1: 2013/07/24(水) 23:19:22.76 ID:PDl2N6CO0
ピンポーン
ガチャリ
菫「はい……ってなんだ。照か」
照「こんばんわー。夕飯ご馳走になりにきました」
菫「全くお前は……ウチはお前専用の配給所じゃないんだぞ」
照「まあまあいいじゃない」
照「たまには暑いときに熱い物を食べたくなったから、宥さんのあったか料理を頂きにきました」
菫「残念だが、今日はご期待には添えないな」
照「え?」
菫「とりあえずあがれ」
照「お邪魔しまーす」
ガチャリ
菫「はい……ってなんだ。照か」
照「こんばんわー。夕飯ご馳走になりにきました」
菫「全くお前は……ウチはお前専用の配給所じゃないんだぞ」
照「まあまあいいじゃない」
照「たまには暑いときに熱い物を食べたくなったから、宥さんのあったか料理を頂きにきました」
菫「残念だが、今日はご期待には添えないな」
照「え?」
菫「とりあえずあがれ」
照「お邪魔しまーす」
2: 2013/07/24(水) 23:21:08.83 ID:PDl2N6CO0
照「あれ?」
照「宥さんは?」
菫「帰省中だ」
照「こんな平日に? 明日も講義あるよね?」
菫「……」
照「菫……何かあったの?」
菫「……まぁ大したことじゃないさ」
菫「それより晩ご飯食うか? 残念ながら私お手製インスタントだが」
照「ゴチになります」
─────────── … ……
_________
照「宥さんは?」
菫「帰省中だ」
照「こんな平日に? 明日も講義あるよね?」
菫「……」
照「菫……何かあったの?」
菫「……まぁ大したことじゃないさ」
菫「それより晩ご飯食うか? 残念ながら私お手製インスタントだが」
照「ゴチになります」
─────────── … ……
_________
4: 2013/07/24(水) 23:26:10.73 ID:PDl2N6CO0
照「ごちそうさま……今日泊まってっていい?」
菫「別に今更遠慮することもないが、お前明日は大丈夫なのか?」
照「明日は一日オフなんだ」
菫「プロってのは大学生より暇なんだな」
照「そんなことはない。まぁ気楽といえば気楽だけど」
菫「それもお前の実力あればこそだろうがな」
照「お褒め頂き恐悦至極」
菫「プッ、なんだそりゃ」
菫「別に今更遠慮することもないが、お前明日は大丈夫なのか?」
照「明日は一日オフなんだ」
菫「プロってのは大学生より暇なんだな」
照「そんなことはない。まぁ気楽といえば気楽だけど」
菫「それもお前の実力あればこそだろうがな」
照「お褒め頂き恐悦至極」
菫「プッ、なんだそりゃ」
6: 2013/07/24(水) 23:29:44.74 ID:PDl2N6CO0
照「ねぇ菫?」
菫「なんだ?」
照「宥さんと喧嘩でもしたの?」
菫「……まぁそんなところだ」
照「意外。あんなに温厚な宥さんと喧嘩になるなんて」
菫「ああ見えて頑固なんだよ。まったく、私はいらないと言ってるのにいつも余計なことを……」
菫「なんだ?」
照「宥さんと喧嘩でもしたの?」
菫「……まぁそんなところだ」
照「意外。あんなに温厚な宥さんと喧嘩になるなんて」
菫「ああ見えて頑固なんだよ。まったく、私はいらないと言ってるのにいつも余計なことを……」
7: 2013/07/24(水) 23:34:29.38 ID:PDl2N6CO0
─────────── … ……
~回想~
宥『今日はあったか鍋焼きうどんだよー』
菫『美味しそうだ』
宥『そして菫ちゃんには冷やしうどんを用意してるよ』
菫『なに? 宥、何度も言っているが、無理して私のために冷たい料理を用意しなくてもいいんだぞ』
宥『ううん、無理なんてしてないよ』
菫『そんなこと言って……ほらこの手!』グィッ
宥『きゃっ///』グイッ
菫『手がこんなに荒れてるじゃないか、冷水にさらされてるからだろう?』
宥『こ、こんなの大したことないよ!』
菫『いいや駄目だ。私のために無理をするんじゃない』
宥『むぅ……』
~回想~
宥『今日はあったか鍋焼きうどんだよー』
菫『美味しそうだ』
宥『そして菫ちゃんには冷やしうどんを用意してるよ』
菫『なに? 宥、何度も言っているが、無理して私のために冷たい料理を用意しなくてもいいんだぞ』
宥『ううん、無理なんてしてないよ』
菫『そんなこと言って……ほらこの手!』グィッ
宥『きゃっ///』グイッ
菫『手がこんなに荒れてるじゃないか、冷水にさらされてるからだろう?』
宥『こ、こんなの大したことないよ!』
菫『いいや駄目だ。私のために無理をするんじゃない』
宥『むぅ……』
9: 2013/07/24(水) 23:39:31.21 ID:PDl2N6CO0
~そしてつい先ほど~
菫『ただいま、って涼し! 冷房入ってる……』
宥『あ、菫ちゃんおかえりー』
菫『どうしたんだ宥? 冷房つけっぱなんて』
宥『だって菫ちゃん暑いでしょ? 私は厚着すれば大丈夫だから……』
菫『何を言ってるんだ! 私の為に君が我慢することはない!』
宥『そんな、菫ちゃん……私は菫ちゃんのためを思って……』
菫『気持ちはわかるが私は平気だ。無理をするな』
宥『いいやわかってないよ……菫ちゃんはわかってない!』
菫『宥……?』
宥『私、無理なんてしてないもん! 好きな人のためにちょっと寒いのを我慢するのが無理だなんて私は思わない!』
宥『私、菫ちゃんに甘えてばっかりだから、少しは私からも菫ちゃんに何かしたいの!』
宥『それとも菫ちゃんは迷惑なの……?』
菫『ただいま、って涼し! 冷房入ってる……』
宥『あ、菫ちゃんおかえりー』
菫『どうしたんだ宥? 冷房つけっぱなんて』
宥『だって菫ちゃん暑いでしょ? 私は厚着すれば大丈夫だから……』
菫『何を言ってるんだ! 私の為に君が我慢することはない!』
宥『そんな、菫ちゃん……私は菫ちゃんのためを思って……』
菫『気持ちはわかるが私は平気だ。無理をするな』
宥『いいやわかってないよ……菫ちゃんはわかってない!』
菫『宥……?』
宥『私、無理なんてしてないもん! 好きな人のためにちょっと寒いのを我慢するのが無理だなんて私は思わない!』
宥『私、菫ちゃんに甘えてばっかりだから、少しは私からも菫ちゃんに何かしたいの!』
宥『それとも菫ちゃんは迷惑なの……?』
11: 2013/07/24(水) 23:44:34.88 ID:PDl2N6CO0
菫『そんなことはない! ただ私は宥の体が心配で……』
宥『菫ちゃんは心配しすぎだよ! そんなのありがた迷惑だよ!』
菫『なんだと! 現に今だって、君の体はふるえてるじゃないか!』
宥『菫ちゃんだってこの前、熱中症で倒れたくせに! 自分の体のことはどうでもいいの!?』
菫『ああそうだ! 私の健康なんて、君のことに比べれば些細なことだ!』
宥『なんてことを言うの! 菫ちゃんのわからずや!』
菫『こっちの台詞だ!』
宥『もういいよ!』
宥『実家に帰らせていただきます!』
菫『勝手にしろ!』
─────────── … ……
宥『菫ちゃんは心配しすぎだよ! そんなのありがた迷惑だよ!』
菫『なんだと! 現に今だって、君の体はふるえてるじゃないか!』
宥『菫ちゃんだってこの前、熱中症で倒れたくせに! 自分の体のことはどうでもいいの!?』
菫『ああそうだ! 私の健康なんて、君のことに比べれば些細なことだ!』
宥『なんてことを言うの! 菫ちゃんのわからずや!』
菫『こっちの台詞だ!』
宥『もういいよ!』
宥『実家に帰らせていただきます!』
菫『勝手にしろ!』
─────────── … ……
12: 2013/07/24(水) 23:49:37.69 ID:PDl2N6CO0
菫「つい意地になって、売り言葉に買い言葉で……」
照「なんだだだのノロケか。心配して損した」
菫「なんだとはなんだ。自分から聞いといて」
照「あ、もうこんな時間。テレビ見ていい? BS映る?」
菫「映るが……」
照「リモコン、リモコンっと」ピッ
<トゥナイッ! マージャンプレイヤー、スターインアリーズナブリープライスドカー!
照「今日小鍛治さんが有名人レースに出るんだ」
菫「はぁーもう……お前は本当マイペースだな……」
照「なんだだだのノロケか。心配して損した」
菫「なんだとはなんだ。自分から聞いといて」
照「あ、もうこんな時間。テレビ見ていい? BS映る?」
菫「映るが……」
照「リモコン、リモコンっと」ピッ
<トゥナイッ! マージャンプレイヤー、スターインアリーズナブリープライスドカー!
照「今日小鍛治さんが有名人レースに出るんだ」
菫「はぁーもう……お前は本当マイペースだな……」
13: 2013/07/24(水) 23:54:44.84 ID:PDl2N6CO0
<ナウ、イトイズタイムトゥザスターインアリーズナブリープライスドカー
<マイゲストトゥナイト……シーィズザビッグフォーオー! スコヤコカジ! ワーパチパチパチパチ
<アイムアラウンドエイジサーティ! ノットフォーティ!!
<HAHAHAHAHAHAwwwww
<エニウェイ……ユーアーザジャパニーズモアフェーマウスザンニッサンジーティーアール……
菫「あの人英語喋れたんだな。でも世界で闘ってきたんだから当然か」
照「すごいよね」
菫「何のんきなこと言ってるんだ。お前もすぐに必要になる」
照「え?」
菫「世界大会に出場するようになれば当然だろう」
照「」ガクガク
菫「……まぁ、役と点数申告くらい言えればそれでいいだろ」
照「自信ない……」
菫「どんだけだよ」
<マイゲストトゥナイト……シーィズザビッグフォーオー! スコヤコカジ! ワーパチパチパチパチ
<アイムアラウンドエイジサーティ! ノットフォーティ!!
<HAHAHAHAHAHAwwwww
<エニウェイ……ユーアーザジャパニーズモアフェーマウスザンニッサンジーティーアール……
菫「あの人英語喋れたんだな。でも世界で闘ってきたんだから当然か」
照「すごいよね」
菫「何のんきなこと言ってるんだ。お前もすぐに必要になる」
照「え?」
菫「世界大会に出場するようになれば当然だろう」
照「」ガクガク
菫「……まぁ、役と点数申告くらい言えればそれでいいだろ」
照「自信ない……」
菫「どんだけだよ」
14: 2013/07/25(木) 00:00:06.39 ID:yxFhUxRz0
<シーユゥネクストウィーク! グッナイッ!
照「あー面白かった。メイはやっぱりカッコかわいい。ハムは相変わらず謝ってるのが似合う」
菫「お前がこういう番組好きだったのは意外だな」ソワソワ
照「そうかな」
菫「ああ」ソワソワ
照「菫」
菫「なんだ?」
照「なんでさっきからソワソワしているの」
菫「べ、別にソワソワなんてしていないぞ」
照「宥さんが気になるの?」
菫「別にそんなことない」ソワソワ
照「あー面白かった。メイはやっぱりカッコかわいい。ハムは相変わらず謝ってるのが似合う」
菫「お前がこういう番組好きだったのは意外だな」ソワソワ
照「そうかな」
菫「ああ」ソワソワ
照「菫」
菫「なんだ?」
照「なんでさっきからソワソワしているの」
菫「べ、別にソワソワなんてしていないぞ」
照「宥さんが気になるの?」
菫「別にそんなことない」ソワソワ
16: 2013/07/25(木) 00:04:29.89 ID:yxFhUxRz0
照「ふーん? そういえば、ゆう……」
菫「っ!」
照「夕飯のカップラーメン、あれおいしかった。また買いだめておいてね」
菫「そ、そうか」
照「そうだよ」
菫「……」
照「あ、ゆー……」
菫「っ」ビクッ
照「ユーキャンのCMで流れてる曲、なんて名前だっけ?」
菫「……英国擲弾兵」
照「そーだそーだ」
菫「……」
照「ゆー……」
菫「」ビクッ
菫「っ!」
照「夕飯のカップラーメン、あれおいしかった。また買いだめておいてね」
菫「そ、そうか」
照「そうだよ」
菫「……」
照「あ、ゆー……」
菫「っ」ビクッ
照「ユーキャンのCMで流れてる曲、なんて名前だっけ?」
菫「……英国擲弾兵」
照「そーだそーだ」
菫「……」
照「ゆー……」
菫「」ビクッ
18: 2013/07/25(木) 00:09:14.97 ID:yxFhUxRz0
照「ユーロってポンドに換算するといくらだっけ?」
菫「……」
菫「……照、もういい」
菫「お前の言いたいことはわかった」
照「本当に? 自分の気持ちに素直になれる?」
菫「……ああ」
照「じゃあ言ってみて。自分の気持ちを」
菫「私は……」
菫「宥に会いたい……会って謝りたい」
菫「宥も私のことを想ってくれていただけなんだ」
菫「そのことに気付いたから、これからは互いに支えあいたいと……」
菫「そう伝えたい」
照「よくできました。じゃ、行こっか?」
菫「え?」
菫「……」
菫「……照、もういい」
菫「お前の言いたいことはわかった」
照「本当に? 自分の気持ちに素直になれる?」
菫「……ああ」
照「じゃあ言ってみて。自分の気持ちを」
菫「私は……」
菫「宥に会いたい……会って謝りたい」
菫「宥も私のことを想ってくれていただけなんだ」
菫「そのことに気付いたから、これからは互いに支えあいたいと……」
菫「そう伝えたい」
照「よくできました。じゃ、行こっか?」
菫「え?」
20: 2013/07/25(木) 00:14:24.80 ID:yxFhUxRz0
~駐車場~
照「新車買っちゃいました。日産GT-R」
菫「おま、これ……ドラマでしか見たことないぞ……すごい高いやつだろう?」
照「初年度の年俸の一部つっこみました」
菫「まぁ、お前の給料でお前が何を買おうが自由だが」
照「さ、乗って。高速で奈良に向かうよ」
菫「今からか!? しかもお前の運転で……」
照「大丈夫。私は咲より一足先に、キャプテン方向音痴を卒業したから」
照「そう、カーナビのおかげでね」ドヤ
菫「しかし……」
照「大丈夫。私はメイみたいにカーナビに反逆したりしないから」
菫「なんだかよくわからんが、そこまでいうなら……」
菫「すまない照。私を宥の所へつれていってくれるか?」
照「もちろん!」
照「新車買っちゃいました。日産GT-R」
菫「おま、これ……ドラマでしか見たことないぞ……すごい高いやつだろう?」
照「初年度の年俸の一部つっこみました」
菫「まぁ、お前の給料でお前が何を買おうが自由だが」
照「さ、乗って。高速で奈良に向かうよ」
菫「今からか!? しかもお前の運転で……」
照「大丈夫。私は咲より一足先に、キャプテン方向音痴を卒業したから」
照「そう、カーナビのおかげでね」ドヤ
菫「しかし……」
照「大丈夫。私はメイみたいにカーナビに反逆したりしないから」
菫「なんだかよくわからんが、そこまでいうなら……」
菫「すまない照。私を宥の所へつれていってくれるか?」
照「もちろん!」
22: 2013/07/25(木) 00:20:06.17 ID:yxFhUxRz0
~松実館~
玄「……それでこんな時間に帰ってきちゃったの?」
宥「うん! 菫ちゃんなんてもう知らない!」プンプン
玄「はぁ……お姉ちゃん明日も普通に大学あるんだよね? どんな大変なことで帰ってきたのかと思えば……」
宥「大変なことだよ!」
玄「ねぇお姉ちゃん? 菫さんは悪気があったわけじゃないんだよ?」
玄「全部お姉ちゃんを想ってのことだったんだよ。わかる?」
宥「そんなの知らないもん! 私だって菫ちゃんのために何かしてあげたいんだもん!」
玄「その気持ちはわかるけど……このままじゃ駄目だよ?」
玄「明日、東京に帰って菫さんとちゃんと話をすること。いい?」
玄「大体、痴話喧嘩で学校サボるなんてもってのほかだよ!」
宥「うう……わかったよ……」
─────────── … ……
玄「……それでこんな時間に帰ってきちゃったの?」
宥「うん! 菫ちゃんなんてもう知らない!」プンプン
玄「はぁ……お姉ちゃん明日も普通に大学あるんだよね? どんな大変なことで帰ってきたのかと思えば……」
宥「大変なことだよ!」
玄「ねぇお姉ちゃん? 菫さんは悪気があったわけじゃないんだよ?」
玄「全部お姉ちゃんを想ってのことだったんだよ。わかる?」
宥「そんなの知らないもん! 私だって菫ちゃんのために何かしてあげたいんだもん!」
玄「その気持ちはわかるけど……このままじゃ駄目だよ?」
玄「明日、東京に帰って菫さんとちゃんと話をすること。いい?」
玄「大体、痴話喧嘩で学校サボるなんてもってのほかだよ!」
宥「うう……わかったよ……」
─────────── … ……
23: 2013/07/25(木) 00:23:40.68 ID:yxFhUxRz0
~東京都内~
菫「やっぱり迷ったじゃないか!」
照「おかしい。このカーナビ壊れてる」
菫「右折するのが早すぎたんだ! 本当はもう一本先の道を曲がるべきだったんだよ」
照「でもナビの音声に従うとこうなる」
菫「私の家を出て一時間。時刻は午前1時15分。まだ高速道路にも辿りつけてない……」
照「大丈夫。まだ大した遅れじゃない」
菫「やっぱり迷ったじゃないか!」
照「おかしい。このカーナビ壊れてる」
菫「右折するのが早すぎたんだ! 本当はもう一本先の道を曲がるべきだったんだよ」
照「でもナビの音声に従うとこうなる」
菫「私の家を出て一時間。時刻は午前1時15分。まだ高速道路にも辿りつけてない……」
照「大丈夫。まだ大した遅れじゃない」
24: 2013/07/25(木) 00:28:45.01 ID:yxFhUxRz0
~翌朝~
ブロロロロロ…
菫「結局、私の運転で辿り着いたわけだが」
菫「まさか若葉マークでGT-Rを運転することになるとは……マニュアルとっといてよかった……」ガクッ
照「zzzz……」
菫「こら起きろ」
照「ん……おはよう菫」
菫「着いたぞ」
照「うん」
菫「さて、これからどうしようか……」
菫「とりあえず宥が電話に出てくれないから、玄さんに電話するか直接行くか」
照「菫」
菫「なんだ?」
ブロロロロロ…
菫「結局、私の運転で辿り着いたわけだが」
菫「まさか若葉マークでGT-Rを運転することになるとは……マニュアルとっといてよかった……」ガクッ
照「zzzz……」
菫「こら起きろ」
照「ん……おはよう菫」
菫「着いたぞ」
照「うん」
菫「さて、これからどうしようか……」
菫「とりあえず宥が電話に出てくれないから、玄さんに電話するか直接行くか」
照「菫」
菫「なんだ?」
26: 2013/07/25(木) 00:33:48.01 ID:yxFhUxRz0
照「車は貸したげる。宥さんを東京までエスコートしてあげて」
菫「は? ちょ、待て。お前は何を言っている」
照「だから、宥さんとドライブデートで仲直りしてって言ってるの」
菫「待て、じゃあお前はどうするんだ。どうやって東京に帰る」
照「汽車で帰るから気にしないで。玄さんに段取り手伝ってもらうから心配ない」
菫「いや、しかしだな」
照「いいから。普段二人にはお世話になってるから」
照「それに昔約束したでしょ? お互いに恋人ができても、親友に気を使わないって」
菫「照……」
菫「は? ちょ、待て。お前は何を言っている」
照「だから、宥さんとドライブデートで仲直りしてって言ってるの」
菫「待て、じゃあお前はどうするんだ。どうやって東京に帰る」
照「汽車で帰るから気にしないで。玄さんに段取り手伝ってもらうから心配ない」
菫「いや、しかしだな」
照「いいから。普段二人にはお世話になってるから」
照「それに昔約束したでしょ? お互いに恋人ができても、親友に気を使わないって」
菫「照……」
28: 2013/07/25(木) 00:39:26.14 ID:yxFhUxRz0
菫「わかった、ありがたく使わせてもらう。すまないな、何から何まで」
照「礼はいいから行った行った。宥さんが待ってる」
菫「ああ、ありがとう。気をつけて帰れよ」
照「菫も上手くやってね。あ、菫は一晩中運転してたから一旦睡眠をとらなきゃ駄目だよ?」
照「宥さんに膝枕でもしてもらえば?」
菫「バカ」
──────── … ……
照「礼はいいから行った行った。宥さんが待ってる」
菫「ああ、ありがとう。気をつけて帰れよ」
照「菫も上手くやってね。あ、菫は一晩中運転してたから一旦睡眠をとらなきゃ駄目だよ?」
照「宥さんに膝枕でもしてもらえば?」
菫「バカ」
──────── … ……
29: 2013/07/25(木) 00:45:34.24 ID:yxFhUxRz0
宥「菫ちゃん!? どうしてこんなところまで……」
菫「ああー、宥。その、すまなかった」
菫「私は少々、傲慢すぎたようだ。君の気持ちも考えず、一方的に考えを押し付けてばかりだった」
菫「これからは君と支えあっていきたいんだ。もう一度私にチャンスをくれないか?」
宥「菫ちゃん!」ガバッ
菫「おわっ」ダキッ
宥「私の方こそごめん……菫ちゃんが私のことを想ってくれてることはわかってたのに」
菫「いや、私がわがまま過ぎたんだ」
宥「嬉しかった……こんなところまで追いかけてきてくれて」
菫「当然だろ? 君を射抜くためならどんなところでも行くさ」
菫「ああー、宥。その、すまなかった」
菫「私は少々、傲慢すぎたようだ。君の気持ちも考えず、一方的に考えを押し付けてばかりだった」
菫「これからは君と支えあっていきたいんだ。もう一度私にチャンスをくれないか?」
宥「菫ちゃん!」ガバッ
菫「おわっ」ダキッ
宥「私の方こそごめん……菫ちゃんが私のことを想ってくれてることはわかってたのに」
菫「いや、私がわがまま過ぎたんだ」
宥「嬉しかった……こんなところまで追いかけてきてくれて」
菫「当然だろ? 君を射抜くためならどんなところでも行くさ」
30: 2013/07/25(木) 00:50:39.94 ID:yxFhUxRz0
宥「馬鹿……そんな歯の浮くセリフ言わなくても、私が戻ってくるのは菫ちゃんの隣しかないんだよ?」
菫「宥!」ギュウ
宥「菫ちゃん!」ギュウウ
玄「仲直りできてよかったぁ。でもこれはバカップル爆発しろと言わざるを得ないのです」
照「まったく同感」
玄「あれ? 照さん、どうしてこんなところに?」
照「菫をここまで送ってきた。車は菫と宥さんに貸すから私はJRで帰るつもり」
照「玄さんチケットとってくれる?」
玄「それは良いんですけど、照さん乗換えとか一人でできます?」
菫「宥!」ギュウ
宥「菫ちゃん!」ギュウウ
玄「仲直りできてよかったぁ。でもこれはバカップル爆発しろと言わざるを得ないのです」
照「まったく同感」
玄「あれ? 照さん、どうしてこんなところに?」
照「菫をここまで送ってきた。車は菫と宥さんに貸すから私はJRで帰るつもり」
照「玄さんチケットとってくれる?」
玄「それは良いんですけど、照さん乗換えとか一人でできます?」
31: 2013/07/25(木) 00:55:22.57 ID:yxFhUxRz0
照「あ、無理かも。これは玄さんに着いて来てもらうしか……」
玄「……もしかして、それが最初から狙いで?」
照「人聞きの悪い。友人夫妻の喧嘩の仲裁ついでに、好きな人に会いにきただけ」
玄「強引ですね。私、今日学校あるうえ受験生なんですけど」
照「強引な人は嫌い?」
玄「まぁ……嫌いじゃないです……」
照「よかった」ニコッ
玄「もう、今回だけですよ。それと、そろそろ私達のことお姉ちゃんと菫さんに言いましょうね」
照「考えておく」
カン!
玄「……もしかして、それが最初から狙いで?」
照「人聞きの悪い。友人夫妻の喧嘩の仲裁ついでに、好きな人に会いにきただけ」
玄「強引ですね。私、今日学校あるうえ受験生なんですけど」
照「強引な人は嫌い?」
玄「まぁ……嫌いじゃないです……」
照「よかった」ニコッ
玄「もう、今回だけですよ。それと、そろそろ私達のことお姉ちゃんと菫さんに言いましょうね」
照「考えておく」
カン!
33: 2013/07/25(木) 00:56:10.53 ID:yxFhUxRz0
なんか最後迷走した。支援サンクス
34: 2013/07/25(木) 01:17:27.41 ID:4NTYHNxI0
おつおつ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります