1: 2013/07/25(木) 10:45:05.70 ID:xrPVCAVAO
P「来てくれたか」

奈緒「こんなの言いたくないけど、普段からちゃんと片付けしろよな」

P「ぐ……耳が痛い……」

加蓮「まあまあ。せっかく頼ってくれたんだから頑張ってお掃除しようよ」

凛「そうだよ奈緒。頑張らなきゃ」

奈緒「な、なんであたしが悪いみたいな空気に……」

凛「あ、あと掃除道具を手配してくれたありすちゃんから伝言」

P「ん? なんだ?」

加蓮「この機会に一掃しちゃいましょう、だって」

P「そうしたいから頼んだんだ。よろしく頼む」

トライアド「はーい」



3: 2013/07/25(木) 10:51:29.84 ID:xrPVCAVAO
P自宅前


奈緒「相変わらずボロいアパートだな……」

P「うるせいやい」

凛「でも引っ越しも考えたら? 私たちだけじゃ片付けられない汚れだってあるだろうし」

P「愛着が沸いててなぁ……。いざとなったら考えるよ」

加蓮「いざって時な気もするけどね」

P「まだ大丈夫……なはず」

奈緒「不確定な時点で大丈夫じゃねーよ。入る前から見つけたし」

加蓮「早くも大掃除になりそうな予感が……」

凛「文句言ってても仕方ないって。それじゃあ片付けよ」

6: 2013/07/25(木) 11:04:18.38 ID:xrPVCAVAO
奈緒「いつからあるんだ、これ」

P「片方は今年の2月だったかな? 大仕事終えて帰ってきたらあった」

凛「もう片方は?」

P「いつの間にか……」

奈緒「ふーん」

加蓮「ちょっと手こずりそうかな? 応援呼ぶ?」

奈緒「呼んでこよっか? 聖來さん車にいるし」

凛「出来る限り私たちで頑張ろ。手に負えなきゃ呼べばいいし」

加蓮「いやー……」





有香「押忍! Pさん以外は通しませんよ!」

あい「どうしても入りたいなら、私たちを倒してからにするんだね」

奈緒「無理ゲーだろこれ」

10: 2013/07/25(木) 11:13:17.37 ID:xrPVCAVAO
加蓮「おんぼろアパートの入り口にまさかの不動明王が2体」

奈緒「こんなのあたしらだけで片付けようとしたら天罰下るよ、間違いなく」

凛「そんな時はこれ使えってかな子ちゃんから」スチャ

P「クッキー?」

凛「甘いもので誘惑してみろって。はい、どうぞ」

有香「あ、ありがとうございます」

あい「明らかに怪しい物を私たちが食べるとでも?」

凛「かな子ちゃんは中立だよ。疲れてるだろうし差し入れだって」

あい「そういうことなら……」

有香「頂きましょうか?」

12: 2013/07/25(木) 11:20:27.89 ID:xrPVCAVAO
あい「うむ……。怪しいのに変わりはないが好意を無碍にするわけにもいかない、か」パクッ

有香「考えすぎですよ」パクッ

凛「ああ、そうそう」





凛「その後清良さんが何か塗ってたけど気にしないでおやすみ」

2名「」バタリ

奈緒「清良さん印の睡眠薬だと……?」

加蓮「市販の物とじゃ比べものにならないだろうね……」

P「ゴキブリホイホイもびっくりな即効性だなおい……」

凛「ほら、無駄口叩いてないで車に運ぶよ」

奈緒「へーい」

14: 2013/07/25(木) 11:29:37.33 ID:xrPVCAVAO
加蓮「でも最初がこれなら後は楽なんじゃない?」

奈緒「そっかなー……」

凛「なんとかなるって。ありすちゃん印のお掃除7つ道具も揃えてきたし」

P「それじゃあ開けるぞ」ガチャ

凛「お邪魔しまー……、ああ」

奈緒「うわぁ……」

加蓮「ペット、OKなの?」

P「ダメ。大家さんに怒られるからこの子たちも引き取って下さい」

加蓮「……子?」





菜々「ですからウサギの鳴き声はミミミンですってば!」

レナ「それはウサミン星人だけでしょ?」

凛「今のうちに麻酔銃発射」パシュパシュッ

ミミン!? アゥ…

15: 2013/07/25(木) 11:36:45.14 ID:xrPVCAVAO
加蓮「1匹は悲鳴まであれだったね」

奈緒「譲れないものがあるんだろ、たぶん。触れてやるなって」

凛「思ってた以上に狭い部屋だね。これなら掃除も早く済むかも」

P「間取りを説明すると、入ってすぐがキッチンで隣に浴室とトイレがある。直進すれば寝室件居間だ」

加蓮「居間にさっそく何かあるんだけどあれは簡単そうだから後にする?」

凛「そうだね。たぶん自主的に回収されそうだし。浴室は湿気ひどい?」

P「そりゃあもう。最近じゃ風呂は事務所で済ましてるし、トイレは近所のコンビニ借りてる」

16: 2013/07/25(木) 11:44:26.62 ID:xrPVCAVAO
奈緒「じゃあ浴室からするか」

凛「だね。菌が繁殖してもマズいし」

加蓮「頑張って掃除しますか!」

P「じゃあ頼む」ガチャ





輝子「フヒ……」ワラワラワラワラ

P「前に見た時より更に増えとる」

凛「やっぱりきのこが生えちゃってたか……」

加蓮「食べれそうなのは取っといて、後で食べよっか?」

奈緒「あたしはパス。風呂場に生えたきのこはさすがに食べたくないし」ブチブチ

輝子「ノオォオマイフレエエェェエエンズッ!」

P「うるさい」

輝子「あ……スイマセン……」

17: 2013/07/25(木) 11:53:45.44 ID:xrPVCAVAO
凛「とりあえず5つ回収か。いいペースだね」ゴシゴシ

奈緒「清良さん印の睡眠薬あればあたしたちでもなんとかなるんだな」ゴシゴシ


コツッ


加蓮「ん?」

奈緒「あ?」

凛「上から聞こえたね」

P「気にすんな。あれはもしもの場合の別働隊だから」


ニンニン!


加蓮「あの子か」

奈緒「なんだ。他の掃除屋にも頼んだのか?」

P「さすがにお前らだけじゃ全部は相手に出来ないだろうからな……」

凛「信用ないね」

P「違う。あっちが強大すぎるだけだ」

22: 2013/07/25(木) 12:02:34.86 ID:xrPVCAVAO
凛「よしっ。浴室終わり」

奈緒「トイレもこんなもんだろ」

P「おお……。腐海から見覚えのある浴室に……」

加蓮「じゃあ次は居間だね」

凛「左にベッド、右にテレビと冷蔵庫と食卓。で、中央に例のものか」

奈緒「相変わらず何もないな」

P「普段あまり居ないからな。お前らのCDや写真集はベッドの横のクローゼットに入れてる」

凛「最近中を整理した?」

P「物音が聞こえるようになってからは開けてすらない」

23: 2013/07/25(木) 12:12:30.43 ID:xrPVCAVAO
加蓮「服はどこに置いてるの?」

P「スーツや2、3日分の下着は事務所に置いてる。ベッドの下に収納スペースがあるから私服はそこに入れてるよ」

凛「じゃあそこも調べる対象にしよっか」

奈緒「まずはこれ片付けてからだな……。Pさんも出掛ける時はテレビ消せよな」

P「いや、毎回消してるんだけどな」





友紀「フレーフレー! キャーッツ!」

智香「頑張れ頑張れキャーッツッ☆」

奈緒「いっそ野球喫茶にして金取ったら?」

P「電気代はガチで請求したいな。冷蔵庫もビールだらけにされてるし」

25: 2013/07/25(木) 12:20:00.22 ID:xrPVCAVAO
友紀「ほらほら。プロデューサーも帰ってきたんならキャッツの応援しようよ!」ギューッ!

智香「いっぱい汗をかくまで頑張りましょっ☆」ムニッ

P「ちょ。つか友紀酒くせぇ! 何本飲んだんだよ!」

友紀「えー? まだ7本くらいだよー」

P「10本以上空缶が転がってるじゃねーか!」

友紀「それは菜々ちゃんも……、あ。これ秘密だった」

P「あのウサギめ……」

凛「……」

加蓮「……」

奈緒(あ、これヤバいかも)

28: 2013/07/25(木) 12:27:46.34 ID:xrPVCAVAO
加蓮「ねえ凛、どうしよっか。経済的にもPさんに負担かけてるみたいだし同情の余地無しじゃない?」

凛「任せて。容赦しなくていい相手には千枝ちゃんから預かったあれ使うから。取ってくるまで引きつけといて」

加蓮「了解」

奈緒「お前らあれ使う気かよ……」

加蓮「ねえ姫川さん」

友紀「んー? 悪いけど簡単には立ち退かないからね」

智香「私も動かないよっ!」

加蓮「そうじゃなくて、キャッツ満塁にされてるよ?」

友紀「なにぃ!?」

智香「応援しなきゃ! ほら、Pさんもっ!」

P「ええー……」

30: 2013/07/25(木) 12:36:40.34 ID:xrPVCAVAO
友紀「フレーフレーキャーッツ! 大谷なんか目じゃねーよ!」

智香「三振奪うぞキャーッツ!」

P「フレーフレー……」


ブンッ


友紀「ん! 殺気!」クルッ


バンッ!


友紀「ごふっ!?」

智香「友紀さん!?」


ガンッ!


智香「はうっ!?」


凛「ふー……」

奈緒「やりやがった」

P「何そのオール……」

加蓮「千枝ちゃんがPさんと遊園地デートした時に使ったやつらしいよ。引き取って大事に持ってたんだって」

P「見覚えがあると思ったらあの時のか……」

35: 2013/07/25(木) 12:43:37.30 ID:xrPVCAVAO
凛「少しすっきりした。これとその2つ片付けてくるから先に掃除してて」

2つ「」ズルズル

P「えげつねぇ」

加蓮「そう? 足りないくらいだよ」

奈緒「お前らが味方なのか疑いそうになるわ。まあいいや、気を取り直してベッドの下調べるか」

P「服や下着ばっかだからさすがにいないと思うけどな」ガラッ





雪美「にゃーん……」スンスン

P「」

加蓮「なに、嗅いでるの?」

雪美「この布……Pの匂いがいっぱいだから……」

加蓮「両方とも回収」

奈緒「下着はいらねえよ!」

36: 2013/07/25(木) 12:51:36.60 ID:xrPVCAVAO
子猫回収のち凛合流


凛「じゃあ本丸にいこっか」

加蓮「奈緒はなにがいると思う?」

奈緒「もうなにがいてもおかしくない気がしてきた」

P「じゃあクローゼット開けるぞ」ガラッ





きらり「にょわ☆」

凛「」

加蓮「」

奈緒「あやめさん応援部隊呼んで! これは無理だ!」

ニ、ニンニン!

きらり「にょわーしょーっく☆ 愛でーきらり、でかくなーるー☆」ヌッ…

P「」

きらり「にょわーしょーっく☆ Pちゃん鼓動ー、はやくなーるー☆」トコトコ…

奈緒「ひぃっ……」

41: 2013/07/25(木) 13:00:37.11 ID:xrPVCAVAO
きらり「きらり考えたんだにぃー。Pちゃんをきらりんルームに招待出来ないならPちゃんの部屋にきらりんルーム作ればいいんだって」

P「」

きらり「なのにPちゃんいつまで経っても入ってきてくれないからにぃ……。もうきらりもガマンの限界だゆー……☆」

奈緒(め、目から生気が失せてる……)

きらり「見てPちゃん。きらりんルームカワイイでしょ? ペットもいるんだゆー☆」

杏「」

乃々「むーりぃー……」

P「あ、あ……」

きらり「だーかーらー」





きらり「Pちゃんも中ではぴはぴしよ☆」

45: 2013/07/25(木) 13:12:04.73 ID:xrPVCAVAO
凛「させるかぁ!」パシュッ

きらり「……」バシッ

凛(ま、麻酔銃が弾かれた!?)

きらり「凛ちゃん、おいたはメー! だゆ? ワルい子は先にはぴはぴすゆよー?」

凛「う、うああ……」

加蓮「わ、私だって!」スチャ

きらり「ちゅーしゃきー? きらり痛いのはイヤイヤだから壊しちゃう☆」ブンッ、バキッ

加蓮「ひゃっ!? あ、ああ……」

奈緒「あやめさんマジ早くお願い無理だからこれ無理だから……」ブツブツ


バンッ!


あやめ「お待たせしました!」

51: 2013/07/25(木) 13:25:17.60 ID:xrPVCAVAO
P「来たか!」

あやめ「きらり殿、我らが来たからには大人しくお縄になってもらいますよ!」

きらり「えー?」





優「どーも☆」

イヴ「呼ばれましたー」

響子「任せて下さい!」



P(あれ、ダメっぽい)

奈緒(無理だろこのメンバー)

あやめ「ふっふっふ。侮る事なかれ! みな橘殿より授かった道具を装備しております! 構え!」

3人「」カチャ

P「麻酔銃じゃん!」

凛「あ、でもあれ違う」

きらり「にょわー? そんなの全部ぱしぱしすゆよー」スッ

54: 2013/07/25(木) 13:32:07.35 ID:xrPVCAVAO
あやめ「先に言っておきますきらり殿。生物の常識には逆らわないで下さいと」

きらり「んー? どーゆーことー?」

あやめ「今に分かります。てーっ!」

3人「」ドドドドドドッ

きらり「にょわあっ!?」バシバシプスバシプスバシバシ

P「まさかの連射式」

凛「最大6連射。1発辺りの効果は単発式に比べたら弱いけど、さすがに防御しきれてないね」

奈緒「それでもほとんど叩き落としてるあたり流石だわ……」

あやめ「打ち方止め!」

きらり「う、うう……」

55: 2013/07/25(木) 13:40:53.59 ID:xrPVCAVAO
きらり「P、Pちゃん……」ヨロヨロ

P「な、なんだ……?」

きらり「あの……ぬくもりを……」パタリ

P「きらり……」

3人「よしっ!」

奈緒「巨星墜つ、か」

加蓮「この粗大ごみどうしよっか?」

凛「2人掛かりならなんとかなるでしょ」

奈緒「お前らってホント容赦ねーよな」

あやめ「ではわたくしたちは他の仕事があります故この辺りで。また御用の際はあやめをお呼び下さい」

P「あ、ああ。ありがとなみんな」

3人「頑張ってー」バタン

57: 2013/07/25(木) 13:50:03.85 ID:xrPVCAVAO
凛「さて、あらかた片付いたかな」

加蓮「あとは機械的なものの処分だけだね」

奈緒「なあお前ら、ベッドの上のあれずっと無視してるけどいいのか?」

P「あれか……。最近独りでに喋ったりして怖いんだよな……。捨てても帰ってくるし」

凛「呪いの人形なの?」

加蓮「やだっ。Pさん怖い話しないでよ!」

奈緒「どちらかというとお前らの行動の方が怖いけどな。さて、どうするかな……」





ウサコ「ふふふ」

凛「喋った」

P「な?」

奈緒「また相手にしたくない人が……」

58: 2013/07/25(木) 13:58:11.16 ID:xrPVCAVAO
ウサコ「無駄な抵抗は止すウサ! きらりちゃんを倒したところでまだまだ私たちが――」

凛「どういう仕組みなんだろ」ヒョイ

ウサコ「あ、ちょ」

加蓮「内部に無線機入れてるんじゃない? あと目は小型カメラだね、えい」パキッ

ウサコ「ウサァッ!? やめるウサ! 今なら許してや――」

凛「うるさいし潰そっか。ありすちゃん印の7つ道具その5。ハンマー(物理)」バキッ

ウサコ「」

奈緒「Pさんマジ引っ越したら? 相手が悪いうえにこいつらにまで家バレたんだし」

P「そのほうがいい気がしてきた……」

60: 2013/07/25(木) 14:08:41.56 ID:xrPVCAVAO
女子寮


亜里沙「くっ。ウサコちゃんが……」

真奈美「落ち着きたまえ。また仕掛ければいいだけだ。なあ?」

晶葉「無論だ。こんなこともあろうかと大量に生産してある」





ちひろ「そんなお金があるんなら、ドリンク買いましょうよ♪」

3人「!?」

拓海「たく。なんでアタシまで出張らなきゃならねぇかな」

美嘉「莉嘉、危なくなったらすぐに隠れるんだよ?」

莉嘉「大丈夫だって☆ お姉ちゃんや拓海さんがいるんだもん!」

ちひろ「ふふ、じゃあみんな。構え」

3人「」スチャ

3つ「」



ちひろ「撃て」

61: 2013/07/25(木) 14:17:22.25 ID:xrPVCAVAO
P宅


凛「無いね……」

加蓮「浴室もキッチンもなかったよー」

奈緒「まあ盗聴器なんか仕込まなくても実力行使でどうにかなる人たちだからな……」

P「あったか?」

凛「無い。1個も」

加蓮「さっきの人形だけだったみたい」

P「そっか。みんなありがとな。おかげで今日からゆっくり寝れるよ」コトッ

奈緒「なにそれ」

P「昼から何も食べてなかったろ。きのこのバター炒めに天ぷら。焼いただけのは醤油でも使って食べてくれ」

凛「ありがと」

加蓮「私も食べよっと♪」

奈緒「風呂場に生えたの差し出すなよ……。しかも親友の親友だろ、それ」

P「それはそれ。これはこれ」

63: 2013/07/25(木) 14:26:14.01 ID:xrPVCAVAO
加蓮「そういえばさー」モグモグ

P「ん?」

加蓮「奈緒ってここに来たことあるよね?」

奈緒「あ、えっと……」

凛「そういや相変わらずボロいアパートだとか、相変わらず何もないとか言ってたね」

加蓮「ねえ? 怒らないから教えてくれない? いつ来たの?」

奈緒「こ、今年の2月だよ。ゴシックイベントの打ち合わせで……」

凛「ふーん……」

加蓮「私呼ばれたことない……」

凛「私もないね……」

P「ふ、深い理由はないんだ! 本当に!」

奈緒「そ、そうそう!」

65: 2013/07/25(木) 14:33:44.79 ID:xrPVCAVAO
凛「じゃああれはなに?」

P「へ?」クルッ

奈緒「ん?」クルッ

加蓮「……」ピチャ、ピチャ

凛「嘘。なんもないよ」

奈緒「脅かすなよ……」

加蓮「ふふ、テンパる奈緒が可愛かったから、ついね」ニヤッ

凛「そうそう」ニヤッ

奈緒「な、なんだよそれ! あんまりからかうなよな……」モグモグ

P「トライアドの中じゃ最年長なのにからかわれ役だよな、奈緒って」モグモグ

奈緒「う、うるさい! 大体Pさんがあの時は誘ったんだろ!」

P「だって奈緒が好きなアニメのDVDが手に入ったから一緒に観たかったんだよ!」

2人「……あれ?」

66: 2013/07/25(木) 14:40:27.92 ID:xrPVCAVAO
奈緒「な、なんで……?」

P「あの日のことは2人だけの秘密にするって決めてたのに、ってまたか!?」

凛「さすがよく効くね。ありすちゃん印の最後のアイテム」

加蓮「清良さん特製らしいからね、この自白剤。即効性もあるみたい」

奈緒「お前らマジふざけんなよ……」

凛「で、DVD観ただけなの?」

奈緒「あ、あの日はそのままアニメの話で盛り上がって……」

P「気が付いたら終電の時間過ぎてたし、車も事務所に置いたままだったから……」

加蓮「……で?」

奈緒「Pさんちに泊まった……」
P「泊めました……」

凛「へー……」

67: 2013/07/25(木) 14:47:49.99 ID:xrPVCAVAO
加蓮「凛、身近に裏切り者がいたけど、この場合はどうする?」

凛「奈緒はオールの刑かな? それともハンマー(物理)の刑かな?」

P「さ、先に言っておくがやましいことは何もしてないからな!」

奈緒「そうだよ! あたしにベッド譲ってくれてPさんは床で寝て……優しいなって。う、うわああああっ!?」

加蓮「凛、惚気話だよ」

凛「だね。オールハンマーの刑でも物足りないね」

P「な、奈緒に手を出すなら俺にしろ! 悪いのは俺なんだから!」

奈緒「Pさん……」

2人「へー……」イライラ

69: 2013/07/25(木) 14:56:10.02 ID:xrPVCAVAO
凛「Pさん、ウサギじゃなくて犬ならいいと思わない?」

P「……は?」

加蓮「あたし家事習っててさ。料理や洗濯も出来るようになったし、邪魔にはならないよ」

奈緒「ちょ」

凛「餌代は自分で稼ぐから。どうかな?」

加蓮「奥さんと犬。理想の家庭だと思わない?」

奈緒「み、ミイラ取りがミイラになってやがる……」

2人「うるさい裏切り者!」

奈緒「ひぃっ!?」

2人「ね、どうかな?」ズイッ

P「お、お前ら……」





あやめ「ひとーつ 人の世、生き血をすすり」

全員「!?」

70: 2013/07/25(木) 15:04:27.98 ID:xrPVCAVAO
ちひろ「ふたーつ、不埒な悪行三昧」

智絵里「うう……、わ、悪いことはだめですよー……」ゾロゾロ

加蓮「な、なんで!?」

凛「落ち着いて! 麻酔銃構えて!」

まゆ「みぃ~つ、醜い浮き世の鬼をぉ♪」

ゆかり「せめて最後は、美しい音色で散って下さい」ゾロゾロ

凛「な、何人いるの……」

加蓮「や、ヤバいよ。私らの掃除屋仲間までいるじゃん……」

凛「諦めちゃダメ! 相手は数が多いだ――あ、ああ……!」





早苗「退治てくれよう掃除屋一同♪」ドンッ


イヤー! マケナイ、ワタシハァ!

73: 2013/07/25(木) 15:17:39.09 ID:xrPVCAVAO
早苗「まさか身内から離叛者が出るとはねー。きっちり再教育しないと」

P「た、助かりましぐえっ!?」

早苗「P君も悪いんだぞー? いたいけな女子高生を家に泊めたりしちゃ」ギリギリ

P「す、すいませ……」

奈緒「Pさん!?」

早苗「奈緒ちゃんは早く帰りなさい。P君はシメ――説教しなきゃならないから♪」ニコッ

ちひろ「今回の報酬は後日振り込んでおきますから♪」ニコッ

奈緒「は、はいぃ!」

P「た、たすけきゅぇっ!」ポキッ

早苗「ちょっと黙ってなさい」

奈緒「」





マナーを犯したものもきっちり処理した早苗一同。
依頼者だって仲間だって、汚れてないとは限らない。
だが負けるな早苗一同!
全てを清めるその日まで!





?「ふふ、きらりさんのおかげであまりクローゼットを調べられなくて助かりました。最後まで隠れきるなんて、さすがボクですね!」

早苗「掃除屋でーす」ガラッ

?「!?」



おわり

76: 2013/07/25(木) 15:38:53.19 ID:x1g3esTCo
マジ面白かったですー!!次回にも期待ww

85: 2013/07/25(木) 17:22:54.04 ID:kAVQJ0czo
俺の嫁の奈緒が最後まで良識人で良かった...

88: 2013/07/25(木) 19:08:56.88 ID:8bdZlZVDO
前スレの名、教えてくれ

91: 2013/07/25(木) 19:36:52.21 ID:xrPVCAVAO

引用元: 凛「掃除屋だよ」