159: 2017/11/16(木) 22:49:03.27 ID:wcjOss3so
武内P「おままごと、ですか」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(1) (電撃コミックスEX)
160: 2017/11/16(木) 22:52:32.08 ID:wcjOss3so
みりあ「お願いプロデューサー!」

武内P「しかし……私はそういうった遊びはしたことが無く」

きらり「ぜーんぜん大丈夫だにぃ☆ きらりがぁ、バッチシフォローするゆ☆」

みりあ「あのね、みりあお姉さんになったでしょ?」

武内P「はい、それはお聞きしています」

みりあ「だから、妹が大きくなる前に練習しておきたいなあって思ってたの!」

武内P「……なるほど」

161: 2017/11/16(木) 22:56:21.22 ID:wcjOss3so
武内P「しかし、赤城さんは小さい頃におままごとをしていたのでは……?」

みりあ「……えへへ」

武内P「……」

みりあ「……」

きらり「んもー! Pちゃんは、きらり達とおままごとしたくないのぉー?」

武内P「いえ、そういう訳では……」

きらり「うきゃー☆ みりあちゃん、Pちゃんおままごとしてくれるってぇー☆」

みりあ「本当!? わーい! プロデューサー! きらりちゃんありがとー♪」

武内P「……」

162: 2017/11/16(木) 22:58:59.66 ID:wcjOss3so
武内P「……至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします」

みりあ「あははっ! プロデューサー緊張してるー!」

武内P「……」

みりあ「あっ、今はプロデューサーじゃなかった!」

武内P「……はい、おと」

みりあ「ねっ、お母さん!」

武内P「……」

きらり「……」

武内P・きらり「!?」

163: 2017/11/16(木) 23:02:06.89 ID:wcjOss3so
武内P「あ、赤城さん……!?」

みりあ「もー! お母さんったら、たまに呼び方を間違えるんだから!」

武内P「いえ、あの、配役が間違っていま」

みりあ「今は夫婦で子供も居るんだし、ちゃんとお父さんって呼びなさい!」

武内P「……」

きらり「……」

武内P・きらり「!?」

164: 2017/11/16(木) 23:05:30.49 ID:wcjOss3so
武内P「私が……」

きらり「お……お母さん……?」

みりあ「! ねえねえお母さん! 今の聞いた!?」

武内P「え、あの」

みりあ「もー! 今、きらりちゃん……じゃなかった」

きらり「うゆ?」

みりあ「きらりが、初めてお母さんって言ったんだよ!」

武内P「そ、そこまで子供の設定なのですか!?」

みりあ「……もー! 設定とか言わないで、真面目にやってー!」

武内P「す、すみません」

165: 2017/11/16(木) 23:09:34.05 ID:wcjOss3so
みりあ「よーしよし! きらり、えらいえらい!」

ナデナデ

きらり「にょ、にょわー☆ て、照れるにぃ///」

みりあ「! また喋った! 凄い凄い、うちの子天才かもしれない!」

武内P「は……はい、そうですね」

みりあ「プ……お母さんも褒めてあげないと!」

武内P「え、偉いですね」

みりあ「むー! そんなんじゃなく、もっとちゃんと褒めてあげて!」

武内P「は、はい……!?」

166: 2017/11/16(木) 23:12:55.39 ID:wcjOss3so
みりあ「ちゃんとナデナデしてあげて!」

武内P「いえ、それは……その……!?」

みりあ「……頑張ったら、ちゃんと褒めて欲しいもん」

武内P「……赤城さん、その、私は」

みりあ「……」

武内P「……」

きらり「……」

きらり「お、お母さーん☆ な、ナデナデして欲しいにぃ///」

武内P「……!?」

167: 2017/11/16(木) 23:17:47.66 ID:wcjOss3so
武内P「あの……ですが……!?」

きらり「お、お母さーん☆」

みりあ「……」ジーッ

武内P「……いえ……あの……!?」

きらり「……」

みりあ「……」ウルウルッ

武内P「……」

武内P「よ……よし、よし……」

ナデ……ナデ……

きらり「う、うっきゃー☆ は、恥ずかスィー☆」

武内P「……」

168: 2017/11/16(木) 23:20:56.00 ID:wcjOss3so
みりあ「わぁー! 良かったね、きらりちゃん!……きらり!」

きらり「うゅ……///」

武内P「……その、もう、終わりにしましょう」

みりあ「えー! もうちょっとだけ! お願いプロデューサー!」

武内P「いえ、ですが……」

みりあ「お願いお願い! ねぇねぇ、良いでしょ?」

武内P「……では……本当に、あとすこしだけですよ」

みりあ「わーい!」

きらり「……///」

169: 2017/11/16(木) 23:25:13.83 ID:wcjOss3so
みりあ「えっとねえっとね、ナデナデとね、あとはね……!」


きらり「Pちゃん、付き合ってくれてありがとにぃ」ボソボソ

武内P「……諸星さん?」ボソボソ

きらり「みりあちゃん、お姉さんになったでしょぉ?」ボソボソ

武内P「はい、それはご本人からも聞いています」ボソボソ

きらり「だから、甘えたいんだけど、しっかりしなきゃって思ってて……」ボソボソ

武内P「それで……諸星さんを自分に見立ててやりたい事を、というわけですか」ボソボソ

きらり「うん、それでみりあちゃんがハピハピすゆなら、きらりも頑張るにぃ☆」ボソボソ


みりあ「何かなぁ?」


武内P「……」

170: 2017/11/16(木) 23:29:38.61 ID:wcjOss3so
武内P「赤城さん」

みりあ「あっ! また呼び方間違えてる!」

武内P「す、すみません……お、お父さん」

みりあ「ん、なーにー?」

武内P「お父さんが、子供の頃にして欲しかった事は何でしょう?」

みりあ「子供の頃に?」

武内P「はい。それをしてあげると、喜んでくれると思うのですが」

きらり「Pちゃん、ナイスだにぃ☆」ボソボソ


みりあ「えーっとね……あっ、肩車!」


武内P・きらり「肩車!?」

172: 2017/11/16(木) 23:36:11.13 ID:wcjOss3so
武内P「か、肩車ですか!?」

みりあ「うん!」

武内P「私が諸星さんを……肩車……?」

きらり「ぴ、Pちゃん、それはさすがに……!?」

みりあ「あのね! 肩車って、普段と違って地面が遠くて、とっても楽しいんだよ!」

武内P「……」

きらり「……」

武内P・きらり「……」

173: 2017/11/16(木) 23:41:20.60 ID:wcjOss3so
  ・  ・  ・

みりあ「うわー! すごいすごい!」

武内P「だ、大丈夫ですか諸星さん……!?」

きらり「じ、地面は遠いけど、て、天井がとーっても近いにぃ!」

みりあ「ねー! とってもいい眺めでしょー!」

きらり「あ、圧迫感が……う、うん! とってもハピハピするにぃ☆」

武内P「さ、左右に揺れないで頂けると助かります……!」

きらり「にょ、にょわー!? ごめんにぃ!」

174: 2017/11/16(木) 23:45:40.10 ID:wcjOss3so
武内P「そ……そろそろ降ろしますね」

きらり「……ゆ、ゆっくり! ゆっくり降ろしてー!」

武内P「は、はい……!」

ユルユル……

武内P「降ろし……」


ガチャッ


……ストン


武内P「……ました」

美嘉・莉嘉「……」

武内P「……」

175: 2017/11/16(木) 23:48:57.19 ID:wcjOss3so
みりあ「あっ! 美嘉ちゃん、莉嘉ちゃん! おはよー!」

美嘉「オハヨー★」

莉嘉「ヤッホー☆」

きらり「お、おっすおっす///」

武内P「お……おはようございます」

美嘉「……で?」

武内P「……?」

美嘉「アンタ、きらりちゃんの股に顔突っ込んで何したのワケ?」

武内P「……」

武内P「!?」

177: 2017/11/16(木) 23:53:24.72 ID:wcjOss3so
武内P「ご、誤解です!」

きらり「そ、そうだよぉ☆ 今のはぁ、おままごとだにぃ☆」

美嘉「お、おままごと!?」

莉嘉「えーっ!? アタシだけ仲間外れ!?」

みりあ「あっ、莉嘉ちゃんも一緒にやろうよ!」

きらり「みりあちゃんがお父さんでぇ、Pちゃんがお母さん、きらりが子供役なんだゅ」

美嘉「アンタがお母さんだったの!?」

武内P「……」

178: 2017/11/16(木) 23:58:39.37 ID:wcjOss3so
みりあ「えっとねえっとね、ナデナデと、肩車してくれたんだよねー!」

きらり「う、うん……///」

莉嘉「ずるーい! アタシもナデナデと肩車してよP君!」

武内P「いえ、あの……もう」

莉嘉「お願いママー☆ ほら、お姉ちゃんも!」

美嘉「えっ!? あ、アタシも!?」

莉嘉「二人でお願いすれば聞いてくれるかもしれないじゃん!」

美嘉「……」

美嘉「しょ、しょーが無いなぁ★ 可愛い妹の頼みは断れないしね★」

179: 2017/11/17(金) 00:06:28.56 ID:Z43aXat3o
美嘉「ま、ママー★」

莉嘉「ママー☆ ナデナデしてー☆」

武内P「……な、撫でる程度でしたら」

ナデナデ

莉嘉「……ニヒヒ! P君にナデナデして貰っちゃったー☆」

武内P「……あの、もう」

美嘉「えっ、莉嘉がナデナデ? じゃ、じゃあアタシは肩車?」

武内P「は、はい!?」

美嘉「ま、ママー★ か、肩車してー///」

武内P「!?」

180: 2017/11/17(金) 00:10:51.43 ID:Z43aXat3o
武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」

美嘉「あ、アタシだって恥ずかしいんだから、早くしてよね!?///」パカッ


みりあ「お母さん、子供に差をつけるのはだめだよ!」

莉嘉「P君! お姉ちゃん待ってるよ!」

きらり「うゅ……きらり、あんな感じだったのぉ?///」


美嘉「さ、さっさとしてよ!///」パカッ

武内P「あ、あの!?」

美嘉「早く! この格好、チョー恥ずいの!///」パカッ

武内P「い、いけません! もうやめましょう!」

181: 2017/11/17(金) 00:14:38.92 ID:Z43aXat3o
美嘉「良いから! さっさとして!」パカッ

武内P「あの、城ヶ崎さん! もうこんな事はやめましょう!」

美嘉「ここまで来て何言ってんの!」パカッ

武内P「ですが……!」

美嘉「さっさと突っ込んで!」パカッ


ちひろ「……何をですか?」


武内P・美嘉「……」

武内P・美嘉「!?」

182: 2017/11/17(金) 00:18:43.43 ID:Z43aXat3o
武内P「せ、千川さん!? いつからそこに……!?」

ちひろ「美嘉ちゃんが、股をパカリと開いた時からです」

美嘉「い、言い方!///」

武内P「あ、あの! 誤解です!」

ちひろ「誤解……ですか?」

美嘉「そ、そう! アタシが子供で、コイツがママで!」

ちひろ「……」


ちひろ「特殊すぎる……!」


武内P・美嘉「ああっ!? もっと誤解が!?」

183: 2017/11/17(金) 00:25:20.19 ID:Z43aXat3o
ちひろ「凸レーションの子達を避難させて正解でした」

武内P「せ、千川さん! これは、おままごとで……!」

美嘉「そ、そう! ごっこ! ごっこなの!」

ちひろ「……なるほど」

武内P「わかって頂けましたか……!」

美嘉「ヤバかったー★ 本気だと思われたら大変だったし」

ちひろ「……事情はわかりましたが、お二人はアイドルとプロデューサーです」



ちひろ「……遊びでも……その、気をつけてください」



おわり

引用元: 武内P「大人の魅力、ですか」