474: 2017/11/22(水) 21:46:23.07 ID:c1Cq8yxQo

477: 2017/11/22(水) 21:49:09.90 ID:c1Cq8yxQo
未央「へ?」

武内P「何と言ったら良いのでしょうか……物理的に倒したら、私、首になりますから!」

みく「Pチャン……何言ってるにゃ?」

武内P「……さよなら、という意味です!」

李衣菜「そんなぁ……」

武内P「勝手で、悪いのですが……」

凛「いい考えだと思ったのに」

武内P「どこがですか!?」

478: 2017/11/22(水) 21:51:58.24 ID:c1Cq8yxQo
武内P「皆さん、冷静になってください!」

卯月「でも、とってもいい考えだと思ったんです」

武内P「いえいえ、待ってください!」

美波「でも、常務の強引なやり方に対抗するには……」

武内P「こんなに強引な対抗策を提示されるとは思っていませんでしたよ!」

アーニャ「プロデューサーなら、パツイチ、です♪」

武内P「そうですね、一発で逮捕されますよ!?」

479: 2017/11/22(水) 21:55:32.06 ID:c1Cq8yxQo
みりあ「ねぇねぇ、プロデューサー、ビビってるの?」

武内P「赤城さん、どこでそんな言葉を覚えたんですか?」

莉嘉「カリスマJCのぉ、オ・ネ・ガ・イ☆」

武内P「私を反逆のカリスマにするおつもりですか?」

きらり「顎を撃ち抜けば、脳がハピハピするにぃ☆」

武内P「的確なポイント指示をありがとうございます……と、言うとでも!?」

480: 2017/11/22(水) 21:59:30.38 ID:c1Cq8yxQo
智絵里「これ……四葉のクローバー、お守りです」

武内P「緒方さん、戦地に送り出す感じをださないでください!」

かな子「これ……マシュマロです……美味しい~♪」

武内P「そうですね! 自分で食べたら美味しいですね、三村さん!」

杏「プロデューサー……杏、果報は寝て待つタイプだよ」グッ

武内P「やめてください! 双葉さん、あの、本当に行きませんよ!?」

482: 2017/11/22(水) 22:03:25.92 ID:c1Cq8yxQo
蘭子「我が友よ……見せて貰おうか、其の物語を!」

武内P「物語というか、逮捕劇になります!」

みく「Pチャン……これを使って欲しいにゃ」

武内P「ネコミミで殴れと? あの、凶器がネコミミで良いんですか?」

李衣菜「プロデューサー……私からはこれを」

武内P「あの……何も無いんですが」

李衣菜「熱いロックの魂と、エアギターです!」

武内P「どちらも要りませんが、どちらも物ではありませんからね!?」

483: 2017/11/22(水) 22:06:21.11 ID:c1Cq8yxQo
菜々「みくちゃんがネコミミなら、私はウサミミを!」

武内P「自前のものも合わせて、もう耳が6つになりましたよ」

夏樹「コイツを使ってくれ……へへっ、それもロックだろ?」

武内P「ギターって……ガチの凶器になるやつじゃないですか!」

楓「私からは……これを」

武内P「柔軟剤? あの、柔軟剤でどうしろと?」

484: 2017/11/22(水) 22:09:17.09 ID:c1Cq8yxQo
武内P「皆さんストップ! 落ち着いてください!」

アイドル達「?」

武内P「あの、確かに企画を出してくれるのは嬉しいと言いました」

アイドル達「……」

武内P「しかしですね、全員一致で物理的に常務を倒すに決まるとは思っていませんでしたよ」

アイドル達「えへへ」ニコッ

武内P「いいですねパワーオブスマイル! パワー担当は私ですか、皆さん!?」

485: 2017/11/22(水) 22:13:08.36 ID:c1Cq8yxQo
武内P「……」

アイドル達「……」

武内P「……わかりました、行ってきます」

アイドル達「!?」

武内P「皆さんの意見を尊重するのも、プロデューサーの役目ですから」

アイドル達「……」

486: 2017/11/22(水) 22:15:18.88 ID:c1Cq8yxQo
  ・  ・  ・

コンコン!

常務「……話は聞いている、入り給え」

ガチャッ!

武内P「失礼します」

常務「!? なんだ、その格好は!? 猫耳にうさ耳に……ギター……!?」

武内P「個性を尊重した、パワーオブスマイルですよ」

常務「それが……?」

武内P「ええ、どうやらそうらしいです」

487: 2017/11/22(水) 22:19:23.65 ID:c1Cq8yxQo
武内P「アイドル達は、この格好で貴女を物理的に倒すのがベストと判断しました」

常務「!?」

武内P「このギターで顎を打ち抜き、ネコミミとウサミミでなんやかんやします」

常務「!!?」

武内P「けれど、大丈夫、四葉のクローバーのお守りがありますから」

常務「……意味がわからないな」

武内P「ええ、実は私もです」

常務「……」

武内P「……」

488: 2017/11/22(水) 22:24:24.78 ID:c1Cq8yxQo
常務「不思議だな……まるで、君が泣いているように見える」

武内P「そうですね、これが最後になるかもしれませんから」

常務「だが、君は止まりたいと思っている」

武内P「……その通りです」

常務「そして、私は君を止めたいと思っている」

武内P「……」

常務「最後になるかもしれないのに、不思議なものだ」

武内P「ええ……平行線だった私達の意見が、初めて重なりましたね」

常務「ああ、これはまさしく――」


武内P・常務「ファイナルファンタジー、テン」



おわり

引用元: 武内P「大人の魅力、ですか」