774: 2018/10/18(木) 21:03:00.74 ID:A7X2MAVio
混ぜます


武内P「ウインク、ですか」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
775: 2018/10/18(木) 21:06:47.16 ID:A7X2MAVio
ありす「はい、ウインクです」

ありす「片目をつぶってする――」パチッ⌒☆

ありす「……この、ウインクです」

武内P「それを見て欲しい、と」

ありす「はい、お願いします」


ありす「――さあ、どうぞ文香さん!」


文香「……! あ、あの……!」アワアワ!

776: 2018/10/18(木) 21:10:08.41 ID:A7X2MAVio
ありす「? どうしたんですか?」

文香「ありすちゃん……えっと、その……」チラッ

武内P「?」

文香「っ……ど、どうして……?」

ありす「?」


ありす「片目をつぶって――」パチッ⌒☆

ありす「……こうですよ?」


文香「えっ、と……やりかたじゃなくて……!」アセアセ!

777: 2018/10/18(木) 21:12:59.61 ID:A7X2MAVio
ありす「? 文香さん……?」

武内P「あの、恐らくですが……」

武内P「何故、私にウインクを見せるのか、と」

武内P「……そう、仰っしゃりたいのですよね?」

文香「は……はい……」


ありす「? だって、文香さ――」


文香「やります!」


武内P「……」

武内P「えっ?」

778: 2018/10/18(木) 21:16:31.25 ID:A7X2MAVio
文香「ありすちゃん、やるから……ねっ?」

文香「それ以上は、その……ねっ?」

武内P「あの、一体何が……?」


ありす「あの時から、文香さ――」


文香「あっ、あり、ありすちゃ……!///」ワタワタ!


武内P「……」

武内P「……?」

779: 2018/10/18(木) 21:19:31.90 ID:A7X2MAVio
文香「とっ、とにかく……やりますから……!///」

武内P「は……はあ」

ありす「頑張ってください、文香さん!」


文香「……すぅ……はぁ……」

文香「――!」


武内P「……」ジィッ


文香「……!///」

文香「……」

…ペラッ…ペラッ…


ありす「文香さん!?」

780: 2018/10/18(木) 21:24:20.11 ID:A7X2MAVio
ありす「文香さん!? 文香さんっ!」

文香「……ありすちゃん」

…パタンッ

ありす「あの、どうして本を読み出したんですか!?」

文香「そ、それは……続きが気になっ」


ありす「文香さん、貴方に――」


文香「ありっ、あああっ、ありすちゃん!///」ワタワタ!


武内P「……」

武内P「……?」

781: 2018/10/18(木) 21:27:38.33 ID:A7X2MAVio
ありす「良いですか、文香さん」

ありす「片目をつぶって――」パチッ⌒☆

ありす「……こうですよ」

文香「はい……それは……はい……///」

ありす「ウインク、出来ますよね?」

文香「……!///……!///」


武内P「……」

武内P「――いえ、ウインクが苦手という人も居ます」


ありす・文香「……えっ?」

782: 2018/10/18(木) 21:30:18.90 ID:A7X2MAVio
ありす「ウインクが……」

文香「苦手……?」

武内P「なので、お気になさらず」

文香「……は、はい……///」

ありす「そんな人、本当に居るんですか?」


武内P「……はい、実は――」

武内「私も、苦手です」クシャッ


ありす・文香「……」

ありす・文香「……本当ですね」

783: 2018/10/18(木) 21:33:52.49 ID:A7X2MAVio
ありす「でっ、でも! 文香さんのウインクは素敵なんです!」

文香「あっ、ありすちゃん?」

ありす「だから、貴方に見て欲しいんです!」

文香「そ、それは……気持ちだけで……!」


武内P「ありす、文香が困っています」クシャッ


ありす「ありすです!」

文香「す、すみません……」


ありす・文香「……」


ありす・文香「!!?」

785: 2018/10/18(木) 21:39:32.88 ID:A7X2MAVio
ありす「えっ……た、橘です! 橘ありすです!」

文香「鷺沢……鷺沢文香と、申します……!」


武内P「ありす? 文香?」クシャッ


ありす「どっ、どういう事ですか!?///」

文香「ほ、本……!/// 書、書、書……!///」ワタワタ!


武内P「……?」パチッ

武内P「橘さん、鷺沢さん……?」

武内P「どうか、されましたか?」


ありす・文香「……」

ありす・文香「あ、えっ!?」

786: 2018/10/18(木) 21:44:28.35 ID:A7X2MAVio
美波「――多分、距離感ね」


美波「ほら、片目だけで物をみると……」

スッ、スッ

美波「両目で見た時と違って、距離感が掴めなくなるでしょ?」

美波「プロデューサーさんの仕事は、アイドルを見ること」

美波「ふふっ! 勿論見てるだけじゃないんだけどね?」

美波「……でも、その目が半分閉じたことによって――」


美波「――アイドルとの距離感も狂った」


美波「……って言う事だと、私は思うわ」


武内P「新田さん?」


ありす・文香「……いつからそこに……!?」

787: 2018/10/18(木) 21:50:25.60 ID:A7X2MAVio
美波「そんな事より、プロデューサーさんっ♪」パチッ⌒☆

武内P「は、はい……?」

美波「ウインク♪ ウインク♪」パチッ⌒☆

武内P「は、はあ……」


武内P「美波?」クシャッ


美波「んあっ♡ これすっごい♡」ビクンッ!


武内P「!? 美波! あの、何がですか!?」クシャッ


美波「ひいいっ♡ いっ、いいっイキますっ♡」ビクーンッ!


武内P「……!?」パチッ


ありす・文香「……」

788: 2018/10/18(木) 21:55:03.46 ID:A7X2MAVio
武内P「新田さん!? あの……何故!?」

美波「……そんな事より! そんな事よりも!」

武内P「待ってください!」

武内P「『そんな事』で片付けるには、あまりにも!」


美波「――今、ウインクしたのは左目ですよね!」

美波「利き目――右目では、ウインクしないんですか!?」


武内P「いえ、あの……新田さん!?」


ありす・文香「……利き目」

ありす・文香「……」

ありす・文香「!」

789: 2018/10/18(木) 22:01:54.15 ID:A7X2MAVio
ありす「――絶対、右目のウインクもするべきです!」

武内P「た、橘さん?」

文香「見えている景色だけが、全てでは……ありませんから」

武内P「さ、鷺沢さん?」


美波「――とった」

…そっ

武内P「っ!?」


ありす「! 一瞬で――」

文香「右目を手で覆い隠した……!?」

790: 2018/10/18(木) 22:07:37.73 ID:A7X2MAVio
美波「……ふふっ、どうですか?」

美波「利き目を塞がれて――距離感は♪」

武内P「……ふぅ」

…そっ


ありす「! 塞いでる手をどけようとしてます!」

文香「いえ、あれは……重ねているだけみたい」


武内P「……美波」

美波「イキ――」


美波「――っ!?」


ありす「? なんだか、美波さんの様子が……?」

文香「戸惑っているのでしょうか……?」

791: 2018/10/18(木) 22:11:50.78 ID:A7X2MAVio
武内P「美波」

美波「いっ……イケない……!?」


ありす・文香「!?」


武内P「美波」

美波「何で……!? どうして……!?」

武内P「美波」

きゅっ

美波「あっ!?/// てっ、手をそんな……握っちゃ……!///」


ありす・文香「……!?」

792: 2018/10/18(木) 22:14:55.39 ID:A7X2MAVio
武内P「美波、わかるね?」

美波「は……はい……!///」

美波「み、美波は……イケない事をしました……!///」

武内P「……」

きゅっ!

美波「っ!///」ビクッ!

美波「……ご、ごめんなさい……もう、しません……!///」


ありす・文香「……!?」

793: 2018/10/18(木) 22:17:40.43 ID:A7X2MAVio
美波「だ、だから……あの……!///」

美波「てっ……手を……うぅっ……!///」

武内P「……」

ぱっ!

美波「っ!///」

ダダダダッ!


美波「はぁ……/// はぁっ……///」


ありす・文香「……!」


美波「みっ、見ないで!/// お願い!///」

美波「こんな、イケない私を見ないで!///」


ありす・文香「……あ、はい」

795: 2018/10/18(木) 22:24:24.64 ID:A7X2MAVio
武内P「――あの……新田さん」

武内P「急に目を隠されると……驚いてしまいますので」


美波「は、はい……すみませんでした……///」

ありす「美波さん、大丈夫ですか!?」

美波「あぁ、顔が熱い……!///」

文香「その……何が、そこまで美波さんを……?」

美波「それは……駄目、思い出すだけで……!///」


ありす・文香「……!?」


武内P「?」

796: 2018/10/18(木) 22:33:35.18 ID:A7X2MAVio
ありす・文香「……あ、あのっ!」

武内P「ど、どうか……されましたか?」


ありす「右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出すという言葉があります」

ありす「今回の場合は左右逆ですが、意味は通りますよね」

ありす「左目でウインクをしたら、右目でもウインクをするべきです」

ありす「そうでなければ、右目が可哀想だと思います」

ありす「自分の体を大切にしろ、という言葉もご存知ですよね?」

ありす「体を可哀想な目にあわせない――つまり、右目を大事にしないといけません」

ありす「よって、貴方は右目でウインクをしなければなりません」

ありす「――はい、論破!」


文香「……!……!」コクコク!


武内p「は……はあ……?」

797: 2018/10/18(木) 22:38:41.69 ID:A7X2MAVio
ありす「早く! さあ、早く右目でウインクを!」フンスフンス!

文香「……!……!」ソワソワソワソワ!

文香「……」

…ペラッ…ペラッ…

文香「っ!?」

文香「……!」フルフル!

…パタン

文香「ファンタジーな世界に、逃げてるだけじゃ……!」


武内P「で、ですが……私は……」

武内P「――右目で、ウインクが出来ないのです」…ムギギ!


ありす・文香「……」

ありす・文香「はい?」

798: 2018/10/18(木) 22:42:39.34 ID:A7X2MAVio
ありす「こうですよ! こう――」パチッ⌒☆

ありす「……片目をつぶるだけです!」


武内P「それが……その、難しく……はい」…ムギギッ!


文香「この様に、軽く右目を――」パチッ⌒☆

文香「……力を入れず、閉じるだけで良いのですよ……?」


武内P「……良い、ウインクです」


文香「……」

文香「……!///」テレテレ!

799: 2018/10/18(木) 22:51:46.82 ID:A7X2MAVio
ありす「ふっ、文香さん! それで満足しちゃ駄目です!」

文香「ありすちゃん……で、でも……///」

ありす「多分、今は物凄いチャンスで――」


武内P「橘さんと、鷺沢さん」

武内P「方向性は違いますが……どちらも魅力的なウインクだ、と」

武内P「……そう、思います」


ありす・文香「……」

ありす・文香「……!///」テレテレ!

800: 2018/10/18(木) 22:59:12.51 ID:A7X2MAVio
ありす「……文香さん」

文香「……ありすちゃん」

ありす・文香「……」


ありす・文香「っ♪」パチッ⌒☆


ありす・文香「……ふふっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「橘さんと、鷺沢さんは……とても素晴らしい――」


武内P「アイドルデュオですね」



おわり

803: 2018/10/19(金) 08:42:58.04 ID:VsG4uUGzO
最後はWinkってことか
ウサミン案件かな

804: 2018/10/19(金) 09:04:27.21 ID:zXechNOCo
オチに感心した

引用元: 武内P「ムラムラ、ですか」