1: 2008/06/21(土) 00:53:04.24 ID:jiMVc6mJ0
朝倉「ん?どうしたの」
長門「いや・・、なんでもない」
朝倉「んー・・・・、貴女面白いね」
長門「・・・そう」
朝倉「そう♪」
長門「嬉しい」
朝倉「別に・・、褒めたわけじゃないんだけどね」
長門「それでも私は嬉しい」
朝倉「もう、可愛いんだから」
長門「・・・嬉しい」
朝倉「そろそろ私帰ろうかな。ごちそうさま」
長門「・・・また明日」

長門「・・・・・・ハァ」
涼宮ハルヒの憂鬱 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)
3: 2008/06/21(土) 00:59:27.07 ID:jiMVc6mJ0
翌朝
長門「朝・・・学校・・、彼女に会える」
長門「体が・・・、熱っぽい。・・鼻水」
長門「学校に行きたい・・・」
長門「・・・休みたくない」
長門「休んだら。彼女が悲しむ・・・、それは分からない」
長門「三十八度五分・・・」
長門「彼女が見舞いに来てくれるかも・・・」
長門「・・・・・・おやすみなさい」

4: 2008/06/21(土) 01:03:00.92 ID:jiMVc6mJ0
長門「こない、もう夜」
長門「きっと、彼女も休んだ」
長門「彼女も風邪・・・、きっと苦しんでいる。ゴホ」
長門「私に会いたがっているかもしれない」
長門「お見舞い・・・・、ゲホッゴホ」

5: 2008/06/21(土) 01:09:43.79 ID:jiMVc6mJ0
ピンポーン
朝倉「あ・・・長門さん。どうしたのこんな遅くに」
長門「お見舞い・・・」
朝倉「別に風邪はひいてないよ。どうしたの、長門さん今日学校休んだね」
長門「風邪・・ひいてない?」
朝倉「私は見ての通り健康体だけど」
長門「良かった」
朝倉「そう、・・・顔色悪いよ。大丈夫?」
長門「平気、熱が三十八度あるだけ」
朝倉「まずくない?早く家に帰ったほうがいいんじゃ」
長門「お見舞いに来た。一緒にいたい」
朝倉「じゃあ、家まで送ってあげるから、それまで一緒にいようか」
長門「嬉しい」

7: 2008/06/21(土) 01:17:51.71 ID:jiMVc6mJ0
長門「腕・・・」
朝倉「あ・・あのさ、あんまり近づいてもらうと風邪が・・」
長門「あ・・・あ、ごめんなさい」
朝倉「別にいいよ。悪気はないんだから。」
長門「本当にすまない」
朝倉「手を繋ぐだけならいいかな」
長門「手・・・、嬉しい」
朝倉「だから、あんまり近いと私まで風邪ひいちゃうって」
長門「ごめんなさい、めまいがして・・・」
朝倉「そのままでいいかな、別に」
長門「お言葉に甘える」

8: 2008/06/21(土) 01:25:36.37 ID:jiMVc6mJ0
朝倉「家ついたから、私帰るね」
長門「帰る・・・?」
朝倉「時計見なって、今帰らなきゃ補導されちゃう」
長門「帰る・・・、寂しい」
朝倉「大げさな。また明日も会うのに」
長門「明日・・・、風邪治しておく」
朝倉「じゃぁ、また明日」
長門「おゴホやすみ」

9: 2008/06/21(土) 01:30:06.57 ID:jiMVc6mJ0
翌朝
長門「朝・・・、風邪・・治った」
長門「支度しないと・・」

学校
長門「朝倉涼子の事を考えていたら遅刻した」
長門「彼女・・・いない。寂しい」
長門「きっと・・・風邪」
長門「私が移した」
長門「いわば私の一部が彼女の中に・・・・」
長門「・・・クス」

11: 2008/06/21(土) 01:35:08.41 ID:jiMVc6mJ0
放課後
長門「お見舞いしなくては」
ハルヒ「やっほー、有希。こんなところで奇遇ね。部活するわよ!」
長門(部活・・・・そんなことをしていたら彼女との時間が)
ハルヒ「どうしたの有希?」
長門「今日は忙しい、明日は来る」
ハルヒ「そう、珍しいこともあるもんね。皆勤賞は取り消しだわ。じゃね」
長門「・・・・・・雌豚が」

12: 2008/06/21(土) 01:48:56.66 ID:jiMVc6mJ0
ピーンポーン
朝倉「あ・・・、長門さん。」
長門「お見舞いしにきた」
朝倉「そうなの、ありがと。ゲホッ」
長門「具合はどう」
朝倉「最悪。熱が高くて眩暈がして・・・、」
長門「家に上がりたい」
朝倉「まぁ、私も暇だったからいいかな。でも早めに帰ってね」
長門「どうして?」
朝倉「風邪うつしちゃうと嫌だから」
長門「そう」

13: 2008/06/21(土) 01:55:55.44 ID:jiMVc6mJ0
朝倉「ごめんね。布団入ってないといけないから、何も出せなくて」
長門「いい、貴女は休んでいて。ポカリ買ってきた」
朝倉「ありがと。ごめんね、昨日お見舞い行かなくて」
長門「問題ない。こなければいけない理由はない」
朝倉「辛辣だなぁ。ティッシュ取ってくれる?」
長門「分かった」
朝倉「ごめん、ちょっとだけ向こう向いてて」
ずびーっ
長門「・・・ユニーク」
朝倉「見たでしょ?」
長門「見てない」

16: 2008/06/21(土) 02:03:41.01 ID:jiMVc6mJ0
長門「貴女は立たなくていい。私が捨ててくる」
朝倉「でも・・・、鼻水なんだけど」
長門「私は気にしない。」
朝倉「じゃぁ・・、はい」
長門「では、捨ててくる」

長門「ゴミ箱・・あった」
長門「ここからは見えない・・・」
長門「・・・・・・・・彼女の味・・・美味しい」

19: 2008/06/21(土) 02:09:17.29 ID:jiMVc6mJ0
長門「これは・・・、持って帰ろう」
朝倉「遅いよ。何やってるの?」
長門「手についた、今洗ってる」
朝倉「別に二重にしても良かったのに」
長門「ティッシュが勿体無い」
朝倉「水道使ってるじゃない」
長門「それとこれとは別」
朝倉「ふふ、貴女面白い」
長門「それは褒めてる?」
朝倉「褒めてる。貴女といると退屈しないわ」
長門「そう・・・」

20: 2008/06/21(土) 02:16:46.70 ID:jiMVc6mJ0
朝倉「眠くなってきちゃった。そろそろ帰って」
長門「まだ十分しか経ってない」
朝倉「私病人よ。寝てなきゃだめ。それに貴女に風邪を移したくないの」
長門「もう少しいたい」
朝倉「駄目よ。」
長門「どうしても」
朝倉「だぁめ」
長門「では、帰る」
朝倉「怒ってない?」
長門「怒ってない」
朝倉「ごめんなさい。私ももう少しいたいけど。風邪じゃぁ・・」
長門「問題ない。お大事に」

21: 2008/06/21(土) 02:33:01.72 ID:jiMVc6mJ0
長門「追い出されてしまった」
長門「嫌われたのか」
長門「もしかして見られていたのか」
長門「さすがに引かれると思う」
長門「変態的だが興奮した」
長門「よく・・・分からない」クンクン

23: 2008/06/21(土) 03:15:58.17 ID:jiMVc6mJ0
長門「体が熱い・・・」
長門「平熱なのに」
長門「体が火照って頬が染まっている」
長門「汗が止まらない」
長門「よく・・分からない」

24: 2008/06/21(土) 03:24:51.82 ID:jiMVc6mJ0
翌朝
長門「あのまま帰って寝てしまった」
長門「いけない、遅刻してしまう」
長門「早くしなきゃ」

学校
長門(間に合った)
朝倉「おはよう長門さん」
長門「・・・おはよう」
朝倉「元気ないけどどうしたの」
長門「人に話すようなことではない」
朝倉「そう」
長門「・・・」
朝倉「元気出して」
長門「・・・努力する」
長門(・・・また体が熱くなっている)

25: 2008/06/21(土) 03:34:08.04 ID:jiMVc6mJ0
ハルヒ「やっほー有希!遊びにきたわよ!」
長門「何のよう?」
ハルヒ「遊びにきただけよ。キョンとばっか戯れてると噂たてられちゃうじゃない」
長門「そう」
ハルヒ「そうよ。何読んでるの」
長門「恋空」
ハルヒ「えっ!こんなの読んでるの。人は見かけによらないわねぇ」
長門「恋心を理解したかった」
ハルヒ「それじゃ無理じゃないかな、はは・・。」
長門「なにが最適なのだろうか」
ハルヒ「夏目ちゃんだかなんかのこゝろはどうかしら」
長門「検討する。感謝する」

26: 2008/06/21(土) 03:42:13.81 ID:jiMVc6mJ0
長門「朝倉涼子」
朝倉「なに?長門さん」
長門「聞きたいことがある」
朝倉「何?」
長門「恋愛とはなんなのだろうか」
朝倉「えーと、よくわからないわ。朝比奈さんとか詳しそうよ」
長門「彼女曰く、体が熱くなり、頭がふっとーしそうになるらしい」
朝倉「よく分からない答えね。でも、体が熱くなるのは当たってるかも」
長門「そう、貴女に聞いてよかった」
朝倉「あとそれから、今流行の恋空なんかで学ぼうとしたらだめよ。あれは不順だから♪」
長門「ごめんなさい」

27: 2008/06/21(土) 03:51:59.07 ID:jiMVc6mJ0
文芸部室
キョン「おっ、長門久しぶりに部室に来たな」
長門「最近忙しい」
キョン「そうか」
長門「恋愛について考えている。貴方の意見を聞きたい」
キョン「なんだ、長門でも恋をするのか。」
長門「そうらしい。そっちの方の答えでもかまわない」
キョン「そうだなぁ。四六時中彼のことが気にかかるとか、そういうのじゃないか」
長門「そう、ならば私は恋をしているのか」
キョン「長門にもちゃんと人間らしい所があったんだな。俺は嬉しいよ」
長門「そう。相手のかんだ鼻水を舐めてしまいたくなるのは恋というのか」
キョン「えっ!?なんだそれは。ま・・まぁ恋・・・なんじゃないか?」
長門「・・・私は・・恋をしている?」

29: 2008/06/21(土) 04:04:34.48 ID:jiMVc6mJ0
放課後
朝倉「暑い。まだ春のはずじゃないの?」
長門「熱い・・・。」
朝倉「そうよね。太陽有給とってくれたらいいのに」
長門「汗掻いてる」
朝倉「まぁ、暑いもの」
長門は朝倉の頬を伝う汗を舐め取った。
朝倉「え・・と、なにかな長門さん」
長門「分からない。貴女の汗はしょっぱいはずなのに、私は甘く感じている」
朝倉「私血糖値高いのかな?」
長門「違う。味覚ではしょっぱく感じた」
朝倉「?」
長門「この間も貴女がかんだ鼻水を舐めた。それも甘く感じた」
朝倉「え、そういうことしてたの」
長門「嫌?」
朝倉「別にいやじゃ・・ないかな」
長門「ある人はそれを恋だと言った。汚い事をしたと思う。でも私はそれに性的興奮を覚えた」

30: 2008/06/21(土) 04:14:50.63 ID:jiMVc6mJ0
長門「それはいけないことなのか」
朝倉「私は嫌じゃないよ」
長門「そう言ってくれると嬉しい」
長門「貴女の事を考えるだけで頭がふっとーしそうになる」
朝倉「実際顔が赤いわ」
長門「それは私が興奮しているせい。おかしい事じゃない」
長門「今までの事を簡潔にまとめると、私は貴女に恋をしている」
長門「私は貴女のことが好きらしい」
朝倉「え・・・・・・・・、そう♪」

~めでたしめでたし~

32: 2008/06/21(土) 07:25:59.12 ID:kJAGKSOr0
ちくしょうwおわったwwwwwwww
でもこういう長門も朝倉さんもすきだわぁ

引用元: 長門「私は貴女のことが・・・」