156: 2013/12/03(火) 02:16:47.21 ID:krhhDxBG0
そんなに続きが欲しいのか?いやしんぼめ!
八幡「陽乃さん、あなたが苦手です。」の後日談


八幡「それにしても、付き合うったってなにしたらいいのか分からんのですが。」

陽乃「デートとか二人の子供の名前考えるとか住むところを話し合うとか?」

八幡「最初以外気が早すぎませんかね?」

陽乃「またまたー、あたし逃がしたらもう誰も相手いないよ?」グリグリ

八幡「そりゃそうなんですがね、とらぬタヌキの難とやらって言うじゃないですか。」

陽乃「・・・ふーん、ちゃんとあたし一筋なんだ・・・」ボソッ

八幡「なんですか?悪口なら泣きますよ?」

陽乃「なんでもないよ♪ただ八幡なら浮気の心配とか無さそうだから安心してたの。」

八幡「・・・浮気って、陽乃さんみたいな人捕まえてたらする気が起きませんよ。」

陽乃「またまたー♪ポイント高いこと言っちゃってー♪」

八幡「まあ、心配事はあるんですがね。」

陽乃「雪乃ちゃんとガハマちゃんのことよね?」

八幡「そうです、部活も辞めるってのも考えたんですが・・・」

陽乃「続けたらいいじゃない?」

おいおい、マジかよ。針のむしろに突っ込めと申すかこの彼女さんは。でもまあ、あの二人で奉仕部は回らん可能性もあるしな。

八幡「・・・続けたとして、陽乃さんは気にならないんですか?」

陽乃「なるに決まってるよ?だけどあたしもシスコンだし、雪乃ちゃんが心配なのよ。」

ずいぶん本音が聞けるようになったもんだな
彼氏甲斐の見せどころかもな。

八幡「それなら、俺は普段通りあいつらを支えますよ。シスコン同士、助け合いでいきましょう。」

陽乃「雪乃ちゃんをお願いね。」

八幡「何とかしますよ」

二人の関係もな
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic(21) (サンデーGXコミックス)
157: 2013/12/03(火) 02:32:45.85 ID:+ngHuMtz0
翌日 奉仕部

八幡「うっす」

雪乃「!!!」

結衣「え!?」

八幡「なんだよ、来たらまずかったか?そんなら帰るけど。」

雪乃「いえ、大丈夫よ。問題ないわ、むしろ助かるくらいよ。」

結衣「そうだし!もう来ないかと思ってたし!驚いただけだし!」

八幡「いやな、よくよく考えたらお前ら二人がなにか解決策を出したためしないじゃん?だから俺超必要かなと思ってな。」

雪ノ下の毒舌が久しぶりにうなるな

雪乃「・・・たしかに、その通りだわ。」

は?

八幡「おいおい、今のツッコミどころだぞ?関西人ならハリセンが出てくるレベルの」

雪乃「そもそも関西人では無いのだけれど・・・これは事実を重く受け止めた結果よ。他意はないわ。」

結衣「そうだし!ちゃんとあたしたちで考えた結果だし!」

素直過ぎてこええよ

八幡「・・・まあ、そういう考えもあるだろうよ。」

雪乃「姉さんのことは気にしてないわ、あなたの選んだ女性だもの。」

結衣「あたしはまだ諦めないけどね。」

雪乃「もちろん私もなのだけれど。」

陽乃さーん!こいつら心配ないよー!てか陽乃さんが言ってた浮気の心配が増えましたよー!

八幡「・・・今のお前らなら奉仕部もなんとかなりそうだな!俺やっぱ部活辞めるわ」ソソクサ

雪乃結衣「待ちなさい(待つし!)」ガシッ

またこの流れかよぉ!

雪乃「男の二言を私は認めないわ」

結衣「辞めさせないし!」

泥沼になる予感しかしねえよ・・・




158: 2013/12/03(火) 02:53:16.12 ID:krhhDxBG0
雪乃「比企谷君、紅茶を淹れたのだけれど。」

結衣「ヒッキー!クッキー食べない!?買ってきたやつだけど!」

なんなんだこの状況は?今までこんなことなかったじゃねえか。

八幡「ありがとな」モサモサズズー

雪乃「いいのよ、比企谷君のためなのだから。」

お前、そんなキャラじゃなかっただろうが。

結衣「おいしくクッキー作れるようになったら渡すから待っててね!」

こいつはいつも通り、に近くはあるか。
少し積極性が増した感があるが。

そろそろ釘を刺すか

八幡「いいかお前ら、俺は陽乃さん一筋だからな。こんなことでお前らに鞍替えするような安い男じゃねえぞ。」

雪乃「知っているのだけれど」

結衣「だからなに?こんなの浮気に入んないじゃん。」

俺が心配なのはエスカレートする可能性があるからだよ!

雪乃「当然、エスカレートするわ。」

確信した、雪ノ下家は人の心が読めやがる。

八幡「彼女を大事にする姿勢を揺るがすような・・・

雪乃「こんなことで揺らぐような愛情なら端からなかったようなものよ?そのなかったものを私が埋め合わせれば、すごく素敵なことだと思わないのかしら?」

結衣「ヒッキーはあたしが貰うし!」

今のこいつらになにいっても暖簾に腕押し、糠に釘か。

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は高嶺の華を地で行く雪ノ下雪乃がここまで露骨に好意を表すとは、信じられんな。

ちなみに本来なら

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花


なので間違えないように。


164: 2013/12/03(火) 18:41:42.23 ID:1DJAa+wR0
俺は、
「立てばビヤ樽、座ればタライ、歩く姿はドラム缶」
なら聞いたことがある。

165: 2013/12/03(火) 18:52:16.26 ID:cWkdcpBno
撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れ無し

166: 2013/12/03(火) 18:58:01.55 ID:MkK1hSqT0
戦車道!

167: 2013/12/03(火) 19:55:36.05 ID:segSJRVqo
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は貴乃花

169: 2013/12/04(水) 01:44:22.69 ID:uTcmoLBN0
ブーンブーン!

メールか、ぼっちだから携帯が連絡手段であることを忘れてた。

陽乃さん

注意事項

もし、雪乃ちゃんやガハマちゃんと浮気したら
























悲しい結末が待ってるよ☆

170: 2013/12/04(水) 01:57:01.69 ID:jJhePXIu0
陽乃さんからのメールだが、こええよ、ひたすら怖い。

浮気とは気持ちが浮わつくから浮気というが、要するに蝶のように舞い、蜂のように刺せばいいわけだ。

モハメド・アリは素晴らしいボクサーでした。

って、刺しちゃいかんわな、ブスリされるのは俺になる。

八幡「今日は依頼もなさげだし、帰るわ。」

撤収せねばマジでブスリされかねない、なにより彼女に会いに行くということ自体に意義がある。

放課後に大学生のお姉さん(彼女)とデート、これ以上ない幸せだ。

雪乃「そう、分かったわ。」

結衣「バイバイヒッキー!」

なんかあっさりと帰れそうなのでひと安心だ。

帰る道すがら待ち合わせの段取りでも決めるか

171: 2013/12/04(水) 02:32:20.49 ID:EkkuIQx/0
比企谷家

八幡「結局家なんですね」

陽乃「実家より居心地良くてねー、・・・もしかしてどこか行きたかった?」

八幡「家が一番です、ただ陽乃さんの方がどこか行きたかったのかと思って。」

陽乃「そういうのも良いんだけどね、どうしても外は仮面被っちゃうから。」ニコニコ

裕福な家庭なりの事情なのだろう

八幡「そういえば、雪ノ下のことなんですけど、陽乃さんの策のお陰か意外と普通でしたよ。」

陽乃「そっかー!雪乃ちゃんのことこれからもよろしくね♪あ、でも浮気はダメだからね!」

八幡「・・・本当にあれで良かったんですかね?」

俺でも身内にあんなマネはしない、というより出来ない。どうでもいい他人のために暴言虚言は吐けるが、血を分けた人間にあそこまで悪役に徹することは俺には出来ない。

あくまでも俺の上を行く人だ

だから惚れたのだが

陽乃「正直、辛いけどね。体力が無いだけで根性のある妹だから、あれ位しないとダメなんだよ。・・・それに、心から八幡が好きだからってのもあるしね♪」スリスリ

八幡「俺は納得してません。・・・だから、俺がなんとかしてみせます。時間は掛かるかも知れませんが。」

心というものにも限界というものが存在する。

屈強で尚且つ優秀な才能を持ち合わせた人間にも、いずれ訪れる。

チンギスハーンだってヒトラーだって毛沢東だって、先程のモハメド・アリにだって心折れることがあったに決まってる。

折れるのは構わない、だけど折れたあとにどうしようもならなくなることが、本当に怖いのだ。

支える、支えられるがないと生きていくのは難しいだろう。

俺も小町に支えられた、だから卑屈なりに生きてきたのだ。

ぼっちではあったが孤独ではなかった、これは小町に、感謝し続けなければならない。

あとでアイスでも買ってきてやろう。

八幡「そういや、小町が見当たりませんね。いつもなら「お義姉ちゃーん」とかいって来るのに。」

陽乃「そういえば・・・」

小町「お義姉ちゃーん!」

噂をすればなんとやら、小町は帰ってきた。

雪乃「お邪魔します」

結衣「お、お邪魔します・・・」

とんでもない手土産を連れて

172: 2013/12/04(水) 02:57:05.82 ID:yMCndCfl0
小町「いやー、なんか二人にすごい気迫で家に行きたいとか言われちゃってー。断れなかったんですよねー。」プルプル

軽く言っているが膝が笑っている、どんな頼み方をしたら小町がこんなに怯えるんだよ。

雪乃「ごめんなさい、小町さん。」

結衣「ほんっとごめん!小町ちゃん!」

八幡「そこまで謝るような脅迫をしたのか・・・」

陽乃「それで?なにか用?」

この人はこの人で悪役モードだしよぉ!

雪乃「そうだったわ、・・・姉さん、私は分かってるから。」

結衣「あたしもゆきのんから教えてもらいました」

陽乃「・・・え?」

八幡「ハハハハハ!!」ゲラゲラ

陽乃さんが強烈で忘れていたが、雪ノ下も相当なタマだったな。

陽乃さんの考えを看破して、それをわざわざ「バレてるぜ」って伝えに来たのか。こりゃ傑作だ。

雪乃「比企谷君、静かにしなさい。」

八幡「すまん、すぐには無理だわ。」ゲラゲラ

やはり、この姉妹は優秀だ。俺なんかが首を突っ込む必要が無かった。

姉の陽乃さんなりの優しさを、妹の雪ノ下は知っていたのだ。

雪乃「・・・半分、そこの笑っている男がヒントになったのだけれど。姉さん、私のためにそこまで辛い思いをしないでほしいの。」

陽乃「雪乃ちゃん・・・」

八幡「ここは意地を張るところじゃないですよ」ナデナデ

陽乃「うん・・・分かってる」

結衣「でも、ヒッキーより質悪いですよ!」

そこは由比ヶ浜でも分かったか

陽乃「ごめんね、雪乃ちゃん、ガハマちゃんも」

雪乃「いいのよ、私達も悪いのだから。」

姉妹の確執は、姉妹の手によって取り払われた。

以前以上に二人の仲は良いものになるだろう

そんな気がする


引用元: 八幡「陽乃さん、あなたが苦手です。」