1: 2015/07/05(日) 22:19:55.02 ID:AGpTSVKj0

2: 2015/07/05(日) 22:22:31.91 ID:AGpTSVKjo
―事務所―

杏「あぁー……」

杏「こうやって冷房がガンガンに効いてるとこでだらだらしてると」

杏「夏だなぁって感じがするなぁ…」

杏「……いや、全然嬉しくないけど…」

杏「寝てる間に夏が終わればいいのに…」

柚「おはよーございまーすっ!」ガチャ

杏「おー、柚ー、おはー」

柚「杏サンおはよー!すっごいだらだらしてるっ」

杏「夏だからねぇー」

柚「夏じゃなくてもだらだらしてるような…?」

杏「気にしない気にしない」

4: 2015/07/05(日) 22:23:33.94 ID:AGpTSVKjo
柚「ところで杏サン、夏と言えばっ」

杏「え…暑い?」

柚「暑いと言えばっ」

杏「…夏?」

柚「夏と言えばっ」

杏「暑い」

柚「暑いと言えば……って、無限ループしてるっ」

杏「他にないもんー」

柚「暑い以外でもう1回!」

杏「えー」

柚「はい、夏と言えばっ」

杏「うーん…カキ氷?」

柚「あ、カキ氷おいしいよね!」

杏「夏の数少ない楽しみだよね」

柚「えーっ、他にも楽しいことたくさんあるよー?」

杏「そうかー?」

柚「ほら、海とか、プールとか!水着とか!」

杏(なるほど、そこに話を持っていきたかったのか…)

6: 2015/07/05(日) 22:25:03.22 ID:AGpTSVKjo
杏「水着と言えば、新しいお仕事、随分楽しんでたみたいだねぇ」

柚「えっへへー!楽しかったよー!」

柚「シャボン玉で遊んだり、プールで泳いだりぷかぷか浮かんだり!」

杏「それだけ聞くと本当に遊んでるようにしか聞こえないね…」

柚「ちゃんとお仕事もしたからダイジョーブ!」

杏「ほー?」

柚「柚の水着写真集、楽しみにしててね!」

杏「え、杏も?」

柚「もっちろーん!」

杏「お、おう…まぁ、見せてもらおうかな」

柚「うん!」

七海「あら~?何のお話をしてるのれすか~?」

柚「七海チャンだ!」

杏「やほー。ちょっと、この前の柚のお仕事の話をね」

七海「そうれしたか~!柚さん、クラゲさんみたいにぷかぷか浮いてて楽しそうれした~♪」

柚「でしょでしょ!アタシもクラゲの気分で浮いてたんだ!」

杏(何か凄い意気投合してるぞ…)

7: 2015/07/05(日) 22:26:40.33 ID:AGpTSVKjo
七海「七海も、今年こそは泳げるようになりたいれす~」

柚「あれっ、七海ちゃん泳げないんだっ」

七海「そうなんれすよ~」

杏「意外だよねー。魚とか釣りとか好きっていうから、泳ぎも得意なものかと」

七海「よく言われます~」

柚「じゃあじゃあ、プールに練習しにいこっ!アタシも練習に付き合うよっ」

七海「いいんれすか~?」

柚「もちろん!アタシもまたプールに泳ぎに行きたいしっ」

七海「わー!ありがとうございます~♪七海、頑張るのれす!」

杏「頑張っといでー」

柚「杏サンも一緒に行くんだよ~っ」

杏「へ?」

柚「3人でプールに行くの♪」

杏「いやいやいや、何で杏も!?」

柚「だって、この状況で杏サンは誘わないってありえないよ~!」

七海「れすね~」

杏「いや、別に杏の事は気にせずに…」

柚「ダメー!杏さんも来るのっ」

七海「来るのれすよ~!」

杏「えー…やだよー、面倒臭いよー」

8: 2015/07/05(日) 22:28:00.33 ID:AGpTSVKjo
柚「シクシク…杏サンは柚達と遊びたくないんだって…」

七海「悲しいのれす…」

杏「ちょっ」

柚「柚達と遊ぶより、涼しいお部屋でだらだらしてる方が良いんだって…」

七海「杏さんにとって、七海達はクーラー以下なのれすね…」

杏「そ、そこまで言ってなーい!わかったわかった、行くから!」

柚「やったー!」

七海「わーい♪」

杏「ぐぬぬぬ…どうしてこうなった…」

柚「じゃ、今度3人の時間が合う時にプールに行くぞー!」

七海「おーっ♪」

杏「はぁ…」

9: 2015/07/05(日) 22:30:26.22 ID:AGpTSVKjo
―数日後―

柚「プールだー!」


七海「プールれす~!」


杏「本当に来てしまった…」


柚「よーし、早速…」

七海「泳ぎの練習れすね!」

柚「準備運動をしよー!」

七海「なるほろ!準備運動は大事れす!」

柚「うん、それじゃ、準備運動開始ー!1、2、3、4!」

七海「いち、に、さん、しー♪」

杏「…まぁ、確かに足が攣って溺れたりするのはイヤだし…」

杏「1…2…3…4…」

12: 2015/07/05(日) 22:32:01.80 ID:AGpTSVKjo
柚「よし、準備運動終わり!」

七海「これでバッチリれすね!」

柚「みんな、浮き輪の準備はオッケー?」

七海「はーい!」

杏「あるよー。まぁ、杏は浮き輪っていうかボートだけど」

柚「よーしっ、それじゃ入るぞー!うひゃー、冷たっ!」

七海「気持ちいいれすーっ!」

杏「よいしょ…っと」

柚「杏サン、早速ボートで寝てる!」

杏「あー、楽ちんだー」

七海「七海も浮き輪でぷかぷかするのれす!」

柚「じゃあアタシも!」

杏「ふー…この浮いてる感じが気持ちいいね」

柚「だよねっ」

七海「クラゲさんになった気分れす~」

柚「泳ぐ練習する前に、少しこのままのんびりしてよっかー」

七海「賛成れす~」

杏「杏はずっとこのままでいいよー…」

杏・柚・七海「あー……」

13: 2015/07/05(日) 22:33:05.95 ID:AGpTSVKjo
―――――

杏「ふぅー……」

柚「ふはー……」

七海「ほぇ~……」

グー

杏「…何か、今音しなかった?」

柚「えへへ、アタシのお腹の音ー」

七海「そういえば、ちょっとお腹空いてきましたね~」

杏「んー…今何時?」

柚「えーっと、時計時計…あった、12時半だね!」

杏「1時間も浮いてたのか…」

七海「このままだと本当にクラゲさんになってしまいそうれすね~」

柚「じゃ、ちょっとお昼ご飯にして、お腹が落ち着くまで休んでから、泳ぐ練習しよっか!」

七海「は~い♪」

杏(杏は2人の練習風景を眺めながらまた浮いてようっと…)

14: 2015/07/05(日) 22:34:15.98 ID:AGpTSVKjo
柚「何食べよっかー!」

杏「フードコートがあるんだっけ」

七海「お魚さんが食べられるお店はありますか~?」

柚「うーん、どうだったかなー?」

杏「フードコートで魚料理ってあんまり見かけない気がするなぁ」

柚「あ、イカ焼きなら売ってるよ!」

七海「イカ焼き!いいれすね~♪」

柚「アタシはタコ焼きにしようかなっ」

杏「うーん…杏はどうしよ…焼きそばでいいかな」

柚「じゃ、買ったらまた集合ねっ」

七海「分かりました~っ」

杏「迷子になるんじゃないぞー」

七海「えへへ、大丈夫れすよ~♪」

15: 2015/07/05(日) 22:35:33.97 ID:AGpTSVKjo
―――――

柚・七海「いただきまーす!」

杏「いただきまーす」

柚「もぐもぐ……おいしーっ!」

七海「れす~!」

杏「こういうとこのご飯とか、お祭りの屋台のご飯って、なんか美味しく感じるよねぇ」

柚「わかるかもっ」

七海「きっと、みんなでわいわいしながら食べるから美味しいんれすよ~♪」

杏「そういうもんなのかねー…もぐもぐ」

柚「七海チャン、たこ焼き1個とイカ焼き一口、交換しよっ」

七海「いいれすよ~♪」

杏「じゃあ、杏も紅しょうが1本ずつあげるから、たこ焼き1個とイカ焼き一口交換して」

柚「えー!紅しょうがっ!」

七海「紅しょうがより焼きそばがいいれす~っ」

杏「冗談冗談」

16: 2015/07/05(日) 22:36:46.44 ID:AGpTSVKjo
―1時間後―

柚「よーしっ、ご飯も食べたし、休憩してお腹も落ち着いたし」

柚「今度こそ泳ぎの練習だーっ」

七海「コーチ、よろしくお願いします!」

柚「うむ!」

杏「頑張れー。杏は見てるから」

柚「杏サンも七海チャンの練習につきあってよ~!」

杏「えー」

七海「そういえば、杏さんは泳げるんれすか~?」

杏「ご想像にお任せしよう」

柚「…杏サンが泳いでるところ、想像できないかも…」

杏「でしょー。ほらほら、杏は2人を見守っておくから、練習頑張れー」

七海「は~い!」

柚「よーし、まずはプールに潜ってみよう!」

七海「分かりました~っ」

17: 2015/07/05(日) 22:38:01.18 ID:AGpTSVKjo
七海「………」ブクブク

柚「………」ブクブク

七海「………ぷはーっ!」

柚「ぷはっ…どーお?潜るの大丈夫そう?」

七海「はいっ!大丈夫れすっ」

柚「よーし、じゃあ、次は浮いてみよう!」

七海「おお~っ」

柚「じゃあ、ちょっと見ててねーっ。とうっ」

七海「丸くなってぷかぷか浮いてます!」

杏「だるま浮きって言うんだっけ」

七海「だるま浮きれすか~。メダイの別名に、ダルマって名前があるんれすよ!」

杏「へ、へー…流石、詳しいね」

七海「えへへ~♪」

柚「ぷはっ!こんな感じで、まずは浮けるようになってみよう!」

七海「分かりました~!」

18: 2015/07/05(日) 22:38:54.78 ID:AGpTSVKjo
七海「七海、いきます~!」

柚「頑張れー!」

七海「すぅー……んっ!」

杏「おー、浮いてる浮いてる」

柚「七海ちゃん出来てるー!」

七海「…………………ぷは~っ!」

七海「ふぅ…ふぅ…どうれしたか~?」

杏「よかったんじゃないかなー?」

柚「ちゃんと浮けてたよ!」

七海「えへへ~、よかったれす~♪」

柚「こんな感じで、まずは浮く事に慣れていこう!」

七海「は~い!」

19: 2015/07/05(日) 22:41:16.08 ID:AGpTSVKjo
―――――

柚「よーし、次は蹴伸びをしてみよう!」

七海「蹴伸び…壁を蹴って、びゅ~んって進むんれすね!」

柚「うん、蹴伸びで進んだら、その後は立って大丈夫だからね!」

七海「分かりました~!」

柚「じゃあ、いってみよー!」

七海「はい~!すぅー………んっ!」

柚「お、上手上手…すっごい進んで…って、あっ!杏サーン!」

杏「んー…?なんだー?って、おわー!?」

七海「わっぷ!?」

杏「ぎゃー!?」

柚「七海チャンが杏サンのボートに激突したー!」

杏「な、何事だー!?」

七海「ぷはっ…何かにぶつかっちゃいました~…って、あれ~、杏さん~?」

杏「転覆するかと思った…」

七海「あ、凄いれす!七海、蹴伸びでこんなに進んでます~!」

柚「確かに、すっごい進んでるけど、途中から斜めになってたね!」

杏「どうやったら、あの位置からスタートして杏のボートに激突するんだ…」

七海「おかしいれすね~…まっすぐ進んだつもりだったのれすけろ~」

20: 2015/07/05(日) 22:42:53.90 ID:AGpTSVKjo
―――――

柚「よーし、じゃあ、次はバタ足で進んでみよう!」

七海「ごくり…!」

柚「アタシが手を持って支えるから、ゆっくり進んでみよう!」

七海「ぜ、絶対手を離さないでくらさいね!絶対れすよ~!」

柚「だいじょーぶだよ!離したりしないからっ」

七海「そ、それじゃあ…やってみます…!」

柚「足をしっかり伸ばしてね!それで、バタ足バタ足~!」

七海「はい~…!バタ足…バタ足…!」

柚「良い調子だよ!そのままそのまま!」

七海「あっぷ…あっぷ…!」

杏「頑張れー」

柚「そのまま、顔を水につけて、離してってやってみよう!」

七海「はいっ!すぅっ…んむっ!………ぷはっ!」

柚「その調子その調子!」

杏「この短時間で結構変わるもんだねぇ」

柚「七海ちゃん、一生懸命頑張ってるから!」

杏「だねぇ」

21: 2015/07/05(日) 22:44:03.43 ID:AGpTSVKjo
―――――

杏「ん、もうこんな時間かー」

柚「わー、早いっ」

七海「もうそろそろ帰らないとれすね~」

柚「よし、じゃあ七海ちゃん、最後にテスト!」

柚「1人でどれぐらい泳げるようになったか、試してみよう!」

七海「1人で…!分かりました、やってみます~!」

杏「泳げるようになってたりして~」

柚「だといいね!」

七海「ちょっとイメージトレーニングを~」

七海「えーと、壁を蹴って…足をしっかり伸ばして…」

七海「大丈夫れす~っ。やってみますっ」

柚「七海チャンがんばー!」

杏「頑張れー」

七海「いきます~!すぅ……んむっ…!」

杏「お、いった…」

七海「がぼごぼがぼごぼ」

柚「七海チャーン!?」

杏「ありゃー…」

22: 2015/07/05(日) 22:44:43.79 ID:AGpTSVKjo
柚「七海チャン大丈夫ー?」

七海「大丈夫れす~。七海、沈没船になってしまいました~」

柚(タイタニック?)

杏(レディ=クリサニア号?)

七海「う~ん、七海、まだまだれすね~」

柚「でも、最初よりすっごく良くなってたよ!」

七海「はい~!次こそは泳げるようになるのれす!」

柚「うん、まだまだ夏は始まったばっかりだもんね!」

杏「んじゃ、そろそろ帰るか~」

柚・七海「はーい!」

23: 2015/07/05(日) 22:45:55.80 ID:AGpTSVKjo
柚「えへへ、今日はとっても楽しかったね♪」

七海「はい~!」

杏「うん、浮いてるの気持ちよかったし、よかったかなー」

柚「次は海に行こ!海!」

七海「海~!行きたいれす~!」

柚「ビーチバレーとかもやろ!」

七海「やります~!」

杏「杏は海でもずっと浮いてていいかな…」

柚「海でずっと浮いてたら、いつの間にか沖の方まで流されちゃってるかも…?」

杏「そ、それは困る…」

七海「その時は、お魚さんが助けてくれるのれす!」

杏「え~、そんなまさか~」

柚「でも、そういうのいいよねっ。お魚と一緒に海を泳いだりとかーっ」

杏「あー、なんかファンタジー的な」

七海「いつか、お魚さんと一緒に泳いでみたいのれす~」

七海「その為にも、七海は絶対に泳げるようになるのれす!」

柚「がんばろーね!」

七海「はい~!」

杏「頑張れー」

25: 2015/07/05(日) 22:46:54.91 ID:AGpTSVKjo
―次の日―

杏「う~ん…昨日の疲れが残って動けない…」

小梅「そ、そんなに沢山泳いだの…?」

七海「杏さん、ずっとボートでぷかぷか浮いてただけれすよ~?」

輝子「そ、それで疲れが残るのか…?」

幸子「残る残らない以前に、それで疲れるのがおかしいですよね!?」

柚「ぷにぷに……この杏サンのほっぺは嘘をついてる柔らかさだっ」

杏「なんだそれー。いやまぁ、確かに嘘なんだけど」

小梅「う、嘘だったんだ…」

幸子「またレッスンをサボろうと、適当な事を言ったんですね!」

輝子「い…いつものだった…フヒヒ」


おしり

26: 2015/07/05(日) 22:47:59.07 ID:AGpTSVKjo
ギャラクシーエンジェル風のタイトル


見てくれた人ありがとう

27: 2015/07/05(日) 22:48:54.23 ID:RJnYGZ4C0
七(つの)海のティコかな?

28: 2015/07/05(日) 22:49:11.49 ID:wXbCPFqo0
乙乙

34: 2015/07/05(日) 23:10:23.86 ID:AGpTSVKjo
>>32
本当だ…ご指摘ありがとうございます~

引用元: 杏「アサリの柚子胡椒蒸し 杏の甘煮を添えて」