1: 2012/10/03(水) 23:44:13.54 ID:aRyGmPlQ0
○魔法少女まどかマギカのSSです
○この物語は、完全なフィクションです
○実際に登場する人物とは関係がありませんのでご了承ください
○また、魔女の設定がかなり違う所も出てきます。

これらが苦手な方は、ご注意ください

それでもいい方は、短いですがどうかお付き合いください


5: 2012/10/03(水) 23:50:29.77 ID:aRyGmPlQ0
~見滝原市 ホテル~

マネージャー「…はい、じゃあ今日の公演は中止で…はい、分かりました。で、万が一の場合は
避難と…了解です。それでは」Pi!

幸子「どう、確認は取れた?」

マネージャー「はい、やはり今日のコンサートは中止という事で…」

幸子「あら、残念ねぇ。まあこの天候じゃ仕方ないわね」

マネージャー「本当にすいません幸子さん!!自分がもう少し上手く予定を立てていれば…!」

幸子「そんな自分を責めることないわよ。こればっかりはお天道様のきまぐれなんだしね」

マネージャー「けど、せっかくの幸子さんの全国公演が…」

幸子「いいじゃないの。まだ明日にも公演はある事だしその時成功させればいいのよ」

マネージャー「…そういってもらえるとありがたいです」


2: 2012/10/03(水) 23:46:54.24 ID:SFOH6fvlo
スレタイでわろた

6: 2012/10/03(水) 23:57:27.47 ID:aRyGmPlQ0
幸子「そうそう!何事も前向きに考えていかないとね!!」

マネージャー「しかし、明日の公演なんですが…これ以上ひどくなるようなら公演自体中止にして、幸子さんも
避難をしていただきたいんですが」

幸子「あら、この天気、明日には回復するんじゃないの?」

マネージャー「…何でも、今回は今までに例のないものらしくて、気象庁の方でもどれぐらいの被害が出るのか
分からない状況らしいです」

幸子「そう、そこまでひどいの」

マネージャー「…クソっ!!なんで幸子さんにとってこんな重要な時になんでこんな事が!!!」ダン!

幸子「ちょ、ちょっと物に当たったって何も解決しないからそんなことしちゃダメよ」

マネージャー「…!すいません、ついイライラしてしまって…」


8: 2012/10/04(木) 00:02:10.24 ID:xVWMBYTp0
幸子「けどありがとう、そこまで私の事を気にしてくれて」

マネージャー「なにを言っているんですか。幸子さんは今や紅白に欠かせない存在なんです!
いわば日本の宝なんですよ!」

幸子「あらあら、また口が上手いんだから」

マネージャー「いえ、事実ですよ。そんな幸子さんの全国公演を成功させるのがマネージャー
である自分の勤めです、それなのに…」

幸子「そうね、なんとかしたいわね…!!」キュピーン!

マネージャー「…?幸子さん?」

幸子「あ、いえいえ、早く天気が回復しないかなーって思ってね」

マネージャー「ええ、私も今はそれを祈るだけですよ」

幸子『この感じ…まさか!?』

9: 2012/10/04(木) 00:08:00.04 ID:xVWMBYTp0
幸子「…で、今日はこのままホテルに待機でいいのかしら」

マネージャー「そうですね、むやみに外に出ると危険ですし…幸子さんも部屋にいてもらえませんか?」

幸子「分かったわ」

マネージャー「それで、万が一ここまで避難勧告が来た場合は私が呼びにきますので後は
私の指示に従ってください」

幸子「ええ、頼りにしてるわよ!」

マネージャー「そんな…精進させていただきます」

幸子「ふふっ…じゃあ私は部屋に戻るわね」

マネージャー「はい、じゃあ今日は明日の公演に備えて休んでいてください」


12: 2012/10/04(木) 00:13:55.89 ID:xVWMBYTp0
幸子「っと、部屋に行く前にちょっと下の売店に行って買い物してくるわ」

マネージャー「そんな、幸子さんが行かれなくても私が買ってきますよ!!」

幸子「いいの、どうせ部屋にいるだけだと動けなくて退屈しそうだし、今のうちに少しでも身体を動かしておきたいのよ」

マネージャー「しかし…」

幸子「それに、マネージャーちゃんも今回の事で結構疲れたんでしょう。だから今のうちに休んでおきなさいな」

マネージャー「……」

幸子「それに、いざ避難する時になってマネージャーちゃんが動けなかったらどうしようも
ないからさ、そうでしょ?」

マネージャー「…分かりました。けど、くれぐれも外には出ないでくださいね!」

幸子「大丈夫よ、そんなに心配しなくても」

マネージャー「それでは…失礼します」スタスタ

幸子「ええ、それじゃあまた明日ね」スタスタ

幸子「……」

幸子「……さてと」


13: 2012/10/04(木) 00:17:30.00 ID:xVWMBYTp0
~一階 フロント~

幸子『やっぱりそうだわ、この感じ…間違いない』

幸子『はぁ、まさかこんな所で出くわすとはね、それにしても…強大な力ね』

幸子「さて、それじゃあ外に出ますか…」スタスタ

支配人「ちょ、ちょっとお客様!今外に出るのは危険ですよ」

幸子「あー、ごめんね、けどちょっと車の方に忘れ物をしちゃってね」

支配人「忘れ物って…って幸子さまじゃないですか!!でしたら私が取りに行きますよ」

幸子「ありがとう。けど車の中の分かりづらい所に置いてきちゃったから私が行くしかないのよ」

支配人「それでも、いくらなんでも危険すぎます!」

幸子「大丈夫よ!もし危なくなったらどこかに避難するから」

支配人「いえ、もし幸子さんの身に何かあったら…!」

幸子「大丈夫よ、それじゃあチャチャッと行ってくるわね」ウィーン

支配人「さ、幸子さーん!!」


15: 2012/10/04(木) 00:21:14.99 ID:xVWMBYTp0
~ 同時刻 ~

使い魔「キャハハハ!!」

さやか「こんのぉ~!くたばれェ!!」ザシュ!

使い魔「キャハ!」バタッ

さやか「ふぅ…」

杏子「おいおい、息ついてるヒマなんかあんのか?ッとそりゃ!!」グサッ!

使い魔「キャ!」ガクッ

さやか「分かってるって、けど、それにしたって…」

杏子「多すぎだよな…数が」

使い魔s「キャハハハ!!」

さやか「まあ、私たちがこっちを相手してるうちに…」

杏子「ああ、後はマミ達が上手くやってくれるさ」


16: 2012/10/04(木) 00:26:40.47 ID:xVWMBYTp0
ワルプルギスの夜「キャハハハ!!」バシュ

マミ「そう簡単に…落ちないわよ!!」ヒョイ!

ほむら「マミ、大丈夫?」

マミ「大丈夫よ、だから暁美さんは自分の事に集中しなさい」

ほむら「…ええ、これで終わったわ」

マミ「それじゃあ…ちょっと派手に行くわよ」

マミ「ワルプルギスの夜…ここまで巨大な魔女だとは思っていなかったけど、これで終わりよ!」

マミ「 テ ィ ロ   フ ィ ナ ー レ ! ! ! ! !」ドゴォォォォォ!!!

ワルプルギスの夜「キャハ!?」フラッ

17: 2012/10/04(木) 00:31:49.30 ID:xVWMBYTp0
ほむら「みんながいるこの奇跡…決して無駄にはしないわ」

ほむら「必ず、あなたを倒して見せる!!!」カシャ

ギュイーーーーン!!

ほむら「落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ落ちろ!!」オラオラオラオラオラオラオラァ!

ほむら「落ちろ、落ちろ、落ちて…滅びろ!!」ムダムダムダムダムダムダムダァ!!

ほむら「これで…最後よ!!」タンクローリーヨ!!!

ギュイーーーーン!!

ズガガガガガガガ!ドゴーン!!!

ワルプルギスの夜「!?!?!???!?!???!??」ドシーン!

ほむら「落下地点は予想通り…。それじゃあ…これでラストよ」カチッ

ドガガガガガガガガガガ!!!

ワルプルギスの夜「!?!?!?!…」ドゴーーーーーン!!




18: 2012/10/04(木) 00:37:08.29 ID:xVWMBYTp0

まどか「す、すごい…」

QB「はぁ、ワルプルギスの夜に立ち向かう魔法少女は何人かは見た事はあるけど、ここまで見事な物はないね」

まどか「まるで、他人事みたいに言うんだね。QB」

QB「事実だからさ。接近戦でワルプルギスの夜使い魔を相手にして、火力の高いマミと
ほむらでワルプルギスを集中攻撃。いい戦略だとは思うよ」

まどか「けどこれで…終わったんだよね」

QB「…期待を裏切るようで悪いんだけど、まどか」

QB「舞台装置の魔女の実力は、あんなものじゃ終わらないよ?」

まどか「…えっ?」

19: 2012/10/04(木) 00:40:02.83 ID:xVWMBYTp0
シュゥゥゥゥゥ……

杏子「全く、ほむらのやつ…どんだけ派手にやってんだよ」

さやか「けど、これで終わったんだよね?」

杏子「だろうな、流石の魔女もあんだけの集中砲火を浴びた後に、あんな爆発を喰らえば…」

使い魔「キャハ!!」ヒュン!

さやか「…!!杏子、危ない!」

杏子「な、んだと…」グサッ!

使い魔「キャハ!?」ザシュ!

杏子「……?あれ、何で」

さやか「だ、大丈夫。杏子…」フラッ

杏子「大丈夫って、さやか、お前…!?」

さやか「ハハハっ、つい飛び出しちゃった…けど、杏子に怪我がなくて良かった」ドクドク…

杏子「ば、馬鹿野郎!お前が怪我したら意味ねーじゃんかよ!」


20: 2012/10/04(木) 00:45:00.54 ID:xVWMBYTp0
さやか「大丈夫、ほら私は回復能力があるし。けど…」

使い魔「キャハ!!」ヒュン!

杏子「!?ってめー」グサッ

使い魔「キャハっ!?」バタッ

さやか「回復してる…暇なんてないみたいね」

杏子「…!こいつら」

使い魔s「キャハハハ!」

さやか「あー、どうしようか、さやかちゃんピンチだ…」

杏子「軽口叩いてるヒマがあったらさっさと回復しろ」

使い魔「キャハ!!」ズガガガ!!

杏子「…私もいつまでもつか分からねーからな」

21: 2012/10/04(木) 00:49:36.96 ID:xVWMBYTp0
シュゥゥゥゥゥ……

マミ「う、嘘でしょ…」ガクッ

ワルプルギスの夜「キャハハハハ!!!」

マミ「傷一つ付いていないなんて…」バタッ

ほむら「マミ、しっかりして」

マミ「だ、駄目よ…勝てるわけないわ、あんな魔女に…」ガタガタガタガタ

ほむら「!!大丈夫よ、だから今はこらえて」

マミ「え、ええ…」ズーン

ほむら『マミのソウルジェムが濁っていく…このままじゃ!』

ほむら「とりあえず美樹さやか達と合流して、また戦略を…」

ワルプルギスの夜「キャハハハ!!!」ズガガガガガガ!!!

マミ「キャッ!」ドカーン!!

ほむら「きゃぁぁぁl!!」バシューン!!


22: 2012/10/04(木) 00:51:26.33 ID:xVWMBYTp0
まどか「そ、そんな…」ガクッ

QB「ワルプルギスの夜に対して一人で挑まなかった点は評価できるけど、それでも力が足りなすぎたんだよ」

QB「あれでもワルプルギスの夜にしたら遊びみたいなものなんだよ、君たちにしてみれば悲しいかもしれないけどね」

QB「魔法少女数人が敵う代物じゃないんだ」

まどか「それじゃあ…ほむらちゃんたちの努力は無駄だったていうの!?」

QB「ワルプルギスの夜にしてみればそうだろうね」

まどか「そ、そんな…こんなのってないよ!!」

QB「けど、これが現実なんだよ。まどか」


23: 2012/10/04(木) 00:54:07.34 ID:xVWMBYTp0
使い魔「キャハハハ」

使い魔「キャハハハ!!」

使い魔「キャハハハ!!!」

杏子「笑い声がいちいちうるせーんだよ。テメーら!!」

杏子「…クソっ!」フラッ

さやか「もういいよ、杏子…私はもういいから、杏子だけでも」

杏子「ふざけんな!こんな所で終わりにしてたまるかってんだよ!」

さやか「杏子…」

杏子「絶対…絶対一人ぼっちにはさせねーからな」

さやか「…うん、あれってまさか…!?」

マミ「キャァァァ!!!」ドサッ!

ほむら「くっ!!」ドサッ!

杏子「マミ、ほむら!」


24: 2012/10/04(木) 00:56:37.30 ID:xVWMBYTp0
さやか「あんな距離から飛ばされて…大丈夫ですか?」

マミ「なんとかね…けど、アレは強すぎるわ」

ほむら「2人とももうボロボロじゃないの!」

さやか「ハハッ、面目ない…ってそっちもひどいじゃん」

ほむら「…情けないわね、本当に」

杏子「クソっ!状況は悪くなっただけか」

マミ「もう…おしまいなのね?私たち」

さやか「あー、そうかも、しれないですね…」

ほむら「…だめ、なの…やっぱり」

ほむら『今回こそは勝てる、私は本当にそう思っていた』

ほむら『誰も欠けることなく、まどかも魔法少女化する事もなく…完璧だった』

ほむら『それでも…それでもダメなんて…』

ほむら「ヤダ…絶対にやだよぉ…」グスッ

25: 2012/10/04(木) 00:58:08.98 ID:xVWMBYTp0
まどか「みんな…」

QB「さて、どうするまどか。このままいけばみんなやられるか、それか魔女化するかのどちらかだね」

QB「まあ仮に魔女化した所でワルプルギスの夜に勝てるかといえば疑問だけど、可能性がない訳じゃないよ」

まどか「…そんなの、絶対にやだ!!」

QB「だったらどうするまどか。この危機的状況を回避するには…」

まどか「…魔法少女になるしかないの?」

QB「そうだよ!まどかが魔法少女になればワルプルギスの夜でも絶対に勝てる。それは僕が保証するよ」

まどか「けど、そうしたらほむらちゃん達との約束が…」

QB「約束?それは彼女たちがいなくなってもなのかい?」

まどか「!!!」

QB「…まあそれはあくまでキミが決める事だけどね」

QB「さあまどか、改めてキミの意見を聞こうか」

まどか「…私は」

ほむら「!?まどか、駄目よ、絶対に!!」

まどか「私は、魔法少女に…」

ほむら「ダメェーーーーー!!!!!」

27: 2012/10/04(木) 01:00:57.47 ID:xVWMBYTp0









???「砂 漠 に 突 然 現 れ た オ ア シ ス !!!」ギュイーーーーン!!!









まどか「…へ?」


28: 2012/10/04(木) 01:02:56.58 ID:xVWMBYTp0
杏子「な、なんなんだ、この光は…」キラキラ…

マミ「なにかしら…けど少なくとも攻撃ではないみたいね」

さやか「あ、けど、なんか…癒されるなぁ」

ほむら「さやか!?」

さやか「あ…あれ、傷が回復している」シュゥゥゥゥ…

マミ「私のソウルジェムも…」キュイィィン…

杏子「つ、つまりこれは回復魔法か何かか?」

ほむら「そうみたいだけど…こんなことできるのは一体誰なの?」

???「よかった、間に合ったみたいね」ギラギラギラギラ!!!


31: 2012/10/04(木) 01:05:19.89 ID:xVWMBYTp0
マミ「あ、あなたは…」

さやか「そのキラキラした衣装、目が痛くなるような光線」

杏子「な、なんでこんな所にいるんだ!?」

ほむら「まさか…小林、幸子さん?」

幸子「あー良かった、若い子たちも私の事知ってるのね?」

さやか「いや、その衣装姿をを忘れるなんてできないですから」

マミ「毎年見てるものね、けどまさか本人を生で見れるなんて」

幸子「あら、そういってもらえると嬉しいわね~、それにしても…」

ワルプルギスの夜「キャハハハ!!!」

幸子「四人とはいえ、あんな魔女を相手にするなんて大変だったでしょう?」

ほむら「魔女って…幸子さんはあれが何か知ってるんですか?」

幸子「もちろん、じゃなければこんな所まで来ないわよ」

さやか「じゃあ幸子さんも魔法少女…?」

幸子「…それは、ちょっと色々とね」


32: 2012/10/04(木) 01:08:25.60 ID:xVWMBYTp0
まどか「みんな!大丈夫だった」

マミ「鹿目さん、こんな所まで来て平気なの?」

まどか「あの、急にみんながいた所から光の柱みたいなものだ伸びて、気になってここまできちゃったんです」

杏子「それなら心配いらないぞ、見ての通り私たちはピンピンしてるよ」

まどか「良かった~って、あ、あなたは…」マブシッ!

幸子「あら、あなたは魔法少女じゃないのね」

まどか「あ、あの、こ、小林幸子さんですか」

幸子「ええその通りよ!初めまして」

まどか「あ、はい、初めまして」

幸子「ふふっ、そんなにかたくならなくてもいいのよ?」

杏子『まああの格好を見て緊張するなと言われてもなぁ~』

マミ『普通に考えて無理よね』

33: 2012/10/04(木) 01:11:37.88 ID:xVWMBYTp0
QB「やれやれ、ひどいじゃないかまどか、僕を置いていくなんてさぁ」

まどか「あ、ゴメンQB。どうしても気になっちゃって」

QB「けど一体あれはなんだったんだい?魔女化した時のエネルギーとも違っていたし…!!」

幸子「あら、相変らずなのねQB」

QB「   」

さやか「えっ、幸子さんもQBの事知ってるんですか?」

幸子「ええ、それこそいい面も、悪い面もね…」

マミ「という事はやっぱり…」

QB「キ、キミががなんでな、んでこんな所にいいるるんだい???」

ほむら「インキュベーターが動揺している!!?」


34: 2012/10/04(木) 01:16:20.25 ID:xVWMBYTp0
幸子「そうね~、たまたまよ。た ま た ま」

QB「そ、そううなんかかかい。だったらすすすぐにここからひhなんしたほうががが」

さやか「壊れかかってない、QB?」

杏子「なんか楽しそうでいいじゃん」

幸子「そうね…確かにこのまま避難してもいいんだけど…」チラッ

ワルプルギスの夜「キャハハハ!!!」

幸子「こんな子たちを見捨てておけるほど私は薄情じゃないのよ」

まどか「じゃあ幸子さんも一緒に戦ってくれるんですか?」

幸子「うーん、一緒って言っても…まだあなたたちは完全に回復してないでしょう?」

さやか「…けど、だいぶ回復しましたし、これなら」

幸子「ダメよ!無理したらそこをあいつに突かれるわよ。だから完全に回復するまでここにいなさい」


37: 2012/10/04(木) 01:20:33.98 ID:xVWMBYTp0
マミ「あの…やっぱりこれって幸子さんが」

幸子「ええ。『砂漠に突然現れたオアシス』私の魔法の一つよ。回復と、鉄壁の防御があるから
そこの中にいれば安全よ」

さやか「一つって…こんなすごい魔法がまだあるんですか!?」

幸子「すごいだなんて、大げさねぇ~」

杏子「いや、お世辞抜きでもこれすごいぞ」

マミ「本当よね、こんな魔法聞いたことないわよ」

幸子「それじゃあ、ちょっと行ってくるわね」

まどか「あ、あの…幸子さん。気をつけてください」

幸子「大丈夫よ!だからそこで応援してて!!」

まどか「…はい!!」

38: 2012/10/04(木) 01:22:47.66 ID:xVWMBYTp0
幸子「さて、まずは…形態変化『平安王朝絵巻』!!」チュイン!

さやか「い、一瞬で着物姿に…」

幸子「まずはこれで様子をみましょうかね」シュン!

杏子「い、行っちゃったな」

さやか「な、なんか整理がつかないんだけど…」

マミ「というより魔法少女だった事が驚きね」

ほむら「…まあそのあたりの話は」ガチャッ!

ほむら「詳しく聞かせてもらおうかしら、インキュベーター」

QB「  」


41: 2012/10/04(木) 01:28:08.14 ID:xVWMBYTp0
QB「…いいよ、聞かせてあげるよ。だからその物騒な物をしまってもらえるかな」

マミ「じゃあまず、幸子さんは魔法少女って事でいいのかしら」

QB「…半分正解で、半分違っているよ」

さやか「って事は?」

QB「…彼女は魔法少女としてはほむら、キミと同じイレギュラーな存在なんだよ」

ほむら「なんですって!?」

杏子「って事は…」

まどか「ほむらちゃんも、幸子さんみたいになれるって事なの!?」

さやか「あー、多分それは無理だと思うよ、まどか」

マミ「流石の暁美さんでも幸子さんは超えられないとは思うわ」

ほむら「あの、無理だからね。っていうよりそのなれるっていう発想をやめてちょうだい」


43: 2012/10/04(木) 01:31:44.39 ID:xVWMBYTp0
QB「いやいや、悪いけどそういう意味じゃないんだ」

まどか「じゃあほむらちゃんは幸子さんみたいな変身はできないんだ…」

ほむら「なんでそんながっかりしてるのよ」

QB「ほむらと同じって言ったのは、どちらも矛盾してる所があるからだよ」

マミ「矛盾…?」

QB「そうさ、ほむら。君の場合でいえば僕とは契約していないのに何故か魔法場所になってる点だね」

ほむら「その質問に答えるつもりはないわ」

QB「まあいいけど、そして、彼女については…」

QB「…魔女化したにもかかわらず、ああやって自分の姿を保ってる点だね」



46: 2012/10/04(木) 01:35:09.58 ID:xVWMBYTp0
まどか「えっ」

QB「僕からしたらよくある話さ」

QB「その少女は芸能界に、歌手に憧れていた」

QB「その憧れは人一倍で、自分もいつかはそうなりたいっ…その事ばかり夢見ていたんだよ」

QB「だから僕はその願いを叶えてあげて、彼女は芸能界デビューした」

QB「彼女は魔法少女としてもとても優秀だった。そして彼女の歌声は人々を魅了した」

QB「けどそれと同時に…彼女は芸能界の暗い部分も知ってしまったんだよ」

QB「芸能界の華やかなイメージしか知らなかった彼女にとって、それはショック以外の何物でもなかった」

QB「その直後だね、魔法少女の真実を知ったのは」

QB「それは…彼女を魔女化させるのには十分だった」


48: 2012/10/04(木) 01:39:36.11 ID:xVWMBYTp0
ほむら「…昔からやっていたのね、この外道は」

QB「失礼だな、僕はただ願いを叶えてあげただけだよ」

マミ「…それで、その後どうなったの?」

QB「後はいつも通り魔女化したエネルギーを回収して終わり…だったんだよ」

QB「しかし彼女は、その魔女化したエネルギーを取り込み、自分のものにしてしまったんだ」

マミ「と、取り込んだ?」

QB「そう、ハッキリ言ってそんな事は今までなかったんだよ。けど、その結果…人の姿を
保ちながら膨大な力を持った魔女が誕生してしまったんだ」

まどか「す、すごい」

さやか「けどなんていうか…」

杏子「まあ幸子さんなら不思議はないよな」


50: 2012/10/04(木) 01:44:36.02 ID:xVWMBYTp0
ほむら「じゃあ幸子さんも魔女である以上、結界を張ったりしてエネルギーを回収しているの?」

QB「…いや、彼女にはその必要すらなかったんだ」

QB「質問だけど、魔女の結界内で回収できるエネルギーはだいたいどれぐらいだと思う?」

さやか「えーっと、結構あるとは思うんだけど…」

マミ「十人分ぐらい?…あまり考えたくはないけど」

QB「正解は数百人分ぐらいだよ。もちろんこれは結界の大きさによって差はあるけどね」

杏子「あんま知りたくない知識だな…」

QB「けど、彼女はそんな結界よりも効率のいいエネルギーの集め方があったんだよ」

QB「その時に出る絶望、叫喚、悲鳴…そのエネルギーは膨大なものだよ。正直僕たちが利用したい
ぐらいさ」

まどか「それにしても、そんな機会ってあるのかな~?」

QB「それがあるんだよ、年一回ね」

マミ「年一回…まさか!!」

QB「そう、年一回の恒例行事」

QB「紅 白 歌 合 戦 だ よ」


52: 2012/10/04(木) 01:47:48.56 ID:xVWMBYTp0
~ ~ ~

司会「さぁ、お待たせしました!それでは歌っていただきましょう!小林幸子さんで『孔雀』です!」

男1「なんだ、今年はずいぶん地味だなー」

女1「まあ毎年あんだけ派手だし、たまにはいいんじゃないの?」

ゴゴゴゴゴ …

男1「へっ?」

女1「う、嘘…あんな所から翼が…!?」

男2「ま、まあこれで終わりだろうよ、ちょ、ちょっと驚いちまったけどさ」

女2「そうね~流石にもう一段階あったらもうね…」

ゴゴゴゴゴ…ビカーン!!!

女2「う、嘘…嘘だって言ってよ」

男2「も、もうダメだぁ…おしまいだぁ…」

ブァサーーー!!

男1「ひ、ひぇぇぇぇぇぇ!!!」


55: 2012/10/04(木) 01:54:27.51 ID:xVWMBYTp0
ほむら「…まさかあの派手な衣装にそんな意味があったなんて…」

マミ「本当に桁違いなのね、ある意味」

QB「もちろん代償はあったさ、魔法少女にはありえない年をとる事がそれだね」

さやか「つまり完全に魔女になったと…そんな感じなんだ」

QB「もっとも、彼女の場合は年をとるごとに魔翌力は膨れ上がる一方なんだけど」

まどか「そういえばQBは大丈夫だったの?幸子さんからその…復讐とか」

QB「いや、彼女は僕たちの事も理解してくれたんだよ。もっとも、理解してくれただけで
協力はしてくれなかったんだけど」

杏子「流石にそれは都合が良すぎだろ」

QB「そう、だから僕は彼女に干渉しない代わりに彼女も僕に干渉しなくなったんだ」

QB「だから僕らは彼女の事を畏怖の念も込めてこう呼んでるんだよ…」

QB「オ オ ミ ソ カ の 夜 っ て ね」


74: 2012/10/04(木) 21:13:56.04 ID:eel4Aviio
オオミソカの夜にワロタ

79: 2012/10/04(木) 23:50:35.20 ID:xVWMBYTp0
~ ~ ~

幸子「ふぅ、ここからなら全体が良く見えるわね」シュタッ

ゴゴゴゴゴゴコ…

ワルプルギスの夜「キャハハハ!!!」

幸子「さて、久しぶりに魔女退治といきますか」

幸子「それにしても…この雰囲気懐かしいわね。もうあの頃から何十年も経つのよね」

幸子「まあ、甘く見てると痛い目をみるから…全力でいかせてもらうわよ」

幸子「まずは…!!」シュン!

使い魔「キャハ!?」スカッ!

幸子「この使い魔たちを片付けないとね」


80: 2012/10/04(木) 23:54:40.54 ID:xVWMBYTp0

使い魔「キャハハ」ズガガガガガ!!

使い魔「キャハハハ!!」シュンシュンシュンシュン!!

使い魔「アハハハハハ!!!」ザンザンザンザン!!

幸子「よっと、うーんちょっと骨が折れそうね」ヒョイヒョイ

さやか「幸子さん、本当に戦ってるよ…」

ほむら「けど私たちの時と違って一人に集中してる分、攻撃は激しくなっているわ」

杏子「ってあぶねぇ!!」

幸子「しまった!?」

使い魔「キャハ!!!」グサッ!

まどか「幸子さん!?」

幸子「……」ガクッ


81: 2012/10/04(木) 23:58:50.01 ID:xVWMBYTp0
さやか「た、大変だよ、すぐに助けにいかないと」

ほむら「ちょっと待って!?」

幸子「…隙だらけよ!!」ズガガガガガ!

使い魔s「キャハ!?」バタバタッ

杏子「や、やられたふりをして隙を狙っていたのか」

幸子「平安時代の着物をイメージしたんですもの、そんな攻撃に耐えられないほどヤワじゃないわよ」

まどか「…平安時代の着物ってすごいんだね」

ほむら「いえ、あれは幸子さん限定よ」


82: 2012/10/05(金) 00:01:45.02 ID:uX4mDIVN0
マミ「…ねえ、一つ気になった事があるんだけど」

さやか「どうしたんですか、マミさん」

マミ「あの、今幸子さん使い魔たちと戦ってるじゃない」

ほむら「…?今さら何を言ってるの」

マミ「あーっと、率直に言うとね」

マミ「幸子さん…浮いてない?」

まどか「えっ?」

幸子「よっと、ほっと…そいや!!」ヒュンヒュンヒュン!

使い魔「キャハハハ!?」スカッ!

杏子「浮いてるな…間違いなく」

さやか「というかあれは浮空術のレベルですね」

マミ「でしょ、けど…なんで違和感がなかったのかしら」

ほむら「むしろ浮いてない幸子さんの方が珍しいからじゃないかしら」

さやか「何ていうか、慣れって怖いね」


83: 2012/10/05(金) 00:10:47.68 ID:uX4mDIVN0
幸子「ふぅ、もう何体も倒したと思うんだけど」

使い魔s「キャハハハ!!」ワラワラ

幸子「一向に減らないわね…仕方ない。あれを使うか」

幸子「さあ来なさい、私の式達…『Flowwer Of Dream』!!」

ゴゴゴゴゴコ…

マミ「な、何この振動は…」

杏子「お、おい、なんなんだよあれは」

ズガーーーン!!!

幸子s「アハハハハハ!!!!!」

マミ「さ、幸子さんの使い魔なの…」

さやか「うわぁ、みんな同じ顔だ…」

使い魔s「!?!?!?!?!」

杏子「おい、使い魔たちも動揺してるみたいだぞ」

ほむら「無理もないわね、私もあれを間近で見たら正気でいられる自信がないもの」


84: 2012/10/05(金) 00:23:40.16 ID:uX4mDIVN0
幸子「さあ、さっさと終わりにしちゃうわよ、みんな!!」

幸子s「アハハハハ!!」コクッ

ほむら「…確かに幸子さんのもすごいけど、数では向こうの方が多いわ」

さやか「そうだね、けど何か秘策があるんじゃないのかな」

幸子「それじゃあ…いっけー!!」

幸子s「アハハハハ!!」シュイン!

杏子「へ、き…消えた?」

使い魔「!?」ヒュン

幸子「アハハハ!」ザシュ!

使い魔「!!!???!?!?」ヒュイン!

幸子s「アハハハハハハハハハ!!!」ザシュザシュザシュザシュ!

使い魔s「!?!?!?!?!?!?!?」ガハッ!?

使い魔s「……」シーン

86: 2012/10/05(金) 00:34:45.18 ID:uX4mDIVN0
マミ「な…あれだけの数を一分も経たずに殲滅したっていうの?」

さやか「そんな、私たちでも数体倒すだけでも苦労したのに…」

QB「あれが彼女の使い魔…『Flowwer Of Dream』だよ。能力は本人より
劣るものの、その強さは君たちの見たとおりだ」

杏子「にしても強すぎじゃないか、あいつら」

QB「それはそうだよ、だって彼女の使い魔一人で魔法少女十人分ぐらいの力を持ってるからね」

マミ「そんなに強いの!?」

QB「まあ使い魔だから魔法とかそういうのは使えないから簡単には比較はできないけど、単純な
強さだけで見れはそうだね」

ほむら「けど、これでワルプルギスの夜の使い魔たちがみんな片付いた訳ね」

杏子「ああ、こうなれば後は一気に本体を攻めるだけだな」

まどか「けど何だろう…すごい悪寒が」ゾクッ


87: 2012/10/05(金) 00:43:18.35 ID:uX4mDIVN0
幸子「ふぅ、ひとまずなんとかなったけど…」

幸子「これで終わり、って訳じゃなさそうね」

ワルプルギスの夜「キャハハハ…ハハ……」

ワルプルギスの夜「………」

ほむら「ワルプルギスの夜が完全に沈黙した!?」

ワルプルギスの夜「……」カチッ

ギュイィィィィィン!!

マミ「な、何これ、結界の中が変化していくわ!?」

ガクン……カッ!!!

まどか「ひゃぁ!?」ビクッ!

さやか「まどか、大丈夫!」

まどか「うん大丈夫、ちょっと驚いただけだよ」

杏子「ってうぉ!なんだここは!?」

ほむら「ワルプルギスの夜の結界内だとは思うけど…どういう事なの」

マミ「ここって…そんな、まさか!?」

さやか「ここの構造、間違いないよね」

まどか「うん、マミさんと初めて来た魔女の結界だよ!」


88: 2012/10/05(金) 00:51:18.80 ID:uX4mDIVN0
マミ「けど、確かにあの時に倒したはずよ、ちゃんとグリーフシードも回収したし」

幸子「あなた達、ここがどこか分かるの?」シュン!

さやか「えーっと、ここは前にマミさんが倒した魔女の結界に似てるんですよ」

マミ「偶然かも知れないんですけど、それにしては不気味なぐらいそっくりで」

幸子「つまり、その魔女はこの街にいた訳ね?」

マミ「は、はい。間違いありません」

幸子「なるほど…『舞台装置の魔女』の名前は伊達じゃないみたいね」

まどか「ど、どういうことですか?」

幸子「簡単な事よ、彼女は結界内に舞台の一部としてその魔女を復活させたのよ」

杏子「な、なんだそりゃ!?」

幸子「きっと彼女にしてみたらこれも演出の一つなんでしょうね…ほら、来るわよ!」

マミ「えっ?」



ゲルトルート「キシャァァァァァァ!!!」

89: 2012/10/05(金) 00:57:26.92 ID:uX4mDIVN0
さやか「そ、そんな…」

杏子「本当に復活してるのかよ!」

マミ「けどあれなら前に倒した事があるから私でも…!」

幸子「止めときなさい!」

マミ「なんで止めるんですか」

幸子「いい、あれはあなたの倒した魔女であって、魔女じゃないの。あれは姿は違えどワルプルギスの
夜よ」

ほむら「…まさか、その分強化されてるとでも言うの?」

幸子「ええ、動きを見れば分かるわ。あのプレッシャーは変わらないもの」

さやか「じゃあ、一体どうすれば…」

幸子「簡単な事よ、あれがワルプルギスの夜なら…」

幸子「あれを倒して、この結界を解くだけよ」グッ

幸子「形態変化『ア テ ネ の 女 神』!!」チュイン!

90: 2012/10/05(金) 01:00:44.53 ID:uX4mDIVN0
まどか「さ、幸子さんが薔薇の花に…」

幸子「さあ、こっからは私の舞台よ…全力で楽しみなさい、ワルプルギスの夜!!」

ゲルトルート「キシャァァァァ!!!」ズガガガカ!!!

幸子「貧弱、貧弱よぉ!!」ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

マミ「な…前は攻撃もあんな素早くなかったはずよ」

さやか「幸子さんの言ってる事が合ってたんですね。けど…」

幸子「どこを狙ってるの、踏み込みが足りないわよ!!」ヒュイン!スカッ!

ゲルトルート「グギャァァッァ!!!」ドガドガドガドガ!!

杏子「なんであんなに涼しげに避けてるんだよ!」


91: 2012/10/05(金) 01:05:32.69 ID:uX4mDIVN0
ゲルトルート「キシャァァァ…」フラッ

幸子「甘いわね、それじゃあこっちからいかせてもらうわよ!」

まどか「は、花弁が展開していくよ!?」

さやか「あ、あれって…地球の絵?」

幸子「『アテネの女神』最終奥義…天 地 創 造 !!」

ギュイイイイイイイイイン

ゲルトルート「!!!」

ドゴーーーーーーン!!!

ゲルトルート「ギャァァァァァァ!!!?」

ほむら「な、何あの巨大なビーム砲は…」

さやか「い、一瞬で決着がついちゃったよ」ガクン……

まどか「みんな、結界が変化していくよ!」

マミ「じゃあ、終わったの!?」

杏子「いや…そういう訳じゃなさそうだな」



92: 2012/10/05(金) 01:10:13.85 ID:uX4mDIVN0
カッ!!!

ほむら「こ、ここは…?」

杏子「あたしは見た事ないけど…さやか達は?」

まどか「お、覚えてるよ。マミさんが危ない目にあった所だもん」

さやか「確かお菓子の魔女の結界だっけ」

マミ「となると、ここには…」

ほむら「あれがいるわ」


~ ~ ~

幸子「…そこね!!」ヒュン!

シャルロッテ「グォォォォォオオオオ!!」ガチン!!

杏子「お次はあいつかよ!」

まどか「けど、確かあの魔女ってはじめは形が違ってたような」

マミ「ええ、可愛らしいぬいぐるみみたいな姿だったわね…おかげで氏にかけたけど」

ほむら「恐らく擬態を止めて戦闘力だけを上げたのね。多分こっちもあの時の数倍の強さよ」


93: 2012/10/05(金) 01:16:03.17 ID:uX4mDIVN0
シャルロッテ「ギャァァァァ!!」ガチガチガチガチ!!

幸子「よっと、ふぅ…大きい割にかなり素早いわ」

マミ「あ、ああ…」ガタガタガタガタ

杏子「マミ!どうしたんだ、急にそんなに震え出して」

ほむら「多分あの時の事を思い出してるのよ…あの時は本当に危機一髪だったから」

さやか「…まあ、あの時の事を考えると無理はないよ」

幸子「なるほど、その突進する姿、まるで虎みたいね。それならこっちは…」

幸子「来なさい…『メ ガ 獅 子』!!」ピカーン!!!

メガ獅子「グォォォォォォォォン!」

ほむら「あの人は召喚もできるの!?」

さやか「…っていうかもうここまで来るとできない事なんてないんじゃないかな」


94: 2012/10/05(金) 01:19:58.63 ID:uX4mDIVN0

メガ獅子「グォォォォ!」ガキーーーン!

シャルロッテ「グギャァァァァァァァ!!!」ガクガクガクガク

さやか「やったみたいだよ!!」

マミ「みたいね…それにしても、あれだけ苦労した魔女をいとも簡単に…」

杏子「おっそろしい強さだな」

シャルロッテ「グギャァァァ…!!」ピカッ

メガ獅子「!?!?!」

幸子「!みんな伏せて」

まどか「は、はい!?」

ズゴゴゴゴ、バコーーーン!!!

ほむら「な、なんてやつなのよ…」

幸子「自爆か。あまりいい最後ではなかったわね」


96: 2012/10/05(金) 01:22:36.04 ID:uX4mDIVN0
メガ獅子「グォォン…」ガクッ

幸子「ありがとう、無理させちゃったわね。戻って休みなさい」

メガ獅子「グォォ…」シュン!

さやか「あ、消えちゃった」

杏子「その前によくあの爆風の中生きてたな…」

マミ「それよりこの結界は何処なのかしら」

まどか「えーっと、順番で言うと…」

幸子「あら、これはまた不思議な結界ね」

フヨフヨ… フヨフヨ~

幸子「あら、何かしらこれ…テレビ?」

97: 2012/10/05(金) 01:25:01.49 ID:uX4mDIVN0
まどか「テレビ…!?幸子さん逃げてください!それは」

幸子「えっ!?」キュイーン!!

ズガガガガガガガ!!!

さやか「あれか!まどかを襲ったハコの魔女」

マミ「テレビに擬態して一斉に射撃したのね」

杏子「どうする、あの距離じゃ直撃だぞ」

まどか「幸子さん!?」

ほむら「待って!?様子がおかしいわ」

幸子「……」

エリー「ガ…ガァァ……」プスプス…

幸子「…ふう、これを展開するのが遅かったらちょっと危なかったわね」

幸子「万能反射魔法『桜 の 万 華 鏡』」

幸子「悪いけど、あなたの攻撃を全て反射させてもらったわよ」

エリー「グ…グギ」ガクッ

100: 2012/10/05(金) 01:28:22.68 ID:uX4mDIVN0
ガクガクガクガク…カッ!!

幸子「結界の変化が荒い…そろそろ終わりのようね」

エルザマリア「………」シュイン!!

幸子「よっと!危ない危ない!」ヒュッ!

さやか「今度は影の魔女か、あんまいい思い出がないな…」

ほむら「それにしても、本当に歴代の魔女が勢揃いね」

杏子「けど、それを一人で倒しているのもすごいよな…」

さやか「あー、何ていうか、自信なくしちゃったな」

マミ「美樹さん…」

さやか「だって、私も一生懸命やったつもりなんですけど、幸子さんのあの活躍をみると
何ていうか自分の弱さを痛感しますよ」

QB「そんな事はないよ、さやか。君たちだって十分強いよ。ただ彼女たちが強すぎただけの話さ」


101: 2012/10/05(金) 01:30:26.06 ID:uX4mDIVN0
ほむら「なによ…急に慰めてまた何か企んでるわけ?」

QB「ひどいや。僕はちゃんと君たちの強さを教えてあげようとしただけなのにさ!」

マミ「それは信じてもいいのかしら」

QB「それは君たちが決める事だけど、参考にはなると思うよ」

QB「まず平均的な魔女の強さを10000としよう、けど君たちの強さは平均すると
30000ぐらいはあるんだよ」

ほむら「私たちってそんなに強かったの」

QB「更に今回やってみせたコンビネーション…その連携の強さは100000以上だよ」

杏子「けど、それでもあいつ相手には手も足も出なかったぞ!?」

QB「それはそうさ、その基準で言うとワルプルギスの夜の強さは300000以上だからね」

マミ「わ、私たちの三倍以上だったの…」ヘタッ

QB「どうだい、僕が言った勝てないって訳も分かっただろう?」

まどか「それじゃあ、幸子さんの強さって一体…」

QB「……」

まどか「…QB?」

QB「…正確な彼女の強さは分からないけど…」

QB「…彼女の強さは530000だよ。しかもまだ二度形態変化を残した状態でね」

5人「    」


102: 2012/10/05(金) 01:39:25.38 ID:uX4mDIVN0
エルザマリア「………!!!」ガキキキキ!!!ギュイーン!!

幸子「やるわね貴方、今までの魔女と違って先を読みながら攻撃をしている。けど…」

幸子「相手が悪かったわね…形態変化『光 の フ ァ ン タ ジ ー』!!」チュイン!

エルザマリア「……!?」

幸子「あなたは頑張ったわ。だから、もう…楽になりなさい」

幸子「光のファンタジー奥義『ギ ャ ラ ク シ ィ』!!!」

ズガガガガガ!!!!!

エルザマリア「?!?!?!?!?!」ドシャーン!!

ほむら「なにあれ」

さやか「コメット…かなぁ?」

杏子「もう本当に何でもありだな」


103: 2012/10/05(金) 01:48:43.93 ID:uX4mDIVN0
ガクガクガクガク…パリーン!!

ほむら「割れた!?」

まどか「見て!戻ってきたみたいだよ」

マミ「ワルプルギスの夜は…あれ!?」

ワルプルギスの夜「……グギ」フラッ

杏子「な、なんかだいぶダメージを受けてるみてーだな」

幸子「…さあ、あなたも十分戦ったわ、だから早く…楽になりなさい」

ワルプルギスの夜「……」

QB「…いや、まだ終わってないみたいだよ」

ワルプルギスの夜「…グギ」

ワルプルギスの夜「グギャァァァァァァァァァァ!」カチカチカチカチカチ!!


104: 2012/10/05(金) 01:54:02.00 ID:uX4mDIVN0
ほむら「さ、錯乱した!?」

マミ「いえ違うわ…ワルプルギスの後ろを見て!」

ワルプルギスの夜「グギギギギギギギギギィィィィィィ!!!」バチバチバチバチ!!

さやか「なにあれ。何か空間が歪んでる…?」

ほむら「まさか…あれは!?」

杏子「知ってるのかほむら!!」

ほむら「ええ、けど…意味が分からないわ」

ほむら『なんでこんな時に時空移転の魔法なんて…なにをしようとしているのよ』


105: 2012/10/05(金) 01:56:35.65 ID:uX4mDIVN0
ワルプルギスの夜「グギギギギギいぃぃぃぃ!??」ドゴォーン!!

マミ「見て!自爆しているわよ!!」

QB「いや、あれは自爆じゃないよ。自分の身を削って魔翌力に変換しているんだ」

さやか「魔翌力に?一体何のためにさ!!」

QB「さぁ、流石に僕でも分からないよ」

ワルプルギスの夜「グギャァァァァァァ!!!!!!!」チュドーーーーン!!!

まどか「キャッ!!」

モクモクモクモク…

幸子「あの魔翌力、そして後ろの時空移転…まさか!!」

幸子「…まずい事になりそうね」




106: 2012/10/05(金) 02:09:27.40 ID:uX4mDIVN0
モクモクモクモク…

マミ「い、一体どうなったの…?」

さやか「さぁ…ってマミさん!!」

ワルプルギスの夜「キ、キャハハ…」フラフラ…フラッ

杏子「あの自爆にも耐えたのか…恐ろしいやつだな」

ほむら「けどあれだけ弱っていれば、今度こそ倒せるはずよ」

幸子「ええ、そうね」

???「さて、そう上手くいくかしらね?」チュイン!

まどか「えっ?」

ズドドドドドドドドド!!

幸子「キャアァァ!!」バシーン!

まどか「幸子さん!?」


107: 2012/10/05(金) 02:10:22.01 ID:uX4mDIVN0
杏子「嘘だろ、今までどんな攻撃にも耐えてきたっていうのに…」

???「それはあくまで格下相手の話でしょ?悪いけど私は格下じゃないわよ」

さやか「えっ…う、嘘」

マミ「あ、あなたは!」

幸子「そう、やっぱりそういうことだったのね」

幸子「あの自爆したまでやった魔法…あれは他の並行世界からの召喚術だった訳ね」

幸子「自分で勝てない事を悟って、それでも勝ちたかったために取った苦肉の策」

幸子「身を削ってまで召喚したかったのは…私に勝てる存在」

幸子「そうでしょ…」

???「ええ、その通りよ」

幸子「美川、憲一…!!」

美川「やーねー、けんちゃんでいいわよ」

126: 2012/10/05(金) 23:52:35.59 ID:uX4mDIVN0
幸子「けど驚いたわね、あなたが魔法少女になっている世界があるなんてね」

美川「魔法少女じゃないわよ、あんたと同じ魔女ね」

幸子「ってことはあなたも…」

美川「そう、魔女化した際に力を取り込んだ訳よ。私がそう簡単にくたばる訳がないじゃないの」

幸子「まあそれは言えてるわ」

美川「もっとも、今の私は元の世界から無理矢理呼び出された幻影みたいなものだけど」

幸子「幻影?それであの攻撃翌力だっていうの…化け物ね」

美川「そのセリフ、そっくりあなたに返してあげるわよ」


127: 2012/10/05(金) 23:59:02.10 ID:uX4mDIVN0
まどか「ほ、本当に美川さんなんだ…」

さやか「って言うより美川さんって男じゃなかったっけ?なんで魔法少女になれたんだろ?」

QB「…恐らく、どこかの並行世界ではオカマでもなれる世界があったんだろうね」

杏子「何てアバウトな」

美川「ちょっと!アンタ今なんていったの」ギロッ!!

QB「ひ、ひぃ!」

美川「こっちの世界でもあんたが勧誘したくせに、なにを勝手な事言ってくれてるのよ」ゴゴゴゴゴ…

ほむら「やっぱりQBは必ずいるのね」

QB「い、いやだって不自然だと思っただけs」

美川「お だ ま り ! ! ! 」

ゴォォォォ!!!バヒューーーン!!

まどか「きゃぁ!」

QB「きゅっぷーい!!!」キラーン!!

128: 2012/10/06(土) 00:03:50.68 ID:2mDE2OuW0
ほむら「あの一喝で…あの威力なの!?」

マミ「大変!!QBがどこかに飛ばされちゃったわ!!」

幸子「なるほど…ワルプルギスの夜があんたを呼んだ訳が分かったわよ」

美川「そう、なら私のすることも分かるわね」

幸子「一応聞いておきたいんだけど…見逃してくれるってのは?」

美川「…悪いけどそのつもりはないわ。召喚された以上使命は果たさなくちゃいけないからね」

幸子「そう…なら仕方ないわね」

美川「遠慮はいらないわ、全力でかかってらっしゃい!」

幸子「アンタに全力出さないなんて確実にやられちゃうわよ」


129: 2012/10/06(土) 00:06:41.87 ID:2mDE2OuW0
幸子「形態変化『 生 命 誕 生 』!!」チュイン!

幸子「喰らいなさい、生命の波紋疾走!!」ゴォォォーーーー!

美川「フン!!」

まどか「え、避けようともしてない!」

マミ「あのままじゃ直撃よ!?」

美川「いいわね…この攻撃」

ズガガガガガーン!!

さやか「やったの?」

ほむら「いえ…違うわ」

幸子「!!」ゴォォォーーーー!

ズガガガガガーン!!

幸子「くっ!?」

美川「いい攻撃だったわよ…もう私のものだけどね」

130: 2012/10/06(土) 00:12:03.26 ID:2mDE2OuW0
杏子「な…衣装が変わってる」

ほむら「しかもあの衣装、幸子さんのと同じじゃない」

幸子「あんた、まさかあんたの能力って…!!」

美川「そう、あんたの思ってる通りよ」

美川「私はあんたみたいに形態変化はできないけど、相手の魔翌力を吸収して自分に取り込む事ができるのよ」

美川「もちろんただ取り込むだけじゃないわよ?」

ズガガガガガーン!!

幸子「ふんっ!?」ヒュイ!

美川「こうやって、相手の技もコピーできるって訳よ」


131: 2012/10/06(土) 00:17:01.37 ID:2mDE2OuW0
まどか「そんな、それじゃあ攻撃しても無駄って事なの?」

美川「さあどうする、逃げるのなら止めないわよ」

幸子「それでも…やるしかないでしょ!」

幸子「形態変化、『ペ ガ サ ス!!』」

美川「そうこなくっちゃね、面白みがないわよ」

幸子「はぁぁぁぁぁぁ!!」ガスガスガスガス!!

美川「どこを狙ってるの?アクビが出ちゃうわよ」ヒュン!

幸子「!!隙あり!」ガキィィィン!!

美川「だから無駄だっていってるでしょ」ヒュイ!!

幸子「これもだめなの!?」

美川「いい加減分かったかしら、それじゃあこっちの番よ」

美川「行きなさい、『ペ ガ サ ス』」ガスガスガスガス!!

幸子「くぅぅぅ!!」ドゴーン!!

132: 2012/10/06(土) 00:23:58.90 ID:2mDE2OuW0
幸子「…形態変化、『氷 の 女 王』!!」チュイン!

美川「何度変わろうとも結果は同じよ!」

幸子「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ズガガガガガガガ!!

美川「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ズガガガガガガガ!!
  

さやか「す、すごい…これが魔女同士の全力の戦いなんだ」

ほむら「本当に互角の戦いをするのね、さっきとは大違いだわ」

杏子「ってこっちに集中しちゃってたけどワルプルギスの夜の方はどうなったんだ?」

マミ「そういえば…!!まだ倒れてないはずよ」

ゴォォォォォ!!!!

さやか「な、何だ!?」

まどか「み、みんな…ワルプルギスの夜が…!」


133: 2012/10/06(土) 00:30:53.92 ID:2mDE2OuW0
幸子「はぁぁぁぁ…!?」ゴォォォォォ!!!!

美川「…どうやらあんたも気づいたみたいね」

ワルプルギスの夜「グ、グォォォォ」ガガガガガ…

幸子「この豪風は…まさか元の体制に!!」

美川「そう、これがあいつの真の目的って訳よ」

美川「私にあんたの相手をさせ、その間に覚醒しようって魂胆よ」

美川「流石のあんたもあいつが覚醒したら、止めるのも一苦労でしょう?」

幸子「…そういう事なの」

美川「しかし癪な話よね~、まるで私が前座みたいな扱いみたいじゃない」

幸子「気にいらないなら倒せばいいじゃないの?」

美川「それはそれ、これはこれよ。私はアンタを通すつもりはないわ」

美川「さて、あんたはどうする。このまま黙って見過ごすの?」

幸子「……」

美川「それとも私とやりあうかしら?無駄な事だけど」

幸子「…いえ、私はなにもしないわ」

美川「あら、意外ね~」

幸子「けど…あの子たちなら!!」


134: 2012/10/06(土) 00:35:19.39 ID:2mDE2OuW0
まどか「あ…あ…」ガクガク

ほむら「そんな、このままじゃあワルプルギスの夜が復活するわ」

マミ「頼りの幸子さんは美川さんの相手でそれどころじゃない…」

杏子「畜生!!」ダッ!

さやか「ちょっと杏子、どうするつもり!?」ガシッ!

杏子「決まってんだろ、今からあいつをブッ倒してくるんだよ!分かったら離せ!!」

さやか「む、無理にきまってるじゃん!あれだけ幸子さんがやっても倒れないんだよ!
私たちが勝てる相手じゃないんだよ」

マミ「けど…このままじゃあ…」

ほむら「……ど、どうすればいいの」

幸子「なーに弱気な事言ってるのよ!」


135: 2012/10/06(土) 00:39:29.41 ID:2mDE2OuW0
幸子「いい、今あいつは覚醒しようとしてるけど、さっきまで与えたダメージは蓄積されてるはず…
倒すなら今がチャンスなのよ」

ほむら「け、けど…私たちなんかじゃ」

幸子「黙らっしゃい!!」ピシャ!

四人「!!!」

幸子「なに気弱な事言ってるのよ!あなた達はそんな半端な気持ちでアレに立ち向かっていたの?
違うでしょう」

幸子「いい、この際だから言っておくけど、魔女を倒せるのは魔法少女しかいないのよ」

幸子「私がいないからってできないなんてそんな気弱な発言なんて聞きたくないわ!!」

まどか「…幸子さん」

幸子「あのね、たとえ相手がどれほど強かったとしても、倒せる可能性はゼロじゃないのよ」

幸子「大事なのは強い心…なにがあっても負けない心よ」

幸子「それがあれば、絶対に大丈夫よ」

幸子「それに、あなたたちにはこの街を守りたい理由があるんでしょ?」

四人「!!!」

137: 2012/10/06(土) 00:45:52.82 ID:2mDE2OuW0
まどか「……」

マミ「…そうね、私たちもちょっと弱気になりすぎてたみたいね」

さやか「守りたい理由か、まあ、確かにあるよね」

杏子「ああ、あの二人に圧倒されすぎて忘れそうになってたぜ」

ほむら「守る理由…忘れるわけがないわ」

まどか「みんな!」

マミ「さぁ、じゃあ最後の一仕事といきましょうか」

さやか「杏子、遅れは取らないでね」

杏子「うっせー!そのセリフそっくりそのままお前に返してやるぜ!」

さやか「あははは!うん、杏子らしいよ」

杏子「ったく…万が一の時は」

さやか「うん、守ってあげるよ」

ほむら「…まどか」

138: 2012/10/06(土) 00:48:58.25 ID:2mDE2OuW0
まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「あのね、私…絶対に戻ってくるから、その時は」

まどか「私の事、抱きしめてくれるかしら?」

まどか「…うん、力いっぱい抱きしめてあげるよ」

ほむら「ありがとう、それじゃあ…」

マミ「終わりにするわよ」

杏子「分かってるって!」

さやか「こんな悪夢は…」

ほむら「必ず、終わりにして見せるわ!!」


139: 2012/10/06(土) 00:49:33.27 ID:2mDE2OuW0
~ ~ ~

美川「あら、あんたってばずいぶん信頼してるのね。あの子たちの事」

幸子「信頼してるなんて、ただあの子たちだったらやってくれるって思っただけ」

美川「それを信頼してるって言うのよ。素直じゃないわね」

幸子「そんなものかもね。それよりもけんちゃん、お礼を言っておくわね」

美川「なによ、私は特に感謝されるような事はしてないわよ」

幸子「いえ、あんたあの子たちには攻撃がいかないようにしていたでしょ?」

美川「そんなのそっちにやってたらあんたに反撃されるからよ」

幸子「それだけじゃないわ。さっきの私へ迫った選択」

幸子「あれ、あの子たちを向かわせるためにあんな事言ったんじゃないの」

美川「……」

幸子「なんだ、あんたも素直じゃないじゃない」

美川「お だ ま り !!!」


140: 2012/10/06(土) 00:51:06.32 ID:2mDE2OuW0
幸子「おお、怖い怖い…さて」

幸子「私たちの方も、そろそろ終わりにしましょうか」

美川「あら、まだ無駄だって分かんないのかしら?」

幸子「…いえ、分かっているわ。けどね…」

幸子「果たしてこれは受け切れるかしらね?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

美川「大地が…振動している!?」

幸子「本当はこれは使いたくはなかったけど、けんちゃん相手じゃ仕方ないわね」

幸子「私の魔法の原点にして頂点」

美川「…!?!」ゾクッ!!


141: 2012/10/06(土) 00:52:13.09 ID:2mDE2OuW0
幸子「さあ、現れなさい…究極召喚」












幸子「『メ ガ 幸 子』!!!」



メガ幸子「ウオオオオオオオオオォォォォォォォォン」















142: 2012/10/06(土) 01:03:26.07 ID:2mDE2OuW0
美川「あんたこれ…あいつよりラスボスのオーラがあるわよ」

幸子「そんな事はどうでもいいわよ、それよりけんちゃんは大丈夫なの?」

美川「…大丈夫な訳ないでしょ、こっちも全力でいかせてもらうわ」

美川「究極奥義、スコーピオン、オン、ザ レディ!!!」

美川「…どう、これが『さそり座の女』の実力よ」

幸子「すごい装甲ね、まるで鉄の城みたいよ」

美川「更にあんたから回収した魔翌力で強化してあるわ…これであんたの攻撃も受け止めきれるはずよ」

幸子「なら…全力でいかせてもらうわ!」

美川「来なさい…粉々に打ち砕いてやるわ!?」

幸子「喰らいなさい!!『M S C…メ ガ 幸 子 キ ャ ノ ン !!!』」キュイーン!!

ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!

美川「そ れ が ど う し た の よぉぉぉぉぉぉ!!!」ガキキキキキキキィン!!”

 

143: 2012/10/06(土) 01:15:27.33 ID:2mDE2OuW0
さやか「な、なんか向こうからすごい光が見えるんだけど」

ほむら「そんなの気にしてるヒマがあったらこっちに集中しなさい!!」

さやか「わ、分かった」

ワルプルギスの夜「グギャァァァ!!」

マミ「幸子さんの言った通り、かなり弱まってるみたいよ」

杏子「けど、チマチマやってる余裕もないみたいだぜ?」

ワルプルギスの夜「グォォォォォ!!」ブォォォォォン!!

さやか「うわっと!?」ヒョイッ!

ほむら「ワルプルギスの夜も、最後の氏力を振り絞ってるみたいね」

杏子「それに、いつ覚醒するかも分からないしな」


144: 2012/10/06(土) 01:21:37.34 ID:2mDE2OuW0
マミ「いいみんな、今みたいに咆哮してる時が隙が多いみたいなの。だから次にその咆哮
が来たらみんなで全力で攻撃しましょう」

さやか「そこで決めるんですね!」

マミ「ええ、もうあまり時間がないかもしれないからね」

杏子「了解!!」

ほむら「分かったわ」

さやか「OKです!!」

ワルプルギスの夜「グォォォォォォ!!!」

マミ「!!今よ、みんな!」

さやか「おりゃぁぁぁぁ!スプラッシュスティンガー!!!」ズガガガガガ!!

杏子「喰らいやがれ、断罪の磔柱!!!!!」ガスガスガスガスガス!!

ほむら「対艦ミサイル…一斉掃射!!!」ズドドドドドドッド!!!

マミ「これで終わって…ティロ、フィナーーーレ!!!」ズガガガーーーーン!!!

ワルプルギスの夜「グギャァァァァァァ!!」シュゥゥゥゥ

ワルプルギスの夜「アアァァァァ…!」ウゥゥゥ…

ワルプルギスの夜「ァ…ァ………」ゥゥゥ…


145: 2012/10/06(土) 01:26:48.38 ID:2mDE2OuW0
美川「ふん、この程度の攻撃…」ガキキキキキキキ

幸子「しぶといわね、普通倒れてるわよ」

美川「お だ ま り ! ! !」

美川「けど、そろそろこれも終わるはず」ピシッ

美川「えっ」ピシピシピシッ

美川「な、何ですって!?」ピシピシピシ…パリッ

幸子「…どうやら、吸収が多すぎて、そっちの方が耐えられなくなったみたいね」

美川「そんな、こ、ここまできて…」

美川「ここまで来てぇぇぇぇぇl!!!」パリーーーン!!!

ズゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!


146: 2012/10/06(土) 01:29:26.94 ID:2mDE2OuW0
~ ~ ~

美川「…参ったわ、完敗よ、私の」

幸子「それにしてもなんとか耐えれたんじゃなの、あんたの方こそアッパレよ」

美川「ふん、褒めたって何も出ないわよ」サラッ

幸子「…!!あなた、身体が」

美川「どうやら、あんたの願った通り、あの子たちが勝ったみたいね」

美川「当然、魔翌力の供給源が無くなった私は消えるだけよ」サラサラサラ…

幸子「…なんだか悲しいわね」

美川「ちょっと泣き顔は止めてよね、あんたは笑い顔の方が似合ってるんだから」


147: 2012/10/06(土) 01:33:14.29 ID:2mDE2OuW0
幸子「…ねぇ、最後に一ついいかしら」

美川「なによ…結構辛いんだけど」

幸子「あなたの世界の私って…どんな感じなの」

美川「まあ魔女じゃない以外はあんたと変わらないわ。強いていうならそうね…」

美川「私の、最高のライバル…ってとこね」サラサラサラ…

幸子「…ありがとう、最後にそれが聞けて良かったわ」

美川「どうも、それじゃあ…時間みたいね」サラサラサラ…

幸子「ええ、それじゃあ」

美川「またいつか、会う時までね」サラ…


幸子「それまでね…私の、最高の、友達」シュン!


148: 2012/10/06(土) 01:40:19.23 ID:2mDE2OuW0
~ ~ ~

マミ「…終わったのね」

さやか「ええ、私たちの完全勝利ですよ」

杏子「…はぁー、疲れたー」バタッ

さやか「ありゃ、すっかり気が抜けちゃったみたいだね」

杏子「だってさー、マジで生きた心地しなかったんだもんなー」

さやか「そうだよね、私も何回氏ぬかと思ったか…」

マミ「けどこうしてみんなでいられるって…本当に素敵ね」

ほむら「……ええ」

まどか「みんな!無事だったの!?」パタパタパタ

マミ「鹿目さん!!」

さやか「おーまどか、うん、さやかちゃんの活躍のかいあってやっつけたのだー」

杏子「おめー1人の力じゃねーだろ」

マミ「ふふっ、美樹さんったら」


149: 2012/10/06(土) 01:48:04.10 ID:2mDE2OuW0
ほむら「…まどか」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「まどかぁぁぁ!!!」ギュッ!!

さやか「ワオ!ほむらも案外大胆だね~」

杏子「な、な、な…///」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「果たせた。まどかとの約束、ようやく果たせたよ…」ギュウゥゥゥ…

ほむら「どれだけ繰り返したか分からないけど、ようやく、願いが叶ったわ」

マミ「…暁美さんにも、いろいろあったのね」

まどか「…うん、お疲れ様、ほむらちゃん」ナデナデ

ほむら「うう、良かった、本当に…良かった!!」グスッ

150: 2012/10/06(土) 01:53:35.79 ID:2mDE2OuW0
幸子「あらあら、お邪魔だったかしら?」

まどか「幸子さん!幸子さんは大丈夫だったんですか」

幸子「ええ、まあなんとかね…それにしても疲れたわね」

ほむら「あ、あの幸子さん、本当にありがとうございました!!」

幸子「いいのよ。お礼なんて」

マミ「けど、幸子さんがいなかったら私たち…」

幸子「あー、ナシナシ!もう終わった事なんだから今はそのいい結果だけを受け入れなさい」


151: 2012/10/06(土) 01:57:24.44 ID:2mDE2OuW0
幸子「でもそうね…でも一つだけ言わせてもらえればね」

幸子「最後はあなた達の強い思いが、あの魔女を打ち破ったのよ」

幸子「多分これからもこんな闘いは続いていくと思うわ。それこそ今日以上の辛い戦いもあるかもしれない」

幸子「けど、あなた達がさっきやったように、守りたいものを思いながら戦っていけば…それを諦める事がなければ、絶対に負ける事はないわ」

幸子「大事なのは、自分の心を信じる事よ!!」

マミ「…はい!!」

さやか「絶対に守り通して見せますよ!」

杏子「もう誰も悲しませたくないしな」

ほむら「ええ、絶対にね…!!」

幸子「うん、その意気よ!!っとそうだ、あなた達に渡したいものがあるのよ」ゴソゴソ

まどか「渡したいものですか…?」

幸子「ええ、それでね、あなた達に是非見に来てもらいたいのよ。っと、はい!!」ペラッ




152: 2012/10/06(土) 02:06:00.67 ID:2mDE2OuW0
~次の日 見滝原コンサートホール~

ザワザワ…ワイワイ!!

杏子「ひゃー、すごい人だな、こりゃ」

さやか「そりゃあ幸子さんのコンサートだもん、見に来る人は多いよ」

マミ「けど、実際あの衣装目当てで来る人もいるのかしら?」

杏子「まあ生で見てみたいって人はいるだろうからそれなりにいるんじゃないのか?」

さやか「まあ実際本物を生で見ちゃったんだけどね」

マミ「けど驚いたわね、幸子さんがここのチケットをくれるなんてね」

杏子「『あの時はちゃんと歌を聞かせられなかったから聴きに来てほしいのよ!』って」

さやか「まあ、あれじゃあ歌ってるヒマなんてなかったからね」

マミ「幸子さんからすればちゃんとした歌手の面も見てほしいんでしょうね」


153: 2012/10/06(土) 02:11:16.53 ID:2mDE2OuW0
マミ「それにしても…」チラッ

おばちゃん「あらお宅、そんな遠い所から来たの!?」

おばちゃん「ええ、今日は天気が心配だったけど良かったわ~」

アハハハハハハ!!!

マミ「やっぱり年配の人が多いわね」

さやか「まあ、演歌ですしね~」

杏子「ってかまどか達遅いな~、飲み物買ってくるって言いながらもう結構経つぞ?」

マミ「そうね…あら?」

ほむら「助けて…お願い、まどかが、まどかがぁ!!」

マミ「暁美さん、とりあえず落ち着きなさい」

さやか「ってまどかの身に何かあったの?」

ほむら「うぅ…」


154: 2012/10/06(土) 02:16:45.42 ID:2mDE2OuW0
まどか「あ、はい。そうですよね」

おばちゃん「そうなのよねー、けど意外だったわ。こんな若い子の幸子ちゃんのファンが
いるなんておばちゃんびっくりしちゃったわよ」

おばちゃん「まあ私がお嬢ちゃん頃の年の時だもんねー幸子ちゃんがデビューしたのが」

まどか「そ、そうなんですか…」

おばちゃん「そうそう、あの時の幸子ちゃんも綺麗だったわね~。あ、アメ舐めるかしら?」ヒョイ

まどか「あ、はい。それじゃあいただきます」

おばちゃん「いいわね~、お嬢ちゃんぐらい素直だと将来いい子になるわよ。そうそう、将来と
いったらね~」



ほむら「さっきからあんな感じなのよ」


155: 2012/10/06(土) 02:21:46.38 ID:2mDE2OuW0
さやか「あー、ほむら。もうあれは諦めるしかないよ」

マミ「そうね…あれはどうしようもないわ」

ほむら「そ、そんな…!!」

杏子「魔女に比べたら害はないからいいんじゃないか?」

さやか「まあ、まどかにはチケットも渡してあるし先に行ってましょうか」

マミ「…暁美さん、鹿目さんを待ってるようなら先に行ったって伝えてもらえるかしら」

杏子「あとあんまり近づかない方がいいぞ、お前まで巻き込まれるからなー」

ほむら「は、薄情者―――!!」

まどか「あぅぅ…」


156: 2012/10/06(土) 02:28:07.06 ID:2mDE2OuW0
~同時刻 楽屋~

幸子「だから、本当にゴメンって謝ってるじゃなの」

マネージャー「それにしたって、連絡が取れないなんてこっちがどれだけ心配したか…」

幸子「いや、すぐに帰る予定だったんだけどさー。思ったより風が出てきちゃって急遽近くの
建物に避難していたのよ」

マネージャー「本当に…予定を確認しに部屋に行ったらいなくって、フロントで聞いたら
外に出ていったって聞いた時は本当に心臓が止まりそうだったんですよ!!」

幸子「本当に悪かったわね、こんなことなら携帯でも持ってれば良かったわね」

マネージャー「今度からは常日頃持ち歩くようにしてください!!部屋に置いてあったときの絶望感といったら…」クラッ

幸子「ちょ、ちょっとしっかりしなさいな!!」

マネージャー「本当に心労で倒れそうでしたよ…」


157: 2012/10/06(土) 02:32:49.27 ID:2mDE2OuW0

幸子「それにしても、天候が回復して良かったわ~」

マネージャー「ええ、けど何でもありえない消え方をしたとかでかなり騒ぎになってますけど」

幸子「…そんな事もあるわよ。まだまだお天道様の事だって分からないんだし」

マネージャー「まあ被害もそんなになく、それにその次の日というのにこんなにお客さんが来て
くれる事がなにより嬉しいですね!!」

幸子「そうね、こんな時に来てくれる人達には本当に感謝しかないわよ」

幸子「そんな人たちのために私ができるのは…最高の舞台を見せることね」

スタッフ「幸子さーん、本番十分前です!」

幸子「はーい、それじゃあ行こうかしら」

マネージャー「はい!!」


158: 2012/10/06(土) 02:38:22.93 ID:2mDE2OuW0
~舞台端~

幸子「ねえ、ちょっとステージの隅からどれぐらい居るか見ていいかしら」

マネージャー「どうぞ、ただあまり出すぎないようにしてくださいね」

幸子「オッケー!さて…おお、ほんとに満員ね」

マネージャー「ええ、それだけ幸子さんが人気があるって事ですよ」

幸子「いいわね…あ、居た!!」チラッ

マネージャー「居た?誰か知り合いでも来ているんですか?」

幸子「ええ…強いていうなら、後輩かしら」


159: 2012/10/06(土) 02:42:09.42 ID:2mDE2OuW0
~ ~ ~

まどか「…?今誰かに見られた気がしない?」

ほむら「まどかも?私もなんだか見られた気がしたのよね」

さやか「ってなるとやっぱり幸子さんなんじゃないの?」

マミ「そうなるわね…というより驚いたわ」

杏子「幸子さんのくれたチケットが、こんな中央のいい席だったなんてな」

ほむら「…周りからはすごく浮いてるけどね」

マミ「まあせっかくいただいたご好意だもの、楽しませてもらいましょうか」

ジーーーー!!!

さやか「あ、始まるみたいですよ」

まどか「どんな舞台なのか、楽しみだなー」


160: 2012/10/06(土) 02:43:50.30 ID:2mDE2OuW0
~ ~ ~

マネージャー「じゃあ幸子さん、準備はいいですか?」

幸子「ええ大丈夫よ、そうそう、ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

マネージャー「なんでしょうか?」

幸子「…私って、みんなを笑顔にさせられてるのかしら?」

マネージャー「なんだそんな事ですか」

マネージャー「そんな事は、ステージからお客さんの顔を見れば分かる事ですよ」

マネージャー「みーんな、楽しそうな顔をしてますよ」

幸子「…そう、そうよね。ああ、本当に良かったわ」

マネージャー「…じゃあ、時間です」

幸子「ええ、じゃあ思いっきり楽しんでくるわね!!」


こんにちはー!! 今日はきてくれてありがとうございますーーー!!!


Fin

161: 2012/10/06(土) 02:47:00.06 ID:2mDE2OuW0
というわけで、小林幸子「ワルプルギスの夜?」はこれで完結になります



それではまた

162: 2012/10/06(土) 02:47:51.99 ID:VRJgBj2Lo

163: 2012/10/06(土) 02:54:26.29 ID:jRi0czjIo
乙!
良い王道展開だった

176: 2012/10/06(土) 23:22:06.39 ID:2mDE2OuW0
補足 この話の中で幸子さんが使用した魔法の詳細

平安王朝絵巻
ある意味スタンダートな形態。他の形態に比べると地味に見えるが、耐性は全体的に向上している。
また本編では使用しなかったが、『陰陽道』が使えるのはこの形態だけである

Flowwer Of Dream
幸子が使役する使い魔。人数については不明
顔が幸子に酷似しているが、細かい表情の変化はできない。強さについては魔法は使えないながらも幸子に劣らない強さを見せる
ただこの使い魔が集団で行動しているのを見てしまった人は、発狂する恐れもあるため注意が必要である

アテネの女神
その姿は薔薇の花を思わせるが、攻撃は決してやさしいものではない。
また周りを包む花弁は目くらましの役割を果たしたりする
最終奥義『天地創造』は、幸子自身が花弁を脱ぎ、ビーナスの如き姿になり巨大なビームを打ち出す技である。
本編でもゲルトルートはこれによって敗れた

メガ獅子
幸子の使い魔、というよりは幻獣に近いものである。
元々は幸子の衣装であったが、使っているうちに何らかの魂が宿った、ある意味奇跡の産物である。
幸子には忠誠を誓っており、敵である者には容赦はしない。
シャルロッテも弱くはなかったが、メガ獅子の前では無力であった。

桜の万華鏡
エリーが放った攻撃を全てはね返した反射魔法である。
しかし、元は自身に集めた光を相手に放つ魔法なのだが、これを幸子の攻撃を反射に特化するように改造した。
また光による幻惑光も可能だったりする。


177: 2012/10/06(土) 23:25:50.54 ID:2mDE2OuW0
光のファンタジー
格好こそ煌びやかだが、本質は様々な光を集めた攻撃特化の魔法である。
エルザマリアが影の魔女という事に気付いた幸子が、あえて選んだ形態である
究極奥義『ギャラクシイ』は、光を球を相手に連続で与えていく。
元ネタはロマンシングサガ3から

生命誕生
幸子が美川に放った形態の一つ
奥義である生命の波紋疾走はその名の通り、相手に幸子自身の生命エネルギーを送り込み、爆発させる技である。
しかし、美川に吸収されてしまい、更にやり返される形になってしまった。

ペガサス
幸子が美川に放った形態の一つ
実際の所この形態には奥義というものはないが、それを補ってあまりある素早さが手に入る形態である。
幸子はこの形態の素早さを利用して美川に素早い突きを繰り出したが、またしても美川に返り討ちになってしまう

氷の女王
幸子が美川に放った形態の一つ
本編では触れられてなかったが、分かりやすく説明するなら
○ブリザガ×ヒャダルコ×マハフブダイン…みたいな感じであり、周りは間違いなく大惨事だったと思われる。

メガ幸子
幸子が美川を倒すために放った究極魔法
見た目は幸子に酷似しているが、その破壊力だけを見ると幸子を凌ぐとも言われている。
美川のスコーピオン、オン、ザ レディを打ち破った攻撃翌力は流石としか言いようもない。
ちなみにMSC…メガ幸子キャノンであるが、今回は美川に集中させたが、その気になれば見滝原全土も焼き払うことは
可能である
なにこれこわい 


178: 2012/10/06(土) 23:27:27.39 ID:J1VGbGVLo
設定まできっちり考えてたのかwwwwww

179: 2012/10/06(土) 23:32:38.25 ID:2mDE2OuW0
後書き

というわけで最後に大きな蛇足をつけてしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
まどマギ公開記念という事で何か書いてみたくなりまして、ついやってしまいました。
にしても…幸子さんが強すぎましたね。全く違和感がないのも困りものですが
今年の紅白はどうなるか分からないですが、自分は幸子さんの出演をを期待しています!
あれを見ないと紅白って感じもしないので…

それでは、また次の作品で



















…冗談でアッコさんの召喚バージョンも思いついたんですが、需要はあるでしょうか?
もし見てみたいという方がいましたら、↓のAAを貼ってみてください。需要があるようなら貼らせていただきます
ただし、完全なギャグになると思いますけど

引用元: 小林幸子「ワルプルギスの夜?」