245: 2018/08/21(火) 23:02:24.04 ID:FJIN7o3jo
書きます


武内P「……離してください、城ヶ崎さん」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
246: 2018/08/21(火) 23:07:11.52 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「ブッブー! 違いまーす!」

武内P「いえ、この声は間違いありません!」

莉嘉「……すごーい! さっすがPくん!」

ぎゅうっ!

武内P「あの、私の頭ごと抱えて――だーれだ――をしないでください!」


みりあ「すごーい! プロデューサー、すぐわかったね!」

美嘉「いやいやいや、莉嘉!? 莉嘉!?」

未央「あれは……無邪気なのか、小悪魔なのか」

247: 2018/08/21(火) 23:10:18.73 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「え~っ? イイじゃん、サービスだよん☆」

ぎゅうっ!

武内P「お願いします! あの、お願いしますから!」

莉嘉「イヤーン☆ Pくん、頭で胸をグリグリしないで~☆」

ぎゅうっ!

武内P「すっ、すみません! すみません!」


みりあ「あはははっ! プロデューサー、すっごく焦ってるね!」

美嘉「莉嘉! りっりりり莉嘉! やめな! やめなってぇ!」

未央「ありゃあ悪魔だよ! カリスマ大悪魔だよ!」

248: 2018/08/21(火) 23:13:40.41 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「あんっ☆」

ぎゅうっ!

武内P「っ!?」

莉嘉「……エッヘヘヘ! な~んちゃって☆」

…ぱっ!

莉嘉「どう? どう? Pくん、ドキドキした?」

武内P「……心臓が……止まるかと思いました」


みりあ「やったね、莉嘉ちゃん! 大成功ー!」

美嘉「りっ、莉嘉ー! ちょっとこっち来なさい! 莉嘉、コラ!」

未央「……そうだねぇ、さすがに今のは、ねぇ?」

249: 2018/08/21(火) 23:16:52.41 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「イエーイ☆」

みりあ「イエーイ♪」

パンッ!

美嘉「じゃ、ないでしょうが! アンタ、何考えてんの!?」

莉嘉「えっ? 何が?」

美嘉「うっ、後ろから抱きつくなんて! だきっ、抱きつくなんて!」

みりあ「えっ? でも、前に美嘉ちゃんにした時は、喜んでくれたよね?」

美嘉「えっ!? い、いや、それとコレとは話が……!」

未央「美嘉ねぇ! 負けちゃ駄目だよ! ファイト!」


武内P「……」

250: 2018/08/21(火) 23:20:56.82 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「えっ!? そーなの!?」

みりあ「うん。美嘉ちゃんにした時は、前からだったよね?」

美嘉「そっ、そうだケド! でも、違うからね!?」

莉嘉「あっ、そうだよね! だって、前からじゃ誰かわかっちゃうし!」

みりあ「ホントだ! ねえねえ、美嘉ちゃんだったらどうするの?」

美嘉「へっ!? どうするの、って……な、何が?」


莉嘉・みりあ「だーれだっ?」

莉嘉・みりあ「……って!」


美嘉「えっ、ええっ!?」

未央「チャンスだよ、美嘉ねぇ! 普通の、お手本を見せれば良いんだよ!」

美嘉「う……うん」


武内P「……」

251: 2018/08/21(火) 23:24:34.13 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「きっと、お姉ちゃんだったら凄いの見せてくれるよ!」

みりあ「うんうん! だって、美嘉ちゃんだもん!」

莉嘉「そう! アタシの憧れの、カリスマJKアイドル☆」

みりあ「きっと、見たこと無いのを見せてくれるよ!」

莉嘉・みりあ「ねーっ♪」


美嘉「未央……未央?」

未央「悪気の無い、あの期待に満ちた目……!」


莉嘉・みりあ「わくわく♪ わくわく♪」キラキラッ!


未央「美嘉ねぇ……ガンバ!」グッ!

美嘉「未央、アンタ……他人事だと思ってぇ!」


武内P「……」

252: 2018/08/21(火) 23:30:22.84 ID:FJIN7o3jo
美嘉「じゃ、じゃあ……アタシが、お手本を見せるから!」

未央「み、美嘉ねぇ……無理はしないでね?」

美嘉「わ、わかってるケド……でも……!?」

莉嘉・みりあ「わくわく♪ わくわく♪」

美嘉「……こうなったら、やるしかない、よね」


美嘉「良い? よーく見とくんだよ★」

美嘉「カリスマJKアイドル、城ヶ崎美嘉の――」

美嘉「――だーれだっ★」

美嘉「……をね!」ビシッ!


莉嘉・みりあ「はーいっ!」

未央「絶対に! 絶対に、無理はしないでね!?」

未央「私、嫌だからね!? フォローしないからね!?」


武内P「……」

253: 2018/08/21(火) 23:40:36.87 ID:FJIN7o3jo
美嘉「それじゃあ……行くよ★」

スウッ―…


未央「っ!? はっ!? 美嘉ねぇが消え――」


美嘉「……」

武内P「……」


未央「――たと思ったら、プロデューサーの背後に!?」

莉嘉「出たっ! お姉ちゃんの、カリスマウォークっ☆」

みりあ「うんうん! 闇ある所、光あり! 悪ある所、正義ありー!」

莉嘉「芸能界の闇に染まらない、輝く光の魔法のウォーキング☆」

みりあ「でも、大事な誰かにだけは、気付いて欲しいのかもしれないね!」

莉嘉・みりあ「ねーっ!」

未央「何それ!?」


未央「ねえ、何それ!!?」

254: 2018/08/21(火) 23:45:37.13 ID:FJIN7o3jo
莉嘉「後ろをとって、お姉ちゃんはどうするんだろ!」

みりあ「きっと、すっごい事をするに違いないよ、莉嘉ちゃん!」


美嘉「……」

…ススッ


未央「えっ? 美嘉ねぇ?」

未央「ねえ……どうして、シャツと上着をまくって――」


美嘉「――!」

ズボッ!

武内P「っ!?」


未央「――その中にプロデューサーの頭を入れた!?」

莉嘉・みりあ「すっ……すご――い!!」

未央「いや、凄いけど! 確かに凄いけれども!?」

255: 2018/08/21(火) 23:49:26.15 ID:FJIN7o3jo
美嘉「……!……!」

ぎゅううっ!

武内P「んーっ!?んんーっ!?」ジタバタ!


莉嘉「凄い凄い! アレなら、誰かわかんないよ!」

みりあ「うんうん! さっすが美嘉ちゃんだね!」

未央「美嘉ねぇ――っ! 何してんの!? 美嘉ねぇってば!」


美嘉「んあああああ誰ああああああっ!?///」

ぎゅううっ!

武内P「んんーっ! んんんーっ!」


未央「恥ずかしいならやめなさいって!」

未央「期待に応えようと無理しすぎだってぇ!」

256: 2018/08/21(火) 23:54:04.33 ID:FJIN7o3jo
美嘉「ああああ素肌にうわああああっ!?///」

ぎゅううっ!

武内P「んんーっ! んんーっ!」ジタバタ!


莉嘉「どうしたの、お姉ちゃん!? 素肌に!?」

みりあ「あっ! 髪の毛が、チクチクするのかな!?」

未央「そういう細かい事じゃないと思うよ!?」


美嘉「だだっだだだ誰ああああ誰ええええっ!?///」

ぎゅううっ!

武内P「んーんんんっ!? んーんんんんーっ!?」


未央「プロデューサーも話聞いてたから!」

未央「やってるの美嘉ねぇだってバレてるってぇ!」

257: 2018/08/21(火) 23:58:27.85 ID:FJIN7o3jo
美嘉「……!……!……!……!」パクパク!

ぎゅううっ!

武内P「んーんんんんっ! んーんんんんーっ!?」ジタバタ!


莉嘉「! お姉ちゃん、何か言ってる!」

みりあ「口パクなのは……何か、理由があるのかな!?」

未央「あれは……」


美嘉「……!……!……!……!」パクパク!

ぎゅううっ!

武内P「んーんんん! んんー! んんー!」


タ……ス……ケ……テ……!


未央「どうやって!? ねえ、どうやって!?」

258: 2018/08/22(水) 00:04:58.71 ID:CEcVhZono
美嘉「……!……!」パクパク!

ぎゅううっ!

武内P「んーんんんっ! んんんんっ!」ジタバタ!


ミ……オ……!


莉嘉「未央ちゃん! お姉ちゃんの言ってるコト、わかるの!?」

みりあ「ねえねえ! 美嘉ちゃん、何て言ってるの!?」

未央「わ、私の名前を呼んでる……!」


美嘉「……!……!……!」パクパク!


コ……ン……ド……!


未央「う……ううっ……!?」


美嘉「……!……!……!……!……!」パクパク!


オ……ゴ……ル……カ……ラ……!


未央「わかんない……わかんないよ!」

未央「何を奢ってもらえば割に合うのか、わかんないよ!」

259: 2018/08/22(水) 00:13:22.30 ID:CEcVhZono
美嘉「んみっ、未央ーっ!/// はやく!/// はや――くっ!///」

ぎゅううっ!

武内P「んっ!? んんんんんっ!? んんっ!?」ジタバタ!


莉嘉「もう、さっきの口パクで作戦は伝わってるんだよね!?」

みりあ「早くしてあげて! もう、美嘉ちゃん限界みたい!」

未央「無理だって! 何も作戦なんて無いって!」

未央「頭から手を離して、開放するしか無いんじゃないの!?」


美嘉「無理――っ!/// そんなの無理――っ!///」

ぎゅううっ!

武内P「んんんんっ! んんん――っ!?」ジタバタ!


未央「だったらどうすりゃ良いのさ!?」

260: 2018/08/22(水) 00:18:50.41 ID:CEcVhZono
美嘉「あああああっ!///んんあああっ!///」

ぎゅううっ!

武内P「……」

…ピタッ


莉嘉「! Pくんの……動きが止まった!?」

みりあ「プロデューサー……どうしたのかな!?」

未央「なっ、何かする気!? でも、この状況で……」


武内P「!」

グァシィッ!


未央「じっ、自分の首を締めて――」


武内P「」

…だらんっ


未央「――自分で気絶した!?」

261: 2018/08/22(水) 00:25:33.90 ID:CEcVhZono
美嘉「えっ? えっ、あっ、えっ!?」

…スポッ!

武内P「」

…ドサッ!


未央「ぷっ、ぷ……プロデューサ――っ!?」


莉嘉・みりあ「……すっ――」

莉嘉・みりあ「――すっごーい! すごいすごい!」

莉嘉「お姉ちゃん位のカリスマになると、相手が気絶するんだ!」

みりあ「うんうん! TOKIMEKIがエスカレートしすぎちゃうんだね!」


美嘉「えっ!?……ま……まあ――」

美嘉「――この位余裕っしょ★」ビシッ!


未央「言ってる場合!?」

262: 2018/08/22(水) 00:31:36.65 ID:CEcVhZono
武内P「」

未央「プロデューサー! しっかり! おーい!」

ペチペチッ!

武内P「……ん」

未央「! 気がついた! 大丈夫、プロデューサー!?」

武内P「……本田さん?」


武内P「先程のは……まさか、本田さんが?」


未央「へっ?」

未央「……」

未央「いやいやいやいや!? 違うよ!? 私じゃないよ!?」

263: 2018/08/22(水) 00:36:04.97 ID:CEcVhZono
武内P「……いえ、ですが」

未央「やったのは、私じゃなくて――」バッ!


……シーン…


武内P「本田さん以外……誰も、居ませんので」


未央「……!?」

未央「こっ、声! 声、私のじゃなかったよね!?」


武内P「ほとんど聞こえない状態で、抱えられていたので……」


未央「……!?」

未央「ねえ、記憶もちょっと飛んでるの!?」

264: 2018/08/22(水) 00:46:54.26 ID:CEcVhZono
武内P「……本田さんは、少し、スキンシップが過剰な所があります」

未央「待って! お説教モードに入らないで!」

武内P「……わかりました」

未央「わかってくれた!? 誤解、とけた!?」

武内P「しかし……今後、このような事の無いよう、お願いします」

未央「だから、私じゃないんだって!」


未央「犯人は――……」

未央(あっ、でも……私がここで話したら……)

未央(……美嘉ねぇ、絶対困るよね)

未央(逃げ出すくらいだもん……きっと、すっごく困る)


武内P「……話してください、本田さん」


未央(でも、まあ――)


未央「うん! 美嘉ねぇだよ!」グッ!


未央(知ったこっちゃないよね)



おわり

267: 2018/08/22(水) 04:18:39.63 ID:7sU80jtN0
なんだこのカオスww

引用元: 武内P「ムラムラ、ですか」