モバＰ「……あっ！」

由愛「…………？」

モバＰ「ほーら、クッキーあったぞー。高級そうなやつ」

由愛「…………」

モバＰ「食べたくないか？美味しそうだぞ」

由愛「…………」

モバＰ「そうか……じゃあ、俺が食べちゃおうかな！
あーん…………うわ、これ美味しい！」バリボリ

由愛「…………」ピクッ

モバＰ「うまい！最高！流石はちひろさんが選ぶだけあってセンスがいいなぁ……
あ、……あと一枚になっちゃった」

由愛「……！」

モバＰ「食べちゃおうかなぁ」

由愛「……！！」

由愛「…………」アーン

モバＰ「…………」

由愛「………………」アーン

モバＰ「……あーん」

由愛「むぐ…………」ポリポリ

モバＰ「…………」

由愛「…………」ニコッ

モバＰ「……ゆあー？」

由愛「…………っ！」プイッ

モバＰ「うーん、これじゃ駄目か……
食欲があるなら、体調は良いんだろうけど……」

由愛「………………」

モバＰ「……あ、そうだ。
この間、ゆあの書いてた絵が見たいなぁ。きっと上手なんだろうなぁ」

由愛「………………」

モバＰ「このスケッチブック、開けても……」

由愛「…………」グイッ
由愛「……んっ」ガシッ

モバＰ「完全に抱え込まれた……」

由愛「…………」ギュッ

モバＰ「駄目か、残念だ」

モバＰ「……ああ、そうだ。
もしかして……撮影の疲れが貯まってるのか？」

由愛「………………」

モバＰ「千佳は元気一杯だし、舞も熱中しちゃって、そのうえ悪戯好きの麗奈まで来たもんなぁ」

由愛「………………」

モバＰ「ゆあも、トレーニングをがんばってたからな。
撮影が進むにつれて、自信とか、魔女っ子の風格みたいなやつが出て来てたと思うぞ」

由愛「…………へへ」にへらっ

モバＰ「よーしよし、よく頑張ったよく頑張った」なでなで

由愛「………………」てれてれ

モバＰ「………………」なでなで

由愛「………………」てれ……

由愛「…………っ！」ハッ

由愛「…………」プイッ

モバＰ「あれ……
ゆあ、まだ機嫌が悪いのか……」

モバＰ「悲しいなぁ、
いつものかわいいゆあが見たいなー」

モバＰ「ゆあの可愛い声が聞きたいなー」

由愛「…………っ」

モバＰ「ゆあーー？ゆーあー？」

由愛「……わ、わたし……っ！」


由愛「わたしの……名前……っ」



由愛「『ゆめ』ですっっっっっっ！！」



モバＰ「ゆ…『ゆめ』……？」

由愛「……はい」

モバＰ「ゆめ……ゆあじゃなくて……ゆめ……？」

由愛「はいっ……！」

由愛「ゆあ、じゃなくて……」

モバＰ「……ゆめ？」

由愛「はいっ……。や、やっと……呼んでくれた……」ウルッ

モバＰ「……！」

モバＰ「ゆ…、ゆっ……、」

由愛「……っ！」

モバＰ「ゆめえええええええええええ！」ガシッ

由愛「…………！　はいっっっ！」

モバＰ「ゆめええええええええええええええっ！」

由愛「はいっっっ！」

モバＰ「ゆあああああああっっ！」

由愛「違いますっっっ！ゆめですっっっ！！！」

モバＰ「ゆううううううめえええええええええええええええっ！」

由愛「はいっっっっっ！　ゆめですっっっっっ！！！
ゆめなんですっっっ！！！！」

モバＰ「ゆぅぅぅめぇぇぇえぇぇえうぇえぇえっっっ！！！！」

ゆめえええええええっっ…
ゆめぇぇぇぇぇっ……
ゆめぇぇっ……
……っ………
………
…

ー十分後ー

モバＰ「……そうか、
時々機嫌が悪くなるのはそういう理由だったんだな」

由愛「Ｐさん、……自分のアイドルの名前を間違えるなんて、ひどいです……」

モバＰ「うっ……ごめんごめん。
でも、それなら言ってくれれば……」

由愛「それは……その……最初に会った時は……緊張してて……」

モバＰ「あー、お母さんがアイドル試験へ推薦したんだったな。
あの頃のゆあ……」

由愛「……」ジロッ

モバＰ「……もとい、ゆめは人見知りだったしな、ははは……」

由愛「ぴ……Ｐさんなら……いつか……気付いて、直してくれると……」ジワッ

モバＰ「わーー！
ごめん！本当にごめん！もう覚えたよ！
ゆめ。由に愛でゆめ。だろ？」

由愛「……はいっ！」



モバＰ「なりみや　ゆめ！もう絶対忘れないからな！

由愛「…………」

モバＰ「…………」

由愛「…………っ」

モバＰ「…………えっ？」


由愛「な……なっ………」

由愛「『なるみや』ですっっっっっっ！！！！！！」バンッッッ！

モバＰ「ゆああああああああああああっ！！？？」

おしまいです。
ゆあゆあ叫んでいたら担当Ｐからマジレスの嵐
彼らのフラストレーション解消の一助になれたら幸いです。

乙