加蓮「奏、何そんなに不機嫌なの」

藍子「もう番組始まってますよ」

奏「私はね、あなたたち2人のファンの気持ちを代弁してるのよ」

藍子「代弁……ですか？」

加蓮「だとしてもそんな機嫌悪くなるようなことしたっけ？」

奏「このゲーム、わかるわよね？」

加蓮「あぁ、私たちの音ゲーでしょ？」

奏「この間、温泉を題材にした私の限定カードが出たわよね」

藍子「出ましたね」

奏「その一年前はあなたたち2人が温泉限定カードだったわよね」

加蓮「あーそうだっけ」

藍子「私はサウナでしたけど……」

奏「えぇ、きっとあなたたちのファンは喜んだでしょうね。そしてそろそろ次の限定カードがくるんじゃないかとみんな身構えていたのよ」

加蓮「はぁ……」

奏「本当に……あなたたちという子は……」

奏「なんであなたたちまた一緒に限定になってるのよ！！！ファンの財布を殺すつもりなの！？」

加蓮「知らないわよ！！」
藍子「知りませんよ！！」

藍子「はい、それでは改めまして。蓮藍奏のゆるふわタイム、パーソナリティの高森藍子です」

加蓮「オープニングで理不尽な怒りをぶつけられた北条加蓮でーす」

奏「リスナーのみんなの気持ちを代弁させてもらったわ、速水奏よ」

加蓮「そうは言っても私たちに決められる事じゃないし……そもそももう1ヶ月前の話じゃない」

奏「みんな言ってたのよ、加蓮は予想がついてたって」

藍子「加蓮ちゃんは？なんでですか？」

奏「ほら、凛たちの新曲が発表されたでしょ？」

加蓮「あのホストみたいな衣装のやつ」

藍子「ホストって」

奏「確かにかっこいいけれど」

加蓮「それで？」

奏「そう、その直後にゲームの新カードで奈緒が発表されたでしょ？」

藍子「奈緒ちゃんもかっこいい衣装でしたね」

奏「そうなったら、TP揃うだろう……という予想で加蓮は来ると読んでたらしいわよ。みんな」

加蓮「みんなって誰」

奏「みんなはみんなよ」

奏「でもまさか、前の同じ組み合わせで藍子まで限定カードになるとは……ってみんな財布を確認してたの」

加蓮「だからみんなって誰よ」

奏「例を挙げると夕美ね」

藍子「夕美ちゃん！？」

奏「コンビニに駆け出すところを事務所で見たわ」

加蓮「それ大丈夫なの？」

奏「大丈夫よ、夕美は19歳だから最大でも2万円までしか課金できないわ」

藍子「そういう問題じゃないような気が……」

奏「ちなみに凛は既に燃え尽きてたわよ」

加蓮「凛なにやってんの！？」

奏「きっと奈緒で使い果たしていたんでしょうね……」

藍子「凛ちゃん……」

奏「そうそう、それにみんなが言ってたんだけど」

加蓮「だからみんなって誰」

奏「あなたたち今回ゲームでの能力値も同じなんですってね？」

藍子「そうなんですか？」

加蓮「あーそうらしいね、高い能力値の種類は違うらしいけど」

※ポテンシャル0
加蓮
Vo7171
Da3846
Vi4663
総合15680

藍子
Vo4663
Da3846
Vi7171
総合15680


奏「やっぱりあなたたち双子じゃないの？」

加蓮「見た目見た目、違いすぎるでしょ」

奏「そうやって同じところを見せつけて城ヶ崎姉妹のポジションを奪うつもりね」

加蓮「いやいやいや」

藍子「加蓮ちゃんと双子なら私がお姉さんですね」

加蓮「え？」

藍子「え？」

加蓮「いやいや何言ってんの、どう考えても私が姉でしょ」

藍子「いいえ、私がお姉さんです」

加蓮「私よ！」

「…………」

藍子「奏ちゃんどっちだと思いますか！？」
加蓮「奏どっちだと思う！？」

奏「そうねぇ……ぱっと見だと藍子の方が歳上に見えるわね。正直私は初対面の時歳上だと思ってたから」

加蓮「今全国のリスナーからお前が言うなってツッコミがあったと思うよ」

藍子「ですよね！」

奏「でもそうね……アイドルとしての大人っぽさって意味なら衣装とかもあるし加蓮の方が大人に見えるわね」

加蓮「でしょ？」

藍子「で、でも私の方が先に生まれてますから！」

加蓮「双子って仮定で実際の誕生日持ち出すのはズルくない！？」

奏「……なんでそんなに姉がいいのよ」

加蓮「藍子を妹にしたい」
藍子「加蓮ちゃんを妹にしたいです」

奏「両方の気持ちがわかるけどどうしようもないわねこれ」

奏「さて、それじゃあ新コーナーいってみましょうか」

加蓮「新コーナーも何もこのラジオで企画が初めてなんだけど」

藍子「はい、新コーナー『Shuffle Castle!!』～」

加蓮「またパクリか！！！！」

奏「ちょっと違うからセーフよ」

藍子「リスペクトですからokです」

加蓮「それでいいのラジオ番組」

藍子「このコーナーはですね、私たちはお仕事で演じた役、その時のセリフ、ライブでのMCなどなど、いろんなことを話してますよね」

奏「そうね」

藍子「その中から選ばれた言葉を別の人が自分風にアレンジして言ってみようと言う企画です」

加蓮「……面白いのそれ？」

奏「普段言わないような言葉なら聞きたい人もいるんじゃない？」

加蓮「自分風にアレンジっていうのが一手間……？」

藍子「とりあえずやってみましょうか」

奏「じゃあ加蓮、この箱から１つ引いてちょうだい」

加蓮「え、私から？」

藍子「物は試しですよー」

加蓮「逃げたなこの2人……じゃあ、これ」

藍子「はぁい……えっと、奏ちゃんが撮影の裏で言ってた言葉ですね」

加蓮「まって！！撮影裏って何！？」

奏「撮影裏とか、事務所で話してたことについても私たちの事務所の全アイドルにリサーチ済みらしいわよ」

加蓮「無駄に有能！」

藍子「んー……奏ちゃんに読んでもらっていいですか？私が読んじゃうと私がやることになっちゃいますし」

奏「それもそうね……読むわね」

加蓮「変なのこないで……」

奏「じゃあ、見せてもらいましょうか。京娘の底力を……ね」

加蓮「何それ！？」

奏「確かに言った記憶あるわね」

加蓮「なんかこう、奏ならキス云々だと思ってたのに……」

藍子「地味なところ選ぶスタッフさんですねぇ」

加蓮「藍子、毒出てる毒」

奏「それじゃあ加蓮、アレンジしてやってもらおうかしら。もちろん棒読みはダメよ？」

加蓮「えぇ……うん、まあいいけど」

藍子「はい、では加蓮ちゃんどうぞ！」

加蓮「じゃあ、見せてもらおうかな。モ◯バーガーの底力を……ね」

藍子「ポテト的な意味ですか！？」

奏「加蓮はマク◯ナルド派？」

加蓮「ポテトだけならね」

奏「ポテトはカリカリ派？しなしな派？」

加蓮「カリカリ一択」

藍子「私は皮が付いてたりする柔らかいやつが好きですね」

加蓮「そっちも好きなんだけどねーなんて言うのかな……そっちはお弁当とかについてる感じでしょ？私は心がジャンクを求めてるの」

奏「アイドルとは思えない発言ね」

藍子「あんまり食べすぎちゃダメですよ？」

加蓮「オカンか」

奏「加蓮としては観光地とかにあるグルグルしてるやつはどうなの？」

藍子「ぐるぐる？」

加蓮「あーあれね、トルネードポテト」

藍子「名前あるんですか……」

加蓮「私としてはあり、賛否を聞いてみたいところかな」

奏「それじゃあリスナーのみんなに聞いてみましょうか」

藍子「えっと……『トルネードポテトはありかなしか』……でいいんですか？この内容でメールお待ちしてます」

加蓮「……このコーナーなんのコーナーだっけ」

奏「方向性が迷子ね」

藍子「もうエンディングですか？」

奏「今回も早かったわね」

加蓮「結局逃げたなこの二人……」

藍子「今回もあっという間でしたねぇ」

加蓮「私ね？ここのスタッフさんに１つ文句があるの」

奏「穏やかじゃないわね」

加蓮「前回の放送でちゃんと前振りしたじゃない。次の放送は私の誕生日って流れだったじゃない」

藍子「確かにそうでしたね」

加蓮「今日は何日……いや何月？」

奏「10月ね」

加蓮「誕生日！！終わってるの！！」

藍子「不定期ですから……」

奏「不定期だもの」

加蓮「ぐぬぬ……」

奏「まぁいいじゃない。事務所ではちゃんとお祝いあったんだから」

加蓮「そうなんだけどさぁ」

藍子「あっ、その時の凛ちゃんと奈緒ちゃんからプレゼントもらった時の加蓮ちゃんの動画が」
加蓮「はい！！今週はここまで！！」

奏「逃げたわね」

加蓮「トルネードポテトの賛否が気になる北条加蓮と」

奏「新曲の『Pretty Liar』をよろしくね。速水奏と」

藍子「宣伝するものがありません。高森藍子でお送りしました」

加蓮「いや宣伝することたくさんあるでしょ！」

藍子・奏「また来週ー」

加蓮「ふーてーいーきー！！」

凛「…………」

奈緒「だから言ったろ？ソシャゲ課金は修羅の道だって」

凛「だって……奈緒が……加蓮が……」

奈緒「気持ちはわかるけどさぁ……もう1ヶ月経つんだから切り替えたらどうだ？」

凛「……そういう奈緒はどうだったの」

奈緒「無料10連で揃った」

凛「……………………」

奈緒「し、しんでる…………」

以上です

限定藍子は300連で出ました。もう300連はお金がありませんでした。

次作は泰葉、志希、フレデリカの「てんさい」組の予定です

では、読んでくれた方に百万の感謝を。

追記

奏のセリフは『あいくるしい』のコミュ内からです。