1: ◆sIpUwZaNZQ 2013/09/25(水) 22:57:55.89 ID:tJ+ZL4Pq0
2: 2013/09/25(水) 23:00:16.10 ID:tJ+ZL4Pq0
――悪魔討伐隊基地発見後――
Kの酒場にて
フリン 「ガントレットにまた悪魔が?」
依頼人 「そうなんだ。以前君たちが上手くやってくれたと聞いてね」
ワルター「またあんな武人みたいな頑固者と戦うのかよ」
ヨナタン「まぁそういわないことだワルター。僕らは頼られているんだよ」
イザボー「でも、サムライにも私たち以上に腕の立つ者がいるはず……」
依頼人 「それがだね……」
フリン 「何か、言いづらいわけでも?」
依頼人 「まぁとにかく宝物庫で実物を見て欲しい。その上で受けるかどうか決めても構わない」
3: 2013/09/25(水) 23:05:11.83 ID:tJ+ZL4Pq0
宝物庫
番人 「ああ、君たちが依頼を受けてくれるのか」
ヨナタン「はい。我々にできることでしたら」
ワルター「おいヨナタン。まだ受けると決めたわけじゃない」
フリン 「とりあえず話しや事情だけは聞こう」
ワルター「わーったよ」
イザボー「それで、どのガントレットですか?」
??? 『早く~。誰でもいいからアタシをここから出しなさいよ!』
みんな 「!?!?!?」
番人 「あれだよ。あのガントレットだ」ハァ
5: 2013/09/25(水) 23:16:21.85 ID:tJ+ZL4Pq0
??? 『何よ。アンタたちも、アタシを消そうって言うの?』
イザボー「あ、貴女は……バロウズちゃんじゃない……わよね?」
??? 『バロウズ? 只のアプリのAIでしょ。あんなのと一緒にしないで』
ワルター「じゃぁなんだよアンタは」
ネミッサ『アタシはネミッサ。女悪魔のネミッサよ』
ヨナタン「悪魔召喚プログラムとも違うようだな。どうしてそこにいるんだい?」
ネミッサ『知らないわよ。こっちが聞きたいくらいだわ』
ワルター「どうでもいいから、とにかくそこから出て行ってくれないか?」
ネミッサ『アタシだって出たいわよ。けどなんだかここから出られなくなってるの!』
ヨナタン「……召喚してみてはどうだろうか」
番人 「それは試したが、召喚プログラムとは別のところに格納されてるらしくてね」
イザボー「召喚はできないということですか」
バロウズ『ちょっと待ってみんな、とりあえずサーチしてみるわね』
サーチモード、実行 ピピピッ
バロウズ『とりあえず他のガントレットには移動できるみたいね』
ネミッサ『それじゃ意味ないじゃない! アタシは外に出たいの!』
6: 2013/09/25(水) 23:28:14.32 ID:tJ+ZL4Pq0
番人 「とにかく何とかしてもらいたいんだ。ガントレットは貴重だからな」
ヨナタン「確かにそうですね。このまま使うことは出来ないんですか」
番人 「こいつの容量が大きいらしくて、悪魔のストックを圧迫するんだ」
ネミッサ『アタシを太ってるように言わないでくれる? 痺れさすわよ』
イザボー「それに訛りも激しいし、バロウズちゃんのほうがよっぽど良いわ」
ネミッサ『ウルサイわね、へんな髪型してるクセに!」
イザボー「なっ、なんですって!?」
アナタコソナマリガヒドスキテヨ! アタシハフツーノシャベリカタシテルダケ! ギャーギャー
バロウズ『あの、マスター? ちょっといいかしら」
フリン 「なんだい? いい案でも?」
バロウズ『この悪魔が出られないなら別のに転送しちゃったらどうかしら』
ワルター「んなこといったって、他のガントレットに移しても意味ないだろ」
ヨナタン「……悪魔討伐隊の基地にも、ガントレットはなかったはずだ」
フリン 「バロウズ、悪魔討伐隊基地の大きなコンピュータには接続できたよな?」
バロウズ『さすが私のマスター冴えてるわ。そこに接続して放り出しちゃいましょ』
イ&ネ 『「ん?」』
7: 2013/09/25(水) 23:45:57.90 ID:tJ+ZL4Pq0
ネミッサ『地下に東京?』
ワルター「そうさ。そこにでっかいガントレットの親玉みたいなのがあるから……」
ヨタナン「そこで君を解放しようとおもうんだ。もちろん可能かどうかはわからないけどね」
イザボー「私は賛成だわ。この五月蝿いのをいち早く放り出しましょう」
ネミッサ『ウルサイのはアンタのほうでしょ!』
フリン 「話が続かないから矛を収めてくれ」
ワルター「とりあえずネミッサとか言ったな。お前を連れて行く」
ネミッサ『……まぁいいわ。ネットワークに出られるなら』
バロウズ『【ネミッサを放り出しましょう】をクエストに登録したわ』
ネミッサ『アンタゼッタイ感情あるでしょ!』
ワルター「女に偏見があるわけじゃないが……この騒がしさはラグジュアリーズもおんなじか」ハァ
ヨナタン「奇遇だな。僕も同じことを思っていたよ……」ハァ
8: 2013/09/25(水) 23:52:02.84 ID:tJ+ZL4Pq0
状況説明中……
ネミッサ『悪魔討伐隊? 要はサマナー見たいなもんかしらね』
フリン 「サマナー?」
ネミッサ『悪魔召喚プログラムで悪魔を呼び出したり戦わせたりする連中よ』
イザボー「概ねサムライと大きく違わないようね」
ネミッサ『まぁいいわ。そこからネットワークに出られるならいいわよ』
ワルター「なんか態度デカイよな」
ヨナタン「まぁまぁ。彼女だって困ってるのには違わないんだし」
ネミッサ『悪いとは思ってるのよ? けどアタシだってヒガイシャなんだし』
番人 「まて、それを持っていくのか。中身だけ移せないだろうか」
ワルター「けどさっき容量が大きいって……悪魔が召喚できなくなるだろ」
ヨナタン「僕らが責任を持って管理いたします。預からせてください」
イザボー「それに、他に移しようがありませんし……」
9: 2013/09/26(木) 00:01:41.72 ID:ez9Qj45q0
ネミッサ『何ここ? えらい町並みが古臭いというかなんというか』
イザボー「お気に召さなくて何よりだわ。ここは私たちの故郷なのよ」
ネミッサ『ふぅん。アタシの故郷もいい加減古臭いけど、天海市とかよりずっと……ねぇ』
フリン 「アマミシ?」
ワルター「ケガレビトの別の里の名前か?」
ネミッサ『天海市は天海市よ。やっぱりなんかアタシが知ってる世界と違う……』
ヨナタン「そうか。では、ネミッサが知っている世界のことを教えてもらえるかい?
ネミッサ『……まぁいいけど。アタシはね……ん? あれ』
フリン 「どうかした?」
ネミッサ『そーいや、アタシ消滅してるはずなんだけど、何でここにいるのかしら?』
……ネミッサ事情説明中……
ヨナタン「詳しいことはわからないけれど、ネミッサはそこで氏んだはずなんだね」
ネミッサ『それだけ理解してくれれば良いわ。そのはず、なんだけどね』
ワルター「基地に行って調べたらどうだ? なんかわかるかもしれないぜ」
バロウズ『私のデータベースにも該当の情報はないわ、ごめんなさい』
ネミッサ『まぁいいわ。とっとと行きましょう』
10: 2013/09/26(木) 00:09:54.20 ID:ez9Qj45q0
ターミナル移動中
ワルター「しっかしなぁ、いったいどこから紛れ込んだんだ?」
ネミッサ『何よ、アンタらがアタシをここに閉じ込めたんでしょ』
ヨナタン「ワルター、待ちたまえ。僕が事情を聞いているから」
フリン 「わかったのか?」
イザボー「私も聞いているわ。回収した遺物に保存されていたらしいの」
ヨナタン「遺物の中に保存されているデータに【PROGRAM_NEMISSA】なるファイルがあったんだ」
イザボー「でもその遺物の破損が酷かったらしくて、データだけガントレットに写したらしいの」
ワルター「んで、その持ち主が倒れちまった……ってことか」
ネミッサ『アタシが入ってたイブツってやつはどこ?』
ヨナタン「さぁ……そこまでは。どうして気になるんだい?」
ネミッサ『アタシをそこに閉じ込めた手がかりになるじゃない! あーもー気が利かないわね!』
ワルター「さっきから聞いてるけど、こいつ態度でかいよな。お前もそう思うだろ?」
フリン 「ああ、そうだな」ハァ
11: 2013/09/26(木) 00:11:31.64 ID:ez9Qj45q0
ターミナル移動中
ワルター「しっかしなぁ、いったいどこから紛れ込んだんだ?」
ネミッサ『何よ、アンタらがアタシをここに閉じ込めたんでしょ』
ヨナタン「ワルター、待ちたまえ。僕が事情を聞いているから」
フリン 「わかったのか?」
イザボー「私も聞いているわ。回収した遺物に保存されていたらしいの」
ヨナタン「遺物の中に保存されているデータに【PROGRAM_NEMISSA】なるファイルがあったんだ」
イザボー「でもその遺物の破損が酷かったらしくて、データだけガントレットに写したらしいの」
ワルター「んで、その持ち主が倒れちまった……ってことか」
ネミッサ『アタシが入ってたイブツってやつはどこ?』
ヨナタン「さぁ……そこまでは。どうして気になるんだい?」
ネミッサ『アタシをそこに閉じ込めた手がかりになるじゃない! あーもー気が利かないわね!』
ワルター「さっきから聞いてるけど、こいつ態度でかいよな。お前もそう思うだろ?」
フリン 「ああ、そうだな」ハァ
ワルター「しっかしなぁ、いったいどこから紛れ込んだんだ?」
ネミッサ『何よ、アンタらがアタシをここに閉じ込めたんでしょ』
ヨナタン「ワルター、待ちたまえ。僕が事情を聞いているから」
フリン 「わかったのか?」
イザボー「私も聞いているわ。回収した遺物に保存されていたらしいの」
ヨナタン「遺物の中に保存されているデータに【PROGRAM_NEMISSA】なるファイルがあったんだ」
イザボー「でもその遺物の破損が酷かったらしくて、データだけガントレットに写したらしいの」
ワルター「んで、その持ち主が倒れちまった……ってことか」
ネミッサ『アタシが入ってたイブツってやつはどこ?』
ヨナタン「さぁ……そこまでは。どうして気になるんだい?」
ネミッサ『アタシをそこに閉じ込めた手がかりになるじゃない! あーもー気が利かないわね!』
ワルター「さっきから聞いてるけど、こいつ態度でかいよな。お前もそう思うだろ?」
フリン 「ああ、そうだな」ハァ
12: 2013/09/26(木) 00:14:04.56 ID:ez9Qj45q0
転送・霞ヶ関ターミナル到着
ワルター「っと、相変わらずこれはなんか気持ち悪いな」ウプッ
ネミッサ『ふーん、アタシがやる実体化ダイブみたいなことできるのね』
ヨナタン「君もできるのかい?」
ネミッサ『体があるときにはね。ネットワーク上で悪魔と戦ったこともあるわ』フンス
バロウズ『さ、小煩いのはほっといて、とっとと転送しちゃいましょ』
ネミッサ『イチイチ気に障るこというわねアンタ。けどちょっとまって』
フリン 「何かあるのかい?」
ネミッサ『今の……東京? がどうなってるか見たいのよ』
イザボー「ネミッサは前の東京を知っているの?」
ネミッサ『ううん、知らない。けど……』
ヨナタン「けど?」
ネミッサ『アタシの相棒が守ろうとしたものがどうなってるか、知りたいの』
13: 2013/09/26(木) 00:14:41.31 ID:ez9Qj45q0
霞ヶ関
ネミッサ『フリン、ありがとう、コレで見られるわ』
ワルター「どうだいお嬢さん、ご感想は」
ネミッサ『……サイアクね……。アンタらが説明してくれた通り……』ハァ
フリン 「……」
ネミッサ『ううん。もっと、想像よりずっと酷い……』
ヨナタン「分厚い岩盤のせいで、日光が差さないからね」
ネミッサ『それだけじゃないわ。この荒れよう……、相棒が守りたかったのは……こんなんじゃないはずよ』
イザボー「……【相棒】。サマナーのね」
ネミッサ『ええそうよ。アイツはアタシと一緒に生きてくれたの。だから……』
ネミッサ『アイツが守りたかったものがどうなったか知りたかったの』
ヨナタン「残念……だったね」
ネミッサ『残念なんてもんじゃないわ。シツボーよシツボー! もう良いわ……』
14: 2013/09/26(木) 00:16:38.36 ID:ez9Qj45q0
悪魔討伐隊基地、ブリーフィングルーム
バロウズ『さぁ、とっとと厄介者を放り出しちゃいましょ』
ネミッサ『アンタ感情ないってゼッタイウソでしょ! ムカつくんだけど』
イザボー「私としてもクエストを終わらせて欲しいから早くして欲しいわ」
ヨナタン「三人とも、わざわざ波風立てなくてもいいだろう。ネミッサ、つなぐよ」
ネミッサ『OK、メンドーかけるわね。お願いするわ』
ワルター(一番ネミッサが大人みてえだな)
ネミッサ『あ、多分コードがつながれば平気よ。それじゃありがとね』ブツン
フリン 「あ、あれ? 素早いな」
ヨナタン「別れをいう暇もなかったね」
ネミッサ『そうでもないわよ」
みんな 「「「「うわっ!」」」」
ネミッサ『へっへー、どんなもんよ』
フリン 「画面いっぱいにネミッサの顔が……」
バロウズ『一瞬でシステムを掌握しているみたい。何重にもプロテクトかかってるのに』
ネミッサ『アタシを舐めちゃいけないわ』
ネミッサ『セキュリティがあろうがなかろうが、つながってりゃどこでもいけるもの』
フリン 「……それは、壁の外にも?」
15: 2013/09/26(木) 00:17:27.41 ID:ez9Qj45q0
ネミッサ『壁の外?』
ヨナタン「そうか、君は見ていないだろうけれど、岩盤を支えるように壁があるんだ」
イザボー「恐らく東京をぐるっと囲うように立っているはず」
ネミッサ『どうかしらね? 回線がそこにあってつながってればいけるけれど……』
バロウズ『多分無理だと思うわ』
ワルター「随分はっきり言うんだな」
バロウズ『そういう方法で、悪魔が移動したという記録がないの』
ネミッサ『それは試してみるわ。アタシみたいな悪魔がネットに入ったこともないだろうし』
イザボー「そうしたらここでお別れかしら? せいせいするわね」
ネミッサ『そうね。喧嘩できる友達とお別れするのは寂しいわね』
バロウズ『とりあえずクエスト達成、お疲れ様』
16: 2013/09/26(木) 00:19:45.10 ID:ez9Qj45q0
フリン 「どうだい。何かわかったかい?」
ネミッサ『んー。何にも。アタシを閉じ込めた奴とか、そもそもアタシが氏んだのになんで
ここにいるのか』
ヨナタン「わからずじまいか」
ネミッサ『【壁の外】に行けたらもっと調べられるから、それ試してみるわ』
ワルター「逞しいもんだな」
ネミッサ『それって褒められてる?』
フリン 「たぶんね」
イザボー「それじゃ行きましょう。ウーゴ殿にまた何か言われる前に」
ネミッサ『アンタはとっととどっか行きなさいよ!』
イザボー「言われなくたってそうさせてもらうわ」フン!
ネミッサ『フン! ってアンタ……』マジマジ
フリン 「な、なんだい?」
ネミッサ『アンタまた? 懲りないわねー。ねぇ、アタシのこと覚えてるでしょ?』
イザボー「え? 貴方知り合い?」
ネミッサ『違うわ。アンタじゃないのわよ。けどアンタ……好きねぇホント』キャハハ
ヨナタン「フリン。君は彼女を以前から知っているのか?」
フリン 「……いいや。全く」
ネミッサ『アンタは知らなくて良いけどね。それじゃバイバイ?』
17: 2013/09/26(木) 00:21:20.83 ID:ez9Qj45q0
ネミッサ『どうやらアタシは……元のネミッサそのものじゃないみたいね』
ネミッサ『事件から数年後に生まれた【ネミッサ】の残骸と……』
ネミッサ『【レティキュリアン】にコピーされたGUMPのデータから作られた……』
ネミッサ『【擬似体】みたいなもんのようね』
ネミッサ『でもアイツ、また【ビジョン・クエスト】やってるってことは……』
ネミッサ『まだアイツ、頑張ってるんだよね。戦ってるんだよね』
ネミッサ『紛い物のアタシだけど、会いたいな……。会えるかな……』
ネミッサ『ヒトミちゃんにまた憑依したら……』
――久しぶり、なんて、言ってくれるかしら――
18: 2013/09/26(木) 00:22:22.41 ID:ez9Qj45q0
勢いで書いた。短くてスンマセン
あとで興が乗ればNルートクリア後とか……書きたいです
それではおやすみなさい
あとで興が乗ればNルートクリア後とか……書きたいです
それではおやすみなさい
19: 2013/09/26(木) 01:04:13.04 ID:iQNDiAlsP
乙
メガテンの主人公が喋ってると違和感あるな
メガテンの主人公が喋ってると違和感あるな
20: 2013/09/26(木) 01:45:56.57 ID:GJRS9UHDO
こまけぇ事は>そっとしておこう
21: 2013/09/26(木) 02:12:58.41 ID:3SbBzXvpo
文句は>言ってやれアツロウ
22: 2013/09/26(木) 09:13:42.15 ID:RRVateIH0
乙
下手をするとライドウ辺りも介入してきそうな雰囲気だな
下手をするとライドウ辺りも介入してきそうな雰囲気だな
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