ミギー「ガツガツガツガツ……ゴクン」

新一「モク……ゴクン」ﾑﾆｬ

信子「あらあら、ミギーちゃんは今日もよく食べるのね」

ミギー「朝食は一日のエネルギーの元だからな。しっかり食べないと。
　　　シンイチ、しっかりと噛まないと、目が覚めないぞ」

新一「うるさいなぁ」ﾌｧｰ

新一(ミギーがウチに来てから半年。今やコイツの存在は家族もクラスも公認の事だ。
　　　最初はパニックになったもんだけど、それ以外の変化は無し)

新一(ミンチ殺人だとか、次々に現れるパラサイトとの戦い、家族との氏別……そんな展開も覚悟したけど)ﾎﾞﾝﾔﾘ

新一(そんな物は何一つ起こらなかった)ﾃｸﾃｸ

ミギー「まだ目が覚めないのか」

ミギー「夜中の２時まで漫画など読んでいるからだ。大体、試験も近いのだからもうちょっと」ｸﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞ

ミギー「何だったら私が家庭教師をしてやっても」ｸﾄﾞｸﾄﾞｸﾄﾞ

新一(ただ一つ問題があるとすれば)

新一(こいつ、どんどん口うるさくなってないか……？)

ミギー「そもそも、君は私と一心同体であるという自覚をだな……ムッ！」

里美「あっ！」

新一「ん、どうしたミg」

里美「泉くん、おはｙ」

ミギー(戦闘態勢)「」シュパ

里美「おっと」ｽｶｯ

新一「お、おいミギー！　村野に何してッ───」

ミギー「」ｼｭｯｼｭｯｼｭ

里美「」ｽｶｽｶｽｶ

新一「バッ、バカ！　ミギー、やめないか！」

里美「もう、挨拶しただけで切りつけるなんて、ひどいんじゃないかな？
　　　お邪魔むｓ……ミギーちゃんは」

ミギー「何の事だ？私は虫が飛んでいたから退治しようとしただけだ」

ミギー(うっとおしい蟲を、な)

新一「ご、ゴメン村野！　本当にゴメン！！」ﾀｯﾀｯﾀ

里美「あ、待って……」

ミギー「」ﾌﾝ

☆　　　　☆　　　　☆

新一「おいミギーっ、どういうつもり何だお前！？」

ミギー「だから言っただろう、虫を退治しようとしただけだ」

新一「お前、この前も同じ事言って、明らかに村野を攻撃しようとしただろ！」

ミギー「キミの周囲には、しつこい虫がよく現れるからな」

新一「これでまた当分、村野と話し辛くなったぞ！
　　いったい何なんだ、お前は村野の何が気に入らないんだ！？」

ミギー(…………)

ミギー「疲れた」

ミギー「４時間寝る。質問には答えられない」

新一「お、おいミギー、こんな時に！？」

ミギー「おやすみ」シュルルルル

右手「」ZZZ

新一「おいコラ、起きろ！　起きろってんだよコノ！」

右手「」ZZZ

新一「はぁー………」

新一(今日は学校行く気になれない……というか、本当に頭痛くなってきた)

新一(帰ろう)ｸﾙｯ

島田「やぁ、泉くん。奇遇だね」

新一(ゲッ)

島田「いや、奇遇というのはこの場合相応しくないかな。
　　本当の事を言うと、何か面白い事になってるから興味本位で後をつけてみたんだよ」

新一「少しは隠せよ……。それで、面白いものは見れたか？」

島田「まぁね」

島田(これから、もっと面白い事になりそうだけど)

島田「ところで、君の悩みを解決させる方法があるんだよ」

新一「いや、言わなくていい。もう帰るから」

島田「ちょっと待ってよ、冷たいな。聞くだけでいいから聞いてよ。
　　　ボクを信じて、さ」

新一「お前を信じるくらいなら、悪魔を信じた方がマシだ。
　　立川に何をしたか忘れたのかよ」

島田「美術室で告白を受けた時？　ボクの変形自在な頭部を用いて、裕子の濡れた茂みに」

新一「具体的に言わなくていい！！」

島田「ん？　あれは合意のもとの事だけど？　まぁ、『レンアイ』？　の順序を間違えたのは認めるけど、
　　最後に彼女も喜んでくれたんだからいいじゃない。現に昨日もボクの部屋でアヘ顔ダブルピーｓ」

新一「止めろ……本当に、お前の心臓に投石で穴をあけたくなって来た」ｽﾞｷｽﾞｷ

島田「穏やかじゃないなぁ。ボクは君の質問に答えて、そして手助けをしてあげたいだけなのに」

島田「もし君が、ボクの提案する解決策を実行してくれるって約束してくれるなら、
　　　この話題止めてあげてもいいけど？」

新一「解決策を言え、そして帰れ、帰らせてくれ。さもなきゃ劇薬を頭から……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

☆　　　　☆　　　　☆
その日の午後、自宅

新一「おいミギー、起きてるか？」

ミギー「ん、よく寝た」

新一「…………」

ミギー「…………」

ミギー「ところで新一、学校はどうしたんだ？」

ミギー「もしかして、サボったのか？」

新一「…………」

ミギー「二人きりなのは喜ばし……もとい、煩い連中がいないのは私も気楽だ。
　　　だが君が授業をサボったせいで学力を落とすというのは、私としても不本意なのだぞ」

新一「…………」

ミギー「あのデコ虫と泥棒ねk……もとい、村野里美と君島加奈の接触を避ける……
　　　もとい、君にとってタメにならない不健全な不純異性交遊を避けるという条件付きで、
　　　学校にはちゃんと行くべきだぞ」

新一「ミギー」

ミギー「勘違いするなよ。私がこう言うのは飽く迄、君の社会的地位が落ちると
　　　　私の身にも影響が」

新一「好きだ」

ミギー「」ピキッ

ミギー「何を言って」

新一「好きだ」

ミギー(真っ赤)「意味が分からない。そもそも私と君とでは種族が」ﾌﾙﾌﾙ

新一「愛してる」

ミギー(ゆでダコ)「ほほほほほほんとうに頭がおかしいぞぞぞ。
　　　　　　　君はどどどどどどうにかしししししてしまっまっまっま」

新一「ずっと一緒だ」

ミギー(戦闘体形)「ちょ、ちょっと！　何て事言うのよシンイチ！
　　　　　　　このバカシン」シャキン　ブンブンブン

スパスパスパスパ

新一「ぎゃあああああああああああああああ」

ミギー「そういう事は、も、もっと場所と場面って物が……アレ、新一？」

ガチャ

信子「ちょっと、新一、何があっt」

新一「」氏ーん

ミギー「シンイチィィィィィ、目を開けろぉぉぉぉぉぉ」

信子「きゃあああああああ、新一がモザイクに包まれてる！！
　　　視聴者にはとてもお見せできない惨状になってるぅ！！」

ミギー「円盤で解禁されるパターンだ！！　お、落ち着け、まずは人口呼吸っっ」プー　プー

一之「バカ者、救急車だ！！」

ピーポーピーポーピーポー……

島田「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝ　←遠くから見ていた



泉新一：全治一週間　再起微妙
ミギー：この後、信子にコッテリ叱られた
島田秀雄：一週間後、新一にヤキをいれられ再起不能


もし寄生獣が日常アニメだったら　　　
←　To Be Continueらない　　　つまり完

見てくれてありがとう
平野声は、いい選抜だったな

そんだけ

漫画にしたらソードファイターヤマトみたいになるよこれ