453: 2018/08/28(火) 17:05:00.06 ID:KCt0T8Luo
書きます


武内P「夏休みの宿題は終わりましたか?」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
454: 2018/08/28(火) 17:08:41.38 ID:KCt0T8Luo
アーニャ「シトー? 何の、話ですか?」

武内P「夏休みの、宿題です」

アーニャ「夏休みの……オー! 思い出、ですね?」

武内P「……」


武内P「ダマーシニーザダニェ、宿題、です」


アーニャ「……」

アーニャ「……ニェート、まだ、です」

455: 2018/08/28(火) 17:11:06.23 ID:KCt0T8Luo
武内P「アナスタシアさん」

アーニャ「プロデューサー、誤解、です」

武内P「? 何が、ですか?」

アーニャ「夏休みは、夏の、休みですね?」

武内P「はい」


アーニャ「勉強するのは、おかしいですね?」


武内P「宿題は、別です」


アーニャ「……」

アーニャ「……ダー、その通り、です」

456: 2018/08/28(火) 17:15:09.49 ID:KCt0T8Luo
武内P「少し……いえ、かなり意外でした」

アーニャ「意外、ですか?」

武内P「はい」

武内P「アナスタシアさんは、宿題は真面目にやる方だ、と」

武内P「……そう、思っていたので」


アーニャ「……」シュン


凛「うん、ちょっと意外だよね」


武内P「渋谷さん、貴女もです」

457: 2018/08/28(火) 17:18:52.66 ID:KCt0T8Luo
凛「待って、私はちゃんと理由がある」

武内P「理由、ですか」

凛「シンデレラプロジェクトと、クローネ」

凛「その二つで、忙しかっただけだから」

アーニャ「! ダー! 私も、です!」

武内P「……なるほど」


武内P「お二人とも、プライベートでかなり遊んでいた、と」

武内P「……そう、報告を受けています」


凛・アーニャ「!?」

458: 2018/08/28(火) 17:21:48.83 ID:KCt0T8Luo
凛「報告って、何それ!?」

アーニャ「誰から、ですか!?」

武内P「誰か一人……という訳ではありません」

凛「どういう事!? 納得のいく説明を聞かせて!」

アーニャ「プロデューサー! 教えて、ください!」

武内P「……いえ」


武内P「皆さんの、遊びに行ったという土産話の中で、ですね」

武内P「毎回、お二人の名前が出る、と」

武内P「……そこから、察しました」


凛・アーニャ「……」

459: 2018/08/28(火) 17:29:21.27 ID:KCt0T8Luo
武内P「夏休みの宿題は、終わるでしょうか?」

凛・アーニャ「……」

武内P「……いえ、質問を変えましょうか」

武内P「夏休みの宿題をするつもりは、ありますか?」

凛「……ねえ、少し気になったんだけど」

アーニャ「……プロデューサーは、何故、そんな事を?」


武内P「お二人の、夏休みの宿題が終わらない場合」

武内P「シンデレラプロジェクトの活動を休止」

武内P「クローネに専念して貰う、と」

武内P「……専務から、通達がありました」


凛・アーニャ「!?」

460: 2018/08/28(火) 17:33:05.95 ID:KCt0T8Luo
凛「ちょっと待って! 何なの!?」

アーニャ「私達が、夏休みの宿題をしないと!?」

武内P「渋谷さんと、アナスタシアさんのお二人だけ」

武内P「シンデレラプロジェクトで、活動出来なくなります」

凛「どうしてそうなるの!? だって、学校の宿題でしょ!?」

アーニャ「ニェート! おかしい、です! 絶対、変、です!」


武内P「私も、専務にそう直訴しました」

武内P「……が」

武内P「夏休みの宿題をやらない方がおかしい、と」

武内P「……ぐうの音も、出ませんでした」


凛・アーニャ「……」

461: 2018/08/28(火) 17:39:40.44 ID:KCt0T8Luo
凛「……待って」

武内P「はい、何でしょうか?」

アーニャ「私達だけ、おかしい、です!」

武内P「? 何が、ですか?」

凛「私達だけ夏休みの宿題をやってないペナルティー、厳しすぎ!」

アーニャ「ダー! 私達にだけ、ンー、意地悪、です!」

武内P「……ハッキリと、申し上げます」


武内P「夏休みの宿題が終わっていないのは……」

武内P「……貴女達、お二人だけなのです」


凛・アーニャ「!?」

462: 2018/08/28(火) 17:44:48.23 ID:KCt0T8Luo
凛「……嘘でしょ?」

武内P「いえ、本当です」

アーニャ「イズヴィニーチェ、すみません、わからない、です」

武内P「わかってください」


武内P「……お二人が、シンデレラプロジェクトの仕事の時に」

武内P「クローネで、夏休みの宿題を片付ける会が」

武内P「逆に、クローネの仕事の時に」

武内P「シンデレラプロジェクトで、同様の催しがあったようです」


凛・アーニャ「……!?」

463: 2018/08/28(火) 17:50:57.95 ID:KCt0T8Luo
凛「ねえ、ちょっと待って……何、それ?」

アーニャ「聞いてない、です! アー、仲間はずれ、ですか!?」

武内P「いえ、完全にタイミングの問題でしょう」


武内P「……そして、お二人とも、夏休みの宿題に関して」

武内P「なんとかなる」

武内P「……と、そう言っていたそうですね?」


凛「……そんな昔のこと、覚えてない」

武内P「つい先日の話です」

武内P「どうですか? 終わりそうですか?」

アーニャ「……そんな先の事は、わからない、です」

武内P「数日後の問題です」


凛・アーニャ「……」

464: 2018/08/28(火) 17:59:36.96 ID:KCt0T8Luo
凛・アーニャ「レッs」

武内P「今日のレッスンの予定は、キャンセルしておきました」

凛・アーニャ「……」

武内P「今日のお二人のスケジュールは、こちらになります」

…ペラッ

凛「……ねえ、何……この時間割」

武内P「お二人に出された宿題に合わせて、予定を立てました」

アーニャ「……ンー、教科の横に、名前が書いてあるのは?」


武内P「その方に、見張ら……見守られながら、進めてください」


凛・アーニャ「……」

465: 2018/08/28(火) 18:11:40.09 ID:KCt0T8Luo
  ・  ・  ・

未央「いやー! 二人共宿題終わってなかったんだねぇ!」


凛・アーニャ「……」

カリカリカリカリ…


未央「んー、どれどれ? ほうほう……ほほう」

未央「あ」


凛・アーニャ「……」

…ピタッ


未央「……なんかクシャミ出そう」


凛・アーニャ「チェンジ!」

466: 2018/08/28(火) 18:17:57.73 ID:KCt0T8Luo
  ・  ・  ・

茜「二人共!! 頑張ってください!!」


凛「……うん」

アーニャ「……ダー」

カリカリカリカリ…


茜「わからない所があったら、いつでも聞いてくださいね!!」


凛「……うん」

アーニャ「……ダー」

カリカリカリカリ…


茜「いい調子ですよ!! 今の所、全問正解してます!!」

茜「このペースだったら、問題なく終わりそうですね!! ボンバー!!」


凛・アーニャ「チェンジ!」

467: 2018/08/28(火) 18:25:41.76 ID:KCt0T8Luo
  ・  ・  ・

拓海「……」


凛・アーニャ「……」

カリカリカリカリ…


拓海「オラ、間違ったぞ」

拓海「面倒だからって途中式を書かないからそうなんだよ」


凛「あ、そっか」

ケシケシ…カリカリカリカリ…


拓海「ん」

拓海「調子ン乗ってんじゃねえか、焦るんじゃねえぞ」


アーニャ「ダー」

カリカリカリカリ…

468: 2018/08/28(火) 18:33:47.62 ID:KCt0T8Luo
  ・  ・  ・

凛「……終わった」

アーニャ「……私も、です」

凛「すごくない?」

アーニャ「すごい、です!」


武内P「渋谷さん、アナスタシアさん」

武内P「……お疲れ様でした」


凛「まあ、本気を出せばこれくらい余裕かな!」

アーニャ「ダー! 私達は、アー、やれば出来る子、です!」

470: 2018/08/28(火) 18:53:37.99 ID:KCt0T8Luo
凛「これで、シンデレラプロジェクトの活動を――」

アーニャ「――続けて大丈夫、ですね?」

武内P「……はい」

ペラッ…ペラッ…

武内P「これで、問題ないでしょう」

…パタン


凛・アーニャ「……ふふっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

471: 2018/08/28(火) 18:59:52.68 ID:KCt0T8Luo
凛「でも、案外終わるものだね」

アーニャ「ニェート、今日があったから、です」

凛「確かに。一人じゃ、終わらなかったと思う」

アーニャ「スパシーバ、ありがとうございます、プロデューサー」

武内P「いえ……当然です」

武内P「お二人の、笑顔のためですから」

凛・アーニャ「……!」ジーン…!


武内P「夏休みも、残り数日です」

武内P「残り数日間ですが……気兼ねすること無く」

武内P「笑顔で、楽しんでください」


凛・アーニャ「――はいっ!」

472: 2018/08/28(火) 19:06:02.53 ID:KCt0T8Luo
凛「……でも、来週から学校かぁ」

アーニャ「リンの学校は、夏休みが短い、ですね?」

凛「そうかな? 普通だと思うけど」

アーニャ「ダー。とても、短い」

凛「ふーん」


凛「アーニャの学校は、いつ始まるの?」


アーニャ「? 美波が、言っていました」

アーニャ「夏休みは、九月の、アー、中旬まで、です」


武内P「……」

武内P「待ってください」

474: 2018/08/28(火) 19:14:20.45 ID:KCt0T8Luo
武内P「……すみません、確認してもいいでしょうか?」

凛・アーニャ「?」


武内P「渋谷さんの提出された夏休みの日程、ですが……」

凛「? 未央と一緒にしてあるでしょ?」

凛「同じ、高校一年生だし」


武内P「アナスタシアさんの提出された夏休みの日程、ですが……」

アーニャ「美波と一緒にしてありますね?」

アーニャ「二人で、ラブライカ、です」


武内P「……」

475: 2018/08/28(火) 19:23:52.07 ID:KCt0T8Luo
武内P「……本田さんの通う高校は、千葉県の学校です」

武内P「渋谷さん……東京都の高校に通う、島村さんは、今日……?」

凛「卯月? 今日は、学校だって言ってたけど?」


武内P「……アナスタシアさん、新田さんが通っているのは、大学です」

武内P「なので、間違いだと思い、始業式が九月頭だと修正していたのですが……」

アーニャ「? 東京の学校は、北海道と、休みの長さが、違うのですよね?」


武内P「……確認、していただけますか?」

武内P「お二人の夏休みが、いつまでなのかを」

476: 2018/08/28(火) 19:36:53.76 ID:KCt0T8Luo
  ・  ・  ・

武内P「彼女達の、夏休みの宿題は終わりました」

武内P「シンデレラプロジェクトでの活動を継続する許可をお願いします」


専務「待ちなさい」

専務「もう、学校は始まっていたのだろう?」


武内P「はい」

武内P「始業式翌日の、小テスト」

武内P「それを欠席してしまったようです」


専務「……」

477: 2018/08/28(火) 19:52:22.16 ID:KCt0T8Luo
専務「君は、よくそれで許可が降りると思ったな?」

武内P「期日は、設定されていませんでしたから」

専務「……彼女達には、私が直接話をしよう」

武内P「っ!? 待ってください!」

武内P「親御さんには、連絡しておきました!」

武内P「親御さんに加え、専務からも怒られるとなると――」

武内P「――彼女達の、輝きが失われてしまう恐れが!」


専務「……ならば、君に夏休みの宿題を出そう」

専務「そして、冬休みに備えなさい」


武内P「えっ?」

専務「今後、二度とこういう事の無いようにする方法を……だ」

武内P「専務、それは……」


武内P「手のつけられない問題、という事ですか?」


専務「ん?」


武内P「私に、夏休みを取る余裕はありませんから」



おわり

478: 2018/08/28(火) 21:43:29.31 ID:0/s74fT5o

武内Pには「宿題:夏期休暇を消化せよ」って出すのが一番堪えそう

引用元: 武内P「ムラムラ、ですか」