968: 2018/10/25(木) 18:43:12.39 ID:sRjUcr26o
凛「ちゃんと見ててよ」
969: 2018/10/25(木) 18:44:59.13 ID:sRjUcr26o
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「しっ……渋谷さんッ!?」
凛「目を離したら、承知しないから」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「待ってくださいッ!」
武内P「背中にしがみつきながら言われてもッ!?」
ガシィ!
武内P「しっ……渋谷さんッ!?」
凛「目を離したら、承知しないから」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「待ってくださいッ!」
武内P「背中にしがみつきながら言われてもッ!?」
970: 2018/10/25(木) 18:48:28.74 ID:sRjUcr26o
凛「ふ――~~んんん~~ッ?」
凛「私が、背中にしがみついちゃあ駄目って事?」
ガシィ!
武内P「その通りですッ!」
凛「……それじゃあさ」
凛「おんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「駄目に決まってるじゃあないですかッ!?」
凛「私が、背中にしがみついちゃあ駄目って事?」
ガシィ!
武内P「その通りですッ!」
凛「……それじゃあさ」
凛「おんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「駄目に決まってるじゃあないですかッ!?」
971: 2018/10/25(木) 18:53:41.47 ID:sRjUcr26o
武内P「渋谷さんッ! 何かあったのでしょうか!?」
凛「何か? 何かって、何?」
凛「何か無かったら、しがみついちゃあ駄目って事?」
武内P「きっと、何か理由がある筈ですッ!」
凛「……無い、って言ったら?」
…ドド…
武内P「……えっ?」
ドドドド
凛「特に理由が無いって言ったら……どうする?」
ドドドドドドドドドド
武内P「……今……今、何と……!?」
凛「何か? 何かって、何?」
凛「何か無かったら、しがみついちゃあ駄目って事?」
武内P「きっと、何か理由がある筈ですッ!」
凛「……無い、って言ったら?」
…ドド…
武内P「……えっ?」
ドドドド
凛「特に理由が無いって言ったら……どうする?」
ドドドドドドドドドド
武内P「……今……今、何と……!?」
972: 2018/10/25(木) 18:59:18.41 ID:sRjUcr26o
凛「……」
ガシィ!
武内P「そんな……そんな馬鹿なッ!?」
武内P「正直に、理由を仰ってくださいッ!」
凛「それじゃあさ……代わりに――」
凛「おんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「理由を話す代わりに、おんぶ……!?」
武内P(渋谷さんは、何を仰っているのだ……!?)
武内P(どう考えても、交換条件としてはこちらが不利!)
武内P(……だと言うのに……!)
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P(まるで、平等であるかのように平然としているッ!)
武内P(むしろ、譲ってあげてるじゃあないのと言わんばかりにだッ!)
ガシィ!
武内P「そんな……そんな馬鹿なッ!?」
武内P「正直に、理由を仰ってくださいッ!」
凛「それじゃあさ……代わりに――」
凛「おんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「理由を話す代わりに、おんぶ……!?」
武内P(渋谷さんは、何を仰っているのだ……!?)
武内P(どう考えても、交換条件としてはこちらが不利!)
武内P(……だと言うのに……!)
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P(まるで、平等であるかのように平然としているッ!)
武内P(むしろ、譲ってあげてるじゃあないのと言わんばかりにだッ!)
973: 2018/10/25(木) 19:05:34.09 ID:sRjUcr26o
武内P「わ……わかりました……!」
凛「何がわかったって?」
武内P「おんぶ……させていただきます……!」
凛「ふ――~~ううううん?」
ガシィ!
凛「言っておくけど、私を騙そうとしたら承知しないから」
凛「そうだね……もしも、おんぶせずに逃げたら――」
武内P「に……逃げたら……!?」
凛「プロデューサーの名前を呼びながら、全裸でジョギングする」
ズギャァァァンン!
武内P「……!?」
武内P(し……渋谷さんは、本当にやるッ!)
武内P(恥も外聞も……未来さえも賭けている凄みがあるッ!)
凛「何がわかったって?」
武内P「おんぶ……させていただきます……!」
凛「ふ――~~ううううん?」
ガシィ!
凛「言っておくけど、私を騙そうとしたら承知しないから」
凛「そうだね……もしも、おんぶせずに逃げたら――」
武内P「に……逃げたら……!?」
凛「プロデューサーの名前を呼びながら、全裸でジョギングする」
ズギャァァァンン!
武内P「……!?」
武内P(し……渋谷さんは、本当にやるッ!)
武内P(恥も外聞も……未来さえも賭けている凄みがあるッ!)
974: 2018/10/25(木) 19:14:12.54 ID:sRjUcr26o
凛「良い……?」
凛「優しく、花を慈しむようにおんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「は……はい……!」
凛「――行くよ」
凛「蒼い風が、駆け抜けるようにッ!」
ピョインッ!
武内P「……!」
凛「ふうううウウウンンン!」
シャカシャカシャカ!
……ストンッ
凛「手ッ!! 手で足を掴まないと、おんぶにならないでしょォォォォ!?」
武内P「すみません! すみません、渋谷さんッ!」
凛「優しく、花を慈しむようにおんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「は……はい……!」
凛「――行くよ」
凛「蒼い風が、駆け抜けるようにッ!」
ピョインッ!
武内P「……!」
凛「ふうううウウウンンン!」
シャカシャカシャカ!
……ストンッ
凛「手ッ!! 手で足を掴まないと、おんぶにならないでしょォォォォ!?」
武内P「すみません! すみません、渋谷さんッ!」
976: 2018/10/25(木) 19:21:29.32 ID:sRjUcr26o
凛「ふざけないでよッ!?」
凛「アンタ、おんぶって知らないの!? ねえッ!?」
凛「おんぶって言うのは!」
凛「アンタの手が、私の足を掴むのッ! わかるッ!?」
凛「こう、ガシィッと! ガシィッとさああ~~~ッ!?」
ガシィ!
武内P「は……花を慈しむようにと言われたので……!」
武内P「か……勝手がわからず……すみませんッ!」
凛「良い!? ちゃんとおんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「は……はい……!」
凛「アンタ、おんぶって知らないの!? ねえッ!?」
凛「おんぶって言うのは!」
凛「アンタの手が、私の足を掴むのッ! わかるッ!?」
凛「こう、ガシィッと! ガシィッとさああ~~~ッ!?」
ガシィ!
武内P「は……花を慈しむようにと言われたので……!」
武内P「か……勝手がわからず……すみませんッ!」
凛「良い!? ちゃんとおんぶして」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「は……はい……!」
977: 2018/10/25(木) 19:27:12.26 ID:sRjUcr26o
凛「――行くよッ!」
凛「蒼い風が、駆け抜けるようにッ!」
ピョインッ!
武内P「くっ……!」
ガシィッ!
凛「! やったッ! おんぶッ!!」
ガシィ!
凛「目を離したら、承知しないから」
凛「ねっ!」
ガシィィ!
武内P「っ……!」
凛「蒼い風が、駆け抜けるようにッ!」
ピョインッ!
武内P「くっ……!」
ガシィッ!
凛「! やったッ! おんぶッ!!」
ガシィ!
凛「目を離したら、承知しないから」
凛「ねっ!」
ガシィィ!
武内P「っ……!」
978: 2018/10/25(木) 19:37:29.74 ID:sRjUcr26o
武内P「……し……渋谷さんッ!」
武内P「これで、理由を教えて頂けるのですよね……!?」
凛「ンンン~~ッ! プロデューサー?」
凛「プロデュゥゥゥサァァァ――~~ッ?」
武内P「なッ……何でしょうか……!?」
凛「おんぶをしたらさあ~~」
凛「……おぶっている相手に対してッ!」
凛「優しい言葉ってものをかけるべきじゃあないのッ!?」
武内P「やっ……優しい言葉ッ!?」
武内P(む……無理矢理! 無理矢理に、おんぶさせておいてッ!?)
武内P(そんな相手に、優しい言葉をかけろとッ!?)
武内P「これで、理由を教えて頂けるのですよね……!?」
凛「ンンン~~ッ! プロデューサー?」
凛「プロデュゥゥゥサァァァ――~~ッ?」
武内P「なッ……何でしょうか……!?」
凛「おんぶをしたらさあ~~」
凛「……おぶっている相手に対してッ!」
凛「優しい言葉ってものをかけるべきじゃあないのッ!?」
武内P「やっ……優しい言葉ッ!?」
武内P(む……無理矢理! 無理矢理に、おんぶさせておいてッ!?)
武内P(そんな相手に、優しい言葉をかけろとッ!?)
979: 2018/10/25(木) 19:46:48.90 ID:sRjUcr26o
武内P「そ……そう、言われましても……!」
凛「優しい言葉ッ! あるでしょーッ!」
凛「アンタッ! 私のプロデューサーでしょ――ッ!?」
武内P「くっ…………い、良い!」
武内P「良い、笑顔ですッ!」
凛「……」
シィ――ン
武内P「なっ……!?」
武内P(今のでは駄目だとッ!?)
武内P(その沈黙は! 何もおっしゃらないと言う事は!)
武内P(納得していただけないと言う事ですかッ!?)
凛「優しい言葉ッ! あるでしょーッ!」
凛「アンタッ! 私のプロデューサーでしょ――ッ!?」
武内P「くっ…………い、良い!」
武内P「良い、笑顔ですッ!」
凛「……」
シィ――ン
武内P「なっ……!?」
武内P(今のでは駄目だとッ!?)
武内P(その沈黙は! 何もおっしゃらないと言う事は!)
武内P(納得していただけないと言う事ですかッ!?)
980: 2018/10/25(木) 19:52:01.73 ID:sRjUcr26o
コンコンッ!
武内P「!」
武内P「し……渋谷さんッ」ボソボソッ
武内P「誰か来たようですので、降りてくださいッ」ボソボソッ
凛「……どうして?」
ガシィ!
…ゴゴ…
武内P「えっ?」
ゴゴゴゴ
凛「私、まだ優しい言葉をかけて貰ってない」
凛「なのに……どうして降りなくちゃあいけないの?」
ガシィッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
武内P「……!?」
武内P「!」
武内P「し……渋谷さんッ」ボソボソッ
武内P「誰か来たようですので、降りてくださいッ」ボソボソッ
凛「……どうして?」
ガシィ!
…ゴゴ…
武内P「えっ?」
ゴゴゴゴ
凛「私、まだ優しい言葉をかけて貰ってない」
凛「なのに……どうして降りなくちゃあいけないの?」
ガシィッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
武内P「……!?」
981: 2018/10/25(木) 20:00:41.93 ID:sRjUcr26o
武内P「待ってくださいッ! 渋谷さんッ!」ボソボソッ
凛「ホラ、優しい言葉をかけてよ」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「そんな事を言っている場合では……!」ボソボソッ!
「あれェ~~? 誰も居ないのかなァ~~ッ?」
「プロデューサーさんは、此処に居るって話だったじゃあないですか」
「そうだよね、しまむー。おっかしいな~~ッ?」
ガチャガチャッ!
「……鍵がかかってますね」
武内P「……!」
武内P(早くッ!)
武内P(渋谷さんが降りるのでも! お二人が諦めるのでも!)
武内P(どちらでも良いッ! 早く、そのどちらかになってくれッ!)
凛「ホラ、優しい言葉をかけてよ」
凛「ねっ!」
ガシィ!
武内P「そんな事を言っている場合では……!」ボソボソッ!
「あれェ~~? 誰も居ないのかなァ~~ッ?」
「プロデューサーさんは、此処に居るって話だったじゃあないですか」
「そうだよね、しまむー。おっかしいな~~ッ?」
ガチャガチャッ!
「……鍵がかかってますね」
武内P「……!」
武内P(早くッ!)
武内P(渋谷さんが降りるのでも! お二人が諦めるのでも!)
武内P(どちらでも良いッ! 早く、そのどちらかになってくれッ!)
982: 2018/10/25(木) 20:08:41.27 ID:sRjUcr26o
武内P「……!」
凛「優しい言葉をかけてよ」
凛「ねっ!」
ガシィ!
「ふっふっふ……どジャアアぁぁぁ~~ン!」
「あっ、鍵! 未央ちゃん、鍵を持ってきたんですねッ!」
「しまむーと会う前にさ~~ちひろさんとも会ってたんだよね~~」
カチャカチャッ
武内P「!?」
武内P(な……何てことだッ!)
武内P(このままではマズイ! マズすぎるッ!)
武内P(この、おんぶした状態をお二人に見られてしまうッ!)
カチャッ
武内P「……!」
凛「優しい言葉をかけてよ」
凛「ねっ!」
ガシィ!
「ふっふっふ……どジャアアぁぁぁ~~ン!」
「あっ、鍵! 未央ちゃん、鍵を持ってきたんですねッ!」
「しまむーと会う前にさ~~ちひろさんとも会ってたんだよね~~」
カチャカチャッ
武内P「!?」
武内P(な……何てことだッ!)
武内P(このままではマズイ! マズすぎるッ!)
武内P(この、おんぶした状態をお二人に見られてしまうッ!)
カチャッ
武内P「……!」
983: 2018/10/25(木) 20:16:02.06 ID:sRjUcr26o
ガチャッ!
未央「オッハヨーございまァ~~すッ!」
卯月「プロデューサーさん、おはようございますッ♪」
武内P「――本田さん、島村さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「……なァ~んだ! 居たんじゃん!」
卯月「私達の話し声、聞こえませんでしたか?」
武内P「すみません」
武内P「先程まで、音楽データの確認をしていたので……」
未央・卯月「……成る程ォ~~!」
武内P「……」
未央「オッハヨーございまァ~~すッ!」
卯月「プロデューサーさん、おはようございますッ♪」
武内P「――本田さん、島村さん」
武内P「おはよう、ございます」
未央「……なァ~んだ! 居たんじゃん!」
卯月「私達の話し声、聞こえませんでしたか?」
武内P「すみません」
武内P「先程まで、音楽データの確認をしていたので……」
未央・卯月「……成る程ォ~~!」
武内P「……」
984: 2018/10/25(木) 20:23:49.56 ID:sRjUcr26o
未央「それだったら、声が聞こえなくてもしょうがないよねェ~~」
卯月「プロデューサーさん、お仕事お疲れ様ですッ♪」
武内P「ありがとうございます」
武内P(……危なかった)
武内P(本田さんと島村さんに気付かれる所だった)
武内P(……だがッ!)
武内P・凛「……」
バ――ン!
武内P(スーツの上着の二着目!)
武内P(渋谷さんの上から、それを更に着用する事で!)
武内P(乗り越えたッ! 二人羽織でッ!!)
卯月「プロデューサーさん、お仕事お疲れ様ですッ♪」
武内P「ありがとうございます」
武内P(……危なかった)
武内P(本田さんと島村さんに気付かれる所だった)
武内P(……だがッ!)
武内P・凛「……」
バ――ン!
武内P(スーツの上着の二着目!)
武内P(渋谷さんの上から、それを更に着用する事で!)
武内P(乗り越えたッ! 二人羽織でッ!!)
985: 2018/10/25(木) 20:31:52.01 ID:sRjUcr26o
武内P・凛「……」
武内P(幸い、渋谷さんも静かにしている……)
武内P(さすがに、お二人に知られるのは恥ずかしいのだろう)
武内P(だが……このままで居ればバレるのは時間の問題……!)
武内P(……何とか、この部屋を脱出しなくてはッ!)
武内P「……すみません」
武内P「少しだけ、席を外します」
卯月「はいっ、わかりました」
未央「行ってらっしゃ~~い」
武内P・凛「……」
武内P(背中を見られないよう……慎重に……!)
武内P(違和感を与えず、自然に移動しなければ……!)
武内P(幸い、渋谷さんも静かにしている……)
武内P(さすがに、お二人に知られるのは恥ずかしいのだろう)
武内P(だが……このままで居ればバレるのは時間の問題……!)
武内P(……何とか、この部屋を脱出しなくてはッ!)
武内P「……すみません」
武内P「少しだけ、席を外します」
卯月「はいっ、わかりました」
未央「行ってらっしゃ~~い」
武内P・凛「……」
武内P(背中を見られないよう……慎重に……!)
武内P(違和感を与えず、自然に移動しなければ……!)
986: 2018/10/25(木) 20:39:46.18 ID:sRjUcr26o
武内P・凛「……」
未央「ところでさァ――ッ!」
武内P「!?」
武内P「ど……どうか……されましたか?」
未央「……何が言いたいか、わかってるんじゃあないの?」
…ズズ
武内P「な……何のこと、でしょうか……?」
未央「言ってたんだよねェ~~『先に行ってる』ってさァ~~ッ」
…ズズ…ズズズ…!
未央「来てるハズなんだよ……しぶりんが」
ズズズズズズズズズズ…!
武内P「……!」
未央「ところでさァ――ッ!」
武内P「!?」
武内P「ど……どうか……されましたか?」
未央「……何が言いたいか、わかってるんじゃあないの?」
…ズズ
武内P「な……何のこと、でしょうか……?」
未央「言ってたんだよねェ~~『先に行ってる』ってさァ~~ッ」
…ズズ…ズズズ…!
未央「来てるハズなんだよ……しぶりんが」
ズズズズズズズズズズ…!
武内P「……!」
987: 2018/10/25(木) 20:46:57.26 ID:sRjUcr26o
卯月「……プロデューサーさん」
武内P「し……島村さん……!?」
卯月「今日の歩き方……おかしいんじゃあありませんか?」
卯月「その歩き方……まるで……」
卯月「背中を見られたくない」
卯月「……そんな、強い意志を感じますよ」
ズギャァァァン!
武内P「……!」
武内P(う……疑われている……いや、確信を持っているッ!)
武内P(本田さんと島村さんは……!)
武内P(私の背中に、渋谷さんが居ると確信を持っているッ!)
武内P「し……島村さん……!?」
卯月「今日の歩き方……おかしいんじゃあありませんか?」
卯月「その歩き方……まるで……」
卯月「背中を見られたくない」
卯月「……そんな、強い意志を感じますよ」
ズギャァァァン!
武内P「……!」
武内P(う……疑われている……いや、確信を持っているッ!)
武内P(本田さんと島村さんは……!)
武内P(私の背中に、渋谷さんが居ると確信を持っているッ!)
988: 2018/10/25(木) 20:55:35.62 ID:sRjUcr26o
武内P「い……いえ……そんな事は、決して……!」
凛「……」
ガシィッ!
未央・卯月「……」ジィ~ッ
武内P「……!」
ドクン…ドクン…ドクン…
未央「……まっ! どこか寄り道でもしてるのかもねッ!」
卯月「はい♪ きっと、そうに違いありませんッ!」
武内P「……え、ええ……そうですね」
ドクン…ドクン…ドクン…
未央「うんうん! そう言えばさァ~~、プロデューサァ~~」
卯月「……今日は、困ってても右手を首筋にやらないんですね?」
武内P「!」
ドクンッ!!
凛「……」
ガシィッ!
未央・卯月「……」ジィ~ッ
武内P「……!」
ドクン…ドクン…ドクン…
未央「……まっ! どこか寄り道でもしてるのかもねッ!」
卯月「はい♪ きっと、そうに違いありませんッ!」
武内P「……え、ええ……そうですね」
ドクン…ドクン…ドクン…
未央「うんうん! そう言えばさァ~~、プロデューサァ~~」
卯月「……今日は、困ってても右手を首筋にやらないんですね?」
武内P「!」
ドクンッ!!
989: 2018/10/25(木) 21:02:45.61 ID:sRjUcr26o
未央「まるでさァ~~、右手を使えないみたいだよねェ~~ッ?」
卯月「あのクセ、やめちゃったんですか? プロデューサーさん?」
武内P「……!」
武内P(し……しまったッ!)
武内P(右手は、渋谷さんの足を掴んでいるッ!)
凛「……」
武内P「そ……それ、は……!」
武内P(一瞬だけ、手を離して首筋にやるか!?)
武内P(いいや! 渋谷さんの足がプラリとなってしまう可能性が高い!)
武内P(クッ……どうすれば!? どうすれば、誤魔化せるッ!?)
未央「ンンン~~ッ、プロデューサー?」ニコッ!
卯月「困ってるのは、否定しないんですね?」ニコッ!
武内P「!?」
卯月「あのクセ、やめちゃったんですか? プロデューサーさん?」
武内P「……!」
武内P(し……しまったッ!)
武内P(右手は、渋谷さんの足を掴んでいるッ!)
凛「……」
武内P「そ……それ、は……!」
武内P(一瞬だけ、手を離して首筋にやるか!?)
武内P(いいや! 渋谷さんの足がプラリとなってしまう可能性が高い!)
武内P(クッ……どうすれば!? どうすれば、誤魔化せるッ!?)
未央「ンンン~~ッ、プロデューサー?」ニコッ!
卯月「困ってるのは、否定しないんですね?」ニコッ!
武内P「!?」
990: 2018/10/25(木) 21:10:27.05 ID:sRjUcr26o
未央「……プロデューサー」
未央「隠し事って、良くないんじゃあないかな?」
武内P「か……隠し事とは……!?」
卯月「……プロデューサーさん」
卯月「おんぶ……してるんじゃあないですか?」
武内P「お……おんぶ、ですか……!?」
武内P(このままでは……このままではッ!)
未央「見えてるんだよおォォォ~~ッ!! 首元にッ、手がッ!!」
卯月「肩の所もッ!! 不自然に盛り上がってますもんッ!!」
武内P「……」
武内P「はい」
未央「隠し事って、良くないんじゃあないかな?」
武内P「か……隠し事とは……!?」
卯月「……プロデューサーさん」
卯月「おんぶ……してるんじゃあないですか?」
武内P「お……おんぶ、ですか……!?」
武内P(このままでは……このままではッ!)
未央「見えてるんだよおォォォ~~ッ!! 首元にッ、手がッ!!」
卯月「肩の所もッ!! 不自然に盛り上がってますもんッ!!」
武内P「……」
武内P「はい」
991: 2018/10/25(木) 21:21:59.20 ID:sRjUcr26o
・ ・ ・
未央・卯月「せ~~のォ~~ッ!」
…コチョコチョコチョコチョコチョッ!
凛「ふうっ、うっ、うっくくくふふふふっ!」
凛「やめっ! 本当、無理ッ! あはは無理無理無理無理ッ!」
パッ!
武内P「! やっと……やっと、離れて頂けたッ!」
ガシィ!
武内P「なっ!? まだ、諦めないと!?」
卯月「次は私をおんぶしてください」
武内P「……えっ?」
卯月「ねっ!」
ガシィ!
武内P「……!?」
未央・卯月「せ~~のォ~~ッ!」
…コチョコチョコチョコチョコチョッ!
凛「ふうっ、うっ、うっくくくふふふふっ!」
凛「やめっ! 本当、無理ッ! あはは無理無理無理無理ッ!」
パッ!
武内P「! やっと……やっと、離れて頂けたッ!」
ガシィ!
武内P「なっ!? まだ、諦めないと!?」
卯月「次は私をおんぶしてください」
武内P「……えっ?」
卯月「ねっ!」
ガシィ!
武内P「……!?」
992: 2018/10/25(木) 21:30:08.83 ID:sRjUcr26o
武内P「な、何故ッ!? どうしてそうなるのですかッ!?」
未央「しぶりんだけをおんぶってのはさあ……」
未央「……贔屓、だよね?」
未央「贔屓は……良くないんじゃあない?」
未央「未央ちゃん的にはさあ、メチャ許せないんだよねェ~~」
卯月「……だから」
卯月「おんぶしてください」
卯月「ねっ!」
ガシィ!
武内P「……!」
未央「しぶりんだけをおんぶってのはさあ……」
未央「……贔屓、だよね?」
未央「贔屓は……良くないんじゃあない?」
未央「未央ちゃん的にはさあ、メチャ許せないんだよねェ~~」
卯月「……だから」
卯月「おんぶしてください」
卯月「ねっ!」
ガシィ!
武内P「……!」
993: 2018/10/25(木) 21:34:51.17 ID:sRjUcr26o
卯月「――島村卯月」
卯月「頑張りますッ♪」
ピョインッ!
武内P「……」
卯月「頑張りッ、頑張ッ、頑張り頑頑頑張りッ!」
シャカシャカシャカシャカッ!
武内P「……」
ガシィッ!
卯月「! やりましたッ! おんぶですッ♪」
未央「やったね、しまむ――ッ!」
武内P「……」
卯月「頑張りますッ♪」
ピョインッ!
武内P「……」
卯月「頑張りッ、頑張ッ、頑張り頑頑頑張りッ!」
シャカシャカシャカシャカッ!
武内P「……」
ガシィッ!
卯月「! やりましたッ! おんぶですッ♪」
未央「やったね、しまむ――ッ!」
武内P「……」
994: 2018/10/25(木) 21:47:11.79 ID:sRjUcr26o
武内P「確かに……贔屓はよくありませんね」
卯月「はいッ♪」
ガシィ!
未央「次は、私をおんぶしてよ」
未央「ねっ!」
武内P「ええ……ですが、どうしたものでしょうか……」
未央「しぶりん、スタンドプレーは良くないよッ!」
凛「……まあ……確かにそうだね、ごめん」
武内P「皆さんの、奇妙な行動に巻き込まれる」
武内P「私は、そういう運命なのだ、と」
武内P「……そう、思うようになってきました」
武内P「徐々に、ですが」
おわり
卯月「はいッ♪」
ガシィ!
未央「次は、私をおんぶしてよ」
未央「ねっ!」
武内P「ええ……ですが、どうしたものでしょうか……」
未央「しぶりん、スタンドプレーは良くないよッ!」
凛「……まあ……確かにそうだね、ごめん」
武内P「皆さんの、奇妙な行動に巻き込まれる」
武内P「私は、そういう運命なのだ、と」
武内P「……そう、思うようになってきました」
武内P「徐々に、ですが」
おわり
引用元: 武内P「ムラムラ、ですか」
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