1: 2012/12/26(水) 22:14:24.36 ID:xjFK8sbh0
杏子「そんなところで何やってるんだよ」

マミ「見て分からない?」

マミ「お茶を飲みながら景色を楽しんでるのよ」

杏子「楽しめるような景色があるかね」

マミ「となり座ったら?」

マミ「お茶くらいご馳走するわよ」

杏子「お茶より茶菓子くれよ」ドカッ


ベタッ


杏子「あん?」ネトネト

マミ「ペンキ、塗りたてよ」

杏子「巴マミイイイイイイイイ」

6: 2012/12/26(水) 22:20:36.45 ID:xjFK8sbh0
杏子「なんでこんなことした」

マミ「被害者が私一人だけなんて寂しいじゃない」

マミ「佐倉さんいつも言ってるでしょ。一人ぼっちは寂しいもんなって」

杏子「いつもは言ってねぇよ!」

マミ「はい、紅茶。ケーキも出せるわよ、魔法で」

杏子「これで許されると思うなよ」

9: 2012/12/26(水) 22:25:10.49 ID:xjFK8sbh0
さやか「杏子にマミさん、珍しい組み合わせですね」

マミ「美樹さん、こんにちわ。偶然会ってから、少しおしゃべりしてるの」

マミ「美樹さんも付き合わない?」

さやか「あー、私お見舞い行かないと。でも、10分くらいなら」ベチャ

さやか「・・・・・・・・・・・・・・」

マミ「美樹さん、歓迎するわ」

杏子「マミ怖い。笑顔に一片の曇りもない」

さやか「マミさん、杏子、どういうことですか?」

13: 2012/12/26(水) 22:31:15.98 ID:xjFK8sbh0
マミ「かくかくしかじか」

さやか「これからお見舞いに行くって言うのに、どうするんですか。これ」

マミ「美樹さん、済んでしまったことは仕方がないわ。この先のことを考えましょう」



さやか「これから」

マミ「さらに仲間を増やす方法を」

杏子「もうやめてやれよ。無駄に被害者を増やすなよ」

マミ「あと、二人くらいなら座れるわ」

14: 2012/12/26(水) 22:36:41.01 ID:xjFK8sbh0
ほむら「マドカァー」

まどか「ホムラチャン」

杏子「来たな、バカップル」

さやか「幸せそうだね、バカ共」

ほむら「バカは貴方でしょ。まどか、座りましょうか」

まどか「マミさん、お隣いいですか」

マミ「え? ええ、どうぞ」

16: 2012/12/26(水) 22:40:29.65 ID:xjFK8sbh0
まどか「あー……」

ほむら「ふぅー」

さやか「意外と静かな反応」

ほむら「どういうつもり、巴マミ」

マミ「なんで私を犯人扱いするの!?」

まどか「わかりますよ。なんとなく」

17: 2012/12/26(水) 22:49:39.61 ID:xjFK8sbh0
さやか「これからどうしましょうか」

杏子「流石にこれ以上は座れねぇしな」

マミ「夜になるまでおしゃべりしていない? 暗いほうが目立たないわ」

ほむら「誰のせいでこうなったと」

まどか「よっと」バリバリ

さやか「まどか、背中もスカートもペンキべったりだよ」

まどか「大丈夫、変身」

杏子「ああ、なるほどなぁ。変身すれば良かったか」

まどか「ヒラヒラしてて、ちょっと恥ずかしいけどね」

さやか「ペンキべったりより、よほどいいよ。変身」

19: 2012/12/26(水) 22:54:02.16 ID:xjFK8sbh0
ほむら「さすが私のまどか。変身」

マミ「そんな手があったなんて。変身」

まどか「さ、大騒ぎしたからお腹すいちゃった。どこか食べに行かない?」

杏子「この格好でか?」

さやか「ちょっと目立ちすぎるかもね」

マミ「じゃあ、私の部屋で」

まどか「いえ、遠慮します」

22: 2012/12/26(水) 22:57:55.02 ID:xjFK8sbh0
まどか「私の家はどうかな? パパに連絡すればクッキーくらい焼いてくれるよ」

マミ「鹿目さんのお家にお邪魔するの初めてね」

まどか「いえ、マミさんは呼んでませんから」

杏子「同い年で水入らずで楽しみたい気分なんだよな」

さやか「たまにはほむらと親睦深めるのもいいね」

ほむら「ふん、まどかの顔に免じて仲良くしてやらないでもないわ。美樹さやか」

マミ「え、あの……」

マミ「みんな、怒ってる?」

25: 2012/12/26(水) 23:04:59.25 ID:xjFK8sbh0
まどか「ティヒヒ、楽しみだね。魔法少女4人水入らずのお茶会」

ほむら「4人とも同級生だもの。仲良くしたほうがきっといいわ」

さやか「たまには恋より、友情を優先させる日があってもいいか」

杏子「アタシに恋してもいいんだぜ」

さやか「ないない。私はノーマルだ」

マミ「あ、あの………」





マミ「ごめんなさいーーーーー。無視しないでええええええええええ」

おわり

26: 2012/12/26(水) 23:06:03.57 ID:YSapLNnH0
終わった

28: 2012/12/26(水) 23:09:09.64 ID:TGmxXSWY0
乙…で良いのか??

29: 2012/12/26(水) 23:13:19.02 ID:xjFK8sbh0
実はこのSSは僕の7年間の遠距離恋愛がベースになっています。
もちろん、秒速5センチメートルと絡ませるためや特定を防ぐために、無理やり時系列や場所、内容はいじっています。
でも各キャラの言い回しなどは当時のをそのまま使っています。そしてこのSSに登場するキャラにも全てモデルがいます。
ちなみにマミさんはSSの内容を盛り上げるためにモテる設定でしたが、僕は一度も告白されたことがありませんし、
告白したのも小学生の時からずっと好きだった幼馴染のモデルになっている女の子に中学の時に告白をしたのが唯一です。
そしてこれからもずっと氏ぬまで好きでい続けたい子もその子です。
ちなみに上条恭介のモデルの奴も本当にあんなくそ野郎で中沢のモデルになった人にボコられました。

じゃあ何でこんなことを蛇足で書くかというと、『あの映画』だけが遠距離恋愛の結果じゃないということを知って欲しかったからです。
すごく上からな発言になってしまっていますが、『距離』に負けなかった『二人』が少なからず実在するんだってこと、
そしてその『距離』に勝つためには、このSSでもキーワードになっていますが、『想いをちゃんと伝え合うこと』、そして『大事な二人だけの約束を交わし、果たすこと』、
これが『距離』に勝つために大切なことなんじゃないかということを僕の実体験をもとにこのSSで皆さんに伝えたかったからなんです。

以上で蛇足は終了です。気分を害された方がいたら本当に申し訳ありません。
でもこれから、遠距離恋愛に挑もうとしている方、もしくはすでに途中の方、そして遠くに好きな人がいる方になんらかの考えるきっかけになればと思っています。
また、あの『秒速5センチメートル』という映画には僕自身とても考えさせられました。確かに僕もあの映画を見て凹みましたが、「あんな結果にならないためにも」と、遠距離恋愛に絶対に負けないという気持ちが逆に強くなったきっかけにもなりました。
そのおかげで僕は7年という年月を乗り越えて彼女と一緒になれました。なので、皆さんにもそういう風にあの映画を捉えてもらえれば、あの映画を見たことも決して無駄ではないと思えるのではないかと思います。

では長々と書いてしまいましたがこれで本当に本当に終わりです。ここまで読んで頂いて本当に本当にありがとうございました。

31: 2012/12/26(水) 23:14:39.65 ID:zTIEGMLN0
コピペやめろw

引用元: 佐倉杏子「公園のベンチに座ってるのマミか?」