1: 2016/04/25(月) 21:55:15.85 ID:FFi9rm9B0
2: 2016/04/25(月) 22:00:15.03 ID:36MWwFrVO
【沈黙】
P「なあ小梅」
小梅「…どう、したの…?」
P「一つ話があるんだけどさ」
小梅「?」
P「………」
小梅「………」
3: 2016/04/25(月) 22:01:21.70 ID:36MWwFrVO
P「………」
小梅「………」
P「……………………………うん…………」
小梅「………」
P「…………一つ……っていうか…まあ…」
小梅「………」
P「……………………………四つ……あるんだけどさ…………」
小梅「………」
P「………」
4: 2016/04/25(月) 22:02:33.12 ID:36MWwFrVO
小梅「………………………………」
P「………」
5: 2016/04/25(月) 22:03:35.10 ID:36MWwFrVO
【暇潰し】
P「………」
小梅「………」
P「…暇だな……」
小梅「…うん……」
P「…待ち時間長いってのは聞いてたけどさ」
P「いくら何でもひめっ…暇すぎるだろ……」
小梅「………」
6: 2016/04/25(月) 22:04:37.58 ID:36MWwFrVO
P「………」
小梅「………」
P「………」
小梅「………えっ?」
P「………」
小梅「……なんで……?」
P「………」
小梅「……なんで噛んだの……?」
P「………」
小梅「なんで…平坦な道で、コケたの…?」
P「………」
8: 2016/04/25(月) 22:06:04.57 ID:36MWwFrVO
【暇潰し②】
P「よーし小梅!!この長すぎる暇を使って俺と勝負だ!!」
小梅「…し、勝負…?」
P「ああ!!そうだ!!!」
小梅「…ふふっ…いきなり、どうしたの…?」
9: 2016/04/25(月) 22:07:23.43 ID:36MWwFrVO
P「いいか小梅!!!!よく聞け!!!」
小梅「………」
P「お前は今日!!!プロデューサーであるこの俺と!!!今ここで!!!」
小梅「………」
P「命を懸けた!!!熱き氏闘を繰り広」
小梅「ちょっと……ちょっと待って…ちょっと待って…」
P「………」
10: 2016/04/25(月) 22:08:37.92 ID:36MWwFrVO
小梅「………」
P「………」
小梅「………」
P「………」
小梅「………なんで…?」
P「………」
小梅「…なんで、そんなに声張るの…?」
P「………」
小梅「………耳とれたの……?」
P「………」
11: 2016/04/25(月) 22:09:56.78 ID:36MWwFrVO
【唐突に『これ腕折れてるかもしんない』を混ぜてみよう】
P「で、ここではける」
小梅「…うん……」
P「合間がかなり長くなるかもしれないから、動き出しのタイミング気をつけてな」
小梅「…その後すぐに…と、隣のスタジオに…移動…?」
P「そうそう。そこでモニタリングしながら、隣とかけ合いでトークって感じになると思う」
小梅「…なる、ほど…」
12: 2016/04/25(月) 22:11:00.19 ID:36MWwFrVO
P「……まあ全体の流れはそんな感じだ」
小梅「……わ、分かった…」
P「当日で良いから、他に分からない部分が出てきたら言ってくれ」
小梅「……うん…」
P「よし、じゃあ本番は頼んだぞ」
小梅「…ま、まかせなさい……!」
P「おっ、やる気スイッチオンだな」
小梅「…いつも、オンだよ…?」
P「ん?お前たまにぼーっとしてる時あるぞ?」
小梅「…そ、そんな事ない……!」
P「これ腕折れてるかもしんない」
小梅「………Pさんの…いじわる……」
P「ははは!ごめんごめん、悪かったよ」
小梅「……むーっ……」
13: 2016/04/25(月) 22:12:18.28 ID:36MWwFrVO
【伝言アリ】
P「小梅、ちひろさん見なかった?」
小梅「…ううん…今日はまだ、会ってない…」
P「そっか……どこ行ったんだろあの人…」
小梅「…何か、あ、あったの…?」
P「いや、ちょっと伝えたいことがあったんだけどさ……居ないんならしょうがないな」
小梅「…………私から、言っておく、よ…?」
P「おお、そうか!じゃあもし会ったらで良いから、今から言うこと伝えといてくれ」
小梅「…りょ、了解っ……!」
P「じゃあ言うぞ」
小梅「……うん……」
P「………」
14: 2016/04/25(月) 22:13:36.23 ID:36MWwFrVO
P「先月お借りした20万の件なんですけど」
小梅「!?」
P「小梅の誕生日ライブでまとまったのが入りそうなんでその時にあれします」
小梅「っ!!!!???」
P「なんか来月の頭に入ってくるみたいです」
小梅「………や…やだっ……!!!!!」
P「どんぐらいでしたって社長に聞いたら割とニヤニヤしてたんで何ニヤついてんのこいつと思って」
小梅「……やめてっ……!!!!!」
P「サイズ合う靴無くなればいいのにと思って」
小梅「やめてぇっ……!!!!!!」
P「なあ、小梅」
小梅「…………………へっ……?」
15: 2016/04/25(月) 22:14:58.69 ID:36MWwFrVO
P「これからもよろしくな」
小梅「!!!!!!!!!!!!!!!!」
16: 2016/04/25(月) 22:16:23.97 ID:36MWwFrVO
【休日】
小梅「…Pさんって、休みの日は…何してるの…?」
P「うーん……休みの日か……」
小梅「……うん…」
P「…たまに散歩はするけど……んー……」
P「………特に何もしてないなぁ」
小梅「……そう、なんだ…」
P「何かしようとは思うんだけど、結局何もせずに終わっちゃうんだよな」
小梅「……そんな日も、あるよね…」
17: 2016/04/25(月) 22:17:43.21 ID:36MWwFrVO
P「小梅は休みの日何してんの?」
小梅「…私も…特に、ないかな……」
小梅「……………あっ…でも、家でDVD観」
P「何もしてないわ」
小梅「えっ」
P「頭の中では何かしようと思うんだけどさ」
小梅「…………………あっ…あー、うん……そう…なんだ……」
P「うん」
小梅「………」
18: 2016/04/25(月) 22:18:39.55 ID:36MWwFrVO
P「小梅は?」
小梅「………えっ……?」
P「休みの日」
小梅「……………あぁ、あの…えっと……家でDVD、観たり…かな……」
P「へー」
小梅「………」
19: 2016/04/25(月) 22:19:46.97 ID:36MWwFrVO
P「最近観たやつでおもしろいのあった?」
小梅「!」
小梅「…う、うんっ…えっとね…ム、ムカデ人間2…ってやつ、なんだけどね…!」
P「初耳だな、何だそれ」
小梅「……あ、あのね…ずっと、し、白黒なのに…すごく、表現とかがリアルで、おもしろくてね…あの、特にラストの口と」
P「散歩かな」
小梅「えっ」
P「強いて言うなら散歩かな」
小梅「………」
小梅「……………………あー………」
P「うん」
小梅「………」
20: 2016/04/25(月) 22:21:10.56 ID:36MWwFrVO
P「俺スプラッター苦手なんだよなぁ」
小梅「……………………」
P「サスペリアぐらいが限界かな」
小梅「……………………え…?」
小梅「サスペリア…知ってるの…?」
P「あのイタリアかどっかの映画だろ?だいぶ前だけど、観たよ」
小梅「……あ、あれ、面白いよね…!」
P「ああ、確かにストーリーはけっこう良かったかも」
小梅「…うん……そう、だよね…うん…!」
21: 2016/04/25(月) 22:22:37.03 ID:36MWwFrVO
P「正直、グロいとこは飛ばし飛ばしで観てたけどな」
小梅「…え…もったいない、よ…」
P「だって反射的に目瞑っちゃうんだもん」
小梅「…ふふっ…本当に、苦手なんだね…」
P「うーん…小梅と一緒に映画観たいのに、これじゃ無理っぽいなぁ」
小梅「!!……そっ、それなら…か、軽めのやつから、段々慣らしていけば…いいと思う…!」
P「散歩だな」
小梅「………」
P「散歩だ、うん、散歩してる」
小梅「………」
P「散……………………うん、散歩」
小梅「………」
23: 2016/04/25(月) 22:24:37.20 ID:36MWwFrVO
小梅「………へぇ………」
24: 2016/04/25(月) 22:25:26.08 ID:36MWwFrVO
【小梅から「…」を消してみよう】
小梅「Pさん」
P「はい」
小梅「P」
P「はい」
小梅「これ、見て」
P「すみません」
小梅「どうなってる?」
P「ええあの、服、がですね」
小梅「誰の」
P「ど、小梅さんの、服です」
小梅「が?どう、なってる?」
P「……………」
小梅「はい5、4、3」
P「昆布茶まみれです、昆布茶まみれです」
小梅「そう、だね」
P「はい」
25: 2016/04/25(月) 22:27:39.09 ID:36MWwFrVO
【今やもう】
小梅「…ねぇ、Pさん……」
P「どした」
小梅「…今ちょっと、いい…?」
P「ちょっとも何もその耳の傾け具合たるやすんごいぞお前」
小梅「は?」
P「じゃあ聞くけどさ」
小梅「………」
P「ふと見たらパンツ丸出しだったっていう設定で聞くけどさ」
小梅「………」
P「俺は小梅のプロデューサーなわけよね?」
小梅「…………うん………」
P「その話を聞こうとする態度に関しては今やもう凄まじいものがあるわけよね?」
小梅「………」
P「ねぇ?」
小梅「………………あぁ、はい……」
26: 2016/04/25(月) 22:29:26.83 ID:36MWwFrVO
P「風速で言えば何なの」
小梅「は?」
P「風速で言えば何なのそれは」
小梅「………」
P「同じ事二回言ってみたけどどうなのそれは」
小梅「……………あー……」
小梅「は?」
P「風速ね」
小梅「………」
P「風速で言うところのね」
小梅「………………いや、風速………」
P「………」
小梅「………」
27: 2016/04/25(月) 22:30:34.52 ID:36MWwFrVO
小梅「……………17m/s……」
P「17m/s?」
小梅「……うん……」
P「あー、17m/sか……」
小梅「………」
P「……うん……」
小梅「………」
P「えっ、17m/s?」
小梅「うん」
P「あーそう………ふーん………」
小梅「………」
P「えっとー、君ね」
小梅「………」
28: 2016/04/25(月) 22:31:38.11 ID:36MWwFrVO
P「吹きすぎ」
小梅「………」
29: 2016/04/25(月) 22:33:01.02 ID:36MWwFrVO
【狙い打ち失敗】
小梅「そ、それでは、ここで……ハガキを紹介、します…」
小梅「…た、台東区に、お住まいの…ペンネーム……」
30: 2016/04/25(月) 22:34:07.73 ID:36MWwFrVO
小梅「……おじさんさん、から……」
31: 2016/04/25(月) 22:35:00.51 ID:36MWwFrVO
【走馬灯】
小梅「…Pさん…Pさん……!」
P「えらいテンションだな、どうした」
小梅「これ、見て……!」
P「うん?これって何g………」
小梅「……どう、かな……!」
P「………」
…ね、すごい、でしょ…!
P「………」
……ねっ…………!
P「………」
32: 2016/04/25(月) 22:36:44.90 ID:36MWwFrVO
『母親ー!!母親ー!!これみてー!!!』
『P?どうしたのー?』
『ねっ!!これすごいでしょー!!』
ああ
『母親はこれどうおもう!?ねえ!?母親はこれみてどうおもうの!!?ねえ!!!』
『うん?これって何g……………』
『……ッ…ッッ……!!!!!!』
『………P……あんた………』
この子、この子は
『………ヒロポンでしょ……これ……』
『ね!!!!!!すごいでしょ!!!!!』
『………あ………あぁ………』
『ねっ!!!!!!!!!!!!!』
俺だ
33: 2016/04/25(月) 22:38:37.90 ID:36MWwFrVO
【絶妙のタイミングでプロデューサーを殴ってみよう】
・Pの自宅
P「ゴホ、ゴホッ…」
小梅「だ、大丈夫……?」
P「ああ大丈夫…もう治ってきてるから…」
小梅「……何か、飲む…?」
P「…気遣わなくていいよ…居てくれるだけで助かる…」
小梅「……それは、嫌…!」
P「………」
小梅「…Pさんのため、に…何かしてあげたい、から……」
P「………小梅」
小梅「……お水、取ってくる、ね…」
<あれ……冷蔵庫…どこ、だったっけ…?
P「………」
P「………ありがとう」
34: 2016/04/25(月) 22:40:02.36 ID:36MWwFrVO
小梅「…はい、お水……」
P「わざわざごめんな……」
小梅「…いいよ……気に、しないで…」
P「…じゃあ…頂くよ……」
P「…………んっ……」
小梅「………!」
P「……っ……んっ……」
小梅「………」
P「………っはぁ………」
小梅「………///」
35: 2016/04/25(月) 22:40:59.91 ID:36MWwFrVO
P「あー美味い………………ん?」
小梅「……ぅぅ……///」
P「…………どうした…?」
小梅「…な、何でも、ない……///」
P「そうか?なんか顔赤いけど……」
小梅「…何でもない、から…!///」
P「お、おう………?」
36: 2016/04/25(月) 22:43:34.62 ID:36MWwFrVO
小梅「…まだ、ドキドキ…してる……」
P「ん………」
小梅「……ふぅ……」
P「zzz………」
小梅「………」
P「zzz………」
小梅「…………………あれ…?」
37: 2016/04/25(月) 22:44:49.95 ID:36MWwFrVO
P「zzz………」
小梅「……Pさん…寝ちゃった……?」
P「zzz………」
小梅「………」
P「zzz………」
小梅「……かわいい……」
P「zzz……」
38: 2016/04/25(月) 22:46:22.73 ID:36MWwFrVO
小梅「っ!!!!!!!!!!!!!!!!」バチィィン!!!!!
P「ン゙ッ」
39: 2016/04/25(月) 22:47:51.01 ID:36MWwFrVO
おしまい
個人的に【暇潰し②】と【今やもう】が好きです
一瞬でも見てくれたらありがとう
40: 2016/04/25(月) 22:54:12.59 ID:T/0bI9Jj0
乙
結構好きな独特の雰囲気だった
結構好きな独特の雰囲気だった
引用元: 白坂小梅「実験的短編集」
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