708: 2018/10/16(火) 19:47:23.07 ID:cwVGxon8o
書きます


武内P「ハロウィンLIVE当日の確認をします」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
709: 2018/10/16(火) 19:52:12.87 ID:cwVGxon8o
武内P「木村さんと松永さんは、ピューロランド内でLIVEを」

夏樹「あいよ、任せな」

涼「……まさか、ピューロランドでLIVEとはね」

武内P「藤本さんと大和さんは、園外で野外LIVEを」

里奈「うぃっす☆ 気合いれていくよん♪」

亜季「了解しました!」


武内P「向井さんは、ご自宅の警備をお願いします」


拓海「っしゃあ! 全開バリバリだぜ!」

拓海「……」

拓海「ってオイコラ、ふざけんじゃねえぞ!?」

710: 2018/10/16(火) 19:57:34.75 ID:cwVGxon8o
拓海「おいテメエ! 舐めてんのか!?」

武内P「いえ……そんな事は、決して」

拓海「だったらよぉ! なんでアタシが自宅警備なんだ!?」

武内P「そう、伝えておいて欲しいと言われましたので……」

拓海「っつーかよぉ!? アイツはどこ居んだよ!?」


武内P「絶対怒るから、と」

武内P「……そう言っていたので、はい」


拓海「……!」

711: 2018/10/16(火) 20:02:55.21 ID:cwVGxon8o
涼「落ち着きなよ、この人に文句を言ってもしょうがないだろ?」

拓海「……チッ! そりゃあそうだけどよぉ」

里奈「りょーちゃの言う通り! 怒っちゃダメんぽー☆」

拓海「……すまねえな、アタシが悪かった」

武内P「いえ、お気になさらず」


夏樹「任せな。ピューロランドの平和は、アタシ達が守ってくるさ」

亜季「ゴーストピ工口など、私達の歌で殲滅してみせましょう!」


拓海「お前ら、アタシを煽ってんのか!?」

712: 2018/10/16(火) 20:11:05.95 ID:cwVGxon8o
涼「しかし、ゴーストピ工口は小梅も好きそうだな」

拓海「あぁ!? ピューロランドを乗っ取ろうとしてんだぞ!?」

里奈「それをシナモンフレンズが、『ロックパワー』で、だよね☆」

拓海「そうだよ! モカ姉さんのピンチなんだよ! わかんだろ!?」

武内P「それを助けるため、というコラボ企画ですね」



夏樹「へえ、ゴーストピ工口ってのは結構迫力あるんだな」

亜季「これは、激しい戦いが予想されますな!」


拓海「お前ら、ほんっ、ちょっ……オラァァ!!」

713: 2018/10/16(火) 20:17:06.43 ID:cwVGxon8o
涼「しかし、一人だけ自宅警備ってのもねぇ」

拓海「だろ!? 特攻隊長として、締まらねぇよな!?」

里奈「たくみんは、真っ先にやっつけに行くタイプだよね☆」

拓海「そうだよ! さすが里奈、わかってんじゃねえか!」


武内P「毎年、特攻服を着た女性が……ですね」

武内P「ゴーストピ工口のキャストを襲うと言う事件が……」


夏樹・亜季「……」


拓海「……」

714: 2018/10/16(火) 20:23:12.92 ID:cwVGxon8o
涼「ま、まぁ! 今回は、仕事だし!」

拓海「! おおよ! 今年は、アイドルとして行く!」

里奈「おおぅ、気合充分ぢゃん! あげぽよー☆」

拓海「『ロックパワー』で、ゴーストピ工口をボコってやんよ!」


夏樹「そういえば、ギターで素振りしてんのを見たな」

亜季「私も、急所の位置を聞かれたりしました」


武内P「向井さんは、自宅警備でお願いします」


拓海「バッ!? あれは、その……気合が! 気合が、なっ!?」

715: 2018/10/16(火) 20:28:26.24 ID:cwVGxon8o
涼「ギターを壊すパフォーマンスも、あるにはあるけど……」

拓海「! それだよ! ロックが溢れちまったんだよ!」

里奈「ぢゃあ、ゴーストピ工口なんてチョチョイだねん!」

拓海「トリック・オア・トリートじゃねえ! パンチ・オア・キックよ!」


夏樹「とりあえず、ランド内のLIVEの確認、いいかい?」

亜季「終わりましたら、園外の野外LIVEの確認も頼みます」

武内P「はい、勿論です」


拓海「聞けよオラァ! そこの三人よぉ!?」

716: 2018/10/16(火) 20:34:36.01 ID:cwVGxon8o
拓海「夏樹ィ! テメエだけに良い格好はさせねえぞ!」

夏樹「アタシだけじゃなく、他の三人もだけどな」

拓海「んがっ!? あ、アタシを頭数から抜いてんのか!?」

亜季「当然でありましょう。それが、本作戦ですから」


武内P「松永さんと藤本さんは、衣装の確認はされましたか?」

涼「ああ、ちょっと角が大きいけど、LIVEに支障は無いよ」

里奈「あの角まぢカワイクない? リナリナホーン♪」


拓海「……」

拓海「オイ、衣装なんて確認してねえぞ!?」

717: 2018/10/16(火) 20:41:02.54 ID:cwVGxon8o
夏樹「そりゃあ、自宅警備なんだから衣装なんて無いだろ」

拓海「ふっざけんなよ!? マジで言ってんのか!?」

亜季「拠点防衛も、立派な任務であります!」

拓海「それを仕事にした覚えはねえんだよ!」


武内P「構成は二部」

武内P「前半と後半で、ランド内と園外を交代します」

涼・里奈「うんうん」


拓海「お前らぁ! 仕事してんじゃねえぞコラァァァ!!」

718: 2018/10/16(火) 20:46:41.65 ID:cwVGxon8o
夏樹「それじゃあ、拓海は一階と二階を……だな」

拓海「自宅の!? 誰と交代すんだよ!」

亜季「単独任務……拓海、幸運を祈ります!」ビシッ!

拓海「おい、やめろ! 敬礼すんな! やめろ!」


涼「なあ、終了後に写真撮影とか……出来るかい?」

里奈「あっ、それ良いぢゃん☆ どう? どう?」

武内P「はい、問題ないと思います」


拓海「仕事した後の話をすんじゃねええ!!」

719: 2018/10/16(火) 20:54:04.36 ID:cwVGxon8o
拓海「てめェら、聞け!」


夏樹「なあ、園内を移動中に歌っても良いかい?」

涼「確かに。このコンセプトなら、それも有りだな」

亜季「ゲリラLIVEですな! 私も、望む所です!」

里奈「しんどい系だけど、アタシ達ならいけるぽよぽよー☆」


武内P「……そう、ですね」

武内P「先方と確認して、可能な限り実現しよう、と」

武内P「……そう思える、良い企画です」


拓海「聞けってぇ! 聞けよ、オマエらよぉ!?」

720: 2018/10/16(火) 21:02:41.21 ID:cwVGxon8o
拓海「なぁ、アタシらは五人で炎陣じゃねえのか!?」


涼「まあ……確かに、拓海の言う通りだな」

里奈「うん……四人じゃ全開にならないよねー」


拓海「そうだろ! 全開じゃない? 有り得ねえ!」

拓海「そんなんで倒せる程、ゴーストピ工口はヤワじゃねえぞ!」


夏樹「でも、やるしかない。だったら、答えは一つだろ?」

亜季「一人一人が! 四人が、全開以上の力を発揮するでありますな!」


拓海「違うだろ! もっと他に道はあんだろ!?」

拓海「っつーか、アタシの最初の言葉をシカトこいてんじゃねえ!」

721: 2018/10/16(火) 21:10:10.57 ID:cwVGxon8o
拓海「特攻隊長抜きでやれんのか!? あぁ!?」

亜季「今回は防衛戦でありますし、可能かと」

拓海「ピューロランドのピンチに、家で寝てろってか!?」

夏樹「任せな。拓海の分まで、暴れてきてやるさ」


涼「小梅とか……スケジュール、空いてるかな?」

里奈「おおっ! それなら五人になるから、バリバリだねー☆」

武内P「確か、空いていたと思いますが……」


拓海「っだらぁ! テメエらよぉ!?」

拓海「マジでテメエら……テメエらよぉっ!? あぁん!?」

722: 2018/10/16(火) 21:22:58.68 ID:cwVGxon8o
拓海「マジで、アタシ抜きでやるつもりか!?」

涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ

拓海「……マジでか?」

涼・里奈・夏樹・亜季「……」コクリ

拓海「……!?」


武内P「その……ですね」

武内P「今回、暴力等の問題が起こった場合……」

武内P「連帯責任で、全員出入り禁止にする、と」

武内P「……そう、先方に言われていまして」


拓海「……」

723: 2018/10/16(火) 21:29:02.92 ID:cwVGxon8o
拓海「いや……んな事、しねえって」

夏樹「言い切れるか?」

拓海「んだよ……しねえっつってんだろ」

涼「でも、さっきまでの言動を聞いてると、な」

拓海「あれは……そんだけの気合で臨む、ってだけだよ」


里奈「出禁になったら、アタシはまぢでキレるぽよ」

亜季「私はわかりませんな。自分が、何をするかが」


拓海「……」


武内P「……」

724: 2018/10/16(火) 21:35:25.48 ID:cwVGxon8o
武内P「向井さん」

拓海「……んだよ?」

武内P「向井さんの、この仕事に対する情熱」

武内P「それは、とても素晴らしいものです」

拓海「……お、おぉ」


武内P「ゴーストピ工口に、パンチもキックもしない」

武内P「……そう、約束して頂けますか?」


拓海「! オイ、それって……まさか!」

拓海「頭突きだけなら、参加しても良いって事か!?」


武内「違います」

725: 2018/10/16(火) 21:40:54.03 ID:cwVGxon8o
武内P「向井さん」

拓海「何なんだよ! 意味わかんねえぞ!」

武内P「先程の言葉で、わかって頂きたかったです」


武内P「ゴーストピ工口に、一切手を触れない」

武内P「……そう、約束して頂けますか?」


拓海「約束したら何だってんだ!?」

拓海「回りくどいんだよ! テメエの話はよぉ!」


武内P「約束して頂けた場合」

武内P「私も一緒に、この仕事への参加を許可するよう掛け合います」


拓海「うん! するぅー! 約束するぅーっ!」

726: 2018/10/16(火) 21:51:12.41 ID:cwVGxon8o
  ・  ・  ・

拓海「――今回は、本当に助かった!」

武内P「いえ、当然の事をしたまでです」

拓海「アンタには……借りが出来ちまったな」

武内P「いえ、お気になさらず」

拓海「いや! アンタには本当に世話になった!」

武内P「問題ありません」


武内P「……無意識に放たれた、向井さんの拳」


武内P「それから、ゴーストピ工口の方を守っただけですから」

727: 2018/10/16(火) 21:57:15.36 ID:cwVGxon8o
  ・  ・  ・

拓海『――!』

ヒュッ―

ゴーストピエロ『ひいっ!?』


ガシィッ!

武内P『……待ってください』

拓海『――っ!? アタシの拳が止められた!?』

武内P『念の為、周囲で見守っていましたが――』


拓海『テメエが、ゴーストピ工口の親玉かぁ!』


武内P『!? 待ってください!』

武内P『照明が暗いとはいえ、地顔で……向井さん! 向井さん!?』

728: 2018/10/16(火) 22:05:30.31 ID:cwVGxon8o
  ・  ・  ・

拓海「……なんつーか、あん時はすまなかった」

拓海「雷舞がよぉ、仏恥義理に盛り上がってて、つい……な?」

武内P「いえ、大丈夫です。私にも……」

武内P「……ゴーストピ工口の方達からの、声援がありましたから」

拓海「おぉ! あれは、盛り上がったなぁ!」


武内P「お蔭で、来年は白坂さんとユニットを組み」

武内P「ゴーストピ工口側で参加して欲しい、と」

武内P「……そう、サンリオさん側からお願いされただけですから」

武内P「一切、気にする必要はありません。はい、一切」


拓海「……すまねえ」

729: 2018/10/16(火) 22:16:57.19 ID:cwVGxon8o
拓海「ま、まぁ! 来年も夜露士苦な!」

拓海「へへっ! それまで、鍛えておくからよ!」

武内P「鍛えておく、ですか?」

拓海「おうよ!」


拓海「来年こそ、ぶっ倒してやるからな!」ニカッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「向井さん……残念ですが――」


武内P「来年は、自宅警備でお願いします」



おわり

730: 2018/10/16(火) 22:55:23.00 ID:xSf9B3wO0
夏色を聴くといつもH2を思い出して泣きそうになる
ゴーストピ工口意外と本格的でびっくりした

引用元: 武内P「ムラムラ、ですか」