312: 2017/11/19(日) 21:22:06.19 ID:ens/y4Rdo

オレP「担当アイドルが漏らしたら?」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(1) (電撃コミックスEX)
313: 2017/11/19(日) 21:24:14.06 ID:ens/y4Rdo
オレP「そりゃ当然、ゴクリといきますよ」

ちひろ「はい?」

オレP「あ、大きい方でした? だったら、パクリですね」

ちひろ「うん?」

オレP「アンダスタン?」

ちひろ「……アンダスタン」

ちひろ「……」

ちひろ「ヘルプミー! 早苗さーん!!」

314: 2017/11/19(日) 21:26:22.83 ID:ens/y4Rdo
  ・  ・  ・

早苗「……で、どうしてあたしは呼ばれたの?」

オレP「聞いてくださいよ早苗さん! ちひろさんがひどいんです!」

ちひろ「聞かない方がいいです早苗さん! さっさとしょっぴいてください!」

早苗「え、ええと……!?」

オレP「ちひろさんが、オレのアイドルへの愛情をわかってくれないんです!」

ちひろ「この男、アイドルへの愛情と劣情の区別もつかないんです!」

早苗「そ、そうなの……?」

315: 2017/11/19(日) 21:29:56.19 ID:ens/y4Rdo
早苗「と、とにかく、落ち着いて? ね?」

オレP・ちひろ「……」

早苗「まず、事の発端は何だったの?」

オレP「いえね? アイドルが漏らしたら、飲むか食べるかするって言ったら」

早苗「はい、ストップ。逮捕」

オレP「!? キャントストップ!」

ちひろ「私、プロデューサーさんの事は一刻も早く忘れますね」

オレ「ここで終わったら、オレはちひろさんを一生忘れませんよ!」

316: 2017/11/19(日) 21:32:43.83 ID:ens/y4Rdo
早苗「っていうか、何なのその切り出しは!」

オレP「早苗さん、オレだってわかってるんですよ」

早苗「? 何がよ」

オレP「アイドルだって、オシッコもするしウンコもする」

早苗「……そうね」

オレP「それがね、突発的に、何の予兆もなく襲ってきた時」

早苗「……」

オレP「そんなアクシデントに対応するため、オレ達プロデューサーがいるんです」

早苗「は……はぁ」

317: 2017/11/19(日) 21:35:12.40 ID:ens/y4Rdo
オレP「じゃあね、仮にですよ」

早苗「仮に、何なの?」

オレP「早苗さんが漏らしたとします」

ちひろ「早苗さん、問答無用でしょっぴいて良いですよ」

早苗「抵抗する暇すら与えないわ」

オレP「仮にですってば、仮に!」

318: 2017/11/19(日) 21:38:45.95 ID:ens/y4Rdo
オレP「大事なライブ前、とでもしましょうか」

早苗「あたしゃ、大事なライブ前にそんな事態になるのかい」

オレP「常に最悪の事態を想定しておくことが大切なんです」

早苗「……まあ良いわ、供述を続けて」

オレP「あー、セクシー、あー、ギルティ」クネクネッ

早苗「? 何、その動き」

オレP「あたしは早苗、28歳。なんだかお腹が急にバッキュンしてきたわ」クネクネッ

早苗「ぶっとばすわよ!?」

319: 2017/11/19(日) 21:44:22.98 ID:ens/y4Rdo
  ・  ・  ・

オレP「……すみませんでした」ボロッ

早苗「今度やったら、本当にただじゃすまないからね」

オレP「……とりあえず、話を戻しますね」

ちひろ「メンタル強いですね」

オレP「褒めても何も出ませんよ」

早苗「……」

オレP「大事なライブ前、急にお腹がわっしょいしたとします」

早苗「あん?」

オレP「大事なライブ前、急にお腹が痛くなったとします」

320: 2017/11/19(日) 21:47:08.66 ID:ens/y4Rdo
オレP「はい、そんな時どうしますか!」

早苗「そりゃ……トイレに行くわよ」

オレP「ブッブー! そんな時間はありませーん!」

早苗「腹立つリアクションしてくれんじゃない」

オレP「腹痛い時の話をしてますよ?」

ちひろ「片腹痛いみたいな顔しないでください」

321: 2017/11/19(日) 21:50:46.10 ID:ens/y4Rdo
オレP「そんな早苗さんのピンチに、プロデューサーですよ」

早苗「はぁ?」

オレP「ウォシュレットのきもちになるですよ」

ちひろ「ダッシュで仁奈ちゃんに謝ってきてください!」

オレP「いやいやいや……えっ?」

早苗「そろそろ腹に据えかねるわよ?」

オレP「……すみませんでした」

322: 2017/11/19(日) 21:54:17.70 ID:ens/y4Rdo
オレP「いや、でもね? そうなった時を考えてみてくださいって」

早苗・ちひろ「はぁ?」

オレP「ライブ前の大事な時ですよ?」

早苗「はぁ」

オレP「アイドルの右手は、マイクを掴むためにある」

オレP「アイドルの左手は、ファンの声援に応えるためにある」

オレP「アイドルの口は、美しい歌を紡ぎ出すためにある」

早苗「……」

オレP「だったら、汚いものはオレが引き受けるしか無いじゃないですか!」

ちひろ「あ、汚いっていう認識は持ってたんですね」

324: 2017/11/19(日) 22:00:21.77 ID:ens/y4Rdo
オレP「当たり前でしょう? オレを何だと思ってるんですか」

早苗「でも……だったらなんで食べるって結論になるのよ」

オレP「大事なライブ前にアイドルが粗相とか、シャレにならないですから」

オレP「証拠隠滅ってやつですよ、フフ」

早苗「ドヤ顔でうまく返した感じ出さないでくれる?」

ちひろ「手を使えば良いじゃないですか」

オレP「オレの右手は、アイドルを舞台に導くためにあります」

オレP「そしてオレの左手は、アイドルのチャンスを掴むために」

オレP「……ほら、両手なんてとっくにふさがってるんですよ」ヤレヤレ

ちひろ「やっぱり両手空いてるじゃないですか!」

325: 2017/11/19(日) 22:05:12.04 ID:ens/y4Rdo
オレP「だったらもう、口を使うしか無いでしょう?」

オレP「オレの口がどんなに汚れたって良い」

オレP「その分、アイドル達が綺麗な歌を歌えるなら、それで良い」

早苗「狂気!」

オレP「プロデューサーなら、誰だってそう思ってます」

オレP「プロデューサーなら、誰だってゴクリといくしパクリといきます」

ちひろ「他のプロデューサーさんを巻き込まないでくださいよ!」

326: 2017/11/19(日) 22:11:16.32 ID:ens/y4Rdo
オレP「早苗さん」

早苗「な、何よ」

オレP「オレは、もしも貴女がライブ前にてんやわんやしたら、絶対に助けます」

早苗「安心して、その機会は絶対に来ないから」

オレP「貴女のお尻に顔をうずめ、渦の中心核をちゃんと綺麗にします」

早苗「来ないって言ってんでしょうが!」

オレP「何故なら……オレが、プロデューサーだからです」

ちひろ「全然いい話になってませんからね!?」

327: 2017/11/19(日) 22:16:02.12 ID:ens/y4Rdo
オレP「わかっていただけましたか? オレの、アイドルへの愛情が」

ちひろ「早苗さん、脱出不可能な牢獄に入れることは?」

早苗「難しいかもしれないけど、世のため人のため頑張るわ」

オレP「ヘイヘイ、お二人さん? 話聞いてました?」

ちひろ「ええ、聞いてましたよ」

早苗「イヤという程、君のアイドルへの愛情はわかったわ」

オレP「そいつは良かった! それで、感想は?」

ちひろ・早苗「……」



ちひろ・早苗「クソ食らえよ」



おわり

引用元: 武内P「大人の魅力、ですか」