい」

上海「しゃんはーいっ!」がおー

蓬莱「ほーらい!」がおー

鈴仙「きゃあ!? 変なのが追いかけてくる!!」

パチェ「ほほえましいわねー」ふわふわ

男「パチュリー様も急いでください!!」

パチェ「わかったわ」バシュンッ

男「!?」

851: 2013/11/02(土) 21:17:59 ID:zgOV66tQ
鈴仙「ひーん!」

パチェ「むきゅっ!!」ドゴッ

鈴仙「」

パチェ「上海、腕と足縛りなさい」

上海「シャンハーイ」ぐるぐる

男「パチュリー様!?」

パチェ「捕獲成功よ」

男「今何が起きたんですか?」

パチェ「ただの体当たりよ。魔力で超加速させた」

男「でもさっき飛べないって」

パチェ「飛んでないわ。凄いスピードでふわふわしてただけ」

男「………」

上海「シャンハイッ!」ケイレー

パチェ「ご苦労様」

852: 2013/11/02(土) 21:33:26 ID:zgOV66tQ
パチェ「ほら、起きなさい」

鈴仙「う、うぅん。はっ! 遅刻遅刻ってきゃっ! 私縛られてる!?」

パチェ「なんで、鈴仙がここにいるの?」

鈴仙「鈴仙って誰のことです!? 私の名前は白兎ですよ!?」

パチェ「白兎? もう面倒だから鈴仙って呼ぶわね」

鈴仙「酷いです! ってそんな事より早く姫様のところに行かないといけないんですぅ! ほどいてください!」

パチェ「断るわ。ここはどこなの?」

鈴仙「何言ってるんですか。ここは不思議の国ですよ」

パチェ「あー、そうなのねつまりハートの女王に会いにいかなきゃいけないのね」

鈴仙「ハートの女王? 違いますよ。私がこれから会いに行くのは、なよ竹のかぐや姫の所で舞踏会があるのです!」

パチェ「………本当に不思議の国ね」

854: 2013/11/07(木) 06:50:58 ID:UdxDnK8A
鈴仙「というわけなので離してください」

パチェ「あら、それなら都合がいいわ。私もじつはお姫様で舞踏会に呼ばれているのよ」

鈴仙「え、そうなんですか? 失礼ですがどこの国の王女様でいらっしゃられますか?」

パチェ「アザディスタン王国第一皇女のマリナイスマールよ。ちゃんとアザディスタンに伝わる伝説の格闘技。MQNS-AM(ムキュンザム)も使えるわ」

男「!?」

鈴仙「貴方があのマリナイスマールなのですね。失礼しました。では付いてきてください」

男「え、いいのですか?」ボソッ

パチェ「色んな話が混ざってるからいいかなと思ったら本当に良かったわ」ボソッ

鈴仙「みなさーん! こっちですよー!!」

855: 2013/11/07(木) 07:09:35 ID:UdxDnK8A
パチェ「どんどん竹林になってきたわね」

男「これって、もしかしなくてもあれですよね」

パチェ「永遠亭でしょうね」

鈴仙「ここです」

パチェ「案の定ね」

鈴仙「お入りください。他の姫様もお待ちしておりますよ」

パチェ「入るわよ、男、上海、蓬莱」

鈴仙「ごゆっくり~」

856: 2013/11/07(木) 07:13:50 ID:UdxDnK8A
パチェ「失礼するわ」

輝夜「? 貴方は誰かしら」

パチェ「マリナイスマールよ」

輝夜「え!? 本当に!?ファンです! サインください!! そしてもしかすると隣にいるのは刹那なのかしら!?」

男「男と申します」

パチェ「さらさらっと、ところで貴方はかぐや姫ね」

輝夜「そうよ、私が天上天下最強美人のかぐや姫よ」

パチェ「他の姫様も紹介してもらえないかしら」

輝夜「サインも貰っちゃったしいいわよ。みんなー! 集合ー!! しゅーごー!!」

863: 2013/11/12(火) 20:51:46 ID:lOpP5bJc
輝夜「じゃあ張り切ってどうぞ!」

レティ「白雪姫よ」

パチェ「ふとm」

レティ「あ?」ギロッ

パチェ「なんでもないわ」

紫「眠り姫よ」

パチェ「うわきつ」

紫「何かいったかしら?」

パチェ「いいえ、なにも」

針妙丸「親指姫ですよっ」ドヤァ

パチェ「うわ、そのままなのね」

針妙丸「え?」

866: 2013/11/12(火) 21:02:57 ID:lOpP5bJc
わかさぎ姫「人魚姫です!」

パチェ「いや、あんた元から姫じゃないの」

わか「?」

パチェ「なんでもないわ」

みすち「歌姫ですよ!!」

パチェ「………」

みすち「無視ですか!?」

影狼「ら、ラプンツェル///」

男「影狼さん!?」

影狼「!?」

パチェ「男、別人よ」

男「そうでした」

咲夜「木花之開耶姫よ」

パチェ「え、あ、えぇ?」

男「可愛らしいですよ咲夜さん」

867: 2013/11/12(火) 21:16:33 ID:lOpP5bJc
咲夜「………ナンパ?」

みすち「きゃーっ!! ロマンスですよロマンス!!」

咲夜「お断りするわ」

男「………なぜ」

パチェ「男は下心を少しもったほうがいいんじゃない?」

上海「しゃんはい」ウムウム

輝夜「以上が、今いる姫なのだけど」

パチェ「ありがとう。男、ちょっときて」

男「なんでしょう」

868: 2013/11/12(火) 21:17:43 ID:lOpP5bJc
パチェ「大変、これ何して良いか全然分からないわ」

男「え!?」

勇儀「ひゃっはー!! 姫をだせー!!」ガシャーンッ

萃香「酒もだせー!!」パリーンッ

華扇「甘いものもだー!!」ブオンッ

コンガラ「すみません、失礼します」ガチャ

パチェ「おぉ、なんてご都合主義。行きなさい、男」

男「無理です」

869: 2013/11/12(火) 21:29:52 ID:lOpP5bJc
パチェ「でもあの鬼やっつけないと話進まないわよ」

輝夜「助けてー! 誰かー!!」

パチェ「ほら」

男「う、わ、分かりました」

蓬莱『多分氏んでも大丈夫だから頑張りなさい』

男「多分ですか………」

パチェ「ほら行って来なさい。男の子でしょ」ドンッ

勇儀「あ?」

男「い、いえ」

コンガラ「どうかしましたか?」

男「あの、目的は、なんでしょうか」

勇儀「酒とつまみ」

萃香「酒」

華扇「甘い物」

コンガラ「あとは少しのお金がもらえれば」

870: 2013/11/12(火) 21:35:36 ID:lOpP5bJc
男「だそうです、ぱt、マリナ・イスマイール様」

パチェ「知らないわよ。倒してきなさいよ」

男「無理です。あの鬼を宴会に参加させるのが吉かと」

パチェ「大立ち回りしないの?」

男「いくら狼男でも鬼は無理です」

パチェ「期待はずれね」

男「う」グサッ

パチェ「ってことだけど、どうする?」

輝夜「うーん。宴会が楽しければそれでよし!! 金はある!!」

コンガラ「いいのですか?」

輝夜「私は一向に構わん!」

コンガラ「ありがとうございます」

『こうして、鬼と姫は仲良くなり、今では定期的に宴会を開く仲になりましたとさ。めでたしめでたし』

パチェ「な、なんの声これ!?」

男「せ、世界が歪んで――――」

872: 2013/11/19(火) 20:00:38 ID:9SjUvDZ2
パチェ「うぇっ。気持ちわるい………。で、ここはどこなのよ」

男「どうやらどこかの屋敷のようですね」

蓬莱「ほらーいっ!」ばたばた

上海「しゃんはい!?」

パチェ「蓬莱がツボにはまってるわよ。助けてあげなさいよ」

男「大丈夫ですか」すぽっ

蓬莱「ほーらい」ほっ

ガチャ

さとり「シンデレラ、ご飯のしたくはまだかしら。お人形で遊んでる暇があったら早く作りなさい」

パチェ「次はシンデレラねぇ。というか私料理作ったことないわよ」

さとり「あ、パチュリーお姉さま。お母様が呼んでらしたわよ」

パチェ「!?」

男「シンデレラって私ですか!?」

パチェ「誰が得するのよこれ」

873: 2013/11/19(火) 20:27:50 ID:9SjUvDZ2
男(一応料理は作れますが)ことこと

男「ずずっ。大丈夫ですね」

男(心配なのは)

青娥「いい? 貴方たちは王子様と結婚して玉の輿になるのよ!」

パル「分かったわ」

さとり「分かってるわ」

パチェ「えぇ~」

男(パチュリー様ですよね)

パチェ「ちょっとシンデレラ代わってよ」

男「え!?」

青娥「灰かぶりなんて駄目よ!!」

パチェ「シンデレラは料理が美味くて、掃除も出来て家事が一通りできるなんて妬ましいから駄目!!」

男「えっと、ありがとうございます?」

さとり「割とどうでもいいけど、なんとなく駄目よ」

青娥「多数決の結果やっぱり駄目よ」

874: 2013/11/19(火) 20:30:56 ID:9SjUvDZ2
パチェ「気分はドナドナね」

男「では行ってらっしゃいませ」

青娥「帰ってくるまでに、家事を全て終わらせておくのよ!」

男「はい」

パル「風邪を引いて看病してもらうなんてことになったら妬ましいからならないように」

男「はぁ、分かりました」

さとり「プリン作っておいて」

男「かしこまりました」

パチェ「代わって」

男「諦めてください。ドレスとってもお似合いですよ」

パチェ「パジャマに着替えたい」

875: 2013/11/19(火) 20:48:52 ID:9SjUvDZ2
男(これで家事をしていたら魔女が現れるはずなんですが)

魅魔「おっす」どろんっ

男「あの、魔女さんですか?」

魅魔「そうだけど」

男「では、私も舞踏会に行きたいのですが」

魅魔「おっけーおっけー。じゃあこれを着るんだ。ドレスにガラスの靴」

男「………あのこの服じゃ駄目ですか?」

魅魔「駄目だ」

男「………分かりました」

魅魔「じゃああたしはそこにある人形を馬車と馬に変えてくるから」

上海「しゃんはいっ!?」

蓬莱「ほーらいっ!?」

876: 2013/11/19(火) 20:54:56 ID:9SjUvDZ2
男(………氏にたい)

魅魔「よし、じゃあ城に向かうか」

男「………お願いします」

魅魔「あぁ、忠告をしておくけど、この魔法は日が変わると同時に解けるから12時までには家に帰るんだよ?」

男「あ、はい。分かりました」

魅魔「じゃあ出発だな」

男(そういえば王子様は誰なのでしょうか。今までの通りだと知っている人だと思うのですが)



パチェ「はぁ。人が多い場所は嫌なのよね。疲れるし、うるさいし。というか王子とやらはまだ来ないのかしら」

パル「もうすぐ王子様が来るらしいわよ」

パチェ「やっと? ずいぶん待たせるのね」

さとり「王族ですからね」もぐもぐ

パチェ「何食べてるの?」

さとり「アイスバインです」

パチェ「なんか強そうな名前ね」

877: 2013/11/19(火) 21:00:42 ID:9SjUvDZ2
ざわざわ

パチェ「向こうが騒がしくなったから、きたみたいね。見に行くだけ見に行ってみましょうか」

さとり「あ、私はここで食べてるので」

パチェ「何しにきたのよ。いや、私も正直食べてたいけど」

パル「体重が………さとりが妬ましいっ」

パチェ「行くわよ」

パル「はぁ、皆綺麗なドレス。妬ましい妬ましい」

パチェ「姉妹揃って何しにきたのかしらね。あー。人ごみで見えないわね」

???「ようこそ、私の舞踏会へ」

パチェ「え? この声って」

美鈴「私が王子の紅 美鈴です」

パチェ「………キャストミスってレベルじゃないわよ」

878: 2013/11/19(火) 21:12:00 ID:9SjUvDZ2
パチェ「なにあれ、舞踏会と武闘会を間違えたとかそんなオチじゃないわよね」

パル「踊りに行くわよ」

パチェ「やっぱり踊るのよね。ステップとか一切分からないわよ」

椛「踊られる方は、整理券をお持ちになってくださーい」

パチェ「アトラクションかよって言いたくなるわね」

パル「整理券取ってきたわよ」

パチェ「26番、ね。美鈴なのに並ぶ人が多いのね」

パル「格好良くないかしら。妬ましいけど」

パチェ「そう? 格好良いならまだ、男、じゃないシンデレラのほうが格好良いと思うけど」

ガチャッ

男「はぁ、はぁ。間に合いましたね」

パチェ「………前言撤回で」

881: 2013/12/19(木) 22:48:30 ID:h0EMen2s
美鈴「ふふっ。どうやら最初に私と踊るのはあなたのようですね」

男「え!? 美鈴さん!?」

美鈴「えぇ。紅 美鈴です。お相手、お願いできますか?」

パチェ「うわ、マジないわ」

男「え、えぇ」

美鈴「不思議ですね。あなたとは初めて会った気がしない」

男(一応私は毎日顔合わせているんですけどね)

美鈴「そう、なぜか凄い体が疼く」

男「?」

美鈴「戦わずにはいられないっ!!」

男「!?」

パチェ「舞踏会が武闘会に………。なんてベタな」

882: 2013/12/19(木) 23:24:26 ID:h0EMen2s
美鈴「あはは、楽しいですね!!」ズガガッ

男「あぶないですっ」ヒョイヒョイヒョイ

パチェ「あ、これ美味しい」

ゴーン ゴーン

男「あ、魔法が」

美鈴「隙あり」シュバッ

男「痛っ それでは、私は帰ります!!」タタタッ

パチェ「さて、私も帰ろうかしら」

美鈴「あ、行ってしまった」

美鈴「頬に傷のある乙女か。必ず見つけ出してみせる」

パチェ(? 乙女?)

885: 2014/01/05(日) 00:10:32 ID:5kMjjxPQ
パチェ「何、女装に目覚めたの?」

男「いえ、かくがくしかじかで」

パチェ「かくがくしかじかじゃあ分からないわよ!」

男「えっ」

蓬莱『童話の物語に沿うみたいね。わかってると思うけど」

パチェ「だからっておかしいでしょ」

男「ですよね。なぜ私が」

蓬莱『パチュリーよりはおしとやかじゃないからかしら』

パチェ「ああん?」

蓬莱「ほらーい!!」ジタバタ

パチェ「ちっ。あいつ切りやがったわ」

男「どうしましょうか」

パチェ「話ではガラスの靴をたよりに貴方を探し出すのだけど、両方ちゃんと履いて帰ってるし、どうなのかしら」

男「しかし結婚はできませんよ」

パチェ「ふりでいいんじゃないの? さっきみたいに天の声が出て場面が変わるわよ」

886: 2014/01/05(日) 00:16:08 ID:5kMjjxPQ
~数日後~

パチェ「なんでこうなった」

男「な、なぜでしょうか」

パチェ「信じたくないわよ。ある日広場にステージが出来て、その中で貴方が戦うことになるなんて。どこがシンデレラよ」

男「しかも私が負ければ結婚ですからね」

パチェ「美鈴に勝てるの?」

男「おそらく。しかし」

パチェ「勝てばなんだかんだでオチはつくでしょ。行って来なさい。私は今回関係ない」

男「そんな」

パチェ「仕方ないじゃない。タオルでも投げろって言うの?」

男「分かりました。勝ってきます。パチュリー様のために」

パチェ「がんばりなさい、私のために」

887: 2014/01/05(日) 00:20:36 ID:5kMjjxPQ
神綺「あぁ。その魔本はねぇ」

アリス「知ってるの? ママ」

神綺「作ったの私だもの」

アリス「え?」

神綺「アリスちゃんに使いたかったんだけどねぇ」

アリス「ていっ」

神綺「いたいっ。お母さんを蹴るなんて、反抗期かしら」

アリス「ママが原因だったのね。早く出してよ」

神綺「無理」

アリス「え?」

神綺「ある条件を満たせばすぐにでも出てこれるけど、その条件を満たせなければ何をしても出てこれないのよ。しかも防炎防水防虫耐衝撃抗菌無臭加工よ」

アリス「なんでそんな無駄で面倒なことを」

神綺「なんてったって、うふふ」

アリス「うふふが気になるけど、その条件って何よ」

神綺「それはね―――――」

889: 2014/01/10(金) 17:04:44 ID:7u5er1TA
美鈴「ふふ、あなたの勝ち、ですね」ドサッ

男「か、勝った?」

男(現実の美鈴さんほどの強さではないとはいえ、それでも十分)

パチェ「お疲れ様。格好良かったわよ」

男「パチュリーさ―――」グワンッ

パチェ「また、これね」グワンッ

男(世界が歪んで………)

890: 2014/01/10(金) 17:30:02 ID:7u5er1TA
上海「シャンハーイッ!! シャンハーイッ!」ぱたぱた

男「う、ここは」

パチェ「おはよう。ここはある村の小屋みたい。少し見回ってみたんだけど昔の日本みたいよ。あと服も着物になってるわ」

男(本当だ)

パチェ「日本が舞台の昔話ってなにがあるかしら。ももたろう? うらしまたろう?」

男「とりあえず外に出てみましょうか」

蓬莱『ほらーいー、じゃない、私よ。アリスよ。外に出る方法が見つかったわ」

パチェ「本当?」

蓬莱『それが、ちょっと困った方法でね』

パチェ「何よ。こっちは男が女装したりしたんだからそれをそうそう超える条件なんて」

蓬莱『対象になった男女が、えっとその、恋しないといけないって』

パチェ「――――え?」

蓬莱『というわけだから、通信終わりっ!!』

891: 2014/01/10(金) 17:34:41 ID:7u5er1TA
パチェ「ちょっと、待ちなさい。アリス!? アリス!?」ガタガタ

蓬莱「ホラーイッホラーイッ」ジタバタ

男「どうかしましたか、パチュリー様!」ガチャッ

パチェ「男、落ち着いて聞いて頂戴」

男「は、はい」ゴクリ

パチェ「この世界に永住が決定したわ」

男「えぇー!?」

893: 2014/01/10(金) 21:07:00 ID:7u5er1TA
男「パチュリー様が好きというわけではないのですがさすがに人生を犠牲にしてもいいと思うほどに嫌われているのはさすがに少し堪えるのですが」

パチェ「仕方ないじゃない。この数百年単位で色恋に興味なかった私がいまさら誰かを愛せるとでも? そもそも恋がなんなのかすらわからないわ」

男「そうですか。じゃあ私もアリスさんが何とかしてくれることを信じて待ちます。とりあえずこんな田舎では住みにくいと思うのでまず話を進めましょう」

パチェ「そうね。さすがにこの田舎では暮らしにくいわ。近くに川があったからたぶん桃太郎かしら」

男「そうですね。探しにいきましょう」


パチェ「

894: 2014/01/10(金) 21:13:04 ID:7u5er1TA
パチェ「………桃なんて流れてこないわよ」

男「では竹取物語でしょうか」

パチェ「もしくは金太郎? 田舎が舞台の昔話とかいくらでもあるわよ」

男「どうしましょう」

パチェ「これはここに暮らすことを念頭に置いたほうがいいかもしれないわ」

男「そう、ですね。運のいいことに小屋の前には畑がありますし、農業でもして過ごしましょうか。私は数ヶ月も食べないと餓氏してしまうので」

パチェ「そうね。農業の知識は一応あるし」

男「では始めましょうか、畑は荒れてますからいろいろやることがありそうです」

895: 2014/01/10(金) 21:19:41 ID:7u5er1TA
~数ヵ月後~

村人「いやぁ、いきなり来たときは驚いたけど、力持ちで助かるなぁ」

男「いえいえ、よそ者の私たちをおいてくださり感謝しております」

村人「そういえば、娘さんは元気にしてるかい?」

男「最近風邪気味みたいですが、元気ですね」

村人「そりゃいけねぇ、風邪を拗らしてはいけないから早めに医者に見てもらえよ?」

男「そうしたいのですが、お金が」

村人「貧乏なのはどこも一緒か………おっといけねぇ、女房が呼んでたんだった」

男「そうですか。それでは、奥様に大根をいただきありがとうございましたとお伝えください」

村人「おう、気をつけてな」

上海「シャンハイッ!!」とてとて

蓬莱「ホラーイッ!」とてとて

男「あ、どうしましたか上海さん蓬莱さん。あまり目立っては」

上海「シャンハイッ」オイデオイデ

男「?」

896: 2014/01/10(金) 21:27:34 ID:7u5er1TA
ガラッ

パチェ「ぜぇ、ぜぇ。けほっけほっ」

男「パチュリー様!?」

パチェ「おと、こね。大丈夫、だか、ら。けほっ」

男(明らかに重症だ。熱も高い。環境が悪かったのが原因でしょうか)

男「パチュリー様。私がなんとかしますから、待っててくださいね」

パチェ「けほっげほっ。お金もないのに、どう、するのよ」

男「………なんとかしますから。私はパチュリー様を見頃しにできません」

パチェ「大げさ、ね」

男(といってもどうすればいいのか。お金がないから薬は買えない………となると、盗むしか)

パチェ「はぁ、はぁ………」

男(………ごめんなさい。お医者さん)

897: 2014/01/10(金) 21:31:51 ID:7u5er1TA
ざぁああぁああああ

パチェ(外………雨。男はまだ帰ってこないのかしら)

ガラッ

男「ただいま戻りました。パチュリー様。薬を買ってきましたよ」

パチェ「え………」

男「お給金のよい仕事があったのですよ。少し疲れましたが」ニコッ

パチェ「そう………ありがとう。男」

男「いえ。パチュリー様のためですから」

パチェ「別に私のことなんて放っておけば、いいのに」

男「私はパチュリー様のことが好きですから」

パチェ「え」

男「ちょっとすみません。疲れたので寝ますね」

パチェ「ちょっと、さっきのって………男? 男?」

男「すぅ………すぅ………」

898: 2014/01/10(金) 21:35:00 ID:7u5er1TA
~次の日~

パチェ「大分気分がよくなったわ」

男「よかったです」

パチェ「今から仕事なの?」

男「はい」

パチェ「今日ぐらい休んでも」

男「いえ、がんばらないといけないですから」

パチェ「そう。じゃあがんばってね」

899: 2014/01/10(金) 21:43:04 ID:7u5er1TA
パチェ(あぁもう、結局昨日のこと聞きそびれたし。どういうことよ。私のことが好きって。根暗よ? 外見だってそんな気にしてないから良いとは思わないし。あ、もしかして紅魔館のみんなが好きとかいうオチかしら)じゃぶじゃぶ

奥さん「あら、男さんの娘さんじゃないかい。今日も洗濯物をしてえらいねぇ。風邪って聞いたんだけど大丈夫なのかい?」

パチェ「えぇ、男が薬を買ってきてくれたので」

奥さん「薬? 高かったでしょう?」

パチェ「男が昨日給料がいい仕事をやったらしいので、そのおかげで薬が買えました」じゃぶじゃぶ

奥さん「そうなの? そんなのがあったならうちのにもさせたかったわぁ」

パチェ「ふぅ。それでは、風邪にはお気をつけて」

奥さん「えぇ」

900: 2014/01/10(金) 21:48:43 ID:7u5er1TA
ざぁああぁああぁああああぁあ

パチェ「また大雨ね」

男「そうですね。最近多いですが」

パチェ「いやね。雨なんて」



地主「このままじゃ川が氾濫して村が流されちまう、どうすればいい」

永琳「人柱はどうかしら」

地主「人柱? でも人柱になりたいやつなんて」

永琳「なりたいじゃなくてすればいいのよ。心当たりがあるわ。こないだの大雨の日、風邪薬を盗まれたわ。そのときは誰だかわからなかったのだけど、最近来た男の娘が風邪薬を買ったっていったらしいのよ。少なくとも私は売ってないし、ここら辺に私以外の医者はいない。盗みでも犯罪は犯罪。人柱になってもらいましょう」

地主「う、うむ。そうだな。明日にでも」

永琳「えぇ。早いほうがいいわ」

901: 2014/01/10(金) 21:55:19 ID:7u5er1TA
ざぁあぁああああ

コンコン

男「はい」

地主「おぬし、医者の永琳宅から風邪薬を盗んだだろう。おぬしの娘が風邪薬を使ったらしいな。それが証拠じゃ」

男「………はい」

地主「こい」

男「わかりました」

パチェ「男? どこいくの?」

男「すぐ帰りますから、待っててください」

地主「さぁ、こい」

男「はい」

902: 2014/01/10(金) 21:56:49 ID:7u5er1TA
パチェ(男、遅いわね。迎えに行きましょうか)

パチェ「留守番よろしくね」

上海「シャンハーイッ!」コックリ

パチェ(でも、どこにいったのかしら)

がやがや

パチェ(川のほうが騒がしいわね。何かあったのかしら)

903: 2014/01/10(金) 22:01:56 ID:7u5er1TA
地主「すまんな」

村人「許してくれ、人柱をささげなきゃ、みんな氏んじまうんだ」

永琳「土をかけなさい」

ざっざっ

男(………アリスさん。あとはお願いします)

パチェ「何やって………男!?」

地主「この男は今から人柱になる。風邪薬を盗んだ罰としてな」

パチェ「人柱って、そんなの意味ないわよっ!!」

地主「意味はある。竜神様のお怒りを静めることができる。沈めなければみんなしんでしまうのだ」

パチェ「そんなのって」

男「パチュリー様。すみません一人にさせてしまいます」

パチェ「男!! 男!!!」

地主「誰かそいつを止めろ!!」

永琳「とまりなさい」がしっ

パチェ「男!! おとこぉおおおおおお!!」

904: 2014/01/10(金) 22:07:00 ID:7u5er1TA
村人「終わりました」

地主「これで」

パチェ「そんなのって、ないわよ」

パチェ「好きって言っておきながら、勝手にいなくなるとか、分けわからないわよ」

地主「これでみんな救われるのだ。父親の犠牲は無駄ではない」

パチェ「無駄? 無駄じゃないって!? 意味わからない理由で男を頃しておきながら!! 氏ぬならあんたが氏になさいよっ!! 水符「ベリーインレイク」ッ!!」

ゴォオォオオオオッ

永琳「川がっ」

地主「氾濫したか。遅かったのか?」

パチェ「あはははっ!! あんたらも一緒にっ!!」

ごぽごぽごぽ

905: 2014/01/10(金) 22:11:35 ID:7u5er1TA
パチェ「はぁ………はぁ………。わかったわ、これがなんなのか」

パチェ「雉も鳴かずば撃たれまいに、ね………」

パチェ「ふざけるんじゃないわよっ! いきなり恋しろなんていって、人の初恋を奪うだなんて!!」

ぐわんっ

パチェ「終わったから次の物語!?」

パチェ「ふざけるんじゃないわよ!!」

パチェ「ふざけるんじゃないわよぉおおぉおっ!!」

906: 2014/01/10(金) 22:14:29 ID:7u5er1TA
「――リー―――チュリー―――パチュリーっ!!」

パチェ「う、うぅん」

アリス「よかった目が覚めたのね」

パチェ「………出れたの?」

アリス「えぇ、両思いだったみたいね。こんな危ない本まm、母さんに頼んで封印してもらうから」

パチェ「えぇ、そうして頂戴………」

アリス「元気ないわね」

パチェ「そりゃそうでしょ、だって」

男「パチュリー様。目を覚まされたのですね」

パチェ「!!」

908: 2014/01/10(金) 22:19:02 ID:7u5er1TA
パチェ「幽霊じゃないの?」

アリス「あぁ、本の中で氏んでも、外に出たら生き返るわよ。あくまで物語だからって、どうしたのよ、へたりこんで」

パチェ「よかった、よかったぁ………」

男「あのパチュリー様?」

パチェ「男………」ギュッ

男「!?」

パチェ「もう勝手にどこか行かないで、お願い」

レミ「パチェ~………うぇ!?」

美鈴「さぁてお花に水を、ってえぇ!?」

こあ「………」パシャッ

アリス「………まぁ、なんていうか二人がハッピーエンドならいいけど」

男「………はい。もうどこにもいきません」

パチェ「えぇ………約束よ」



おわり

909: 2014/01/10(金) 22:21:01 ID:7u5er1TA
早足だったけど、それでも小悪魔に使えるのがあと90

なかなか厳しい

911: 2014/01/21(火) 22:49:37 ID:pLSCBL76
パチェ「小悪魔、ちょっと来なさい」

こあ「はいなんですかパチュリー様」

パチェ「図書館に新人の」

ここあ「久しぶりっ、お姉ちゃん」

パチェ「ここあを雇ったわ」

こあ「え、えぇええええぇえ!?」

912: 2014/01/21(火) 22:56:59 ID:pLSCBL76
こあ「ってことがあったんですよ。ひどいですよパチュリーさまぁ」ごくっごくっ

男「小悪魔さん。あんまり飲みすぎると体に障りますよ」

こあ「もう私は要らない子なんですよーだ」

みすち「そんなに落ち込まずに、きっとパチュリーさんにも理由があるんですよ」

こあ「私が役立たずだかたなのよー! おかみ熱燗追加!!」

みすち「だから飲みすぎですって」

こあ「私がいなくても代わりがいるもの」

男「小悪魔さんの代わりはいませんよ。小悪魔さんは小悪魔さんです」

こあ「………」ジーッ

男「どうかしましたか?」

こあ「じゃあ養ってくださいよ」

男「え?」

こあ「うぅ、やっぱり嘘だったんだ!! おかみ一升瓶!!」

男「え、えっと―――」

913: 2014/01/21(火) 23:01:28 ID:pLSCBL76
こあ「あー頭痛い。昨日飲み過ぎて記憶ないし………」

ここぁ「おはようお姉ちゃん」

こあ「おはよう………水持ってきて」

ここぁ「分かったよ」

こあ(あー、男さんに謝っとかないとなぁ。たぶん迷惑かけただろうし)

ここぁ「お待たせ。二日酔いの薬ももらってきたよ」

こあ「出来た妹を持って私は幸せよ、っと。はぁ、生き返る」

ここぁ「それにしてもお姉ちゃん昨日凄かったね」

こあ「………私何かしたの?」

ここぁ「男さんと結婚するって叫んでたよ。男さん格好いいもんね」

こあ「ぶっ! けほっけほっ」

ここぁ「急いで飲むからだよ」

こあ「え!? え!?」

914: 2014/01/21(火) 23:04:58 ID:pLSCBL76
こあ(どうしよう。迷惑かけまくってる。男さんに顔合わせづらいなぁ)

ここぁ「お姉ちゃん。お仕事行こうよ」

こあ「今日休んでいい?」

ここぁ「だーめ」

こあ「しくしく」





こあ(飲んで酔って絡むとか………駄目女確定だぁ。男さんのこといいなぁとは思ってたけどもうこれ無理だよ)

パチェ「おはよう。どうしたの暗い顔して」

こあ「パチュリー様。時間って巻き戻せませんか?」

パチェ「無理」

こあ「ですよねぇ」

915: 2014/01/21(火) 23:10:09 ID:pLSCBL76
パチェ「あ、そうそう小悪魔」

こあ「なんですか?」

パチェ「結婚祝いっていくら出せばいいの?」

こあ「へ? えっと2、3万ってところじゃないですか? 誰か結婚なさるんですか?」

パチェ「? あなたが結婚するんじゃないの?」

こあ「へ?」

パチェ「昨日紅魔館でみんなに伝えてたじゃない」

こあ「………」

こあ(昨日の私くたばれ☆ミ)

こあ「助けてくださいパチュリー様」ガシッ

パチェ「ちょっと、そんなに掴むと」

こあ「助けてくださいぃいいいい!!」グワングワン

パチェ「脱げるはだけるやめなさい!!」

こあ「いえすたでーわんすもあー!!」

パチェ「やめなさいっ!!」

916: 2014/01/21(火) 23:14:03 ID:pLSCBL76
パチェ「………ということは誤解なのね」

こあ「はい………残念ながら」

パチェ「残念って、男と結婚したいの?」

こあ「結婚願望はありますけど、私も乙女ですし。男さんいいなぁって思ってますけどそれだけですよ」

パチェ「男が告白してきたら?」

こあ「お願いします」

パチェ「即答ってことは男好きなの?」

こあ「そうですね。そういうことになりますね」

パチェ「じゃあ告白すればいいじゃない」

こあ「へ?」

パチェ「それで解決するじゃない」

こあ「え、だって男さんが私のこと好きなわけないじゃないですか。やだなぁ」

パチェ「貴方はそのマイナス思考やめなさいよ」

918: 2014/01/23(木) 20:36:39 ID:nkoleZps
パチェ「というわけで」パチンッ

ここぁ「ただいま参上ですっ」ガシッ

こあ「へ?」

パチェ「劇的ビフォーアフターと行きましょうか」

こあ「な、何をするつもりなんですか!?」

パチェ「小悪魔劇的改造計画」

こあ「え、遠慮します」

パチェ「遠慮しないの」

ここぁ「わたしはお姉ちゃんの恋を応援するよ♪」

こあ「わ、若さゆえに過ちなのにー!!」

919: 2014/01/23(木) 21:24:02 ID:nkoleZps
咲夜「あら男。今日は休みだったんじゃないの?」

男「休みですが、出かけるところもないので」

咲夜「じゃあいとしの小悪魔のところでもいけばいいんじゃないの?」

男「はい?」

咲夜「昨日小悪魔が男と結婚するって叫んでたけど」

男「………あれはですね。お酒によった小悪魔さんがパチュリー様に見捨てられたから養ってくださいって私に言ったのですよ、うまく返せなかったのでそのまま小悪魔さんが男さんは私の嫁ーと叫びながら走りながら帰っていったのですがそんなことになっていたのですね」

咲夜「あら、知らなかったの?」

男「あの時軽くショック受けて、しばらく屋台にいたので」

咲夜「まぁ、いきなり養ってとか同僚に言われたらそうよね」

男「はい、普通に告白したかったので」

咲夜「………え?」

920: 2014/01/23(木) 21:36:37 ID:nkoleZps
ここぁ「完成!」

こあ「うぅ、もうお嫁にいけないよぅ」

パチェ「驚いた、化粧でここまで変わる、いや化けるのね」

ここぁ「お姉ちゃんは可愛いですから」

こあ「化けるって私の元が駄目みたいじゃないですか」

ここぁ「お姉ちゃんはもっと美人さんになったよ」

こあ「そうかなぁ」

パチェ「本当別人みたいよ」

ここぁ「お姉ちゃんいっつもすっぴんだもんね」

こあ「メイクとか分からないから」

ここぁ「すべての女性を敵に回したよお姉ちゃん」ニコッ

こあ「ここぁ、笑顔が怖いわよ?」

ここぁ「えへへ、じゃあ男さんのところへ行こうか♪」

こあ「鬼!! 悪魔!!」

ここぁ「お姉ちゃんもだよ」ずるずる

921: 2014/01/23(木) 22:37:51 ID:nkoleZps
ここぁ「お・と・こ・さーん!」

男「おや。小悪魔妹さん。どうかいたしましたか?」

ここぁ「じゃーん」ズイッ

こあ「こ、こんにちは」

男「こんにちは。始めまして」

こあ「………え?」

男「? どこかでお会いしたことがありましたか?」

ここぁ(あっちゃ~ やりすぎちゃったなぁ)

922: 2014/01/23(木) 22:45:53 ID:nkoleZps
ここぁ「ってことになりました」

パチェ「正直やりすぎたとは思ったけど」

こあ「しくしく………」

ここぁ「服変えて、髪形変えて、化粧しただけなのにね」

パチェ「小悪魔といえばこれという概念があるからかしらね。ちょうどいいわ。小悪魔として告白できないのなら、そっちで告白しなさい」

こあ「でも、それはだますみたいで」

パチェ「いいのよ。女は騙す生き物だもの」

ここぁ「大丈夫お姉ちゃん可愛いもの」

こあ「そ、そうかなぁ」テレテレ

ここぁ(ちょろいお姉ちゃん可愛い)

923: 2014/01/23(木) 22:56:24 ID:nkoleZps
パチェ「ということだけど」

レミ「のった」

パチェ「あら、早いのね」

レミ「楽しいことは足が速いからな。思い立ったら即実行が私の座右の銘だ」

パチェ「あら、ワクワクしてるの?」

レミ「人の恋路を見るのは楽しいだろう?」

パチェ「人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて氏んじゃうわよ?」

レミ「私を蹴り頃したいなら、スレOプニルでも呼んで来ることだな。まぁ、氏んでやらないが」

パチェ「ということでレミィ」

レミ「あぁ、見せてやろうじゃないか。最悪のおせっかいって奴をな」

924: 2014/01/25(土) 09:36:16 ID:9EyvVHdM
レミ「男。客人が来たから相手をして頂戴」

男「わかりました」

レミ「玄関にいるから迎えにいきなさい」

男「かしこまりました」



こあ「よ、よろしくおねがいしまひゅっ!」

男「よろしくお願いします、それではご案内させていただきます」

こあ「あ、あの私、外に出かけたい、です」

男「外、でしょうか」

こあ「は、はいっ」

925: 2014/01/25(土) 09:51:47 ID:9EyvVHdM
男「いい天気ですね」

こあ「は、はい」

美鈴「あれ、男さんお出かけですか?」

男「はい、お客人の悪魔さんが外を見て回りたいとおっしゃるので、出かけてきます」

美鈴「はい、いってらっしゃいませ」

美鈴(あれ、今日誰か来たかなぁ。まぁいいや)

928: 2014/02/18(火) 08:35:17 ID:MQRS9iNg
男「この湖では時々氷精のチルノが遊んでいて、夏でもところどころ凍っているところがあるんですよ」

小悪魔「あ、そうなんですか」

男「ほら、今日もあそこで」

チルノ「あははっ、大ちゃんスケート楽しいぞ!」

大妖精「あ、危ないよチルノちゃんって、うわぁ!!」バシャーン

チルノ「大ちゃんが湖に落ちた!?」

男「楽しそうですね」

小悪魔「助けなくていいんですか!?」

男「いつものことですから」

小悪魔(男さん………まぁ、妖精だから氏なないしいいのかな)

大妖精「は、はぁ氏ぬかと思った………」

チルノ「今行くぞ大ちゃん!!」

大妖精「えっ!?」

チルノ「とうっ」

大妖精「湖がこお、やめっ」カキーンッ

929: 2014/02/18(火) 09:13:05 ID:MQRS9iNg
男「さ、行きましょうか。人間の里においしいお団子屋さんがあるのですがどうでしょう」

小悪魔「は、はい。私も行きたいですっ」

男(そんなにお団子好きなのですかね)

小悪魔(お、男さんと人里デート///)

大妖精「さ、さよならチルノちゃん………」ガクッ

チルノ「大ちゃん!? だいちゃーんっ!!」

930: 2014/02/18(火) 12:56:23 ID:MQRS9iNg
男「ここです。人間の里でも評判のお団子屋さんなんですよ」

小悪魔「そうなんですか。早く食べてみたいです」

小悪魔(噂に聞いてたお団子屋さんだ。あんまり外に出れないから食べにいけなかったのよねぇ)

阿求「美味しいっ」

華扇「実に美味ですね」

男「ほら、雑誌の取材も来てるようですよ」

小悪魔「みたいですね」

男「悪魔さんは何にしますか?」

小悪魔「えっと、みたらし団子でお願いします」

男「すみません。みたらし団子と草団子二本ずつお願いします」

店員「かしこまりましたー」

931: 2014/02/18(火) 13:01:04 ID:MQRS9iNg
男「悪魔さんは人間の里で何かしたいことはありますか?」

小悪魔「え、えっと服がほしいです」

男「わかりました。これを食べてから買いに行きましょうか。あと私も一つ行きたい場所があるのですがよろしいですか?」

小悪魔「はい、いいですよ」

男「ありがとうございます。悪魔さん」

小悪魔「いえ」

店員「お待たせしましたー」

男「ありがとうございます」

小悪魔「では食べましょうか」

932: 2014/02/18(火) 13:08:47 ID:MQRS9iNg
小悪魔「! 美味しいですねっ、このお団子!」

男「えぇ、草団子も美味しいですよ」

小悪魔「さすがに食べれませんが全種類食べたいぐらいです」

華扇「すべて3本づつ」

店員「かしこまりましたー」

男「悪魔さん。これ食べますか?」

小悪魔「えっと、いいんですか?」

男「はい」

小悪魔「じゃあ、ありがとうございます」

男「どうぞ」つ草団子

小悪魔「!?」

小悪魔(こ、これは伝説のカップルがするあーんというやつですか!?)

男「?」

小悪魔(えぇい、ままよっ)パクッ モグモグ ゴックン

小悪魔「美味しいです///(味、わからなかった)」

933: 2014/02/18(火) 13:27:42 ID:MQRS9iNg
男「では行きましょうか」

小悪魔「あ、お会計私が払います」

男「いえ、レミリア様からいただいておりますので」

小悪魔「そ、そうなんですか」

小悪魔(レミリア様優しいなぁ)



パチェ「レミィ、お金なんてあげたの?」

レミ「いや、あげてない。自腹でしょ」

パチェ「あぁいう心配りがモテる秘訣なのかしら」

レミ「顔だろ」

パチェ「そんな身も蓋もないことを………」

934: 2014/02/18(火) 13:54:42 ID:MQRS9iNg
男「この服なんていかがでしょうか」

小悪魔(少し露出が多い気がするけど、男さんってこういう服が好きなのかなぁ)

小悪魔「この服って」

男「なんでしょうか」

小悪魔「いえ、なんでもないです」

小悪魔(聞けるわけないよぅ)

小悪魔「じゃあ着替えてきますね」

男「はい」

パチェ「レミィ、小悪魔が試着室に入ったわよ。何するの?」

レミィ「なぁに。ちょっと男に幸運をね」

小悪魔「う、うわっ」

小悪魔(脱ぐときに足引っ掛けちゃったっ!!)

ガラッ

小悪魔「ひっ!!」

男「危ないっ!! 小悪魔さんっ!!」

935: 2014/02/18(火) 13:56:52 ID:MQRS9iNg
ギュッ

ゴンッ!

男「痛っ」

小悪魔「だ、大丈夫ですか!?」

パチェ「下着姿の小悪魔が男のほうに向かって倒れる、ねぇ」

レミ「漫画によくあるシチュエーションだからな」

パチェ「漫画にあることってあんまり現実に起きないわよ」

レミ「まぁ、ラッキースケベに喜ばない男はいない。って漫画に書いてあった」

パチェ「参考資料が漫画って………」

936: 2014/02/18(火) 14:09:48 ID:MQRS9iNg
小悪魔「あわわ、はわわわわわわっ!?」

男「す、すみません、ついっ!?」

小悪魔「そんな、いきなり立つと、きゃっ!」

ドタンッ

男「悪魔さん大丈夫ですか!?」

小悪魔「み、みないでください~っ!!」

男「す、すみませんっ!!」

パチェ「またベタな展開に。レミィってこんなのが好きなの?」

レミ「好き」

パチェ「言い切るわねぇ」

937: 2014/02/18(火) 14:34:12 ID:MQRS9iNg
男「さっきはすみませんでした」

小悪魔「いえ、事故ですから///」

小悪魔「じゃあ私このお洋服買ってきますね」

男「いえ、私が払います」

小悪魔「いえ、そんな申しわけないです」

男「私はレミリア様からお客人を持て成せと命令されているので、ここで悪魔様に支払わせてしまうと主の顔に泥を塗ってしまうことになります。ですので私に支払わさせてください」

小悪魔「は、はい」



小悪魔「あ、この香水いい香り。買おうかなぁ」

男「やめておいたほうがよいかと」

小悪魔「ひぅ!? なんで背後に?」

男「執事ですから」

小悪魔「な、なら仕方ないですね?」

938: 2014/02/18(火) 15:35:03 ID:MQRS9iNg
小悪魔「えっと、この香水そんなに駄目ですかね。いいにおいだと思うんですが」

男「悪魔様の匂いが濁ってしまいます。悪魔様は良い匂いをされておいでですので不要かと」

小悪魔「そうですか」

小悪魔(私っていい匂いするの? どんな匂いなんだろう)

男「それでは私が行きたい場所に行ってもよろしいでしょうか」

小悪魔「はい。いいですよ」

939: 2014/02/18(火) 16:31:05 ID:MQRS9iNg
男「ここです」

小悪魔「ここ、ですか?」

小悪魔(アクセサリーのお店だ。男さん宝石とか好きなのかな。それとも、誰か女性に?)ジワッ

男「では入りま―――すみません。何か気に入らないことでもありましたでしょうか」

小悪魔「いえ、なんでもないです」

男「本当ですか?」

小悪魔「ほ、本当です」

男「………わかりました。中に入りましょう」

小悪魔「はい………」

940: 2014/02/18(火) 16:57:01 ID:MQRS9iNg
小悪魔「何を買うんですか?」

男「指輪を。人にプレゼントしたくて」

小悪魔「そ、そうですか。彼女、ですか?」

男「いえ、違いますよ」

小悪魔「あ、そうなんですか(じゃあ咲夜さんか、影狼さんかな。もしかしてレミリア様?)」

わか姫「いらっしゃいませー」ピチャピチャ

小悪魔(大きな生簀に人魚がいる。お寿司屋さんみたい)

わか姫「どんなものをお望みですか?」

男「えっと、悪魔さん、指を貸してください」

小悪魔「へ? はい、どうぞ」

男「この指に合う指輪を」

わか姫「わかりましたー」

小悪魔「ふえぇ!?」

男「すみません。指輪を渡したい人が悪魔さんと同じ指の大きさなんです」

小悪魔「そ、そうなんですね(びっくりしたーっ! すごいびっくりしたーっ!!)」

941: 2014/02/18(火) 17:04:20 ID:MQRS9iNg
わか姫「どの宝石になさいますか? ルビーサファイヤダイヤモンド、いろいろありますが」

男「ダイヤモンドで」

わか姫「ダイヤモンドですと大体このくらいからこのくらいの値段になりますが」

こあ(たかっ!?)

男「かまいません」

こあ(即決!?)

わか姫「では少し待っててくださいねー」ピチャピチャ

小悪魔「男さん男さん。すごい高いですよ!?」

男「ダイヤモンドですからね」

小悪魔「いいんですか!?」

男「かまいませんよ」

942: 2014/02/18(火) 17:26:13 ID:MQRS9iNg
わか姫「おまたせいたしました」

男「結構いろんな種類があるのですね」

わか姫「それがうちのうりですから」ムフー

小悪魔(あ、このハート型かわいいなぁ)

男「………これで」

わか姫「ハート型のですね。わかりました。ではお待ちくださいねー」

小悪魔(誰にプレゼントするんだろ。いいなぁ)



パチェ「ねぇねぇレミィ。ほかに何かしないの?」

レミ「飽きた、帰ろう」

パチェ「え!? 一回しかちょっかいかけてないわよ!?」

レミ「帰ってトランプしましょトランプ。ポーカーしたい」

パチェ「ちょっとまってよレミィ!」

男(………レミリア様。帰ったのですね)

943: 2014/02/18(火) 17:29:26 ID:MQRS9iNg
わか姫「ありがとーございましたー!」

小悪魔「これからどうするんですか?」

男「悪魔様が行きたいところならどこでも」

小悪魔「あ、じゃあ私―――」

944: 2014/02/18(火) 17:35:06 ID:MQRS9iNg
小悪魔「はー、楽しかったです!!」

男「それはよかったです」

男(片っ端から色んなお店に入って冷やかして出るですか。楽しいのでしょうか)

小悪魔「どうしたんですか男さん。顔色悪いですから」

男「すみません、化粧品のお店とか匂いの強いお店は苦手なのです」

小悪魔「先に言ってくださいよ!? 大丈夫ですか!?」

男「申し訳ないのですが、少し休憩してもよろしいでしょうか」

小悪魔「何か飲み物買ってきますね!」

男「あ、悪魔さん」

945: 2014/02/18(火) 17:42:04 ID:MQRS9iNg
小悪魔(そういえばもう夕方なのに告白とかどうすればいいんだろう。というかこの格好でいきなり小悪魔です結婚してくださいとかどっきり大成功にもほどがあると思うんですけどどうすればいいのよパチュリー様ここぁ)

ドンッ

小悪魔「あうっ」

ビシャッ

小悪魔「あっ!! すみませんすみません!!」

ゴロツキ「あぁん? 何してくれてるんだねぇちゃん。俺の服が水でぬれちまったじゃねぇかー!!」

小悪魔「ひぃ!」

小悪魔(わたしってほんと馬鹿っ!!)

ゴロツキ「これはクリーニング代として金をもらわねぇとなぁ!」

小悪魔「い、家で洗えばいいんじゃないですか? 水ですし」

ゴロツキ「しみになったらどうするんだよぉー!!」

小悪魔「ひ、ひぃ!!」

小悪魔(い、意味がわからないよぉ)

946: 2014/02/18(火) 17:47:06 ID:MQRS9iNg
小悪魔「本当すみません。あやまりますからどうか許してください!!」

ゴロツキ「謝ってすむなら警察いらねぇんだよ!! 誠意を見せろ誠意をぉ!!」

小悪魔(人間の里で人間こr、倒すと事件になってパチュリー様に迷惑がかかるからできませんし、どうしましょう)

男「そこまでです!」

小悪魔「男さん!! どうしてここに!?」

男「下衆の臭いがしたので」

ゴロツキ「あぁん!? かっこつけてんじゃねぇぞ!? おらぁ」ガッ

男「殴りましたね?」

ゴロツキ「だからなんだって言うんだ!?」

ツンツン

ゴロツキ「あぁん!?」

小兎姫「こんにちわ」ニコニコ

ゴロツキ「」

小兎姫「恐喝、暴行。現行犯逮捕ですね」

ゴロツキ「俺は悪くねぇええぇええええ!!」

947: 2014/02/18(火) 18:04:35 ID:MQRS9iNg
男「ふぅ。大変でしたね」

小悪魔「あの、殴られたところ大丈夫ですか?」

男「あぁ、大丈夫ですよ。執事ですから」

小悪魔「なら安心ですね?」

男「もう夕方ですので夕食を一緒にいかがでしょうか」

小悪魔「はい、いいですよ」

男「それでは行きましょう」

948: 2014/02/18(火) 18:09:01 ID:MQRS9iNg
みすち「まいどどうもおなじみ夜雀亭です!」

兎男「いらっしゃいませ」

男「ここ、美味しいんですよ」

小悪魔「そうなんですか?」

男「えぇ。高級な料亭でなくすみませんが」

みすち「でも高級な料亭に匹敵する美味しさのつもりですよ」

兎男「ミスティア。厨房に戻ってください」

みすち「はいあなた♪」

兎男「ではご案内します」

949: 2014/02/18(火) 22:22:07 ID:MQRS9iNg
小悪魔「ほへぇ~いろんな料理があるんですね」

男「ミスティアさんが料理好きらしいので」

小悪魔「えっと、じゃあ私は野菜パスタで」

男「私はから揚げ定食でお願いします」

兎男「かしこまりました」

小悪魔「なんだか活気があっていいお店ですね」

男「悪魔さんは高貴そうなのでこういうお店は嫌いかと思っていましたが」

小悪魔「好きですよ」

小悪魔(庶民なので)

男「それはよかった」

950: 2014/02/18(火) 22:39:17 ID:MQRS9iNg
みすち「おまたせしましたー」

小悪魔「うわぁ。美味しそうですね」

みすち「当然です。なんてったってその野菜は秋神農業から朝出荷されたばかりの野菜をつか」

兎男「仕事をしてください」

みすち「すみません」

小悪魔「あはは。本当にミスティアは料理が好きなんですね」

男「みたいですね。さめないうちに食べましょうか」

小悪魔「はいっ」

男(この唐揚げ、ちゃんと下味がついてて美味しいですね。今度あったときにレシピを教えてもらいましょうか)

小悪魔「男さん男さん」

男「なんですか?」

小悪魔「はい、あーん」

男「っ!? ぐふっ。かはっ!」

小悪魔「男さーんっ!?」

951: 2014/02/18(火) 22:54:09 ID:MQRS9iNg
男「み、水くださ、い」

小悪魔「あわわわわっ」つ水

男「(ゴクゴクゴク)はぁ、助かりました」

小悪魔「すみません、変な真似しちゃって」

男「いえいえ、いきなりですから驚いただけです。大丈夫ですよ」

小悪魔「本当すみません、ってなんで男さん口をぽかーんとあけてるんですか?」

男「悪魔さんがあーんをしてくれると言っていたので」

小悪魔「ふえぇっ!?」

男「冗談でしたか」

小悪魔「いえいえいえっ、今すぐっ!!」つパスタ

男「ぐがっ、のどに、フォークが………」

小悪魔「きゃあああっ!! すみません男さん!!」

男「………」バタッ

小悪魔「男さん!? 男さーーーーーんっ!!」

952: 2014/02/18(火) 23:01:20 ID:MQRS9iNg
小悪魔「すみませんすみません本当すみませんっ!!」

男「いえ、大丈夫ですよ。もう治りましたから」

小悪魔「血が出てたのにですか!?」

男「狼男ですから」

小悪魔「狼男ってすごいんですね」

男「はい。あのすみません。もう一つ行きたいところがあるのですが、いいでしょうか」

小悪魔「はい、いいですよ。どこですか?」

男「月がよく見える湖まで」

953: 2014/02/18(火) 23:05:07 ID:MQRS9iNg
男「ここです」

小悪魔「ここは、紅魔館の前の湖ですか?」

男「ここが一番良く月が映えるのです」

小悪魔「本当ですね、湖面が静かで三日月が綺麗」

男「あの、少しお話したいことが」

小悪魔「はい、私もお話したいことがありますから」

男「では、すーはーすーはー」

小悪魔「?」

男「小悪魔さん。結婚してください」

小悪魔「!? えっ!?」

男「この指輪を」

小悪魔「これって今日買った指輪………って私ってわかってたんですか!?」

男「はい、匂いで」ニコッ

小悪魔「さわやかな笑顔で結構変なこと言われた!?」

954: 2014/02/18(火) 23:09:50 ID:MQRS9iNg
男「駄目、でしょうか」

小悪魔「えっと、あのその。よろしくおねがいしますっ!!」

男「ありがとうございます。小悪魔さん。それで小悪魔さんが話したいこととは?」

小悪魔「うそをついていたこと、と………」

男「と?」

小悪魔「私もあなたに告白しようと思ってました」

男「危ないところでした。告白はやはり男からしたいですからね」

小悪魔「えへへ」ニヘラ

小悪魔「ところで、私でいいんですか? 咲夜さんとか美鈴さんと、むぐっ」

チュッ

男「これで、証明できましたか?」ニコッ

小悪魔「ふぁ、ふぁい///」ポーッ

955: 2014/02/18(火) 23:14:58 ID:MQRS9iNg
パチェ「あの二人。キスしたわよ」

レミ「みたいね。さて、最後に私からのおせっかいをしておこうか」

パチェ「どんなおせっかい?」

レミ「二人が幸せな人生を送るように、っておせっかい」

パチェ「大丈夫でしょう。あの二人なら」

レミ「まぁ、悪魔がこんなことをいうのもおかしいが。あの二人に幸あらんことを」

パチェ「あら優しい」

レミ「私だって恋愛事は嫌いじゃないのよ」

パチェ「そう思うなら、恋人でも作ればいいじゃない」

レミ「残念ながら私には浮いた話なんてないのよ」

パチェ「あら残念ね。婚期はあと何百年後かしら?」

レミ「フランよりは早くしたいわね」

パチェ「人間の里に恋人募集中の張り紙でも出したら?」

レミ「あ、それいいわね。やろうかしら」

パチェ「自分で言っておいてなんだけどやめて頂戴」

956: 2014/02/18(火) 23:19:10 ID:MQRS9iNg
パチェ「あなたは今日から身重になった小悪魔の代わりに司書をしてもらうわ」

男「わかりました、ところで私の代わりの執事はいるのでしょうか」

パチェ「いるわよ」

ガチャっ

パチェ「ほら」

ここぁ「紅魔館執事、ここぁただいままいりました!!」

男「え!?」

ここぁ「男さん、あなたは一生おねえちゃんとこのかび臭い図書館で一緒に司書をやってるのがお似合いです!! 将来子供と一緒に幸せに司書をするといいですよ!! ふははははっ」

パチェ「おい」

男「家族で司書ですか。それもいいかもしれませんね」

咲夜「男!! 小悪魔の陣痛が始まったわ!!」

男「え、はやっ………今、行きます!!」

パチェ「さて、小悪魔と男の家でも作ってあげようかしら、ね」

おわり

957: 2014/02/18(火) 23:21:44 ID:MQRS9iNg
これで紅魔館全員分のダイジェスト?終了です。

すべて即興なんですけどもね。

これでこのSSは終了とします。

もしよろしければ

男「どこだよ、ここ」幽香「誰!?」

もご覧いただければありがたいかぎりです。

それではここまでお付き合いいただきありがとうございました。

962: 2014/03/15(土) 23:16:18 ID:E02yjbR.
男「朝ですよ」

ウィル「………んぅ」ノソリ

男「ご飯もうできていますから、着替えて来てくださいね」

ウィル「着替えさせてくれ」

男「仕方ないですね」

ウィル「ありがとう」

963: 2014/03/15(土) 23:23:18 ID:gBpdu1/c
レミ「おはよう、ウィル」

フラン「おはよっ! ウィル」

ウィル「おはよう。お母様」ニヘラ

咲夜「おはようございますウィル様。今日の朝はトーストとスクランブルエッグとサラダですよ」

ウィル「やった」

男「すぐに持ってきますので、席について待っていてください」

こあ「くるしゅうないです!」

パチェ「辞典の角に体重のせてぶん殴るわよ。おはようウィル」

こあ「おはようございますっ!」

ウィル「うん、。おはよう」

美鈴「朝ごはん朝ごはん♪ もうおなかぺこぺこですよ」

咲夜「手を洗いなさい」シュッ

美鈴「咲夜さんキツいや」ピュー

964: 2014/03/15(土) 23:44:29 ID:uBXjxCTU
ウィル「もぐもぐ」

レミ「ウィル。淑女はほっぺたにケチャップはつけないものよ」

咲夜「口に納豆の糸が引いてますよ。お嬢様」

レミ「しまった」

男「ウィル様。今日のご予定は?」

ウィル「ん、チルノ達と遊ぶ」

レミ「じゃああとでおこづかいを」

咲夜「ダメです。親バカもほどほどにしてください」

レミ「ぐぬぬ」

ウィル「その気持ちが嬉しい」

レミ「私の娘はかわいさは世界一ぃいい!!」

パチェ「うわっ、レミィ汁が飛んだわ」

レミ「この私からでた高貴な液体だから1グラム一万円よ」

パチェ「あ?」

レミ「すみません」

966: 2014/03/16(日) 00:31:00 ID:3ALTd04.
ウィル「いってきます」

レミ「いってらっしゃい」パシャパシャ

ウィル(あれ、なんだろう)



チルノ「おー、ウィル」

るー「一番遅いのかー」

ウィル「すまない。またせた」

大妖精「で、でも数分しか待ってないからね?」

リグル「それでも最下位は最下位だよ」

みすち「今日はウィルが最初の鬼ね!」

ウィル「かまわない」

チルノ「かくれんぼさいきょーのあたいを見つけることは不可能ね!」

ウィル「大丈夫。不可能ぐらいなら見つけられる」

967: 2014/03/16(日) 01:10:44 ID:M5qvflok
チルノ「ふっふっふっ。これがあたいの切り札だ! 『氷の迷宮』っ! 鏡のような氷がいくつもの偽者のあたいを作り出してかくらんする!」

ウィル「でも本物も見えているんだろう? じゃあチルノ。見つけた」

チルノ「し、しまった!?」

大妖精(凄いけどチルノちゃん。これはかくれんぼだよ)

ウィル「ん、誰か

大妖精(危ないっ、ワープ!)

ウィル「………気のせいか」

968: 2014/03/16(日) 01:22:44 ID:M5qvflok
るー「暗闇の中なら見えないのかー」

ウィル「不自然に存在する暗闇。ルーミア見つけた」

るー「夜だったらよかったのかー」



リグル「僕は普通に隠れようかな」

ウィル「………♪」パタパタ

リグル「コウモリになるのは卑怯だよ」

ウィル「そうなのか」



みすち「さすがに昼間じゃ、私の力使えないなー。普通に隠れるしかないかー」

みすち(外から完全に
見えない木の中にね! ここなら絶対みつからな

ウィル「見つけた」

みすち「なんで!?」

ウィル「絶対無理と思ったならその時私はすでにそれを破壊している」

970: 2014/03/16(日) 01:37:20 ID:M5qvflok
チルノ「結局大ちゃんが一番最後か」

ウィル「見つけにくかった」

るー「意外なのかー」

大妖精「ひ、ひどいよっ」

ウィル「ワープで逃げるし、いつも見つかるかもって思ってるから能力が使えない。強敵だ」

リグル「性格の勝利かぁ。ならチルノはいくらやっても無理だね」

チルノ「いやさいきょーのあたいなら大丈夫!」

るー「その発言の時点で負けが決定したのかー」

974: 2014/03/16(日) 15:49:14 ID:hKdlxlgI
チルノ「うーん。暇だし神社いくかー」

大妖精「霊夢さん達に怒られるよう」

ウィル「大丈夫。お土産を買っていけば」

リグル「僕お金ないよ」

ウィル「ウィルが出す」

みすち「やったあ!」

るー「お前は金もってんだろなのかー」

ウィル「じゃあ一緒に出してくれ」

みすち「ルーミアめぇ………」

大妖精「みすちーは働いてるもんね」

みすち「金欠だよ………」

975: 2014/03/16(日) 23:03:54 ID:M5qvflok
チルノ「たのもー」

霊夢「帰りなさい」

霊夢2「良いじゃないのよ~」

霊夢3「とりあえずどうでもいいの」

霊夢4「やぁリグル。僕と遊ぶかい?」

霊夢7「じゃあ俺も遊ぶぜ」

霊夢5「私も遊びたいヨー」

霊夢9「遊ぶよりわたくしの紅茶をいかがかしら」

霊夢6「紅茶わたしも。い、いえ。な、なんでもないです」

霊夢8「………………遠慮しなくて………いい」

霊夢10「コーラ希望www」

ウィル「………こんにちは一番から十番」

霊夢「ざっくりまとめるわね。別にいいけど。でも私が霊夢になるのよ」

霊夢4「その気持ちは僕たち全員一緒さ。でも慣れなくても霊夢の補佐になるだけなんだからあんまり変わらないけどね」

霊夢「でも一番になりたいのよ。私は」

976: 2014/03/16(日) 23:15:25 ID:M5qvflok
チルノ「とめてみせる! パーフェクトフリィイイイズッ!!」パキンッ

霊夢7「はっ。俺のシュートは氷もろとも砕くぜ!!」

霊夢4「いや、そのシュートは僕が止めて見せる」

チルノ「行くぞ四番っ!!」

霊夢4「うんっ!!」

チル4「これが友情の力だ!!」

霊夢7「とめれるもんならとめてみやがれっ!! 爆熱シュートッ!!」ゴォオオォオ

チル4「うぉおおぉおおおっ!!」

霊夢7「なにっ!? このシュートを二人の蹴りで止めただと!?」

チル4「これからあたい(僕)のターンだっ!!」

霊夢5「はい。ボールはもらったヨー」ヒョイ

霊夢5「シュート」バビュンッ

チル457「!?」

977: 2014/03/16(日) 23:19:28 ID:M5qvflok
リグル「よし。5番は僕と変わろうか。強すぎる」

霊夢5「およよだヨー」

霊夢7「もう五番対その他でいいんじゃねえのか?」

霊夢4「それでやっとつりあいそうな気がするね」

チルノ「今度こそ勝つ!」

霊夢5「うん。まとめてかかってくるヨー」

981: 2014/03/18(火) 00:22:33 ID:HGpPp2Uw
大妖精「あっちで凄いことしてるなぁ」

霊夢9「わたくしの紅茶はいかがかしら」

大妖精「あ、いただきます」

霊夢9「あなたの分もありますわよ」

霊夢6「ほ、本当ですか?」パァァ

霊夢9「嘘をいう意味がありませんわ」

ウィル「じゃあこれ。食べる」

霊夢2「あら~。美味しそうなお菓子ね~」

霊夢8「…………おいし………そう」

霊夢9「今紅茶を淹れますわ」トポトポトポ

みすち「うわぁ。いいにおいですね」

982: 2014/03/18(火) 00:29:17 ID:HGpPp2Uw
るー「おなかいっぱいなのかー」ゴロゴロ

霊夢「人んちでゆっくりしすぎよ。あんた」

霊夢3「別にゴロゴロすることは悪いことじゃないの」ゴロゴロ

るー「話がわかるのかー」ゴロゴロ

霊夢「はぁ………私もゆっくりしようかしら」

るー「ようこそうぇるかむとぅーごろごろわーるどなのかー」

霊夢3「ジャージに着替えるの」

霊夢「そこまでごろごろしないわよ」

大妖精「なんかすみません。ルーミアやチルノちゃんたちが迷惑かけて」

霊夢「別にいいわよ。平和ならそれで」

霊夢10「ツンデレwww」

霊夢「そのふざけたにやけ面をやめなさい」

983: 2014/03/18(火) 00:35:01 ID:HGpPp2Uw
ウィル「あ、こんな時間」

みすち「早く帰ったほうがいいね」

霊夢「あんたたちはむしろこれからが本番じゃないの」

みすち「仕事があるの!」

るー「愛する夫も待ってるしなのかー」

みすち「そんな///」テレテレ

チルノ「あたいたちももう帰ろうか」

大妖精「うん」

リグル「じゃあまたね。皆」

霊夢7「今度は負けないぜ」

霊夢4「どうせまた僕たちと5番の戦いになりそうだけどね」

霊夢5「また遊んでやるヨー」

ウィル「じゃあまた」

「またね」

984: 2014/03/18(火) 00:41:47 ID:HGpPp2Uw
ウィル「ただいま」

吸血鬼「お帰りなさい」

ウィル「ご飯は?」

吸血鬼「あと1時間ぐらいですね。手を洗ってうがいをして、図書館でも行ってきたらどうですか?」

ウィル「うん。そうする」



ウィル「遊びに来た」

パチェ「あらウィル。いらっしゃい」

小悪魔「いらっしゃいませー。お一人様ですか?」

パチェ「うちはお店じゃないわよ」

ウィル「漫画読みたい」

パチェ「すっかり親に似たわね」

ウィル「///」

985: 2014/03/18(火) 00:49:33 ID:HGpPp2Uw
ウィル「………人形遣いになりたい」ペラペラ

小悪魔「じゃあ銀髪にならないといけませんねー」ペラペラ

パチェ「なんであんたまで一緒になって読んでるのよ」ペラペラ

小悪魔「良いじゃないですか。たまには。パチュリー様25巻まだですか?」ペラペラ

パチェ「まだよ。今いいところなんだから」ペラペラ

ここぁ「もうすぐご飯できますよー」

パチェ「うぅ………べろべろばぁ………」グスッ

小悪魔「あー。やっぱりそこいいですよねー」

ウィル「………ルシール」グスッ

ここぁ「………何事?」

986: 2014/03/18(火) 00:54:53 ID:HGpPp2Uw
レミ「いただきます」

「いただきます」

レミ「今日はどうだった? ウィル」

ウィル「たのしかった」ニヘラ

レミ「あらやだ天使かしら」

フラン「浄化される」

吸血鬼「天国?」

パチェ「はぁ。この親バカとバカは」

男「分かります。子供は可愛いですよね」ねー

美鈴「そうですね」ねー

子供「? だね!」

レミ「ふっ。子供もなかなか可愛いじゃない」

男「ありがとうございます」

987: 2014/03/18(火) 00:57:55 ID:HGpPp2Uw
ウィル「ご馳走様」

レミ「いいえまだよ。なんと今日は私が作った特製プリン。カリスマックスプリンがあるわ」

フラン「わーお姉さまださいー」

ウィル「プリン。好き」ニヘラ

レミ「私とどっちが好き?」

ウィル「お母様」

レミ「はぁあああぁあんっ!!」

小悪魔「いつもどおりですね」

パチェ「いつもどおり変ね」

男「持ってきますね」

ウィル「うん。楽しみ」

988: 2014/03/18(火) 01:01:27 ID:HGpPp2Uw
咲夜「お嬢様。プリンを作るのだけはお上手になりましたね」

レミ「自分のあふれるカリスマのなせる技よ」

ウィル「美味しい」パクパク

フラン「なんでだろうね。お姉様なのに」パクパク

子供「レミリア様すごいー」パクパク

レミ「ふっ。もっと褒めるがいいわ!」

パチェ「若干一名褒めてないわよね」

美鈴「そこがお嬢様のバ可愛いところですよ」

咲夜「後で報告しておくわね。主人をバカ扱いしたこと」

美鈴「そんなっ!」

989: 2014/03/18(火) 01:09:00 ID:HGpPp2Uw
ウィル「あったかい」チャプチャプ

フラン「お姉様シャンプーハットはずせないの?」

レミ「で、できるわよ。ほらだいじょうb。目が、目がぁあああ!!」バタバタ

フラン「ウィルはあんな大人になっちゃいけないよ?」

ウィル「………?」クビカシゲ

フラン「お姉様。ウィルが可愛いよ」

レミ「え、まじで!? め、目がぁああああ!!」ジタバタ

フラン「わー。お姉様バカー」

ウィル「大丈夫? お母様」

レミ「はぁはぁ。氏ぬかと思った」

フラン「吸血鬼の弱点が目の中にシャンプーって」

990: 2014/03/18(火) 01:14:46 ID:HGpPp2Uw
レミ「はい。髪乾いたわよ」

ウィル「ありがとう。おやすみなさい」テトテト

フラン「案外お姉様ってお母さんしてるよね」

レミ「当たり前じゃない」

フラン「じゃあフランがお父さんなのかな」

レミ「別に母親が二人いたって変じゃないでしょ。ここ幻想郷だもの」

フラン「よーし。お姉様に負けないようにフランも何かできるようにならないと」

レミ「負けないわよ。なんてったって私はプリンが作れるもの」

フラン「なんでお姉様はプリンをそこまで信頼してるの?」

レミ「プリンが嫌いな人はいないからよ」

フラン「じゃあ私は料理のレパートリー増やそうかな」

レミ「え!? 料理作れるの!?」

フラン「うん。咲夜とか美鈴に教えてもらってるよ」

レミ「う、うぅ。姉より優れた妹なんているものかー!!」

フラン「あ。負け認めた」

991: 2014/03/18(火) 01:16:35 ID:HGpPp2Uw
ウィル「………ふわぁ」

ウィル「寝よう」ゴソゴソ

ウィル「うん。今日もいい日だった」

ウィル(昨日も一昨日も良い日)

ウィル(明日も明後日もずっと良い日だといいな)

ウィル(毎日幸せ………)すやすや


おわり

992: 2014/03/18(火) 01:19:17 ID:HGpPp2Uw
これで終わりです。

紅魔館好きなので本編終わったらまた書き始めるかもしれないのでそのときはまたよろしくお願いします。

あと霊夢達の件は直前に見ていた龍騎が元凶です。



それではありがとうございました。

994: 2014/03/18(火) 21:54:29 ID:yYp9reL2

素敵がいっぱいだったねぇ

このスレの続編は、案外早かったりしてね

862: 2013/11/12(火) 20:36:34 ID:lOpP5bJc
男「今日から紅魔館で働くことになった男です」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1345239916.html
男「幻想郷で、就職活動」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1345154987.html
男「ここが、妖怪の山か」文「あやや?」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1352409426.html
てゐ「月の兎?」男「はい」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1352502971.html
こいし「おねーちゃん、人間拾った」さとり「えっ!?」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373194607/l50
映姫「しばらくニートでいいわ」小町「いやいやいや」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373194607/l50
男「お値段以上にとり」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1376783068.html
男「愛してます」パルスィ「妬ましいわ」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1345124048.html
蓮子「今ここにいる私と、今そこにいるあなたの話」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1379645875.html
男「おいでよ、妖怪の森」
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1346663843.html
男「悪魔でメイドか」メイド「悪魔でメイドです」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1372841000/

があります

引用元: レミリア「もしもこんな紅魔館」