707: 2017/11/25(土) 22:22:02.48 ID:+hgZXj2wo

708: 2017/11/25(土) 22:23:51.12 ID:+hgZXj2wo
未央「ん?」

武内P「あの……休日とは、一体何をするものなのでしょうか?」

卯月「へっ?」

武内P「すみません……おかしな事を言ってしまいましたね」

凛「……ねえ」

武内P「……」

709: 2017/11/25(土) 22:26:55.12 ID:+hgZXj2wo
武内P「そうですね……休日……休日……」

未央「やばいよこれ、踏んじゃいけない地雷踏んだよこれ」

卯月「休日について考える人、初めて見ました……」

凛「ねえ、プロデューサー。最後に家に帰ったのって、いつ?」

武内P「……そう、ですね」

未央・卯月・凛「……」

武内P「そうですね……はい……そうですね」

未央・卯月・凛「!?」

710: 2017/11/25(土) 22:29:52.85 ID:+hgZXj2wo
武内P「家には……はい、ちゃんと仮眠室で寝ていますよ」

未央「おかしいよ!? 流れが繋がってないからね!?」

武内P「? 何が、でしょうか?」

卯月「本当に……わからないんですか?」

武内P「ちゃんとベッドで寝ているので……はい、大丈夫です」

凛「駄目、この人全然わかってない」

武内P「……?」

未央・卯月・凛「……」

711: 2017/11/25(土) 22:32:47.34 ID:+hgZXj2wo
未央「プロデューサー、落ち着いて聞いてね」

武内P「はい、何でしょうか」

卯月「ここは、プロデューサーさんのお家じゃないんです!」

武内P「何を仰っているのか、よく……」

凛「プロデューサー。仮眠室のベッドは、誰のベッド?」

武内P「先日、私のネームプレートがかけられていたので……私のものかと」

未央「会社からも諦められてるじゃん!」

712: 2017/11/25(土) 22:37:02.90 ID:+hgZXj2wo
武内P「皆さん、あの……私は、何かおかしい事を言っていますか?」

卯月「あの、服! 服はどうされてるんですか!?」

武内P「社内にはランドリーがありますし、はい、問題ありません」

凛「設備が整ってるのが、こんな最悪な結果を招いたのかな」

武内P「いえ、住めば都……という言葉もありますから」

未央「プロデューサーも、事務所に住んでる気になってるじゃん!」

武内P「いえ……私は自宅がありますから……しかし、どこだったでしょうか……?」

未央・卯月・凛「……!?」

713: 2017/11/25(土) 22:40:53.52 ID:+hgZXj2wo
未央「さて、どうする?」

卯月「わかりません……何にもわかりません……」

凛「ね、ねえプロデューサー?」

武内P「はい、何でしょうか」

凛「この前の水曜日は休みだったでしょ? 確か、予定ではそうなってた」

未央「あっ、そういえばそうだね!」

卯月「そうですよ! その日は、何をしてたんですか?」

武内P「いえ、普通に仕事をしていましたが……?」

未央・卯月・凛「……」

714: 2017/11/25(土) 22:46:54.30 ID:+hgZXj2wo
未央「プロデューサー、ちなみに聞くけど、前の休みは?」

武内P「そうですね……外出をしましたね」

卯月「奇跡はあるんです!」

凛「待って卯月。喜ぶのは早いよ」

卯月「凛ちゃん……?」

凛「外出って、どこに行ったの?」

武内P「アスタリスクのお二人が、連れて行って欲しいライブがあると言うので、はい」

未央・卯月・凛「……」

715: 2017/11/25(土) 22:51:55.08 ID:+hgZXj2wo
未央「ねえ、もしかしてプロデューサーってさ」

武内P「?」

未央「毎日アイドルに会ってたりしない?」

武内P「いえ、そんなまさか……いや……まさか……?」

卯月「……また、考え込んじゃいました」

凛「じゃあ、最後にアイドルに会わなかった日って、いつ?」

武内P「最後に……いつ……?……?」

凛「うん、もう良いよ。ごめん、変なこと聞いて」

武内P「ああいえ、お気になさらず」

未央・卯月・凛「……」

716: 2017/11/25(土) 22:56:16.20 ID:+hgZXj2wo
未央「ねえ、うちの事務所ってブラックだったりする?」

武内P「いえ、そんな事はありませんよ」

卯月「本当、ですか?」

武内P「はい。先日も、千川さんに帰るよう叱られてしまいましたし」

凛「それで、最終的に入ったベッドは?」

武内P「? 仮眠室のベッドですが……?」

未央・卯月・凛「……」

717: 2017/11/25(土) 23:01:46.11 ID:+hgZXj2wo
未央「この事、専務は知ってるの?」

武内P「はい。毎朝挨拶するので、ご存知かと」

卯月「? ちょっと待ってください……毎朝?」

武内P「そうですね、同じ時間にアラームを設定しているらしく、毎朝顔を合わせます」

凛「待って、おかしくない?」

武内P「……確かに、まるで……そう、会社に住んでいるかのような……!?」

未央・卯月・凛「……」

718: 2017/11/25(土) 23:07:16.64 ID:+hgZXj2wo
未央「気付いた? ねえ、気付いてくれた?」

武内P「いえ、しかし……専務に限って、そんな」

卯月「あの! 専務だけじゃなくてですね!?」

武内P「アメリカへ研修に行ったと聞いているので、そういった事は有り得ないかと……」

凛「だけど、まるで専務が会社に住んでるように見える……という事は?」

武内P「私も、事務所に住んでいるわけではない、という事ですね」

未央「……――んああああああ!」

卯月「未央ちゃん、落ち着いて! 落ち着いてください!」

武内P「本田さん!? 一体、何が!?」

凛「原因はアンタでしょ!」

719: 2017/11/25(土) 23:14:08.27 ID:+hgZXj2wo
未央「どうしたらわかってもらえるの!? 私、わかんないよ!」

武内P「あの……何か、ご不満があったら遠慮なく仰ってください」

卯月「プロデューサーさんは、事務所に住んじゃってるんですよ!」

武内P「そんなまさか……では、専務も会社に住んでるという事でしょうか?」

凛「正にその通りだよ。巨大な一つ屋根の下、二人は暮らしてる」

武内P「専務と同棲……すみません、それはもう、本当にキツイですね」

未央・卯月・凛「……」

武内P「なので、住んでいないという事にして頂けると……はい、助かります」

未央・卯月・凛「……」

721: 2017/11/25(土) 23:24:41.16 ID:+hgZXj2wo
未央「……えっと、何の話だったっけ」

卯月「休日の話……でしたよね」

凛「いつの間にか、346プロ在住の人達の話になっちゃったね」

武内P「いえ、住んでいませんが」

未央「頑な過ぎる」

卯月「じゃ、じゃあ趣味! 趣味は何か無いんですか!?」

凛「卯月、ナイスパス!」

武内P「趣味ですか……趣味……? 趣味……?」

未央「キラーパスじゃん!」

722: 2017/11/25(土) 23:31:42.27 ID:+hgZXj2wo
武内P「そうですね……趣味は……アイドルをプロデュースする事でしょうか」

凛「完全にワーカホリックってやつだね」

武内P「健康状態には気を使っていますし、そこまででも無いかと」

卯月「……健康に気を使うのは、どうしてですか?」

武内P「万全な体調でなければ、皆さんを万全なサポートは出来ませんから」

未央「やばいよ、これ、一つ上のワーカホリックだ」

武内P「……」

凛「困ったなあ、みたいな感じ出さないで。困ってるのはこっちだから」

723: 2017/11/25(土) 23:37:20.42 ID:+hgZXj2wo
凛「ねえ、ちょっと気になったんだけどさ」

武内P「はい、何でしょうか?」

凛「プロデューサーって、友達とかいるの?」

卯月「凛ちゃーん!?」

未央「しぶりん! それは火の玉ストレート過ぎるよ!?」

武内P「友達ですか? いえ、一人も居ませんね」

凛「あっ……うん、ごめん」

未央「ピッチャー返しが直撃してるじゃん!」

724: 2017/11/25(土) 23:42:51.19 ID:+hgZXj2wo
凛「それじゃあ……私が、アンタの友達になってあげるよ」

武内P「渋谷さん……?」

凛「気にしなくていいよ、別に」

卯月「凛ちゃん……優しいです」

未央「いや、多分あれは罪の意識もあると見たよ」

武内P「いえ、私と渋谷さんはあくまでアイドルとプロデューサーですので、友達にはなれません」

凛「……」

武内P「ですが、お気遣い、ありがとうございます」

未央「頑張った、頑張ったよしぶりん」

卯月「凛ちゃん、お疲れ様です」

凛「……うん、今はちょっとなぐさめとか、うん、きついかな」

725: 2017/11/25(土) 23:49:44.46 ID:+hgZXj2wo
未央「それじゃあ……将来の夢!」

武内P「そうですね……皆さんをトップアイドルにする事でしょうか」

卯月「だったら……特技!」

武内P「そうですね……やはり、プロデュースですね」

凛「それなら……子供の頃の夢!」

武内P「そうですね……輝く皆さんのお手伝いをする、プロデューサーでした」

未央・卯月・凛「……」

726: 2017/11/25(土) 23:55:13.51 ID:+hgZXj2wo
未央「それじゃあ……もし、プロデューサー以外の職につくとしたら?」

武内P「それは……考えられませんね」

卯月「もし、クビになっても?」

武内P「他の事務所に移り、プロデュースを続けたいと思います」

凛「……じゃあ、次の休みの日にしたい事ってないの?」

武内P「そうですね、この様に皆さんとコミュニケーションが取れたらと思います」

未央・卯月・凛「……」

未央・卯月・凛「ん?」

727: 2017/11/26(日) 00:03:43.29 ID:UPK6XOr3o
武内P「皆さんとコミュニケーションを取るのも、大事な仕事ですから」

未央「あの、プロデューサー……?」

武内P「はい、何でしょうか?」

卯月「確かに、ずっと話してましたけど……今日は、お仕事ですよね?」

武内P「いえ、仕事の日だと、ここまで話す時間は取れませんね」

凛「でも、事務所で話してるよね」

武内P「はい。作業の合間ではありますが、今日は時間がとれますので」

未央・卯月・凛「……」

未央・卯月・凛「今日はお休みの日!?」

武内P「いえ、そんなまさか……? 仕事をしているし、休日のはずが……」



武内P「……休日?」




おわり

728: 2017/11/26(日) 00:04:41.43 ID:UPK6XOr3o
寝ます
おやすみなさい

729: 2017/11/26(日) 00:54:21.00 ID:9Cksp2k10

武内Pも専務との同棲はそこまで嫌だったかw

730: 2017/11/26(日) 01:50:37.91 ID:G5nU6Gh9o
まゆPは友人じゃないのか

731: 2017/11/26(日) 02:06:31.74 ID:xbHnFmlA0
ただの友人があそこまでくっ付かないんだよなぁ

引用元: 武内P「大人の魅力、ですか」