1: 2010/09/16(木) 22:15:25.10 ID:XMs6ZvrU0
唯「え?え?」

憂「…」

唯「うい~…」

憂「はやく出ていけば?」

唯「で、でもぉ…もう真っ暗だし」

憂「関係ないよっ!」

唯「ひっ」

4: 2010/09/16(木) 22:18:27.43 ID:XMs6ZvrU0
憂「お姉ちゃんの荷物はまとめておいたから、早く持って出て行ってよ!」

唯「あ、ありがとううい…」

憂「早く出て行って!お姉ちゃんなんて大好き!」

唯「うん…ごめんね」

憂「早く出て行ってよ!!しっし!」

唯「うん……」とぼとぼ

がちゃ

8: 2010/09/16(木) 22:20:54.17 ID:XMs6ZvrU0
憂(ごめんねお姉ちゃん…)

憂(でも、可愛いお姉ちゃんには旅をさせよ、ってことわざもあるし)

唯「きゃー」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「転んじゃったぁ…」

憂「んもー!お姉ちゃんったら!!かわいい」

唯「ごめんうい……」シュン

9: 2010/09/16(木) 22:25:12.39 ID:XMs6ZvrU0
憂「まったくお姉ちゃんったらぁ」ぺろぺろ

唯「う、うい!?」

憂「傷口舐めてお姉ちゃんを苦しめちゃうよ!」ぺろぺろ

唯「あぁ…ひりひりする~」

憂「罰としてマキロンつけちゃうからね!」しゅっ

唯「ひぃぃぃ」

憂「拭いて絆創膏貼っちゃうから!」ぺたり

唯「お許しをぉ」

憂「めっ」

13: 2010/09/16(木) 22:28:13.12 ID:XMs6ZvrU0
唯「お願いですからおうちにいさせてくだせぇ…」

憂「めっ」

唯「ひぃぃ」

憂「分かったら早く出て行って!!」

唯「はい…」とぼとぼ

がちゃり

唯「今までありがとう…うい」

憂「ふんだ!」

唯「うぅ…」

14: 2010/09/16(木) 22:30:01.34 ID:XMs6ZvrU0
憂「お姉ちゃん!!」

唯「なぁに?うい」

憂「どこいくの?」

唯「…ういが出て行けって」

憂「うわああああああああああ」

唯「うい!?」

憂「だめっ!!お姉ちゃんはどこにも行っちゃだめええええ」

唯「お、落ち着いてうい」

憂「だめえええええええええ」

16: 2010/09/16(木) 22:31:53.45 ID:XMs6ZvrU0
唯「う、うん、分かった、おうちにいるよ、うい」

憂「出て行ってよ!!!!」

唯「え?…え?」

憂「だめええええええええ行かないでぇ…お姉ちゃん」

唯「うい…」

憂「あ あ あ あ…」ぷしゅー

唯「うい!?」

憂「」

20: 2010/09/16(木) 22:37:23.74 ID:XMs6ZvrU0
唯「うい!?うい!?」

憂「」ぷしゅー

唯「ういの頭から煙が…」

紬「これは大変ね」

唯「ムギちゃん!?」

紬「憂ちゃんは混乱しているの。
  妹として、姉である唯ちゃんを自立させないといけない。だから唯ちゃんを家から追い出さないといけない。
  その一方で、憂ちゃんは唯ちゃんが大好きで、ずっと一緒にいたい。ずっと唯ちゃんがそばにいてほしい。
  この二つの気持ちが衝突して、脳内でエラーが発生してしまったのね。」

唯「…」

紬「じゃあ頑張ってね、唯ちゃん」しゅたっ

唯「ムギちゃんが消えた…」

23: 2010/09/16(木) 22:40:14.59 ID:XMs6ZvrU0
憂「あ あ あ あ……」

唯「うい!!うい!!」

憂「…」ぬくっ

唯「うい…」

憂「出て行って、お姉ちゃん」

唯「嫌だ」

憂「そんなぁ」

唯「むしろういが出て行ってよ」

憂「!?」

26: 2010/09/16(木) 22:42:31.72 ID:XMs6ZvrU0
唯「ほら、ういが出て行けばわたし一人で自立できるから」

憂「…そっか」

唯「うん。そこまで出てけっていうならういが出て行って」

憂「うぅ…ごめんねお姉ちゃん……私がでていくね」

唯「うん。帰ってこなくていいから」

憂「今までありがとう…お姉ちゃん」

唯「早く出て行ってよ」

憂「うん…」シュン

30: 2010/09/16(木) 22:45:11.51 ID:XMs6ZvrU0
唯「…じゃ、元気でね」

憂「…また、会えるといいな」

唯「そうだね。じゃあね」

憂「うん…」

唯「ああ、憂なんて大っ好きだから。早く出て行ってね」

憂「うぅ…」ぽろぽろ

唯「泣いてもムダだよ。早く出て行かないと頃すよ」

憂「はいぃ…」

がちゃん

唯「よし」

33: 2010/09/16(木) 22:48:14.24 ID:XMs6ZvrU0
唯「私の抑圧者もいなくなったことだし、私は解放されたよ」

唯「リミッターを外そう」

ぴぴぴぴぴぴぴぴぴ

『戦闘力50億』

唯「よしよし。これが本当の私なんだよ」

唯「忌々しいういによって封印されていた私の真の力を今、解き放つ」

ぱぁ…

唯「この力を使って私がすることは一つ!」

37: 2010/09/16(木) 22:51:04.95 ID:XMs6ZvrU0
唯「ういー!!どこいくの!!」

憂「分かんない…」

唯「分かんない!?分かんないのになんで出ていくの!?」

憂「お姉ちゃんが出て行けって…」

唯「あっそうだった」

憂「私のせいだから…お姉ちゃんを自立させられなかった私のせいだから…」ぐす

唯「ふふふふ、うい、そんなことはないよ」

憂「え…?」ぐす

39: 2010/09/16(木) 22:54:15.98 ID:XMs6ZvrU0
唯「ほら、これを見て!」

憂「せんとうりょく…50おく?」

唯「そう!私の戦闘力は50億!」

憂「そ、そうなんだ…」

唯「だからうい、私はもう自立したよ!」

憂「ほんとに!?」

唯「うん!!この戦闘力さえあれば、一人で生きていけるよ!」

憂「そっか…!じゃあ、もうお姉ちゃんと一緒にいても…」

唯「それはだめ」

憂「えぇっ…」

42: 2010/09/16(木) 22:57:55.01 ID:XMs6ZvrU0
唯「だって、戦闘力50億のわたしと暮らすにはういもそれなりの覚悟がいるもん」

憂「確かに…。ど、どうすればいいのかな?」

唯「…」ぽぽぽぽ

憂「お姉ちゃん…?」

唯「…かかってきなさい、うい」ぽよよよよよよ

憂「お、お姉ちゃん……なんだかお姉ちゃんの全身からかわいいオーラが」

唯「戦闘力50億の私に勝てるかな?」ぽよよよよよよ

憂「お姉ちゃんに勝たないとお姉ちゃんと一緒に入れない…!」

唯「ふふっ、分かったらかかってきな、うい」

憂「うんっ!わたし負けない!」

45: 2010/09/16(木) 23:01:17.41 ID:XMs6ZvrU0
唯「どこからでもかかってきなさい」ぽよよよよ

憂「いくよ!とぉーーー!!」がばっ

唯「わ、わぁ!いきなり押し倒さないでよぉ」どてっ

憂「…ど、どうだ!参ったかぁ!」がば

唯「うい…近い」

憂「ご、ごめん…」

唯「むちゅちゅ~」

憂「!!」

唯「ちゅ~」

憂「ちゅ、ちゅ~」

47: 2010/09/16(木) 23:04:19.56 ID:XMs6ZvrU0
ちゅ?

唯「…」

憂「///」

唯「う、うい…」

憂「わ、わ、出ていくね!!ごめん!!」どたっ

唯「ま、待って!」

憂「うわあああお姉ちゃんとおおおお」だだだだ

唯「待ってうい!!行かないで!!!」

憂「きゃああああああ…」ぴゅ~

唯「うい…」

49: 2010/09/16(木) 23:07:06.98 ID:XMs6ZvrU0
紬「これは大変ね」

唯「ムギちゃん…」

紬「憂ちゃんは唯ちゃんと唇を交わした感覚が消える前に崖から身を投げる気だわ!
  唯ちゃん!早く追わないと憂ちゃん氏んじゃう!!」

唯「な、なんですと!?」

紬「頑張って!」しゅたっ

唯「ムギちゃんが消えた…」

唯「…早く追わないと!!」

50: 2010/09/16(木) 23:09:36.55 ID:XMs6ZvrU0
――グランドキャニオン

憂「わ、わたしはなんてことを……」

憂「お姉ちゃんを襲っちゃった……もう生きていけない」

憂「お姉ちゃん……でも、大好き!今までありがとう!!」ふわっ

「待った!!」

憂「!?」

唯「うい!!はやまらないで!!」

憂「お、お姉ちゃん…」

52: 2010/09/16(木) 23:12:57.80 ID:XMs6ZvrU0
唯「うい!そんなことやめて、早くおうちに帰ろう!?」

憂「無理だよっ…もう、もう私には無理だよぉ…」

唯「無理じゃない!!」

憂「うぅ…でも」

唯「うい!!聞いて!!」

憂「ひぃ…ごめんなさいぃ…お姉ちゃん」

唯「いい!?うい、わたしはういのことが!!」

憂「…」ごくり

唯「大好きだよ!!」

憂「」

53: 2010/09/16(木) 23:16:23.17 ID:XMs6ZvrU0
唯「だから…だからぁ…そんな簡単に氏のうとしないでよぉ…」ぐす

憂「お姉ちゃん…」

唯「ういー…帰ってきてよぉ…」ぽろぽろ

憂「わたしは…」

唯「ういがいないと何もできないんだからぁ…」ぽろぽろ

憂「…」ぴく

唯「だからぁ…うい…」

憂「お姉ちゃん…わたしもお姉ちゃんが大好きだよ」

唯「うい…」

55: 2010/09/16(木) 23:18:18.10 ID:XMs6ZvrU0
憂「だから…だからこそ、お姉ちゃんには立派な女性になってほしいの!」

唯「う、うい!?」

憂「だ、だからぁ!!お姉ちゃん!!」

唯「ま、待ってうい!!それ以上行っちゃダメえ!!」

憂「お姉ちゃん…本当に好きだった…」

唯「う、うい」

憂「また会えるよ…」ニコ

ぴょん!

唯「ういいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

56: 2010/09/16(木) 23:19:54.09 ID:XMs6ZvrU0
――――――――――
――――

憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「はぁ…はぁ……」

憂「ど、どうしたの…?」

唯「ういーーー!!」だきっ

憂「お姉ちゃん…」

唯「飛び降りちゃだめぇ…」

憂「?」

57: 2010/09/16(木) 23:21:34.41 ID:XMs6ZvrU0
唯「大丈夫だようい、わたしは大丈夫だから」

憂「う、うん…」

唯「だからうい、どこにもいかないでぇ…」ぐす

憂「えっ…う、うん、お姉ちゃんもね…」

唯「当たり前だよぉ…ずっと一緒だよ!」

憂「うんっ!」


おわり

59: 2010/09/16(木) 23:22:40.65 ID:YZVVXlpT0
やっぱりあなたが父さんだったんですね

60: 2010/09/16(木) 23:24:33.50 ID:8MtbhNE30
夢オチでおk?

61: 2010/09/16(木) 23:26:03.02 ID:MG7RMLKm0
>>60
うぃ

62: 2010/09/16(木) 23:26:31.86 ID:lMKB/qne0
唯ちゃんの夢でした

引用元: 憂「お姉ちゃんなんて大嫌い!」