1: 2019/01/02(水)06:32:52 ID:kEg
~辺境の街・冒険者ギルド~

受付嬢「あっ! ゴブリンスレイヤーさん、こんにちは!」

ゴブスレ「ゴブリンだ」

受付嬢「今日はゴブリン退治の依頼はありませんね」

ゴブスレ「……そうか」

受付嬢「悪魔系の討伐依頼や、邪教関連の調査依頼ならありますけど……どうしますか?」

ゴブスレ「いや、いい」

受付嬢「そうですか、わかりました。もしゴブリン退治の依頼があれば、お知らせしますね」

ゴブスレ「ああ、頼む」

2: 2019/01/02(水)06:39:16 ID:kEg
女神官「ゴブリンスレイヤーさんっ! おはようございます!」

ゴブスレ「ああ」

女神官「今日はどこへ向かうんですか?」

ゴブスレ「いや、ゴブリン退治の依頼は無いらしい」

女神官「あ、そうなんですか…」

ゴブスレ「そうだ」

女神官「………えっと」

ゴブスレ「………」

女神官「……あ、あの、それじゃあ、今日はどうされるんですか?」

ゴブスレ「準備をする」

女神官「準備、ですか…?」

ゴブスレ「ああ」

女神官「それは……その、ゴブリン退治の…ですか?」

ゴブスレ「ああ」

女神官「そうですよね…」

ゴブスレ「………」

女神官「……えぇっと…その…」

ゴブスレ「今日は休め。俺は行く」

女神官「あっ、ちょっ…!」

ゴブスレ「…なんだ」

女神官「わ、私も、ご一緒させて頂いてよろしいでしょうかっ」

ゴブスレ「構わん」

女神官「あ…ありがとうございますっ!」

4: 2019/01/02(水)06:53:51 ID:kEg
~冒険者ギルド・工房~

丁稚「あ、ゴブリンスレイヤーさん、いらっしゃい!」

ゴブスレ「ああ」

女神官「おはようございます」ペコリ

親方「おう、今日は何の用だ? スクロールなら手に入ってねぇぞ?」

ゴブスレ「ゴブリンだ。武器を見たい」

親方「つってもよぉ、昨日その腰に差してる剣を買ったばっかだろうがよ」

ゴブスレ「ああ。他にもゴブリンに有効な物はないか」

親方「ゴブリンにねぇ…ああ、そういや面白いモンがあったぞ」

ゴブスレ「なんだ」

親方「へっへっへ、こいつよこいつ。腕に括り付けるタイプの短弓なんだがな」

ゴブスレ「…矢が短いな」

親方「ゴブリンには十分だろ? まあ問題はそこじゃねぇ、こいつは折り畳むことが出来てだな…」カチャカチャ

ゴブスレ「ふむ」

親方「で、ここの引き金を引くと…」バッ!(畳まれていた弓が開く)

ゴブスレ「ほう…」

親方「んでここのボタンを押すと…」バシュ!カンッ(矢が射出されて石壁に当たる)

女神官「ひゃっ!?」

丁稚「お、親方っ! 危ないですよ!」

親方「おう、すまねぇすまねぇ……どうだい、一発こっきりだが、隠し玉としちゃ悪くねぇだろ?」

5: 2019/01/02(水)06:59:23 ID:kEg
ゴブスレ「ふむ…」

親方「元々は暗殺者が使う暗器の一種らしいんでな、本来は鏃に毒を塗るんだそうだ」

女神官「あ、暗器…ですか……」

ゴブスレ「……乱戦で攻撃が擦れば、仕掛けが壊れそうだな」

親方「まあそうだな、そもそもが暗殺用だ。乱戦での泥仕合なんか想定してねぇよ」

ゴブスレ「そうか…」

親方「まあおもしれぇモンが手に入ったから、見せびらかしたかっただけだ。別に買わねぇなら構いやしねぇよ」

ゴブスレ「………いや、買おう。いくらだ」

親方「へへ、毎度あり!」

8: 2019/01/02(水)07:07:32 ID:kEg
ゴブスレ「………」カシャッ、カシャッ(買った暗器短弓を弄っている)

女神官「あ、暗殺用の武器を、どう使うんですか…?」

ゴブスレ「………」カシャッ、カチャカチャ(暗器短弓を弄っている)

女神官「…ゴブリンスレイヤーさん?」

ゴブスレ「………」カチッ、シュバッ!(暗器短弓を弄っている)

女神官「ゴブリンスレイヤーさんっ!」

ゴブスレ「!? …すまん、なんだ」

女神官「もう……それ、どうやって使うんですか?」

ゴブスレ「ふむ……考えているところだ」

女神官「それ、なんで一回しか撃てないんですか? 普通の短弓とは違うんですか?」

ゴブスレ「仕掛けを作動させて弓を開いた際に、そのまま弦が引き絞られるように特殊な仕掛けが施されている。再装填に時間が掛かるから、戦闘中には不向きと言うことだ」

女神官「ああ……なるほど……」

ゴブスレ「これならゴブリン共も、使い方や作り方を覚えることは出来ないだろう」

女神官「っ……」

ゴブスレ「………」カチャカチャ(暗器短弓を弄っている)

10: 2019/01/02(水)07:29:27 ID:kEg
~辺境の街・道具屋~

店主「はい、いらっしゃい」

ゴブスレ「ゴブリンだ」

女神官「ご、ゴブリンスレイヤーさん、流石にその挨拶はどうかと…」

店主「はいはい、乾燥させた長虫だろ? そろそろ来る頃だろうと思って用意しといたよ」

ゴブスレ「そうか」

女神官「えぇ……」

店主「しっかし、薬師でも錬金術師でもないのに、こんなけったいなもんを何に使ってるんだい?」

ゴブスレ「ゴブリンだ」

女神官「そ、そうじゃなくてですねっ! 目的ではなく用法を聞いているんですよっ」

ゴブスレ「……目潰しだ」

店主「ははは、なるほどね。そいつぁ効きそうだ」

ゴブスレ「ああ」

女神官「何度も見てますけど、かなり効果的ですよね」

店主「そうさなぁ、手にカスが付いたまま目を擦っちまったことがあるが、目が潰れたかと思ったよ」

ゴブスレ「他に何かあるか」

女神官「あの…もっと言い方を……」

店主「ゴブリン退治にかい? そうだなぁ…」

ゴブスレ「なんでも構わん」

女神官「はぁ……もう、本当に…」

11: 2019/01/02(水)07:29:33 ID:kEg
店主「ああそうそう、あんたこないだ、ガソリンを買ってったろ」

ゴブスレ「ああ」

店主「あれ以降買っていかないってことは、効果は微妙だったのかい?」

ゴブスレ「そうだ」

店主「ガソリンだけだと燃える勢いはいいが、すぐ燃え尽きちまったんじゃないか?」

ゴブスレ「ふむ…そうだな」

店主「そこでいいものがあるんだよ……ほれ、こいつをガソリンと半々の割合で混ぜて使うんだ」

女神官「これは…?」

店主「こいつは灯油だ」

ゴブスレ「ほう」

12: 2019/01/02(水)07:35:45 ID:kEg
店主「灯油はガソリンほど激しく燃えないが、それでも火の勢いは強いし、一度火がついたらなかなか消えない」

ゴブスレ「ふむ」

店主「それにガソリンよりずっと安価だ。まあ、火をつけるのもマッチでちょいとやった程度じゃ無理なんだがな」

女神官「つまり、ガソリンと混ぜるということは……」

店主「その通り、最初はガソリンの成分で激しく燃え上がって、そのガソリンの火が全身に纏わりついた灯油にしっかり火をつけてくれるってわけさ。ただの油じゃこうはいかないからな」

ゴブスレ「なるほど」

店主「どうだい? 今なら安くしとくよ」

ゴブスレ「…貰おう」

店主「あいよ、毎度あり!」

13: 2019/01/02(水)07:40:20 ID:kEg
~辺境の街・大通り~

女神官「……で、樽で買ったんですか…」

ゴブスレ「ああ」

女神官「重くないですか?」

ゴブスレ「大丈夫だ」

女神官「でも、そんなの持ったまま他のお店を回るのは……」

ゴブスレ「ああ、だから…」

妖精弓手「あー! オルクボルグがデートしてるー!」

女神官「えっ? えぇっ!?///」

鉱人道士「ほっほ、二人でこんなとこを歩いてるとは珍しいの」

蜥蜴僧侶「小鬼頃し殿は、本日は休息日ですかな?」

14: 2019/01/02(水)07:51:53 ID:kEg
ゴブスレ「ゴブリンだ」

妖精弓手「『ゴブリンだ』じゃないわよ! どこがゴブリンなのよ! どう見てもただのデートじゃない!」

女神官「あ、いや、その…///」

鉱人道士「なんじゃかみきり丸、昼間っから樽なんざ抱えおって。宴会するなら付き合うぞ?」

蜥蜴僧侶「いえ、この臭いは……樽の中身は酒ではなく、灯油、ですかな?」

ゴブスレ「そうだ」

妖精弓手「なぁんだ~、結局『ゴブリンだ』なのね」

女神官「そ、そう! そうなんですよ!///」

妖精弓手「ふっふーん、でもでもぉ、すっごく楽しそうにしてるの見ちゃったんだよなぁ~」ニヤニヤ

蜥蜴僧侶「仲良きことは美しきかな、ですな」

女神官「あうぅ…///」

鉱人道士「んでかみきり丸よ、そんなでっかい樽抱えたまんま、逢引を続ける気かいの」

ゴブスレ「いや、これから牧場に戻る」

女神官「そ、そうですよねっ、それじゃあ、私はこの辺で…///」

妖精弓手「待ちなさいよ! せっかく会ったのにもう帰っちゃうわけ!?」

鉱人道士「つーてものぅ、この量の灯油はそれなりの危険物じゃぞ? 何かの拍子に溢しでもしたら大惨事じゃわい」

蜥蜴僧侶「ここは無理を言うべきではないと思いますぞ」

妖精弓手「むぅ~、でもぉ………あっ! 今日はみんなで牧場に遊びに行きましょうよ! お酒持って!」

鉱人道士「ほう、金床娘にしてはなかなかの妙案じゃの」

妖精弓手「は? 樽腹がなんだって?」

蜥蜴僧侶「しかし小鬼頃し殿は居候の身、家主殿のご意見も聞かずにはいかようにも返答出来ますまい」

16: 2019/01/02(水)07:56:30 ID:kEg
ゴブスレ「そうだな…」

女神官「そ、そうですよ、突然押し掛けちゃ迷惑ですよ…」

牛飼娘「ふふふ…話は聞かせてもらったよ!」

ゴブスレ「む…」

妖精弓手「あっ、ヤッホー」

女神官「う、牛飼娘さんっ!? いったいいつから…」

牛飼娘「どもどもー。えー? 二人が道具屋から出てくる所からだよー?」

女神官「うぅ…///」

牛飼娘「君も隅に置けないねー、こんな可愛い子とデートなんてー」ゴブスレさんが持つ樽に肘を載せて寄りかかる

ゴブスレ「むぅ…」

女神官「いや、べ、別に…///」

妖精弓手「ねー、完全にデートだったよねー?」ゴブスレさんが持つ樽に、同じく肘を載せて寄りかかる

17: 2019/01/02(水)08:05:29 ID:kEg
鉱人道士「するってぇと、話は全部聞いとったわけじゃな」

蜥蜴僧侶「して、返答やいかに?」

牛飼娘「もちろん! 彼のお友達が来てくれるなら大歓迎だよ!」ゴブスレさんが持つ樽に体重を掛ける

ゴブスレ「ぐっ…」

妖精弓手「わーい! やったー!」

女神官「だ、大丈夫なんですか…?」

牛飼娘「大丈夫! おじさんの説得は私がするから安心して」ぐぐぐ…(ゴブスレさんが持つ樽に体重を掛ける)

ゴブスレ「………」樽を持つ腕が震え始める

鉱人道士「そんならこうしちゃおれんな! 早速酒を買ってくるとしよう」

蜥蜴僧侶「ツマミもたんまり用意せねばなりませんな」

牛飼娘「あ、チーズはうちのを出すから、買わなくて大丈夫ですよ」

蜥蜴僧侶「おおおおお! それは有り難い!」

妖精弓手「んじゃ、買い物したら牧場に向かうね!」

女神官「あ、じゃあ私も買い出しに…」

牛飼娘「あ、女神官ちゃんは一緒に行こうよ! 今日のこと詳しく聞きたいしねー」

女神官「え、いや、あの、ほ、本当に何も…」

牛飼娘「あはは、ちょっと意地悪しちゃったね。別に女神官ちゃんをどうこうする気はないよ。ただうちのがまた変なことしちゃってないかなーって、ね」ジ口リ(ゴブスレさんを半眼で睨む)

ゴブスレ「………」

女神官「あはは…」

19: 2019/01/02(水)08:12:05 ID:kEg
~牧場までの道~

牛飼娘「はー、また変なの色々買っちゃったんだねぇ」

女神官「まあ、その…はい…」

ゴブスレ「………」

牛飼娘「せっかくのデートがそんなコースだなんて、なんか不安になっちゃうなぁ~」

女神官「いえ、だ、だから、その…デートでは……///」

ゴブスレ「必要なことだ」

牛飼娘「ふーん、必要なこと、ねぇ……」

女神官「あ、あの、荷車が空みたいですし、ゴブリンスレイヤーさんの樽を置かせてあげては…」

牛飼娘「ん? ヘーキヘーキ、ゴブリン退治のために体を鍛えるのも、必要なことだもんね?」

ゴブスレ「……そうだな」

女神官「そ、そうですか」

牛飼娘「で、他にはなんか変なことしてない?」

ゴブスレ「ああ」

牛飼娘「ん~、ほんとかな~? へんなことって、どんなこと想定してるの?」

女神官「あうあう…///」

ゴブスレ「………ゴブリンがするようなことだ」

牛飼娘「………」

女神官「………」

ゴブスレ「………」

20: 2019/01/02(水)08:19:29 ID:kEg
~牧場~

妖精弓手「お待たせー! って、あれ? なんか空気重くない?」

女神官「あはは、まあ、ちょっと…」

牛飼娘「どっかの唐変木が拗ねちゃったんだよねぇ~?」

ゴブスレ「………」

妖精弓手「あー、わかるぅ、どうせまた空気読まずに『ゴブリンだ』とか言ったんでしょ~、オルクボルグぅ~」グリグリ(ゴブスレさんの鉄兜をいじる)

女神官「あはは…」

鉱人道士「まあまあ、酒を飲んでパーっと嫌なことは忘れようじゃないか、のぅかみきり丸よ」

蜥蜴僧侶「美味いツマミもたくさん買ってありますぞ」

牛飼娘「そうだね! ウチからも取って置きのチーズをいっぱい出すからドンドン食べてね!」

蜥蜴僧侶「おおおおおおお!」

妖精弓手「あれ、おじさんは?」

牛飼娘「なんかねぇ、若いのに気を遣わせるからって、今日は街に泊まるんだってさ」

22: 2019/01/02(水)08:28:45 ID:kEg
鉱人道士「道中では会わんかったから、もしかして入れ違いで出発されたのかの」

蜥蜴僧侶「なんと、これは申し訳ないことをしてしまいましたな…」

牛飼娘「気にしないでいいよ~。なんか、おじさん、嬉しそうだったしさ」

女神官「ふふ、そうでしたね」

妖精弓手「よーし! じゃあ今日はトコトン飲み明かすわよー!」

鉱人道士「飛ばし過ぎて早々に潰れんようにの」

妖精弓手「あんたこそ、酒樽と間違えて灯油を樽から飲むんじゃないわよ!」

鉱人道士「ほっほっほ、それは流石に……灯油の樽はどこかのぅ、念の為にな」

ゴブスレ「倉庫に運んである」

蜥蜴僧侶「それなら万が一にも大丈夫ですな」

妖精弓手「わかんないわよ? 酔ったドワーフの失態なんて伝説になるくらいいっぱいあるんだから」

鉱人道士「ほっ、それを言ったらお前さんなんざ生きる伝説じゃろうが」

妖精弓手「そうよ! なんてったって私は2000年も生きてるんだからね! 年長者を崇め奉りなさい!」

鉱人道士「酒も入っとらんのにもう酔っとるんか…この金床娘は」

蜥蜴僧侶「まあまあ、とりあえず乾杯といきましょうや」

女神官「そうですねっ」

牛飼娘「うんっ!」

妖精弓手「それじゃオルクボルグ! 乾杯の音頭を取りなさい!」

ゴブスレ「むっ……」

女神官「………」じー

牛飼娘「………」じー

妖精弓手「じー…」

ゴブスレ「………乾杯」

「「「かんぱーい!!」」」

23: 2019/01/02(水)08:28:51 ID:kEg
終わりです

26: 2019/01/02(水)08:44:26 ID:kEg
~話の〆が掴めなくなるんで省いたおまけシーン~

女神官「そういえばゴブリンスレイヤーさん…腕は大丈夫ですか?」

妖精弓手「腕ぇ~? どうかしたの~…?」ぐでんぐでん(酔っ払い)

女神官「街から牧場まで、樽を担いだまま帰ってきたので…」

牛飼娘「つーん、自業自得だもんねー?」グリグリ(ゴブスレさんの鉄兜をいじる)

ゴブスレ「…ああ」

鉱人道士「ほっほっほ、だから酒を飲む前から盃を持つ手が震えとったんじゃのぅ」

蜥蜴僧侶「試練ですなぁ」

妖精弓手「ねぇねぇ~…今ならオルクボルグに腕相撲で勝てるんじゃないのぉ~…?」ぐでんぐでん

女神官「ふふ、そうかもしれませんね」

牛飼娘「いよぉーしっ! 勝負だ!」ぐいっ(ゴブスレさんの腕を引っ張る)

ゴブスレ「待て、酒が溢れる」

妖精弓手「何常識人みたいなこと言ってんのよぉ~…逃げるなぁ~」ぐでんぐでん

牛飼娘「ね~…手甲が硬くて痛いんだけど~? これじゃあ私、怪我しちゃうよ~?」ゴブスレさんの手甲を撫でる

女神官「あの、悪ふざけはほどほどに……」

ゴブスレ「……外せばいいのか」カチャカチャ(手甲を外す)

鉱人道士「ほう、寝るときも鎧を脱がないかみきり丸にしちゃあ、珍しいこともあるもんじゃのぅ」

蜥蜴僧侶「これもまた、良き変化でしょうな」

妖精弓手「なによ~…オルクボルグの肌白いじゃないのぉ~」

女神官「あうぅ…///」

牛飼娘「よぉーし! いくよぉ!」ゴブスレさんと腕相撲の体勢になる

28: 2019/01/02(水)12:01:11 ID:kEg
ゴブスレ「むっ…」ぐぐっ

妖精弓手「あー! オルクボルグが全力出してるぅ! 大人気ないんだ~」

牛飼娘「むむむ……てぇい!」ゴブスレさんの腕を抱きかかえるようにしながら倒そうとする

ゴブスレ「っ…!?」

妖精弓手「よーし、やれやれー! 女神官ちゃんも加勢だ~!」

女神官「えっ、は、はいっ!」妖精弓手と一緒にゴブスレさんに飛び掛かる

ゴブスレ「く……」三人娘に腕ごと押し倒される

鉱人道士「やれやれ、姦しいことじゃのう」

蜥蜴僧侶「はっはっは、まさに両手に花ですな、小鬼頃し殿」

妖精弓手「勝ったー!」

牛飼娘「わーい!」

女神官「わ、わーい…?」

ゴブスレ「………」三人娘にのしかかられている

鉱人道士「ま、かみきり丸にはこんな日も必要じゃろうて」

蜥蜴僧侶「然り、然り…禍福は糾える縄の如しと申しますし、小鬼頃し殿にもそろそろ福が巡るべきでしょうなぁ」

29: 2019/01/02(水)12:01:25 ID:kEg
おまけも終わります

ありがとうございました!

30: 2019/01/02(水)13:41:32 ID:h4l


ほのぼの面白かったよ

引用元: 女神官「ゴブリンスレイヤーさんの平穏な日」