1: 2013/07/05(金) 23:14:43.62 ID:lWnoj7V50
まどか☆マギカとウインスペクターのクロスSSです

ウインスペクターが中心のSSになるのでウインスペクターを知らない方は
予めご注意ください



2: 2013/07/05(金) 23:16:30.37 ID:lWnoj7V50
特警ウインスペクターとは、平和を愛し、友情を信じ、
人の命を守る為犯罪に立ち向かう、「警視庁特別救急警察隊」のことである!

                         ナレーター:政宗一成

3: 2013/07/05(金) 23:17:16.15 ID:lWnoj7V50
警視庁―――

ここ警視庁の一室にある警視庁特別救急警察隊ウインスペクターの本部では、
正木俊介本部長によるある事件の説明がされていた。

正木「マドックス画像を出してくれ」

マッドクス『了解』

マドックスとはウインスペクター本部にあるスーパーコンピューターの事である。

正木「実はここ最近、自衛隊、米軍駐屯地、それに暴力団やヤクザから大量の武器が
盗まれるという事件が発生した。 
犯行現場はこの群馬県見滝原市近辺で発生している。」

4: 2013/07/05(金) 23:17:47.26 ID:lWnoj7V50
竜馬「この犯行現場で犯人を特定できる証拠は?」

香川竜馬、彼は警視庁特別救急警察隊隊長であり今回の一連の事件を任される事になった。

正木「残念ながら犯人を断定できる証拠は何一つ見つかっていない。
防犯カメラ、指紋、それに盗んだ際に使用されるはずの車輌の痕跡すら
現場では採取できなかったそうだ。」

竜馬「犯人は何故そんな武器を大量に盗んだんでしょうか?どこかで戦争でもやる気か?」

6: 2013/07/05(金) 23:18:19.85 ID:lWnoj7V50
正木「竜馬、すぐに見滝原市に行ってくれ!」

竜馬「了解!バイクル、ウォルター出動だ!」

ウォルター「イエッサー」

バイクル「任せてちょ」

バイクルとウォルターは第7世代コンピューター内蔵の、サポートドロイドである。
彼らは人間ではないが何故か人間以上に人間臭い。

7: 2013/07/05(金) 23:18:52.53 ID:lWnoj7V50
正木「既にキミたちはICPOへの出向が決まっている、恐らくこれが、
ウインスペクター日本での最後の事件だと思ってほしい!」

ちなみにウインスペクター隊の藤野純子と野々山真一は既にICPOに行き、
向うでの準備に追われていた

9: 2013/07/05(金) 23:20:11.93 ID:lWnoj7V50
見滝原市―――
自衛隊駐屯地

竜馬はさっそくウインスコードで現場まで急行した

竜馬「ここが事件現場だが見事に武器だけしか盗られてないな。」

ウォルター「隊長、私の探査能力で調べたところ、ここに女性の足跡があります。」

通常の人間では認識出来ない場所をウォルターは一発で探し当てた

10: 2013/07/05(金) 23:20:52.60 ID:lWnoj7V50
バイクル「確かに自衛隊で女の人の珍しいだがね、
でもこの基地には女性自衛官もいるだがや」

ウォルター「だがこの足跡は成人女性のモノとしては小さすぎる…」

竜馬「どういう事だ?」

ウォルター「恐らく小学生高学年~中学生の女性の足跡かと…」

バイクル「まさか子供が犯人言う気やなかとね?ありえんがな!?」

竜馬「子供が犯人か…」

11: 2013/07/05(金) 23:21:40.25 ID:lWnoj7V50
普通なら誰もが子供が犯人だとは到底考えられないだろう。
しかし竜馬は、これまで不可解な難事件を解決してきた経験から
まったくありえない話ではないと思っていた。

竜馬「ウォルター、その足跡から犯人の背格好はわかるか?」

ウォルター「了解、身長155cmの女性で痩せ型かと」

竜馬「身長155cmか、それなら妹の優子と同じくらいか?」

優子とは竜馬の妹の事であり現在中学生である。

12: 2013/07/05(金) 23:22:37.59 ID:lWnoj7V50
バイクル「隊長もまさかウォルターの言う事信じとるんかい?
中学生が何で武器を盗むんだがや?」

竜馬「それはこれから調べる、ウォルターこの近辺で中学校はどこだ?」

ウォルター「見滝原中学校です。」

彼らは至急見滝原中学校に向かった

19: 2013/07/06(土) 00:29:27.03 ID:rZS/9/LX0
見滝原中学校校門前―――

バイクル「待ってちょ!ろくに証拠もないのにどう事情聴取するとね?」

ウォルター「バイクルの言う通りです、決め手に欠けます」

竜馬「マドックス、見滝原中学校で身長155cmの女子をピックアップしてくれ。」

そしてマドックスからデータが送られその中で、竜馬は一人気になる人物を見つけた。

20: 2013/07/06(土) 00:30:29.53 ID:rZS/9/LX0
竜馬「暁美ほむら、気になるな…」

ウォルター「何故ですか?」

竜馬「彼女が転校してきた日と事件があった日が一致している、これは偶然か?」

ウォルター「確かに…ですがデータによると彼女は…」

暁美ほむらはこれまで心臓の病気を患っており、退院できたのがつい先日の事だった。

21: 2013/07/06(土) 00:30:55.42 ID:rZS/9/LX0
バイクル「こんなお嬢ちゃんに犯行は無理だがね」

竜馬「ではこっちのデータを見てくれ、これは体育の授業の記録だが…」

それはこれまで心臓病を患った少女ではありえない運動能力の記録であった。

ウォルター「馬鹿な…これが今まで病院生活を送っていた少女なのか?」

バイクル「どれも県内記録やで…」

竜馬「いくらなんでもこの身体能力は異常だ、とりあえず彼女に事情を聴きたいが…」

その時竜馬たちのいた周辺が奇妙な空間に包まれた。

24: 2013/07/06(土) 01:22:03.38 ID:rZS/9/LX0
竜馬「ここは何処だ!?」

ウォルター「我々はさっきまで見滝原中の校門前に居たはずだが…」

バイクル「隊長…あれ何だがや…」

バイクルはそう言ってある物を指刺す、それは…

25: 2013/07/06(土) 01:23:10.76 ID:rZS/9/LX0
[芸術家の魔女]

凱旋門のような姿をした奇妙な化け物が彼らを襲った。

だが…

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

ドオーン!

突如現れた金髪でマスケット銃を持った少女が竜馬たちの危機を救った。

26: 2013/07/06(土) 01:23:56.29 ID:rZS/9/LX0
マミ「危ないところでしたね、お怪我はありません?」

竜馬「ああ、大丈夫だがキミは?」

マミ「私は巴マミ、見滝原中の3年生で…そして魔法少女です」

竜馬、バイクル、ウォルター「「魔法少女!?」」

バイクル「魔法少女っちゅうと、ちゅうか○ぱいぱい!とかちゅ○かないぱねま!の事がや!?」

ウォルター「いやむしろ美少女仮面ポワ○トリンだろ!」

マミ「ちゅうか…?ポワ…?」

竜馬「お前たち…さすがに現代っ子にはわからないだろ…」

27: 2013/07/06(土) 01:24:46.33 ID:rZS/9/LX0
その時今まで物陰に隠れていた二人の少女が出てきた。

さやか「いやー、やっぱマミさんってカッコいいね!」

マミ「もう見世物じゃないのよ。」

まどか「あの…マミさん、そちらの人たちは?」

竜馬「あぁ自己紹介がまだだったね、特警ウインスペクターの香川竜馬だ。」

バイクル「ワシはバイクルだがね。」

ウォルター「私はウォルターです、こんにちはお嬢さんたち。」

28: 2013/07/06(土) 01:30:56.13 ID:rZS/9/LX0
まどか「私は鹿目まどかでこっちは美樹さやかちゃんです…
けどウインスペクターってあの有名な警察の人!?」

さやか「何でそんな人たちがここに?」

竜馬「その事情はまだ話せないがマミちゃん、さっきのは一体…」

マミ「その前に…出てきなさい!」

マミの言葉に反応し一人の少女が出てきた。
少女は肌は青白く長い長髪でとてもキレイでどこか近寄りがたい雰囲気があった。

29: 2013/07/06(土) 01:31:31.11 ID:rZS/9/LX0
竜馬「彼女はまさか暁美ほむら!?」

ウォルター「間違いありません、マドックスの顔写真のデータと一致します!」

さやか「え?あいつ何か悪い事したわけ!?」

ほむら「ウインスペクターと言ったかしら?
私に関わらないでちょうだい。」

30: 2013/07/06(土) 01:32:03.41 ID:rZS/9/LX0
竜馬「悪いがキミに事情聴取を…」

カチッ

バイクル「き…消えたがね…?」

ウォルター「馬鹿な、先ほどまでここにいたはずなのに…」

竜馬「どういう事なんだ?」

31: 2013/07/06(土) 01:32:49.35 ID:rZS/9/LX0
その後竜馬たちはマミに先ほどの不可解な現象を聞くために、
彼女のマンションを訪れた。

バイクル「ひゃー、立派なマンションだがね!」

マミ「どうぞ、大した物はありませんが…」

そう言ってマミは紅茶とケーキを竜馬たちに出した

さやか「あのマミさん…ウォルターとバイクルの分もありますけど…」

ウォルター「それが何か?」(ズズー

バイクル「このケーキ美味いがね!」(ガツガツ

まどか「ロボットって食べる事出来るんだ…」

32: 2013/07/06(土) 01:40:26.27 ID:rZS/9/LX0
竜馬「失礼だがご両親は?」

マミ「両親はもう数年前に他界して…」

竜馬「すまない…実は僕もキミくらいの頃に両親が氏んでしまってね…
親のいないつらさはよくわかるよ」

その時バイクルたちは先ほどから気になっていた疑問をマミにぶつけた。

33: 2013/07/06(土) 01:41:17.95 ID:rZS/9/LX0
バイクル「ところでさっきから気になってるけどその白い猫はなんだね?」

ウォルター「ああ、学校からずっと付いてきてるんだが…」

マミ「この子はQBと言って私の大切な友達なの」

QB「なるほど、キミたちには僕の事が見えるんだね。
僕はQB、魔法少女と契約する者さ。」

竜馬「なぁ…お前たち何か見えてるのか?」

34: 2013/07/06(土) 01:42:07.93 ID:rZS/9/LX0
さやか「あれ?竜馬さんってQB見えないの?」

バイクル「何言うとるんだがね隊長!
さっきからマミちゃんの肩に乗ってるのがおるがね!」

QB「無駄だよ、普通の人間には僕の事は見えないはずだからね。
キミたちが僕の事見えるのは恐らくキミたちが機械だからじゃないかな。」

竜馬「つまり僕には見えないが、魔法少女のマスコットキャラみたいなのが
この部屋にいるんだね?」

35: 2013/07/06(土) 01:44:23.66 ID:rZS/9/LX0
まどか「そういえばママや仁美ちゃんも見えなかったよね。」

さやか「私らって意外とマジカルな存在なんだね、ちょっと実感できたよ♪」

マミ「それでさっきの事なんですけどあれは…」

マミは魔法少女や魔女、そして契約について説明をした。
どれも竜馬たちが驚愕する事実ばかりであった。

36: 2013/07/06(土) 01:45:20.20 ID:rZS/9/LX0
竜馬「魔法少女に魔女だと…馬鹿な…そんな重大な事実が何故今まで
世間に知らされなかったんだ!?」

QB「それはキミたちは魔法少女や魔女の存在を荒唐無稽なモノとして
受け入れなかったからじゃないのかな?」

バイクル「…と言ってるで。」

マミ「兎に角私からは異常です、それで私の方からも聞きたいんですけど
何で暁美さんについて調べてたんですか?」

ウォルター「どうしましょうか隊長?」

37: 2013/07/06(土) 01:45:55.66 ID:rZS/9/LX0
竜馬「いや…すまない、まだ言えないんだ。」

さやか「ちょっとちょっと!
こっちは情報教えたのにそっちは何も教えてくれないってズルくありませんか!?」

まどか「ちょっとさやかちゃん…そんな口聞いちゃ駄目だよ!」

マミ「わかりました、私の方からはもう何も言う事もありませんし今日はお引き取りを…」

38: 2013/07/06(土) 01:46:42.41 ID:rZS/9/LX0
マミのお茶会はその場でお開きになった
帰り道まどかとさやかは今日の事について話し合っていた

さやか「竜馬さんたちもケチだよね!こっちはちゃんと話してるのに
あっちは何も教えてくれないんだから!」

まどか「けど警察の人って捜査の事はあまり喋れないんじゃ…ドラマとかだとそうだし」

39: 2013/07/06(土) 01:47:13.58 ID:rZS/9/LX0
さやか「それにしても転校生!
あいつ警察に捜査されてるって事はやっぱ悪いヤツなんだよ!」

まどか「そう…なのかな…?」

さやか「だって悪い事してなきゃ警察に捜査されるわけないじゃん!」

まどか「私はほむらちゃんが悪い子には思えないんだけど…」

40: 2013/07/06(土) 01:47:56.16 ID:rZS/9/LX0
一方竜馬たちは先ほどマミたちから得た情報を本部に持ち帰っていた。

正木「なるほど、魔法少女に魔女か…俄かには信じ難い事実だな。」

竜馬「はい、しかし残念ながら事実です。」

正木「それで犯人は暁美ほむらで間違いないのか?」

ウォルター「現場にあった足跡と学校で採取した暁美ほむらの足跡を照合した結果、
彼女のモノだと一致しました」

竜馬「彼女を任意で事情聴取しましょうか?」

41: 2013/07/06(土) 01:49:01.90 ID:rZS/9/LX0
正木「いや、真っ向から聞いても恐らく逃げられるだろう…マドックス!」

マドックス「先ほど暁美ほむらと遭遇した時彼女が消えた映像です」

マドックスはウォルターとバイクルの内蔵カメラからこの映像を分析していた。

竜馬「やはり消えている…これは人間業じゃない…」

正木「超スピードの一種かと思ってたんだがそうでもない、彼女は本当に消えたんだ。
そんな相手に真っ向から掛かるのは得策ではない。」

42: 2013/07/06(土) 01:50:02.76 ID:rZS/9/LX0
竜馬「ではどうしろと…」

正木「ウインスペクターは見滝原市で魔法少女とともに魔女を倒すのだ!」

そして翌日、ウインスペクターは再び見滝原市を訪れた。

43: 2013/07/06(土) 01:50:41.35 ID:rZS/9/LX0
見滝原中学校―――

竜馬「え?まどかちゃんとさやかちゃんは既に帰った!?」

和子「えぇ…もうとっくに…」(ていうかウインスペクターの人よね!
チャンスよ和子、公務員の旦那は安定してるわ!!)

竜馬「よしさっさと行くぞ!」

和子「あのところで私、早乙女和子と言いましてって早っ!?」

バイクル「ワシらあの子らの携帯の番号も知らんから連絡も取れんで…」

ウォルター「マミちゃんが言うには魔法少女でなければ魔女の結界は探知出来ないとか…」

44: 2013/07/06(土) 01:53:21.44 ID:rZS/9/LX0
デミタス「こちらデミタス!こちらデミタス!応答して!」

バイクル「こちらバイクルだがね、デミタス…悪いが今は取り込み中でな…」

デミタス「魔女の結界にいる、場所は見滝原病院、早く来い!」

ウォルター「何!?」

ちなみにデミタスとはミニサポートドロイドでパッと見はその辺の空き缶みたいな
形状をしている

45: 2013/07/06(土) 01:54:01.41 ID:rZS/9/LX0
デミタス「バイクル…お前昨日僕の事、巴マミの家に置いていったろう!
しょうがないから彼女のカバンに隠れて様子を伺ってたのさ。」

バイクル「あぁ…そういえば昨日から姿が見えなかったはずだがね…」

竜馬「とにかく急ぐぞ!」

竜馬はウインスコードを駆り全速力で現場に向かった。

46: 2013/07/06(土) 01:54:37.32 ID:rZS/9/LX0
魔女の結界―――

その頃、暁美ほむらは巴マミに捕まり身動き一つ取れなかった。

ほむら「やはりこの時間軸でも巴マミは…」

その時車の爆音が近づいてきた

ブオオオオオオオオ!キッキッ

車の中から出てきたのは竜馬たちだった。

47: 2013/07/06(土) 01:56:08.02 ID:rZS/9/LX0
竜馬「キミは暁美ほむら!?何故こんなところに…それにこの格好は…
バイクル、すぐに降ろしてやれ!」

バイクル「了解、バイスピア!」

バイスピアによりほむらはマミの拘束から解き放たれた。

ほむら「急いで!巴マミが危ない!?彼女は氏んでしまう!!」

竜馬「何!?」

48: 2013/07/06(土) 01:57:04.77 ID:rZS/9/LX0
急ぎウインスコードにほむらを乗せ魔女の結界最深部に向かう竜馬たち。

ほむら「あなたたちじゃ魔女は倒せないわ、すぐに逃げなさい!」

竜馬「いいや、マミちゃんもそしてキミも救ってみせる…SPカードイン、着化!」

その瞬間ウインスコードは変形しファイヤースコードに、
そして香川竜馬はクラステクターを装着した。

49: 2013/07/06(土) 01:57:32.54 ID:rZS/9/LX0
その頃、魔女の結界最深部では、マミと魔女シャルロッテの戦いが繰り広げられていた。

マミ「一気に決めさせてもらうわ!ティロ・フィナーレ!!」

ドーン

まどか、さやか「「やったー!」」

だが勝ったと思った次の瞬間シャルロットの第2形態が押し寄せてきた。

アーン

50: 2013/07/06(土) 01:58:17.09 ID:rZS/9/LX0
?????「トアッ!」ガシッ!

だがマミが食べられそうになった瞬間誰かがマミをその場から助け出したのだ。

まどか「マミさん!?」

マミ「私…氏んだの…?」

?????「いや…まだ生きてるよ。」

恐る恐るマミが目を開けるとそこには真紅のメタルアーマーを身に纏った戦士がいた。

51: 2013/07/06(土) 01:59:17.97 ID:rZS/9/LX0
シャルロッテ「がぁぁぁぁ!」

ファイヤー「特警ウインスペクター隊長ファイヤー!魔女め、退治させてもらうぞ!!」

まどか「アレはファイヤーだ!」

さやか「ウインスペクターが来てくれたんだ!?」

ウォルター「二人とも危ないからファイヤースコードの中に隠れてるんだ!」

バイクル「絶対出てきちゃ駄目だで!」

52: 2013/07/06(土) 02:00:21.27 ID:rZS/9/LX0
まどか「は…はぃ…ってほむらちゃん!何で車内にいるの!?」

さやか「しかもこいつ手錠掛けられてるし!」

ほむら「グスッ」(助けてもらったのはいいけどまさか手錠掛けられるとは思わなかったわ…
これじゃ時を止める事もできない…)

53: 2013/07/06(土) 02:08:18.95 ID:rZS/9/LX0
とりあえずここまで

いくつか注意事項
ウォルターとバイクル普通にケーキ食べたり紅茶飲んでましたが
本編じゃ確かオイルしか飲めません
飲み食いできるのはSS独特の解釈という事で

竜馬さんは普通の人間なのでQB見えません

ほむらは未成年だから手錠かけちゃ駄目じゃねとかいうツッコミも無しで

56: 2013/07/06(土) 07:38:21.20 ID:rZS/9/LX0
ファイヤー「魔女の動きを止めるぞ、ウォルター!バイクル!」

ウォルター「了解、クラッパーアンカーユニット」

ウォルターとバイクルはそれぞれ頑丈なワイヤーを射出しシャルロッテの動きを止めた。

ファイヤ「よし、止めだ!マックスキャリバーレーザーパルス!!」

ドーン!

シャルロッテ「ギャァァァァァァ!」

魔女シャルロッテは倒され魔女の結界は消滅し、空間が元の病院の駐輪場に戻った。

57: 2013/07/06(土) 07:38:54.17 ID:rZS/9/LX0
プシューッ

ファイヤーのヘルメットのロックが解除され水蒸気があふれ出しそこに汗だくになった
竜馬の顔があった

竜馬「ぷはーっ!」

58: 2013/07/06(土) 08:42:26.39 ID:rZS/9/LX0
バイクル「隊長お疲れ様だがね」

ウォルター「マミちゃん、怪我はなかったかい?」

マミ「あ…はい…私は無事です…。」

59: 2013/07/06(土) 08:43:19.60 ID:rZS/9/LX0
その時ファイヤースコードからまどかたちが降りてきてマミの下に駆け寄った。

まどか「マミさん!大丈夫でしたか!?」

さやか「いやー、さすがはウインスペクターさんですね!間一髪で助けてくれるとは!」

マミ「けど…どうやって魔女の結界の場所がわかったんですか?」

竜馬「それは…」

デミタス「僕のおかげだよ!」

それから竜馬たちはまどかやマミたちに説明した、デミタスの事や
ほむらがマミの事を心配してた事を…

60: 2013/07/06(土) 08:43:56.60 ID:rZS/9/LX0
マミ「暁美さんが私の事を心配してくれてたなんて…ごめんなさい!
私…あなたの事を誤解して…」

ほむら「いいえ、もういいのよ…そんな事よりもこの手錠外してくれるかしら?」

ほむらの手は相変わらずハンドワッパーにより拘束されていた。
恐らく普通の手錠なら難なく脱出できたろうが、電子ロックされている
最新のハンドワッパーではそれも困難であった。

61: 2013/07/06(土) 08:44:29.84 ID:rZS/9/LX0
竜馬「悪いがキミはそうでもしないとすぐに逃げられるんでね、
このまま事情聴取を行わせてもらう…うん何だあれは?」

その時竜馬の手元に黒くて丸い物が落ちていた。

竜馬「この黒いのは何だ?」

62: 2013/07/06(土) 08:44:58.64 ID:rZS/9/LX0
マミ「あ、それはグリーフシードです。」

竜馬「これがグリーフシード…初めて見たがなんだかソウルジェムに似てるような…」

それは偶然から出た一言であったが後に確信を突く言葉であった。

続く

65: 2013/07/06(土) 13:31:55.17 ID:rZS/9/LX0
ウインスペクター本部―――

その取調室でほむらは取り調べを受けていた。

ほむら「1ヶ月後にワルプルギスの夜が現れる。」

バイクル「ワル…?なんじゃねそりゃ!?」

ウォルター「データによればヨーロッパの民謡に出てくる魔女のお祀りとの事ですが…」

ほむら「名前を肖っているだけよ、けど魔女のお祀り…あながち間違いじゃないわ…」

66: 2013/07/06(土) 13:32:50.40 ID:rZS/9/LX0
そしてほむらはワルプルギスの夜が1ヶ月後に見滝原市に現れ、街を破壊し
どんな魔法少女でもその魔女には敵わないだろうと説明した。

竜馬「魔法少女が束になっても敵わないって…つまりマミちゃんでも勝てないと?」

ほむら「えぇそうよ、巴マミ一人なら確実に殺される!」

バイクル「ちょ…ちょい待ち!何でほむらちゃんはそがいな事知っちょる!?」

ウォルター「そうだ、まだ現れてさえいないはずなのに?」

ほむら「それは統計よ…」

67: 2013/07/06(土) 13:33:20.86 ID:rZS/9/LX0
竜馬「馬鹿な、そんなものでわかるわけがない!
それにキミはあの病院の魔女との戦いでマミちゃんがあの場で氏ぬような目に合うのを
予め知っていたみたいな口ぶりをしていた!一体何故だ!?」

ウォルター「それにQBが言ってたがキミはQBと契約しないで
魔法少女になったらしいがそれについても聞かせてもらおう。」

ほむらはそれ以後黙秘を続けた、まだ肝心なことを隠しているのは誰の目から見ても
明白であった。
竜馬たちは一旦尋問を中止し本部ルームでモニターしていた正木本部長の下へ行った。

68: 2013/07/06(土) 13:34:36.89 ID:rZS/9/LX0
正木「ご苦労だった、やはり彼女が一連の事件の犯人で間違いないんだな。」

竜馬「はい、自供もしています、けどどんな犯行手口なのかまでは…」

バイクル「ワッフルちゅう魔女倒すために武器掻き集めてたちゅうんは本当かねぇ?」

ウォルター「ワルプルギスな、しかしそれほどの魔女が現れるのを何故彼女は知っているんだ?」

竜馬「彼女は明らかに何かを隠しています、しかし何故隠すのかは不明です。」

正木「よし、私が尋問を行う!!」

69: 2013/07/06(土) 13:50:13.32 ID:rZS/9/LX0
竜馬「そんな…本部長自ら尋問を!?」

バイクル「大丈夫だぎゃ!?…ほむらちゃんが…」

そして竜馬たちに代わり正木本部長自らほむらの尋問に当った。

71: 2013/07/06(土) 15:14:12.43 ID:rZS/9/LX0
ほむら(何なのこの男…まるで歴戦の戦士みたいな凄みを感じるわ…!?)

正木「さて…話してもらおうか。」

ほむら「…話すことはもう何も…」

ギロッ!

その時正木は視線だけでほむらを威嚇した。

72: 2013/07/06(土) 15:14:54.10 ID:rZS/9/LX0
ほむら(この目は何なの!?まるで私の事を中学生の小娘じゃなく悪の組織の怪人
を威嚇する目で見ているわ…)

正木の視線はかつてデス○ロン、黒○字軍、クライ○、○ッカー、鉄○字団、○クー、
といった悪の組織の怪人たちでさえ震え上がる凄みを発揮していた。

正木「さぁ話してもらおう。」

ほむら「ほ…ホムゥ…」

76: 2013/07/06(土) 21:20:49.12 ID:rZS/9/LX0
正木本部長の尋問にもほむらは辛うじて屈しなかった、その様子を見てた竜馬たちは…

ウォルター「あの本部長の尋問でも吐かないとは…」

バイクル「普通の犯人なら一発なんだがねぇ」

竜馬「そこまで頑なに喋れない秘密とは一体…」

正木「わかった、ではこれだけは話してくれないか…」

ほむら「え?」

77: 2013/07/06(土) 21:21:16.78 ID:rZS/9/LX0
見滝原病院―――

病院の一室ではさやかは同級生で幼馴染の上条恭介のお見舞いに来ていた。
だがしかし…

恭介「さやかは僕を虐めてるのかい?」

さやか「だって恭介は音楽が好きだから…」

恭介「もう音楽なんて聞きたくないんだよ!」

そういって恭介は聞いてたCDを叩き割り自分の右腕を傷つけていた。

78: 2013/07/06(土) 21:21:59.67 ID:rZS/9/LX0
さやか「諦めないで…奇跡も魔法もあるんだよ!」

そう言うなりさやかは恭介の病室を後にする。

病院を出たさやかは魔法少女になる決意を固めていた。
QBと契約して恭介の腕を治してもらうために…
そこに昨日の魔女シャルロッテ戦の現場検証をしていた竜馬と遭遇した。

79: 2013/07/06(土) 21:22:35.02 ID:rZS/9/LX0
竜馬「さやかちゃんじゃないか、どうして病院に?
まさか昨日の魔女のせいでどこか怪我でも!?」

さやか「あ…いや、怪我をしたのは私じゃなくて…」

さやかは恭介の怪我の事情を話し、QBと契約して魔法少女となり
恭介の腕を治してもらおうとしている事を竜馬に話した。

80: 2013/07/06(土) 21:23:06.41 ID:rZS/9/LX0
竜馬「そうか、幼馴染の子の腕を…」

さやか「そういえば転校生のヤツあれから何か吐きましたか?」

竜馬「いや…肝心なことはまだ何も…」

さやか「そっか、心優しいさやかちゃんが容疑者の差し入れにかつ丼でも
持って行ってあげようと思ったのになぁ!」

竜馬はさやかが強がっている事を見抜き思わずさやかに質問した。

81: 2013/07/06(土) 21:23:55.67 ID:rZS/9/LX0
竜馬「その幼馴染の子の怪我は酷いんだね。」

さやか「うん…あいつが苦しんでる姿をこれ以上見てられなくて…
だから私、決めたんだ!魔法少女になってあいつの腕を…!」

この時さやかは期待していた、正義のヒーローウインスペクターなら
自分のやろうとしている事をわかってくれる!後押ししてくれるはずだと!

だが竜馬の返事はそんなさやかの期待とは違っていた…

82: 2013/07/06(土) 21:25:00.14 ID:rZS/9/LX0
竜馬「やめておいた方がいいよ、誰かのために願いを叶えるのは間違っている…」

さやか「そんな!何でですか!?私は恭介のために…」

竜馬「彼がそう望んだのかい?」

さやか「そりゃ直接は聞いてませんけど…そうに決まってます!」

竜馬「さやかちゃん、この世にそんな都合のいい奇跡なんか無いんだよ…」

さやか「何言ってるんですか?だってQBが…」

83: 2013/07/06(土) 21:26:00.98 ID:rZS/9/LX0
竜馬「僕はキミたちと違ってQBを見れないがQBはそうやって奇跡を囁くんだろ、
もしそんな奇跡を叶えてくれる存在がいたら、僕らウインスペクターは存在しないだろうね。」

さやか「それはどういう事ですか?」

竜馬「キミも知っての通り世の中には犯罪や災害が多発している、
もしキミの言う通り奇跡が起きるなら、そんな被害者はいないんじゃないかな?」

さやか「それは…」

84: 2013/07/06(土) 21:26:46.04 ID:rZS/9/LX0
??「やぁ、さやか願い事は決まったかい?」

その時さやかの状況を察知したが如くQBが現れ、契約を勧めてきた。

竜馬「さやかちゃん?どうかしたの?」

さやか「え…いや…何もないですよ…」

さやかはQBの事を竜馬に黙っていた、せっかく願いが叶うというのに
こんな事でチャンスを不意にしたくない…そう思ったからだ。

85: 2013/07/06(土) 21:28:26.18 ID:rZS/9/LX0
竜馬「わかった…話を続けるけど前にも話したが僕の両親…マミちゃんと同じで
キミたちくらいの頃に事故で氏んでしまったんだ。
あの頃、もしQBに願いを叶えられるなんて言われたら間違いなく縋っていたろうね…」

さやか「なら竜馬さんだって…!」

竜馬「けどね、残酷だが一度氏んだ人間は生き返らない…
この仕事をやっているとそれが嫌というほどわかるんだ、
僕は両親の氏を無駄にしたくないために、ウインスペクターに入った!
そして多くの人を救った…けどそれでも助けられなかった人もいる…」

86: 2013/07/06(土) 21:29:07.54 ID:rZS/9/LX0
さやか「だからQBに頼めば…」

竜馬「さやかちゃん…氏んだ人間が生き返った話を聞いた事あるかい?」

さやか「え?」

竜馬「もし…奇跡なんて起こせるとしたらそれは他人の力を借りて起こすんじゃない、
自分の力で起こすモノなんだ!僕はそう思うよ…なぁ聞いてるんだろQB!」

87: 2013/07/06(土) 21:31:34.80 ID:rZS/9/LX0
さやかとQBは驚いた、何せ竜馬は普通の人間だからQBが見えるわけないのに…

QB「僕の事が見えるのかい!?」

さやか「まさか竜馬さんも魔法少女!…じゃないよね?」

竜馬「これでも刑事でね、さやかちゃんが急に視線を逸らしたからもしやと思ったまでさ。」

88: 2013/07/06(土) 21:32:01.52 ID:rZS/9/LX0
QB「まぁそんな事はこの際どうでもいい。さやか、願い事は決まったかい?」

さやか「私は…」

QB「どんな願いも叶える事が出来るんだ、キミの望みを言ってごらん。」

竜馬「その前にQBにひとつ聞きたい事があるんだがいいかな?」

QB「何だい?正直部外者は黙っててほしいんだけど…」

さやか「竜馬さん…QBに聞きたい事って…?」

90: 2013/07/06(土) 21:39:07.01 ID:rZS/9/LX0
竜馬はマミの家での話から抱き続けた疑問をQBにぶつけた。

竜馬「QB…キミはマミちゃんが事故に合った時に契約したと言ったな、
では何故マミちゃんの両親を助けなかった?」

QB「それはマミがそう望まなかったからさ。」

さやか「それってどういう事よ!?」

QB「僕は『お願いされた事』を叶えたんだよ。
あの時のマミのお願いは『助けて』だった、
そうじゃない事を叶える必要がどこにあるんだい?」

91: 2013/07/06(土) 21:39:51.75 ID:rZS/9/LX0
さやか「じゃあアンタはマミさんの親を助けなかったの!?」

QB「あぁ、言われなかったからね。」

竜馬「何だと…お前には心がないのか!?」

QB「心?感情の事かい?生憎僕にはそういった概念は存在しないんだけどな…」


92: 2013/07/06(土) 21:40:33.20 ID:rZS/9/LX0
竜馬「やはりお前はほむらちゃんの言う通りに…」

QB「捕まった暁美ほむらはキミたちに何か喋ったようだね。」

竜馬「あぁ!お前の事は絶対に信用してはいけないとな!!」

93: 2013/07/06(土) 21:41:21.87 ID:rZS/9/LX0
(回想)

取調室にて―――

正木「これだけは聞かせてほしい、QBについてだが彼は信じられるのかい?」

ほむら「あいつの事は信じちゃ駄目!あいつは…」

そう、取調室で唯一聞けた肝心な情報『QBは信じてはいけない』それを竜馬は信じたのだ。

94: 2013/07/06(土) 21:42:38.53 ID:rZS/9/LX0
QB「僕からも聞きたいね、何故キミは暁美ほむらの言う事を信じたんだい?
彼女はキミたちの社会概念からすれば『犯罪者』の立場なのに…」

竜馬「あの時…ほむらちゃんは…マミちゃんに拘束されたのに必氏でマミちゃんに
その危機を知らせようとした、そんなほむらちゃんの言う事を信じないでどうする!!」

QB「まったく人間とはつくづくわからない生き物だな、本当にわけがわからないよ…
そしてさやか、キミが契約しなければキミの大事な幼馴染は氏んでしまうよ。」

さやか「なんですって!?」

95: 2013/07/06(土) 21:43:32.99 ID:rZS/9/LX0
そこへさやかのところに、看護師が来て恭介が病室から抜け出して行方不明だと告げた。

竜馬「貴様まさか…」

QB「僕は何もしちゃいないよ、魔女が現れたんだ。
こいつは厄介だね、広範囲で人間を絶望に導く力を持っているようだね。」

96: 2013/07/06(土) 21:44:41.92 ID:rZS/9/LX0
メイデイ メイデイ S・O・S!
メイデイ メイデイ S・O・S!

さやかの携帯に着信が入った、それはまどかからだった。

さやか「まどか!一体どうしたの!?」

まどか「さやかちゃん!仁美ちゃんが魔女の口づけを!それに上条くんも!?
私…止めようとしてるんだけど人が多くて…キャァッ!!」

97: 2013/07/06(土) 21:45:23.64 ID:rZS/9/LX0
さやか「何ですって!?まどか!まどか!?ダメ…携帯が切れた…」

QB「どうやら迷ってる暇は無いようだね、急がなければまどかの身も危ない。
最早キミに選択の余地は…」

QBの言う通りだった、ここで魔法少女にならなければ恭介だけじゃない…
まどかと仁美まで失うのだから!
だが竜馬は違った、感情に流されず冷静な行動を取った。

98: 2013/07/06(土) 21:46:24.41 ID:rZS/9/LX0
竜馬「さやかちゃん、携帯を貸して!マドックス、まどかちゃんの携帯番号から
彼女の現在位置を割り出してくれ!」

マドックス「了解、場所を特定!場所は見滝原市の工業団地内にある廃工場です。」

竜馬「さやかちゃん大丈夫だ!キミの大事な友達は僕たちが絶対に助ける!!」

竜馬はウインスコードで現場に急行しようとした…がさやかも同乗すると言い出した。

99: 2013/07/06(土) 21:47:20.58 ID:rZS/9/LX0
竜馬「危険だ、キミはここに残っているんだ!」

さやか「恭介やまどかに仁美は私の大切な友達なんだから黙って見てらんないんだよ!?」

竜馬「わかった、けどくれぐれも無茶しないでくれよ!
ウォルター、バイクル、出動だ!」

竜馬の命令の下、バイクルとウォルターも本部から出動した。

100: 2013/07/06(土) 21:48:05.37 ID:rZS/9/LX0
竜馬たちが現場に急行する一方でマミも魔女の気配を察知し現場に駆けつけようとしていた。
そこに…

バイクル「マミちゃん乗ってくがね!」

ウォルター「我々とともに行った方が早いですよ!」

ウインチェイサーに乗ったバイクルと空を飛ぶウォルターが現れた。


101: 2013/07/06(土) 21:49:18.80 ID:rZS/9/LX0
マミ「え~と…どうしようかしら?」
(バイクって正直乗った事ないから怖いし、かといってウォルターさんと一緒に
空飛んだら絶対下からパンツ見えるだろうから…)

マミ「それじゃバイクルさんお願いします!」

ウォルター「ガーン」

バイクル「任せてちょ!」

バルンバルン!

102: 2013/07/06(土) 21:50:16.33 ID:rZS/9/LX0
マミをウインチェイサーに乗せたバイクルはさっそくウイリー走行して現場まで飛ばした。

デミタス「馬鹿だな、バイクルの運転は荒っぽいんだぜ…」

マミ「それを先に言ってェェェェェェェ!?」

ブロロロロロロロ

103: 2013/07/06(土) 21:51:10.41 ID:rZS/9/LX0
廃工場―――

まどかは仁美たちが集団自殺をする現場に居た。

その一人がバケツに塩化系の洗剤を混合させていた。

まどか「あの洗剤は…確かママが言ってた…」

(回想)

詢子「いいかまどか、この手の物には扱いを間違えるととんでもない事になるものもある。
私ら家族全員あの世生きだ、絶対間違えるなよ。」

104: 2013/07/06(土) 21:51:42.06 ID:rZS/9/LX0
まどか「ダメー!?」

仁美「いけませんわ…」

だが仁美に止められ辺り一帯に有毒ガスが発生してしまった。

まどか「ゴホッ!ゴホッ!もう駄目…」

105: 2013/07/06(土) 21:52:27.25 ID:rZS/9/LX0
主婦「これで幸せになれるわ…」

元工場長「今度こそ俺は成功するんだ…」

サラリーマン「俺は生まれ変わって社長になるんだ…」

次々と倒れていく人々、そしてまどかの友達である仁美と恭介も…


106: 2013/07/06(土) 21:53:18.08 ID:rZS/9/LX0
仁美「私、これから天国へ旅立つのですね!素敵ですわ~♪」

恭介「あの世ではこの腕も動かせるよね…」

まどか「駄目…二人とも…これは魔女の…」

まどかの意識は朦朧としていた、最早駄目だ…そう思った時…

107: 2013/07/06(土) 21:53:55.98 ID:rZS/9/LX0
ドガーッ!

廃工場の扉をファイヤースコードがブチ破ってきたのだ。

ファイヤー「まどかちゃん、今助けるぞ!ケミカルディスチャージャー!」

プシュウウウウウ

ファイヤースコードのケミカルディスチャージャーにより辺りの有毒ガスはすぐに
消毒された。

108: 2013/07/06(土) 21:54:33.45 ID:rZS/9/LX0
まどか「ふ…ファイヤー?」

さやか「まどか大丈夫!?それに仁美と恭介も…ファイヤーお願い!」

ファイヤー「わかった、マルチパック」

ファイヤーのレスキューツール、マルチパックにあるエアマスクでとりあえず
一命を取り留める集団自殺の全員だが…

109: 2013/07/06(土) 21:55:17.53 ID:rZS/9/LX0
???「ウコイテッモウトンベオハドンコ ネイタキイタマ ネタッカシノタニウトンホハウョキ」

さやか「何この声!?」

ファイヤー「まさか魔女の結界!?」

その瞬間壁一面にブラウン管のTVが出現しファイヤーとさやかは、
魔女の結界に吸い込まれてしまった。

110: 2013/07/06(土) 21:56:52.23 ID:rZS/9/LX0
ファイヤー「やはり魔女の結界か…しかし何だこの空間は物体の形状が安定しない?」

ファイヤーとさやかは魔女の空間に捕らわれその姿が満足に維持出来なくなっていた。
そして二人の目の前にデスクトップの形をした魔女が姿を現した。

[ハコの魔女]エリー

エリー「キャハハハハハ!」

エリーはファイヤーにある画像を見せた、それは竜馬が子供の頃に両親が氏んだ時の
光景だった。

111: 2013/07/06(土) 21:58:03.73 ID:rZS/9/LX0
ファイヤー「クッ、やめろ!こんなモノを見せるな!?」

さやか「ファイヤー!この映像って竜馬さんが言ってた家族の…つらいのは
私や恭介だけじゃなかったんだ…竜馬さんだって…」

その頃バイクルとウォルター、そしてマミはファイヤースコードのある場所まで来ていた。

バイクル「おかしいがね、ファイヤースコードはあるけど隊長の姿がどこにもなかっ!」

ウォルター「もしや隊長は魔女の結界に捕らわれているのでは!?」

112: 2013/07/06(土) 21:58:40.17 ID:rZS/9/LX0
マミ「たぶんそう…急ぎま…オエップ…!」

バイクル「マミちゃんどうしたと?気分でも悪かね?」

マミ「ちょっとバイク酔いして…」

マミはバイクルの荒っぽい運転のせいですっかりバイク酔いになっていた。

???「待って、その魔女の結界に入ってはダ…オゲェ…」

113: 2013/07/06(土) 21:59:19.04 ID:rZS/9/LX0
魔女の結界―――

ファイヤーは魔女エリーが生み出した幻影に苦しんでいた。

ファイヤー「父さん…母さん…すまない…助けられなくて…僕は…僕は…」

さやか「ファイヤーしっかりして!?」

その時使い魔たちがさやかに反応し彼女の四肢を力ずくで捥ぎ取ろうとした。

114: 2013/07/06(土) 22:00:56.01 ID:rZS/9/LX0
さやか「キャアァァァァァァァァ!?」

ファイヤー「悲鳴?誰だ?父さん?母さん?いや違う…
この声は生きてる者が助けを求める…必氏の悲鳴だ!?」

その瞬間ファイヤーのクラステクターが赤く発光した!

ファイヤー「うおぉぉぉぉぉぉぉ!さやかちゃん今助けるぞ!!」

ファイヤーはさやかに襲い掛かった使い魔を倒した。
だが相変わらずこのおかしな空間は維持されておりエリーは笑っていた…がその時

115: 2013/07/06(土) 22:01:51.83 ID:rZS/9/LX0
マミ「ティロ・フィナーレ!」

ドオーン

エリー「ぎゃぁぁぁぁ!?」

ファイヤー「これは!?」

116: 2013/07/06(土) 22:03:02.63 ID:rZS/9/LX0
廃工場、魔女の結界入り口前―――

ほむら「どうやら間に合ったようね…オェ…」

マミ「暁美さん…まだバイク酔い治ってないの?」

バイクル「しっかりするがね!」

ウォルター「使い魔は我々が退治する、だから早く!」

ほむら「彼らの言う通り射撃を続けなさい、じゃないとあの二人氏ぬわよ…ゲロゲロ」

マミ「わかったわ、それじゃ一気に行くわよボンバルダメント!!」

117: 2013/07/06(土) 22:04:35.73 ID:rZS/9/LX0
そして魔女の結界内部

ドオオオオオン

先ほどのティロフィナーレよりも威力のある砲撃が魔女エリーを襲おうとした。
溜まらず逃げ出そうとしたがファイヤーはそれを逃がさなかった!

ファイヤー「逃がさんぞ!デイトリックM-2レーザーパルスガン!」

ドンドンドン!

エリー「ギャアァァァァァァァ!!!!」

ファイヤーの攻撃で足を止められ、最後はマミのボンバルダメントにより魔女エリーは倒された。


118: 2013/07/06(土) 22:05:41.97 ID:rZS/9/LX0
ファイヤー「トァッ!」

魔女の空間を無事抜け出したファイヤーとさやか、そこにはバイクルとウォルター、
それに魔法少女に変身したマミと…ウインスペクター本部にいるはずのほむらがいた。

竜馬「マミちゃん…それにほむらちゃん!?何でキミがここに?」

正木「それは私から説明しよう。」

竜馬「本部長!現場に来てたんですか!?」

119: 2013/07/06(土) 22:06:33.52 ID:rZS/9/LX0
本部長によるとほむらは保釈を条件に魔女退治のオブサーバーとして、
ウインスペクターとともに行動するよう司法取引したのだ。

竜馬「本部長は彼女を信じるんですね。」

正木「私は彼女の瞳に正義を見た、だから信じようと思ってな…」

ほむら「正直なとこそちらが強引に言ってきたからでウゲェェェ」

まどか「それでほむらちゃんは何でさっきから吐いてばかりなんですか?」

120: 2013/07/06(土) 22:08:08.83 ID:rZS/9/LX0
ほむら「魔女が出現したから急いで見滝原に戻ろうとしたらこのおじさんが…
すごい荒っぽい運転をしてバイク酔いに…オゲェェェェ」

正木「いや…バイクの方が早いと思って…
それにあの頃の記憶が甦ってしまってな、ハハハ」

ほむら「警察官なら法定速度を守って…オロロロロロロ」

竜馬たちが話し合ってる一方さやかは恭介を介抱していた

121: 2013/07/06(土) 22:09:05.12 ID:rZS/9/LX0
さやか「恭介大丈夫だった?」

恭介「さやか…あぁ…ここは病院じゃない?どこなんだ?」

さやか「よかった!本当によかったよ…うぇぇぇぇぇ!」

恭介「なっ…さやか落ち着いてくれよ!?」

さやか「お願いだから簡単に絶望なんかしないでよ!私ら生きてんだからさ…
生きてればそのうち良い事だって必ずあるから…」

122: 2013/07/06(土) 22:10:14.85 ID:rZS/9/LX0
恭介「ごめんよさやか…僕の方こそ心配かけてゴメン…」

竜馬「どうやらこっちも一件落着かな。」

さやか「竜馬さんもありがとう、私たちのために命懸けで助けてくれて…」

だがせっかくいい雰囲気のところにあいつが現れた。

123: 2013/07/06(土) 22:11:41.40 ID:rZS/9/LX0
QB「やぁさやか、無事でなによりだよ。」

さやか「QB…」

正木「ほぅ、この白いのがQBか?」

バイクル「本部長!見えるんかいな!?」

マミ「そんな魔法少女でもない普通の人間がどうして…」

竜馬(やはり本部長が普通の人間じゃないという噂は本当だったのか…)

正木「まぁそんな事はどうでもいい、キミは何をしにここに来た?」

124: 2013/07/06(土) 22:12:31.37 ID:rZS/9/LX0
QB「勿論さやかとの契約だよ、魔女は倒されてしまったがキミの望みは叶えてあげられるよ。」

さやか「ごめんQB、私…魔法少女にはならない!
アンタと契約したら私何か大事な物を失う気がするんだ。」

竜馬「さやかちゃん、今のキミは奇跡や魔法がなくても十分幸せなんだ。
それを忘れないでほしい。」

さやか「ありがとうね!竜馬さん!」

125: 2013/07/06(土) 22:13:49.19 ID:rZS/9/LX0
その頃風見野では…

杏子「グハッ!」

ゆま「杏子!?」

???「哀れな魔法少女たちに救済を…」

???「全てはキミの望むままに。」

続く

133: 2013/07/07(日) 04:52:09.38 ID:mw6iQsXO0
警視庁捜査一課―――

ほむらは釈放されたがそれと引き換えにこれまで窃取した武器は全て押収され、
現在その武器の照合を捜査一課が担当していた。

伊丹「しかしすげえ武器の山だな!」

三浦「これ押収したの特命…じゃなくて特警の連中なんだとよ。」

芹沢「ハァ…盗まれた武器の照合だけで一苦労っすよ、それで犯人は誰だったんすか?」

三浦「それが連中…犯人については一切公表しないらしい、何か司法取引があったらしいとか…」

134: 2013/07/07(日) 04:53:28.38 ID:mw6iQsXO0
伊丹「マジかよ!?何考えてんだ特命…じゃない特警は?」

芹沢「じゃあ文句でも言って来たらどうですか?特警の○○!って…」

伊丹「馬鹿言うんじゃねえ!?あそこの香川隊長は俺よりも4階級上の警視正だぞ!」

芹沢「ハハハ、さすがの先輩も階級には勝てませんかw」

伊丹「黙れこの万年巡査!」

三浦「お前巡査のくせによく捜査一課にいられるな…」

芹沢「ちょっとやめて!本当傷つくからやめて!?」

135: 2013/07/07(日) 04:54:29.64 ID:mw6iQsXO0
三浦「だが上もその判断に納得したらしいぞ、何せ天下の自衛隊や米軍から盗まれたなんて
マスコミに嗅ぎつけられたら偉いスキャンダルだからな…
幸い戒厳令を敷いてたから表沙汰にはならなかったようだし。」

芹沢「大体これ普通は群馬県警の仕事でしょ、何で警視庁がやってるんですか?」

右京「最早県警レベルでは対処できない事件ですからね、警視庁が対応せざるを得ないでしょう。」

伊丹「うわっ!今度は特命ですか!?」

カイト「どうも、お邪魔します♪」

136: 2013/07/07(日) 04:55:41.40 ID:mw6iQsXO0
右京「皆さんお忙しいようで、我々もお手伝いに来ました。」

伊丹「お手伝いじゃなく野次馬じゃないんですか?」

角田「よっ、暇…なわけないか…」

伊丹「どんどん関係ないのが出張る…何の御用ですか角田課長?」

角田「いや~、今回の事件で銀龍会や城南金融の不法所持の銃器を押収出来たわけだし
ウチとしては万々歳よ♪まさに棚から牡丹餅ってやつだな♪♪」

伊丹「しかしヤクザ、暴力団、自衛隊、米軍、手当たり次第に武器盗みやがって…
犯人はどんなヤツらだったんだろうな?」

137: 2013/07/07(日) 04:56:22.72 ID:mw6iQsXO0
米沢「あ、伊丹刑事、ちょっと失礼しますね。」

伊丹「今度は米沢か…ってお前は鑑識だからいいのか…」

右京「米沢さん、押収品から犯人の指紋は取れたんでしょうか?」

米沢「杉下警部…勘弁してください、戒厳令が敷かれてるんですから…
けどまぁここからは私の独り言なんですがね、
実は押収した証拠品からベタベタ指紋は見つかったんですが、
指紋はひとつだけなんですよ…」

右京「おやおや。」

138: 2013/07/07(日) 04:57:56.38 ID:mw6iQsXO0
米沢「それとその指紋がおかしなものでして、形状から判断して
成人男性のモノとは思えませんでした、犯人は女性…それも小柄な…
そうですね、例えて言うなら中学生くらいの女子みたいな…」

全員「「あははははははは!」」

伊丹「馬鹿も休み休み言え!こんな銃火器を中坊が盗んだと?ありえねえよw」

三浦「米軍の駐屯地からも盗まれてるんだぞ、そんな中学生がいてたまるか!」

大河内「こんな大声で捜査情報を喋ってもらってたまるかと私は思うんですがね…」

芹沢「大河内監察官!?」

大河内「黙って作業しないと監査の対象にしますよ、それと杉下警部!
今回の事件はもう終わっているのです、くれぐれも出しゃばった行動は控えてください。」

右京「ええ、重々心得ていますよ。」

カイト(嘘臭え…)

大河内「それでは失礼、忙しいもので…」

139: 2013/07/07(日) 04:59:39.29 ID:mw6iQsXO0
伊丹「たく今度は監察官さままでご登場かよ!」

三浦「まぁ今はデリケートな時期だからな。」

芹沢「あぁ、ウインスペクター隊がICPOに出向するんでしたっけ?」

角田「それだけじゃなく、正木本部長は今度から警視庁とは独立した警察組織を作るんだとよ!
つまりウインスペクター隊の後釜なわけだ、次はもっと大規模な組織って話だぞ。」

140: 2013/07/07(日) 05:01:17.90 ID:mw6iQsXO0
伊丹「正木本部長といえば色んな噂が立つよな、昔はバイクに乗って怪人倒してたとか…」

三浦「初のスーパー戦隊の一員で世界規模の悪の組織と戦ってたとか…」

芹沢「トランプのカードモチーフにした連中の行動隊長だったとか…」

角田「ギター弾きながら全国流離って各地の日本一倒すついでに親友の敵打ちしてたとか…」

カイト「何者なんすか正木本部長?」

141: 2013/07/07(日) 05:02:15.22 ID:mw6iQsXO0
右京「まぁ正木本部長の話は置いといて、押収品から指紋がひとつしか、
取れなかったという事は犯人は複数犯ではなく単独犯という事になりますね。」

カイト「いや…でもこれだけの事件起こした犯人が単独犯なんて…」

右京「考えられない話でもありませんよ、ウインスペクター隊が過去に扱った事件には
アンドロイド…つまりロボットが起こした事件がありましたし…もしかしたら犯人は…」

カイト「人間じゃない?」

右京「その可能性は十分あります。」

142: 2013/07/07(日) 05:03:18.21 ID:mw6iQsXO0
伊丹「まぁ人間業じゃない犯行ってのは確かですけど…」

右京「そして問題なのはどうしてこんなに大量の武器を必要としたかという事です。」

カイト「そりゃきっとどこかでテロでも起こそうとしたんじゃないんですか?」

右京「それならもっと簡単な手段があるでしょう、何せ相手は軍の基地に忍び込んで
大量の武器を盗むほどの手腕の持ち主、テロを起こすよりも要人を暗頃した方が
リスクは少ないはず。
そしてもうひとつはその人物は、特殊な能力は持っていても力が無いという事です。」

143: 2013/07/07(日) 05:14:58.23 ID:mw6iQsXO0
カイト「というと…?」

右京「考えてもみてください、軍から武器を強奪できる特異な力を持っているのに
わざわざ武器を盗まなくてはならない、もしかしたら犯人は
その特異な力しか持ってないのかもしれないという事です…
そしてこれが重要ですが、その犯人がこれだけの武器を使わなければならない事態が
近いうちに必ず起こるのですよ!」

その瞬間その場に居た全員に緊張感が走った。

芹沢「ちょっと待ってください、今回盗まれた武器の中にはRPGやロケットランチャー!
それにトマホークミサイルまであるんですよ!?」

右京「えぇ…ですからそんな強力な武器を使わなければいけない…いえもしかしたら
その事態を対処するにはまだ不十分なのかもしれないですねぇ…」

右京の推理を聞きさすがに全員が静まり返った…

144: 2013/07/07(日) 05:18:29.70 ID:mw6iQsXO0
同じ頃
見滝原中学校―――

ほむら「ハックション」

まどか「ほむらちゃん風邪?保健室行く?」

ほむら「大丈夫、平気よ。」

さやか「おやおや、転校生ったら誰かに噂されてる~?」

さらに同じ頃
???―――

ワルプルギスの夜「ハックション」

使い魔「ダイジョウブッスカ?」

154: 2013/07/07(日) 18:15:26.39 ID:mw6iQsXO0
ウインスペクター本部―――

竜馬たちは過去に起きた見滝原市周辺の事件を洗い直していた。

バイクル「改めて調べると物騒な街だがね。」

ウォルター「確かに、事故や自殺…それに殺人がこれほど多発する町も珍しいです。」

竜馬「ここ数年で見滝原市で話題になった事件といえば、この前の美国議員の
汚職自殺と…それに去年、隣町の風見野の教会で起きた一家心中事件か。」

155: 2013/07/07(日) 18:15:56.53 ID:mw6iQsXO0
バイクル「これ全部が魔女の仕業と?」

竜馬「可能性は高いな。」

ウォルター「そもそも魔女はどうやって発生するのか…それさえ突き止められれば、
事件を未然に防げられるのですが…」

竜馬(ほむらちゃんはその事について何か知ってるはずなんだが…)

バイクル「そういえば本部長どこへ行ったがね?」

ウォルター「確かほむらちゃんに渡す物があるとか言ってたな。」

156: 2013/07/07(日) 18:17:17.54 ID:mw6iQsXO0
その頃、とある極秘施設にて―――

施設内は薄暗く何が置いてあるのかすらわからない場所であった。
本部長はここにほむらを招待していた。

ほむら「それで何で私をここに案内したんですか?」

正木「キミが軍に侵入してまで武器を欲した既に理由は分かった、
だが我々警察としてはそのような犯罪行為を見過ごすわけにはいかない…
しかしだ、現在キミがウインスペクターのオブサーバーとして協力者になってくれた
というなら話は別だ、
私の権限でここにある装備をキミに貸し出す事を約束しよう。」

そう言って本部長はこの施設の灯りを点けた

ほむら「これは!?」

そこはかつて警察が特殊犯罪に対応するために開発された装備が保管されている場所であった。

157: 2013/07/07(日) 19:20:13.30 ID:mw6iQsXO0
マミのマンション―――

今日もマミはまどかとさやかを招待しお茶会を楽しんでいた。

まどか「それでほむらちゃんたら授業中にクシャミしちゃって…」

さやか「もう風邪って季節でもないのにねぇ!
夏風邪は馬鹿が引くってヤツかなwww」

マミ(たぶんそれ暁美さんも美樹さんにだけは言われたくないと思うだけど…)

そういえばとマミはふとある事を思い出していた、
それはかつて魔女シャルロッテとの戦いの直前でまどかとの会話についてだった。

158: 2013/07/07(日) 19:22:19.83 ID:mw6iQsXO0
マミ「ねぇ、鹿目さん…結局あなたは魔法少女にはならないの?」

まどか「すみません、やっぱり私…あんな恐い思いをするのは…」

シャルロッテ戦でマミが氏にそうな目に合うところを目撃し、
そして先日は魔女の口づけで操られた人々による集団自殺に巻き込まれ
一度は決意を固めたまどかであったがその恐怖には勝てなかった。

QB「残念だね、僕としてはキミに魔法少女になってほしいんだけど」

さやか(こいつは…)

さやかは前回のQBとのやり取り以来QBに不信感を寄せていた

159: 2013/07/07(日) 19:23:15.69 ID:mw6iQsXO0
マミ「いえ…それでいいと思うわ、実は暁美さんとあなたたちを魔法少女にすべきか
話し合ったんだけど、まぁ暁美さんは最初からあなたたちを魔法少女にするの反対
だったしあなたたちにその気がないなら私もそれでいいと思う。」

さやか「マミさん…ゴメンなさい…」

マミ「いいえ謝るのは…」

ドンッ

その時マンションの玄関口に何かの音を感じたマミたち、慌ててそこへ駆けつけてみると
そこにはボロボロになった幼い少女がいた。

160: 2013/07/07(日) 19:23:47.79 ID:mw6iQsXO0
??「う…うぅ…」

マミ「あなた大丈夫なの!?」

まどか「マミさん…この子はいったい?…ってその前に救急車!?」

マミ「大丈夫、落ち着いて」

マミは回復魔法を使いすぐに少女を治療した。
治療を終えたマミは傷ついた少女に何でこんな目に合ったかを尋ねようとした。

161: 2013/07/07(日) 19:24:37.11 ID:mw6iQsXO0
マミ「もう大丈夫よ、それであなたお名前は?どうして怪我なんかしたの?」

QB「この子は千歳ゆま、隣の風見野を拠点とする魔法少女さ。」

マミ「風見野…まさか…?」

ゆま「ゆまはね…あ…キョーコ…キョーコが殺されちゃうよ!?」

さやか「キョーコ?一体誰の事よ?」

さやかは当然の疑問をぶつけたがマミはその『キョーコ』という人物に
一人だけ心当たりがあった

162: 2013/07/07(日) 19:25:17.34 ID:mw6iQsXO0
マミ「その『キョーコ』ってもしかして佐倉杏子って子じゃ!?」

マミは急に慌てだしゆまに問い詰めた。

さやか「マミさん落ち着いて!相手は子供でしかも怪我人ですよ!?」

まどか「ねぇゆまちゃん、その杏子ちゃんはどうしたの?」

ゆま「うんとね、ゆまと杏子が歩いてたらね…」

163: 2013/07/07(日) 19:26:54.00 ID:mw6iQsXO0
(回想)

喫茶チャコ―――

久子「ありがとうございましたー♪」

ゆま「杏子!さっきの喫茶店、食べ物美味しくてお姉さんも優しかったね!」

杏子「あぁ、そうだな…(こんな平日の昼間にガキが喫茶店にうろついてる
姿見て、かなり怪しい目をしてやがったな…まるでサツのお巡りに
付け回される気分だったぜ…)」

杏子は一応警戒するため通報されてもいいように二人は路地裏に逃げ込んだ。

ゆま「ねぇ杏子?どうかしたの?」

杏子「うっせ!なんでもねーよ(そもそもゆまが○カイツリー見たいとか
駄々こねなきゃわざわざ風見野から出向く事もなかったのによう…)」

164: 2013/07/07(日) 19:27:51.70 ID:mw6iQsXO0
???「その割にはあなたも燥いでましたけどね…」

その時急に誰かが後ろから杏子に向かい話しかけてきた。

杏子「誰だ!?」

ゆま「杏子どうしたの?ゆまたちの他には誰もいないよ?」

杏子「そうだよな…私の気のせい…」

165: 2013/07/07(日) 19:28:26.05 ID:mw6iQsXO0
ズバッ!ガキッ!

???「ほう、私の斬撃をよく受け止めたね。
おまけに瞬時に魔法少女になるなんて…相当場馴れしてるね、佐倉杏子」

杏子「お前…いい度胸だな、そして今日氏んだぞ!」

ドスッ

杏子は槍を刺し手応えを感じた…だがそれは周囲に合ったゴミ箱だった。

杏子「馬鹿な、この私が仕留め損ねただと!?」

166: 2013/07/07(日) 19:29:11.99 ID:mw6iQsXO0
キリカ「初めましてだね、佐倉杏子
私は呉キリカ…まぁ覚えなくてもいいよ、キミどうせすぐ氏んじゃうし…」

呉キリカ、その姿は右目に眼帯、鍵爪の武器、そして服装は全身黒と
一言で彼女を表現するなら黒の魔法使いと呼べるだろう。
そして先ほどの能力、これはキリカの能力時間遅延、特定の範囲に魔法を掛けて
自分以外の時間を遅くするのだが、そうとも知らない杏子は…

かつて師匠と仰いだ巴マミほどではないが自分も相当場数を踏んだ身、
そして接近戦ならマミをも凌駕していると自負している自分が…
だが杏子はそんなショックを受けている余裕はなかった。

167: 2013/07/07(日) 19:30:10.23 ID:mw6iQsXO0
ズバッ!ズバッ!ズバッ!

キリカ「ハハハハハ!防戦一方だね、さっきキミは私の事を『今日氏んだ!』って
言ったよね、悪いけどその言葉を花束付けて送り返してやるよ!!」

杏子「ハッ!礼儀が成ってねえな!贈り物は黙って受け取れよ!」

杏子は多節棍をうまく利用しわざと接近させ相打ち覚悟でキリカの背後を攻撃した。
だが…

カッ

その攻撃はキリカには届かなかった、
杏子の攻撃は謎の球体により弾かれてしまったのだ。

168: 2013/07/07(日) 19:30:42.19 ID:mw6iQsXO0
だがその攻撃はキリカには届かなかった、
杏子の攻撃は謎の球体により弾かれてしまったのだ。

そして…
ドスッ、ブシャアァァ

杏子の身体にキリカの凶器が刺さった、あっという間に大量出血を起こす杏子。

杏子「お前ら…二人掛かりだったのか…汚ねえぞ…」

キリカ「ごめんよ、まさかキミの手を汚させる事になるなんて…」

織莉子「いいえ…キリカ、私はこの手を血に染めても救世を成す
覚悟は出来てる、それにあなたを失う事はもっと恐いわ…」

169: 2013/07/07(日) 19:31:17.17 ID:mw6iQsXO0
突如現れたもう一人の白い魔法少女、二人は黒と白と丁度対極みたいな
色合いをしていた。

杏子「黒と白…何だお前らプ○キュアか!?
だったら日曜朝8時半にTVつけて見てろよ!」

キリカ「ふん…学の無いヤツめ、これだからホームレスは…」

織莉子「不登校のキリカが学の無い云々言うのはどうかと思うけど…」

ゆま「この杏子を虐めるな!」

170: 2013/07/07(日) 19:32:21.48 ID:mw6iQsXO0
ゆまは杏子の危機に居ても立ってもいられず魔法少女に変身し二人を攻撃しようとした。
しかしゆまの武器は攻撃力はあるものの重量のあるハンマー、
スピードのある接近戦を得意とするキリカや
球体を自在に操り攻撃する織莉子とは相性が悪すぎた…

ゆま「ふぎゅっ!」

ハンマーに注意し攻撃をすればとくに脅威という事はなかった。

杏子「クソッ!ゆま逃げろ!?」

織莉子「えぇ逃げてください、そしてこの住所に行って助けを呼んでください」

そういって織莉子はゆまにあるメモ用紙を渡した。

171: 2013/07/07(日) 19:33:41.98 ID:mw6iQsXO0
ゆま「これは…何?」

織莉子「そのメモに書かれているのはあなたが助けを呼びに行く人の住所が
書かれています、それと私たちが佐倉杏子を人質にして
待ち伏せしている場所も書いてあります。それでは…」

そして二人は空中にジャンプしいつの間にかいなくなってしまった。
残ったゆまは傷ついた体を引きずりマミのマンションまで辿り着いたのだった。

172: 2013/07/07(日) 19:34:34.77 ID:mw6iQsXO0
マミ「佐倉さんを人質に…」

さやか「あのマミさん…その杏子って子は誰なんですか?」

だがさやかの質問に答える間もなくマミはゆまからメモを受け取りすぐに
待ち伏せしている場所に向かってしまった。

まどか「どうしようさやかちゃん…」

さやか「そうだ!竜馬さんたちに連絡を!…ってその待ち伏せ場所が書いてる
メモはマミさんが持って行っちゃったんだ!?」

まどか「ゆまちゃん…そのメモに書いてあった場所覚えてる?」

ゆま「ごめん、ゆま…覚えてない…」

まどか「そっか、でもこれじゃどうしようも…」

173: 2013/07/07(日) 19:35:44.27 ID:mw6iQsXO0
見滝原市の廃工場―――

辿り着いたマミが目にしたのは傷ついた杏子が鎖で縛られ頭上で吊るされていた光景だった。

マミ「佐倉さん!今助けるわ!」

杏子「来るな…アンタに助けてもらう筋合いはない…」

二人はかつて師弟の関係であったがある事が原因で喧嘩別れをしてしまった、
それ以来二人とも疎遠になってしまったのだ。

174: 2013/07/07(日) 19:36:22.24 ID:mw6iQsXO0
キリカ「感動の対面を演出してあげたのに…まったく少しは素直になったらどうだ?」

織莉子「キリカ…人は私たちみたくお互いを相容れる存在ではないのよ。」

マミ「あなたたちが佐倉さんをこんな目に…!許さない魔弾の舞踏!!」

マミは激昂し魔弾の舞踏を二人にお見舞いしようとした。

キリカ「遅い!」

キリカの時間遅延が発動し二人は余裕で攻撃を避け、
織莉子の球体の攻撃であっという間にマミは不利に陥った。

175: 2013/07/07(日) 19:36:59.51 ID:mw6iQsXO0
杏子「私の時もそうだがあのバケツ被った女はまるで攻撃を予測してる
みたいだった…だがそんな事出来るのか!?」

キリカ「手だ!足だ!さっきは織莉子に恥ずかしいとこ見られたけど
今度は失敗するものか!!」

織莉子「熱くならないで、そこがあなたのいけないとこよ。」

キリカの斬撃、そして織莉子の援護、魔法少女としてのキャリアならマミが上だが
そんなマミを凌ぐ二人の完璧なコンビプレーに次第に押されていった。

176: 2013/07/07(日) 19:37:31.06 ID:mw6iQsXO0
織莉子「さて救済をしましょうか。」

マミ「救済って何よ!?」

織莉子「氏…です。」

そして織莉子は球体をマミに当てようとした…しかし…!

177: 2013/07/07(日) 19:38:06.64 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「クラッパーアンカーユニット!」

突然マミの身体をワイヤーが巻きつけられマミはその場を脱する事が出来た

織莉子「現れましたね、ウインスペクター。」

マミ「ファイヤー!?けどどうしてここが?鹿目さんたちには知らせなかったのに…」

ウォルター「この子のおかげさ。」

その時ウォルターが飛行しながら頭上で縛られていた杏子を解放していた。

178: 2013/07/07(日) 19:38:41.03 ID:mw6iQsXO0
杏子「私が?どういう事だよ?」

バイクル「これだがね、よっと」

バイクルはそう言うと杏子の服にくっ付いているある小型の発信機を取った。

杏子「何でこんなモンが私の服に付いてんだ!?」

179: 2013/07/07(日) 19:39:40.03 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「キミは先刻まで喫茶チャコにいたね、あの喫茶店のマスターは
ウインスペクターの秘密捜査官小山久子さんが経営する喫茶店なんだ。」

ウォルター「平日の昼間に学校にも行かずに喫茶店に来たキミたちを久子さんが
不審に思い発信器を付けて後を付けたら血痕が見つかってね、
それで我々が駆けつけたのさ」

杏子「たく喫茶店に行っただけで発信器付けられるなんてとんだ人権侵害じゃねーか!
弁護士雇って訴えるぞコラ!?」

バイクル「それで助かったんだぎ、感謝してほしいわ。」

織莉子「大体ホームレスのあなたに弁護士さんを雇うお金は無いかと…」

キリカ「うんうん!織莉子の言う通りだよ。」

杏子「…。」

180: 2013/07/07(日) 19:40:33.86 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「さてそれより…キミたちは何でこんな真似をするんだ?」

織莉子「魔法少女への…救済です!」

ドンッ

全員「「うわぁぁぁぁ!」」

織莉子の攻撃により辺り一面に激しい爆発が起こった。

181: 2013/07/07(日) 19:41:58.36 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「マミちゃんはその子を連れて外へ!」

マミ「は…ハイ!」

ファイヤー「バイクル、ウォルター消化作業急げ!
私はあの二人をなんとかする!」

バイクル&ウォルター「「了解!」」

キリカ「いいや…公僕さん、アンタの相手をするのは私だけだ!」

ファイヤー「この!マックスキャリバー!」

ガキンッ


だがファイヤーもマックスキャリバーを使い応戦した、
両者引かずの攻防戦になった。

182: 2013/07/07(日) 19:42:39.34 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「一気に決めさせてもらうぞ!マックスキャリバーレーザーソード!」

ズバッ!バキンッ!!

マックスキャリバーのソード部分が赤く発光し
キリカの鉤爪を全て砕いた。

キリカ「チッ、武器がやられたか…まぁいい時間は稼げた。」

ファイヤー「なんだと!?」

183: 2013/07/07(日) 19:43:57.91 ID:mw6iQsXO0
その頃マミと杏子は外に出て杏子に回復魔法を掛けていた。

杏子「悪いな、こんな目に合わせちまって…アンタにはもう
面倒掛ける気はなかったんだ…」

マミ「そんな佐倉さん…私はあなたの…」

マミが言いかけた時背後から現れた織莉子が瞬時に杏子のソウルジェムを奪った。

杏子「なっ!ソウルジェムが!?テメェそれを返しやがれ!!」

織莉子「巴マミ、あなたはこれから知る事実を目の当たりにして絶望なさい。
これが魔法少女の真実なのだから…」

そう言い残し織莉子は後からやってきたキリカと合流しその場を去って行った。

184: 2013/07/07(日) 19:45:26.07 ID:mw6iQsXO0
ファイヤー「すまない、あの黒い子に逃げられた…二人とも大丈夫だったか?」

マミ「はいなんとか、けど佐倉さんのソウルジェムが…」

杏子「あの野郎…よくも私のソウルジェムを!絶対に取り返して…」

バイクル「おい…どしたとね?怪我のせいで気絶してもうたんか?」


185: 2013/07/07(日) 19:45:54.31 ID:mw6iQsXO0
マミ「そんな…確かに怪我の治療は途中だけでもう傷口は大体塞いだはずよ?」

竜馬「ちょっと見せてくれ…うん…これは…!?」

竜馬は杏子の首動脈を確かめ、ある異変に気付いた。

竜馬「すぐに救急車を!いやこのまま病院に連れていくぞ!」

マミ「あの竜馬さん…どうしたんですか…」

QB「無駄だよ、佐倉杏子はもう氏んでいる。」

186: 2013/07/07(日) 19:47:03.63 ID:mw6iQsXO0
その時マミを心配したまどかとさやかがゆまを連れてやってきた。

ゆま「杏子、大丈夫だった?あれ…杏子…何で寝てるの?ねぇ起きてよ!?」

さやか「マミさん!大丈夫でしたか?」

マミ「えぇ…私は大丈夫…けど佐倉さんが…」

まどか「ねぇQB…今言った事は本当なの?」

QB「勿論さ、僕は嘘は付けないからね…もう一度言う、佐倉杏子は氏んだ。」

187: 2013/07/07(日) 19:47:47.53 ID:mw6iQsXO0
マミ「何言ってるのQB?佐倉さんは私が傷を治してあげたのよ!
致命傷なんか無かった!?」

竜馬(そうだ、確かに彼女に外傷は無い…だがそれなら何故息をしてないんだ?)

QB「マミ、先ほど何があったんだい?」

マミ「何って美国さんたちが佐倉さんのソウルジェムを奪っていっただけ…」

QB「なるほどそういう事か、じゃあ簡単に説明しよう。
ソウルジェムの有効範囲は100m圏内なんだ、だから織莉子たちが
ソウルジェムを奪われた杏子から100m圏内離れれば当然杏子は氏ぬというわけさ。」

188: 2013/07/07(日) 19:48:15.52 ID:mw6iQsXO0
まどか「ねぇ…QB…あなた何を言ってるの?」

QB「何ってソウルジェムが離れたんだ、肉体が機能しなくなるのは当然だろ?」

マミ「そうじゃなくて!何でソウルジェムが無くなったくらいで
氏んじゃうのよ!?」

マミが驚きと怒りに満ち溢れた表情でQBを問い詰めた、
だがQBはそんなマミの感情を無視し淡々と話を続けた。

189: 2013/07/07(日) 19:49:27.30 ID:mw6iQsXO0
QB「そもそもキミたち魔法少女は契約をする際に、肉体の魂を切り離して
ソウルジェムに変換する事により魔法少女としての力を得るんだ。
その代り魂はソウルジェムになりそちらが本体になるわけだね、
肉体は外付けみたいなものになるけど。」

ウォルター「つまり私たちロボットみたくソウルジェムが無事なら身体を再生し
いくらでも戦えるようになるわけか…
お前は少女たちの身体をなんだと思っている!?」

バイクル「酷か!何でそんな大事な事言わんだがね!?」

QB「前にも言ったけど聞かれなかったからね。」

190: 2013/07/07(日) 19:50:49.40 ID:mw6iQsXO0
さやか「やっぱり竜馬さんが言ってたように奇跡なんか無いんだ…」

竜馬「とにかく杏子ちゃんを病院に…みんなウインスコードに乗るんだ!」

ゆま「ねぇ杏子!嫌だよ!ゆまを一人ぼっちにしないで!?」

ゆまが杏子の身体を抱きしめて泣いてる時、マミがマスケット銃を取り出し
ゆまに向けた。

191: 2013/07/07(日) 19:51:29.18 ID:mw6iQsXO0
マミ「そんな…私たちゾンビになってたなんて…ハハ…もう氏ぬしかないじゃない!!」

その瞬間、マミのマスケット銃から銃弾が発射された。

ダーン

竜馬「危なーい!!」

続く

196: 2013/07/08(月) 00:09:24.68 ID:ym9AlwRu0
警察病院―――

竜馬「う…うぅ…ここは?」

バイクル「気が付いたがね隊長!」

ウォルター「ご無事でなによりです!」

まどか「よかった、目が覚めたんですね…」

さやか「あんまり心配かけないで下さいよ!」

竜馬「みんなすまない…あれからどうなったんだ?」

197: 2013/07/08(月) 00:10:25.67 ID:ym9AlwRu0
まどか「はい…あれから実は…」

(回想)

ゆま「あぁ…」

竜馬「ゆまちゃん危ない!」

ダーン

ゆまを守るために体を張って守った竜馬、だが銃弾は彼に当ってしまった

マミ「あぁ…そんな…」

バイクル「隊長…大丈夫でっか!」

ウォルター「しっかりしてください!」

マミ「私は…なんて事を…」

みんなが竜馬を心配してる中、マミは一人どこかへといなくなってしまった。

198: 2013/07/08(月) 00:11:05.97 ID:ym9AlwRu0
竜馬「それで杏子ちゃんは?」

ウォルター「一応ICUに入っていますが…駄目ですね、意識が戻りません。
それでゆまちゃんが付きっきりで見ています。」

竜馬に一部始終を報告し病室から出て行く一行。

199: 2013/07/08(月) 00:11:33.16 ID:ym9AlwRu0
バイクル「マミちゃんもいなくなってもうたしどうしたらよかとね!?」

まどか「杏子ちゃん…マミさん…」

さやか「あーっ!まったく!これからどうしたらいいんだか!」

誰もが打開策を立てられない状況であいつが現れた。

200: 2013/07/08(月) 00:12:26.12 ID:ym9AlwRu0
QB「やあ!お困りのようだね。」

さやか「QB…アンタどのツラ下げてきたのよ!?」

QB「僕はこの状況を打開できる提案を持ってきたんだけどな…」

まどか「それって何?」

QB「杏子は生き返る事が出来る、彼女はソウルジェムを奪われただけだから
ソウルジェムを肉体に戻せばすぐにすむ。」

さやか「それは本当なの!?」

QB「信じてほしいな、僕は嘘は付けないんだからさ。」

201: 2013/07/08(月) 00:14:03.22 ID:ym9AlwRu0
まどか「なら早くしないと…けどどうやって美国さんたちを探せば…」

QB「織莉子たちは杏子のソウルジェムを持って行ったんだってね、
なら魔法少女ならそのソウルジェムの反応を探せるはずだよ!」

さやか「そっか、いつもマミさんがソウルジェム使って魔女探ししてたもんね!
じゃあさっそくマミさんに…あ…」

さすがにさやかもこの策の欠点に気付きそれ以上何も言えなかった。
マミは先ほど何処かへといなくなってしまったのだから…

202: 2013/07/08(月) 00:14:42.39 ID:ym9AlwRu0
QB「まあさやかかまどかが魔法少女になれば…この問題は簡単にクリア出来るんだけど。」

QBが営業を持ちかけたがさすがにそうはいかなかった。

ウォルター「未成年との契約は禁止だ!」

バイクル「わしらの見とる前でそんな危ない契約させるわけいかんがね!」

さやか「でも…どうしたら…」

203: 2013/07/08(月) 00:17:43.93 ID:ym9AlwRu0
まどか「そうだ、まだほむらちゃんがいるよ!」

ウォルター「いや…残念ながら彼女は現在本部長とどこかへ行ったきり戻ってこないんだ…」

さやか「思うんだけどさ転校生って肝心な時にいないよね、イマイチ使えないわ…」

さやか「けどこうなると…そうだ…ゆまちゃん!あの子も魔法少女なんだから
探知が出来るはずじゃないの!?」

バイクル「だけんどなぁ…あの子はさっきから杏子ちゃんに付きっきりだがね、
そんな子に無理をさせたらいかんがね…」

ゆま「ねぇ…杏子が元に戻る方法がわかったの?」

204: 2013/07/08(月) 00:19:24.27 ID:ym9AlwRu0
その時ICUで杏子に付きっきりだったゆまが現れ、
さやかはゆまに杏子が元に戻る事を説明した。

まどか「さやかちゃん…こんな小さい子を巻き込んで大丈夫なの?」

さやか「けどこれしか有効な手は無いし…」

ウォルター「確かに…今状態が長引けば杏子ちゃんの身体は…」

杏子の身体は辛うじて生命維持装置でなんとかなっているものの徐々に
肉体に氏が蝕んでいる、最早一刻の猶予もないのだ。

バイクル「なぁに!いざとなったらわしらが守ったるきに安心しぃや!」

ウォルター「大丈夫なのだろうか?」

ウォルターの心配を差し置いて一行は杏子のソウルジェムを探しに出かけて行った。

205: 2013/07/08(月) 00:20:21.62 ID:ym9AlwRu0
その頃竜馬の病室

竜馬はマミの事について考えていた

竜馬「考えてみればあの子は一人ぼっちなんだ、僕と同じ境遇だと言ったが
僕の場合はまだ妹の優子がいた、だがマミちゃんには誰もいなかった…
そんなマミちゃんにとってQBは唯一信じられる存在だったのにそれなのに
裏切られてそしてあんな行動を…」

206: 2013/07/08(月) 00:20:49.62 ID:ym9AlwRu0
コンコン

??「入りますよ。」

???「どうもお邪魔します。」

その時考えに耽っていた竜馬の下を訪れた人物がいた。

207: 2013/07/08(月) 00:22:08.64 ID:ym9AlwRu0
右京「香川さん、負傷したと聞きましてねお見舞いに来ました。」

竜馬「杉下さん!…それとこちらは?」

カイト「初めまして甲斐亨って言います、今度特命係に配属された新人です。
気軽にカイトって呼んでください。」

竜馬「カイトくん?あの神部さんは?」

右京「彼は警察庁に戻りましてね、今はカイトくんと二人でやっています。」

208: 2013/07/08(月) 00:22:58.40 ID:ym9AlwRu0
竜馬「あぁなるほど…うん?待てよ甲斐ってまさか警察庁の甲斐次長の…」

カイト「親父は関係ないんで!!!!」

竜馬「はぁ…(不仲なのかな?)」

209: 2013/07/08(月) 00:23:57.29 ID:ym9AlwRu0
右京「それにしても香川さんともあろう人が負傷とは…
犯人はよほど腕利きだったのでしょうね、それでいて急所を外すとは中々どうしたものかと。」

竜馬「いえ…彼女は犯人では…ちょっと待ってください?
急所を外したって何故わかるんですか!?」

右京「ここへ来る前にあなたの診断書を見させていただきました。」

カイト(何でこの人お見舞いする相手の診断書なんか見てるんだろうかね…)

210: 2013/07/08(月) 00:25:26.65 ID:ym9AlwRu0
右京「えぇ…動脈は切られて出血が多いように見えますがその実神経などの
急所は無傷でした。
恐らくですが犯人は…失礼、詳しい事情は知りませんが犯人ではないのですね…
あなたを撃った人間は咄嗟の判断で急所だけは避けたんだと僕は判断します。」

竜馬「さすがだ杉下さん、以前本部長があなたをウインスペクターに入れようと
躍起になったのがよくわかります!」

カイト(マジっすか!?)

右京「いえいえ、僕には通常捜査だけでなくレスキュー活動までなど到底出来ません…
窓際の特命係の充分ですよ。」

カイト「だったら代わりに俺を入れてもらえますかね?
特命係は暇過ぎて力が有り余ってますんで!」

211: 2013/07/08(月) 00:28:43.31 ID:ym9AlwRu0
そんなカイトを差し置いて右京はここまでの道中での事を話した。

右京「ところで気になる事が一つ、先ほどバイクルくんとウォルターくんが
3人の女の子を連れて外に出掛けてましたが…」

竜馬「何ですって!?こうしちゃいられん!すぐに行かなくては!」

カイト「ちょっと安静にしてなきゃ駄目ですよ!傷口が開いちゃいますよ!?」

竜馬「大丈夫、こんなモノは唾でも付けとけばすぐに治る!」

カイト「いやいや…それ無理だから!?」

212: 2013/07/08(月) 00:30:22.36 ID:ym9AlwRu0
右京「それともう一つ、彼女たちの会話の中に『魔法少女』と『魔女』の
二つの気になる言葉を聞いたのですが、これはつまり『魔法少女』が『魔女』に
なるという事でしょうか?」

竜馬「杉下さん申し訳ありません、今は詳しい事は…ってちょっと待ってください!
今なんて!?魔法少女が魔女に!?」

竜馬は右京の推理に驚愕した、彼はこの事件の当事者ではないはずなのに事件の核心を
突きとめてしまったからである。

右京「だってそうじゃないですか、少女は成長し女性になる、
つまり『魔法少女』が成長し『魔女』になるという意味になりませんかね?」

213: 2013/07/08(月) 00:31:36.58 ID:ym9AlwRu0
竜馬は以前自分が言っていた事を思い出した。

(回想)

竜馬「これがグリーフシード…初めて見たがなんだかソウルジェムに似てるような…」

竜馬(あの時は咄嗟に思った事だったがよく考えてみれば辻褄が合う事が多すぎる…
魔法少女、魔女、ソウルジェム、契約、そうかほむらちゃんが
頑なに秘密にしてたのはこの事だったのか!?)

竜馬「ありがとうございます杉下さん!これで全てがわかりました!!」

そう言って竜馬は病室を飛び出した。

214: 2013/07/08(月) 00:34:49.52 ID:ym9AlwRu0
カイト「すべてがわかったって何がわかったんですかね?
ていうかあの人、ここに運ばれてからまだ1時間しか経ってませんけど大丈夫なんですか!?」

右京「大丈夫でしょう、彼は以前パトカーで崖から落ちた時は一週間もせずに
退院しましたから…」(13話の氏神モス事件)

カイト(正木本部長が改造人間って噂があるけど香川さんも相当だな…)

217: 2013/07/08(月) 19:27:20.92 ID:ym9AlwRu0
その頃マミは一人街をさ迷っていた、ゆまを殺そうとして更に竜馬を傷つけ自分は
何をやっているのか自問自答を繰り返していた。

マミ「やっぱり私はあの時事故で氏んでれば…グスッ…」

そして彼女は道路に向かっていた、これ以上生きててもしょうがないだろう…
そう思い道路を走る車の前に飛び出し自殺を図ろうとした。
そんな時だった…

218: 2013/07/08(月) 19:28:11.90 ID:ym9AlwRu0
??「危ない!?」

突然現れた誰かが人間とは思えない速さでマミを助けた。
一瞬の出来事だったがその者は銀色に光るメタルボディをしていたように思えた。

マミ「あなたは?」

直人「僕は田村直人、セントラル署の刑事…いや元刑事かな、今は旅の途中なんだ。」

マミ「刑事さん?それに旅って…」

219: 2013/07/08(月) 19:29:25.21 ID:ym9AlwRu0
直人「そんな事より何で道路に飛び出したんだい?危ないじゃないか!」

マミ「いいんです…どうせ私はもう氏んでいるから…」

直人「氏んでる…?一体どういう事なんだ!?」

マミはこれまでの事情を直人に説明した、事故で親を亡くしこれまで魔法少女として
戦ってきた事、一人ぼっちだった自分にやっと仲間が出来た事、
しかし真実を知り絶望し竜馬を撃ってしまった事を…

220: 2013/07/08(月) 19:30:19.12 ID:ym9AlwRu0
直人「そんな事が…」

マミ「私は今までQBを信じてたのに裏切られて…それに竜馬さんまで…」

直人「まぁ彼なら大丈夫だよ、頃しても氏なない男だろうし…」

マミ「あの…竜馬さんとお会いした事あるんですか?」

直人「直接会った事は無いんだが…一応僕の後輩…になるのかな?」

マミ「けど私はもう…」

221: 2013/07/08(月) 19:32:15.83 ID:ym9AlwRu0
直人「なぁマミちゃん…ひとつ僕の話を聞いてくれないかな…」

マミ「もう…大人の人ってどうしてこう話したがりなんですか…?竜馬さんやあなたも…」

直人「それはキミみたいな困っている子を放っておけないからだよ、
僕も普通の人間じゃない、かつて悪の組織と戦い瀕氏の重傷を負っていたところを
助けられヤツらと対抗できる力を手に入れた!
そして僕はヤツらと戦う力を手に入れた、ヤツらとの戦いは壮絶だった…
戦いには勝利したものの、僕は掛け替えのない仲間を失ってしまった…
だがキミはまだ間に合う、仲間を…そして自分を失うんじゃない!!」

222: 2013/07/08(月) 19:34:51.20 ID:ym9AlwRu0
マミ「直人さん…けど…私…竜馬さんを撃ってしまって…」

直人「彼はそんな事を気にする男じゃない!
謝れば笑って許してくれるさ(面識ないから知らないけど…)」

マミ「え?さすがにそれはないんじゃ…」

直人「なあに!刑事なんて怪我するのが仕事なんだ!
一々撃たれたくらいで気にしてられないよ!」

マミ「竜馬さんも結構無茶な事してたけどあなたも随分な人なんですね…フフ。」

223: 2013/07/08(月) 19:35:20.11 ID:ym9AlwRu0
ガサッ…この時後ろで何かが動いてるのを直人は感じた。

直人「ようやく笑ってくれたね、さぁもう行きなさい…」

マミ「ハイ!ありがとうございます!」

マミが駆け足でその場を離れた後、さっきまで背後に隠れていた物体が出てきた。

224: 2013/07/08(月) 19:37:08.95 ID:ym9AlwRu0
QB「やれやれ…このままマミが絶望してくれれば僕のノルマは果たせたんだけどな…
こんな見ず知らずの男に台無しにされるとは、まぁまだチャンスはあるし気長に待つかな。」

QBは直人が自分の存在を認識出来ないと思い、迂闊にも自分の真意を話していた。

直人「お前がQBだな…」

QB「馬鹿な!キミは僕の姿を認識出来るのかい!?」

直人「恐らくお前は普通の人間には認識出来ないんだろうな…そう普通の人間ならな!」

227: 2013/07/08(月) 19:43:04.03 ID:ym9AlwRu0
QB「キミもあの正木とかいう人間みたく普通の人間じゃないのかい?
まったく厄介だね…」

直人「黙れ!未来ある子供の人生を奪おうとした罪!絶対に許さん!!」

その瞬間直人の身体は光に包まれた、彼は先ほどマミを助けた時の姿に変わった。

その姿は…かつてこの世界にバイオロンという悪の犯罪組織が暗躍していた。
ドクター・ギバ率いるバイオノイドが悪の限りを尽くしていたのだ。
彼はそんなバイオロンから人々を守るため警視庁が開発した、
対バイオロン用兵器製造計画「JIBAN PROJECT」その被験者であった。
人は彼をこう呼んだ…

228: 2013/07/08(月) 19:43:40.96 ID:ym9AlwRu0
ジバン「機動刑事ジバン!!」

QB「これは…まさかロボット?」

そしてジバンはQBに対バイオロン法を読み上げる。

229: 2013/07/08(月) 19:44:52.97 ID:ym9AlwRu0
ジバン「第1条:機動刑事ジバンは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる。

第2条:機動刑事ジバンは、相手がバイオロンと認めた場合、
自らの判断で犯人を処罰することができる。
場合によっては抹頃することも許される。

第3条:機動刑事ジバンは、人間の生命を最優先とし、これを顧みないあらゆる命令を排除することができる

第5条:人間の信じる心を利用し、悪のために操るバイオロンと認めた場合、自らの判断で処罰することができる。」

230: 2013/07/08(月) 19:47:21.77 ID:ym9AlwRu0
QB「まったく呆れた法律だ、聞く限りだとキミはそのバイオロンとやらに
やりたい放題出来るらしいね…
だが残念な事に僕はバイオロンじゃなくインキュベーターだ。
その対バイオロン法の対象外じゃないのかい?」

ジバン「いいや貴様も対象だ!!

第6条:子どもの夢を奪い、その心を傷つけた罪は特に重い。

第9条:機動刑事ジバンは、あらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹頃することができる!!」

QB「なんて法律だ…最早法的概念なんかあったもんじゃない!?」

232: 2013/07/08(月) 19:48:25.13 ID:ym9AlwRu0
ジバン「マクシミリアンソード、喰らえジバンエンド!!」

ジバンは必殺技をQBに放ちQBはそのまま木端微塵に吹き飛んだ。

ジバン「これで魔法少女が生まれる事はもう二度と…」

233: 2013/07/08(月) 19:49:45.93 ID:ym9AlwRu0
QB「勿体ないじゃないか、せっかくの個体が台無しだ。」

だがQBは生きていた、それも先ほどの傷がひとつもない状態で…

ジバン「馬鹿な!あの攻撃を喰らって無傷だと!?いや違う…
お前は別個体のQBか!?」

QB「僕らは世界中の少女に契約をお願いしてるんだ、一個体で足りるわけがないだろ…
これに懲りたら無駄な事はやめるんだね。」

234: 2013/07/08(月) 19:50:16.81 ID:ym9AlwRu0
そう言い残しQBは姿を消した。

ジバン「どうやらまだこの街を離れるわけにはいかないようだな」

一人その場に残ったジバンは暗雲漂う見滝原の街を静かに眺めていた。

246: 2013/07/09(火) 16:54:41.66 ID:w4ouXrhg0
美国邸―――

美国織莉子は巴マミが氏ぬところを予知していた。
だがその結果はジバンによって覆されたこともまた予知で知り唖然としていた。

織莉子「あんな無茶苦茶な法律がよくも国会で通ったモノだわ…
この国の司法ってどうなってるのかしら?」

彼女能力は球体を操る事でもあるがもうひとつ、未来を予測できる予知能力を
持っているが、それは確実されたものではなく何かイレギュラーな
事態が起きれば、その未来は変わってしまう曖昧ものだった。

247: 2013/07/09(火) 16:55:07.45 ID:w4ouXrhg0
織莉子「『アレ』を守る者が一人でも減ればと思ったけど…
以前にも巴マミの氏を予知した事があったわ、
しかしそれはウインスペクターと暁美ほむらによって覆されてしまった…
そして今回現れた機動刑事ジバン…不確定要素が多すぎる…けど私は
救済を成し得なければいけないのだから!」

キリカ「織莉子、何を考え込んでいるんだい?」

織莉子「なんでもないわ、それより何か用なの?」

キリカ「こいつがまもなく殻から抜け出すようだよ…」

キリカが手から出したのはソウルジェムの濁りを吸収し過ぎて孵化間近の
グリーフシードであった。

248: 2013/07/09(火) 16:55:35.03 ID:w4ouXrhg0
一方まどかたちはゆまの探査能力を使いとある屋敷まで来ていた。

ゆま「ここに反応があるよ!けどこの反応は魔女の反応だよ!?」

ウォルター「表札に美国と書いてある…そうかここは以前自頃した
美国議員の自宅だ!?」

織莉子「ウチの前で大声を出さないで頂きたいですね。」

249: 2013/07/09(火) 17:00:17.65 ID:w4ouXrhg0
まどか「あなたは…杏子ちゃんのソウルジェムを奪った…」

織莉子「初めまして、美国織莉子と言います。
さっそくですが鹿目まどか…氏んでください!」

織莉子はすぐさま球体を出しまどかを攻撃しようとした

ウォルター「ディスライダーシルドモード!(ガンッ
何故まどかちゃんを攻撃する!?」

バイクル「そうがな、この子は魔法少女じゃないがね!」

キリカ「魔法少女になってからじゃ遅いからさ!」

ガギィン!

バイクル「何を言うとるとね!?バイスピア!」

バイクルとキリカの鍔迫り合い、しかしそこに
織莉子たちの一方的な会話に我慢の限界を感じたさやかが割って入ろうとした。

250: 2013/07/09(火) 17:00:44.02 ID:w4ouXrhg0
さやか「アンタら勝手な事ばかり言ってないで杏子のソウルジェムを返せよ!」

ゆま「早くしないと杏子が氏んじゃうよ!?」

織莉子「とっくに氏んでるのに今更生き返らせる意味があるのかしら?」

まどか「そんな…酷い!?」

織莉子「いいえ、酷いのはあなたの方よ。」

251: 2013/07/09(火) 17:01:32.87 ID:w4ouXrhg0
そして織莉子は先ほどキリカが持ってきた孵化寸前のグリーフシードを出し
美国邸に魔女の結界を出現させた。

[影の魔女]エルザマリア

織莉子「鹿目まどか…あなたを守る暁美ほむらと巴マミはもういない、
あなたが世界に災いをもたらす前にここで氏になさい!」

まどか「私が災い?一体何の…」

だがまどかが疑問を抱く前にエルザマリアの影の触手がまどかを襲った。

まどか「きゃあッ!?」

252: 2013/07/09(火) 17:02:00.95 ID:w4ouXrhg0
ウインスコード車内―――

その頃竜馬はマドックスのデータを頼りに織莉子たちの情報を調べていた。

竜馬「美国織莉子…この前自頃した美国議員の一人娘か…」

マドックス「呉キリカの方は現在家族から、捜索願が出されています。」

竜馬「この子たちは魔法少女が魔女になる事を知っているはず、
だが何故同じ魔法少女を傷つけようとしている?」

その時本部長から無線で連絡が入った。

253: 2013/07/09(火) 17:02:45.30 ID:w4ouXrhg0
正木「私だ、先ほどほむらちゃんがまどかちゃんがピンチだと言って飛び出してしまった!
何処か心当たりはないか?」

竜馬「まどかちゃんが…ひょっとして…実は先ほどわかった事なんですが…」

竜馬は先ほど聞いた右京の推理を本部長に話した、
さすがの本部長もこの事実には驚愕した。

正木「魔法少女が魔女にか…なるほど…つまり美国織莉子と呉キリカの二人の魔法少女は
他の魔法少女を魔女にさせないように今まで襲っていたのかもしれんぞ!」

254: 2013/07/09(火) 17:03:45.35 ID:w4ouXrhg0
竜馬「そんな…同じ魔法少女…仲間のはずなのに…」

正木「そしてもうひとつ…私が見た限りだとほむらちゃんの反応からして
もしかしたらまどかちゃんが魔女になるととんでもない化け物になるんじゃないのか!?」

竜馬「なるほど…これがほむらちゃん戦う理由だったのか…至急現場に向かいます!」

255: 2013/07/09(火) 17:04:16.36 ID:w4ouXrhg0
魔女の結界―――

エルザマリアの触手はまどかを貫かなかった。
寸前でほむらが助けに来たのだ

まどか「ほむらちゃん!助けてくれてありがとう!」

ほむら「鹿目まどか…何故あなたはいつも危険な場所にばかりいるの?
愚かな人は嫌いよ…」

まどか「ゴメン…けど杏子ちゃんが…」

ほむら「大体の事情は聞いたわ、美国織莉子…この時間軸でも私と敵対するのね。」


256: 2013/07/09(火) 17:05:10.74 ID:w4ouXrhg0
ウォルター「ほむらちゃん!
私たちが彼女たちをなんとか食い止めるからその間にキミは魔女を倒してくれ!」

ほむら「そうね、正木本部長からお借りした装備をさっそく使わせてもらおうかしら。」

さやか「転校生…何か使えるモノがあるならさやかちゃんに貸してよ!
あいつらにお礼参りさせてやるんだから!!」

ほむら「それならあなたにピッタリな物があるわよ、あなた青っぽいしきっと似合うから。」

ガサゴソガサゴソ

ほむらは盾に収納しておいた警察の特殊装備をさやかに渡した。

257: 2013/07/09(火) 17:05:50.08 ID:w4ouXrhg0
ほむら「これよ、警視庁がかつて未確認生命体だかアンノウンに対抗して開発した
G3-MILDという特殊装甲服らしいわ。」

さやか「おぉ!竜馬さんみたいな感じでカッコいいじゃないの♪」

さやG3-MILD「よっしゃー!さやかちゃんG3-MILD装着!行くぜこんにゃろー!!」

G3-MILDを装着したさやかは無謀にも織莉子に殴りかかろうとした。

258: 2013/07/09(火) 17:06:44.81 ID:w4ouXrhg0
織莉子「うるさい」(ベチッ

さやG3-MILD「あべしっ!」

まどか「あぁ!さやかちゃんがビンタ一発で倒された!?」

バイクル「なぁウォルター…あのG3-MILDっちゅうんは…」

ウォルター「あぁ…確か一回限りの出動の後、倉庫で埃まみれになっていたと聞いたが…」

さやG3-MILD「そんなマイルドってカタコトで強そうだと思ったのに…」

ほむら「マイルドは柔らかいとかゆるいとかそういう意味よ、
美樹さやか…あなたは愚かだわ。」

まどか「さやかちゃん…英語の成績2だから…」

さやG3-MILD「私って本当バカ…」(ガクッ

259: 2013/07/09(火) 17:07:36.54 ID:w4ouXrhg0
キリカ「なんだ、今の噛ませ犬は?」

織莉子「まさかビンタで倒せるとは思わなかったわ…」

ほむら「気を取り直していくわよ!GM-01アクティブ!」

ドンドンドン!

エルザマリア「キシャァァ!」

ほむら「さすがにこれは効いてるようで安心したわ。
まったく随分と当たり外れの多い装備品よこしたものだわね…」

260: 2013/07/09(火) 17:08:18.44 ID:w4ouXrhg0
だがさすがに魔女相手にGM-01だけでは致命傷は与えられなかった。
エルザマリアは先ほどの攻撃に怒りほむらに触手を向けた。

ほむら「くっ!こうなれば…」

ほむらはGM-01をGG-02に換装し迫りくる触手を吹き飛ばそうとした

キリカ「おっと…そうはさせない!」

キリカは時間遅延の魔法を使い、ほむらの体感時間を遅くさせた。
そのせいで対応できなくなったほむらは、触手の攻撃をまともに喰らい倒れてしまった。

261: 2013/07/09(火) 17:08:56.26 ID:w4ouXrhg0
ウォルター「ほむらちゃん危ない!ぐぉっ!?」

ウォルターがほむらを助けに行こうとしたがほむらと同じ
時間遅延の魔法にかかってしまい触手攻撃を喰らってしまった。

バイクル「こりゃ!嬢ちゃんの相手はワシじゃがね!?」

キリカ「フン、キミは標準語を喋れるようになってから出直してくれ。
正直何を言ってるかわからないんだよ…」

262: 2013/07/09(火) 17:09:35.59 ID:w4ouXrhg0
織莉子「さあ、鹿目まどか…あなたを頃し私は救済を成し遂げる…」

ゆま「駄目!お姉ちゃんたちはゆまが守…」

織莉子「なら二人まとめて頃すまでよ、どうせ魔法少女は魔女になる存在…
あなたも一緒に救済してあげましょう。」

まどか「あ…あぁ…もう駄目!」

織莉子の武器である球体が二人に迫ってきた!
ウォルターとほむらが倒れ、バイクルはキリカと戦っており
今まどかとゆまを助ける者は誰も…いや一人現れた。

263: 2013/07/09(火) 17:10:04.80 ID:w4ouXrhg0
ファイヤー「ギガストリーマースピンモード!」

ギュルルルルル!ガシャガシャガシャーン!

ファイヤー「二人とも大丈夫だったか?」

まどか&ゆま「「ファイヤーありがとう!」」

颯爽と現れたファイヤーは織莉子の球体をギガストリーマーで全て粉砕し
まどかたちを救出した。

264: 2013/07/09(火) 17:10:43.46 ID:w4ouXrhg0
織莉子「クッ!ウインスペクター…不確定な存在…私は救済を成さねば!」

マミ「そうはさせない!レガーレ・ヴァスタアリア!」

ヒュルルルルン

織莉子「これはりぼん!これで私を拘束するというの!?」

キリカ「織莉子!よくも…って私にも拘束を!?」

マミ「あなたたちの勝手な救済で私の大切な友達を傷つけないで!」

265: 2013/07/09(火) 17:11:21.24 ID:w4ouXrhg0
ファイヤー「マミちゃん、もう大丈夫なのか?」

マミ「ゴメンなさい!勝手に自暴自棄になってゆまちゃんや竜馬さんに迷惑かけて…」

ファイヤー「いや…キミが無事ならそれで充分さ。」

ゆま「ゆまも平気だったし許すよ!」

ファイヤー「さて今はそれよりも魔女だ、ヤツを倒さなくては!」

マミ「はい!」

266: 2013/07/09(火) 17:12:02.83 ID:w4ouXrhg0
ほむら「ファイヤー…この魔女は触手を使い相手と距離を取って戦うわ…
接近戦は…駄目…」

ファイヤー「ならば…これを使うまでだ!ギガストリーマーマキシムモード!!」

ファイヤー(この魔女も元は魔法少女の一人だったのだろう…
すまない、今の私ではキミを救う事は出来ないんだ…
だからせめて…今楽にしてあげるからな!)

マミ「一気に片づけるわ、ティロ・フィナーレ!!」

267: 2013/07/09(火) 17:12:29.92 ID:w4ouXrhg0
ファイヤー「プラズマ光波弾発射!!」

エルザマリア「イヤャァァァァァァ」

ファイヤーとマミの必殺技が決まり魔女エルザマリアは消滅した。

ファイヤー(かつての魔法少女よ…安らかに眠ってくれ。)

ファイヤーは魔女エルザマリアを助けられなかった事を悔やみながら
それでも彼女のために冥福を捧げた。

268: 2013/07/09(火) 17:13:13.81 ID:w4ouXrhg0
ゆま「あったよ!グリーフシードと杏子のソウルジェムだよ!」

竜馬「よしウォルター、キミはすぐにゆまちゃんを連れて病院に戻ってくれ。
杏子ちゃんにソウルジェムと戻してあげるんだ。」

ウォルター「イエッサー、さぁゆまちゃん!一っ跳びだからね!」

ゆま「うわーい!お空♪待っててね杏子!」

ほむら「ついでにそこで寝転がってる美樹さやかも連れって行って頂戴
邪魔でしょうがないわ。」

ウォルターはゆまと気絶してるさやかを連れ杏子がいる病院に直行した。

269: 2013/07/09(火) 17:14:03.83 ID:w4ouXrhg0
そして美国邸に残った竜馬たちは先ほど拘束した織莉子とキリカを問い質していた。

ほむら「さてと残るはあなたたちね、まだまどかの命を狙うというなら…」

織莉子「私を頃したって鹿目まどかがいる限りこの世は終わってしまうのよ!
あなたにはそれがわからないの!?」

まどか「私が絶望って一体どういう事なの?」

竜馬「やはりキミは…いやキミとほむらちゃんはすべてを知っているんだね、
魔法少女の真実…そしてこれから起こる事態も…」

ほむら「香川竜馬…あなた気付いたの?私は何も話してないのに…」

竜馬「知り合いに物凄い推理力の人がいてね、彼のおかげでわかったんだよ。」

270: 2013/07/09(火) 17:14:33.90 ID:w4ouXrhg0
その頃特命係―――

右京「ゴホン」

カイト「風邪っすか?移さないでくださいよ…」

右京「キミ…少しは上司を心配すべきじゃないんですか?」

271: 2013/07/09(火) 17:15:38.11 ID:w4ouXrhg0
マミ「真実って何?
まさか私たちの身体が抜け殻な事以上の重大な話があるの!?」

竜馬「それは…」

織莉子「私たちはソウルジェムが濁りきればそれが変換し魔女になる…
これがQBが隠していた真実よ。」

ほむら「美国織莉子!いけないマミが!?」

織莉子は最後の手段としてマミに真実を話し、彼女を発狂させこの場を切り抜こうとした。
それに気づいたほむらはすぐにマミの方に視線を向けた。
度重なる時間軸の中でマミが発狂し仲間を撃ち頃した事があるのを知っているので
また彼女はあの時の再現をしてしまうのではと…

272: 2013/07/09(火) 17:16:11.02 ID:w4ouXrhg0
だがそうはならなかった。

マミ「やっぱり…そんな事だったのね、ある程度覚悟はしてたけど…」

ほむら&織莉子「「え?」」

さすがに二人は唖然とした、これまでのマミなら間違いなく発狂したろう。
だが彼女は田村直人と出会い、彼に励まされ、今こうしてここにいるのだから…

273: 2013/07/09(火) 17:24:48.86 ID:w4ouXrhg0
織莉子「そんな…鹿目まどかがいる限り世界は終わってしまうのよ!?」

まどか「けど…私はまだ魔法少女ですらないんですけど…」

QB「いいや、織莉子の言ってる事は間違っちゃいない、
鹿目まどか…キミが魔法少女となり、そして魔女になれば
キミはこの世界を滅ぼす存在になるだろう。」

ほむら「今度はQBまで…次から次へと関係ないのが出しゃばってくるわね…」

織莉子「暁美ほむら…あなたは見たはずよ、時間を繰り返し幾多の世界で
魔女になった鹿目まどかが絶望をまき散らした光景を…」

竜馬「時間を繰り返す…なるほど、だからほむらちゃんはこれまで
起こった事を最初から知ってたわけか…」

274: 2013/07/09(火) 17:25:38.99 ID:w4ouXrhg0
ほむら「そんな事はどうでもいい、あなたがまどかを頃すというなら私があなたを…」

ほむらはGM-01を織莉子に向けた、織莉子も撃たれるのを覚悟していた。

織莉子「頃しなさい、けど私を頃したところで災厄は訪れるわ…」

ほむら「…」

ほむらは無言で引き金を引いた

竜馬「やめろー!?」

まどか「ほむらちゃん駄目ー!」

275: 2013/07/09(火) 17:26:26.95 ID:w4ouXrhg0
しかしほむらは織莉子を殺せなかった、彼女は引き金を引く寸前で
ある男に取り押さえられたのだ。

正木「この武器は人を頃すために貸し与えたわけではないぞ!」

竜馬「本部長!?」

正木「まったく心配になって駆け付ければこんな事態になっていたとはな…
話は全て聞いた、まどかちゃんは我々ウインスペクターが絶対魔女にはさせん!」

竜馬「そうだ、そしてキミたち魔法少女もそしてこの見滝原の街も僕らが救ってみせる!!」

276: 2013/07/09(火) 17:26:57.82 ID:w4ouXrhg0
織莉子「そんなあなたたちを信じろと…?」

竜馬「僕たちは…いや僕たちだけじゃなくすべての人々がキミたちの味方なんだ、
どうかそれを忘れないでくれ!」

織莉子(そうだ…彼らがいたから巴マミは氏なず、美樹さやかは魔女どころか魔法少女
にもならず、そして今…佐倉杏子も救ってみせた。
彼らならこの災厄を救えるかも…)

織莉子は彼らに希望を抱き信じようとした。

277: 2013/07/09(火) 17:27:44.84 ID:w4ouXrhg0
織莉子「わかりました…あなた方を信じます、キリカ…あなたはどうするの?」

キリカ「織莉子…キミがいいなら私はそれに従うまでだよ。」

ほむら「ちょっと…私はまだ彼女たちを信じたわけじゃ!?」

マミ「もう暁美さん…こういう時は場の空気を読むモノよ。」

正木「さてそれじゃみんなまずはやる事をやらんとな!」

全員「?」

278: 2013/07/09(火) 17:29:13.26 ID:w4ouXrhg0
そして…

ベチッ!

キリカ「痛っ!?」

ベチッ!

織莉子「ひっ!!」

バキィッ!

QB「きゅっぷぃ!?」

ベチッ!

ほむら「ホムッ!!??」

織莉子、キリカ、QB、ほむらの4人はこれまでの事を反省するようにと
本部長からお尻叩きの罰を受けていた。

279: 2013/07/09(火) 17:31:34.17 ID:w4ouXrhg0
キリカ「体罰反対!PTAに訴えるぞ!?」

ベチッ!

正木「喧しい不登校児!まずは学校に行ってからそういう事を言え!」

織莉子「私は救済をしようとしただけなのに…」

ベチッ!

正木「簡単に人を殺そうとして!それがどれだけ酷い事かわかっているのか!?」

キリカ「ていうか織莉子のお尻を叩くなー!…って痛いいぃ!!」

280: 2013/07/09(火) 17:32:38.53 ID:w4ouXrhg0
QB「僕たちインキュベーターはこの宇宙の寿命を延ばすために(ドカッ!)
大体僕らがいなければ(ドゴッ!)キミたちは今でも穴倉暮らし(ゴキッボキッゴキッ!)
ていうか何で僕だけ鉄拳制裁なんだい!?」

正木「黙れ!元はと言えば貴様がすべての元凶だろ!!!!」

ドスッドスッドスッ

QB「わけがわからな…ガクッ」

竜馬(あ、なんか止め刺されてる…)

281: 2013/07/09(火) 17:34:10.53 ID:w4ouXrhg0
ほむら「私が一体何をしたと…」

ベチッ!

正木「お前も同じだ!人の命を軽くみるんじゃない!
私は人を頃すためにその武器を与えたんじゃないんだぞ!?」

ベチッ!

ほむら「ホムッ!」

まどか「酷い!こんなのってあんまりだよ!?」

ほむら「お願いだからせめて…せめて…せめて…まどかにお尻を叩かれたいわ!!!!!!!」

まどか「本部長さん…ほむらちゃんにはもっときつくやってあげてください。」

ベチッ!ベチッ!ベチッ!

ほむら「ホムッ!ホムッ!ホムゥゥゥゥゥゥゥ!?」

282: 2013/07/09(火) 17:36:38.54 ID:w4ouXrhg0
バイクル「ワシらも本部長に怒られるといつもお尻叩かれたわ…
恥ずかしいのと痛いのが同時に起こってかなわんわぃ…」

竜馬「あぁ…僕なんか二十歳過ぎてるのに叩かれたな…警視正なのに…」

マミ(ウインスペクターって意外と愉快な組織なのね…)

こうして織莉子たちと和解(?)を果たしたほむらたちとウインスペクター、
しかしワルプルギスの夜が出現するまであと1週間を迫っていた。

続く

291: 2013/07/10(水) 01:09:54.63 ID:qlW/xlcf0
ここはとある採掘現場―――

そして集められた魔法少女、暁美ほむら、巴マミ、佐倉杏子、美国織莉子、呉キリカ
何故彼女たちはこのような場所にいるのか、それは…彼の仕業だった。

正木「魔法少女の諸君、よく集まってくれた!これよりキミたちの大特訓を開始する!!」


292: 2013/07/10(水) 01:10:31.26 ID:qlW/xlcf0
杏子「何が集まってくれただよ!勝手にこんなとこ連れてきやがってよ…
うぅ…まだケツが痛てえ…」

何故杏子がお尻を痛がっているかというと、ソウルジェムを身体に戻され甦った直後
ほむらたちがお尻叩きされた事に馬鹿笑いしてしまい…
怒ったほむらが本部長に…

ほむら「あの子万引きやらATM荒らしの常習犯なんでやっちゃってください。」

正木「なぁにぃ!?よーしわかった!!」

…と告げ口し自分も同じくお尻叩きの罰を受けたのが原因だった。

293: 2013/07/10(水) 01:11:30.90 ID:qlW/xlcf0
杏子「たくあのおっさん加減てモノ知らねえのかよ?つか魔法少女相手に
尻叩きなんてどう考えても人間業じゃねえぞ!?」

織莉子「あなたの場合そんなモノですんでよかったじゃないですか。
普通なら少年院送りですよ。」

ほむら「殺人未遂のあなたが言うのもどうかと思うけど…」

キリカ「暁美なんか銃器の窃盗で年少どころか刑務所行きだろ!」

マミ(私以外みんな犯罪者じゃない…魔法少女っていつから犯罪者の集まりになったの?)

294: 2013/07/10(水) 01:12:35.92 ID:qlW/xlcf0
正木「えぇーい!黙らんか!!こんな雑談させるために集めたわけではない!?」

杏子「大体特訓なんか必要ねーよ、私はそんなモンしなくても十分強いしなぁ。」

ほむら「そう言ってソウルジェム奪われたくせに…」

マミ「暁美さんも武装に頼らないといけない面があるから特訓の必要があるんじゃ…」

キリカ「巴なんかメンタル豆腐だし特訓受けた方がいいんじゃないか?」

織莉子「私とキリカは互いに信頼してるし実力もあるしこの特訓は抜けさせて…」

マミ「豆腐メンタルだとか一人ぼっちなんて好き勝手言って…みんな氏ぬしかないじゃない!?」

295: 2013/07/10(水) 01:13:10.52 ID:qlW/xlcf0
正木「いい加減にしろ、これは遊びではない!」

ほむら(実弾だわ…)

杏子(実弾じゃねーか…)

キリカ(実弾…)

織莉子(実弾だわね…)

マミ「あの…お巡りさんが一般人に発砲していいんですか?」

正木「そんな事よりもだ!」

マミ(無視されたわ…)

296: 2013/07/10(水) 01:14:07.19 ID:qlW/xlcf0
正木「お前たちに必要なのは…確かに力は必要だ…だがその前に、
全員戦士としての心構えがなっていない!!」

本部長は突如竹刀を持ち回し勢いよく地面に叩きつけた。

バンッ!

正木「お前たちは普段から魔法の力に頼り過ぎている、敵もその隙を漬け込み
襲ってくるだろ!
だがお前たちは魔法の力だけに頼らず自分の本来の力を使えば、
魔女だろうが悪の改造人間だろうがどんな敵が来ようと太刀打ち出来るだろう!!」

ほむら「無茶言ってくれるわね…」

杏子「魔法が無けりゃ私らただの中坊だぜ。」

正木「だからこそ特訓するのだ!」

キリカ「大体アンタの特訓で強くなれる保証はあるのかい?」

297: 2013/07/10(水) 01:16:28.83 ID:qlW/xlcf0
正木「その点は心配ない、かつて私の特訓を受け無事パワーアップを果たした者たちがいた。」

そして本部長はかつて自分が指導した者たちの名を挙げていった。

正木「まずは神敬介、私は彼にマーキュリー回路を授けるという特訓をした。

続いて城茂、彼は少しばかり生意気な男だったがまぁ私のおかげでパワーアップ出来たモノだ。

次に筑波洋、彼の特訓は大変だった…何せ私を含め7人がかりの大特訓だったからな、
だがその甲斐あって彼はパワーアップする事に成功した。

そして村雨良、彼の特訓も大変だった、何せ当時発売されたばかりのビデオデッキで
鑑賞会という特訓をしたのだからな。

こうして指導を受けた者たちはみんな逞しく強くなり見事悪の組織を倒していったのだ。」

298: 2013/07/10(水) 01:17:44.67 ID:qlW/xlcf0
ほむら「今の話を聞くとまともに特訓してたの筑波って人だけよね?」

マミ「しかも7人がかりってそれもう虐めじゃ…」

織莉子「村雨って人の時はただ一緒にビデオを観たかっただけでは?」

キリカ「ていうかビデオって何?」

杏子「親父が持ってたけど黒い弁当箱みたいなヤツだな。」

299: 2013/07/10(水) 01:18:43.75 ID:qlW/xlcf0
正木「では特訓するに辺りキミたちのソウルジェムは没収する!」

杏子「ちょっと待てよコラ!それじゃ氏んじまうだろ!?」

正木「100m以内にあれば問題ない、だが手元にないから魔法は使えないがな。」

織莉子「ソウルジェムが無ければ魔法も使えないしおまけに脱走も出来ないわ…」

ほむら「とりあえず言う事を聞くしかないわね…」

正木「全員ジャージに着替えてさっそく特訓開始だ!」

こうして魔法少女たちの大特訓が開始された。

303: 2013/07/10(水) 20:45:48.76 ID:qlW/xlcf0
その頃―――

見滝原中学校

さやか「オッスまどか!あれ?転校生は今日休みなん?」

まどか「なんでも暫くマミさんたちと一緒に泊まり込みの合宿やるんだって
正木本部長さんから連絡があったよ。」

さやか「ところで今日帰りに駅前で31アイスとハーゲンダッツが同時オープンしたそうだから一緒に行こうよ♪
仁美も一緒にどう?」

仁美「是非ご一緒させて頂きますわ。」

304: 2013/07/10(水) 20:46:43.14 ID:qlW/xlcf0
第1の特訓―――

厳しい崖を匍匐前進して上る特訓が課せられた。

マミ「疲れたわぁ…」

キリカ「魔力無しってこんなにきついなんて…」

織莉子「私も…ぜぇぜぇ…お父様の一件以来…家に引きこもってたから
こんなに運動したの久しぶり…モウダメ…」

ほむら「まったく…ヒィヒィ…無様ね…美国織莉子…ヒィヒィ…」

杏子「そういうお前が一番のビリッ尻じゃねーか!?」


305: 2013/07/10(水) 20:47:17.70 ID:qlW/xlcf0
正木「ほむらモタモタするな!そんな事では地球の平和は守れん!」

本部長は槍を振り回しほむらたちを叱咤した。

全員(警察が一般人に刃物振り回してるよ…)

ほむら「ようやく退院したばかりの…ヒィヒィ…病み上がりに無茶言わないで…」

306: 2013/07/10(水) 20:48:23.46 ID:qlW/xlcf0
トップの杏子が頂上に上りそうになった時であった、、
マミの近くに虫が現れた。

マミ「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!虫苦手なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

マミは絶叫を上げると同時に駆け足で崖を駆け上りトップの杏子を差し置いてゴールしてしまった。

正木「よーし、マミは合格!」

杏子「あと少しでゴール出来たのに…」(ガックリ)

307: 2013/07/10(水) 20:49:15.78 ID:qlW/xlcf0
見滝原中学校の屋上―――

さやか「昼食うまうま♪いやーまどかのパパは料理の天才だね!」

まどか「さやかちゃんたら…食べ過ぎだよ…私の分もう無いし…」

仁美「さやかさんたら食いしん坊さんですわね♪」

308: 2013/07/10(水) 20:50:35.43 ID:qlW/xlcf0
第2の特訓

座禅による集中力を高める特訓が課せられた。

バシッ
 
織莉子「ペコッ肩が痛いわ…」

その時杏子が何かを悟ったようにその場を立った。

杏子「正木本部長さま、自分は突然人生の意味がわかったような気持ちになれました!!」

暫し沈黙が流れた、誰もが杏子と本部長に視線を送った。

正木「杏子…それを待っていたんだ。」

ほむら「何よそれ!?意味がわからないわ!?」

正木「何よ…だと?貴様…誰に向かって言ってるか!?」

本部長は日本刀をほむらの首元まで振り回した。

ギラリッ☆

ほむら(こんな特訓もう嫌…)

309: 2013/07/10(水) 20:51:20.35 ID:qlW/xlcf0
31アイス見滝原店―――

さやか「アイスうめー♡うめー♡」

仁美「さやかさんたらはしたないですわよ…」

まどか「今のさやかちゃんを誰かに見せたらぶん殴られそうな気がするな…」

310: 2013/07/10(水) 20:52:03.26 ID:qlW/xlcf0
第3の特訓―――

鉄条網を潜り抜ける特訓が課せられた。

正木「位置について…始め!」

織莉子「うぅ…背中とお尻が痛いわ…」

ほむら「ここらでいい加減ビリッ尻を脱出しないと…」

311: 2013/07/10(水) 20:52:41.55 ID:qlW/xlcf0
だがここで一番の遅れはキリカであった。

正木「キリカ!もっと腰を低く振りながら!」

キリカ「はぃぃぃ!」

その助言によりキリカはほむらや織莉子よりも早くゴール出来た。

正木「よーし、キリカも合格!」

ほむら「そんなのありなの…」

正木「文句を言うな!GO!」

パン!

ほむら「ホムゥゥゥゥ!ピストル撃ってきたわ…」

312: 2013/07/10(水) 20:53:24.26 ID:qlW/xlcf0
ハーゲンダッツ見滝原店―――

さやか「31アイスの後にハーゲンダッツのアイス食べるとか究極の贅沢だよね♪」

まどか「さやかちゃんの贅沢はお手軽過ぎるよ…」

313: 2013/07/10(水) 20:54:41.65 ID:qlW/xlcf0
第4の特訓―――

滝行による精神統一が課せられた。

ドドドドドドドドド

ほむら「ガクガクブルブル…」

織莉子「ガチガチガチガチ…」

マミ「二人とも滝に打たれて寒そうだわ…見てるこっちまで凍えそう…」

杏子「ほむらの胸元は寒そうというより貧しそうだけどなwww」

キリカ「それに比べ織莉子の豊満なる胸元はなんと見事な事か♡」

※(ちなみに二人ともスクール水着着用)

314: 2013/07/10(水) 20:55:20.96 ID:qlW/xlcf0
正木「無の精神が地球を救う!無の心とはなんだ?」

織莉子「はい!それは『愛』です!!」

正木「その通りだ、織莉子は既に戦士の心を悟っている!」

キリカ「やったね織莉子!私たちの愛の勝利だ!」

ほむら「そんな!?」

正木「何ぃ…黙れ!」

本部長はほむらの口答えを許さずバズーカ砲を構えてほむらを撃とうとした。

ほむら「ホムゥゥゥゥゥゥ!」

315: 2013/07/10(水) 20:56:17.60 ID:qlW/xlcf0
鹿目宅―――

さやか「いやぁ!まどかのパパのご飯はいつ食べても美味しいですなぁ!
やっぱり学校とは違って新鮮さが違うね!」

知久「ハハハ、どんどんお食べ。」

まどか「さやかちゃんの馬鹿さ加減もいつ見ても新鮮だよね…」

317: 2013/07/10(水) 20:56:51.63 ID:qlW/xlcf0
第5の特訓―――

巨大な壁をよじ登る特訓が課せられた。

マミ「暁美さん頑張ってー!」

杏子「早く合格しろよ。」

キリカ「もうキミ一人だけなんだぞ。」

織莉子「最後の一人にならずに済んでよかったわ…」

ほむら「好き勝手言ってくれて…こうなればなにがなんでもクリアしてみせるわ!トァッ!」

318: 2013/07/10(水) 21:00:32.02 ID:qlW/xlcf0
ガシッ!グググッ…ベチッ…ガクッ

ほむらはジャンプしなんとか上の部分を掴めたものの腕力がないためすぐに落っこちてしまった。

正木「何だ…その様は?」

ほむら「こんなの出来るわけがないわ!?」

一番最後に残ってしまった事もあり諦め気味になったほむら、そんなほむらに発破をかけるため本部長は
ある細工を行った。

319: 2013/07/10(水) 21:01:55.11 ID:qlW/xlcf0
正木「GO!!!!」

BOM!BOM!BOM!

本部長の号令とともにほむらの周囲が大爆発を起こした。
仕掛けた火薬が爆発したのだ。

ほむら「ぎゃぁぁぁぁ!?」

マミ「暁美さん!?あれ本物の火薬よね…」

杏子「頃す気満々じゃねーか!?」

キリカ「暁美のヤツがビビッて腰抜かしてるよ。」

織莉子「一番最後にならずにすんで本当によかったわ…」

320: 2013/07/10(水) 21:02:45.16 ID:qlW/xlcf0
ほむら「ホムゥゥゥゥ!助けてぇぇぇぇぇ!?」

正木「怯むな!立ち向かうんだ!!」

ほむら「もうこうなれば…氏なば諸共よ!!」

その言葉を聞きヤケクソになったほむらは壁に突っ込み、
壁を体当たりで突破させてみた!

ドカーン!!

321: 2013/07/10(水) 21:03:51.67 ID:qlW/xlcf0
正木「ほむら!やれば出来るじゃないか!!」

ほむら「や…やったわ!!」

マミ「暁美さんおめでとう!」

杏子「お前ならやってくれると信じてたぜ!」

キリカ「まったくキミには負けたよ暁美…」

織莉子「ふふ…あなたにいいところを持っていかれたわね」

ほむらを褒め称える魔法少女たち、今まで苦労をともにした感動がその場にいた彼女たちを包んだ。

322: 2013/07/10(水) 21:04:37.35 ID:qlW/xlcf0
正木「みんなよーく耐えてくれた!」

全員「「はい!」」

正木「それじゃ次の特訓を始める。」

全員「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

323: 2013/07/10(水) 21:05:10.50 ID:qlW/xlcf0
鹿目宅―――

さやか「いやぁー!今日はまどかのおうちでお泊り☆お休みzzz」

まどか「さやかちゃんが幸せになってる分何処かの誰かが不幸になってるのかも…」

332: 2013/07/11(木) 19:22:04.28 ID:XUFX2n6E0
その頃竜馬たちは、特訓中のほむらたちに代わり
見滝原市に出没する魔女退治に没頭していた。

ファイヤー「マックスキャリバーレーザーソード!」

使い魔A「ギャー!」

バイクル「バイスピア!」

使い魔B「グエー!」

ウォルター「ディスライダーアタック!」

使い魔C「ウゲー!」

ゆま「みんなお疲れ様~♪」

333: 2013/07/11(木) 19:23:22.61 ID:XUFX2n6E0
ゆまは幼いという理由で今回の特訓から外されたが、
その代りウインスペクターとともに魔女退治をしていた。
もっともゆまにはあくまで魔女探査の索敵だけやってもらい
実際の戦闘はウインスペクターが行っていた。

バイクル「ありがとなゆまちゃん。」

ウォルター「キミが魔女や使い魔を探してくれるおかげで私たちも助かってるよ。」

ゆま「えへへ♪」

竜馬「…。」

334: 2013/07/11(木) 19:24:13.15 ID:XUFX2n6E0
ウォルター「隊長…どうされましたか?」

竜馬「いや…ここ最近魔女や使い魔の発生率が頻繁になってきてると思ってな。」

バイクル「つまりほむらちゃんが言っうとったワル夜が来る前触れっちゅー事かいな?」

ウォルター「彼女が言うには全長100mの超弩級の魔女だとか…」

竜馬「本当にそんな巨大な魔女が出てきた場合、我々はどう対処すべきか…
現時点で我々の最大武器はギガストリーマーだが、
これはあくまで対人用武器、そんな巨体相手に通用するとは思えない…」

バイクル「なあに!心配する事なかとね!
本部長の特訓をやり遂げたほむらちゃんたちが合流してくれれば100人力だがね!!」

335: 2013/07/11(木) 19:25:03.00 ID:XUFX2n6E0
竜馬「本部長の特訓か…思い出すな…」

今現在正木本部長の下で、特訓を受けている魔法少女たちのように
竜馬もかつては正木本部長の特訓を受けていたのだ。

竜馬「ウインスペクターに配属してすぐに研修だと言われて、
山奥の採掘場に連れて行かれたら、
いきなりクレーンに鉄球ぶら下げた本部長が現れて鉄球をぶつけられてね…
最初の頃はもうズタボロにされて氏ぬかと思ったが、次第になんとかなって
最後には見事に受け止められるようになったな!うんうん今じゃいい思い出だよ♪」

336: 2013/07/11(木) 19:25:38.60 ID:XUFX2n6E0
ゆま「竜馬お兄ちゃん…ゆまの虐待なんか比べ物にならない程酷い事されてたんだね…」

ウォルター「隊長が私たちサポートドロイドよりも優れている理由がわかった気がする…」

バイクル「そういえばいつも大怪我してもすぐ回復するでな…」

だがこの時ゆまは新たなる魔女の反応を感じた。

337: 2013/07/11(木) 19:26:06.36 ID:XUFX2n6E0
ゆま「あっち!あっちに魔女の反応がする!」

ウォルター「隊長、あの方角は見滝原中学の方ですよ!?」

竜馬「まさかまどかちゃんたちが!?とにかく言ってみよう。」

338: 2013/07/11(木) 19:26:45.24 ID:XUFX2n6E0
一方まどかたちは学校が終わり下校中だった。

まどか「ほむらちゃんたちが合宿に参加してからもう5日か、
まだ長引くのかな?」

さやか「その間何事もなく平穏だし案外あいつがいない方が平和だったりしてねwww」

まどか「さやかちゃんたら…もーっ!」

仁美「まどかさんはほむらさんがいなくなって寂しいのですね。」

そんなまどかたちにある二人の男たちが声をかけた。

339: 2013/07/11(木) 19:27:21.67 ID:XUFX2n6E0
???「ねぇそこの可愛いお嬢ちゃんたち、この辺で怪しいヤツを見かけなかったかい?」

??「いや怪しいのはお前の方だから、何それ?そんなんで見つかるわけねえだろ、
馬鹿だろ氏ねよ!?」

さやか「ぶっちゃけ二人とも怪しいんですけど…」

それもそのはず…この男たちオールバックの髪型にブランド物のスーツ、
そして二人してグラサンを掛けているなどどう見てもヤクザにしか見えなかった。

340: 2013/07/11(木) 19:28:17.56 ID:XUFX2n6E0
ヒソヒソ

まどか「ねぇどうしよう…学校の方まで逃げようか?」

さやか「学校ってもう結構離れてるしそれより防犯ブザー鳴らした方が…」

仁美「ところで先ほどの会話内容からしてあのお二人は何かを探しているように思うのですけど?」

さやか「何かってまさか…」

さやかはこの時思わず想像した、拳銃かくすりの密売、逃げた女か仲間を捕えにきた…etc

さやか「やばいよ…秘密を知った私ら消されちゃうよ…」

まどか「そうだ、竜馬さんたちを呼ぼうよ!
今日魔女退治にゆまちゃんと一緒にこの近くに来てるはずだから!」

341: 2013/07/11(木) 19:28:43.32 ID:XUFX2n6E0
ブロロロロロ

そんなまどかたちのところにウインスコードに乗った竜馬たちが急いで駆けつけてきた。

仁美「あらパトカーが一台こちらに来ましたわよ?」

さやか「おぉー!ちょうどタイミングよく竜馬さんが来てくれたよ!さすがはヒーロー♪」

竜馬「まどかちゃん、さやかちゃん、…それと…」

仁美「初めまして、志筑仁美ですわ。」

竜馬「あぁこの前集団自殺の時に巻き込まれた…あの時は挨拶も出来なかったね、
僕は香川竜馬だ、よろしく。」

ゆま「ゆまだよ!」

342: 2013/07/11(木) 19:29:32.17 ID:XUFX2n6E0
さやか「ていうか竜馬さん!そんな自己紹介してる場合じゃないっすよ!
この二人早く逮捕してください!」

竜馬「この二人…?って確かに怪しすぎる…お前たち何者だ!?」

??「そういうアンタだって十分怪しいと思うぜ。」

???「パトカー乗った黒ジャンの男が子連れでおまけに
ロボット引き連れてるんだからねぇ」

バイクル「なぁウォルター、隊長って怪しいんかなぁ?」

343: 2013/07/11(木) 19:30:33.92 ID:XUFX2n6E0
ウォルター「実は隊長も配属された頃はスーツだったのだが
動きにくいからとの理由で今の黒ジャンにしたそうな…」

さやか「スーツ姿の竜馬さんかぁ、見てみたいな!」

バイクル「前に一度だけスーツ着とった隊長見たけど似合わんかったがね。」

さやか「うははwwwますます見たいわ!」

まどか「さやかちゃんそろそろ黙った方がいいよ、話が進まないから。」

344: 2013/07/11(木) 19:31:12.56 ID:XUFX2n6E0
竜馬「話は脱線したが我々はウインスペクターだ!お前たちは何者だ!?」

???「ウインスペクターって俺たちのヤマを横取りした…あの?」

??「なるほどねぇ…じゃあ同業者なわけか。」

345: 2013/07/11(木) 19:31:51.55 ID:XUFX2n6E0
だがその時…

ゆま「みんな大変だよ!魔女の結界が!?」

竜馬「なんだって!」

バイクル「あかん!隊長空間が歪んでるで!」

???「ちょっとちょっとこれ不味いんじゃないの?」

??「俺たちオカルトは専門外なんだけど!?」

そしてその場にいた全員が魔女の結界に引きずり込まれた。

QB「ほむらや織莉子が真実を話してしまった所為で、
鹿目まどかの契約も不意になるかと思ったが思わぬところで好都合な
アクシンデントが起きてくれたね、暁美ほむらがいない今なら契約が出来る。」

そしてQBも結界の中に入って行った。

346: 2013/07/11(木) 19:32:37.97 ID:XUFX2n6E0
魔女の結界内部―――

竜馬はまどか、仁美、そして先ほどの二人組のうちの一人と一緒にいた。

竜馬「ウォルターたちとはぐれてしまったか、おまけにウインスコードも無い
これじゃ着化もできない…」

???「おいおい頼りにならねーな、アンタ変身出来ないと何も出来ないの?」

竜馬「なんだと!?」

347: 2013/07/11(木) 19:33:15.29 ID:XUFX2n6E0
仁美「あの…お二人とも喧嘩なさらず…」

まどか「ここには…その魔女という凄い化け物がいて…竜馬さんがファイヤーに
ならないと倒せないくらい凶暴なんです…」

???「なるほど…じゃあもしかしたら俺たちが追ってたヤマもそいつらの仕業かもしれねえな」

竜馬「ところでキミは一体何者なんだ?」

???「悪いけど相棒とはぐれちまってね、僕ちゃんさっさと探さなきゃいかんの。」

竜馬「待て…単独行動は危険だ!しょうがない、僕らも彼と一緒に行こう。」

そして竜馬たちは謎の男と行動を一緒にする。

348: 2013/07/11(木) 19:33:49.23 ID:XUFX2n6E0
その頃はぐれた一行、
ウォルター、バイクル、さやか、ゆま、そして先ほどの二人組のもう一人の男がいた

ウォルター「なんとかして隊長と合流しなければ…」

バイクル「けどなぁ、隊長がどこにいるかわからんで。」

ウォルター「大丈夫だ、隊長の特警手帳をこちらからトレース出来るから大体の
位置は分かる。」

さやか「それじゃさっさと行こうよ…ってその前に…」

さやかはもう一人の謎の男に視線を送った。

349: 2013/07/11(木) 19:34:46.76 ID:XUFX2n6E0
??「なんだいお嬢ちゃん、ダンディーな男に目を奪われるのはわかるが
時と場所を考えてほしいな。」

さやか「どんだけ自意識過剰なんだか…アンタ何者なの!?」

??「警察さ、そこのウインスペクターさんに今回のヤマを奪われたクチでね。」

ウォルター「警察だと?そうは見えないが…」

バイクル「というかわしらアンタの事件なんか奪っておらんがね。」

??「まぁ知らないならいいけど…ところでこれどうなってんの?」

ゆま「えっとね、魔女がいてねそれで魔法少女が倒すの。」

??「ねぇお嬢ちゃん、話簡潔にまとめすぎだからね、
お兄さん頭良いからもうちょっと細かく説明してくんないかな?」

しょうがなくウォルターたちは彼にこの事態を説明し彼とともに竜馬たちと合流する事になった。

350: 2013/07/11(木) 19:36:00.61 ID:XUFX2n6E0
竜馬「警察!?キミがか?」

???「俺からしてみりゃ坊やの方こそデカには見えないがね。」

竜馬「ぼ…坊や、さっきから僕に突っかかってくるが何かあるのか?」

???「何って坊やが俺たちのヤマ横から分捕ったんじゃねえの。」

竜馬「キミたちが追いかけていた事件ってまさか…」

???「銀龍会の武器紛失事件、あの捜査は最初うちの署が担当してんだけど
おたくらに捜査権奪われちゃったじゃん、
そんで課長は『この事件はもう終わった!余計な首は突っ込むな、
さもないとクビにするぞ!』の一点張り…とてもじゃないが納得出来なくてね…
しゃーないから相棒と一緒に捜査してたわけさ。」

352: 2013/07/11(木) 19:37:14.62 ID:XUFX2n6E0
まどか(ほむらちゃんが武器を盗んだ事言ってるのかな?)

竜馬「事情はわかったが今回の事件はこの通り常人では行えない超常現象だ、
キミたちに手が負えないのはわかっただろう。」

???「あ“ぁ?ちょっと坊やはお兄さんの事舐め過ぎじゃないの?」

二人が口論してる最中に後ろの方で何かの音が聞こえた。

353: 2013/07/11(木) 19:38:02.36 ID:XUFX2n6E0
??「ドゥルルル」

???「何だ?車の排気音?」

竜馬「この排気音まさか!?」

[銀の魔女]ギーゼラ

頭はバイクのハンドル部分の飾りが付いており身体は黒い靄で覆われていた、
しかし驚くべきはそれだけではなかった…

354: 2013/07/11(木) 19:38:33.86 ID:XUFX2n6E0
竜馬「あの魔女なんて事だ!ウインスコードに取りついているだと!?」

???「おい坊や、デカが防犯用にちゃんと鍵かけとかないと不味いんじゃないの?」

竜馬「鍵くらい掛けておいたに決まってるだろ!
ヤツはそんなモノお構いなしで乗っ取ったに違いない…」

ギーゼラinウインスコードはスピードを出し竜馬たちを翻弄させた。

竜馬「駄目だ…ウインスコードは最大時速400kmある、
まともに逃げてたんじゃその内追いつかれてしまう!?」

まどか「きゃぁぁぁぁ!」

仁美「まどかさん…キャァッ!?」

355: 2013/07/11(木) 19:39:44.72 ID:XUFX2n6E0
竜馬「二人とも危ない!?」

二人を庇いながら銃で応戦する竜馬
だがしかしウインスコードの全速力の前では銃弾は当たらなかった。

???「チッ、坊や!そのお嬢ちゃんたち安全な場所に隠して、
俺たちであいつをとっ捕まえるぞ!」

竜馬「追いかけると言ってもどうする気だ!?他に車なんかないんだぞ?」

???「何言ってんの、デカなら足で追いかけなさいっての!」

竜馬「馬鹿な!?相手は時速400kmのスピードを出してるんだぞ!
人間の足でまともに追いつけるわけがない!?」

???「たく根性がねーな、ウチのトロい動物だって少しは根性あるぜ!」


356: 2013/07/11(木) 19:41:52.40 ID:XUFX2n6E0
ギーゼラinウインスコード「ドゥルルルルル」

竜馬「とにかくキミたちはここに隠れているんだ、あいつは僕が…」

???「行くぜ!!」

竜馬がまどかたちを安全な場所に隠してる間に謎の男は魔女を足で追いかけた。

竜馬「あの男なんて無茶を…待てー!」

竜馬も謎の男と魔女を走って追いかけた。

???「おーおー!頑張って追いかけて来ちゃって…前言撤回、
どうやらうちのトロい動物より根性あるわな。」

竜馬「そんな事よりまともに追いかけても無理だ、障害物のあるところに
ヤツを誘い込むんだ!」

357: 2013/07/11(木) 19:44:32.75 ID:XUFX2n6E0
竜馬に言われた通り隠れていたまどかたち。

まどか「仁美ちゃんとりあえずここにジッと…」

仁美「まどかさん…どうなさいましたか?」

仁美がまどかの向いた先を見たが何もなかった。
しかしまどかには見えていた、そう…QBが現れたのだ。
まどかはQBが現れた理由を既に察していた。

358: 2013/07/11(木) 19:45:20.61 ID:XUFX2n6E0
QB「やぁまどか、久しぶりだね!
キミのガードが固くて中々会えなかったがようやくいい機会が訪れてくれたよ。」

まどか「QB…あなたまさか…」

仁美「まどかさん誰とお話ししてますの?」

仁美は魔法少女の才能がないのでQBが見えず
またQBもそんな仁美は最初からいないモノと思い話していた。

359: 2013/07/11(木) 19:46:20.65 ID:XUFX2n6E0
QB「この状況…既にさやかたちとはぐれて…ウインスペクターも
魔女に対応できないありさま、
おまけにこの街の魔法少女はゆま以外特訓とやらに出掛けて不在、
どう考えても八方ふさがりな状況だ…
キミ自身だってこんなところに隠れててもいつ魔女に殺される事か…
さぁキミのすべき事はわかってるね?」

QBはこの状況を打開するにはまどかが契約して魔法少女になるしかないと迫った。

360: 2013/07/11(木) 19:47:36.01 ID:XUFX2n6E0
だがその時…

??「動くな、ベイビー!」

QB「え?」

ダーン ドサッ

QBの頭に弾丸が当たりQBはその場に倒れた。

??「動くなって言ったろうが…」

さやか「いやQB動いてなかったからね!ていうか何で撃ったの?
こいつの正体知ってんの!?」

361: 2013/07/11(木) 19:48:19.23 ID:XUFX2n6E0
??「詐欺師ぽかったしデカの勘から撃った方がいいかなって思って…」

さやか(そんな理由で撃つなよ…誰だよこのおっさんに銃渡したヤツは…)

バイクル「まどかちゃん、仁美ちゃん、無事だったがね!」

まどか「私たちは大丈夫…ていうかあなたQBの事見えるんですか?」

??「ああこの白いのだろ、見えるけどそれがどうしたの?」

まどか「あの…QBは魔法少女かその素質のある子じゃないと見えないんですけど…」

??「いや…俺…魔法少女じゃないし…たぶん霊感あるからじゃないかな…?」

さやか「まぁこんなおじさんが魔法少女になるのは勘弁してほしいな…」

仁美「それよりも竜馬さんたちがさっきの怪物を追って行ってしまいましたわ、
早く追いかけないと!」

363: 2013/07/11(木) 19:48:53.93 ID:XUFX2n6E0
一方その頃魔女を追いかけてる二人は…

???「よっしゃ!この辺り障害物が多いぞ、ここでヤツに取りつくんだ!」

謎の男が言うようにこの障害物の多い場所では魔女もスピードを落とし走行してた。

竜馬「よし今だ!ウインスコードに飛び乗るぞ!」

ガシッ

二人はウインスコードに見事追いつき飛び乗る事に成功した。

364: 2013/07/11(木) 19:49:39.88 ID:XUFX2n6E0
???「そんじゃちゃちゃっとこいつを引き剥がしちゃいましょうかね…
おや何やってんの?」

竜馬「駄目だ、飛び乗ったはいいが今だヤツにウインスコードの制御を乗っ取られている…」

???「ちょっとちょっとこいつ元の場所に戻ってくよ!」

竜馬「負けてたまるか、なんとしてでもウインスコードは取り戻す!」

だがそんな竜馬たちの前に更に魔女が出現した。

365: 2013/07/11(木) 19:50:09.52 ID:XUFX2n6E0
[落書きの魔女] アルベルティーネ

竜馬「また魔女が現れたのか!?」

???「なんかさっきのヤツよりもファンシーな感じなんだけど…」

アルベルティーネ「ビェェェェェェン!」

???「泣き出しちゃったんだけど俺傷つける様な事何も言ってないよ!?」


366: 2013/07/11(木) 19:50:38.04 ID:XUFX2n6E0
ドンドンドンドンドン!!

その時魔女に銃弾が浴びせられた、撃ったのはもう一人の謎の男だった。

ユージ「タカ!?」

タカ「ユージ、生きてるか!?」

竜馬「よし今だ!強制的に魔女を切り離す、SPカードイン、着化!」

ギーゼラ「グギャアァァァァァ!?」

ギーゼラの悲鳴とともに変形したファイヤースコードからギーゼラは離れていった。

367: 2013/07/11(木) 19:51:43.86 ID:XUFX2n6E0
ユージ「タカ、俺の事心配してくれたんだね!」

タカ「馬鹿!気持ちの悪い事言ってんじゃねーよ、あいつが事件の黒幕なんだな。」

バイクル「ところであんたらタカさんとユージさん言うんかい?」

タカ「あれ?そういえばまだ自己紹介してなかったっけ?」

ユージ「港署のセクシー大下と、」

タカ「ダンディー鷹山です、よろしくベイビー!」

まどか「セクシー大下?」

さやか「ダンディー鷹山?」

仁美「今時ベイビーなんて仰る古風な方がいらっしゃるのですね、
珍しいですわ。」

368: 2013/07/11(木) 19:52:36.43 ID:XUFX2n6E0
ウォルター「港署の鷹山、大下といえば警視庁でも悪名知れ渡ってる
『あぶない刑事』の事か!?」

ユージ「おいおいタカ!俺たち有名人じゃないの?
ウォルターくんだっけ、サインしてあげようか。」

さやか「ちょっと今はそんな事してる場合じゃないっつーの!」

ユージとタカが喋ってる間にアルベルティーネが攻撃を仕掛けてきた。
そしてウインスコードから離れたギーゼラも姿を変えバイク形態になり襲い掛かってきた。


369: 2013/07/11(木) 19:53:21.26 ID:XUFX2n6E0
ファイヤー「このバイクの魔女は私が倒す、そっちは任せて大丈夫か?」

ウォルター「イエッサー!」

バイクル「まかせてちょ!」

ゆま「ゆまも頑張るよ!」

ファイヤー「大下さん、あなた方にも協力をしてほしいんだが…」

ユージ「まぁ同じ警察だしね、このセクシー大下に任せなさい!」

タカ「安請け合いすんじゃないの…まぁ暇だしやってやるけどね…」

ファイヤー「みんな頼んだぞ!」

370: 2013/07/11(木) 19:53:51.36 ID:XUFX2n6E0
ファイヤースコードはギーゼラを追いその場を離れていった。

そして残ったバイクル、ウォルター、ゆま、タカ、ユージの4人で、
魔女アルベルティーネを倒す事になった

ドンドンドンドン

アルベルティーネに銃弾を浴びせているがどうしても決定打に欠けていた。

373: 2013/07/11(木) 19:56:10.91 ID:XUFX2n6E0
ユージ「クッソ!あの野郎…平然としてやがるぞ…」

タカ「ユージ、俺が突っ込むから援護してくれ。」

そしてタカはバイクルのところに行きある相談をした。

374: 2013/07/11(木) 19:57:08.02 ID:XUFX2n6E0
タカ「なぁバイクルくん、女紹介するから魔女のとこまで俺を乗せてくれない?」

バイクル「けどワシのタイヤじゃ直進しか出来んで…あと誰を紹介してくれんかいな?」

タカ「あぁ俺バイクの運転上手いからその辺大丈夫、
それと横浜の女の子みんな美人ばっかだから安心していいよ♪」

ウォルター「それは本当ですか?」

ユージ「ちょっとタカ!俺を差し置いて女の子紹介するのは駄目じゃないの!」

ゆま「ゆまにも紹介して!意味わかんないけど…」

バイクルだけでなく全員がタカの甘言に釣られてしまった。

375: 2013/07/11(木) 19:58:13.42 ID:XUFX2n6E0
タカ「わかったわかった、お前らまとめて女紹介すっから俺の手筈通りやれよな!」

ウォルター「イエッサー!」

バイクル「まかせてちょ!」

ユージ「一丁やったろうじゃないの!」

ゆま「ゆまも!ゆまも!」

まどか(なんだろう…何故かみんな邪な気持ちで戦ってるように思えるよ…)

376: 2013/07/11(木) 19:58:41.11 ID:XUFX2n6E0
バイクル「さぁタカさん!乗ったてや!」

バイクルの背中に跨ったタカはどこからか取り出したショットガンで魔女に応戦した。

ウォルター「デイトリックM-2レーザーパルスガン!」

ユージ「おらおら!こっちだよ魔女ちゃん!」

377: 2013/07/11(木) 19:59:25.49 ID:XUFX2n6E0
二人を援護ているウォルター&ユージ
そしてバイクルのバイクモードで魔女アルベルティーネに接近しタカは
その頭上に取りつくことに成功した。

タカ「これで終わりだ、さようならお嬢ちゃん…」

ダンダンダンダンダン!

アルベルティーネ「ギャァァァァァァ!」

ショットガンによる近距離の連射により魔女アルベルティーネは消滅した。

378: 2013/07/11(木) 20:00:06.60 ID:XUFX2n6E0
一方ファイヤーの方は…

ファイヤースコードとギーゼラバイク形態の激しいカーチェイスが行われていた。

ギーゼラは全速力で振り切ろうとしたが先ほどのウインスコードと違い
最高時速850kmのファイヤースコードを振り切る事は不可能であった。

ブロロロロロロ

ファイヤー「逃がすものか、ケミカルディスチャージャー!」

プシュウウウウウ

ギーゼラ「グギャァ!?」

ファイヤーはケミカルディスチャージャーをギーゼラの足元に当てさせ
動きを封じた。

379: 2013/07/11(木) 20:01:00.80 ID:XUFX2n6E0
ファイヤー「今だ、レーザーレールガン発射!!」

ドヒューン!ドヒューン!

ファイヤー「止めだ、ギガストリーマーマキシムモード!
プラズマ光波弾発射!!」

ギーゼラ「グァァァァァァ!」

ギーゼラは消滅、2体の魔女が消滅したことにより魔女の結界は消滅した。

380: 2013/07/11(木) 20:02:13.90 ID:XUFX2n6E0
ユージ「おお!元の場所に戻れたようだぜタカ!」

タカ「どうやらそのようだな、まったく人騒がせなヤツらだったぜ。」

まどか「竜馬さんだ!竜馬さんも無事だったんだね!」

竜馬「あぁもう大丈夫だよ、危ない目に合わせてすまなかったね」

そして竜馬は今回助けてくれたタカとユージにお礼を言った。

竜馬「今回は助かりました、あなた方がいなければ僕たちは恐らく…」

タカ「よせよ、男から礼を言われるのは好きじゃない。」

ユージ「そういう事、俺たちに礼を言っていいのは大人のキレイな女だけ♪

381: 2013/07/11(木) 20:03:02.35 ID:XUFX2n6E0
コソコソ

ウォルター「タカさん…くれぐれも女の子の件よろしくお願いします。」

バイクル「隊長も本部長も堅苦しいとこあるんで内密で頼むわ…」

タカ「OK、OK、すべて任せておきなさい。」

ゆま「ゆまもゆまも♪」

まどか「何の話をしてるんだろ?」

仁美「けど何だか邪な感じがしますわね。」

382: 2013/07/11(木) 20:03:34.30 ID:XUFX2n6E0
ユージ「あぁところでさ竜馬くん、その『僕』っていうの
ガキっぽいからやめといた方がいいよ、もっと堂々と『俺』って言った方がいいかもね。」

竜馬「わかりました大下さん、『俺』も今後気を付けます!」

383: 2013/07/11(木) 20:04:41.11 ID:XUFX2n6E0
特命係―――

右京は係室の自分のPCである事柄を調べていた。

右京「やはり思った通りです。」

カイト「どうかしたんすか?」

右京「先ほどウインスペクター本部を覗いたのですが、
彼らはお留守のようでした。」

カイト「まぁ…特警さんはうちら暇な特命と違ってお忙しいですからね…
特命と特警…同じなのは『特』の字だけで仕事内容がこうも違うってのも珍しいっすよ。」

384: 2013/07/11(木) 20:05:16.34 ID:XUFX2n6E0
右京「彼らが忙しいのはいつもの事ですが問題はウインスペクターが
ここ一ケ月近く見滝原市に出入りしている事ですよ。」

カイト「それが何だっていうんですか?まだ事件の裏付けでもしてるんじゃないっすか?」

右京「キミ…特警に入りたいと言っていた割には洞察力が0に等しいですね。
それでは特警どころかもう一度交番勤務からやり直した方がいいんじゃないですか?」

カイト「ムッ!じゃあ何だというんですか!?
大体見滝原で起きた銃器の紛失事件はウインスペクターが犯人逮捕して解決したじゃないっすか!!」

385: 2013/07/11(木) 20:05:49.54 ID:XUFX2n6E0
右京「いいえ、恐らくまだ解決などしていません。
解決していたら彼らはとっくにICPOに出向してるはずです。」

カイト「まさか見滝原の事件がまだ続いてるっていうんですか!?」

右京「僕も気になって見滝原市の過去数年間の事件を調べていたのですが、
あの街は地方都市としてはあり得ない程の犯罪率の高さです。
これは果たして偶然なのでしょうか?」

そう言って右京はカイトに自分が先ほどまで閲覧してたPCを見せた。

386: 2013/07/11(木) 20:06:21.29 ID:XUFX2n6E0
カイト「杉下さんが調べた資料…おいおい何だよこれ…
自殺や事故の発生率が都内と同じ…いやそれ以上じゃないっすか!?」

右京「そうです…この数字は明らかに異常を示しています。
恐らく見滝原市に事故や自殺を誘発する何かがあるとみて間違いありません。」

カイト「そういえばこの前香川さんのお見舞いに行った時…バイクルと
ウォルターと一緒にいた女の子たちが言ってた
『魔法少女』と『魔女』とかいうのが関係してるんじゃ?
あの後杉下さんの推理を聞いた香川さんも急にどこかいなくなっちゃうし…」

387: 2013/07/11(木) 20:07:08.43 ID:XUFX2n6E0
右京「『魔法少女』と『魔女』…何も知らされていない我々がそれを
言葉通りに受け止めるべきか、
それともその言葉が何かの比喩の一種かはわかりませんが、
恐らくはこの見滝原市の一連の事件に深く関わっているのは確かです。」

カイト「どうします?俺たちも動きますか?」

右京「その方がいいかもしれませんね、恐らくあと数日中に…
いえ早ければこの2、3日以内に見滝原市で何か大規模な異常事態が発生するはずですから…」

388: 2013/07/11(木) 20:11:23.85 ID:XUFX2n6E0
右京「見滝原市の銃器の窃盗事件、過去数年間の見滝原市の事故や自殺の多発、
ここ最近のウインスペクターの見滝原市への出動回数…
つまりここ過去数年に及ぶ事故や自殺が相次ぐ見滝原市で、
何者かが自衛隊から銃器を盗んでまで『何か』…
これは恐らく『魔法少女』か『魔女』の事でしょうね。
ちなみに僕の推理ではこの『魔法少女』か『魔女』が見滝原市で、
事故や自殺を引き起こしている元凶だと思っています…
それに対抗しようとしているのです。
そしてここ最近のウインスペクターはほぼ毎日見滝原市に赴いています、
それだけ既に事態は切迫しているはずですよ!」

カイト「よっしゃ!了解っす!!
けどウインスペクターでも対応が困難じゃ俺らはどうすれば…」

390: 2013/07/11(木) 20:12:09.77 ID:XUFX2n6E0
右京「伊丹さんが以前上手い事を言ってくれましたね、
今こそ特命ネットワークを使いましょうか…」

角田「よぅ!って暇じゃないんだね…」

右京「残念ながら暇ではありません、これから忙しくなりますから…」

続く

404: 2013/07/14(日) 15:28:33.95 ID:678x3BMB0
採掘場―――

ほむらたち魔法少女の特訓も終盤を迎えようとしていた。

杏子「このクソッタレな特訓もようやく終わるな…」

マミ「思えばよく耐えられたものだわね。」

織莉子「何度氏ぬような目に合った事か…普通の人間だったらとっくに氏んでたわね…」

キリカ「私はキリカがいなかったらこんな特訓即効ボイコットしてたよ。」

ほむら「無駄口叩かないで、来たわよ。」

405: 2013/07/14(日) 15:29:07.83 ID:678x3BMB0
正木「魔法少女の諸君、これまでの特訓をよくぞ耐えた!
これより最終課題に入る、出てきたまえ!」

ガシャン ガシャン ガシャン

そして出てきたのが警視庁がロボット犯罪に対応するために開発した新型ロボ、
MX-A1であった。

406: 2013/07/14(日) 15:29:38.87 ID:678x3BMB0
それに三人の人間もいた。
一人はMX-A1を開発した警視庁特殊装備開発班メンバーの一人三枝かおる。
二人目はMX-A1プロジェクトの責任者である時実博士。
そして三人目がMX-A1開発プロジェクトを推進した民間企業、帯刀コンツェルンの総帥帯刀龍三郎であった。

407: 2013/07/14(日) 15:30:09.32 ID:678x3BMB0
帯刀「フフフ…正木本部長、今回は私の申し出を受けて頂きありがとうございます。」

正木「いや…私は呼んではいないのだが…」

時実「申し訳ありません正木本部長…彼はこのプロジェクトの出資者でして…
今回のプロジェクトは上からの要望もありましてどうしても実現しなければならんのです。」

かおる「本部長…それよりもあの子たちは一体…?」

時実博士の助手のかおるはさすがにこの場に場違いそうなほむらたちの存在に疑問を持った。

408: 2013/07/14(日) 15:30:49.41 ID:678x3BMB0
杏子「おい見ろよこいつ!全身武器だらけだぜ!」

マミ「バイクルさんやウォルターさんとは雰囲気が違うようだけど…」

織莉子「見た目だけでもわかるけどロケットランチャーにミサイル…
警察が憲法9条破ろうとしてるわ…」

キリカ「織莉子大丈夫だからね!あんなヤツにキミを手出しさせたりしないよ。」

ほむら「それで本部長、まさかこいつと戦えとでも?」

正木「そうだ、最終試練はこのMX-A1との模擬戦を行う。」

全員「「マジで!?」」

409: 2013/07/14(日) 15:31:27.59 ID:678x3BMB0
時実「馬鹿を言わんでください本部長!彼女たちは子供じゃないですか!?」

かおる「そうですMX-A1は対ロボット戦を想定して設計されています…
彼女たちでは最悪氏んで…」

杏子「おいアンタら…私ら舐めるんじゃねーぞ!
私らはこれでも魔法少じ…モガモガ!?」

マミ「佐倉さんストップ!」

杏子はかおるたちがこちらを見くびってると思い自分たちが魔法少女だと告げようとしたら
思わず口止めされた。

杏子「何しやがるマミ!?」

マミ「あなたこそ何を考えてるのよ?私たちが魔法少女なんて簡単に言い触らさないで!」

410: 2013/07/14(日) 15:32:09.99 ID:678x3BMB0
ほむら「それにしてももう一人の男…いい歳してペロペロキャンディ舐めてるわよ…」

キリカ「おまけにヤクザっぽいし何で逮捕されないんだろ?」

織莉子「あの男…確か帯刀コンツェルンの総裁よ、裏で悪どい商売をしてるって前に
お父様が仰ってたわ…」

正木(帯刀龍三郎…以前から公安がマークしてた人物だが、まさかMX-A1プロジェクトの
出資者だったとは…
以前ブライアンの事件でもこの帯刀がブライアンをあのような戦闘ロボに改造し
セーフティシステムを外したという情報がある。
どうでもいいがこの男、誰かに似てるような気がするんだが気のせいか?)

411: 2013/07/14(日) 15:32:50.59 ID:678x3BMB0
帯刀「いやぁ正木さん、MX-A1のテストに中学生の子供を使うとは
あなた意外と悪党ですなぁ、ハハハ!」

正木「心配無用です、彼女たちは私の教え子ですので…それと私はMX-A1プロジェクトは
賛同していませんのでね…
あのような重装備、警察官が所持するものではない。」

帯刀「甘いですよ正木さん、これくらいの武器でもなければこれからのハイテク犯罪には
対応出来ないでしょうよ。
だからあなたのとこのウインスペクターは手緩いんですよwww
それでこの子たちは何ですか?万引きでもしてその更生の一環ですかな??」

さすがの帯刀もほむらたちの正体がわからず馬鹿にした態度で魔法少女たちを見下していた。

412: 2013/07/14(日) 15:33:20.04 ID:678x3BMB0
杏子「あの野郎馬鹿にしやがって!ぶっ飛ばしてやる!!」

マミ「佐倉さん落ち着いて!相手は一般人なのよ!?」

ほむら「大体あなたが万引きやったのは確かでしょう。」

キリカ「そう言う暁美だって自衛隊から武器盗んだくせに…」

413: 2013/07/14(日) 15:34:17.77 ID:678x3BMB0
織莉子「ところであのMX-A1というロボット…全然喋らないけど大丈夫なのかしら?」

かおる「心配いらないわ、彼…MX-A1は凶悪な犯罪者を逮捕するのが目的だから
一般人に危害を加える事なんて絶対にないわ。
何なら話してみる?彼って意外と優しい人なのよ。」

かおるはそう言ってほむらたちにMX-A1を近づけた。

マミ「ちょっとどうしましょう!近づいてきたわ…暁美さんあなたなんとかしてよ…」

ほむら「年上のくせに頼りないわね、何で人見知り…じゃないロボット見知りするのよ?」

キリカ「けどこいつなんだか恐そうだよ…織莉子はこんなのに近付いちゃ駄目だよ!」

414: 2013/07/14(日) 15:34:47.28 ID:678x3BMB0
織莉子「あら、結構可愛いと思うんだけど…初めまして、私は美国織莉子です。」

杏子「私は佐倉杏子ってんだ、よろしくな!」

意外にも織莉子と杏子が率先してMX-A1に話しかけた、するとその挨拶に
反応するかのようにMX-A1も語りかけてきた。

MX-A1「オリコ…キョウコ…ハジメマシテワタシハMX-A1トイイマス。」

杏子「おいこいつ喋ったぜ!?」

ほむら「まぁバイクルやウォルターも喋るんだしそこは驚かなくても…」

416: 2013/07/14(日) 15:35:37.57 ID:678x3BMB0
MX-A1「ワタシハヒトビトヲマモルタメニウマレマシタ、
ワタシノモクテキハヒトビトノヘイワヲマモルコトデス。」

かおる「MX-A1はバイクルとウォルターを元に作られたの、つまり彼らの弟になるわ。
けど彼はまだ生まれたばかりで、バイクルたちほど感情豊かじゃないの。
出来ればあなたたちからも彼に話しかけて頂戴、そうすれば彼は成長してくれるから。」

マミ「え~と初めまして私は巴マミって言うの、わかる?」

MX-A1「ハイマミ、リカイシマシタ。」

キリカ「呉キリカだ、よろしく。」

ほむら「暁美ほむらよ。」

MX-A1「キリカ、ホムラ、インプットカンリョウシマシタ。」

マミ「もう!あなたたちはもっと積極的に関わりなさいよ!!」

キリカ「正直織莉子以外どうでもいい…」

ほむら「私もまどかとしか…」

杏子「お前らあの特訓やってもその人見知り直らねえのかよ…」

417: 2013/07/14(日) 15:36:38.11 ID:678x3BMB0
MX-A1「ミナサン、コレヲアゲマス。」

そう言ってMX-A1はどこからか持ってきた花をほむらたちに渡した。

マミ「まぁ!ありがとう、MX…なんか名前が言いづらいわよね…」

杏子「面倒臭えからえOちゃんでいいだろ、ありがとなえOちゃん!」

キリカ「ていうかこれその辺に生えてるの拾ってきただけじゃ…」

織莉子「キリカそういう事言わないの!ありがとうえ~と、えOちゃんさん!
キリカも本心じゃありがとうって言ってるわよ。」

418: 2013/07/14(日) 15:37:12.76 ID:678x3BMB0
ほむら「女性に花を贈るなんて礼儀がなってるわね、誰から教えてもらったのかしら?」

MX-A1「カオルハワタシガウマレタトキ、ハナヲクレマシタ。
デスカラヒトハ、ハナヲアゲルトヨロコンデクレルトオモッタノデス。」

杏子「花か…そういえば昔モモがよくくれたっけかな…」

杏子はMX-A1がくれた花を見て自分の妹のモモの事を思い出して
そして思わず泣いてしまった。

419: 2013/07/14(日) 15:37:39.66 ID:678x3BMB0
杏子「モモ…」

MX-A1「キョウコ…ソノメカラデテルエキタイハナンデスカ?」

杏子「液体?ば…違えぞ!別に泣いてるわけじゃ…」

MX-A1「ナイテル?カナシイノデスカ?」

杏子「悲しいから泣いてるわけじゃないさ、ただ…ちょっと思い出しただけだよ。」

MX-A1「カナシクナイノニナイテル…ヨクワカラナイ…」

杏子「今はわからなくたっていいさ、えOちゃんにだってその内わかる事だよ。」

420: 2013/07/14(日) 15:38:51.54 ID:678x3BMB0
良い感じに触れ合う魔法少女たちとMX-A1、だが一人だけこんな茶番に付き合えるかと
思っている男がいた。

帯刀「正木さん、私は暇じゃないんだ!?
こんなつまらん茶番劇は終わらせて早くMX-A1の模擬戦を開始してくれないか!」

正木「まったく短気な人だ、子供たちとロボの触れ合いもMX-A1の成長には
大事な事だろうに。
よしみんな、それではこれより模擬戦を行う!」

421: 2013/07/14(日) 15:39:22.98 ID:678x3BMB0
正木「模擬戦は相手にこの銃に入っているペイント弾をそれぞれの頭に当てればいい。
これなら双方に負傷は起きないはずだろう。」

杏子「よっしゃ!さっそく変身…」

正木「待て!」

杏子が魔法少女に変身しようとした時思わず本部長に止められてしまった。
そして小声で話しかけられた

正木『すまんが変身は無しだ、あの帯刀に魔法少女の存在は知られたくはない。』

本部長は当初来るはずのない想定外の客を警戒しほむらたちの正体を隠そうとしてた。

422: 2013/07/14(日) 15:40:09.95 ID:678x3BMB0
織莉子「それはわかりますけど…」

ほむら「あんなロボ相手に生身で勝てるわけが…」

正木「大丈夫、MX-A1はまだ生まれたばかりの赤ん坊。
対してキミたちは歴戦を経験した戦士だ、力の身がすべてでない事を見せてやるといい。」

杏子「へへっ戦士か、そう褒められるとなんだかやってやれそうな気がするぜ!」

キリカ「佐倉は単純すぎるよ、いくらなんでもロボット相手に素手はきついのに…」

423: 2013/07/14(日) 15:40:48.87 ID:678x3BMB0
織莉子「キリカ、やる前から諦めようとするのはあなたの悪いところなんだから。
あえて困難に挑戦してこそ人間は成長するものよ。」

正木「織莉子の言う通りだ、キミたちは既に戦士としての精神と力を十分に備えた。
今こそその力を試す時だ!」

マミ「なんだかやる気になったわ!」

ほむら「意外と単純ねマミ、けどそうね…この程度の事で根を上げてたら
ワルプルギスの夜を倒せない。
ここは敢えて挑戦を受けましょう!!」

こうして魔法少女たちとMX-A1の模擬戦が開始された。

??「やっと見つけたよ…どうやら全員揃ってるようだね、今なら…」

424: 2013/07/14(日) 15:41:31.75 ID:678x3BMB0
模擬戦が開始された―――

杏子、キリカが接近して迎え撃とうとしたがさすがにMX-A1は二人の接近を許さず
即ペイント弾で二人を攻撃しようとした。

ベチャッ、ベチャッ

杏子「危ねえ、危うく当たるとこだったぜ。」

キリカ「佐倉は無謀すぎるんだ、もっと考えて行動しろよ。」

杏子「あ“ぁ!私に指図すんじゃねえぞ!?」

マミ「二人ともこんな時に喧嘩はやめて!」

425: 2013/07/14(日) 15:41:58.84 ID:678x3BMB0
ほむら「フォーメーションを組みましょう。
キリカ、杏子は前衛、私とマミ、それと織莉子が後方で援護するわ!」

そして5人はフォーメーションを組みMX-A1に挑んだ。
さすがに本部長の特訓を受けただけあって動きは完璧だった。

MX-A1「コウゲキガアタラナイ、ウゴキガヨソクフカノウ…」

杏子「どうだえOちゃん!私らの力だって中々のモンだろ!」

マミ「佐倉さん、私たちの援護射撃のおかげというところも忘れずにね!」

426: 2013/07/14(日) 15:43:10.57 ID:678x3BMB0
一方この光景を見てた帯刀は…

帯刀「まったくつまらん茶番だ…MX-A1の性能はこんなお遊戯で発揮できるわけがないだろ!
おい時実…貴様正木の目を盗んで…」

時実「馬鹿な…本部長の前でそんな事出来るわけが…」

帯刀「いいから言う通りにしろ!でなければ我々はこのプロジェクトから降りるぞ。
そうなると一番困るのは貴様じゃないのか?」

時実「わかりました…やります…」

そして二人のやりとりを覗いてたかおるは…

かおる「二人とも何の話をしてるのかしら?」

この時点ではかおるも、まさかこの後あんな大惨事になるとは思ってもみなかった…

427: 2013/07/14(日) 15:43:55.00 ID:678x3BMB0
そして模擬戦では
最初こそMX-A1が優勢であったもののフォーメーションを組んでから魔法少女たちに
さすがのMX-A1も徐々に押され始めていた。

正木「よーし、いいぞみんな!一気に畳み掛けろ!」

ほむら「言われなくてもそうするわ、マミ、織莉子、私たちも前に出るわよ!」

マミ「わかったわ、暁美さん!」

織莉子「ええ!」

キリカ「これで終わりだ!」

杏子「喰らえ、えOちゃん!」

ベチャッ ベチャッ ベチャッ ベチャッ ベチャッ 

そして5人のペイント弾が一斉に命中しこの模擬戦はMX-A1の敗北に終わった。

428: 2013/07/14(日) 15:45:05.97 ID:678x3BMB0
同じくこの光景を目にした帯刀と時実博士は…

時実「馬鹿な…私のMX-A1が子供に負けただと!?」

帯刀「さて時実、ここで行動を起こさなければ貴様は
子供に負けた戦闘ロボを作った無能科学者のレッテルを貼られて警視庁を去る事になる、
そうなれば貴様を受け入れるところなんてあるわけがないだろうなぁ…」

時実「わかった…やってやる!私のMX-A1がたかが子供如きに負けるわけがないんだ!?」

429: 2013/07/14(日) 15:45:33.05 ID:678x3BMB0
そんな状況とも知らず模擬戦場では…

マミ「やったわ勝ったわ!私たちの勝利よ♪」

ほむら「本当に魔法無しで勝てるなんて…」

織莉子「…」

キリカ「あれ?どうしたの織莉子?嬉しくないの…」

杏子「えOちゃん、アンタも結構やるもんだぜ!
だが私らを相手にするにはちょっと早かったけどな!」

そしてすべての特訓を終えた魔法少女たちに本部長が語りかけてきた。

430: 2013/07/14(日) 15:46:29.91 ID:678x3BMB0
正木「みんなよくやった、これですべての特訓が…」

織莉子「みんなえOちゃんから離れて!?」

織莉子が予知で危険を察知したと同じ時にMX-A1が不気味に稼働し始めた。

MX-A1「抹殺…抹殺…」

杏子「どうしたんだよえOちゃん?模擬戦は終わったんじゃ…」

MX-A1「抹殺!!」

ドーン

MX-A1は暴走しミサイルを発射、手当たり次第周りを攻撃し始めたのだ。

431: 2013/07/14(日) 15:47:02.24 ID:678x3BMB0
杏子「おいえOちゃんどうしたやめろ!?」

マミ「佐倉さん危ない!えOちゃんやめて!!」

かおる「MX-A1やめなさい!何でこんな事を…ひょっとしてあの時…」

正木「どういう事だ!?模擬戦は終わったんだぞ、何でこんな事になる!?」

かおる「本部長!先ほどから時実博士と帯刀さんがいないのですが…」

正木「何だと!まさか…」

432: 2013/07/14(日) 15:47:43.41 ID:678x3BMB0
その頃帯刀と時実博士の二人は模擬戦場から少し離れた場所でMX-A1に魔法少女たちの抹殺指令を送っていた

時実「すみません本部長…しかし私にはもう後がないんだ…」

帯刀「心配せずとも全員不慮の事故で氏んだ事にすれば問題ない、さぁ皆頃しにしろMX-A1!」

MX-A1「抹殺!抹殺!全てを抹殺!」

帯刀の陰謀によりMX-A1はこの場にいる者全てを抹頃する命令を実行した。

433: 2013/07/14(日) 15:48:09.84 ID:678x3BMB0
かおる「駄目です、時実博士がいなければMX-A1は止まりません…」

正木「おのれ…二人を探さなくては!キミたちはMX-A1をなんとか足止めしてくれ!」

ほむら「まったく…悪いけどもう変身するわよ!」

杏子「…だな、じゃないとこっちがやられちまうよ…」

マミ「行くわよ!」

パァァァァァ

そして全員魔法少女に変身しMX-A1と戦闘を開始した。

434: 2013/07/14(日) 15:48:53.25 ID:678x3BMB0
キリカ「ふふん遅い!遅い!そんな鈍臭さじゃ…ってうわっ!?」

キリカが接近して攻撃しようとしたが既に抹殺指令の出されたMX-A1は
先ほどの模擬戦と違い火器解禁されたため容赦ない攻撃を行っていた。

ドーン ドーン ドーン

MX-A1の激しい銃撃戦にほむらたちは防戦一方となり身を隠すのが精一杯であった。

時実「やったー!最早誰一人太刀打ちできない、私の作ったMX-A1は最強なんだ!!」

帯刀「よくやった時実、
これだけの力があれば我々はようやく世界征服に打って出れるだろう。
だがあのガキども急に妙な格好に変身しだしたのは…
正木が連れてきた連中だからただ者ではないと思っていたが一体何者だ?」

435: 2013/07/14(日) 15:49:20.41 ID:678x3BMB0
だが帯刀が疑問を感じた瞬間彼の後頭部に銃口の冷たさが当たった。

正木「そんな事を疑問に思っている暇は無いぞ帯刀、時実!
早くMXA-1を止めてもらおうか!?」

本部長は魔法少女たちがMX-A1を足止めしてる間にようやく帯刀たちの居所を突き止めたのだ。

436: 2013/07/14(日) 15:49:52.21 ID:678x3BMB0
時実「本部長…そんな…どうしてここが!?」

正木「マドックスにそちらが命令を発信してるのを逆探知してもらったのさ、
さて貴様ら…事情は後で聞くとしてまずはMX-A1を止めてもらおうか。」

時実「勘弁してください…私のMX-A1が子供なんかに負けるわけには…」

帯刀「まぁ観念しましょうや、博士…もう終わりのようだ…」

正木(帯刀…やけにあっさり観念したな…)

437: 2013/07/14(日) 15:50:46.29 ID:678x3BMB0
帯刀「まぁ終わるのはアンタらの方だがな!」

ダンッ!

そう言って帯刀はいきなりMX-A1を制御していた装置を破壊した。
これでもうMX-A1の暴走は止められなくなってしまったのだ。

正木「貴様…どういうつもりだ!?」

帯刀「フハハハハ、これでもう誰も助からない!俺たちはこの場を去るが
あんたは大事な子供たちを守れるのかな?」

そう言って帯刀は前もって用意しておいた車で時実を連れてその場を去ってしまった、
残った本部長はMX-A1の暴走を食い止める事を専念しようと帯刀の追跡を断念せざるを得なかった。

438: 2013/07/14(日) 15:52:27.19 ID:678x3BMB0
一方ほむらたちは本部長がMX-A1を止めてくれるものと思いなんとか
MX-A1の足止めをしていた。

マミ「くっ…この火力…私のティロ・フィナーレより威力が上だわ…」

キリカ「あぁ、あの恥ずかしい必殺技か…あまり基準がわからないけど…」

ほむら「そんな事よりも本部長はまだなの?もうこっちも持ち堪えそうにないわ!」

織莉子「予知で確認できました、本部長はあの二人を止めるのを失敗したようです…
もうあのMX-A1は止まりません…破壊でもしない限りは…」

439: 2013/07/14(日) 15:53:00.17 ID:678x3BMB0
MX-A1「抹殺!抹殺!悪は許さない!」

かおる「そんな…彼はただ操られているだけなのに…」

そんなかおるの嘆きも虚しくMX-A1の攻撃は止まらない、それどころかそんなMX-A1に
加担する者さえ現れてしまった。

440: 2013/07/14(日) 15:53:39.06 ID:678x3BMB0
QB「やぁみんな、ようやく探し出せたよ。
この数日間もの間キミたちは魔法を使わなかったからね、探知するのに手間がかかってしまったよまったく…」

ほむら「QB…こんな時に!」

杏子「邪魔だ!引っ込んでろ!」

QB「そうもいかない、こちらにも事情があるんだ。
さて丁度いい人形だね、こいつにコレを使えば…」(ポイッ

QBがMX-A1に向かって投げた物…それは孵化寸前のグリーフシードであった。
いくらMX-A1でも5人の魔法少女を相手に、完璧に勝利できる勝算は五分五分と判断した
QBは加勢すべくグリーフシードと機械の融合を考えたのだ。

441: 2013/07/14(日) 15:54:21.11 ID:678x3BMB0
魔女MX-A1「グギャァァァァァ!!」

結果は成功だった、魔女とMX-A1は見事に融合を果たし魔法少女たちに襲いかかってきたのだ。

杏子「どうなってんだよおい!?えOちゃんが魔女になっただと?」

キリカ「嘘だろ…今だって苦戦してるのに敵がパワーアップするなんて…」

ほむら「機械と魔女の融合なんてこれまでのループではあり得なかった…
おのれインキュベーター!?まさかこんなとこで窮地に立たされるなんて…」

442: 2013/07/14(日) 15:55:29.54 ID:678x3BMB0
QB「悪いがこのままキミたちを無事に見滝原に帰らせるわけにはいかないんだ、
このままキミたちが見滝原に帰り、もしもワルプルギスの夜を倒せば僕は
鹿目まどかとの契約をする機会を失ってしまう。
だがここでキミたちが氏ねばワルプルギスの夜に立ち向かうものは誰もいなくなり、
鹿目まどかは契約しなければいけない状況になる。」

杏子「へんっ!私らがいなくてもウインスペクターやゆまがいる、
それに私らだってこんなとこじゃ氏なねえ!お前の思い通りになってたまるかよ!?」

443: 2013/07/14(日) 15:56:31.00 ID:678x3BMB0
QB「ハァ…杏子、キミはワルプルギスの夜を甘く見過ぎている。
正直僕の見た限りじゃウインスペクターの脆弱な装備じゃそこらの魔女は倒せても
ワルプルギスの夜が相手じゃねぇ…蟻が像に立ち向かっていくようなものさ…
だがそこにキミたちの力が加わるとなれば話は別さ、希望の目は少しでも
摘み取っておかないと何が起こるかわかったものじゃない…だろう暁美ほむら?」

ほむら「そんな事言っていいのかしら?
私たちがここで氏ねば魔女化する際のエネルギー回収が出来ないわよ。
それも魔法少女5人分よ、お前にとっては痛手じゃないの?」

QB「構わないよ、鹿目まどかの圧倒的なエントロピーの前じゃ、普通の魔法少女5人分の
エネルギー回収なんて比じゃない、そのためなら目先の利益なんて…」

織莉子「ほむらさん…QBに何を言っても無駄、MX-A1を倒してこの場を切り抜けましょう。」

444: 2013/07/14(日) 15:57:19.31 ID:678x3BMB0
杏子「おい待てよ!えOちゃんは操られているだけなんだろ…何も倒さなくても…」

織莉子「先ほど言ったけど彼の制御はもう効かない、おまけに魔女と同化してしまって
元になんか戻せるわけがないわ…」

キリカ「織莉子の言う通りだ、こっちはあいつを助けてる余裕なんかない…
見ろ、こっちに向かって襲ってくるぞ!」

キリカの言う通りであった、MX-A1の暴走は益々酷くなり採掘場に銃弾とミサイルの
雨が降り注いだ。

445: 2013/07/14(日) 15:57:52.46 ID:678x3BMB0
かおる「きゃぁぁぁぁぁ!?」

マミ「かおるさん大丈夫ですか!?このえOちゃんいい加減にしなさい!
この人はあなたの大事な人なのよ…キャァッ!」

マミはMX-A1を説得しようと前に出たがそれが仇となり銃弾が足に当って身動きできなくなった。

446: 2013/07/14(日) 15:58:29.81 ID:678x3BMB0
杏子「マミ…しまった!?」

そしてMX-A1の銃口はマミの頭上に向けられた。

ほむら「マミ!?」

キリカ「巴!?」

織莉子「マミさん…でもこれはまさか…」

かおる「お願いMX-A1!殺さないで!!」

447: 2013/07/14(日) 15:59:05.51 ID:678x3BMB0
そして駆けつけた本部長も…

正木「マミ…こうなれば変…」

???「待ってください、ここは私に任せてください!」

その時本部長を横切りある男がこの戦場を駆け巡った。

そしてマミは…

448: 2013/07/14(日) 15:59:47.94 ID:678x3BMB0
マミ「もう駄目…殺される!?」

魔女MX-A1「抹殺…ま…」

その時MX-A1が一瞬だけ躊躇したようにマミは思えたが、それでもやはり攻撃を止めない
MX-A1は止めを刺そうとする。

だが次の瞬間…

449: 2013/07/14(日) 16:00:32.46 ID:678x3BMB0
だが次の瞬間…

???「マクシミリアンガン!」

ドゥッ!ドゥッ!ドゥッ!

魔女MX-A1「ギャァァァァ!?」

その場にいた者、誰もがいきなり現れた乱入者に驚いた。
男は銀色のメタルアーマーに身を包みこみ風貌はウインスペクターのようであった。

450: 2013/07/14(日) 16:01:13.08 ID:678x3BMB0
マミ「私助かったの…けどあなたは…?」

杏子「あれもしかして竜馬の兄ちゃんか?」

キリカ「いや竜馬は赤いだろ…彼は銀色だよ。」

ほむら「けどあの男の姿…ウインスペクターと似てるわ…」

かおる「そういえば資料で見た事あるわ…確か…」

QB「あの男…まさかこんなところまで追ってくるなんて!?」

正木「まさかこんなところで会えるとはな…かつて対バイオロン用に開発された
『JIBAN PROJECT』の被験者…」

織莉子「そう、彼の名は機動刑事…」

ジバン「機動刑事ジバン!!」

452: 2013/07/14(日) 16:01:41.61 ID:678x3BMB0
マミ「ジバン?」

ジバン「やぁ、また会ったねマミちゃん。」

マミ「あなたもしかして直人さん!?けどどうしてここが?」

ジバン「私はキミと別れた後、ずっとQBの動向を探っていたんだ。
そしてヤツらの一匹が見滝原の街を離れたので気になって追って来たら
こんな事態になっていたとは…」

QB「機動刑事ジバン…僕の別個体を何体も頃し回っているという情報はあったが
まさかこんなところまで追いかけて来るとは…
悪いが僕はここで失礼す…」

454: 2013/07/14(日) 16:02:07.20 ID:678x3BMB0
パーンッ

ほむら「このまま逃がすわけないでしょう。」

ほむらの銃弾によりQBはそのまま倒れこんだ。

杏子「さてこれで目障りなヤツは消えた、さっさとえOちゃんどうにかしねえとな!」

456: 2013/07/14(日) 16:02:45.24 ID:678x3BMB0
ジバン「ハッ!」

魔女MX-A1「グギャァッ!」

ガギンッ! ドガッ!

ジバンと魔女MX-A1の戦いが始まった、互いに一進一退の攻防戦であった。
だが魔女の力を得たMX-A1の力にさすがのジバンも次第に押されてしまった。

ジバン「喰らえジバンエンド!」

ガシッ!

ジバンの必殺技ジバンエンドも魔女MX-A1には通用しなかった。

460: 2013/07/14(日) 16:03:55.11 ID:678x3BMB0
かおる「MX-A1は過去に開発された警視庁の特殊装備のデータを分析して
最高スペックで設計されているわ、旧式のジバンじゃ太刀打ちできるわけが…」

正木「戦いの差は何もスペックで決まるものでは無い、キミとて先ほどの模擬戦で
この子たちがMX-A1に勝つところを見てたはずだろう!」

かおる「けどジバンは必殺技を破られているし…」

正木「それは彼が真の力を発揮できないからだろう…
ほむら!ジバンに例の物を渡してあげるんだ!」

ほむら「例の物?もしかして…わかったわ!」

ほむらは本部長から渡された特殊装備の中にジバン用の武器もあった事を思い出した。
それは…

ほむら「ジバン!これを使いなさい!」(バッ

462: 2013/07/14(日) 16:04:21.34 ID:678x3BMB0
ジバン「これはまさか!?」

ほむらがジバンに渡した物…それは…

ニードリッカー、パワーブレーカー、ダイダロス、
そしてジバン最強の必殺武器オートデリンガーが渡されたのだ。

ジバン「これは…ドクター・ギバとの戦いで全て失ったと思っていたのに…」

正木「それを我々が回収し修理しておいたのだ、さぁ装着するんだ!」

ジバン「パーフェクトジバン装備完了!行くぞ!!」

464: 2013/07/14(日) 16:04:45.94 ID:678x3BMB0
魔女MX-A1「グガァァァァ!」

杏子「おいえOちゃん!いい加減気付けよ!?
アンタだって本当はこんな事したくないんだろ!!」

キリカ「無駄だ佐倉、こいつはもう何を言ってもわからないんだ…」

杏子「黙ってろキリカ!おいえOちゃんよぉ、あんたは正義の味方になりたかったんだろ?
それなのに…悪党どもの所為でこんな操り人形にされちまって…
頼むよ!アンタだって正義の味方なんだ!目ぇ覚めてくれよ!?」

魔女MX-A1「グゥゥ…」

466: 2013/07/14(日) 16:05:21.79 ID:678x3BMB0
涙を流しながらMX-A1に語りかける杏子、そんな杏子をほむらは一人思うところがあった。

ほむら「杏子…」

ほむらは思い出していた、かつて幾つもの時間軸で魔女化したさやかを健気にも
呼び続けていた杏子の姿が重なってしまったのだから…

ほむら「やはり因果は繰り返すというの?」

織莉子「いいえ、人が信じれば必ず奇跡は起きるモノよ。」

織莉子が言った時だった、MX-A1が突然機能を停止したのだ、そしてMX-A1はその場にいた全員に語りかけてきた。

469: 2013/07/14(日) 16:05:44.91 ID:678x3BMB0
MX-A1「イマノウチダ、ワタシヲタオシテ…アナタタチヲキズツケタクナイ。」

マミ「やっぱりあなたにはまだ心が残っていたのね!?」

先ほどマミはMX-A1の攻撃を受けた際一瞬躊躇した行動を見せたのでもしやと思っていたのだ。

杏子「ふざけんな!アンタまだ何もしてないだろ、それなのに…なんだってこんな…」

MX-A1「イソイデ…モウモタナ…」

MX-A1に取りついている魔女が再び動き出そうとしていた。

475: 2013/07/14(日) 16:08:44.51 ID:678x3BMB0
荒らしが消えるまで中断します

483: 2013/07/14(日) 18:06:35.66 ID:678x3BMB0
ジバン「わかった、キミを倒す!」

杏子「待ってくれ!あいつはまだ…」

ジバン「悪いがもう余裕がない、MX-A1に取りついた魔女が彼の意志とは関係なく
動き出そうとしているんだ。」

杏子「なら…私が…私があいつに…えOちゃんにとどめを刺す!
これは私のけじめなんだ…だから私がやらなきゃいけねえ!」

484: 2013/07/14(日) 18:07:08.75 ID:678x3BMB0
ジバン「わかった、キミの意志を尊重しよう。」

ほむら「それなら私も協力するわ。」

杏子「ほむら…アンタはまどか以外無関心だと思っていたんだがなどういう風の吹き回しだ?」

ほむら「特に理由は無いけど強いて言うなら罪滅ぼしかしら…」

杏子「はぁ?」

織莉子「ほむらさん…」

織莉子は察していた、これまでの時間軸でほむらは魔女化したさやかを救出しようとした杏子を何度も見頃しにしていた。
これはそんなほむらが唯一してあげる罪滅ぼしなのだと…

485: 2013/07/14(日) 18:07:37.31 ID:678x3BMB0
ほむら「さぁ行くわよ二人とも!絶対に私から離れないで!!」

魔女MXA-1「ガァァァァァァ!!」

ほむらの合図と同時に魔女MX-A1は再起動してしまった、だがもう遅かった。

ほむら「時間停止!!」

この瞬間ほむら、そして一緒にいるジバン、杏子以外の全ての時間が止まった。

486: 2013/07/14(日) 18:08:11.10 ID:678x3BMB0
杏子「話には聞いていたがこれが時間停止か…すげぇな!」

ほむら「驚いている暇は無いわ、さっさとやるわよ!」

ジバン「わかった、マクシミリアンガン!ラストシューティング!!
受け取れ杏子ちゃん!!」

杏子「おう!行くぜロッソ・ファンタズマ!」

ズガガガガガガッ!!

ジバンの放ったラストシューティングのエネルギーを杏子は槍で受け止め
そしてロッソ・ファンタズマで分身しそのエネルギーを分断させ魔女MX-A1に喰らわせた。


487: 2013/07/14(日) 18:08:40.65 ID:678x3BMB0
ほむら「そして時は動き出す。」

魔女MX-A1「ギャァァァァ!?」

時が動き出したと同時に魔女MX-A1はいつの間にか受けたダメージにもがき苦しんでいた
そしてそんなMX-A1に間髪与える暇は無かった。

ジバン「オートデリンガーファイナルキャノン!!」

ドオオオオオオオン!

魔女MX-A1「ウギャァァァァァァァァ!?」

ジバンのオートデリンガーが命中し魔女MX-A1は消滅した。

488: 2013/07/14(日) 18:09:09.16 ID:678x3BMB0
魔女MX-A1に取りついていた魔女は消滅し、その場にはMX-A1の残骸が残った。

杏子「ごめんな、えOちゃん…こんな方法でしかアンタを助けてあげられなくて…」

マミ「佐倉さん…彼もきっと感謝してるはずよ、誰も傷つける事はなかったんだから。」

杏子を慰めるマミ、そんな二人にジバンが声を掛けた。

ジバン「大丈夫だ、彼はまだ生きている。」

杏子「何言って…だってこいつはさっき!?」

MX-A1「ガ…ガガ…キョウコ…マミ…ナゼナイテイルノデスカ?」

マミ「生きてる!けどどうして…さっき佐倉さんと直人さんが倒したはずじゃ?」

ジバン「彼のメモリー回路を外しておいたんだ、それで身体はボロボロだがなんとか
修理できるはずだ。」

489: 2013/07/14(日) 18:10:08.63 ID:678x3BMB0
杏子「アハッ!よかったなえOちゃん♪」

MX-A1「キョウコ…マタナイテル…ナニガソンナニカナシインデスカ?」

杏子「馬鹿!違えよ!これはだな…グスッ」

マミ「これは嬉し涙よ、人間は嬉しい時も涙を流せるのよ…」

MX-A1「ウレシナミダ?ワカラナイ…」

キリカ「まったくみんな涙脆いね、こんなんじゃワルプルギスの夜倒せないんじゃないのかい?」

ほむら「珍しく同感だわキリカ…」

織莉子「まったくあなたたちは…せっかくの場面で水を刺すのはおよしなさい。」

490: 2013/07/14(日) 18:11:07.13 ID:678x3BMB0
正木「ジバン、キミにまた警視庁に戻ってきてほしいのだが…」

ジバン「ですが私にはまだやるべき事が…」

正木「わかっている、インキュベーター、そしてワルプルギスの夜、
これらを倒すためにも我々の力だけでは駄目だ…
全ての力を結集しなければならん!協力してくれるな?」

ジバン「了解、機動刑事ジバン!只今をもって警視庁に復帰します!」

こうしてウインスペクターは特訓を終えた魔法少女、そして新たに仲間になった
機動刑事ジバンを迎えワルプルギスの夜を迎え撃つには万全の態勢を整えた。

続く

492: 2013/07/14(日) 19:03:58.39 ID:678x3BMB0
後日談

かおる「正木本部長、博士に代って今回の事は申し訳ありませんでした。
私は責任を取って警視庁を辞めます。」

正木「よしたまえ、何もキミが悪いわけじゃない。
帯刀と時実の二人の行方は既に緊急手配させてある、いずれ見つかるはずだ。」

かおる「私は警察を辞めてこのMX-A1を改良…いえ彼に新しい命を宿したいと思っているんです!」

493: 2013/07/14(日) 19:05:24.57 ID:678x3BMB0
正木「わかった、そこまで言うなら…それとMX-A1は私の方でキミの手元に来るよう手配しておく。」

かおる「ありがとうございます、それとあの子たちにもお礼を言っておいてください…
彼女たちがいなければMX-A1はきっともうこの世にいなかったでしょうから。」

この後三枝かおるはMX-A1を改良し彼はまったく新しい存在として生まれ変わった。
数年後、警察ですら対抗できない幾多の犯罪組織が出現し、その中には今回逃亡し
地下に隠れた帯刀隆三郎の姿もあった。
そしてそんな連中に立ち向かう謎のロボットが現れる事になるがそれはまた別の物語であった。

494: 2013/07/14(日) 19:09:29.73 ID:gQPNRmADO
ジャンパーソンまで出すとはな……

495: 2013/07/14(日) 20:07:22.17 ID:9huWvowz0
あ、帯刀って仮面ライダーZXこと菅田さんが演じられてたのね。そらV3もビックリするわな。
ここに来てジャンパーソンがゲスト参戦するわ、ジバンもここから正式参戦するわ・・・・・・。
ここまで来たら最後まで付き合う。期待してる。

496: 2013/07/14(日) 20:38:26.03 ID:6fG93Zv9o
乙です

497: 2013/07/14(日) 21:03:20.43 ID:678x3BMB0
ちょっと補足
ジバンは最終話でマクシミリアン以外の装備をドクターギバに壊されていたので
今回の話でようやく本領発揮できます。
MX-A1はまぁわかる人はわかりますがあのジャンパー着てる紫の人のプロトタイプです。
そして今回登場したかおるや帯刀は今確か東映youtubeで配信されてるのでそちらを観た方が早いです。
ちなみに時実博士…彼もTV版でMX-A1の開発責任者であり後にビルゴルディの開発者でもあります。

>>495
そうです帯刀を演じた菅田さんはZXで出てましたがイマイチわかりづらいネタだったようですねハイ。





ほむら「誰か助けて…」竜馬「着化!」【後編】

引用元: ほむら「誰か助けて…」竜馬「着化!」